JPH0761161A - 平版印刷版用支持体の製造方法 - Google Patents
平版印刷版用支持体の製造方法Info
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- JPH0761161A JPH0761161A JP5215701A JP21570193A JPH0761161A JP H0761161 A JPH0761161 A JP H0761161A JP 5215701 A JP5215701 A JP 5215701A JP 21570193 A JP21570193 A JP 21570193A JP H0761161 A JPH0761161 A JP H0761161A
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23F—NON-MECHANICAL REMOVAL OF METALLIC MATERIAL FROM SURFACE; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL; MULTI-STEP PROCESSES FOR SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL INVOLVING AT LEAST ONE PROCESS PROVIDED FOR IN CLASS C23 AND AT LEAST ONE PROCESS COVERED BY SUBCLASS C21D OR C22F OR CLASS C25
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Abstract
み性能が同時に良好で、かつ、耐刷性能も良好にできる
ようにする。 【構成】厚さ0.3mmのアルミニウム板9の表面を、パミ
ストン懸濁液と8号ナイロンブラシによって粗面化し
た。次に、10%水酸化ナトリウム水溶液中に50℃で30秒
間浸漬して化学的なエッチング処理を行った。その後、
濃度1%の硝酸水溶液を電解液として周波数200Hzの
矩形波交流を用いて電流密度60A/dm2でアルミニウム
板9が陽極時の電気量が400C/dm2となるように電気化
学的な粗面化処理を行った。次いで、水酸化ナトリウム
5%水溶液中でアルミニウム板9の溶解量が0.5g/m2
となるように化学的なエッチング処理を行った。そし
て、硝酸濃度が34%、液温が50℃の硝酸水溶液を電解処
理液5とし、アルミニウム板9を陽極として電流密度5
A/dm2、電気量15C/dm2、処理時間3秒で電解処理し
て微細ピットを形成した。
Description
ものであり、特にオフセット印刷版用に適する粗面化さ
れたアルミニウム板からなる平版印刷版用支持体の製造
方法に関するものである。
ミニウム板が広く使用されており、その上に設けられる
感光層との密着性を良好にし、かつ、それを用いて作製
する平版印刷版の非画像部(印刷時に使用される湿し水
を受容し、油性インクを反発する領域で、支持体の表面
が露出している領域がこれを担う)の保水性を改善する
ことを目的として、アルミニウム板の表面は粗面化され
るのが通例である。
され、ボールグレイン、ワイヤーグレイン、ブラシグレ
イン等の機械的な粗面化方法、化学的な粗面化方法及び
電気化学的な粗面化方法がある。
特開昭54−63902号公報、特開昭63−104890号公報、特
開平3−132395号公報等で提案されているように、機械
的な粗面化方法と電気化学的な粗面化方法とを組み合わ
せることにより、アルミニウム板に平版印刷版用支持体
として好適な粗面を形成していた。
の粗面化方法で形成された平版印刷版用支持体を用いた
印刷版は、汚れ性能(非画像面にインクが付着しない性
能)と絡み性能(非画像面が水を保持する性能)とが両
立せず、どちらかの性能が犠牲になるものであり、通
常、絡み性能が十分でないものであった。
層が剥がれない性能)が十分でないものであった。
能及び絡み性能が良好で、かつ、耐刷性能も良好な平版
印刷版用支持体の製造方法を提供すること目的とする。
を達成するために鋭意検討し、機械的な粗面化方法等で
形成された粗面のピットに、0.05〜0.5μm程度のピッ
トを形成した粗面が、汚れ性能及び絡み性能に有効であ
ることを見出すとともに、この0.05〜0.5μm程度のピ
ットを良好に形成できる方法を見出した。
で、本発明による平版印刷版用支持体は、アルミニウム
板に形成された径が約1〜30μmの基礎ピットと、この
基礎ピットに形成された径が0.05〜0.5μmの微細ピッ
トとを有することを特徴として構成されている。
方法は、電気化学的にアルミニウム板を粗面化し、この
粗面化されたアルミニウム板を硝酸濃度が15重量%以上
の電解液中で陽極として直流電解処理することを特徴と
して構成されている。
30μmの基礎ピットが形成されている。このような基礎
ピットに、径が0.05〜0.5μmの微細ピットが形成され
ていおり、好ましくは0.1〜0.3μmである。微細ピット
の径が0.05μm未満であると、微細ピットを形成した効
果を良好に発揮できない。また、微細ピットの径が0.5
μmを超えると、絡み性能及び耐刷性能を向上させる効
果が小さい。
板を硝酸濃度が15重量%以上の電解液中で陽極として直
流電解処理すること又は塩酸を主体とした電解液中でア
ルミニウム板に対向する電極との間に交流を加えて電気
化学的に粗面化することにより形成される。直流電解処
理の場合、硝酸濃度が15重量%未満であると、微細ピッ
トの形成が良好に行えず、好ましくは30重量%以上であ
る。
又は二種以上を混合することができる。さらに、必要に
応じて特開昭47−38301号公報に示されているアミン等
の化合物、特開昭49−57902号公報に示されている硫
酸、特開昭51−41653号公報に示されているホウ酸、西
ドイツ公開特許第2250275号明細書に示されているリン
酸等を添加することができる。
40℃〜60℃がより好ましい。直流電解処理に用いる直流
電圧は、連続直流電圧はもちろん、商用交流をダイオー
ド、トランジスタ、サイリスタ、GTOなどで整流した
ものや、矩形のパルス直流などをいい、一般的な直流の
定義にあてはまる極性の変化しない電圧のことをいう。
5〜50A/dm2がより好ましい。電気量は、5〜100C/
dm2が好ましく、10〜60C/dm2 がより好ましい。
ルミニウム板及びアルミニウム合金板が含まれる。アル
ミニウム合金としては種々のものが使用でき、例えばケ
イ素、銅、マンガン、マグネシウム、クロム、鉛、亜
鉛、ビスマス、チタン、タンタル、ニオブ、鉄、ニッケ
ルなどの金属とアルミニウムの合金が用いられる。
的又は電気化学的に若しくはこれらを組み合わせてアル
ミニウム板に基礎ピットを形成し粗面化している。
を用いることができ、例えば、ナイロンブラシを用いた
スラリーブラッシング、ワイヤーブラシを用いたドライ
ブラッシング、サンドブラスト、ボールグレイン、圧延
ロールなどを用いたプレス加工によるエンボス処理など
の方法がある。プレスをおこなう圧延ロールの表面に凹
凸をつける方法として、サンドブラスト処理、グリッド
ブラスト処理、ショットブラスト処理、化学的エッチン
グ処理、エキシマレーザーなどのレーザー照射による金
属の溶解処理、フォトレジストを用いたパターンエッチ
ング処理などを用いることができる。
を用いることができ、例えば、塩酸によるケミカルエッ
チング処理、アルカリエッチング処理などを用いること
ができる。
方法を用いることができ、例えば、塩酸又は硝酸を主体
とする水溶液の中でおこなう方法がある。
粗面化処理するには、塩酸を含有する水溶液中でアルミ
ニウム板に対向する電極との間に交流を加えて電気化学
的に粗面化処理する。塩酸化合物の濃度は1.0g/lから
飽和限界まで採用することができ、好ましくは5〜100g
/lの範囲である。好ましい化合物は、塩化アルミニウ
ム、塩酸、塩化ナトリウム、塩化アンモニウムまたは塩
化マグネシウムからなる塩酸イオンを含有するもので、
これらを単独または組み合わせて使用する。また、その
他の塩酸イオンを含有する化合物と組み合わせてもよ
い。さらに、塩酸電解液にアルミニウム塩を20〜150g/
lの量で混合することが好ましい。塩酸を主体とする電
解液の温度は、30〜55℃の範囲が好ましい。
な粗面化に用いる交流電流波形としては、特公昭48−28
123号公報に記載のような正弦波や、特開昭55−25381号
公報に記載のように正弦波交流をサイリスタで位相制御
したもの、特開昭52−58602号公報に記載されているよ
うに特殊な波形などがあり、設備的にDUTY比1:1
の矩形波交流を用いることが好ましい。また、交流以外
に特開昭51−42605号、特開平1−141094号公報に記載
のように直流を用いることもできる。
いて電気化学的に粗面化処理する方法においては、電流
密度は10〜200A/dm2の範囲が好ましく、電気量は1〜
1000C/dm2の範囲が好ましく、10〜800C/dm2の範囲
がより好ましい。周波数は50Hz以上が好ましい、60〜
500Hzの範囲がより好ましい。
粗面化処理したアルミニウム板は、アルミニウム板表面
に生成したスマット成分を除去する目的で、酸またはア
ルカリ水溶液中でデスマット処理および/または軽度の
エッチング処理がおこなわれる。酸またはアルカリの具
体例としては、弗酸、弗化ジルコン酸、燐酸、硫酸、塩
酸、硝酸などの酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、第3燐酸ナトリウム、アルミン酸ナトリウム、硅酸
ナトリウム、炭酸ナトリウムなどのアルカリがある。こ
れらの酸またはアルカリ水溶液は、それぞれ一種または
二種以上を混合して使用することができる。エッチング
は、0.01〜2g/m2に相当するアルミニウムをエッチ
ングすることが好ましい。このようなエッチング量のエ
ッチングを行うには、酸またはアルカリの濃度は0.05〜
40%、液温は40℃から100℃、処理時間は5〜300秒間の
範囲から適宜選択して行う。
塩水溶液中でアルミニウム板を陰極にして直流電圧を加
え電気化学的な処理をおこなうこともできる。
った場合には、その表面に不溶解物すなわちスマットが
生成する。このスマットは燐酸、硫酸、硝酸、クロム酸
等はこれらの混合物による洗浄で除去することができ
る。
粗面化処理するには、硝酸を含有する水溶液中でアルミ
ニウム板に対向する電極との間に直流または交流を加え
て電気化学的に粗面化処理する。硝酸化合物の濃度は1.
0g/lから飽和限界の範囲で採用でき、5〜100g/lの
範囲が好ましい。好ましい化合物としては、硝酸アルミ
ニウム、硝酸、硝酸ナトリウム、硝酸アンモニウム等が
あり、これらを単独または組み合わせて用いる。また、
その他の硝酸イオンを含有する化合物を組み合わせるこ
ともできる。また、硝酸電解液にアルミニウム塩を20〜
150g/lの量で混合することが好ましい。硝酸を主体と
する電解液の温度としては、30〜55℃の範囲が好まし
い。交流電流波形は塩酸の場合と同一である。
て電気化学的に粗面化処理する方法においては、電流密
度は10〜200A/dm2の範囲が好ましく、電気量は10〜60
0C/dm2の範囲が好ましく、100から300C/dm2の範囲
がより好ましい。アルミニウム板上の電圧または電位の
変化する周波数は160Hz以下が好ましく、60〜0.1Hz
の範囲がより好ましい。
ム板は、親水性、保水性、耐印刷性能を向上させるため
に、常法により硫酸または燐酸を含む電解液中で陽極酸
化処理を行うことができる。また、陽極酸化処理後に封
孔処理を行うことが出来る。さらに珪酸ソーダなどを含
む水溶液中に浸漬し、親水化処理を行うこともできる。
化処理の後に、アルカリエッチング処理することが望ま
しく、このエッチング処理は適宜選択される。
は、ラジアルセル型、フラットセル型、縦型セル型等で
行うことができ、また、直接給電方式でも間接給電方式
でもよい。
実施する平版印刷版用支持体の製造装置の一例を図面に
基づいて説明する。
概略図である。この図において、符号1は電解処理槽
で、この電解処理槽1は、その底面が半円状に形成され
円弧状の陰極2が設けられている。また、電解処理槽1
には、一端部に電解液取入口3が設けられるとともに、
他端部に電解液排出口4が設けられ、電解液取入口3か
ら電解処理液5が充填されるとともに、電解液排出口4
から使用済の電解処理液5を排出している。
漬した状態でドラムローラ6が回転自在に設けられてお
り、このドラムローラ6の上方には、搬送ローラ7及び
コンダクタロール8が設けられ、アルミニウム板9の走
行路が形成されている。そして、コンダクタロール8と
陰極2とは直流電源10を介して接続されている。
ピットに形成された微細ピットが、汚れ性能を低下させ
ることなく絡み性能を向上させ、また、耐刷性能も向上
させている。
方法では、基礎ピットに0.05〜0.5μmの微細ピットを
良好に形成できる。
ストン懸濁液と8号ナイロンブラシによって研磨し、粗
面化した。
℃で30秒間浸漬して化学的なエッチング処理を行った
後、80℃の3%クロム酸と3.5%のリン酸混合液中に30秒
間浸漬してデスマット処理を行った。
ルミニウムイオンを含む)を電解液として周波数200H
zの矩形波交流を用いて電流密度60A/dm2でアルミニ
ウム板が陽極時の電気量が400C/dm2となるように電気
化学的な粗面化処理を行ったあと水洗した。
アルミニウム板の溶解量が0.5g/m 2となるように化学
的なエッチング処理を行った後、80℃の3%クロム酸と
3.5%のリン酸混合液中に30秒間浸漬してデスマット処
理を行った。
酸水溶液を電解処理液とし、アルミニウム板を陽極とし
て電流密度5A/dm2、電気量15C/dm2、処理時間3秒
で電解処理して微細ピットを形成した。
ン酸混合液中に30秒間浸漬してデスマット処理を行った
後、15%硫酸水溶液中で極間距離150mmにおいて電圧22
Vの直流によって60秒間陽極酸化処理を行った。
硝酸水溶液(0.5%のアルミニウムイオンを含む)を電解
液として周波数200Hzの矩形波交流を用いて電流密度6
0A/dm2でアルミニウム板が陽極時の電気量が400C/d
m2となるように電気化学的な粗面化処理を行ったあと水
洗した。
アルミニウム板の溶解量が0.5g/m 2となるように化学
的なエッチング処理を行った後、80℃の3%クロム酸と
3.5%のリン酸混合液中に30秒間浸漬してデスマット処
理を行った。
電解液中で120Hz、電流密度10A/dm2、電気量15C/
dm2の交流電解粗面化を施して微細ピットを形成した。
ン酸混合液中に30秒間浸漬してデスマット処理を行った
後、15%硫酸水溶液中で極間距離150mmにおいて電圧22
Vの直流によって60秒間陽極酸化処理を行った。
ト工程を省略した他は、実施例1と同様に行った。
写真を図2(10,000倍)及び図3(30,000倍)に示す。ま
た、実施例2で得られたアルミニウム板の電子顕微鏡写
真を図4(10,000倍)及び図5(50,000倍)に示す。
mの微細ピットが均一に形成されていることが確認でき
た。
オキサイド系の感光物を感光層として乾燥後の厚さが2.
5g/m2となるように塗布乾燥して、平版印刷版を製作
した。そして、この平版印刷版を露光し、現像した後ハ
イデルベルグKOR印刷機につけて印刷を行い、耐刷性
能、汚れ性能及び絡み性能を評価した。結果を表1に示
す。
刷性能が向上していることが確認された。
を同時に保持でき、かつ、耐刷性能を向上させることが
できる。
施する平版印刷版用支持体の製造装置の概略図。
製されたアルミニウム板の表面の電子顕微鏡写真(10,0
00倍)。
製されたアルミニウム板の表面の電子顕微鏡写真(30,0
00倍)。
製されたアルミニウム板の表面の電子顕微鏡写真(10,0
00倍)。
製されたアルミニウム板の表面の電子顕微鏡写真(50,0
00倍)。
能及び絡み性能が良好で、かつ、耐刷性能も良好な平版
印刷版用支持体の製造方法を提供することを目的とす
る。
を達成するために鋭意検討し、電気化学的な粗面化方法
等で形成された粗面のピットに、0.05〜0.5μm程度の
ピットを形成した粗面が、汚れ性能及び絡み性能に有効
であることを見出すとともに、この0.05〜0.5μm程度
のピットを良好に形成できる方法を見出した。
粗面化処理したアルミニウム板は、アルミニウム板表面
に生成したスマット成分を除去する目的で、酸またはア
ルカリ水溶液中でデスマット処理および/または軽度の
エッチング処理がおこなわれる。酸またはアルカリの具
体例としては、弗酸、弗化ジルコン酸、燐酸、硫酸、塩
酸、硝酸などの酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、第3燐酸ナトリウム、アルミン酸ナトリウム、硅酸
ナトリウム、炭酸ナトリウムなどのアルカリがある。こ
れらの酸またはアルカリ水溶液は、それぞれ一種または
二種以上を混合して使用することができる。エッチング
は、0.01〜10g/m2に相当するアルミニウムをエッチ
ングすることが好ましい。このようなエッチング量のエ
ッチングを行うには、酸またはアルカリの濃度は0.05〜
40%、液温は35℃から100℃、処理時間は2〜300秒間の
範囲から適宜選択して行う。
Claims (3)
- 【請求項1】 電気化学的にアルミニウム表面を粗面化
処理後、アルカリエッチング0.01〜20g/m2処理し、
塩酸又は硝酸を主体とした電解液中で電気化学的に粗面
化処理することを特徴とする平版印刷版用支持体の製造
方法 - 【請求項2】 硝酸濃度15重量%以上の硝酸を主体とし
た電解液中でアルミニウム板を陽極として直流を加えて
電気化学的に粗面化処理する請求項1に記載の平版印刷
版用支持体の製造方法 - 【請求項3】 塩酸を主体とした電解液中でアルミニウ
ム板に対向する電極との間に交流を加えて電気化学的に
粗面化処理する請求項1に記載の平版印刷版用支持体の
製造方法
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