JPH0712024B2 - 堆積膜の形成方法 - Google Patents

堆積膜の形成方法

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JPH0712024B2
JPH0712024B2 JP59098420A JP9842084A JPH0712024B2 JP H0712024 B2 JPH0712024 B2 JP H0712024B2 JP 59098420 A JP59098420 A JP 59098420A JP 9842084 A JP9842084 A JP 9842084A JP H0712024 B2 JPH0712024 B2 JP H0712024B2
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    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C16/00Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes
    • C23C16/22Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the deposition of inorganic material, other than metallic material
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、励起エネルギーとして熱を利用し、光導電
膜、半導体あるいは絶縁性の膜を所定の支持体上に形成
させる堆積膜形成法に関し、更に詳しくは、熱エネルギ
ーの付与により、原料ガスの励起、分解状態を作り、所
定の支持体上に、特に、アモルフアスシリコン(以下a
−Siと略す)の堆積膜を形成する方法に関する。
従来、a−Siの堆積膜形成方法としては、SiH4またはSi
2H6を原料として用いたグロー放電堆積法及び熱エネル
ギー堆積法が知られている。即ち、これらの堆積法は、
原料ガスとしてのSiH4またはSi2H6を電気エネルギーや
熱エネルギー(励起エネルギー)により分解して支持体
上にa−Siの堆積膜を形成させる方法であり、形成され
た堆積膜は、光導電膜、半導体あるいは絶縁性の膜等と
して種々の目的に利用されている。
しかしながら、高出力放電下で堆積膜の形成が行われる
グロー放電堆積法に於いては、均一な放電の分布状態が
常に得られないなど再現性のある安定した条件の制御が
難しく、更に膜形成中に於ける膜への高出力放電の影響
が大きく、形成された膜の電気的、光学的特性の均一
性、品質の安定性の確保が難しく、堆積時の膜表面の乱
れ、堆積膜内の欠陥が生じやすい。特に、厚膜の堆積膜
を電気的、光学的特性に於いて均一にこの方法により形
成することは非常に困難であつた。
一方、熱エネルギー堆積法においても、通常400℃以上
の高温が必要となることから使用される支持体材料が限
定され、加えて所望のa−Si中の有用な結合水素原子が
離脱してしまう確率が増加するため、所望の特性が得難
い。
そこで、これらの問題点を解決する1つの方法として、
SiH4,Si2H6以外のシリコン化合物を原料とするa−Si
の低熱量の熱エネルギー堆積法(熱CVD)が注目され
る。
この低熱量の熱エネルギー堆積法は、励起エネルギーと
しての前述の方法に於けるグロー放電や高温加熱の代わ
りに低温加熱を用いるものであり、a−Siの堆積膜の作
製を低エネルギーレベルで実施できるようにするもので
ある。また、低温なほど原料ガスを均一に加温すること
が容易であり、前述の堆積法と比べて低いエネルギー消
費で、均一性を保持した高品質の成膜を行なうことがで
き、また製造条件の制御が容易で安定した再現性が得ら
れ、更に支持体を高温に加熱する必要がなく、支持体に
対する選択性も広がる利点もある。
本発明は上記した点に鑑みなされたものであり、励起エ
ネルギーとして、低レベルの熱エネルギーを用いて高品
質を維持しつつ高い成膜速度でシリコン原子を含む堆積
膜を低エネルギーレベルで形成することのできる熱エネ
ルギー堆積法を提供することにある。
本発明の他の目的は、大面積、厚膜の堆積膜の形成にあ
つても、電気的、光学的特性の均一性、品質の安定性を
確保した高品質の堆積膜を形成することのできる方法を
提供することにある。
本発明は、鋭意検討の結果、これらの目的が、熱エネル
ギーにより分解される原料ガスとして、下記一般式; (但し、上記式中nは3、4または5、RはHまたはSi
H3を表わす)で表わされる環式シラン化合物をハロゲン
化合物との混合状態で用いることによつて達成されるこ
とを見い出し完成されたものである。
すなわち、支持体が配置された堆積室内に、下記一般
式; (但し、上記式中nは3.、4または5、RはHまたはSi
H3を表す)で表される環式シラン化合物と、ハロゲンガ
スと、が混在する気体状雰囲気を形成し、これらに熱エ
ネルギーを与え、前記支持体上にシリコン原子を含む堆
積膜を形成することを特徴とすることを特徴とする。
本発明の方法に於いて使用されるa−Si堆積膜形成用の
原料は、下記一般式; (但し、上記式中nは3、4または5、RはHまたはSi
H3を表わす)で表わされる環式シラン化合物である。
このような環式シラン化合物として以下のようなものを
挙げることができる。
しかしながら、このような環式シラン化合物は、励起エ
ネルギーとして熱エネルギーを用いた場合、効率良い、
励起、分解が得られず、良好な成膜速度が得られない。
なお、このような環式シラン化合物の製造方法及び検証
方法としては、Monatsh.chem.,106p.503-512(1975)、
Angew.chem.internat.Edit.Vol.12p.316(1973)及びMo
natsh.chem.,110p.1295−1300(1979)に開示されてい
る。
そこで本発明の方法に於いては、熱エネルギーによる上
記の環式シラン化合物の励起、分解をより効率良く促進
させるために、該環式シラン化合物にハロゲン化合物が
混合される。
本発明の方法に於いて上記環式シラン化合物に混合され
るハロゲン化合物は、ハロゲン原子を含有した化合物で
あり、上記環式シラン化合物の熱エネルギーによる励
起、分解をより効率良く促進させることのできるもので
ある。このようなハロゲン化合物としては、Cl2,Br2
I2,F2等のハロゲンガス等を挙げることができる。
本発明に方法に於ける前記a−Si膜形成用原料化合物に
混合されるハロゲン化合物の割合いは、使用されるa−
Si膜形成用原料化合物及びハロゲン化合物の種類等によ
つて異なるが、0.01Vol%〜65Vol%、好ましくは0.1Vol
%〜50Vol%の範囲内で使用される。
なお、前記一般式で示された環式シラン化合物でnが6
以上のものは、ハロゲン化合物との混合状態に於いて、
その分解が容易で低エネルギー励起により所望の堆積膜
が得られることが期待されるが、予想に反し、光導電
膜、半導体膜として品質が劣り、その上、膜の表面での
欠陥及び堆積膜内での乱れが多く不均一な膜となること
が判明した。従つて、このような環式シラン化合物を使
用すれば、堆積膜の製造のコントロールが困難である。
また、上記式中のnが2の場合も環式シラン化合物とし
て考慮されるが、この化合物は不安定であるため現状で
は単離することが難かしい。
従つて、上記式中のnは、3、4または5であることが
好ましい。これら本発明で使用するシラン化合物は、例
えば原料シラン化合物をNa−K合金金融媒を用いてカッ
プリングし、得られた生成物をハロゲン化した後、還元
して水素化することにより得ることができる。
次に、前記堆積室内に導入された前記シリコン化合物ガ
スに対する熱エネルギの付与はジユール熱発生要素、高
周波加熱手段等を用いて行われる。
ジユール熱発生要素としては電熱線、電熱板等のヒータ
を、また高周波加熱手段としては誘導加熱、誘電加熱等
を挙げることができる。ジュール熱発生要素による実施
態様について説明すればヒータを支持体の裏面に接触な
いし近接させて支持体表面を伝導加熱し、表面近傍の原
料ガスを熱励起、熱分解せしめ、分解生成物を支持体表
面に堆積させる。
他に、ヒータを支持体の表面近傍に置くことも可能であ
る。
以下、第1図を参照しつつ本発明の方法を詳細に説明す
る。
第1図は支持体上に、a−Siからなる光導電膜、半導体
膜、又は絶縁体膜等の機能膜を形成するための堆積膜形
成装置の概略構成図である。堆積膜の形成は堆積室1の
内部で行なわれる。
堆積室1の内部に置かれる3は支持体の配置される支持
台である。
4は支持体加熱用のヒーターであり、導線5によつて該
ヒーター4に給電される。堆積室1内にa−Siの原料ガ
ス、及び必要に応じて使用されるキヤリアーガス等のガ
スを導入するためのガス導入管内が堆積室1に連結され
ている。このガス導入管17の他端は上記原料ガス及び必
要に応じて使用されるキヤリアガス等のガスを供給する
ためのガス供給源9,10,11,12に連結されている。ガス供
給源9,10,11,12から堆積室1に向つて流出する各々のガ
スの流量を計測するため、対応するフローメーター15−
1,15−2,15−3,15−4が対応する分枝したガス導入管17
−1,17−2,17−3,17−4の途中に設けられる。各々のフ
ローメーターの前後にはバルブ14−1,14−2,14−3,14−
4,16−1,16−2,16−3,16−4が設けられ、これらのバル
ブを調節することにより、所定の流量のガスを供給しう
る。13−1,13−2,13−3,13−4は圧力メータであり、対
応するフローメータの高圧側の圧力を計測するためのも
のである。
フローメータを通過した各々のガスは混合されて、不図
示の排気装置によつて減圧下にある堆積室1内へ導入さ
れる。なお、圧力メータ18は混合ガスの場合にはその総
圧が計測される。
堆積室1内を減圧にしたり、導入されたガスを排気する
ために、ガス排気管20が堆積室1に連結されている。ガ
ス排気管の他端は不図示の排気装置に連結される。
本発明に於いて、ガスの供給源9,10,11,12の個数は適
宜、増減されうるものである。
つまり、単一の原料ガスを使用する場合にはガス供給源
は1つで足りる。しかしながら、2種の原料ガスを混合
して使用する場合、単一の原料ガスに(触媒ガスあるい
はキヤリアーガス等)を混合する場合には2つ以上必要
である。
なお、原料の中には常温で気体にならず、液体のままの
ものもあるので、液体原料を用いる場合には、不図示の
気化装置が設置される。気化装置には加熱沸騰を利用す
るもの、液体原料中にキャリアーガスを通過させるもの
等がある。気化によつて得られた原料ガスはフローメー
タを通つて堆積室1内に導入される。
このような第1図に示した装置を使用して本発明の方法
により以下のようにしてa−Siからなる堆積膜を形成す
ることができる。
まず、堆積室1内の支持台3上に支持体2をセットす
る。
支持体2としては、形成された堆積膜の用途等に応じて
種々のものが使用される。該支持体を形成できる材料と
しては、導電性支持体には、例えばNiCl、ステンレス、
Al、Cr、Mo、Au、Nb、Ta、V、Ti、Pt、Pd等の金属また
はこれらの合金、半導電性支持体にはSi、Ge等の半導
体、また電気絶縁性支持体には、ポリエステル、ポリエ
チレン、ポリカーボネート、セルローズアセテート、ポ
リプロビレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、
ポリスチレン、ポリアミド等の合成樹脂、ガラス、セラ
ミツクス、紙等を挙げることができる。支持体2の形状
及び大きさは、その使用する用途に応じて、適宜決定さ
れる。
特に、本発明の方法に於いては、支持体の温度を150〜3
00℃程度と比較的低い温度とすることができるので、上
記の支持体を形成する材料の中でも、従来のグロー放電
堆積法や従来の熱エネルギー堆積法には適用できなかつ
た耐熱性の低い材料からなる支持体をも使用することが
可能となつた。
このように支持体2を堆積室1内の支持台3上に置いた
後に、ガス排気管20を通して不図示の排気装置により堆
積室内の空気を排気し減圧にする。減圧下の堆積室内の
気圧は5×10-5Torr以下、好適には10-6Torr以下が望ま
しい。熱エネルギ付与手段として、電熱ヒータ4を用い
る場合には堆積室1内が減圧されたところで、ヒーター
4に通電し、支持体3を所定の温度に加熱する。このと
きの支持体の温度は、150〜300℃、好ましくは、200〜2
50℃とされる。
このように、本発明の方法に於いては支持体温度が比較
的低温であるので、グロー放電堆積法やSiH4,Si2H6
原料として用いた熱エネルギー堆積法に於けるような支
持体の高温加熱を必要としないために、このために必要
とされるエネルギー消費を節約することができる。
次に、先に挙げたようなa−Si膜形成用の原料化合物の
(1種以上の)ガスが貯蔵されている供給源9のバルブ
14−1,16−1を各々開き、原料ガスを堆積室1内に送り
こむ。
このとき対応するフローメータ15−1で計測しながら流
量調整を行う。通常、原料ガスの流量は10〜1000SCCM、
好適には20〜500SCCMの範囲が望ましい。
堆積室1内の原料ガスの圧力は10-2〜100Torr、好まし
くは10-2〜1Torrの範囲に維持されることが望ましい。
このようにして、支持体2の表面近傍を流れる原料ガス
には熱エネルギーが付与され、熱励起・熱分解が促さ
れ、生成物質であるa−Siが支持体上に堆積される。
本発明の方法に使用される原料ガスは、先に述べたよう
に、熱エネルギーによつて容易に励起、分解するので、
5〜50Å/sec程度の高い成膜速度が得られる。a−Si以
外の分解生成物及び分解しなかつた余剰の原料ガス等は
ガス排気管20を通して排出され、一方、新たな原料ガス
がガス導入管17を通して連続的に供給される。
本発明の方法に於いては励起エネルギーとして熱エネル
ギーを使用するが、高熱量ではなく低熱量の付与である
ので、該エネルギーを付与すべき原料ガスの占める所定
の空間に対して常に均一に付与できる。
形成過程にある堆積膜へのグロー放電堆積法に於いて認
められたような高出力放電による影響はなく、堆積時で
膜表面の乱れ、堆積膜内の欠陥を起こすことなく、均一
性を保ちつつ堆積膜の形成が継続される。
このようにしてa−Si膜が支持体2上に形成され、a−
Siの所望の膜厚が得られたところで、ヒータ4からの熱
エネルギーの付与を停止し、更にバルブ14−1,16−1を
閉じ、原料ガスの供給を停止する。a−Si膜の膜厚は、
形成されたa−Si膜の用途等に応じて適宜選択される。
次に、不図示の排気装置の駆動により、堆積室内のガス
を排除した後、支持体及び堆積膜が常温となつたところ
でバルブ2iをあけて、堆積室に大気を徐々に導入し、堆
積室内を常圧に戻して、a−Si膜の形成された支持体を
取り出す。
このようにして本発明の方法により支持体上に形成され
たa−Si膜は、電気的、光学的特性の均一性、品質の安
定性に優れたa−Si膜である。
なお、以上説明した本発明の方法の一例に於いては、減
圧下に於いて堆積膜が形成されたが、これに限定される
ことなく、本発明方法は、所望に応じて、常圧下、加圧
下に於いて行なうこともできる。
以上のような本発明の方法によれば、励起エネルギーと
して、低熱量の熱エネルギーを使用し、かつ該熱エネル
ギーによつて容易に励起、分解する原料ガスを用いたこ
とにより、高い成膜速度による低エネルギーレベルでの
a−Si堆積膜の形成が可能となり、電気的、工学的特性
の均一性、品質の安定性に優れたa−Si堆積膜を形成す
ることができるようになつた。従つて、本発明の方法に
於いては、従来のグロー放電堆積法や従来の熱ネルギー
堆積法には適用できなかった耐熱性の低い材料からなる
支持体をも使用することができ、また支持体の高温加熱
に必要とされるエネルギー消費を節約することが可能と
なつた。
以下、本発明の方法を実施例に従つて更に詳細に説明す
る。
実施例1 第1図に示した装置を使用し、a−Si堆積膜形成用の原
料として先に挙げた環式シラン化合物No.1を用い、更に
ハロゲン化合物として、I2を用い、a−Si(アモルフア
ス−Si)膜の形成を行った。まず、環式シラン化合物を
以下のようにして合成した。ジフェニルジクロロシラン
を原料としてこれをNa−K金属触媒を用いてカップリン
グし、得られた生成物をハロゲン化(臭素化)した後、
還元して水素化することにより環式シラン化合物を合成
した。合成された環式シラン化合物は各員環成分の混合
物であるので、クロマト法により分離生成して目的のシ
ラン化合物を得た。また、目的とするシラン化合物の同
定はマススペクトル法を用いて行った。次に、具体的な
成膜法について説明する。まず、支持体(ポリエチレン
テレフタレート)を堆積室1内の支持台3にセットし、
ガス排気管20を通して排気装置(不図示)によつて堆積
室1内を10-6Torrに減圧し、ヒータ4に通電して支持体
温度を225℃に保ち、次に環式シラン化合物No.1が充填
された原料供給源9のバルブ14−1,16−1及びI2充填さ
れた供給源29のバルブ14−5,16−5を各々開き、原料ガ
スを及びハロゲン化合物ガスを堆積室1内に導入した。
このとき対応するフローメータ15−1,15−5で計測しな
がら環式シラン化合物No.1のガス流量を150SCCMに、I2
のガス流量を30SCCMに調整した。次に、堆積室内の圧力
を0.1Torrに保ち、厚さ5000Åのa−Si膜を、28Å/sec
の成膜速度で支持体2上に堆積させた。なお、熱エネル
ギーは、堆積室1内に配置された支持体2全体の近傍を
流れるガスに対して、一様に付与された。このとき、a
−Si以外の分解生成物及び分解しなかつた余剰の原料ガ
ス等はガス排気管20を通して排出され、一方、新たな原
料ガス及びハロゲン化合物ガスがガス導入管17,30を通
して連続的に供給された。
このようにして本発明の方法により形成された、a−Si
膜の評価は、基板上に形成されたa−Si膜のそれぞれの
上に、更にクシ型のAlのギャツプ電極(長さ250μ、巾5
mm)を形成して、光電流(光照射強度AMI;約100mW/c
m2)と暗電流を測定し、その光導電率σp及び光導電率
σpと暗導電率σdとの比(σp/σd)を求めることに
よつて行つた。
なお、ギャツプ電極は、上記のようにして形成されたa
−Si膜を蒸着槽に入れて、該槽を1度10-6Torrの真空度
まで減圧した後、真空度を10-5Torrに調整して、蒸着速
度20Å/secで、1500Åの膜厚でAlをa−Si膜上に蒸着
し、これを所定の形状を有するパターンマスクを用い
て、エッチングしてパターンニングを行つて形成した。
得られたσp値、σp/σd比を表1に示す。
実施例2及び3 ハロゲン化合物としてBr2(実施例2)またはCl2(実施
例3)を用いた以外は、実施例1と同様にしてI型のa
−Si膜の形成を実施し、得られたa−Si膜を実施例1と
同様にして評価した。評価結果を表1に示す。
実施例4〜12 a−Si堆積膜形成用の原料及びハロゲン化合物として、
先に挙げた環式シラン化合物No.2,No,3,No,4及びI2,Br
2,Cl2のそれぞれを個々に組合わせて用い、ハロゲンガ
ス流量を表1及び表2に示した様に設定した以外は実施
例1と同様にして、a−Si膜を堆積した。ここで、シラ
ン化合物の合成と同定は、実施例1で述べたのと同様の
方法で行った。得られたa−Si膜を実施例1と同様にし
て評価した。評価結果を表1及び表2に示す。
比較例1〜4 a−Si堆積膜形成用の原料として先に挙げた環式シラン
化合物No.1,No.2,No.3,No.4を用い、ハロゲン化合物を
使用しないこと以外は実施例1と同様にして、a−Si膜
を堆積した。ここで、シラン化合物の合成と同定は、実
施例1で述べたのと同様の方法で行った。得られたa−
Si膜を実施例1と同様にして評価した。評価結果を表1
及び表2に示す。
以上の実施例1〜12及び比較例1〜4の結果をまとめる
と、成膜速度については表1及び表2の評価結果に示さ
れたように、同種のa−Si堆積膜形成用原料を用いたそ
れぞれ対応する実施例と比較例を比べた場合、ハロゲン
化合物を混合した場合は、そうしない場合よりも約2〜
6倍程度成膜速度が大きくなつた。ハロゲンの種類によ
る成膜速度の促進の場合は、一般にCl2,Br2,I2の順に
大きい。
また、本実施例に於いて形成されたa−Si膜は、いずれ
も電気的特性に関しても良好なものであつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の方法に用いられる堆積膜形成装置の
一例の概略構成図である。 1:堆積室、2:支持体、3:支持台、4:ヒーター、5:導線、
6−1,6−2,6−3:ガスの流れ、9,10,11,12:ガス供給
源、13−1,13−2,13−3,13−4,18:圧力メーター、14−
1,14−2,14−3,14−4,16−1,16−2,16−3,16−4,21:バ
ルブ、15−1,15−2,15−3,15−4:フローメーター、17,1
7−1,17−2,17−3,17−4:ガス導入管、20:ガス排気管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 春田 昌宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 平井 裕 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 江口 健 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 中桐 孝志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体が配置された堆積室内に、下記一般
    式; (但し、上記式中nは3.、4または5、RはHまたはSi
    H3を表す)で表される環式シラン化合物と、ハロゲンガ
    スと、が混在する気体状雰囲気を形成し、これらに熱エ
    ネルギーを与え、前記支持体上にシリコン原子を含む堆
    積膜を形成することを特徴とする堆積膜の形成方法。
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