JP2871138B2 - 扉開閉装置 - Google Patents

扉開閉装置

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JP2871138B2
JP2871138B2 JP5270891A JP5270891A JP2871138B2 JP 2871138 B2 JP2871138 B2 JP 2871138B2 JP 5270891 A JP5270891 A JP 5270891A JP 5270891 A JP5270891 A JP 5270891A JP 2871138 B2 JP2871138 B2 JP 2871138B2
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locking
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岩市 奥平
聡 中杉
善行 真崎
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Murakoshi Seiko KK
Original Assignee
Murakoshi Seiko KK
Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 〔発明の目的〕
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は扉開閉装置に係り、主と
して、家具本体の前面部を左右方向に開閉する吊持式の
引き違い扉に関する。
【0003】
【従来の技術】従来、この種の扉開閉装置としては、た
とえば、家具本体の上部及び下部のそれぞれに左右方向
に延在する前後のガイドレールを配設固定し、この上部
の前後のガイドレールには左右の吊戸体の上部に設けた
それぞれのガイドローラを係合するとともに、前記下部
の前後のガイドレールには前記左右の吊戸体の下部に設
けたそれぞれのガイドローラを係合して、この左右の吊
戸体をそれぞれ上下前後のガイドローラを介して上下の
ガイドレールにそって左右方向に移動開閉自在に設けら
れ、吊戸体による解放時には吊戸体が前後に重合する構
成が採られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記構成の場合、通常
は、それぞれの吊戸体には、吊戸体開閉用の取手が設け
られているので、この取手にて吊戸体が開閉されるよう
になっているが、吊戸体重合時に後側となる吊戸体の取
手が吊戸体の前面より手前に突出している場合には、こ
の取手によって前側の吊戸体を破損損傷することがある
とともに、取手を把持した手を前側の吊戸体との間に挟
む危険性があり、また、重合時に後側となる吊戸体の取
手が吊戸体に埋設されている場合には、手を前側の吊戸
体との間に挟む危険性がある、という問題がある。
【0005】そこで、本発明はこのような課題に鑑みて
なされたもので、左右の吊戸体を所定の開閉位置に確実
に停止することができ、この吊戸体の開閉操作時に取手
によって吊戸体を破損損傷したり、吊戸体との間に手を
挟む危険性がなく、安全に吊戸体を開閉できる扉開閉装
置を提供することを目的とするものである。
【0006】 〔発明の構成〕
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の扉開閉
装置は、家具本体の上部に配設固定され左右方向に延在
する前後平行のガイドレールを有する上部レール体及び
家具本体の下部に配設固定され左右方向に延在する前後
平行のガイドレールを有する下部レール体と、この上下
のレール体間に配設され前記家具本体の前面部を開閉す
る左右の吊戸体と、この一方の吊戸体の上端部に取着さ
れ前記上部レール体の前側のガイドレールに移動自在に
係合されたガイドローラを有し、かつその側部には係止
ピンを突設するとともに、その上部にはストッパーピン
を突設した上部ローラユニットと、前記一方の吊戸体の
下端部に取着され前記下部レール体の前側のガイドレー
ルに移動自在に係合されたガイドローラを有するととも
に、その側部にストッパーを有する下部ローラユニット
と、前記他方の吊戸体の上端部に取着され前記上部レー
ル体の後側のガイドレールに移動自在に係合されたガイ
ドローラを有するとともに、前記ストッパーピンに係止
される係止部を有する上部ローラユニットと、前記他方
の吊戸体の下端部に取着され前記下部レール体の後側の
ガイドレールに移動自在に係合されたガイドローラを有
するとともに、前記ストッパーに係止される係止突部を
有する下部ローラユニットと、前記上部レール体におけ
る前記一方の吊戸体の停止位置に固定され前記係止ピン
を係止する係止凹部を有するストッパー体と、を具備し
たものである。
【0008】請求項2の発明の扉開閉装置は、請求項1
の装置において、その上部レール体は、ストッパー体の
固定位置において、その前後のガイドレール間に突条を
有し、この突条にストッパー体の取付基板を嵌合固定し
たものである。
【0009】請求項3の発明の扉開閉装置は、請求項1
の装置において、その上部レール体は、後側のガイドレ
ールより後方上部にこの後側のガイドレールに対するガ
イドローラの係合を案内する突当部を形成したものであ
る。
【0010】
【作用】請求項1の発明の扉開閉装置では、家具本体の
前面部を解放する場合には、一方の吊戸体を、家具本体
の前面部を解放する方向に移動すると、この吊戸体は、
上部ローラユニットのガイドローラが上部レール体の前
側のガイドレールに、またこの下部ローラユニットのガ
イドローラが下部レール体の前側のガイドレールにそれ
ぞれ沿ってその移動方向に移動される。そして、この吊
戸体が停止位置に移動されると、この上部ローラユニッ
トの側部の係止ピンがストッパー体の係止凹部に係合係
止され、吊戸体の移動が停止される。
【0011】ついで、他方の吊戸体を、前記一方の吊戸
体の移動方向に移動するとともに、この他方の吊戸体
は、上部ローラユニットのガイドローラが上部レール体
の後側のガイドレールに、またこの下部ローラユニット
のガイドローラが下部レール体の後側のガイドレールに
それぞれ沿ってその移動方向に移動される。そして、こ
の他方の吊戸体が一方の吊戸体の停止位置に移動される
と、この他方の吊戸体の上部ローラユニットの係止部が
一方の吊戸体の上部ローラユニットにおけるストッパー
ピンに係止されるとともに、この他方の吊戸体の下部ロ
ーラユニットの係止突部が一方の吊戸体の下部ローラユ
ニットにおけるストッパーに係止される。
【0012】したがって、一方の吊戸体は停止位置に確
実に停止され、この一方の吊戸体の前面部に他方の吊戸
体が重合状態で確実に停止され、家具本体の前面部が解
放される。この際、一方の吊戸体および他方の吊戸体
は、それぞれのストッパー作用によってそれぞれが適性
位置に停止され、吊戸体の取手によって吊戸体が破損損
傷されたり、吊戸体間に手が挟まれることがない。
【0013】請求項2の発明の扉開閉装置では、上部レ
ール体の前後のガイドレール間の突条にストッパー体の
取付基板を嵌合固定することにより、ストッパー体の固
定時には、ストッパー体は簡単かつ確実に固定される。
【0014】請求項3の発明の扉開閉装置では、上部レ
ール体の突当部をガイドとして、後側のガイドレールに
対してガイドローラを容易に係合することができる。そ
して、この突当部により、ガイドローラの脱輪が防止さ
れる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0016】図において、1は家具本体で、この家具本
体1は、天板2、底板3、左右の側板4及び背板(図示
せず)を備えて前面部を開放して形成され、前記底板3
の前後部における下部には脚体5が一体に取付けられて
いる。
【0017】また前記天板2の前端上部にはその全長に
亘って左右方向に延在した上部レール体6が一体に固着
されている。この上部レール体6は、天板2の全長に亘
って固着した取付板7を有し、この取付板7の上部には
前後部において内外のガイドレール8が2条平行に一体
に突設され、この内外のガイドレール8の間にはこのガ
イドレール8より高さの低い突条9が一体に突設されて
いる。また前記取付板7の後端縁上部には、側面視逆L
形状の支持板10が一体に突設され、この支持板10は、突
当部11を下部に形成した垂直状板部12及びこの垂直状板
部12の上端部に続いた水平板部13並びにこの水平板部13
の下方部における垂直状板部12の上端近傍部に突設した
支持片14を有して形成されている。
【0018】また前記上部レール体6の左右両端部にお
ける前記突条9には上部ストッパー体15が固着されてい
る。この上部ストッパー体15は、合成樹脂にて形成さ
れ、前記突条9に下部の嵌合凹部を嵌合して固着した取
付基板16を有し、この取付基板16の外端部から内方上方
部に向って上下に挾持片17が一体に突設され、この上下
の挾持片17の外端部間には略円筒状の係止凹部18が連続
形成され、この係止凹部18の内側開口部の上下部には突
部19が相対して形成されている。
【0019】また前記上部レール体6の中間部における
前記突条9には仮ロック用のセンターストッパー20が固
着されている。このセンターストッパー20は、合成樹脂
にて成形され、前記突条9に固着した取付基板21の略中
間上部には左右部に立上片22を有するストッパー片23が
上下方向弾性変形可能に一体に突設され、このストッパ
ー片23は、前記左右の立上片22から相互に相手方向に向
ってゆるやかな傾斜角度で次第に上昇傾斜した案内部24
及びこの左右の案内部24の内端部間に連設した略半円状
の係止凹部25を有して形成されている。
【0020】つぎに、前記底板3の前端下部にはその全
長に亘って左右方向に延在した下部レール体26が一体に
固着されている。この下部レール体26は、底板3の全長
に亘って固着した取付板27を有し、この取付板27の下部
には前後部において内外のガイドレール28が複数の仕切
片29によって仕切られて2条平行に一体に形成されてい
る。
【0021】またこの下部レール体26の外側部のガイド
レール28内における左右両端部には合成樹脂にてブロッ
ク状に成形された下部ストッパー体30が固着されてい
る。
【0022】また、31は前記家具本体1の前面開口部を
開閉する引き違い扉で、この引き違い扉31は、前記前面
開口部の閉塞時には家具本体1側の内側において同一平
面で左右部に配設される左右の吊戸体32とこの左右の吊
戸体32間を閉塞するようにその中間部間の外側に配設さ
れる吊戸体33の三枚により構成されている。そして、こ
の三枚の各吊戸体32,33の上端左右部における内側部に
は、内側を開放した上部取付凹部35が形成されていると
ともに、この各吊戸体32,33の下端左右部における内側
部には内側を開放した下部取付凹部36が形成されてい
る。
【0023】つぎに、前記左右部に配設される左右の吊
戸体32において、それぞれの左右の上部取付凹部35に
は、上部ローラユニット37が固着されている。
【0024】この上部ローラユニット37は、前記上部取
付凹部35に取付ける金属製の固定ベース体38と金属製の
可動フレーム39及びこの可動フレーム39を前記固定ベー
ス体38に対して上下動調節するボルト40を備えて構成さ
れている。
【0025】そして前記固定ベース体38は、左右方向に
延在形成された取付基板41を有し、この取付基板41の左
右部には案内片42が相対して平行かつ垂直状に切起して
形成され、この左右の案内片42には上下方向に長い案内
長溝43が左右相対して平行に形成されている。また前記
取付基板41の中間部における上下部すなわち前記左右の
案内片42間には支持片44,45が所定の間隔をおいて上下
平行に切起して形成され、上部の支持片44の中間部には
上下方向に貫通したボルト挿通用の挿通孔46が形成され
ているとともに、前記下部の支持片45には前記挿通孔46
に連通し前記ボルト40のねじ軸部40a を進退自在に螺着
するねじ孔47が形成されている。また前記取付基板41の
左右両端上下部には複数の取付孔48が形成されている。
そして、この取付基板41は、その案内片42及び支持片4
4,45を前記上部取付凹部35内に収容した状態で、取付
基板41の左右両端部を上部取付凹部35の開口縁部に当接
し、この左右両端部の各取付孔48から吊戸体32にねじ49
をねじ込んで取付基板41が吊戸体32に一体に固着されて
いる。
【0026】また前記可動フレーム39は、左右方向に延
在した細巾水平状の上面板50とこの上面板50の巾方向両
側下部に相対して平行に連設された外側板51及び内側板
52とにより形成されている。そして前記上面板50には中
間部に前記挿通孔46及びねじ孔47に連通して前記ボルト
40を挿通する挿通孔53が形成されているとともに、この
挿通孔53の一側上部にはストッパーピン54が一体に突設
されている。また前記外側板51の左右両端部には前記固
定ベース体38の左右の案内長溝43内に上下動自在に挿入
した案内突片55が一体に形成されている。さらに前記内
側板52の中間内側部には、支軸56が一体に水平状に突設
され、この支軸56には前記上部レール体6の外側のガイ
ドレール8に移動自在に係合してこのガイドレール8に
吊持されるガイドローラ57が回動自在に軸架され、この
内側板52の一端内側部には前記上部ストッパー体15の係
止凹部18内に係脱自在に係止される係止ピン58が水平状
に突設されている。
【0027】そして、この可動フレーム39は、その外側
板51を前記固定ベース体38の案内片42間に挿入し、か
つ、この外側板51の左右の案内突片55を左右の案内長溝
43内に上下動自在に挿入し、可動フレーム39の上面板50
の挿通孔53から固定ベース体38の上部の支持片44の挿通
孔46にボルト40を挿通するとともにこのボルト40のねじ
軸部40a を下部の支持片45のねじ孔47内に進退自在に螺
着する。これにより、固定ベース体38にガイドローラ57
を有する可動フレーム39がボルト40を介して高さ調節自
在に連結され、かつ、上部ローラユニット37が構成され
る。またこの上部ローラユニット37の固定ベース体38に
おける取付基板41の内側部にカバー体59を重合し、この
カバー体59を、取付基板41を吊戸体32にねじ込んだ左右
上下のねじ49によって取付基板41とともに吊戸体32に共
締めする。これにより取付基板41の内側面部が被覆され
外観性が高められる。
【0028】つぎに、前記中間部に配設される吊戸体33
において、その左右の上部取付凹部35には、上部ローラ
ユニット60が固着されている。
【0029】この上部ローラユニット60は、前記上部取
付凹部35に取付ける金属製の固定ベース体61と金属製の
可動フレーム62及びこの可動フレーム62を前記固定ベー
ス体61に対して上下動調節するボルト63を備えて構成さ
れている。
【0030】そして前記固定ベース体61は、前記左右部
に固着する上部ローラユニット37の固定ベース体38と同
じ構造で形成されているので、この固定ベース体38に用
いた符号をそれぞれの個所に記載してその説明を省略す
る。またこの固定ベース体61は前記固定ベース体38と同
様の手段によって吊戸体33に一体に固着されている。
【0031】また前記可動フレーム62は、略矩形状に形
成された上面板64とこの上面板64の前後両側下部に相対
して平行に連設された外側板65及び内側板66とにより形
成されている。そして前記上面板64には外側中間部に収
容凹部67が形成され、この収容凹部67の水平状の係止板
68の中間部には前記挿通孔46及びねじ孔47に連通して前
記ボルト63を挿通する挿通孔69が形成されているととも
に、この上面板64の左右両側縁部には前記ストッパーピ
ン54に係止される係止部としての係止縁部70が形成され
ている。また前記外側板65の左右両端部には前記固定ベ
ース体61の左右の案内長溝43内に上下動自在に挿入した
案内突片71が一体に形成されている。さらに前記内側板
66の中間外側部には、支軸72が一体に水平状に突設さ
れ、この支軸72には前記上部レール体6の内側のガイド
レール8に移動自在に係合してこのガイドレール8に吊
持されるガイドローラ73が回動自在に軸架され、この内
側板66の一端外側部には前記センターストッパー20のス
トッパー片23の案内部24及び係止凹部25に係脱自在に係
止される係止ピン74が水平状に突設されている。またこ
の内側板66は、ガイドレール8に対するセット時には前
記支持板10の突当部11に当接して位置決め用となるもの
である。
【0032】そして、この可動フレーム62は、その外側
板65を前記固定ベース体61の案内片42間に挿入し、か
つ、この外側板65の左右の案内突片71を左右の案内長溝
43内に上下動自在に挿入し、可動フレーム62の上面板64
における収容凹部67の挿通孔69から固定ベース体61の上
部の支持片44の挿通孔46にボルト63を挿通するとともに
このボルト63のねじ軸部63a を下部の支持片45のねじ孔
47内に進退自在に螺着する。これにより、固定ベース体
61にガイドローラ73を有する可動フレーム62がボルト63
を介して高さ調節自在に連結され、かつ、上部ローラユ
ニット60が構成される。またこの上部ローラユニット60
の固定ベース体61における取付基板41の内側部にカバー
体59を重合し、このカバー体59を、取付基板41を吊戸体
33にねじ込んだ左右上下のねじ49によって取付基板41と
ともに吊戸体33に共締めする。これにより取付基板41の
内側面部が被覆されて外観性が高められる。
【0033】つぎに、前記左右部に配設される左右の吊
戸体32において、それぞれの左右の下部取付凹部36に
は、下部ローラユニット75が固着されている。
【0034】この下部ローラユニット75は、前記下部取
付凹部36に取付ける金属製の固定ベース体76と金属製の
可動フレーム77及びこの可動フレーム77を前記固定ベー
ス体76に対して上下動自在に支持する一対の圧縮ばね78
を備えて構成されている。
【0035】そして前記固定ベース体76は、左右方向に
延在形成された取付基板79を有し、この取付基板79の左
右部には案内片80が相対して平行かつ垂直状に切起して
形成され、この左右の案内片80には上下方向に長い案内
長溝81が左右相対して平行に形成されている。また前記
取付基板79の中間部における上下部すなわち前記左右の
案内片80間には支持片82,83が所定の間隔をおいて上下
平行に切起して形成され、この下部の支持片83の左右両
側部には前記圧縮ばね78の下端部を係止する係止片84が
上向きに突出形成されている。また前記取付基板79の左
右両端上下部には複数の取付孔85が形成されている。そ
して、この取付基板79は、その案内片80及び支持片82,
83を前記下部取付凹部36内に収容した状態で、取付基板
79の左右両端部を下部取付凹部36の開口縁部に当接し、
この左右両端部の各取付孔85から吊戸体32にねじ86をね
じ込んで取付基板41が吊戸体32に一体に固着されてい
る。
【0036】また前記可動フレーム77は、前記固定ベー
ス体76の左右の案内片80間に配置される巾で上部から下
部にかけて順次垂直板部87、傾斜板部88及び水平板部89
を有して形成されている。そして、前記垂直板部87の左
右方向中間部には前記上下の支持片82,83を上下動自在
に挿入する挿入凹部90が上方を開放して形成され、この
挿入凹部90の一側部の垂直壁部には前記固定ベース体76
の下部の支持片83に左右方向から係脱する係止部91が切
欠形成されている。またこの垂直板部87の左右外側部に
は前記固定ベース体76の左右の案内長溝81内に上下動自
在に挿入した案内突片92が一体に形成されている。さら
に、前記垂直板部87の左右上部には前記左右の圧縮ばね
78の上端部を係止する係止片93が下向きに突出形成され
ている。
【0037】また前記水平板部89の中間部に支軸94が突
設され、この支軸94には前記下部レール体26の外側のガ
イドレール28に移動自在に係合するガイドローラ95が回
動自在に軸架されている。またこの水平板部89の一端部
には板状のストッパー96が水平状に一体に突設されてい
る。
【0038】そして、この可動フレーム77は、固定ベー
ス体76の左右の案内片80間に配置するとともに、垂直板
部87の左右の案内突片92を左右の案内片80の案内長溝81
内に上下動自在に挿入し、左右部において上下相対する
係止片84,93間に一対の圧縮ばね78の上下端部を係止す
る。これにより、固定ベース体76にガイドローラ95を有
する可動フレーム77が一対の圧縮ばね78を介して上下動
自在に連結され、かつ、下部ローラユニット75が構成さ
れる。またこの下部ローラユニット75の固定ベース体76
における取付基板79の内側部にカバー体97を重合し、こ
のカバー体97を、取付基板79を吊戸体32にねじ込んだ左
右上下のねじ86によって取付基板79とともに吊戸体32に
共締めする。これにより取付基板79の内側面部が被覆さ
れ外観性が高められる。
【0039】つぎに、前記中間部に配設される吊戸体33
において、その左右の下部取付凹部36には、下部ローラ
ユニット98が固着されている。
【0040】この下部ローラユニット98は、前記下部取
付凹部36に取付ける金属製の固定ベース体99と金属製の
可動フレーム100 及びこの可動フレーム100 を前記固定
ベース体99に対して上下動自在に支持する一対の圧縮ば
ね101 を備えて構成されている。
【0041】そして前記固定ベース体99は、吊戸体32の
前記左右部に固着する下部ローラユニット75の固定ベー
ス体76と同じ構造で形成されているので、この固定ベー
ス体76に用いた符号をそれぞれの個所に記載してその説
明を省略する。またこの固定ベース体99は前記固定ベー
ス体76と同様の手段によって吊戸体33に一体に固着され
ている。
【0042】また前記可動フレーム100 は、前記吊戸体
32の左右部に固着する下部ローラユニット75の可動フレ
ーム77と殆んど同じ構造で構成されているので、同じ構
造の部分については同じ符号を記載してその説明を省略
する。しかして、その傾斜板部88及び水平板部89は内方
に大きく突出するように幅広に形成され、略形状に形成
された水平板部89の内端近傍部の中間部には前記下部ロ
ーラユニット75の可動フレーム77におけるストッパー96
に係止される係止突部としての支軸102 が垂直状に立設
され、この支軸102 には前記下部レール体26の内側のガ
イドレール28に移動自在に係合するガイドローラ103 が
回動自在に軸架されている。そして、この可動フレーム
100 は、固定ベース体99の左右の案内片80間に配置する
とともに、垂直板部87の左右の案内突片92を左右の案内
片80の案内長溝81内に上下動自在に挿入し、左右部にお
いて上下相対する係止片84,93間に一対の圧縮ばね101
の上下端部を係止する。
【0043】これにより、固定ベース体99にガイドロー
ラ103 を有する可動フレーム100 が一対の圧縮ばね101
を介して上下動自在に連結され、かつ、下部ローラユニ
ット98が構成される。またこの下部ローラユニット98に
おける取付基板79の内側部にカバー体97を重合し、この
カバー体97を、取付基板79を吊戸体33にねじ込んだ左右
上下のねじ86によって取付基板79とともに吊戸体33に共
締めする。これにより取付基板79の内側面部が被覆され
外観性が高められる。さらに、前記左右の下部ローラユ
ニット98における可動フレーム100 の傾斜板部88及び水
平板部89間にはカバー体104 が取付けられている。
【0044】つぎに、前記上部レール体6の支持板10に
おける水平板部13には脱輪防止用のストッパー体105 が
取付けられるようになっている。このストッパー体105
は、前記水平板部13を挿入する挿入溝106 を有し、その
上部には天井の下壁面Aに当接する係合面107が形成さ
れているとともに、その下部には前記上部ローラユニッ
ト37,60のストッパーピン54及び上面板64を係止する係
止面108 が形成されている。しかして、この係止面108
とストッパーピン54及び上面板64との間の間隔は、前記
上部レール体6の2条のガイドレール8の高さより小さ
くなるように形成されている。そして、各吊戸体32,33
が上方に持上った場合にはそれぞれのストッパーピン54
及び上面板64がストッパー体105 の係止面108 に係止さ
れてそれぞれのガイドローラ57,73が脱輪することを防
止できるようになっている。また前記ストッパー体105
の前面部には化粧体109が取付けられている。
【0045】つぎに、家具本体1に各吊戸体32,33を取
付ける場合には、まず、家具本体1の上部レール体6に
おける外側のガイドレール8に、左右部に配設する吊戸
体32のそれぞれの左右上端部の上部ローラユニット37に
おけるガイドローラ57を係合する。これにより、左右部
に配設される吊戸体32は、それぞれの各ガイドローラ57
を介して外側のガイドレール8に左右方向移動自在に吊
持される。
【0046】そして、左右部の吊戸体32が吊持された状
態において、家具本体1の天板2のひずみやガイドロー
ラ57の取付誤差などにより、吊戸体32が左右方向に傾い
たり、左右方向への円滑な開閉移動が望み得ない事態が
生じた場合には、調節を要する個所の上部ローラユニッ
ト37のボルト40を回動調節することにより、外側のガイ
ドレール8にガイドローラ57を係合した上部ローラユニ
ット37の可動フレーム39に対して固定ベース体38が上下
動調節され、この吊戸体32が垂直状にかつ、円滑な開閉
移動が可能な状態に調節設定される。
【0047】すなわち、外側のガイドレール8に可動フ
レーム39のガイドローラ57を係合した状態において、ボ
ルト40を回動すると、このボルト40の下端部のねじ軸部
40a により、固定ベース体38の下部の支持片45がこのね
じ孔47を介して上下動され、かつ、この固定ベース体38
の左右の案内片42がその案内長溝43を介して可動フレー
ム39の左右の案内突片55に案内されて上下動され、した
がって、ボルト40の回動調節により、可動フレーム39に
対して固定ベース体38が上下動されるとともに、この固
定ベース体38を固着した吊戸体32が傾いた状態から垂直
状に姿勢変換される。この場合、ボルト40は、その途中
上下部が可動フレーム39の挿通孔53及び固定ベース体38
の上部の支持片44の挿通孔46に挿通支持され、かつ、固
定ベース体38は、左右の案内片42が案内長溝43を介して
可動フレーム39の左右の案内突片55に上下動自在に挿通
支持されているので、可動フレーム39に対して固定ベー
ス体38が左右方向に大きく揺動することなく安定した状
態で円滑に上下動調節される。
【0048】つぎに、上部レール体6の外側のガイドレ
ール8に左右部の吊戸体32を左右方向移動自在に吊持し
た状態において、それぞれの左右下端部の下部ローラユ
ニット75における可動フレーム77を下方に牽引すると、
この可動フレーム77は、左右の圧縮ばね78に抗して固定
ベース体76から下方に引き出される。そして、この可動
フレーム77の挿入凹部90の一側部における係止部91が固
定ベース体76の下部の支持片83に対向するとともに、こ
の可動フレーム77を横方向の支持片83側に向って横移動
すると、この支持片83に係止部91が挿入係止され、この
可動フレーム77が固定ベース体76から下方に引出された
状態で固定ベース体76に仮ロックされ、この可動フレー
ム77のガイドローラ95は、下部レール体26の外側のガイ
ドレール28における外側部の仕切片29の下端部より下方
に位置して突出され、かつ、下部レール体26の外側のガ
イドレール28の下方に位置される。そして、可動フレー
ム77を固定ベース体76の下部の支持片83と反対側の外方
に向って横移動すると、この支持片83から挿入凹部90の
係止部91が外れ、可動フレーム77の仮ロックが解除され
る。
【0049】また、可動フレーム77の仮ロックが解除さ
れるとともに、左右の圧縮ばね78の復帰力によって可動
フレーム77が押し上げられ、この可動フレーム77のガイ
ドローラ95が下部レール体26の外側のガイドレール28内
に自動的に係合される。前記下部レール体26の外側のガ
イドレール28に下部ローラユニット75のガイドローラ95
を係合する場合において、可動フレーム77は、その挿入
凹部90が固定ベース体76の上下の支持片82,83にそっ
て、またその左右の案内突片92が固定ベース体76の左右
の案内片80における案内長溝81にそって、それぞれ上下
動されるので、この可動フレーム77は固定ベース体76に
対して円滑に上下動される。また、可動フレーム77の仮
ロック及びこの仮ロックの解除に際しては、可動フレー
ム77を横移動することにより、それぞれの左右の案内片
80の案内長溝81内に対して左右の案内突片92が出入りす
るので、可動フレーム77の仮ロック及びこの仮ロックの
解除が容易に行なわれる。
【0050】このようにして、上部レール体6の外側の
ガイドレール8と下部レール体26の外側のガイドレール
28との間の左右部に、上部ローラユニット37及び下部ロ
ーラユニット75のそれぞれのガイドローラ57,95を介し
て左右の吊戸体32が同一平面において左右方向移動自在
に係合吊持される。
【0051】つぎに、家具本体1の上部レール体6にお
ける内側のガイドレール8に、中間部に配設する吊戸体
33の左右上部の上部ローラユニット60におけるガイドロ
ーラ73を係合する。これにより、中間部に配設される吊
戸体33は、左右のガイドローラ73を介して内側のガイド
レール8に左右方向移動自在に吊持される。
【0052】そして、中間部の吊戸体33が吊持された状
態において、家具本体1の天板2のひずみやガイドロー
ラ73の取付誤差などにより、吊戸体33が左右方向に傾い
たり、左右方向への円滑な開閉移動が望み得ない事態が
生じた場合には、上部ローラユニット60の一方または両
方のボルト63を回動調節することにより、内側のガイド
レール8にガイドローラ73を係合した上部ローラユニッ
ト60の可動フレーム62に対して固定ベース体61が上下動
調節され、この吊戸体33が垂直状にかつ、円滑な開閉移
動が可能な状態に調節設定される。
【0053】すなわち、内側のガイドレール8に可動フ
レーム62のガイドローラ73を係合した状態において、ボ
ルト63を回動すると、このボルト63の下端部のねじ軸部
63a により、固定ベース体61は、前記左右の吊戸体32の
それぞれの上部ローラユニット37の場合と同様に上下動
され、したがって、ボルト63の回動調節により、可動フ
レーム62に対して固定ベース体61が上下動されるととも
に、この固定ベース体61を固着した吊戸体33が傾いた状
態から垂直状に姿勢変換される。この場合、ボルト63
は、その途中上下部が可動フレーム62の挿通孔69及び固
定ベース体61の上部の支持片44の挿通孔46に挿通支持さ
れ、かつ、固定ベース体61は、左右の案内片42が案内長
溝43を介して可動フレーム62の左右の案内突片71に上下
動自在に挿通支持されているので、可動フレーム62に対
して固定ベース体61が左右方向に大きく揺動することな
く安定した状態で円滑に上下動調節される。
【0054】つぎに、上部レール体6の内側のガイドレ
ール8に中間部の吊戸体33を左右方向移動自在に吊持し
た状態において、左右下端部の下部ローラユニット98に
おける可動フレーム100 を下方に牽引すると、この可動
フレーム100 は、左右の圧縮ばね101 に抗して固定ベー
ス体99から下方に引き出される。そして、この可動フレ
ーム100 を前記左右の吊戸体32の下部ローラユニット75
の場合と同様に横方向の支持片83に向って横移動する
と、この支持片83に挿入凹部90の係止部91が挿入係止さ
れ、この可動フレーム100 が固定ベース体99から下方に
引き出された状態で固定ベース体99に仮ロックされ、こ
の可動フレーム100 のガイドローラ103 は、前記左右の
吊戸体32の下部ローラユニット75におけるガイドローラ
95の場合と同様に下部レール体26の内側のガイドレール
28の下方に位置される。
【0055】そして、可動フレーム100 を固定ベース体
99の下部の支持片83と反対側の外方に向って横移動する
と、この支持片83から挿入凹部90の係止部91が外れ、可
動フレーム100 の仮ロックが解除され、この可動フレー
ム100 は左右の圧縮ばね101 の復帰力によって押し上げ
られ、この可動フレーム100 のガイドローラ103 が下部
レール体26の内側のガイドレール28内に自動的に係合さ
れる。
【0056】前記下部レール体26の内側のガイドレール
28に下部ローラユニット98のガイドローラ103 を係合す
る場合において、可動フレーム100 は、前記左右の吊戸
体32の可動フレーム77と同様に上下動されるので、この
可動フレーム100 は固定ベース体99に対して円滑に上下
動される。また、可動フレーム100 の仮ロック及びこの
仮ロックの解除に際しても可動フレーム100 は前記可動
フレーム77と同様に作動するので、可動フレーム100 の
仮ロック及びこの仮ロックの解除が容易に行なわれる。
【0057】このようにして、上部レール体6の内側の
ガイドレール8と下部レール体26の内側のガイドレール
28との間の左右部に、上部ローラユニット60及び下部ロ
ーラユニット98のそれぞれのガイドローラ73,103 を介
して中間部の吊戸体33が横方向移動自在に係合吊持され
る。
【0058】そして、この中間部の吊戸体33の下部ロー
ラユニット98の可動フレーム100 における大きい傾斜板
部88及び水平板部89は、左右の吊戸体32の下部ローラユ
ニット75の可動フレーム77における傾斜板部88及び水平
板部89に突き当らない位置の下方において左右方向に移
動されるように中間部の吊戸体33が吊持される。
【0059】つぎに、左右の吊戸体32及び中間部の吊戸
体33を、上下のガイドレール8,28にそってそれぞれの
ガイドローラ57,73,95,103 を介して左右方向に移動
することより、家具本体1の前面開口部が開閉されるも
のであるが、この場合において、左右の吊戸体32が外側
の上下のガイドレール8,28の両端部に移動されると、
この吊戸体32の移動方向側上部の上部ローラユニット37
における可動フレーム39の係止ピン58が上部ストッパー
体15の上下の挾持片17の間から係止凹部18内に挿入係止
される。
【0060】すなわち、係止ピン58が上下の挾持片17の
間に挿入されると、この係止ピン58によって上下の挾持
片17がそれぞれ上下方向に弾性変形されてそれぞれ突部
19の間が拡開され、この突部19の間を係止ピン58が通過
して係止凹部18内に係止ピン58が挿入されるとともに、
上下の挾持片17が自動的に弾性復帰してそれぞれの突部
19の間がせばまり、この上下の突部19によって係止ピン
58が係止凹部18内に係止される。またこの左右の吊戸体
32の移動方向側上部が上部ローラユニット37の係止ピン
58と上部ストッパー体15とにより係止されると同時に、
この吊戸体32の移動方向側下部の下部ローラユニット75
におけるガイドローラ95が下部ストッパー体30に当接し
てその移動が係止される。したがって、左右の内側の吊
戸体32は、左右方向に傾くことなく、垂直状に保持され
る。
【0061】また、左右の吊戸体32を外側の上下のガイ
ドレール8,28の中間部に向って移動しようとすると、
上部ローラユニット37の係止ピン58が上部ストッパー体
15の係止凹部18内からその上下の挾持片17に抗して外
れ、そのロックが解除され、したがって、左右の吊戸体
32は中間部に向って円滑に移動される。
【0062】つぎに、中間部の吊戸体33が内側の上下の
ガイドレール8,28の左右方向の一端部に移動される
と、この吊戸体33の移動方向側の上部の上部ローラユニ
ット60における可動フレーム62の係止縁部70が、この吊
戸体33が移動した方向の内側の吊戸体32の上部ローラユ
ニット37の可動フレーム39におけるストッパーピン54に
当接してその移動が係止される。
【0063】また、この中間部の吊戸体33の移動方向側
上部が上部ローラユニット37,60のストッパーピン54と
係止縁部70とにより係止されると同時に、この吊戸体33
の移動方向側下部の下部ローラユニット98におけるガイ
ドローラ103 を有する支軸102 が、この吊戸体33が移動
した方向の内側の吊戸体32の下部ローラユニット37の可
動フレーム77におけるストッパー96に当接してその移動
が係止される。したがって、中間部の外側の吊戸体33
は、左右方向に傾くことなく垂直状に保持される。
【0064】また、中間部の吊戸体33を内側の上下のガ
イドレール8,28の中間部に向って移動すると、この中
間部の吊戸体33の上部ローラユニット60の可動フレーム
62における係止ピン74が上部レール体6の中間部のセン
ターストッパー20におけるストッパー片23の係止凹部25
内に係止される。すなわち、係止ピン74がストッパー片
23の案内部24に当接して係止凹部25に向って次第に移動
すると、この係止ピン74によりストッパー片23は下方に
押動されて弾性変形され、係止ピン74が係止凹部25の位
置に移動されると、ストッパー片23は弾性復帰して係止
ピン74と係止凹部25とは係合係止される。したがってこ
の中間部の吊戸体33はこの上部ローラユニット60の係止
ピン74とセンターストッパー20とにより、左右方向の他
端部に向って移動しすぎることが阻止される。これによ
り、左右の内側の吊戸体32をそれぞれ左右両端部に移動
した状態では、この左右の吊戸体32の間の空間部は、中
間部の外側の吊戸体33によってこの吊戸体33の左右両端
部を左右の吊戸体32のそれぞれの内端部に重合した状態
で閉塞される。
【0065】また、この中間部の吊戸体33を左右方向の
一方側に移動しようとすると、この上部ローラユニット
60の係止ピン74によってセンターストッパー20のストッ
パー片23がその移動方向に押動されて弾性変形されこの
係止ピン74がストッパー片23の係止凹部25内から外れ、
そのロックが解除され、したがって中間部の吊戸体33は
容易に一方側に移動される。
【0066】つぎに、各吊戸体32,33の開閉移動時にお
いて、この各吊戸体32,33が上下動して持上った場合に
は、それぞれの上部ローラユニット37,60における可動
フレーム39,62のそれぞれのストッパーピン54と上面板
64がストッパー体105 の下面部の係止面108 に係止さ
れ、それぞれの上部のガイドローラ57,73がそれぞれの
上部のガイドレール8から外れることが防止される。
【0067】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、一方の吊戸体
をストッパー体に向かって移動することにより、この一
方の吊戸体の上部ローラユニットの係止ピンがストッパ
ー体の係止凹部に係止されて一方の吊戸体の移動を停止
位置に停止させることができ、また、一方の吊戸体に向
かって他方の吊戸体を移動することにより、一方の吊戸
体の上部ローラユニットのストッパーピンには他方の吊
戸体の上部ローラユニットの係止部が係止されるととも
に、一方の吊戸体の下部ローラユニットのストッパーに
は他方の吊戸体の下部ローラユニットの係止突部が係止
され、したがって、左右の吊戸体を所定の開閉位置に確
実に停止することができ、しかも、一方の吊戸体によっ
て他方の吊戸体の上下部が係止されるので、他方の吊戸
体が開閉方向に傾くことがなく、一方の吊戸体の前面部
に他方の吊戸体を整然と移動停止することができ、この
吊戸体の開閉操作時に取手によって他の吊戸体を破損損
傷したり、吊戸体との間に手を挟む危険性がなく、安全
に軽快に吊戸体を開閉することができる。
【0068】請求項2の発明によれば、突条によって上
部レール体にストッパー体を簡単かつ確実に固定するこ
とができる。
【0069】請求項3の発明によれば、上部レール体の
突当部によって後側のガイドレールに対しガイドローラ
を容易に係合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の扉開閉装置の一部を省略した縦断面図
である。
【図2】同上内側の吊戸体の吊持状態の縦断面図であ
る。
【図3】同上内側の吊戸体上部の上部ローラユニットの
分解斜視図である。
【図4】同上下部ローラユニットの分解斜視図である。
【図5】外側の吊戸体上部の上部ローラユニットの分解
斜視図である。
【図6】同上下部ローラユニットの分解斜視図である。
【図7】内外側の吊戸体を一部重合した状態の一部を切
欠した正面図である。
【図8】同上平面図である。
【図9】同上底面図である。
【図10】扉開閉装置の正面図である。
【符号の説明】
1 家具本体 8,28 ガイドレール 9 突条 11 突当部 15,20 ストッパー体 16 取付基板 18,25 係止凹部 32,33 吊戸体 37,60 上部ローラユニット 54 ストッパーピン 58,74 係止ピン 57,73,95,103 ガイドローラ 70 係止部 96 ストッパー 102 係止突部
フロントページの続き (72)発明者 真崎 善行 東京都小金井市緑町五丁目6番35号 株 式会社ムラコシ精工内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E05F 5/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 家具本体の上部に配設固定され左右方向
    に延在する前後平行のガイドレールを有する上部レール
    体及び家具本体の下部に配設固定され左右方向に延在す
    る前後平行のガイドレールを有する下部レール体と、こ
    の上下のレール体間に配設され前記家具本体の前面部を
    開閉する左右の吊戸体と、この一方の吊戸体の上端部に
    取着され前記上部レール体の前側のガイドレールに移動
    自在に係合されたガイドローラを有し、かつその側部に
    は係止ピンを突設するとともに、その上部にはストッパ
    ーピンを突設した上部ローラユニットと、前記一方の吊
    戸体の下端部に取着され前記下部レール体の前側のガイ
    ドレールに移動自在に係合されたガイドローラを有する
    とともに、その側部にストッパーを有する下部ローラユ
    ニットと、前記他方の吊戸体の上端部に取着され前記上
    部レール体の後側のガイドレールに移動自在に係合され
    たガイドローラを有するとともに、前記ストッパーピン
    に係止される係止部を有する上部ローラユニットと、前
    記他方の吊戸体の下端部に取着され前記下部レール体の
    後側のガイドレールに移動自在に係合されたガイドロー
    ラを有するとともに、前記ストッパーに係止される係止
    突部を有する下部ローラユニットと、前記上部レール体
    における前記一方の吊戸体の停止位置に固定され前記係
    止ピンを係止する係止凹部を有するストッパー体と、を
    具備したことを特徴とする扉開閉装置。
  2. 【請求項2】 上部レール体は、ストッパー体の固定位
    置において、その前後のガイドレール間に突条を有し、
    この突条にストッパー体の取付基板を嵌合固定したこと
    を特徴とする請求項1記載の扉開閉装置。
  3. 【請求項3】 上部レール体は、後側のガイドレールよ
    り後方上部にこの後側のガイドレールに対するガイドロ
    ーラの係合を案内する突当部を形成したことを特徴とす
    る請求項1記載の扉開閉装置。
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