JPH0762368A - 潤滑油組成物 - Google Patents

潤滑油組成物

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JPH0762368A
JPH0762368A JP22961293A JP22961293A JPH0762368A JP H0762368 A JPH0762368 A JP H0762368A JP 22961293 A JP22961293 A JP 22961293A JP 22961293 A JP22961293 A JP 22961293A JP H0762368 A JPH0762368 A JP H0762368A
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JP
Japan
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lubricating oil
integer
refrigerant
hydrocarbon group
carbon atoms
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JP22961293A
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Inventor
Norio Takahashi
則雄 高橋
Taketaka Matsuzaki
威毅 松崎
Kazuo Nobuchika
一雄 信近
Yoshio Tanaka
祥雄 田中
Toshimichi Shimizu
敏通 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toho Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Toho Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】オゾン層破壊の恐れの低い水素含有フロン系冷
媒を使用する冷凍機用の潤滑油組成物を提供することに
ある。 【構成】下記の構造式で示される、平均分子量が200
〜3,500、動粘度が5〜500cStである化合物
を基油とする冷凍機用の潤滑油である。 但し、R1は炭素数3〜100の多価アルコ−ル残基、
2は炭素数1〜30の炭化水素基、R3は炭素数2〜8
のアルキレン基、R4は炭素数1〜30の炭化水素基、
1は1〜25の整数、m2は1〜100の整数、nは1
〜30の整数、をそれぞれ示す。 【効果】本発明の冷凍機油は十分な粘度、体積抵抗率、
高温安定性を備え、塩素を含まないフロン系冷媒との相
溶性も優れており、冷凍機用潤滑油として優れた潤滑
性、耐久性を示すものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フロン系冷媒雰囲気下
で用いる潤滑油に関するもので、特に水素含有フロン系
冷媒雰囲気下で用いる冷凍機油に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】最近オ
ゾン層保護のため、カ−エアコン、冷蔵庫あるいはル−
ムエアコンに使用されているジクロロフルオロメタン
(CFC−12)あるいはモノクロロジフルオロメタン
(HCFC−22)の使用が国際的に禁止が決まってい
る。そのため、このCFC−12あるいはHCFC−2
2の代替品として、オゾン層破壊がより少ない各種のフ
ロン系冷媒を主成分とする冷媒が開発されている。
【0003】現在開発されている代替フロン冷媒はCF
C−12あるいはHCFC−22に比べて極性が高く、
従来より冷凍機油として使用されているナフテン系鉱
油、ポリα−オレフィン、あるいはアルキルベンゼン等
の潤滑油とは相溶性が悪く、低温において二層分離を起
す。二層分離を起すとオイル戻りが悪くなり、熱交換器
としての凝縮器や蒸発機の付近に厚い油膜を付着して伝
熱を妨げたり、潤滑不良や起動時の発泡の発生等の重要
な欠陥の原因となる。その為、従来の冷凍機油は現在開
発されている新しい冷媒雰囲気下での冷凍機油として使
用することができない。
【0004】また、CFC−12あるいはHCFC−2
2においてはそれが一部分解して塩化水素を発生させ、
この塩化水素が摩擦面と反応して塩化物皮膜を形成し、
潤滑性を良好にするという効果があった。しかしなが
ら、塩素原子を含んでいない為オゾン層を破壊すること
のないフロン系冷媒として現在開発されているペンタフ
ルオロエタン(HFC−125)、1,1,1,2−テトラ
フルオロエタン(HFC−134a)、1,1−ジフルオ
ロエタン(HFC−152a)、あるいはジフルオロメタ
ン(HFC−32)等のような化合物を主成分とする冷媒
には、この様な効果が期待できないため、これらと組み
合わせて使用される冷凍機油には従来のものより一層優
れた潤滑性が求められる。
【0005】更に冷凍機油としては、冷媒雰囲気下での
熱安定性の良いこと、電気の体積抵抗率の高いこと、あ
るいは冷蔵庫やル−ムエアコンに用いられる絶縁材、カ
−エアコンに用いられるホ−ス等の有機材料に悪影響を
及ぼさないことが求められる。この様なCFC−12あ
るいはHCFC−22の代替冷媒との相溶性の問題に対
しては、ポリエ−テル系あるいはエステル系潤滑油が提
案されている。
【0006】従来のポリエ−テル系潤滑油は、ナフテン
系鉱油に比べ極性が高いので現在開発されている冷媒と
の低温での相溶性は確かに良好である。しかしながら、
米国特許第4755316号明細書に述べられているよ
うに従来のポリエ−テル系潤滑油は、逆に温度が上昇す
ると二層分離を起こすという問題があり、更には電気の
体積抵抗率が低く、装置の絶縁性が保たれないため特に
冷蔵庫やル−ムエアコン用の冷凍機油として安心して使
用することができないのが現状である。
【0007】一方エステル系潤滑油についても提案され
ており、例えば特開昭56−133241号、特開昭5
6−131548号、特開昭61−181895号、特
開昭62−592号各公報等に開示されている。また、
特開昭56−125495号、特開昭56−12549
4号各公報にはエステルを他の潤滑油と混ぜて使用する
例が述べられている。
【0008】更に、特開昭55−155093号、特開
昭56−3657号、特開昭58−15592号、特開
昭61−171799号、特開昭62−292895号
各公報には、エステルに添加剤を加えた使用例が述べら
れている。しかしながら、エステル系潤滑油は加水分解
による劣化が避けられず、特にル−ムエアコン用の冷凍
機油は長期に亘る安定性が要求される。その為にエステ
ル系潤滑油は安心して使用することができないのが現状
である。
【0009】以上述べた様に、従来の技術においては上
記フルオロエタン及びフルオロメタン系冷媒を主成分と
する冷媒雰囲気下において相溶性、熱安定性、体積抵抗
率、潤滑性等、冷凍機油として必要な性能を全て備えた
優れた冷凍機用潤滑油の開発が望まれているにもかかわ
らず、具体的提案がなされていないのが現状である。従
って、本発明の目的は低温及び高温において現在開発さ
れている上記代替系冷媒を主成分とする冷媒との相溶性
に優れ、体積抵抗率が高く、かつ上記冷媒雰囲気下での
熱安定性、潤滑性に優れた冷凍機油を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決する為の手段】本発明者は上記目的を達成
するために鋭意研究を重ねた結果、特定のエ−テル系化
合物が上記目的を達成し得ることを見い出し、本発明を
完成するに至ったものである。
【0011】即ち本発明は次の一般式(1)で示されるエ
−テル系化合物で、平均分子量が200〜3,500、
40℃における動粘度が5〜500cStである化合物
を基油とすることを特徴とするフルオロエタン及び/又
はフルオロメタンを主成分とする冷媒雰囲気下で用いる
潤滑油組成物を提供するものである。 但し、 R1は炭素数3〜100の多価アルコ−ル残基 R2は炭素数1〜30の炭化水素基 R3は炭素数2〜8のアルキレン基 R4は炭素数1〜30の炭化水素基 m1は1〜25の整数 m2は1〜100の整数 n は1〜30の整数 をそれぞれ示す。
【0012】本発明に係るエ−テル系化合物の化学構造
上の特徴は、多価アルコ−ルのヒドロキシ基の少なくと
も1つが、炭素数1〜30の炭化水素基とのエ−テル結
合(以下ダイレクトエ−テル結合と言う)を形成してお
り、その他のヒドロキシ基に対してはアルキレンオキサ
イドを付加した後にその末端ヒドロキシ基を炭素数1〜
30の炭化水素基とエ−テル結合を形成していることで
ある。
【0013】又多価アルコ−ル1分子のヒドロキシ基の
数に対するダイレクトエ−テル結合数の割合を〔置換率
(%)〕と言う言葉で定義すると、本発明で好ましい構造
は多価アルコ−ル1分子中のヒドロキシ基に対し、ダイ
レクトエ−テル結合部の置換率は3〜80%(従ってア
ルキレンオキサイド付加後のヒドロキシ基のエ−テル結
合部の置換率は97〜20%となる)のものである。更
に好ましくは、10〜70%のものである。
【0014】尚、ダイレクトエ−テル結合部の置換率
が、3%以下になるとフロンとの相溶性は良いが、電気
の体積抵抗率が低下し、80%以上になると電気の体積
抵抗率は高くなるが、フロンとの相溶性と潤滑性が低下
する。それ故、ダイレクトエ−テル結合部の置換率が3
〜80%の時がフロン系冷媒を主成分とする冷媒による
冷凍機の潤滑油としては各要求物性に対し、最もバラン
スの良いものとなる。
【0015】本発明に係るエ−テル系化合物の合成法は
特に限定されるものではないが、一般的には多価アルコ
−ルのヒドロキシ基の所定数を炭素数1〜30の炭化水
素基でエ−テル化した後、アルキレンオキサイドを所定
モル数付加し、更にその末端ヒドロキシ基を炭素数1〜
30の炭化水素基でエ−テル化して得ることが出来る。
【0016】本発明に係るエ−テル系化合物を製造する
に用いられる多価アルコ−ルとしては具体的には例え
ば、トリメチロ−ルプロパン、トリメチロ−ルノナン、
トリメチロ−ルエタン、グリセリン、ペンタエリスリト
−ル、ネオペンチルグリコ−ル、ジペンタエリスリト−
ル、グリセリン縮合物、ジトリメチロ−ルプロパン、ジ
トリメチロ−ルエタン、ジグリセリン、トリメチロ−ル
プロパン縮合物、ペンタエリスリト−ル縮合物、ソルビ
ト−ル、ソルビト−ル縮合物、2,2−ジエチル−1,
3−プロパンジオ−ル、1,3−プロパンジオ−ル、
1,2−ブタンジオ−ル、1,4−ブタンジオ−ル、
1,6−ヘキサンジオ−ル、1,2,4−ブタントリオ
−ル、1,2,6−ヘキサントリオ−ル、シクロヘキサ
ンジメタノール、プロパンジオール、デカンジオール、
ピナコール、2ーメチルー2,4ーヘプタンジオール、
アドニトール、スピログリコール、マンニト−ル及びマ
ンニト−ル縮合物等が挙げられる。
【0017】尚、縮合物とは製造法は特に限定しない
が、一般的には多価アルコ−ルの酸性触媒下での脱水縮
合物又は有機ハロゲン化物と多価アルコ−ルとの付加縮
合物を意味する。又、本発明に係るエ−テル系化合物を
製造するに用いられる炭素数1〜30の炭化水素基、即
ち一般式でR2及びR4で示される炭化水素基は例えば、
脂肪族炭化水素基、環状炭化水素基等を挙げることが出
来る。
【0018】又、最も好ましいものは炭素数1〜20の
アルキル基で単独又は混合基を用いることが出来る。炭
化水素基の炭素数が30以上になると電気の体積抵抗率
は改善されるが、低温流動性とフロン系冷媒との相溶性
が低下する。
【0019】従って、R2及びR4としては具体的には例
えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、アミル、ヘ
キシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデ
シル、ドデシル、セチル、ステアリル、アリル、ペンテ
ニル、ミリスチル、リノ−ル、リノレンなどの脂肪族炭
化水素基、シクロヘキシル、メチルシクロヘキシル、エ
チルシクロヘキシルなどの脂環炭化水素基、フェニル
基、ブチルフェニル、ノニルフェニル、ドデシルフェニ
ルなどの置換フェニル基、ベンジル基、メチルベンジ
ル、ノニルベンジルなどの置換ベンジル基及びチ−グラ
−法、オキソ法又はパラフィン酸化法による合成アルコ
−ル残基などを挙げることが出来る。更に、一般式R3
で示されるアルキレン基はエチレンオキサイド、プロピ
レンオキサイドあるいはブチレンオキサイド等を付加し
て得られるアルキレン基の単独又は混合基を意味する。
【0020】本発明のエ−テル化合物を基油とする冷凍
機油は、鉱物油やポリα−オレフィン、アルキルベンゼ
ン、上記以外のポリエ−テル、エステル、パ−フルオロ
ポリエ−テル、及びリン酸エステル等の合成油又はこれ
らの混合物等を配合しても良い。尚、本発明のエ−テル
系化合物と他の潤滑油の混合重量比は、冷媒との相溶性
や電気の体積抵抗、安定性、潤滑性等の性能が損なわれ
ない範囲なら特に限定されるものではないが、一般的に
は100/0〜5/95、好ましくは100/0〜30
/70である。
【0021】本発明のエ−テル系化合物は、塩素を含ま
ないフロン系冷媒に対して優れた性能を有するものであ
って、特に冷媒との相溶性、熱安定性、電気の体積抵
抗、潤滑性に優れた冷凍機油とすることができる。ここ
で塩素を含まないフロン系冷媒としては例えば、1,
1,1,2−テトラフルオロエタン(HFC−134
a)、1,1−ジフルオロエタン(HFC−152a)、
ペンタフルオロエタン(HFC−125)、あるいはジフ
ルオロメタン(HFC−32)等を挙げることが出来る。
【0022】本発明の冷凍機油には、必要により通常使
用されている酸化防止剤、極圧剤、油性向上剤、消泡
剤、金属活性剤等の潤滑油添加剤を添加することもでき
る。酸化防止剤として使用可能なものは例えば、2,6
−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノ−ル、4,4’−
チオビス(6−t−ブチル−m−クレゾ−ル)、4,4’
−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノ
−ル)、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチ
ルフェノ−ル)等のフェノ−ル系酸化防止剤やN,N’
−ジフェニル−P−フェニレンジアミン、N−iso−
プロピル−N’−フェニル−P−フェニレンジアミン、
P,P−ジオクチルフェニルアミン、モノオクチルジフ
ェニルアミン、フェニレンジアミン、モノオクチル、ジ
フェニルアミン、フェノチアジン、3,7−ジオクチル
フェノチアジン、フェニル−1−ナフチルアミン、フェ
ニル−2−ナフチルアミン等のアミン系酸化防止剤やア
ルキルジサルファイド、チオジプロピオン酸エステル、
ベンゾチアゾ−ル等の硫黄系酸化防止剤やジアルキルジ
チオリン酸亜鉛、ジアリ−ルジチオリン酸亜鉛などを挙
げることが出来る。
【0023】極圧剤、油性向上剤として使用可能なのは
例えば、ジアルキルジチオリン酸亜鉛、ジアリ−ルジチ
オリン酸亜鉛、ジアルキルポリサルファイド、トリアリ
−ルフォスフェ−ト、トリアルキルフォスフェ−ト、二
硫化モリブデン、グラファイト等を挙げることが出来
る。消泡剤として使用されるものは、例えばジメチルポ
リシロキサン等のシリコ−ン油やジエチルシリケ−ト等
のオルガノシリケ−ト類を挙げることが出来る。金属不
活性剤として使用されるものは、例えばアリザリン、キ
ニザリン、メルカプトベンゾチアゾ−ル等を挙げること
が出来る。
【0024】
【発明の効果】本発明の冷凍機油は十分な粘度と体積抵
抗率及び高温安定性を備え、塩素を含まないフロン系冷
媒を主成分とする冷媒との相溶性にも優れており、冷凍
機用潤滑油として優れている。
【0025】
【実施例】以下本発明を合成例及び実施例により具体的
に説明するが、本発明はこれらの合成例及び実施例に限
定されるものではない。 〔合成例 1〕ポリグリセリン(グリセリンの脱水縮合
物で平均分子量700)700gと苛性ソ−ダ96g及
びメチルクロライド120gを2リットルの四ッ口フラ
スコに仕込み、130℃で7時間反応し、副生食塩を濾
別し、更に脱水精製してポリグリセリンの一部エ−テル
化物760gを得た。次にこの一部エ−テル化物760
gを3リットルのオ−トクレ−ブに苛性ソ−ダ10gと
共に仕込み、容器内の空気を充分窒素で置換した後加熱
した。容器内が110℃に達してからプロピレンオキサ
イド2500gを6時間を要して滴下し、その後110
〜120℃で3時間熟成した。次にここに得られたプロ
ピレンオキサイド付加物2500gを5リットルの四ッ
口フラスコに仕込み、更に苛性ソ−ダ450gとメチル
クロライド536gとを仕込み、100〜110℃で1
2時間反応し、エ−テル化した。得られた本発明に係る
エ−テル系化合物は粘度68.5cSt/40℃の淡黄
色粘稠液体であった。
【0026】〔合成例 2〕2,2−ジメチル−1,3−
ジオキソラン−4−メタノ−ル(ソルケタ−ル)1321
gと苛性ソ−ダ480g及びブチルクロライド1100
gを3リットルの四ッ口フラスコに仕込み、100〜1
10℃で5時間反応し、副生食塩を濾別し、更に脱水精
製してソルケタ−ルの一部エ−テル化物、1650gを
得た。次にこの一部エ−テル化物1200gを2リット
ルの四ッ口フラスコに35%塩酸30gと共に仕込み、
100℃で5時間の開環反応を行い、グリセリンの一部
ブチルエ−テル化物を得た。次にこのグリセリンの一部
ブチルエ−テル化物148gを実施例1と同じオ−トク
レ−ブに仕込み、プロピレンオキサイド2090gを付
加した。次にここで得られたプロピレンオキサイド付加
物1500gを5リットルの四ッ口フラスコに仕込み、
更に苛性ソ−ダ76gとブチレンクロライド175gと
を仕込み、100〜110℃で10時間反応し、エ−テ
ル化した。得られたエ−テル化合物は粘度47.8cS
t/40℃の淡黄色粘稠液体であった。
【0027】〔合成例 3〕トリメチロ−ルプロパンと
ジクロロエチレンとを苛性ソ−ダを使って、エ−テル化
反応により造ったトリメチロ−ルプロパン付加縮合物
(平均分子量1300)1300gを2リットルの四ッ口
フラスコに仕込み、更に苛性ソ−ダ240gとプロピル
クロライド470gとを合成例1と同様のエ−テル化反
応を行い、トリメチロ−ルプロパン付加縮合物の一部プ
ロピルエ−テル化物を得た。次にこの1600gを5リ
ットルのオ−トクレ−ブに苛性ソ−ダ30gと共に仕込
み、合成例 1と同様にプロピレンオキサイド2400
gを10時間かけて滴下し付加した。次にこのプロピレ
ンオキサイド付加物1000gと苛性ソ−ダ84g及び
ヘキシルクロライド250gを仕込み、150℃で10
時間のエ−テル化反応を行った。得られたエ−テル化物
は粘度75cSt/40℃の淡黄色粘稠液体であった。
【0028】以上の合成例に準じて、本発明に係るエ−
テル化合物を合成した。第1表に本発明に係る化合物及
び比較品の物性をまとめた。
【0029】
【表1】
【0030】
【実施例】
【実施例1】第1表に記載の本発明に係るエ−テル化合
物及び比較品につき、1,1,1,2−テトラフルオロ
エタン(HFC−134a)とジフルオロメタン(HFC
−32)との混合冷媒との相溶性を調べるため、上記混
合冷媒に対する低温及び高温での二層分離温度を測定し
た。結果を第2表に示す。
【0031】
【実施例2】第1表に記載の本発明に係るエ−テル化合
物及び比較品につき、Falex試験を行い、耐荷重性
を調べた。即ち、実施例1と同じ混合冷媒を毎分150
ccづつ吹き込み、無負荷で10分間回転し、続いて2
00lbで5分間予備回転した後、2分毎に50lb荷
重を増加させたときの焼き付き荷重を調べた。結果を第
2表に示す。
【0032】
【実施例3】第1表に記載の本発明に係るエ−テル化合
物及び比較品につき、Falex試験を行い、耐摩耗性
を調べた。即ち、実施例1と同じ上記混合冷媒を毎分1
50ccづつ吹き込み、無負荷で10分間回転し、続い
て200lbで5分間予備回転した後、350lbで6
0分運転し、運転後のVブロックとピンの摩耗量を調べ
た。結果を第2表に示した。
【0033】
【実施例4】第1表に記載の本発明に係るエ−テル化合
物及び比較品につき、熱安定性を調べた。即ち鉄、銅、
アルミニウムを触媒としたシ−ルドチュ−ブ試験(17
5℃×14日)を行った。結果を第2表に示した。
【0034】
【実施例5】第1表に記載の本発明に係るエ−テル化合
物及び比較品につき、体積抵抗率を測定した。結果を第
2表に示した。
【0035】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10N 40:30

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の式(1)で示される化合物で、平均分
    子量が200〜3,500、40℃における動粘度が5
    〜500cStである化合物を基油とすることを特徴と
    するフルオロエタン及び/又はフルオロメタンを主成分
    とする冷媒雰囲気下で用いる潤滑油組成物。 但し、 R1は炭素数3〜100の多価アルコ−ル残基 R2は炭素数1〜30の炭化水素基 R3は炭素数2〜8のアルキレン基 R4は炭素数1〜30の炭化水素基 m1は1〜25の整数 m2は1〜100の整数 n は1〜30の整数 をそれぞれ示す。
JP22961293A 1993-08-24 1993-08-24 潤滑油組成物 Pending JPH0762368A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002129178A (ja) * 2000-10-30 2002-05-09 Nippon Mitsubishi Oil Corp 冷凍機油及び冷凍機用流体組成物
JP2010265476A (ja) * 2010-07-26 2010-11-25 Jx Nippon Oil & Energy Corp 冷凍機油
US9255237B2 (en) 2011-04-25 2016-02-09 Adeka Corporation Lubricating oil additive composition and method for improving storage stability of lubricating oil additive composition

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