JPH076439Y2 - 折戸用吊具 - Google Patents

折戸用吊具

Info

Publication number
JPH076439Y2
JPH076439Y2 JP1988094652U JP9465288U JPH076439Y2 JP H076439 Y2 JPH076439 Y2 JP H076439Y2 JP 1988094652 U JP1988094652 U JP 1988094652U JP 9465288 U JP9465288 U JP 9465288U JP H076439 Y2 JPH076439 Y2 JP H076439Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piece
rod
suspension rod
panel
folding door
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1988094652U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0220672U (ja
Inventor
秀男 早水
敦 石黒
Original Assignee
不二ロール工機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 不二ロール工機株式会社 filed Critical 不二ロール工機株式会社
Priority to JP1988094652U priority Critical patent/JPH076439Y2/ja
Publication of JPH0220672U publication Critical patent/JPH0220672U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH076439Y2 publication Critical patent/JPH076439Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Extensible Doors And Revolving Doors (AREA)
  • Support Devices For Sliding Doors (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案に係る折戸用吊具は、室内の間仕切りや納戸の
開閉扉として利用する折戸を構成するパネルを、上部案
内レールに沿った移動並びに縦軸を中心とする回転を自
在として吊り下げるのに利用する。
(従来の技術) 室内の間仕切りや、納戸(クロゼット)の入口に設ける
開閉扉として、折戸が広く使用されている。
この様な折戸は、第7図に示す様に、複数枚のパネル
1、1を、案内レール2に沿って移動する第一の枢軸
3、3(第7図には黒丸で示した。)と、上記案内レー
ル2に対して遠近動自在な第二の枢軸4、4(同じく白
丸で示した。)とにより、交互に接続したもので、隣り
合うパネル1、1同士が成す角度を変化させつつ、第一
の枢軸3、3を案内レール2に沿って移動させる事によ
り、折戸を設けた開口部5(第8図参照)を開閉する。
上記第一の枢軸3、3を案内する案内レール2は、第8
図に示す様に、開口部5の上縁に固定された上部案内レ
ール6と、開口部5の下縁に固定された下部案内レール
7とから構成されている。
この内、上部案内レール6には、ローラ8、8の転動に
よりこの上部案内レール6に沿って移動自在な吊具9
が、下部案内レール7には、この下部案内レール7に沿
って摺動自在な摺動片10が、それぞれ装着されており、
各パネル1、1の上下両縁部が、第一の枢軸3、3の延
長線上に於いて、吊具9と摺動片10とに結合されてい
る。
この様に構成される折戸に於いては、パネル1、1を上
下部両案内レール6、7に沿って水平方向に移動させれ
ば、吊具9と摺動片10とが同期して移動し、前述の様
に、隣り合うパネル1、1同士の成す角度が変化しつ
つ、開口部5の開閉が行なわれる。
(考案が解決しようとする課題) ところが、上述の様に構成され作用する従来の折戸の於
いては、各パネル1、1の上縁部と吊具9とを結合する
作業が面倒で、折戸の組み付け作業が面倒になるだけで
なく、修理作業を行なう為、パネル1、1を着脱する作
業も面倒で、場合によっては、吊具9を破壊してから、
パネル1、1を外さなければならなかった。
本考案の折戸用吊具は、上述の様な不都合を解消するも
のである。
(課題を解決する為の手段) 本考案の折戸用吊具の内、請求項1に記載された考案
は、上部案内レールに沿って移動自在なスライダから垂
下させた吊り下げロッドの下端の大径部を、折戸のパネ
ル上端部に固定したブロック(23)に押込むことによ
り、吊り下げロッドの下端をワンタッチでブロック(2
3)に連結し、又突片を押込む操作により吊り下げロッ
ドをブロックから分離できるようにしたものである。
ブロック(23)は、保持具(26)、係止片(24)、弾性
片(25)を組合せて成り、弾性片は吊り下げロッドの大
径部(21)より大きな円孔(32)を形成し突片(35)を
起立させた弾性板(31)を基板(30)に対して弾力的に
遠近できるように形成しており、係止片(24)は、吊り
下げロッドの杆部(20)の外径より大きく大径部(21)
の外径より小さい幅の切欠き状透溝(28)と、突片(3
5)を係合させる孔(40)とを上面に形成したものであ
り、保持具(26)は係止片(24)が上方へ脱出しないた
めの係止部(38)を両側の折立て壁(37)の上端に向い
合せに形成したものであって、保持具(26)、係止片
(24)、弾性片(25)は互に組合わされた状態で吊戸の
パネル上端部に固定される。
次に、請求項2に記載された考案は、上部案内レールに
沿って移動自在なスライダと、吊り下げロッドと、この
吊り下げロッドを係合させる透溝とから構成されてお
り、請求項1に記載された考案に於ける弾性板を具備し
ない。
そして、吊り下げロッドは、上記請求項1に記載された
考案の場合と同様に、杆部の下端部に外向フランジ状の
大径部を形成し、上記スライダから垂下されており、又
透溝も、請求項1に記載された考案と同様に、折戸を構
成するパネルの上端部に固定されるブロックの一部で、
パネル上面との間に吊り下げロッドの大径部が進入自在
な隙間を介して設けられる吊り下げ板部に形成されるも
ので、折戸の移動方向に亙る切り欠き状に形成され、吊
り下げロッドの杆部の外径よりも大きく、大径部の外径
よりも小さな幅寸法を有する。
但し、本考案(請求項2に記載された考案)の場合、吊
り下げ板部の下面で、透溝に整合する位置に、吊り下げ
ロッドの大径部が内嵌自在な凹部を形成している。
(作用) 上述の様に構成される本考案の折戸用吊具の場合、上部
案内レール側に装着したスライダから垂下された吊り下
げロッドと、パネルの上端部に固定されたブロックとの
係脱を容易に行なう事が出来る。
即ち、請求項1に記載された考案の場合、吊り下げロッ
ドとブロックとを水平方向に亙って相対的に近付け、吊
り下げロッドの下端部を、ブロックの吊り下げ板部に形
成した透溝に進入させる。
この様に、吊り下げロッドの下端部を、ブロックの吊り
下げ板部に形成した透溝に進入させると、吊り下げロッ
ドの下端に形成された大径部が、吊り下げ板部の下面と
弾性板の上面との間に挟まれ、更にこの吊り下げロッド
は、大径部により弾性板を下方に押し下げつつ、透溝の
奥に迄進入する。
吊り下げロッドが透溝の奥に迄進入すると、大径部と弾
性板に形成した孔とが整合し、それ迄下方に弾性変形し
ていた弾性板が、上方に向けて復元し、上記大径部と孔
とが嵌合する。
この結果、吊り下げロッドが透溝から抜け出る事がなく
なり、透溝を形成したブロックと、大径部を形成した吊
り下げロッドとがワンタッチで不離に結合される。
修理等の為、吊り下げロッドとブロックとの係合を外す
場合、弾性板を下方に押し下げつつ、吊り下げロッドを
透溝から抜き出せば、吊具を破壊する事なく、吊り下げ
ロッドとブロックとの係合を外して、パネルを上部案内
レールから取り外す事が出来る。
又、請求項2に記載された考案の場合、ブロックを固定
したパネルを少し持ち上げつつ、吊り下げロッドとブロ
ックとを水平方向に亙って相対的に近付け、吊り下げロ
ッドの下端部を、ブロックの吊り下げ板部に形成した透
溝に進入させる。
この様にして、吊り下げロッドの下端部を、ブロックの
吊り下げ板部に形成した透溝の奥に迄進入させ、吊り下
げロッドの下端部に形成した大径部と、吊り下げ板部の
下面に形成した凹部とを整合させたならば、それ迄パネ
ルを持ち上げていた力を解除する。
この結果、ブロックを固定したパネルが自重により下降
し、吊り下げロッドの下端に形成した大径部とブロック
の吊り下げ板部下面に形成した凹部とが嵌合して、吊り
下げロッドが透溝から抜け出る事がなくなり、透溝を形
成したブロックと、大径部を形成した吊り下げロッドと
が不離に結合される。
修理等の為、吊り下げロッドとブロックとの係合を外す
場合、パネルを少し持ち上げつつ、吊り下げロッドを透
溝から抜き出せば、吊具を破壊する事なく、吊り下げロ
ッドとブロックとの係合を外して、パネルを上部案内レ
ールから取り外す事が出来る。
(実施例) 次に、図示の実施例を説明しつつ、本考案を更に詳しく
説明する。
先ず、第1〜2図は、請求項1に記載された考案の実施
例を示しており、第1図は分解斜視図、第2図は組み立
てた状態を示す部分縦断側面図である。
上部案内レール6(第8図参照)に沿って移動自在なス
ライダ19は、金属板を断面略U字形に折り曲げて成る基
体11の両側面に、それぞれ2個ずつ、合計4個のローラ
8、8を枢支し、各ローラ8、8の転動により、上記上
部案内レール6に沿う移動を、軽い力で行なえる様にし
ている。又、基体11の両側面中央部には、それぞれ長U
字形の切り欠き12、12を、下面中央部には透孔13を、そ
れぞれ形成している。
14は、後述する吊り下げロッド15の上部を基体11に吊り
下げる為の吊り下げナットで、基体11の内側に挿入自在
な幅寸法を有する本体16の中央部に、この本体16を上下
に貫通する螺子孔17を形成している。18、18は、この吊
り下げナット14の上部両側面に突出形成した円形突起
で、本体16を基体11の中央部に内嵌した場合に、上記切
り欠き12、12に係合し、本体16を基体11に対し、若干の
揺動を自在として支持する。尚、基体11の下面中央部に
形成した前記透孔13の開口面積は、本体16の平面積より
も少し大きくして、本体16の下端が透孔13の内側で若干
の移動が自在となる様にしている。
上述の様に、ローラ8、8を枢支した基体11と吊り下げ
ナット14とから成るスライダ19により、上部案内レール
6に吊り下げられる吊り下げロッド15は、全体を雄螺子
状に形成されたもので、外周面に雄螺子を刻設した杆部
20の下端部に、外向フランジ状の大径部21(雄螺子の頭
部をそのまま利用出来る。)を形成している。
そして、この様な吊り下げロッド15は、上記基体11の下
面中央部に形成した透孔13を下方から挿通し、その上部
を吊り下げナット14の螺子孔17に螺合させる事により、
スライダ19から垂下する。この状態に於いて、吊り下げ
ロッド15の杆部20の中間に螺着したロックナット22は、
吊り下げナット14の下面に押圧して、吊り下げロッド15
と吊り下げナット14との螺合部の緩み止めを図る。
一方、折戸を構成するパネル1の上縁部に固定するブロ
ック23は、何れも合成樹脂により造られた係止片24及び
弾性片25と、金属板を折り曲げて造られ、両片24、25を
組み合わせた状態で保持し、更にパネル1の上縁に固定
する為の保持具26とから構成されている。
この内、係止片24の上縁部に形成された吊り下げ板部27
には、折戸を構成するパネル1、1の移動方向に亙っ
て、全体が略U字状で、入口が広く、奥が狭くなった切
り欠き状の透溝28を形成しており、吊り下げ板部27の下
側には、前記吊り下げロッド15の下端部に形成した大径
部21が進入自在な隙間29を設けている。そして、この透
溝28の幅寸法は、ほぼその全長に亙り、吊り下げロッド
15の杆部20の外径よりも大きく、大径部21の外径よりも
小さくしている。
又、弾性片25は、基板30と、この基板30から折り返され
た弾性板31とから構成されており、この弾性片25と上記
係止片24とを組み合わせた場合に、弾性板31が、吊り下
げ板部27の下面に向かう弾力を保有しつつ、透溝28の下
方に位置する様にしている。弾性板31の一部で、弾性片
25と係止片24とを組み合わせた場合に、透溝28の奥部下
方に位置する部分には、吊り下げロッド15の下端に形成
した大径部21が内嵌自在な円孔32を形成している。
尚、図示の実施例の場合、基板30の上面で、円孔32に整
合する位置に凸部33を、基板30と弾性板31との折り返し
部に透孔34を、弾性板31の端縁部には上方に向いた突片
35を、それぞれ形成している。
更に、係止片24と弾性片25とを組み合わせた状態で保持
し、更にパネル1の上縁に固定する為の保持具26は、基
板部36の両縁部に形成した折り立て壁37、37の上縁部を
内方に向けて折り曲げる事で、係止部38、38とし、この
係止部38、38と上記基板部36との間で、上記両片24、25
を保持する様にしている。基板部36の両端部には子円孔
39、39を穿設し、保持具26をパネル1の上縁に固定する
為の螺子を挿通出来る様にしている。
上述の様に構成される係止片24と弾性片25とは、第2図
に示す様に、弾性片25を係止片24の下側にし、弾性片25
の突片35が、係止片24の孔40から上方に突出する状態に
組み合わせ、更に両片24、25を、保持具26の基板部36と
係止部38との間に挿入して、両片24、25が分離するのを
防止する。
そして、この様に係止片24と弾性片25とを保持した保持
具26は、図示しない螺子により、パネル1の上縁部に固
定する。この際、一方の螺子が弾性片25の基板30に形成
された小円孔41も挿通する為、パネル1に固定された保
持具26の内側から弾性片25と係止片24とが抜け出る事が
なくなる。
上述の様に構成される本考案の折戸用吊具を使用して折
戸を組み立てる場合、スライダ19を予め上部案内レール
6に装着すると共に、ブロック23をパネル1の上縁部に
固定しておく。
そして、この状態から、上部案内レール6に装着したス
ライダ19から垂下された吊り下げロッド15と、パネル1
の上縁部に固定されたブロック23とを係合させる場合、
吊り下げロッド15とブロック23とを水平方向に亙って相
対的に近付け、吊り下げロッド15の下端部を、ブロック
23を構成する係止片24の吊り下げ板部27に形成した透溝
28に進入させる。透溝28の幅は開口部で広くなっている
為、この進入作業は容易に行なえる。
この様に、吊り下げロッド15の下端部を、吊り下げ板部
27に形成した透溝28に進入させると、吊り下げロッド15
の下端に形成された大径部21が、吊り下げ板部27の下面
と弾性片25に形成した弾性板31の上面との間に挟まれ
る。この状態から、更に吊り下げロッド15を透溝28の奥
に向けて押すと、この吊り下げロッド15は、大径部21の
下面により弾性板31を下方に押し下げつつ、透溝28の奥
に迄進入する。
この様にして、吊り下げロッド15を透溝28の奥に迄進入
させると、吊り下げロッド15下端の大径部21と弾性板31
に形成した円孔32とが整合し、大径部21の押し込みに伴
なってそれ迄下方に弾性変形していた弾性板31が、上方
に向けて復元し、上記大径部21と円孔32とが嵌合する。
この結果、吊り下げロッド15が透溝28から抜け出る事が
なくなり、透溝28を形成した係止片24を有するブロック
23と、下端に大径部21を形成した吊り下げロッド15とが
ワンタッチで不離に結合される。凸部33は必ずしも必要
ではないが、これを設けるとこの状態に於いて、大径部
21の下面は、弾性片25に形成した凸部33の上面と、大き
な隙間無く対向する為、吊り下げロッド15によって吊り
下げられたパネル1の、開閉作業に伴なう移動時に於け
る上方への有害な浮き上がりを防止出来る。
修理等の為、吊り下げロッド15とブロック23との係合を
外す場合、弾性板31の端縁部に形成した突片35を、ドラ
イバ等の工具を使用して押し下げ、弾性板31を下方に変
位させつつ、吊り下げロッド15を透溝28から抜き出せ
ば、吊具を破壊する事なく、吊り下げロッド15とブロッ
ク23との係合を外して、パネル1を上部案内レール6か
ら取り外す事が出来る。
なお、折戸の吊具として実開昭59-12379号公報に記載さ
れた考案があるが、このものは受け座と取付金具との2
種の部分から成り、ランナー(スライダ)から垂下する
吊り棒下端の鍔を受け座に係合させた後、取付金具を受
け座の端部に係止してランナーが受け座から外れないよ
うにするものである。取付金具は受け座に結合されてい
ないから、作業中に紛失する心配があり、着脱もワンタ
ッチで出来ないものであって、本考案とは相違するもの
である。
次に、第3〜5図は、請求項2に記載された考案の実施
例を示しており、第3図はブロックを構成する係止片と
抜け止め片との分解斜視図、第4図はブロックをパネル
の上縁に固定した状態を示す縦断側面図、第5図は係止
片に形成した透溝と凹部との形状を示す、第4図のA−
A断面に相当する図である。
本実施例の場合、折戸を構成するパネル1の上端部に固
定されるブロック23を構成する係止片24の吊り下げ板部
27を、前記請求項1に相当する考案の実施例の場合より
も厚く形成している。
そして、上記吊り下げ板部27の下面で、透溝28の奥部に
整合する位置には、吊り下げロッド15の下端に設けた大
径部21が内嵌自在な凹部42を形成している。
更に、図示の実施例の場合、金属板を折り曲げて成る保
持具26の基板部36の中央に、上記凹部42と整合する円孔
43を穿設し、この円孔43を通じて、抜け止め片44の頭部
45を、凹部42の直下に迄進入させられる様にしている。
この抜け止め片44は、厚肉円板状の頭部45の下面に、互
いに間隔をあけて1対の脚片46、46を形成したもので、
各脚片46、46の外側面には、それぞれ係止突片47、47を
形成している。
上述の様に構成される係止片24と保持具26とは、第4図
に示す様に、係止片24を保持具26の基板部36と係止部38
との間に挿入して組み合わせると共に、保持具26を、螺
子51、51によりパネル1の上縁部に固定する。この際、
一方の螺子51が係止片24に形成された小円孔48も挿通す
る為、パネル1に固定された保持具26の内側から、係止
片24が抜け出る事がなくなる。尚、第4図に於いて49
は、上記螺子を螺合させる為のナット板で、両端部に螺
子を螺合させる為の螺子孔を、中央部に抜け止め片44の
脚片46、46が通過自在な円孔50を、それぞれ形成してい
る。
上述の様に構成される本考案の折戸用吊具を使用して折
戸を組み立てる場合も、前述した第1〜2図の実施例の
場合と同様、スライダ19を予め上部案内レール6に装着
すると共に、ブロック23をパネル1の上縁部に固定して
おく。
そして、この状態から、上部案内レール6に装着したス
ライダ19から垂下された吊り下げロッド15と、パネル1
の上縁部に固定されたブロック23との係合を行なう場
合、ブロック23を固定したパネル1を少し持ち上げつ
つ、吊り下げロッド15とブロック23とを水平方向に亙っ
て相対的に近付け、吊り下げロッド15の下端部を、ブロ
ック23を構成する係止片24の吊り下げ板部27に形成した
透溝28に進入させる。
但し、この際、抜け止め片44の頭部45は、第4図に示し
た状態よりも少し(同図で1cm程度)下降させ、その下
面をナット板49の上面に当接させて、頭部45が透溝28内
への大径部21進入の妨げとならない様にしておく。
この様にして、吊り下げロッド15の下端部を、ブロック
23を構成する吊り下げ板部27に形成した透溝28の奥に迄
進入させ、吊り下げロッド15の下端部に形成した大径部
21と、吊り下げ板部27の下面に形成した凹部42とを整合
させたならば、それ迄パネル1を持ち上げていた力を解
除し、ブロック23を固定したパネル1を自重により下降
させて、吊り下げロッド15の下端に形成した大径部21
と、ブロック23の吊り下げ板部27の下面に形成した凹部
42とを嵌合させる。
この結果、吊り下げロッド15が透溝28から抜け出る事が
なくなり、透溝28を形成した係止片24を含むブロック23
と、下端に大径部21を形成した吊り下げロッド15とが不
離に結合される。
次いで、それ迄下降していた抜け止め片44を押し上げ、
第4図に示す様に、抜け止め片44を構成する脚片46、46
の係止突片47、47とナット板49の円孔50の上縁部とを係
合させれば、凹部42に内嵌した大径部21の下方への移動
が阻止され、吊り下げロッド15とブロック23との係合が
不用意に外れる事を防止出来る。
修理等の為、吊り下げロッド15とブロック23との係合を
外す場合、先ず、抜け止め片44の脚片46、46の間隔を縮
め、係止突片47、47とナット板49の円孔50の上縁部との
係合を外し、この抜け止め片44の頭部45を下降させる。
次いで、パネル1を少し持ち上げつつ、吊り下げロッド
15を透溝28から抜き出せば、吊具を破壊する事なく、吊
り下げロッド15とブロック23との係合を外して、パネル
1を上部案内レール6から取り外す事が出来る。
尚、上述の実施例の場合、吊り下げロッド15の上端部を
螺合させる為の吊り下げナット14を、スライダ19の基体
11に対し若干の揺動を自在に装着しているが、この吊り
下げナット14は、必ずしも揺動自在とする必要はない。
又、抜け止め片44も必ず必要なものではない。
更に、吊り下げナット14を、揺動不能に基体11に装着し
た場合に於いて、このナット14の一部を、第6図に示す
様に、基体11から突出させれば、折戸の開放時に、隣り
合う第一の枢軸3、3(第7図)同士が近づき過ぎ、パ
ネル1、1の移動が円滑に行なえなくなる事を防止出来
る。
(考案の効果) 本考案の折戸用吊具は、以上に述べた通り構成され作用
する為、折戸を構成するパネルの上縁部と、上部案内レ
ールに沿って移動自在なスライダとの係脱を容易に行な
う事が出来、折戸の組み立てや修理作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
第1〜2図は、請求項1に記載された考案の実施例を示
しており、第1図は分解斜視図、第2図は組み立てた状
態を示す部分縦断側面図、第3〜5図は、請求項2に記
載された考案の実施例を示しており、第3図はブロック
を構成する係止片と抜け止め片との分解斜視図、第4図
はブロックをパネルの上縁に固定した状態を示す縦断側
面図、第5図は係止片に形成した透溝と凹部との形状を
示す、第4図のA−A断面に相当する図、第6図はスラ
イダの別例を示す斜視図、第7図は折戸の略平面図、第
8図は折戸の縦断面図である。 1:パネル、2:案内レール、3:第一の枢軸、4:第二の枢
軸、5:開口部、6:上部案内レール、7:下部案内レール、
8:ローラ、9:吊具、10:摺動片、11:基体、12:切り欠
き、13:透孔、14:吊り下げナット、15:吊り下げロッ
ド、16:本体、17:螺子孔、18:円形突起、19:スライダ、
20:杆部、21:大径部、22:ロックナット、23:ブロック、
24:係止片、25:弾性片、26:保持具、27:吊り下げ板部、
28:透溝、29:隙間、30:基板、31:弾性板、32:円孔、33:
凸部、34:透孔、35:突片、36:基板部、37:折り立て壁、
38:係止部、39:小円孔、40:孔、41:小円孔、42:凹部、4
3:円孔、44:抜け止め片、45:頭部、46:脚片、47:係止突
片、48:小円孔、49:ナット板、50:円孔、51:螺子。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部案内レールに沿って移動自在で下端部
    に外向フランジ状の大径部(21)を形成した吊り下げロ
    ッド(15)を垂下させたスライダ(19)を、保持具(2
    6)、係止片(24)、弾性片(25)を結合して成るブロ
    ック(23)に着脱自在とした折戸用吊具であって、 弾性片(25)は、吊り下げロッドの大径部(21)の外径
    より大きい内径を持つ円孔(32)を形成した弾性板(3
    1)を基板(30)の上方に折り返して位置させ、弾性板
    (31)の端部に突片(35)を上向きに形成したものであ
    り、 係止片(24)は、吊り下げロッドの杆部(20)の外径よ
    り大きく大径部(21)の外径より小さい幅の切欠き状の
    透溝(28)を上面に一端から形成すると共に、弾性片の
    突片(35)を係合させる孔(40)を形成して弾性片(2
    5)を収容するものであり、 保持具(26)は、係止片(24)を収容し、これを上方へ
    脱出させない為の係止部(38)を両側の折立て壁(37)
    の上端に向い合せに形成し、両係止部(38)の間に吊り
    下げロッド(15)を移動させる隙間を形成したものであ
    り、 ブロック(23)を構成する保持具(38)、係止片(2
    4)、弾性片(25)は、弾性片(25)の突片(35)を係
    止片(24)の孔(40)に係合させて組合せた状態で折戸
    のパネルに固定されるものである折戸用吊具。
  2. 【請求項2】上部案内レールに沿って移動自在なスライ
    ダ(19)と、杆部の下端部に外向フランジ状の大径部
    (21)を形成し、上記スライダから垂下された吊り下げ
    ロッド(15)と、折戸を構成するパネルの上端部に固定
    されるブロック(23)の一部で、パネル上面との間に吊
    り下げロッド(15)の大径部が進入自在な隙間を介して
    設けられる吊り下げ板部(27)に、折戸の移動方向に亙
    って切り欠き状に形成され、吊り下げロッドの杆部(2
    0)の外径よりも大きく、大径部(21)の外径よりも小
    さな幅寸法を有する透溝(28)と、吊り下げ板部(27)
    の下面で、透溝に整合する位置に設けられた、吊り下げ
    ロッドの大径部(21)が内嵌自在な凹部(42)とから成
    る折戸用吊具。
JP1988094652U 1988-07-19 1988-07-19 折戸用吊具 Expired - Lifetime JPH076439Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988094652U JPH076439Y2 (ja) 1988-07-19 1988-07-19 折戸用吊具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988094652U JPH076439Y2 (ja) 1988-07-19 1988-07-19 折戸用吊具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0220672U JPH0220672U (ja) 1990-02-09
JPH076439Y2 true JPH076439Y2 (ja) 1995-02-15

Family

ID=31319214

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988094652U Expired - Lifetime JPH076439Y2 (ja) 1988-07-19 1988-07-19 折戸用吊具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH076439Y2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5912379U (ja) * 1982-07-16 1984-01-25 高橋金物株式会社 吊り戸用ランナ−の取付金具

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0220672U (ja) 1990-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2023191368A1 (ko) 가구용 프레임 고정장치
JPH076439Y2 (ja) 折戸用吊具
JP3640058B2 (ja) 戸袋パネル付きの引き戸装置
JPH0734119Y2 (ja) 折戸下端の案内具
JP3311686B2 (ja) 天井点検口
JP2549759B2 (ja) 扉開閉装置
JP2871138B2 (ja) 扉開閉装置
JP3186782B2 (ja) 扉開閉装置
JP3347991B2 (ja) 吊戸用振れ止め具及び吊戸建付構造
JPH0519478U (ja) 網戸の外れ止め装置
JP2572113Y2 (ja) レール枠
JP2546251Y2 (ja) 吊戸の構造
JPH0442459Y2 (ja)
JP3014278B2 (ja) 扉の吊下案内装置
JPS5844234Y2 (ja) パネルへのランナ−の取付装置
JPH08450Y2 (ja) 落し棒装置
JP3017919U (ja) 蝶 番
JPH0133747Y2 (ja)
JP3598996B2 (ja) 出窓付きキッチン
JPH0743393Y2 (ja) 間仕切り装置のロック構造
JPS6122121Y2 (ja)
JPH0896237A (ja) 自動販売機の施錠装置
KR19980056506U (ko) 창문용 호차의 이탈방지커버
JPH0529340Y2 (ja)
JP2005068856A (ja) 開閉体の吊り込み方法