JPH0761246B2 - チーズいか及びその製造法 - Google Patents
チーズいか及びその製造法Info
- Publication number
- JPH0761246B2 JPH0761246B2 JP3182973A JP18297391A JPH0761246B2 JP H0761246 B2 JPH0761246 B2 JP H0761246B2 JP 3182973 A JP3182973 A JP 3182973A JP 18297391 A JP18297391 A JP 18297391A JP H0761246 B2 JPH0761246 B2 JP H0761246B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cheese
- squid
- seasoning
- producing
- flavor
- Prior art date
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- Dairy Products (AREA)
- Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なチーズいかの製造
法に関する。さらに詳しくは、コハク酸、リンゴ酸およ
びアラニンによって醸成される風味を有するチーズいか
の製造法に関する。
法に関する。さらに詳しくは、コハク酸、リンゴ酸およ
びアラニンによって醸成される風味を有するチーズいか
の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】チーズの風味と魚介類の風味とを合せた
嗜好食品は味覚、テキスチャー等の面で日本人の嗜好に
よく合致するので、両者を使用した種々の嗜好食品が製
造されている。例えば、魚肉すり身とチーズとをそれぞ
れシート状にして一体に合わせ、これを裁断する嗜好食
品の製造法(特公平1−13340号公報、実開昭57
−117993号公報)、チーズを竹輪の中空孔部に充
填する竹輪の製造法(特開昭49−31856号公報)
あるいは上下層がいか層からなりその中間にチーズ層が
介在されているチーズいか(特開昭54−113464
号公報)等がある。しかし、これらの嗜好食品を製造す
るには、チーズと魚介肉とを層状にするため、製造時に
チーズを加熱して柔軟なシート状とする必要があり、そ
のため柔軟なプロセスチーズが用いられていた。このこ
とは、原料チーズの種類を制限し、しかも得られる製品
にややもすると柔軟な食感を与え、原料あるいは製品の
味覚が制限されることとなっていた。さらに、チーズを
層状にすることからチーズの使用量が多くなり、ともす
るとチーズの風味が魚介類の風味にくらべ目立つことが
あった。
嗜好食品は味覚、テキスチャー等の面で日本人の嗜好に
よく合致するので、両者を使用した種々の嗜好食品が製
造されている。例えば、魚肉すり身とチーズとをそれぞ
れシート状にして一体に合わせ、これを裁断する嗜好食
品の製造法(特公平1−13340号公報、実開昭57
−117993号公報)、チーズを竹輪の中空孔部に充
填する竹輪の製造法(特開昭49−31856号公報)
あるいは上下層がいか層からなりその中間にチーズ層が
介在されているチーズいか(特開昭54−113464
号公報)等がある。しかし、これらの嗜好食品を製造す
るには、チーズと魚介肉とを層状にするため、製造時に
チーズを加熱して柔軟なシート状とする必要があり、そ
のため柔軟なプロセスチーズが用いられていた。このこ
とは、原料チーズの種類を制限し、しかも得られる製品
にややもすると柔軟な食感を与え、原料あるいは製品の
味覚が制限されることとなっていた。さらに、チーズを
層状にすることからチーズの使用量が多くなり、ともす
るとチーズの風味が魚介類の風味にくらべ目立つことが
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
このような点を改善することを目的としてなされたもの
である。
このような点を改善することを目的としてなされたもの
である。
【0004】すなわち、本発明はチーズといかとよりな
り、これに特定の有機酸及びアミノ酸より醸しだされる
風味を付与した従来のチーズいか等と相違する新規なチ
ーズいかの製造法を提供することを目的とする。
り、これに特定の有機酸及びアミノ酸より醸しだされる
風味を付与した従来のチーズいか等と相違する新規なチ
ーズいかの製造法を提供することを目的とする。
【0005】さらに、本発明の目的は、柔軟な食感から
硬い食感、歯ごたえまで、嗜好により種々の食感、歯ご
たえを与えチーズの風味といかの風味とがうまくつり合
ったチーズいか及びその製造法を提供するものである。
硬い食感、歯ごたえまで、嗜好により種々の食感、歯ご
たえを与えチーズの風味といかの風味とがうまくつり合
ったチーズいか及びその製造法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明はコハ
ク酸、リンゴ酸及びアラニンの相乗作用による独特の風
味を有する巾数mmの裂きいかに粉末チーズを均一に付
着させてなるチーズいかの製造方法に関する。
ク酸、リンゴ酸及びアラニンの相乗作用による独特の風
味を有する巾数mmの裂きいかに粉末チーズを均一に付
着させてなるチーズいかの製造方法に関する。
【0007】本発明のチーズいかの製造法を製法を示し
ながら説明する。本発明の原料となるいかは特に制限が
ない。例えば松いか、むらさきいか、真いか、するめい
か等肉質の厚いいかから薄いいかまで種々のいかが用い
られる。しかし、裂きいかとして食するので肉質の厚い
いかより肉質が薄くやわらかい真いかの方が好ましい。
ながら説明する。本発明の原料となるいかは特に制限が
ない。例えば松いか、むらさきいか、真いか、するめい
か等肉質の厚いいかから薄いいかまで種々のいかが用い
られる。しかし、裂きいかとして食するので肉質の厚い
いかより肉質が薄くやわらかい真いかの方が好ましい。
【0008】通常これらのいかは漁獲後直ちに冷凍され
ているので、チーズいか製造時に解凍する。解凍はどの
ような方法を用いてもよく、自然解凍を行なってもよ
く、あるいは濾過海水を用いて強制解凍等を行ってもよ
い。解凍後、頭足部及び内臓を除去し、胴肉の部分のみ
とし、脱皮する。しかし場合によっては頭足部も含めま
るのままあるいは頭足部のみを使用することもできる。
脱皮は、いか胴を二ツ割りにし、皮引機で皮引きしても
よく、あるいはたん白分解酵素、例えばビオプラーゼ
(商品名)を添加した水あるいは温水に浸漬して撹拌し
皮を完全に除去してもよい。この条件としては約50〜
55℃の温水中で5〜6分間撹拌することが好ましい。
この脱皮は、前記した機械的処理と酵素的処理とを併用
してもよい。
ているので、チーズいか製造時に解凍する。解凍はどの
ような方法を用いてもよく、自然解凍を行なってもよ
く、あるいは濾過海水を用いて強制解凍等を行ってもよ
い。解凍後、頭足部及び内臓を除去し、胴肉の部分のみ
とし、脱皮する。しかし場合によっては頭足部も含めま
るのままあるいは頭足部のみを使用することもできる。
脱皮は、いか胴を二ツ割りにし、皮引機で皮引きしても
よく、あるいはたん白分解酵素、例えばビオプラーゼ
(商品名)を添加した水あるいは温水に浸漬して撹拌し
皮を完全に除去してもよい。この条件としては約50〜
55℃の温水中で5〜6分間撹拌することが好ましい。
この脱皮は、前記した機械的処理と酵素的処理とを併用
してもよい。
【0009】この脱皮された原料をボイルする。ボイル
条件は、イカの大きさ、部位、鮮度等で若干異なるが、
通常は75〜80℃で7〜8分、80〜85℃で6〜7
分あるいは90℃で数分間行なう。80℃以下でボイル
するといかたん白質の凝固が充分でなく、また90℃以
上だといか肉質が固くなりすぎ、その後引き裂いたとき
の裂き具合は良いがいか肉質が黄ばみ易い。ボイルした
いかを冷却する。冷却は水の入ったタンク中にいかを浸
漬し、あるいはいかにシャワー等で水をかけて、急速に
冷却させることが好ましい。
条件は、イカの大きさ、部位、鮮度等で若干異なるが、
通常は75〜80℃で7〜8分、80〜85℃で6〜7
分あるいは90℃で数分間行なう。80℃以下でボイル
するといかたん白質の凝固が充分でなく、また90℃以
上だといか肉質が固くなりすぎ、その後引き裂いたとき
の裂き具合は良いがいか肉質が黄ばみ易い。ボイルした
いかを冷却する。冷却は水の入ったタンク中にいかを浸
漬し、あるいはいかにシャワー等で水をかけて、急速に
冷却させることが好ましい。
【0010】次にこの冷却されたいかをコハク酸を含む
調味料とpH調整剤の入った調味液中に浸漬して一次調
味する。この調味処理は、まず、冷却されたいかを調味
液の入ったタンクに投入し、最初の3時間は撹拌しなが
ら調味し、その後タイマーによって1時間に2〜3回撹
拌しながら1昼夜程度調味液中に浸漬し、いかに調味料
を充分浸透させることが望ましい。
調味料とpH調整剤の入った調味液中に浸漬して一次調
味する。この調味処理は、まず、冷却されたいかを調味
液の入ったタンクに投入し、最初の3時間は撹拌しなが
ら調味し、その後タイマーによって1時間に2〜3回撹
拌しながら1昼夜程度調味液中に浸漬し、いかに調味料
を充分浸透させることが望ましい。
【0011】このようにして調味されたいかを、調味液
から引き上げ、乾燥する。乾燥は、外気による自然風乾
を行なってもよく、また温風による強制的な温風乾燥を
行なってもよい。同一乾燥条件では、乾燥の程度がいか
の大きさによって相違するので、乾燥を行なうときは、
予めいかの大きさを選別し、大中小程度に分けて乾燥す
ることがいかを均一に乾燥する上で望ましい。自然乾燥
を行なう場合は、外気の温度あるいは湿度によって乾燥
条件は若干相違するが、通常大きないかで14時間、中
程度で12時間、小さなもので8〜10時間程度乾燥を
行なう。このようにして乾燥されたいかを直ちに焙焼を
行なってもよいが、通常は、これを箱に詰め、冷蔵庫に
入れて約数日間〜10日間程度あんじようして水分をい
か中で均一にし、さらに調味の均質化をはかる。
から引き上げ、乾燥する。乾燥は、外気による自然風乾
を行なってもよく、また温風による強制的な温風乾燥を
行なってもよい。同一乾燥条件では、乾燥の程度がいか
の大きさによって相違するので、乾燥を行なうときは、
予めいかの大きさを選別し、大中小程度に分けて乾燥す
ることがいかを均一に乾燥する上で望ましい。自然乾燥
を行なう場合は、外気の温度あるいは湿度によって乾燥
条件は若干相違するが、通常大きないかで14時間、中
程度で12時間、小さなもので8〜10時間程度乾燥を
行なう。このようにして乾燥されたいかを直ちに焙焼を
行なってもよいが、通常は、これを箱に詰め、冷蔵庫に
入れて約数日間〜10日間程度あんじようして水分をい
か中で均一にし、さらに調味の均質化をはかる。
【0012】次にこのようにして処理したいかを1枚ず
つ漬け込み液に1分〜10分、好ましくは約5分間程度
浸漬してドブ漬けを行なう、調味液としては有機酸とし
て少なくともコハク酸、食塩、その他甘味料等を40〜
55℃前後のぬるま湯に溶解した溶液を用いることが望
ましい。このような調味料の濃度は2〜7%程度とし、
嗜好により適宜変更する。調味料の有機酸にはコハク酸
と溶解度の高いクエン酸を併用することもできる。そし
てぬるま湯を使うことにより溶解される調味料がいかの
肉質に充分浸透し、いか肉に好ましい風味を与えるとと
もにいか肉質をわずかにひきしめる。
つ漬け込み液に1分〜10分、好ましくは約5分間程度
浸漬してドブ漬けを行なう、調味液としては有機酸とし
て少なくともコハク酸、食塩、その他甘味料等を40〜
55℃前後のぬるま湯に溶解した溶液を用いることが望
ましい。このような調味料の濃度は2〜7%程度とし、
嗜好により適宜変更する。調味料の有機酸にはコハク酸
と溶解度の高いクエン酸を併用することもできる。そし
てぬるま湯を使うことにより溶解される調味料がいかの
肉質に充分浸透し、いか肉に好ましい風味を与えるとと
もにいか肉質をわずかにひきしめる。
【0013】この調味したいかをロースターで焙焼す
る。焙焼は、温度100〜120℃、好ましくは110
℃で、5〜10分、好ましくは8分前後行なう。このと
きいか肉がロースターに付着するのを防止するためいか
表面を下にして焙焼することが好ましい。この焙焼によ
りいかはこんがりと焙焼され好ましい風味が付与され
る。
る。焙焼は、温度100〜120℃、好ましくは110
℃で、5〜10分、好ましくは8分前後行なう。このと
きいか肉がロースターに付着するのを防止するためいか
表面を下にして焙焼することが好ましい。この焙焼によ
りいかはこんがりと焙焼され好ましい風味が付与され
る。
【0014】この焙焼されたいかを直ちにローラーにか
けて厚さ数mm、好ましくは2〜3mmに圧延し、裂き
機等を用いて数mm、好ましくは4〜6mmの巾に肉質
を裂く。このローラ及び裂き工程において製品の大きさ
が決定される。あまり厚いと歯でかみ切りにくく、また
あまり細いと食感がとぼしい。このような点を考慮する
と前記したように厚さ2〜3mm、巾4〜6mm程度が
好ましい。
けて厚さ数mm、好ましくは2〜3mmに圧延し、裂き
機等を用いて数mm、好ましくは4〜6mmの巾に肉質
を裂く。このローラ及び裂き工程において製品の大きさ
が決定される。あまり厚いと歯でかみ切りにくく、また
あまり細いと食感がとぼしい。このような点を考慮する
と前記したように厚さ2〜3mm、巾4〜6mm程度が
好ましい。
【0015】この裂きいかに粉末調味料を加えて二次調
味を行なう。これは裂きいかの暖いうちに粉末調味料を
加えて混合し、1夜放置して調味料をいかになじませる
ことが好ましい。裂きいかの暖いうちに粉末調味料を加
えて混合すると調味料がいかによく付着する。このと
き、一次調味及びドブ漬けで用いた調味料と調味料を相
違させると両者の風味が相違するのでいか肉の風味と相
まって非常に複雑で好ましい風味を与えることになる。
この粉末調味料は、少なくともリンゴ酸及びアラニンを
含み,その他の食用有機酸、アミノ酸、グルタミン酸ソ
ーダ、イノシン酸ソーダ及び砂糖等が用いられる。有機
酸としてリンゴ酸、またアミノ酸としてアラニンを用い
ることにより調味液で用いたコハク酸と相乗的に作用し
てチーズいかの風味をいちじるしく向上する。この意味
でコハク酸;リンゴ酸;アラニンの使用量は1:2〜
3:3〜4重量比が望ましい。調味料粉末は裂きいかに
対し、2〜7%、好ましくは5%前後が好ましい。
味を行なう。これは裂きいかの暖いうちに粉末調味料を
加えて混合し、1夜放置して調味料をいかになじませる
ことが好ましい。裂きいかの暖いうちに粉末調味料を加
えて混合すると調味料がいかによく付着する。このと
き、一次調味及びドブ漬けで用いた調味料と調味料を相
違させると両者の風味が相違するのでいか肉の風味と相
まって非常に複雑で好ましい風味を与えることになる。
この粉末調味料は、少なくともリンゴ酸及びアラニンを
含み,その他の食用有機酸、アミノ酸、グルタミン酸ソ
ーダ、イノシン酸ソーダ及び砂糖等が用いられる。有機
酸としてリンゴ酸、またアミノ酸としてアラニンを用い
ることにより調味液で用いたコハク酸と相乗的に作用し
てチーズいかの風味をいちじるしく向上する。この意味
でコハク酸;リンゴ酸;アラニンの使用量は1:2〜
3:3〜4重量比が望ましい。調味料粉末は裂きいかに
対し、2〜7%、好ましくは5%前後が好ましい。
【0016】最後に、このように調味した裂きいかとチ
ーズを混合する。チーズとしては、従来のチーズいかの
ように加熱により軟化するプロセスチーズばかりではな
く種々のチーズを用いることができる。例えば、ゴーダ
チーズ、チェダチーズ、ブルーチーズ、カッテージチー
ズ、クリームチーズ等のナチュラルチーズやパルメサン
チーズ、プロセスチーズを使用する。これらは顆粒状で
用いてもよいしあるいは粉末状で用いてもよい。本発明
の粉末チーズとはこのような顆粒状乃至粉末状のチーズ
を意味する。しかし、特に粉末化したチーズを用いると
チーズ粉末が裂きいかに吸着され、両者が緊密に密着し
て付着するので好ましい。チーズを粉末乃至顆粒状にす
るには、従来の粉末チーズの製造に用いられた方法が用
いられるが、軟質のチーズを粉末化するときは、チーズ
を凍結して粉砕するとよい。チーズの使用量は原料裂き
いかに対し2乃至10%程度が風味の面から好ましい。
裂きいかに粉末チーズを混合して均一化するとチーズ粉
末が裂きいかに付着し、両者が一体となって特有の好ま
しい風味を呈する。この場合、裂きいかの焼成条件及び
選択するチーズの種類によって風味及び歯ごたえを種々
に変更することができる。本発明によると使用するチー
ズの種類及び量を適宜調整することができるので、製品
の風味をチーズ風味の強いものから両者の風味の調和し
たもの、さらにいか風味の強いものまで適宜変更するこ
とができる。
ーズを混合する。チーズとしては、従来のチーズいかの
ように加熱により軟化するプロセスチーズばかりではな
く種々のチーズを用いることができる。例えば、ゴーダ
チーズ、チェダチーズ、ブルーチーズ、カッテージチー
ズ、クリームチーズ等のナチュラルチーズやパルメサン
チーズ、プロセスチーズを使用する。これらは顆粒状で
用いてもよいしあるいは粉末状で用いてもよい。本発明
の粉末チーズとはこのような顆粒状乃至粉末状のチーズ
を意味する。しかし、特に粉末化したチーズを用いると
チーズ粉末が裂きいかに吸着され、両者が緊密に密着し
て付着するので好ましい。チーズを粉末乃至顆粒状にす
るには、従来の粉末チーズの製造に用いられた方法が用
いられるが、軟質のチーズを粉末化するときは、チーズ
を凍結して粉砕するとよい。チーズの使用量は原料裂き
いかに対し2乃至10%程度が風味の面から好ましい。
裂きいかに粉末チーズを混合して均一化するとチーズ粉
末が裂きいかに付着し、両者が一体となって特有の好ま
しい風味を呈する。この場合、裂きいかの焼成条件及び
選択するチーズの種類によって風味及び歯ごたえを種々
に変更することができる。本発明によると使用するチー
ズの種類及び量を適宜調整することができるので、製品
の風味をチーズ風味の強いものから両者の風味の調和し
たもの、さらにいか風味の強いものまで適宜変更するこ
とができる。
【0017】次に実施例を示して本発明を具体的に説明
する。
する。
【実施例1】漁獲され、冷凍された束状の真いかを約1
日間かけて自然解凍した。この解凍されたいかの耳及び
頭足部を除去し、胴肉のみとし、二ツ割りに裁割し、皮
引機でで皮引きを行なった。
日間かけて自然解凍した。この解凍されたいかの耳及び
頭足部を除去し、胴肉のみとし、二ツ割りに裁割し、皮
引機でで皮引きを行なった。
【0018】次に、皮引きされたいか100〜130K
gを脱皮機に入れ、水を加えさらに熱湯を注ぎながら約
55℃の温度に保ち、たん白分解酵素〔ビオプラーゼ
(商品名)〕50gを加え、約5〜6分間撹拌して脱皮
した。脱皮されたいかを約85℃の熱湯中で約3分間ボ
イルし、これをいか漁洗機に2回通して冷却し、さらに
これを水の入ったタンク中に浸漬して冷却を行なった。
gを脱皮機に入れ、水を加えさらに熱湯を注ぎながら約
55℃の温度に保ち、たん白分解酵素〔ビオプラーゼ
(商品名)〕50gを加え、約5〜6分間撹拌して脱皮
した。脱皮されたいかを約85℃の熱湯中で約3分間ボ
イルし、これをいか漁洗機に2回通して冷却し、さらに
これを水の入ったタンク中に浸漬して冷却を行なった。
【0019】この冷却されたいかを、原料100Kg当
たり、砂糖5.5g、食塩2.8g、2%グルタミン酸
ナトリウム300g、コハク酸ナトリウム150g、品
質改良剤ADF(リン酸塩及び粉末酢酸よりなる製剤)
(商品名)400g、ネオトーゲンSTS(甘味料)
(商品名)100g、ソルビット液1.5Kg、pH調
整剤(90%酢酸、フィチン酸及びリン酸塩よりなる製
剤)0.71、ソルビン酸カリウム72gを水31に溶
解した溶液に浸漬して第一次調味処理を行なった。この
調味処理は、冷却されたいかを調味液に投入して約3時
間程度撹拌し、その後1時間に2〜3回回転させるが調
味ムラが生じないように1昼夜、調味液に浸漬させた。
このようにして一次調味されたいかを調味タンクより取
り出し、約14時間外気で自然乾燥し、これを一定量ず
つ箱に詰めて冷蔵庫に約1週間放置してあんじょうを行
なった。
たり、砂糖5.5g、食塩2.8g、2%グルタミン酸
ナトリウム300g、コハク酸ナトリウム150g、品
質改良剤ADF(リン酸塩及び粉末酢酸よりなる製剤)
(商品名)400g、ネオトーゲンSTS(甘味料)
(商品名)100g、ソルビット液1.5Kg、pH調
整剤(90%酢酸、フィチン酸及びリン酸塩よりなる製
剤)0.71、ソルビン酸カリウム72gを水31に溶
解した溶液に浸漬して第一次調味処理を行なった。この
調味処理は、冷却されたいかを調味液に投入して約3時
間程度撹拌し、その後1時間に2〜3回回転させるが調
味ムラが生じないように1昼夜、調味液に浸漬させた。
このようにして一次調味されたいかを調味タンクより取
り出し、約14時間外気で自然乾燥し、これを一定量ず
つ箱に詰めて冷蔵庫に約1週間放置してあんじょうを行
なった。
【0020】この約5Kgを、かごに入れ、食塩500
g、醸造酢2.01、コハク酸50g、ソルビット1.
11を約45℃のぬるま湯7.51に溶解してなるドブ
漬け液に1かごずつ5分間漬け込んだ。漬け込みが終っ
たらロースターに1枚ずつ皮を下にして入れ、約110
℃で8分間火力とスピードを調整しながら焙焼し、直ち
に変速ローラーにかけて厚さ2〜3mmに圧延した。次
にこれをいか裂き機で巾4〜6mm位に裂き、裂かれた
いかを集めて10Kgとした。
g、醸造酢2.01、コハク酸50g、ソルビット1.
11を約45℃のぬるま湯7.51に溶解してなるドブ
漬け液に1かごずつ5分間漬け込んだ。漬け込みが終っ
たらロースターに1枚ずつ皮を下にして入れ、約110
℃で8分間火力とスピードを調整しながら焙焼し、直ち
に変速ローラーにかけて厚さ2〜3mmに圧延した。次
にこれをいか裂き機で巾4〜6mm位に裂き、裂かれた
いかを集めて10Kgとした。
【0021】この裂きいかの温いうちに、砂糖500
g、グルタミン酸ソーダ125g、リンゴ酸125g、
プレジロン(商品名)70g、アラニン200g及びイ
ノシン酸ソーダ及びグルタミン酸ソーダの等量混合物2
gよりなる混合調味料粉末を裂きいかに対し5重量%添
加してよく混合し、一夜放置熟成させて調味料をなじま
せた。これに、粉末チーズ(パルメザンチーズ)(成
分:たんぱく質37%、脂肪46%、灰分13%、水分
4%)を約5重量%添加し、よく混合した。このように
すると調味料粉末及び粉末チーズが裂きいかによく付着
し、風味のよいチーズいかを得ることができた。これを
包装して製品とした。
g、グルタミン酸ソーダ125g、リンゴ酸125g、
プレジロン(商品名)70g、アラニン200g及びイ
ノシン酸ソーダ及びグルタミン酸ソーダの等量混合物2
gよりなる混合調味料粉末を裂きいかに対し5重量%添
加してよく混合し、一夜放置熟成させて調味料をなじま
せた。これに、粉末チーズ(パルメザンチーズ)(成
分:たんぱく質37%、脂肪46%、灰分13%、水分
4%)を約5重量%添加し、よく混合した。このように
すると調味料粉末及び粉末チーズが裂きいかによく付着
し、風味のよいチーズいかを得ることができた。これを
包装して製品とした。
【0022】
【発明の効果】本発明方法によって製造されるチーズい
かは、内部に浸透しているコハク酸と表面に付着してい
るリンゴ酸、アラニンとによ醸成される独特の風味の高
いものとなる。しかも粉末チーズの使用量を適宜調整す
ることができるのでいかとチーズとの風味を調和させ、
あるいはチーズ風味、いか風味を高めることができる。
かは、内部に浸透しているコハク酸と表面に付着してい
るリンゴ酸、アラニンとによ醸成される独特の風味の高
いものとなる。しかも粉末チーズの使用量を適宜調整す
ることができるのでいかとチーズとの風味を調和させ、
あるいはチーズ風味、いか風味を高めることができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 生いかをボイルし、(少なくとも)コハ
ク酸を含有する調味液中に浸漬し、焙焼し、一定の厚さ
に圧延し、巾数mmに引き裂き、これに(少なくとも)
リンゴ酸及びアラニンを含有する調味料粉末を混合し、
さらに粉末チーズを添加して全体が均一になるように混
合して調味料粉末及び粉末チーズを均一に付着させるこ
とを特徴とするチーズいかの製造法。 - 【請求項2】 コハク酸:リンゴ酸:アラニンの使用量
が1:2〜3:3〜4重量比である請求項1記載のチー
ズいかの製造法。 - 【請求項3】 粉末調味料を裂きいかに対して2〜7%
用いる請求項1または2に記載のチーズいかの製造法。 - 【請求項4】 粉末チーズの添加量を裂きいかに対して
2〜10%とする請求項1または2に記載のチーズいか
の製造法。 - 【請求項5】 焙焼を約110℃で行なう請求項1乃至
4のいずれかに記載のチーズいかの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3182973A JPH0761246B2 (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | チーズいか及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3182973A JPH0761246B2 (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | チーズいか及びその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH053770A JPH053770A (ja) | 1993-01-14 |
JPH0761246B2 true JPH0761246B2 (ja) | 1995-07-05 |
Family
ID=16127548
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3182973A Expired - Lifetime JPH0761246B2 (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | チーズいか及びその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0761246B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100436898B1 (ko) * | 2001-05-25 | 2004-06-22 | 장홍 | 피자맛이 나는 오징어채의 가공 방법 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS57118770A (en) * | 1981-01-13 | 1982-07-23 | Miyakawa Shoten:Kk | Seasoned dried cuttlefish and its preparation |
JPS637746A (ja) * | 1986-06-25 | 1988-01-13 | San Ei Chem Ind Ltd | 防湿性干菓子類 |
-
1991
- 1991-06-27 JP JP3182973A patent/JPH0761246B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH053770A (ja) | 1993-01-14 |
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