JPH0762299A - 表面保護フィルム - Google Patents

表面保護フィルム

Info

Publication number
JPH0762299A
JPH0762299A JP5209582A JP20958293A JPH0762299A JP H0762299 A JPH0762299 A JP H0762299A JP 5209582 A JP5209582 A JP 5209582A JP 20958293 A JP20958293 A JP 20958293A JP H0762299 A JPH0762299 A JP H0762299A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
film
surface protective
protective film
butadiene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5209582A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3354224B2 (ja
Inventor
Akira Iida
明 飯田
Tomohiro Miki
朝博 三木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bando Chemical Industries Ltd filed Critical Bando Chemical Industries Ltd
Priority to JP20958293A priority Critical patent/JP3354224B2/ja
Publication of JPH0762299A publication Critical patent/JPH0762299A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3354224B2 publication Critical patent/JP3354224B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 加工性および透明性にすぐれ、廃棄が容易で
ある表面保護フィルムを提供すること。 【構成】 ポリプロピレン系樹脂(A)20〜85重量
%およびブタジエンに水素が付加されたスチレン−ブタ
ジエンゴム(B)15〜80重量%からなるフィルム基
材上に、粘着剤層が設けられてなる表面保護フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面保護フィルムに関
する。さらに詳しくは、たとえばステンレス板、アルミ
ニウム板、銅板などの薄層金属板などの表面保護、とく
に多数回絞り加工、ロールフォーミング加工、ベンダー
加工などを施す際の薄層金属板などの表面保護に好適に
使用しうる表面保護フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえばステンレス板などの金属
板用の保護フィルムには、たとえばポリ塩化ビニル、低
密度ポリエチレン、ポリプロピレンなどからなるフィル
ムが基材として用いられている。
【0003】前記ポリ塩化ビニルからなるフィルムは、
機械的強度が大きく、伸長性を有するので、加工性には
すぐれるものの、原料に塩素が含有されているため、焼
却時に有害なガスを発生したり、焼却炉を痛めるなどの
問題を生じるので、その廃棄が困難であるという欠点を
有する。
【0004】また前記低密度ポリエチレンからなるフィ
ルムは、原料に塩素が含有されておらず、廃棄は容易で
あるものの、機械的強度が不充分であるので、加工性に
劣るという欠点を有する。
【0005】これに対して、前記ポリプロピレンからな
るフィルムは、廃棄が容易であり、同時にある程度の加
工性を有するものである。しかしながら、かかるポリプ
ロピレンからなるフィルムは、硬度が大きいため、その
加工性は前記ポリ塩化ビニルからなるフィルムと比べて
不充分である。また該ポリプロピレンからなるフィルム
には、衝撃、折曲、伸長などに対して白化する性質があ
るので、加工後には金属板表面の美感がそこなわれると
いう問題がある。
【0006】そこで、前記ポリプロピレンからなるフィ
ルムにおける問題を解決するために、かかるポリプロピ
レンに、エチレン−プロピレン共重合体(特公昭50−
14667号公報)やエチレン−酢酸ビニル共重合体
(特開昭53−60940号公報)をブレンドすること
によって柔軟性が付与されたフィルムが提案されている
が、これらのフィルムは、いずれも前記したような白化
する性質が充分に改善されたものではなく、さらに透明
性がわるいという問題が生じる。
【0007】また、ポリプロピレンにジエン系ゴムをブ
レンドすることも試みられているが、かかるポリプロピ
レンとジエン系ゴムとは相溶性がわるく、ブレンドする
こと自体が困難であり、えられたフィルムは、機械的強
度が不充分であるとともに、透明性にも劣るものである
という問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、前記従来技術に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、ポリ
プロピレン系樹脂および特定のスチレン−ブタジエンゴ
ムを特定の割合で配合してえられたフィルムが、高機械
的強度と柔軟性とを有し、加工性にすぐれ、衝撃、折
曲、伸長などに対して白化せず、さらに透明性にもすぐ
れ、廃棄が容易であることを見出し、本発明を完成する
にいたった。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明はポリ
プロピレン系樹脂(A)20〜85重量%およびブタジ
エンに水素が付加されたスチレン−ブタジエンゴム
(B)15〜80重量%からなるフィルム基材上に、粘
着剤層が設けられてなる表面保護フィルムに関する。
【0010】
【作用および実施例】本発明の表面保護フィルムは、前
記したように、ポリプロピレン系樹脂(A)20〜85
重量%およびブタジエンに水素が付加されたスチレン−
ブタジエンゴム(B)15〜80重量%からなるフィル
ム基材上に、粘着剤層が設けられたものである。
【0011】前記フィルム基材に用いられるポリプロピ
レン系樹脂(A)としては、たとえばポリプロピレン、
エチレン−プロピレンランダムコポリマー、エチレン−
プロピレンブロックコポリマーなどのエチレン−プロピ
レンコポリマー、エチレン−プロピレン−ブテンランダ
ムターポリマー、エチレン−プロピレン−ブテンブロッ
クターポリマーなどのエチレン−プロピレン−ブテンタ
ーポリマー、プロピレン−ブテンコポリマー、プロピレ
ン−無水マレイン酸コポリマーなどのプロピレン含量が
50重量%以上の樹脂などがあげられるが、これらのな
かでは、高機械的強度を有するフィルム基材をうること
ができるという点からポリプロピレンが好ましい。
【0012】また前記エチレン−プロピレンコポリマー
を用いたばあいには、えられる表面保護フィルムの柔軟
性がさらに向上する傾向がある。かかるエチレン−プロ
ピレンコポリマーとしては、エチレン含量が15重量%
以下、なかんづく10重量%以下のものが好ましい。か
かるエチレン含量が15重量%をこえるばあいには、え
られる表面保護フィルムの機械的強度が低下する傾向が
ある。
【0013】前記ポリプロピレン系樹脂(A)として
は、たとえばメルトフローレート(ASTM D 12
38(230℃、2.16kg))が0.01〜50g
/10分、なかんづく0.05〜15g/10分のもの
を用いることが好ましい。かかるメルトフローレートが
0.01g/10分未満であるばあいには、溶融粘度が
低く、押出加工時にフィルム基材の形成が困難となる傾
向があり、また50g/10分をこえるばあいには、溶
融粘度が高く、押出加工時の混練が困難となる傾向があ
る。
【0014】前記フィルム基材に用いられるブタジエン
に水素が付加されたスチレン−ブタジエンゴム(B)
(以下、ゴム(B)という)としては、加熱によって溶
融しやすく、流動性が良好であるなどの押出特性にすぐ
れ、フィルム基材への加工が容易であることから、溶液
重合法によってえられたブロックコポリマーが好まし
い。
【0015】前記ゴム(B)のスチレン含量は、5〜4
0重量%、なかんづく8〜35重量%であることが好ま
しい。かかるスチレン含量が5重量%未満であるばあい
には、えられる表面保護フィルムの強度が充分でなくな
る傾向があり、また40重量%をこえるばあいには、表
面保護フィルムの硬度が大きくなりすぎて柔軟性が不足
し、また前記ポリプロピレン系樹脂(A)との相溶性が
低下し、表面保護フィルムの透明性が低下する傾向があ
る。
【0016】またゴム(B)において、ブタジエンセグ
メント中の残存不飽和率は10モル%以下、なかんづく
5モル%以下であることが好ましい。かかるブタジエン
セグメント中の残存不飽和率が10モル%をこえるばあ
いには、前記ポリプロピレン系樹脂(A)との相溶性お
よびえられる表面保護フィルムの耐候性が低下する傾向
がある。
【0017】なお、前記ゴム(B)のメルトフローレー
トは、通常前記ポリプロピレン系樹脂(A)のメルトフ
ローレートの数値範囲内に含まれる。
【0018】前記ポリプロピレン系樹脂(A)およびゴ
ム(B)からフィルム基材をうる方法には、とくに限定
がなく、たとえば二軸押出機などを用い、シリンダー温
度210〜230℃程度でポリプロピレン系樹脂(A)
およびゴム(B)を溶融混練し、えられたストランド状
の押出物からペレットを作製したのち、該ペレットをた
とえば一軸押出機などを用い、Tダイなどによってダイ
温度210〜230℃程度で押出す方法などを採用する
ことができる。
【0019】前記ポリプロピレン系樹脂(A)とゴム
(B)との配合割合は、ポリプロピレン系樹脂(A)が
20〜85重量%、好ましくは25〜80重量%、さら
に好ましくは40〜75重量%、すなわちゴム(B)が
15〜80重量%、好ましくは20〜75重量%、さら
に好ましくは25〜60重量%となるように調整する。
かかるポリプロピレン系樹脂(A)の配合量が20重量
%未満であるばあいには、えられるフィルム基材の機械
的強度が不充分となるようになり、また85重量%をこ
えるばあいには、フィルム基材の硬度が大きくなりすぎ
て表面保護フィルムの加工性が低下し、また衝撃などに
対する表面保護フィルムの白化を防ぐことが困難とな
る。
【0020】なお、フィルム基材の厚さは、えられる表
面保護フィルムの用途などによって異なるので、一概に
は決定することができないが、あまりにも小さいばあい
には、機械的強度が不足して破れやすく、たとえばステ
ンレス板などの保護される金属板などに傷が付くように
なる傾向があり、またあまりにも大きいばあいには、硬
度が大きすぎて絞り、ベンディングなどの加工を施しに
くくなる傾向があるので、通常約30〜200μm、な
かんづく約40〜150μmであることが好ましい。
【0021】かくしてえられるフィルム基材上に、粘着
剤層を設けることによって本発明の表面保護フィルムを
うることができる。
【0022】前記粘着剤層に用いられる粘着剤として
は、たとえば天然ゴム、ポリイソブチレンゴム、ブチル
ゴム、スチレン−イソプレンブロック共重合体ゴムなど
の合成ゴムなどのゴム類;アクリル酸エステル共重合
体、ポリビニルエーテル、エチレン−酢酸ビニル共重合
体などの合成樹脂などから選ばれた1種または2種以上
を主成分とするものがあげられるが、これらのなかで
は、耐候性にすぐれ、凝集力が大きいという点からアク
リル酸エステル共重合体を主成分とするものが好まし
い。
【0023】前記フィルム基材上に粘着剤層を設ける方
法には、とくに限定がなく、たとえば前記粘着剤をたと
えばトルエン、キシレン、メチルエチルケトンなどの有
機溶剤に溶解するかまたは水に分散させたものをフィル
ム基材上に塗布し、乾燥させる方法、フィルム基材上に
粘着剤を溶融コーティングする方法、フィルム基材と粘
着剤とをフィルム基材の製造時に共押出しする方法など
があげられ、用いる粘着剤の種類などに応じて適宜選択
して採用することができる。
【0024】かくしてフィルム基材上に設けられた粘着
剤層の厚さは、凝集力があり、かつたとえばステンレス
板などの保護される金属板などの凹凸に追随して粘着し
うるという点から、約5〜100μm、なかんづく約1
0〜50μmであることが好ましい。
【0025】このように、本発明の表面保護フィルム
は、フィルム基材上に粘着剤層が設けられたものである
が、本発明においては、かかるフィルム基材と粘着剤層
との接着性をさらに向上せしめるために、フィルム基材
の粘着剤層と接するほうの表面に化学的処理または物理
的処理を施し、酸化処理層を形成することが好ましい。
【0026】前記酸化処理層を形成するためのフィルム
基材表面の処理方法としては、たとえば硫酸や熱硝酸を
用いるクロム酸処理方法、たとえば100℃以上で行な
うオゾン曝露処理方法、コロナ放電を伴う高圧電撃曝露
処理方法、たとえば100℃以上などの表面が酸化され
る温度で行なうイオン化放射線照射処理方法、火焔曝露
処理などの方法があげられるが、これらのなかでは、酸
化処理効果にすぐれ、操作が容易であるという点から、
コロナ放電を伴う高圧電撃曝露処理方法が好ましい。
【0027】なお、本発明の表面保護フィルムの形状に
はとくに限定がなく、保護される金属板などの形状にあ
わせて適宜決定すればよく、平板がもっとも一般的であ
るが、その具体例としては、たとえばテープ状、シート
状などがあげられる。
【0028】つぎに本発明の表面保護フィルムを実施例
に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実
施例のみに限定されるものではない。
【0029】実施例1 ポリプロピレン系樹脂(A)としてポリプロピレンFM
202B(徳山曹達(株)製、メルトフローレート(2
30℃、2.16kg)8g/10分)25重量%およ
びゴム(B)としてDYNARON1320P(日本合
成ゴム(株)製、スチレン含量10重量%、ブタジエン
セグメント中の残存不飽和率2モル%)75重量%を二
軸押出機に投入し、シリンダー温度210℃で溶融混練
したのち、丸形ダイから押出された押出物をカットし、
ペレットを作製した。
【0030】えられたペレットを一軸押出機に投入し、
Tダイから220℃で押出して厚さ80μmのフィルム
基材を作製した。
【0031】えられたフィルム基材の片面にコロナ放電
を伴う高圧電撃曝露処理を施して酸化処理層を設けたの
ち、この酸化処理層上に、アクリル系粘着剤(2−エチ
ルヘキシルアクリレート80重量%、メチルメタクリレ
ート15重量%およびヒドロキシエチルアクリレート5
重量%からなる樹脂100重量部に対して、ポリイソシ
アネート(コロネートL、日本ポリウレタン工業(株)
製)3重量部を配合したもの)の30重量%トルエン溶
液を、乾燥後の厚さが10μmとなるように塗布して粘
着剤層を設け、表面保護フィルムをえた。
【0032】実施例2 実施例1において、ポリプロピレンFM202Bの配合
割合を50重量%に、DYNARON1320Pの配合
割合を50重量%に変更したほかは、実施例1と同様に
して表面保護フィルムをえた。
【0033】実施例3 実施例1において、ポリプロピレンFM202Bの配合
割合を75重量%に、DYNARON1320Pの配合
割合を25重量%に変更したほかは、実施例1と同様に
して表面保護フィルムをえた。
【0034】実施例4 実施例2において、ゴム(B)としてDYNARON1
320PのかわりにDYNARON1910P(日本合
成ゴム(株)製、スチレン含量30重量%、ブタジエン
セグメント中の残存不飽和率2モル%)50重量%を用
いたほかは、実施例2と同様にして表面保護フィルムを
えた。
【0035】実施例5 実施例2において、ポリプロピレン系樹脂(A)として
ポリプロピレンFM202Bのかわりにエチレン−プロ
ピレンコポリマーS−131(住友化学工業(株)製、
メルトフローレート(230℃、2.16kg)1.2
g/10分、エチレン含量10重量%程度)50重量%
を用いたほかは、実施例2と同様にして表面保護フィル
ムをえた。
【0036】比較例1 実施例1において、ポリプロピレンFM202Bの配合
割合を10重量%に、DYNARON1320Pの配合
割合を90重量%に変更したほかは、実施例1と同様に
して表面保護フィルムをえた。
【0037】比較例2 実施例4において、ポリプロピレンFM202Bの配合
割合を90重量%に、DYNARON1910Pの配合
割合を10重量%に変更したほかは、実施例4と同様に
して表面保護フィルムをえた。
【0038】比較例3 ポリプロピレンFM202B 100重量%を一軸押出
機に投入し、Tダイから230℃で押出して厚さ80μ
mのフィルム基材を作製した。
【0039】えられたフィルム基材を用い、実施例1と
同様にして表面保護フィルムをえた。
【0040】比較例4 実施例2において、DYNARON1320Pのかわり
にブタジエンに水素が付加されていないスチレン−ブタ
ジエンゴム(JSR SL574、日本合成ゴム(株)
製、スチレン含量15重量%)50重量%を用いたほか
は、実施例2と同様にして表面保護フィルムをえた。
【0041】試験例1 実施例1〜5および比較例1〜4でえられた表面保護フ
ィルムについて、加工性、10%モジュラス、硬度およ
び透明性をそれぞれ以下の方法にしたがって調べた。そ
の結果を表1に示す。
【0042】(イ)加工性 厚さ0.5mmのステンレス板(SUS 304)に表
面保護フィルムを貼付し、1時間後にプレス(ポンチ径
50mm、絞り深さ15mm)を用いた絞り成形(1回
絞り)を行ない、絞り加工性として表面保護フィルムの
状態(破れ、白化および浮き)を目視にて観察し、以下
の評価基準に基づいて評価した。
【0043】(破れの評価基準) A:フィルムの破れがまったくない。 B:フィルムにはほんのわずかに破れた部分があるが、
ステンレス板にはまったく傷がない。 C:フィルムに少し破れがあり、ステンレス板にわずか
に傷がある。 D:フィルムに破れがあり、ステンレス板の傷が目立
つ。 E:フィルムの破れがひどく、ステンレス板の傷がいち
じるしい。
【0044】(白化の評価基準) A:白化がまったく認められない。 B:白化が少し認められる。 C:白化がいちじるしい。
【0045】(浮きの評価基準) A:絞り深さ15mmの底部においてフィルムのはがれ
がまったくない。 B:絞り深さ15mmの底部のコーナー周辺においてフ
ィルムのはがれが認められる。 C:絞り深さ15mmの底部全体においてフィルムのは
がれが認められる。
【0046】(ロ)10%モジュラス 表面保護フィルムの柔軟性(伸長性)を調べる目的で、
JIS K 6732の「農業用ポリ塩化ビニルフィル
ム」の試験方法に準拠して表面保護フィルムの10%モ
ジュラス(MPa)を測定した。
【0047】なお、前記10%モジュラスの値が小さい
ほど表面保護フィルムが柔軟性(伸長性)にすぐれてい
る。
【0048】(ハ)硬度 JIS K 6301の「加硫ゴム試験方法」に準拠し
て表面保護フィルムの硬度(JISA)を測定した。
【0049】(ニ)透明性 ASTM D 1003に準拠して表面保護フィルムの
光線透過率を測定し、以下の式を用いてHaze(%)
を求めた。
【0050】 Haze(%)=(拡散光透過率/全光透過率)×10
0 なお、前記Hazeの値が小さいほど表面保護フィルム
が透明性にすぐれている。
【0051】
【表1】
【0052】表1に示された結果から、実施例1〜5で
えられた表面保護フィルムは、絞り加工を行なったのち
でも破れ、白化および浮きがほとんどなく、柔軟性にす
ぐれ、硬度が大きいなど加工性にすぐれ、同時に透明性
にすぐれたものであることがわかる。
【0053】
【発明の効果】本発明の表面保護フィルムは、絞り加工
などの加工性および透明性にすぐれ、焼却時に有害なガ
スを発生する成分が含まれておらず、その廃棄が容易な
ものである。
【0054】したがって、本発明の表面保護フィルム
は、たとえば多数回絞り加工などを施す際の薄層金属板
などの表面保護に好適に使用することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリプロピレン系樹脂(A)20〜85
    重量%およびブタジエンに水素が付加されたスチレン−
    ブタジエンゴム(B)15〜80重量%からなるフィル
    ム基材上に、粘着剤層が設けられてなる表面保護フィル
    ム。
  2. 【請求項2】 ブタジエンに水素が付加されたスチレン
    −ブタジエンゴム(B)がスチレン含量5〜40重量%
    のものである請求項1記載の表面保護フィルム。
  3. 【請求項3】 ブタジエンに水素が付加されたスチレン
    −ブタジエンゴム(B)において、ブタジエンセグメン
    ト中の残存不飽和率が10モル%以下である請求項1ま
    たは2記載の表面保護フィルム。
JP20958293A 1993-08-24 1993-08-24 表面保護フィルム Expired - Fee Related JP3354224B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20958293A JP3354224B2 (ja) 1993-08-24 1993-08-24 表面保護フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20958293A JP3354224B2 (ja) 1993-08-24 1993-08-24 表面保護フィルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0762299A true JPH0762299A (ja) 1995-03-07
JP3354224B2 JP3354224B2 (ja) 2002-12-09

Family

ID=16575224

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20958293A Expired - Fee Related JP3354224B2 (ja) 1993-08-24 1993-08-24 表面保護フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3354224B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001322216A (ja) * 2000-03-10 2001-11-20 Mitsubishi Chem Mkv Co 積層フィルム
JP2014208732A (ja) * 2013-03-29 2014-11-06 三井化学東セロ株式会社 表面保護フィルム
WO2021059602A1 (ja) * 2019-09-25 2021-04-01 日東電工株式会社 表面保護フィルム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001322216A (ja) * 2000-03-10 2001-11-20 Mitsubishi Chem Mkv Co 積層フィルム
JP2014208732A (ja) * 2013-03-29 2014-11-06 三井化学東セロ株式会社 表面保護フィルム
WO2021059602A1 (ja) * 2019-09-25 2021-04-01 日東電工株式会社 表面保護フィルム
JP2021049701A (ja) * 2019-09-25 2021-04-01 日東電工株式会社 表面保護フィルム
CN114514297A (zh) * 2019-09-25 2022-05-17 日东电工株式会社 表面保护薄膜

Also Published As

Publication number Publication date
JP3354224B2 (ja) 2002-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3263613B1 (en) Hydrogenated block copolymer, resin composition, pressure-sensitive adhesive, adhesive, molded object, liquid-packaging container, medical tool, medical tube, corner member for weather seal, and weather seal
JP3370198B2 (ja) 表面保護フィルム
JP4890340B2 (ja) 表面保護フィルム
JPH08259914A (ja) 表面保護フィルム
JP3029374B2 (ja) 積層フィルム
JP3354224B2 (ja) 表面保護フィルム
JPH08157791A (ja) 表面保護フィルム
JPH0873822A (ja) 表面保護フィルム
JP4381756B2 (ja) 光学樹脂シート用表面保護フィルム
JP2007144865A (ja) 表面保護用フィルム基材、ならびに、表面保護用粘着フィルムおよびその製造方法
JPWO2019117085A1 (ja) 積層体
JPH1143658A (ja) 表面保護フィルム
JPH07126457A (ja) ポリオレフィン系基材フィルム、及び粘着フィルムまたはシート
JP3401087B2 (ja) 表面保護粘着シート
JP2962645B2 (ja) 表面保護フィルム
JP5089872B2 (ja) カレンダー成形用アクリル系樹脂組成物およびフィルム、シート
JPH06279742A (ja) 表面保護フィルム
JP2002302657A (ja) 金属板の曲げ加工用表面保護フィルム
JP2002265704A (ja) 表面保護フィルム用エチレン−酢酸ビニル共重合体組成物及びそれよりなるフィルム
JP4502624B2 (ja) ポリオレフィンフィルム
JPH0860110A (ja) 表面保護フィルム
JPH08281877A (ja) 防汚染性フィルム
JPH07268294A (ja) 保護テープ
JPH10140103A (ja) 表面保護フィルムとその製造方法
JPH0827445A (ja) 表面保護フィルム

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070927

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080927

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080927

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090927

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090927

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100927

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees