JP3347991B2 - 吊戸用振れ止め具及び吊戸建付構造 - Google Patents

吊戸用振れ止め具及び吊戸建付構造

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JP3347991B2 JP32818097A JP32818097A JP3347991B2 JP 3347991 B2 JP3347991 B2 JP 3347991B2 JP 32818097 A JP32818097 A JP 32818097A JP 32818097 A JP32818097 A JP 32818097A JP 3347991 B2 JP3347991 B2 JP 3347991B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上吊り式引き戸、
すなわち、上部において開口枠の上枠に移動自在に吊持
される引き戸(本明細書においては、これを吊戸とい
う)に用いられる振れ止め具及びその吊戸開口枠に対
する建付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】吊戸は、その上部が開口枠の上枠に固定
されたハンガレールに支持されているので、吊戸の上部
の横振れは生じないが、吊戸の下部は何らかの手段を備
えないと、吊戸の移動中及び閉鎖中に横振れを生じる可
能性がある。そこで、従来、閉鎖位置に存在する吊戸の
戸尻の下方における床面に戸尻側振れ止め具が取付けら
れ、また、開口枠の縦枠に戸先側振れ止め具が取付けら
れている。
【0003】図11及び図12は、従来の吊戸用振れ止
め具及び吊戸の開口枠に対する建付構造の一例を示す。
これについて説明すると、戸尻側振れ止め具Aは、矩形
平板で作られた取付座1の中央にガイドピン2を立設し
てなり、取付座1の両端部に設けられた長孔3にねじ4
を挿通し、床面7にねじ込んで取付けられる。この場
合、吊戸5を開口枠の上枠11の下面に固定されたハン
ガレール12に吊車13を介して吊下げ、そのときの吊
戸5の底面に形成してある嵌合溝6にガイドピン2が挿
入されるように、戸尻側振れ止め具Aの取付位置を決定
し、吊戸を取外した後に、所定位置に戸尻側振れ止め具
Aをねじ止めしている。また、戸先側振れ止め具Bは、
矩形平板で作られた取付座8の中央に突起9を形成して
なり、吊戸閉鎖状態においてのみ吊戸5の戸先に設けた
凹部10に嵌合するように、取付けられる。
【0004】吊戸5は開口枠の上枠11の下面に固定さ
れたハンガレール12に吊車13を介して吊り下げられ
るので、ハンガレール12と吊戸5の上端部との間に
は、必然的に隙間14が生じる。この隙間を露出する
と、吊戸上部の外観体裁が損なわれるので、ハンガレー
ル12の両側方に目隠し部材15を取付けて、隙間14
を隠蔽するのが、一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の振れ止め具A,
Bは、上記のような構成であるから、例えば、吊車13
の交換又は修理などのために吊戸5を取外す際に、戸先
側振れ止め具Bは障害とならないが、戸尻側振れ止め具
Aは、吊戸の位置に関わりなく、ガイドピン2が常に吊
戸の嵌合溝6に嵌合しているため、床面に取付けたまま
では、吊戸の取外しができない。また、吊戸5を先に取
付けた状態では、戸尻側振れ止め具Aの取付けができな
いので、吊戸の取付け前に床に取付けなければならな
い。その理由は、戸尻側振れ止め具Aの取付座1が矩形
平板により形成され、かつ、その取付座1の大部分が、
閉鎖位置に存在する吊戸の戸尻の下端部により遮閉され
ていて、取付座1を固定するねじ4に工具(ドライバ)
が届かないからである。仮に届くとしても、特殊な工具
を必要し、しかも、ねじの緩め作業又は再締め作業が困
難である。
【0006】そのため、従来は、戸尻側振れ止め具Aを
取外さずに吊戸5の取外し及び再取付けを可能にするた
め、吊戸に取付けられたままの吊車13をハンガレール
12から外すことができるように、ハンガレールの両側
端部と目隠し部材15との間に十分な距離Dをとり、吊
戸を持ち上げて吊車13をハンガレール12から外すと
同時に、吊戸の嵌合溝6から戸尻側振れ止め具Aのガイ
ドピン2を脱出させ、その状態で吊戸の下部を戸尻側振
れ止め具Aから遠ざけながら吊車13をハンガレール1
2と目隠し部材15の間から抜き出すようにして、吊戸
を外していた。従って、目隠し部材15がハンガレール
12から離間されるために、目隠し部材の隙間隠蔽効果
が減殺されるという難点があった。
【0007】この難点を解消するためには、目隠し部材
15をハンガレール12に近い位置で垂設すると共に、
その目隠し部材を上枠11に対して水平方向に摺動自在
に取付けるか、目隠し部材の垂下部分を吊戸から外方向
に揺動自在に構成して、吊戸取外しの際は、目隠し部材
を揺動してハンガレールから離間するかしていた。いず
れの場合も、目隠し部材の構成が複雑であるとともに、
吊戸の取外し・取付けを行うたびに目隠し部材を移動す
る面倒な作業が必要である。さらに、目隠し部材の取付
強度が小さく、吊戸が接触した場合などに、目隠し部材
が簡単に変形・破損又は脱落される恐れがあった。
【0008】本発明は、上記の事情に鑑みて成されたも
のであり、その課題は、吊戸の有無に関わりなく、床の
所要位置に容易かつ確実に取付けることができる吊戸用
振れ止め具を提供することにある。また、吊戸用振れ止
め具を備えた吊戸の取付け又は取外しを行う際に、目隠
し部材を移動(水平移動又は揺動)する必要がなく、し
かも、目隠し部材の隙間遮閉機能が維持される吊戸建付
構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明による吊戸用振れ止め具は、床にねじ止めさ
れる取付座に、三角形の各頂点に対応する位置において
ねじ貫通孔を設けるとともに、二つのねじ貫通孔を結ぶ
線分の中間位置に、吊戸の下部に形成された嵌合溝に摺
動自在に嵌合されるガイドピンを立設し、各ねじ貫通孔
の相互間隔を前記ガイドピンが前記吊戸の嵌合溝の戸尻
側端部に位置され、かつ、前記二つのねじ貫通孔の一方
が前記の吊戸の下方に位置された時に、他の残りのねじ
貫通孔が前記吊戸の外側に位置するように設定したこと
を特徴としている。上記構成により、取付座を、閉鎖位
置に存在する吊戸の戸尻下方における床面に置き、ガイ
ドピンの互いに反対側に存在する二つのねじ貫通孔の一
方と、他の一つのねじ貫通孔とを戸尻下方から外側に露
出させ、その露出されたねじ貫通孔からねじを床にねじ
込むことにより、取付座を固定することができる。三角
形の二つの頂点において固定するので、取付強度を確保
することができる。また、二つのねじ貫通孔は閉鎖位置
の吊戸の戸尻下方から外側に位置されているので、吊戸
が上枠に取付けられているか否かに関わりなく、吊戸用
振れ止め具の床面に対する取付け、取外しが可能であ
る。
【0010】また、吊戸建付構造は、上記吊戸用振れ止
め具の取付座を、閉鎖位置に存在する吊戸の戸尻の下方
における床面に、前記取付座の第1及び第2のねじ貫通
孔の一方と第3のねじ貫通孔とを戸尻下面の外に露出さ
せた状態で、かつ、前記吊戸用振れ止め具のガイドピン
を前記吊戸の下部に形成された嵌合溝に嵌合させた状態
で、前記露出されたねじ貫通孔においてねじを床面にね
じ込んで固定し、開口枠の上枠に固定されたハンガレー
ルに摺動自在に装着された吊車を前記吊戸に対して着脱
自在に結合したことを特徴としている。上記構成によ
り、吊戸を上枠に取付ける際は、ハンガレールに装着さ
れている吊車を吊戸の上部に結合して吊戸を吊持した
後、吊戸用振れ止め具を床面に固定することができる。
また、吊戸を上枠から取外す際は、振れ止め具を床面か
ら取外し、かつ、吊戸上部から吊車を分離して、その吊
戸の下部を少し手前側に移動することにより、吊戸を容
易に取外すことができる。従って、目隠し部材を予めハ
ンガレールから離間して設ける必要はなく、また、吊戸
を取付け又は取外すたびに目隠し部材を移動して、ハン
ガレールから遠ざける必要がないので、目隠し部材を上
枠と一体的外観をもって、かつ、堅固に取付けることが
できる。
【0011】続いて、本発明の実施の形態について、図
面を参照しながら説明する。図1は本発明に係る戸尻側
振れ止め具及び吊戸建付構造を用いて吊戸を引違い戸式
に建付けた場合の縦断面図、図2はその横断面図であ
る。上枠40の長手方向両端部に縦枠50を接続して門
型の開口枠が形成されているが、上枠40には、縦枠5
0と接続する前に、ハンガレール20と目隠し部材3
を結合した結合体が取付けられている。この結合体を
図3に基づいて説明すると、図3において、20は吊戸
5を引違い戸式に建付ける場合に用いられるハンガレー
ルであり、ハンガレールは、下面に開口する左右一対の
案内溝21,21eを有し、その開口面において対向す
る、吊車を転動自在に載せる突出縁22,23;22
e,23eが形成されている。そして、ハンガレール2
0は、後述されるように、各案内溝21,21eの底部
24,24eに貫通されるねじs1により開口枠の上枠
40に固定されるようになっている。
【0012】ハンガレール20の両側方、すなわち、目
隠し部材30,30eが装着される側に、図1図示の例
では各案内溝21,21eの外側壁25,25eに、ハ
ンガレールの長手方向に延長するL字形又は横転T字形
等の凸条26,26eが形成されている。凸条26,2
6eは、外側壁25,25eの下端部、中間部、上端部
のいずれでもよい。また、凸条26,26eを外側壁2
5,25eの高さ方向に隔てた位置に複数設けても良
い。
【0013】目隠し部材30,30eには、ハンガレー
ル20に装着される側に、前記凸条26,26eを押入
するための凹条31が形成されている。目隠し部材3
0,30eは、凹条31に凸条26,26eを押入して
ハンガレール20に取付けられた状態で、ハンガレール
に吊持される吊戸の上部とハンガレールの下面の間の隙
間を隠蔽することができるように、ハンガレール20よ
りも下方まで垂下する高さを有している。目隠し部材3
0eは、目隠し部材30と同一部材を対称的に配置して
使用される。
【0014】図3の例では、凹条31が目隠し部材30
の高さ方向中間部に形成され、かつ、凹条31を斜め下
方に開口するように形成され、さらに、凹条31よりも
上側部分32を凹条31の下側部分33よりもハンガレ
ール20側に突出させた形状とし、ハンガレール20の
凸条26,26eをL字形又は横転T字形に形成してあ
る。これにより、目隠し部材30,30eをハンガレー
ル20に取付ける場合は、目隠し部材の上側部分32を
ハンガレール1の外側壁25,25eに押し当て、その
まま目隠し部材を下方にスライドすると、凸条26,2
6eの上端部が凹条31の上部斜面に当接し、さらに目
隠し部材を下方に強く押し下げると、凸条26,26e
が前記上部斜面に案内されて、凹条31の奥の方向に押
し込まれ、これと同時に目隠し部材の上側部分32がハ
ンガレール20の外側壁25,25eに押し付けられ
て、図3に点線で示すように、目隠し部材30,30e
が堅牢な状態でハンガレール20に係合されるようにな
っている。
【0015】ハンガレール20に結合された目隠し部材
30,30eは、その結合体が開口枠の上枠40の下面
に固定された状態で、ハンガレール20に吊持される吊
戸5の上部とハンガレールの下面のと間の隙間を隠蔽す
るために用いられる。従って、目隠し部材には、外見
上、上枠40と一体に見えるように、上枠と同一の色彩
や模様を有していることが望ましい。そこで、図3に示
すように、目隠し部材30,30eの凹条31から下側
部分33の内側面及び下面を経て目隠し部材の外側面の
上端部まで連続する化粧シート34が接着などにより備
えてある。化粧シート34は、上枠40の例えば木目模
様などと同一の模様を印刷されたビニルシート、その他
のプラスチックシート又はラミネート紙等を用いること
ができる。
【0016】目隠し部材30,30eに1条の凹条31
を設ける場合は、その凹溝は目隠し部材の高さ方向中間
部に設け、上半部32をハンガレール20の外側壁2
5,25eに押圧し、凹条31にハンガレールの凸条2
6,26eを係合させる取付け構造を採用すれば、目隠
し部材30,30eに高い取付安定性が得られるので、
好ましい。そして、目隠し部材を結合したハンガレール
20を上枠40に取付けるに当たっては、上枠40の下
面に、ハンガレール20に結合された両側の目隠し部材
の上端部における両外側面間距離と等しい幅を有する下
方開口の凹溝41を形成するとともに、その凹溝41に
ハンガレール20と目隠し部材30,30eの上部を緊
密に嵌合し、ハンガレールの各案内溝21,21eの底
部からねじs1を上枠40にねじ込んで固定することに
より、目隠し部材30,30eの上端面を上枠40で押
し付けて、単に係合するだけでハンガレール20に固定
されている目隠し部材30,30eが脱落することがな
いようにすることが望ましい。また、目隠し部材30,
30eの上端部が上枠40の凹溝41に緊密に嵌合して
あるため、目隠し部材30,30eが上枠40と一体的
な外観を備えて外観体裁が向上されている。
【0017】この場合、ハンガレール20がその上端面
を上枠40の凹溝41の底面に当接して上枠40に固着
される場合は、目隠し部材30,30eの上端面はハン
ガレール20の上端面と面一とされる。これに対して、
図示例のように、上枠40の凹溝41の底部に位置決め
用の凹溝42を形成し、ハンガレール20の上端面にも
その凹溝に嵌合する凸部27,27eが形成される場合
は、目隠し部材30,30eの上端面はハンガレール2
0の凸部27,27eを除いた部分の上端面と面一とさ
れる。そして、いずれの場合も、ハンガレール20を上
枠40に固定するためのねじs1は、凸部27,27e
の反対側形状により形成される凹溝28,28eにおい
て、ねじ込まれる。ハンガレール20の凸条26,26
e及び目隠し部材30,30eの凹条31は、上下に複
数条設けることにより、高い取付安定性を得ることも可
能であるので、目隠し部材30,30eの上端部を上枠
40に押圧させることは、不要の場合もある。
【0018】上記のように、ハンガレール20と目隠し
部材30,30eの結合体を上枠40に取付けた後、ハ
ンガレール20の各案内溝21,21eに後に詳述され
る吊車70を2個ずつ挿入し、その上枠40の両端部に
縦枠50が接続され、門型の開口枠が建物の開口部に嵌
合されて、上枠40はハンガレール20の案内溝の底部
凹溝28又は28eからねじs2をまぐさ61にねじ込
むことにより固定され、また、両縦枠50は、釘又はね
じで周知の方法により柱62に固定される。
【0019】次いで、ハンガレールの各案内溝21,2
1eに装着された2個ずつの吊車70を、後述される吊
車取付装置により、各吊戸5の戸先側上端部及び戸尻側
上端部に着脱自在に固定して、各吊戸5がハンガレール
20に吊持される。
【0020】図4及び図5はそれぞれ吊戸を片引き戸式
に建付ける場合の開口部の縦断面図及び横断面図であ
り、図6は片引き戸用ハンガレールと目隠し部材の結合
体の構成を示す要部断面図である。図1〜3の各部材と
同一又は対応する部材に同一符号又は同一符号にeを付
加した符号を付して、詳細な説明を省略する。
【0021】ハンガレール20に装着された吊車70を
吊戸5に対して着脱自在に取付けるための吊車取付装置
は、既知であるが、その一例70Aを図4に基づいて説
明する。図7は吊車及び吊車取付装置の分解斜視図であ
る。図8は吊車70のハンガレールに対する装着及び吊
車取付装置を用いて吊車を吊戸に対して取付けた状態
を、片引戸保持構造の場合について示す要部破断斜視図
である。
【0022】吊車取付装置70Aは、ホルダ72とケー
ス73とからなっている。吊車70は、垂直な支軸71
の下部をホルダ72に嵌入し、垂直線回りに回転自在に
支持されている。ホルダ72は箱状に形成され、背面下
部に後方に突出する突起721を有している。また、ホ
ルダの正面側には幅方向に張出された停止板722を有
し、その停止板のほぼ中央に形成された縦長孔723に
昇降自在に挿入されたレバー724は、ホルダの中に昇
降自在に収容され、かつ、図示されていない付勢部材に
より常時上方に付勢されているスライダ725に固着さ
れている。スライダ725の両側面には突起726が設
けられ、この突起726はホルダ72の両側面に形成さ
れた縦長孔727に昇降自在に嵌合され、かつ、その縦
長孔727から外側に突出されている。このような構成
により、スライダ724を下方に押すと、突起726が
下方に移動されるようになっている。
【0023】ケース73は、L字形に連続する背面壁7
31と底面壁732と、これらの壁731,732の幅
方向両端部に接続され、垂直面に沿って平行に設けられ
た両側壁733とを有して、両側壁の間に、上方及び正
面方向に開口する収納空間734を有している。この収
納空間の幅は、前記ホルダ72の幅とほぼ等しくされて
いる。また、両側壁733には、その正面側端部から背
後方向に延び、その終端部から上方に屈曲されたほぼL
字形の切欠735が形成されている。このケース73
は、図8に示すように、吊戸5の上部に、戸当り面側と
上方及び戸尻面側と上方にに開口するようにそれぞれ形
成されたL形切欠部に嵌合し、背面壁731及び底面壁
732に形成された孔731h,732hからねじを吊
戸にねじ込むことにより、吊戸に予め(吊戸を上枠に吊
り下げる前に)取付けられる。
【0024】そして、ハンガレール20eの案内溝に車
輪を嵌装された吊車70に結合されているホルダ72を
吊戸に取付けられているケース73の収納空間734に
向けて移動すると、縦長孔727の上方に保持されてい
る突起726が切欠735のテーパ部に当接して下方に
押され、スライダ725及びレバー724がともに下方
に移動される。そして、ホルダ72がケース73の収納
空間の所定位置まで収納されると、ホルダの停止板72
2の背面がケースの両側壁733の正面側端部に当たっ
て停止されると同時に、突起726が切欠735の垂直
部に合致して解放されるため、常時上方に付勢されてい
るスライダ725が突起726及びレバー724ととも
に上方に復帰する。これにより、突起726が切欠73
5の垂直部に係合するため、ホルダ72はケース73か
ら水平方向に対して抜脱不能に保持される。
【0025】また、両側壁733の上端部には、収納空
間の上方開口幅をホルダ72の上端部の幅よりも狭くす
るための凸条又は突起736が形成してあり、ホルダ7
2が所定位置に収納された状態では、ケース73から上
方に対しても抜脱不能に保持される。また、ホルダ72
を所定位置まで収納したときは、ホルダ72の背面の突
起721がケース73の背面壁に形成してある孔又は凹
部737に嵌合する。上記構成により、ハンガレール2
0,20eに吊り下げられた吊戸5は、ホルダ72のレ
バー724を押し下げると、突起726がケース73の
切欠735の垂直部の下端まで移動して解放されるの
で、ホルダ72をケース73から引き出して、吊車70
を吊戸5から分離することができる。すなわち、吊戸5
をハンガレール20,20eから取り外すことができ
る。
【0026】図1,2,4,5及び図8における80
は、本発明に係る戸尻側振れ止め具の一例である。戸尻
側振れ止め具80は、図9に示すように、取付座81に
二等辺三角形の各頂点に対応する位置においてねじ貫通
孔82,83a,83bを設け、二つの頂点の間におい
ガイドピン84を立設してなっている。このガイドピ
ン84は、吊戸の下端部に形成された下面及び長手方向
端面に開口する嵌合溝85に摺動自在に嵌合される。取
付座81の形状は、とくに限定されない。ほぼ三角形で
もよいが、取付後に、取付座の各端部ができるだけ吊戸
の下方から外側に露出される部分の面積を少なくするこ
とが望まれるので、図9に示す例のように、取付座は、
縦バー81aと横バー81bを有するT字形の平板で形
成し、取付座の各端部にねじ貫通孔82,83a,83
bを設け、縦バーと横バーの交差部位にガイドピン84
を立設することがよい。そして、戸尻側振れ止め具80
は、吊戸の現在位置のいかんに関わりなく、ガイドピン
84が常に吊戸5の下部嵌合溝51に嵌合している状態
を維持する位置、すなわち、図1,2の引違い戸、図
4,5の片引き戸のいずれの場合も、各吊戸の閉鎖位置
における戸尻に対応する位置に、縦バー81aのねじ貫
通孔82を吊戸から手前側に、また、横バー81bの第
1及び第2のねじ貫通孔のいずれか一方を吊戸の戸尻よ
りも後方側にそれぞれ露出させた状態で、それら露出さ
れた二つのねじ貫通孔にねじs3をねじ込んで取付けら
れる。
【0027】ここで、重要な点は、取付座81が図8に
示すように、吊戸5を上枠40に取付けた後に、吊戸を
所定の閉鎖位置に位置決めした状態で、ガイドピン84
が吊戸の嵌合溝51に挿入された戸尻側振れ止め具80
の取付座81を縦バー81aのねじ貫通孔82と横バー
81bの二つのねじ貫通孔83a,83bのいずれか一
つとを戸尻よりも外側に露出させ、露出させた二つのね
じ貫通孔においてねじを床面にねじ込むことにより、戸
尻側振れ止め具80を吊戸取付後でも確実に固定するこ
とができることである。従って、また、吊戸5が上枠4
0に保持された状態で、戸尻側振れ止め具80を容易に
取外すこともできる。
【0028】戸尻側振れ止め具80のガイドピン84
は、単に吊戸5の下部に形成された嵌合溝51に挿入す
るだけでも良い。しかし、吊戸は円滑な開閉を可能にす
るため、その下端部が床面から僅かに離間されるのが通
常である。そのため、その離間により生じる隙間から暖
気又は冷気が流通して冷暖房負荷が増大するので好まし
くない。そこで、好ましい実施例では、図10に示すよ
うに、上部にビス孔91を設け、かつ、下端部両側にモ
ヘアなどの気密部材92を備えた溝部材90を吊戸の嵌
合溝51に昇降自在に挿入するとともに、吊戸の下部の
戸尻面及び戸先面において嵌合溝51を囲むように凹部
52を形成し、その凹部に平板で形成された保持部材1
00を嵌合して上部の孔101から固定ねじs4を吊戸
5にねじ込むことにより固定し、保持部材100の中間
部に設けた長孔102から調整ねじs5を前記溝部材9
0のビス孔91にねじ込んで、溝部材90の取付け高さ
を調整可能にしてある。
【0029】図2,5及び図10において、110は戸
先側振れ止め具である。戸先側振れ止め具110は、開
口枠の縦枠Jに取付けられる振れ止め部材110aと、
吊戸の戸先面に取付けられる振れ止め受け部材110
bとからなる。振れ止め部材110aは、取付座111
の中央部に吊戸方向に突出する凸部112を形成してな
り、縦枠の戸当り面に形成された縦凹部の底面に取付座
111においてねじs6などにより固定されている。凸
部112の突出量は、縦枠Jの内側面からの突出量が極
力小さくなるように図られている。また、凸部112
は、その先端側が薄くなるように横断面形状は矢じり形
又は砲弾形とされている。他方、振れ止め受け部材11
0bは、取付座114の中央部に前記凸部112が挿入
しうる凹部115を形成してなり、吊戸の戸先面の前記
振れ止め部材110aの凸部112に対応する位置にお
いて形成された浅い凹部53と、その凹部の中央部分に
おいて形成された深い凹部54にそれぞれ取付座114
と凹部115を嵌合して、取付座114においてねじs
7などにより固定されている。
【0030】凸部112はその先端側が薄くなるように
形成してあるので、吊戸の閉鎖時に、吊戸が多少横振れ
しても、凸部112は円滑・安全に凹部115に嵌合す
る。そして、閉め切ったときは、凸部112の根元部の
厚い部分が凹部115に緊密に嵌合するので、戸先側の
振れが完全に防止される。また、戸尻側は、溝部材90
の溝にガイドピン84が嵌合しているので、吊戸が全体
において横振れを防止される。
【0031】上記実施例によれば、ハンガレールに装着
された吊車を吊戸に結合して上吊りされた吊戸を所定閉
鎖位置まで移動し、吊戸の嵌合溝にガイドピンを挿入さ
れた戸尻側振れ止め具80を、その取付座の二つのねじ
貫通孔を戸尻より外側に露出させた状態で床面に固着す
ることができる。そして、戸尻側振れ止め具80は、吊
戸の閉鎖中はその戸尻側において、吊戸移動中は吊戸の
中間位置において、吊戸の横振れを防止する。また、戸
先側振れ止め具110は、吊戸の閉鎖中、吊戸の戸先側
において横振れを防止する。戸尻側振れ止め具80は、
ガイドピン84を吊戸の嵌合溝51に予め挿入しておく
ことにより、吊戸をハンガレールに閉鎖位置において垂
下させて、正確に位置付けした状態で固着できるので、
従来と異なり、位置付けした後に吊戸を外して振れ止め
具80を固着し、再び吊戸を取付ける面倒な作業が不要
になる。すなわち、吊戸の取付け作業が非常に簡単であ
る。しかも、戸尻側振れ止め具80の取付座81はガイ
ドピンの互いに反対側にあるねじ貫通孔の一方と、残り
ねじ貫通孔との2カ所で固定されるので、取付状態も
確実である。
【0032】また、取付座81の2カ所の固着部は、吊
戸の下端部から外側に延出されているので、例えば、吊
車の交換又は修理が必要になった場合は、吊戸を閉鎖位
置に移動した状態で、吊戸をハンガレールに吊したま
ま、戸尻側振れ止め具80を取外し、その後に吊戸を中
間位置まで移動して、吊車を吊戸から分離する。すなわ
ち、図7に示した吊車取付装置70Aを用いる場合は、
そのホルダ72のレバー724を押し下げて突起726
をケース73の切欠735の垂直部分から解放し、ホル
ダ72を引出すことにより、吊車70をハンガレール2
0,20eに残し、吊戸の下部を少し手前側に引くとと
もに、吊戸の上部も少し手前側に引いて、吊戸を開口枠
から取外すことができる。従って、従来と異なり、吊戸
を取外す際の移動空間を確保するために、上枠に取付け
られている目隠し部材30,30eをハンガレール2
0,20eから隔てて設ける必要がないので(目隠し部
材を吊戸に接近して設けることができるので)、目隠し
部材の隙間遮閉機能が減殺されることがない。また、目
隠し部材をハンガレールから離間させるために移動可能
に取付ける必要がないから、吊戸の取付、取外し作業が
容易である。さらに、目隠し部材はハンガレール又は上
枠に堅固に取付け可能であるから、吊戸の取付時又は取
外し時に吊戸の上部が目隠し部材に接触することがあっ
ても、破損や変形を防止することができる。
【0033】
【発明の効果】上述のように、本発明による振れ止め具
は、吊戸をハンガレールに吊下げ、所定閉鎖位置に位置
付けした状態で、床面に堅固に固着し又は取外すことが
できる。従って、吊戸の取付・取外しが容易にできる。
【0034】また、本発明による吊戸建付構造は、吊戸
をハンガレールに吊す吊車が吊戸に対して着脱自在であ
り、振れ止め具が吊戸をハンガレールに吊下げ、所定閉
鎖位置に位置付けした状態で、床面に堅固に固着し又は
取外すことができるので、目隠し部材をハンガレールに
接近して取付けても、目隠し部材を外したり、移動した
りせずに、吊戸の取付・取外しが可能であるから、吊戸
の取付・取外しが容易にできるとともに、目隠し部材の
隙間遮閉機能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を引違い戸に適用した場合の実施の形態
を示す縦断面図である。
【図2】同じく横断面図である。
【図3】図1の上枠とハンガレール及び目隠し部材を分
離して示す断面図である。
【図4】本発明を片引戸に適用した場合の実施の形態を
示す縦断面図である。
【図5】同じく横断面図である。
【図6】図4の上枠とハンガレール及び目隠し部材の結
合体を分離して示す断面図である。
【図7】吊車及び吊車取付装置の斜視図である。
【図8】片引戸の建付構造を示す要部破断斜視図であ
る。
【図9】戸尻側振れ止め具の斜視図である。
【図10】吊戸の下部の構造及び戸先側振れ止め具の構
成を示す分解斜視図である。
【図11】従来の吊戸建付構造を示す縦断面図である。
【図12】同じく横断面図である。
【符号の説明】
5 吊戸 20,20e ハンガレール 30,30e 目隠し部材 40,40e 開口枠の上枠 50 開口枠の縦枠 70 吊車 80 戸尻側振れ止め具81 取付座 83a,83b,82 ねじ貫通孔

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床にねじ止めされる取付座に、三角形の
    各頂点に対応する位置においてねじ貫通孔を設けるとと
    もに、二つのねじ貫通孔を結ぶ線分の中間位置に、吊戸
    の下部に形成された嵌合溝に摺動自在に嵌合されるガイ
    ドピンを立設し、各ねじ貫通孔の相互間隔を前記ガイド
    ピンが前記吊戸の嵌合溝の戸尻側端部に位置され、か
    つ、前記二つのねじ貫通孔の一方が前記の吊戸の下方に
    位置された時に、他の残りのねじ貫通孔が前記吊戸の外
    側に位置するように設定したことを特徴とする吊戸用振
    れ止め具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された吊戸用振れ止め具
    を、閉鎖位置に存在する吊戸の戸尻の下方における床面
    に、前記線分の両端に位置するねじ貫通孔の一方を前記
    戸尻の下方に位置させ、他の二つのねじ貫通孔を前記戸
    尻の下方から外側に露出させた状態で、かつ、前記吊戸
    用振れ止め具のガイドピンを前記吊戸の下部に形成され
    た嵌合溝に嵌合させた状態で、前記露出されたねじ貫通
    からねじを床面にねじ込むことにより固定し、開口枠
    の上枠に固定されたハンガレールに摺動自在に装着され
    た吊車を前記吊戸に対して着脱自在に結合したことを特
    徴とする吊戸建付構造。
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