JPH0760792B2 - 堆積膜の形成方法 - Google Patents

堆積膜の形成方法

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JPH0760792B2 JP59098421A JP9842184A JPH0760792B2 JP H0760792 B2 JPH0760792 B2 JP H0760792B2 JP 59098421 A JP59098421 A JP 59098421A JP 9842184 A JP9842184 A JP 9842184A JP H0760792 B2 JPH0760792 B2 JP H0760792B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、励起エネルギーとして熱を利用し、光導電
膜、半導体あるいは絶縁性の膜を所定の支持体上に形成
させる堆積膜形成法に関し、更に詳しくは、熱エネルギ
ーの付与により、原料ガスの励起、分解状態を作り、所
定の支持体上に、特にアモルファスシリコン(以下a−
Siと略記する)の堆積膜を形成する方法に関する。
従来、a−Siの堆積膜形成方法としては、SiH4またはSi
2H6を原料として用いたグロー放電堆積法及び熱エネル
ギー堆積法が知られている。即ち、これらの堆積法は、
原料ガスとしてのSiH4またはSi2H6を電気エネルギーや
熱エネルギー(励起エネルギー)により分解して支持体
上にa−Siの堆積膜を形成させる方法であり、形成され
た堆積膜は、光導電膜、半導体あるいは絶縁性の膜等と
して種々の目的に利用されている。
しかしながら、高出力放電下で堆積膜の形成が行なわれ
るグロー放電堆積法に於いては、均一な放電の分布状態
が常に得られないなど再現性のある安定した条件の制御
が難しく、更に膜形成中に於ける膜への高出力放電の影
響が大きく、形成された膜の電気的、光学的特性の均一
性、品質の安定性の確保が難しく、堆積時の膜表面の乱
れ、堆積膜内の欠陥が生じやすい。特に、厚膜の堆積膜
を電気的、光学的特性に於いて均一にこの方法により形
成することは非常に困難であった。
一方、熱エネルギー堆積法においても、通常400℃以上
の高温が必要となることから使用される支持体材料が限
定され、加えて所望のa−Si中の有用な結合水素原子が
離脱してしまう確立が増加するため、所望の特性が得難
い。
そこで、これらの問題点を解決する1つの方法として、
SiH4,Si2H6以外のシリコン化合物を原料とするa−Siの
低熱量の熱エネルギー堆積法(熱CVD)が注目される。
この低熱量の熱エネルギー堆積法は、励起エネルギーと
しての前述の方法に於けるグロー放電や高温加熱の代わ
りに低温加熱を用いるものであり、a−Siの堆積膜の製
作を低エネルギーレベルで実施できるようにするもので
ある。また、低温なほど原料ガスを均一に加温すること
が容易であり、前述の堆積法と比べて低いエネルギー消
費で、均一性を保持した高品質の成膜を行なうことがで
き、また製造条件の制御が容易で安定した再現性が得ら
れ、更に支持体を高温に加熱する必要がなく、支持体に
対する選択性も広がる利点もある。
本発明は上記した点に鑑みなされたものであり、励起エ
ネルギーとして、低レベルの熱エネルギーを用いて堆積
室内にプラズマを生起させることなく成膜を行うこと
で、高品質を維持しつつ高い成膜速度でシリコン原子を
含む堆積膜を形成することのできる熱エネルギー堆積法
を提供することにある。
本発明の他の目的は、大面積,厚膜の堆積膜の形成にあ
っても、電気的,光学的特性の均一性,品質の安定性を
確保した高品質の堆積膜を形成することのできる方法を
提供することにある。
本発明は、鋭意検討の結果、これらの目的が、熱エネル
ギーにより分解される原料ガスとして、一般式;SinH
2n+2(n≧4)で表わされる側鎖を有する鎖式シラン化
合物をハロゲン化合物との混合状態で用いることによっ
て達成されることを見い出し完成されたものである。
すなわち、本発明の堆積膜形成方法は、150℃〜300℃に
保持された支持体が配された堆積室内に、一般式;SinH
2n+2(n≧4)で表される側鎖を有する鎖式シラン化合
物及びハロゲンガスの気体状雰囲気を形成し、前記堆積
室内に、プラズマを生起させ得る電気エネルギーを供給
することなく熱エネルギーを供給して前記化合物を励起
し、前記支持体上にシリコン原子を含む堆積膜を形成す
ることを特徴とする。
本発明の方法に於いて使用されるa−Si堆積膜形成用の
原料は、一般式;SinH2n+2(n≧4)で表わされる側鎖
を有する鎖式シラン化合物であり、良質なa−Si堆積膜
を形成するためには、上記式中のnが4〜15、好ましく
は4〜10、より好ましくは4〜7であることが望まし
い。
このような化合物の例としては、下記式で示されるもの
を挙げることができる。
しかしながら、このような側鎖を有する鎖式シラン化合
物は、励起エネルギーとして熱エネルギーを用いた場
合、効率良い、励起、分解が得られず、良好な成膜速度
が得られない。
そこで本発明の方法に於いては、熱エネルギーによる上
記の側鎖を有する鎖式シラン化合物の励起、分解をより
効率良く促進させるために、該側鎖を有する鎖式シラン
化合物にハロゲン化合物が混合される。
本発明の方法に於いて上記側鎖を有する鎖式シラン化合
物に混合されるハロゲン化合物は、ハロゲン原子を含有
した化合物であり、上記側鎖を有する鎖式シラン化合物
の熱エネルギーによる励起、分解をより効率良く促進さ
せることのできるものである。このようなハロゲン化合
物としては、Cl2,Br2,I2,F2等のハロゲンガス等を挙げ
ることができる。
本発明の方法に於ける前記a−Si膜形成用原料化合物に
混合されるハロゲン化合物の割合いは、使用されるa−
Si膜形成用原料化合物及びハロゲン化合物の種類等によ
って異なるが、0.01〜80Vol%、好ましくは0.1〜50Vol
%の範囲で使用される。
次に、前記堆積室内に導入された前記シリコン化合物ガ
スに対する熱エネルギーの付与はジュール熱発生要素高
周波加熱手段等を用いて行われる。
ジュール熱発生要素としては電熱線、電熱板等のヒータ
を、また、高周波加熱手段としては誘導加熱、誘電加熱
等を挙げることができる。
ジュール熱発生要素による実施態様について説明すれば
ヒータを支持体の裏面に接触ないし近接させて支持体表
面を伝導加熱し、表面近傍の原料ガスを熱励起、分解せ
しめ、分解生成物を支持体表面に堆積させる。
他にヒーターを支持体の表面近傍に置くことも可能であ
る。
以下、第1図を参照しつつ本発明の方法を詳細に説明す
る。
第1図は支持体上に、a−Siからなる光導電膜、半導体
膜、又は絶縁体膜等の機能膜を形成するための堆積膜形
成装置の概略構成図である。
堆積膜の形成は堆積室1の内部で行なわれる。
堆積室1の内部に置かれる3は支持体の配置される支持
台である。
4は支持体加熱用のヒーターであり、導線5によって該
ヒーター4に給電される。堆積室1内にa−Siの原料ガ
ス、及び必要に応じて使用されるキャリアーガス等のガ
スを導入するためのガス導入管内が堆積室1に連結され
ている。このガス導入管17の他端は上記原料ガス及び必
要に応じて使用されるキャリアガス等のガスを供給する
ためのガス供給源9,10,11,12に連結されている。ガス供
給源9,10,11,12から堆積室1に向って流出する各々のガ
スの流量を計測するため、対応するフローメータ15−1,
15−2,15−3,15−4が対応する分枝したガス導入管17−
1,17−2,17−3,17−4の途中に設けられる。各々のフロ
ーメータの前後にはバルブ14−1,14−2,14−3,14−4,16
−1,16−2,16−3,16−4が設けられ、これらのバルブを
調節することにより所定の流量のガスを供給しうる。13
−1,13−2,13−3,13−4,は圧力メータであり、対応する
フローメータの高圧側の圧力を計測するためのものであ
る。
フローメータを通過した各々のガスは混合されて、不図
示の排気装置によって減圧下にある堆積室1内へ導入さ
れる。なお、圧力メータ18は混合ガスの場合にはその総
圧が計測される。
堆積室1内を減圧にしたり、導入されたガスを排気する
ために、ガス排気管20が堆積室1に連結されている。ガ
ス排気管の他端は不図示の排気装置に連結される。
本発明に於いて、ガス供給源9,10,11,12の個数は適宜、
増減されうるものである。
つまり、単一の原料ガスを使用する場合にはガス供給源
は1つで足りる。しかしながら、2種の原料ガスを混合
して使用する場合、単一の原料ガスに(触媒ガスあるい
はキャリアーガス等)を混合する場合には2つ以上必要
である。
なお、原料の中には常温で気体にならず、液体のままの
ものもあるので、液体原料を用いる場合には、不図示の
気化装置が設置される。気化装置には加熱沸騰を利用す
るもの、液体原料中にキャリアーガスを通過させるもの
等がある。気化によって得られた原料ガスはフローメー
タを通って堆積室1内に導入される。
このような第1図に示した装置を使用して本発明の方法
により以下のようにしてa−Siからなる堆積膜を形成す
ることができる。
まず、堆積室1内の支持台3上に支持体2をセットす
る。
支持体2としては、形成された堆積膜の用途等に応じて
種々のものが使用される。該支持体を形成できる材料と
しては、導電性支持体には、例えば、NiCl,ステンレス,
Al,Cr,Mo,Au,Nb,Ta,V,Ti,Pt,Pd等の金属またはこれらの
合金、半導電性支持体には、Si,Ge等の半導体、また電
気絶縁性支持体には、ポリエステル、ポリエチレン、ポ
リカーボネート、セルローズアセテート、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレ
ン、ポリアミド等の合成樹脂、ガラス、セラミックス、
紙等を挙げることができる。支持体2の形状及び大きさ
は、その使用する用途に応じて、適宜決定される。
特に、本発明の方法に於いては、支持体の温度を150〜3
00℃程度と比較的低い温度とすることができるので、上
記の支持体を形成する材料の中でも、従来のグロー放電
堆積法や従来の熱エネルギー堆積法には適用できなかっ
た耐熱性の低い材料からなる支持体をも使用することが
可能となった。
このように支持体2を堆積室1内の支持台3上に置いた
後に、ガス排気管20を通して不図示の排気装置により堆
積室内の空気を排気し、減圧にする。減圧下の堆積室内
の気圧は5×10-5Torr以下、好適には10-6Torr以下が望
ましい。
熱エネルギー付与手段として、電熱ヒータ4を用いる場
合には堆積室1内が減圧されたところで、ヒーター4に
通電し、支持体3を所定の温度に加熱する。この時の支
持体の温度は、150〜300℃、好ましくは200〜250℃とさ
れる。
このように、本発明の方法に於いて、側鎖を有する鎖式
シラン化合物をハロゲンガスと混合する場合、側鎖を有
する鎖式シラン化合物の熱エネルギーによる励起、分解
を効率よく促進させるためには支持体の温度を150℃以
上とする必要があり、150℃未満では堆積膜が形成され
たとしても堆積膜がポリマー状になるため緻密で所望の
特性を有する堆積膜が得られないと考えられる。一方、
支持体の温度を300℃以下でないと形成されるa−Si膜
中の有用な結合水素原子が離脱する確立が増加するため
膜特性が悪くなり所望の特性が得られないものと考えら
れる。また、グロー放電堆積法やSiH4,Si2H6を原料とし
て用いた熱エネルギー堆積法におけるような支持体の高
温加熱を必要としないために、堆積膜形成に必要とされ
るエネルギー消費をも節約することができる。
次に、先に挙げたようなa−Si膜形成用の原料化合物の
(1種以上の)ガスが貯蔵されている供給源9のバルブ
14−1,16−1の各々開き、原料ガスを堆積室1内に送り
こむ。
このとき対応するフローメータ15−1で計測しながら流
量調整を行なう。通常、原料ガスの流量は10〜1000SCC
M,好適には20〜500SCCMの範囲が望ましい。
堆積室1内の原料ガスの圧力は10-2〜100Torr,好ましく
は10-2〜1Torrの範囲に維持されることが望ましい。
このようにして、支持体2の表面近傍を流れる原料ガス
には熱エネルギーが付与され熱励起、熱分解が促され、
生成物質であるa−Siが支持体上に堆積される。
本発明の方法に使用される原料ガスは、先に述べたよう
に、熱エネルギーによって容易に励起、分解するので、
5〜50Å/sec程度の高い成膜速度が得られる。a−Si以
外の分解生成物及び分解しなかった余剰の原料ガス等は
ガス排気管20を通して排出され、一方、新たな原料ガス
がガス導入管17を通して連続的に供給される。
本発明の方法に於いては励起エネルギーとして熱エネル
ギーを使用するが、高熱量ではなく低熱量の付与である
ので、該エネルギーを付与すべき原料ガスの占める所定
の空間に対して常に均一に付与できる。
形成過程にある堆積膜へのグロー放電堆積法に於いて認
められたような高出力放電による影響はなく、堆積時で
膜表面の乱れ、堆積膜内の欠陥を起すことなく、均一性
を保ちつつ堆積膜の形成が継続される。
このようにしてa−Si膜が支持体2上に形成され、a−
Siの所望の膜厚が得られたことろで、ヒータ4からの熱
エネルギーの付与を停止し、更にバルブ14−1,16−1を
閉じ,原料ガスの供給を停止する、a−Si膜の膜厚は、
形成されたa−Si膜の用途等に応じて適宜選択される。
次に、不図示の排気装置の駆動により、堆積室内のガス
を排除した後、支持体及び堆積膜が常温となったところ
でバルブ21をあけて、堆積室に大気を徐々に導入し、堆
積室内を常圧に戻して、a−Si膜の形成された支持体を
取り出す。
このようにして本発明の方法により支持体上に形成され
たa−Sa膜は、電気的、光学的特性の均一性、品質の安
定性に優れたa−Si膜である。
なお、以上説明した本発明の方法の一例に於いては、減
圧下に於いて堆積膜が形成されたが、これに限定される
ことなく、本発明方法は、所望に応じて常圧下、加圧下
に於いて行なうこともできる。
以上のような本発明の方法によれば、励起エネルギーと
して、低熱量の熱エネルギーを使用し、かつ該熱エネル
ギーによって容易に励起、分解する原料ガスを用いたこ
とにより、高い成膜速度による低エネルギーレベルでの
a−Si堆積膜の形成が可能となり、電気的、光学的特性
の均一性、品質の安定性に優れたa−Si堆積膜を形成す
ることができるようになった。従って、本発明の方法に
於いては、従来のグロー放電堆積法や従来の熱エネルギ
ー堆積法には適用できなかった耐熱性の低い材料からな
る支持体をも使用することができ、また支持体の高温加
熱に必要とされるエネルギー消費を節約することが可能
となった。
以下、本発明の方法を実施例に従って更に詳細に説明す
る。
実施例1 第1図に示した装置を使用し、a−Si堆積膜形成用の原
料として鎖式シラン化合物No.1を用い、更にハロゲン化
合物として、I2を用い、a−Si(アモルファス−Si)膜
の形成を以下のようにして実施した。
まず、支持体(ポリエチレンテレフタレート)を堆積室
1内の支持台3にセットし、ガス排気管20を通して排気
装置(不図示)によって堆積室1内を10-6Torrに減圧
し、ヒーター4に通電して支持体温度を230℃に保ち、
次に化合物No.1が充填された原料供給源9のバルブ14−
1,16−1及びI2充填された供給源29のバルブ14−5,16−
5を各々開き、原料ガス及びハロゲン化合物ガスを堆積
室1内に導入した。
このとき対応するフローメータ15−1,15−5で計測しな
がら化合物No.1のガス流量を150SCCMに、I2のガス流量
を10SCCMに調整した。次に、堆積室内の圧力を0.1Torr
に保ち、厚さ5000Åのa−Si層を、29Å/secの成膜速度
で支持体2上に堆積させた。なお、熱エネルギーは、堆
積室1内に配置さた支持体2表面全体の近傍を流れるガ
スに対して、一様に付与された。このときa−Si以外の
分解生成物及び分解しなかった余剰の原料ガス等はガス
排気管20を通して排出され、一方、新たな原料ガス及び
ハロゲン化合物ガスがガス導入管17,30を通して連続的
に供給された。
このようにして本発明の方法により形成された、a−Si
膜の評価は、基板上に形成されたa−Si膜のそれぞれの
上に、さらにクシ型のAlのギャップ電極(長さ250μ、
巾5mm)を形成して、光電流(光照射強度AMI;約100mW/c
m2)と暗電流を測定し、その光導電率σ及び光導電率
σと暗導電率σとの比(σP)を求めることに
よって行なった。
なお、ギャップ電極は、上記のようにして形成されたa
−Si膜を蒸着槽に入れて、該槽を一度10-6Torrの真空度
まで減圧した後、真空度を10-5Torrに調整して、蒸着速
度20Å/secで、1500Åの層厚で、Alをa−Si層上に蒸着
し、これを所定の形状を有するパターンマスクを用い
て、エッチングしてパターニングを行なって形成した。
得られたσ値、σP比を表1に示す。
実施例2及び3 ハロゲン化合物として、Br2(実施例2)またはCl2(実
施例3)を用いた以外は、実施例1と同様にしてa−Si
膜の形成を実施し、得られたa−Si膜を実施例1と同様
にして評価した。評価結果を表1に示す。
実施例4〜9 a−Si堆積膜形成用の原料及びハロゲン化合物として、
先に挙げた側鎖を有する鎖式シラン化合物No.2,No.3,及
びI2,Br2,Cl2のそれぞれを個々に組合わせて用い、ハロ
ゲンガス流量を表1及び表2に示した様に設定した以外
は実施例1と同様にして、a−Si膜を堆積した。得られ
たa−Si膜を実施例1と同様にして評価した。評価結果
を表1及び表2に示す。
比較例1〜3 a−Si堆積膜形成用の原料として先に挙げた鎖を有する
鎖式シラン化合物をNo.1,No.2,No.3を用い、ハロゲン化
合物を使用しないこと以外は実施例1と同様にしてa−
Si膜を堆積した。得られたa−Si膜を実施例1と同様に
して評価した。評価結果を表1及び表2に示す。以上の
実施例1〜9及び比較例1〜3の結果をまとめると、成
膜速度については表1及び表2の評価結果に示されたよ
うに、同種のa−Si堆積膜形成用原料を用いたそれぞれ
対応する実施例と比較例を比べた場合、ハロゲン化合物
を混合した場合は、そうしない場合よりも約2〜3倍程
度成膜速度が大きくなった。ハロゲンの種類による成膜
速度の促進の割合は、一般にCl2,Br2,I2の順に大きい。
また、本実施例に於いて形成されたa−Si膜は電気的特
性に関しても良好なものであった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の方法に用いられる堆積膜形成装置の
一例の概略構成図である。 1:堆積室、2:支持体、3:支持台、4:ヒーター、5:導線、
6−1,6−2,6−3:ガスの流れ、9,10,11,12:ガス供給
源、13−1,13−2,13−3,13−4,18:圧力メーター、14−
1,14−2,14−3,14−4,16−1,16−2,16−3,16−4,21:バ
ルブ、15−1,15−2,15−3,15−4:フローメーター、17,1
7−1,17−2,17−3,17−4:ガス導入管、20:ガス排気管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 春田 昌宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 平井 裕 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 江口 健 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 中桐 孝志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−158646(JP,A) Appl.Phys.Lett.,39 〔5〕,(’81−9−1),PP.436− 438

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】150℃〜300℃に保持された支持体が配され
    た堆積室内に、一般式;SinH2n+2(n≧4)で表される
    側鎖を有する鎖式シラン化合物及びハロゲンガスの気体
    状雰囲気を形成し、前記堆積室内に、プラズマを生起さ
    せ得る電気エネルギーを供給することなく熱エネルギー
    を供給して前記化合物を励起し、前記支持体上にシリコ
    ン原子を含む堆積膜を形成することを特徴とする堆積膜
    の形成方法。
JP59098421A 1984-05-16 1984-05-16 堆積膜の形成方法 Expired - Lifetime JPH0760792B2 (ja)

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