JPH0756621Y2 - スピンドルモータ - Google Patents

スピンドルモータ

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JPH0756621Y2
JPH0756621Y2 JP7976789U JP7976789U JPH0756621Y2 JP H0756621 Y2 JPH0756621 Y2 JP H0756621Y2 JP 7976789 U JP7976789 U JP 7976789U JP 7976789 U JP7976789 U JP 7976789U JP H0756621 Y2 JPH0756621 Y2 JP H0756621Y2
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JP
Japan
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fitting
magnet
fitting hole
spindle motor
diameter
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JP7976789U
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茂樹 中村
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Nidec Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はスピンドルモータに関する。
〔従来の技術と考案が解決しようとする課題〕
従来のスピンドルモータに於ては、磁性流体シールは、
非磁性材で形成されたホルダー(ブッシュ)を介して、
ハブ又はブラケット円筒部等の嵌合孔部に嵌着されてい
た。そのため、該磁性流体シールをホルダーの内周面に
嵌着しなければならず、組立て作業に手間がかかってい
た。さらに、嵌合個所が、シールとホルダー、及び、ホ
ルダーと嵌合孔部、の2個所にあるので製造工程に於て
高い寸法精度が要求される。
また、上記ハブとホルダーが、例えばステンレスとアル
ミニウムのように異種の材質で形成されていた場合に
は、モータ使用時の温度の昇降に伴って熱膨張差を生
じ、ハブとホルダーとがバイメタルの如き挙動を示し、
軸部中心に対し半径方向の歪みを生じていた。これによ
り、ハブの実際の回転中心と上記軸部中心とが一致せ
ず、磁気ヘッド等によるディスクの読取り誤動作(いわ
ゆるオフトラック)を生ずる問題があった。
本考案はこのような問題点を解決したスピンドルモータ
の提供を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、このような問題点を解決するため、ハブ又は
ブラケット円筒部等の嵌合孔部に磁性流体シールを嵌着
したスピンドルモータに於て、リング板状マグネット
と、これに重ね合わされる磁性材から成るポールピー
ス、及び磁性流体から構成された上記磁性流体シールの
該ポールピースが、上記マグネットに重ね合わされる接
触平板部を有し、かつ、該接触平板部の外周縁を上記マ
グネットの外周縁を越えて外径側へ延伸すると共に該外
周縁を内側へ折曲げて、上記嵌合孔部に嵌着する嵌着用
筒部を連設して構成されている。
また、ハブの嵌合孔部に磁性流体シールを嵌着したスピ
ンドルモータに於て、上記嵌着用筒部の軸方向外側と、
上記嵌合孔部との間に熱膨張吸収用間隙部を形成した。
また、上記熱膨張吸収用間隙部を形成するために、上記
嵌着用筒部の軸方向外側に対応する嵌合孔部の直径を軸
方向内側に対応する嵌合孔部の直径よりも大きく設定
し、または、上記嵌着用筒部の軸方向外側の直径を軸方
向内側の直径よりも小さく設定した。
〔作用〕
上記の様に形成したポールピースの嵌着用筒部を上記嵌
合孔部に嵌着する様にしたので、磁性流体シールを取付
けていたホルダー等が省略できる。これに伴って、嵌合
個所が、嵌着用筒部と嵌合孔部、の1個所だけになるの
で、組立てが容易になると共に寸法誤差の蓄積が生じに
くい。
また、請求項2,3,4では、熱膨張吸収用間隙部を形成し
たから、使用時の温度の昇降により、ハブと磁性流体シ
ールの材質が異なる熱膨張歪を発生したとしても、嵌着
用筒部が膨張率差を弾性変形により吸収して、該磁性流
体シールの熱膨張歪による影響をハブに与えない。
〔実施例〕
以下、図示の実施例を説明すると、第1図に於て、ディ
スク用スピンドルモータ1を例示し、このスピンドルモ
ータ1は、ブラケット2と、これに立設された固定の枢
支軸3と、その廻りに一対のベアリング4,4にて回動自
在に枢着されると共にロータマグネット5と中間リング
6が内嵌されたハブ7と、該ロータマグネット5の内周
面と微小の所定間隙をもって対面すると共に枢支軸3の
中央に固着されたステータ9と、上記ハブ7の嵌合孔部
8に嵌着される一対の磁性流体シール10,10等から、構
成されている。
また、該磁性流体シール10は、第2図に示す様に、リン
グ板状マグネット11と、これに重ね合わされる磁性材か
ら成るポールピース12、及び磁性流体20から構成されて
いる。そして、該ポールピース12は軸方向外側のポール
ピース12aと内側のポールピース12bとから成り、この内
の軸方向外側のポールピース12aは、上記マグネット11
に重ね合わされる接触平板部13の外周縁14を上記マグネ
ット11の外周縁15を越えて外径側へ延伸すると共に該外
周縁14を内側へ折曲げて、上記嵌合孔部8に嵌着する嵌
着用筒部16を連設して構成されている。17は接着剤であ
る。なお、第1図では、嵌合孔部8として上下2個所を
有する場合を例示し、下方の嵌合孔部8とは中間リング
6の内周面が該当している。また同図では、軸固定型モ
ータの場合を示したが、軸回転型モータの場合にはブラ
ケット円筒部の嵌合孔部に上記磁性流体シール10が嵌着
される。
また、第2図と、その要部拡大図の第9図に示す如く、
外側ポールピース12aの接触平板部13の内面に小段付部2
2をプレス加工等にて形成し、全体円形とした該小段付
部22にマグネット11の外周端外部を当てて位置決めす
る。このようにすれば、枢支軸3の軸心と、リング板状
マグネット11の中心とが良好に一致する。
第3図〜第8図は夫々別の実施例であり、磁性流体シル
10の熱偏心、熱歪みによる影響がハブ7に伝えられ、デ
ィスク21の読取りの誤動作(オフトラック)を生じるこ
とのある軸固定型ディスク用スピンドルモータの場合の
対応策を示したものであり(第1図参照)、その対応策
として嵌着用筒部16の軸方向外側の外周面と、嵌合孔部
8との間に以下に記載する方法で熱膨張吸収用間隙部18
を形成した。
第3図Iでは、嵌着用筒部16の軸方向外側に対応する嵌
合孔部8の直径D1を軸方向内側に対応する嵌合孔部8の
直径D2よりも大きく設定して上記間隙部18を形成した。
そして、使用時の温度の昇降により、ハブ7と磁性流体
シール10の材質が異なり熱膨張歪を発生する場合であっ
ても、モータ使用状態の高温時に於ては、第3図IIに示
す如く、嵌着用筒部16の軸方向外側が変形して間隙部18
へ逃げ、膨張率差を吸収する。そして、第3図に示す如
く接触平板部13の肉厚T1よりも、嵌着用筒部16−少なく
とも間隙部18に対応する部位−の肉厚T2を、薄くして、
上述のポールピース12の熱変形を容易とすることは望ま
しいことである。この点、後述の第4図〜第8図の夫々
の実施例に於て、熱変形吸収部位の肉厚を僅かに薄くす
ることが、同様に望ましいことである。
第4図1では、段付状連結部19を介して大径部と小径部
の2段に嵌着用筒部16を形成し、嵌着用筒部16の軸方向
外側の直径D3を軸方向内側の直径D4よりも小さくして上
記間隙部18を形成した。この場合、上記嵌着用筒部16の
軸方向外側と内側とは、肉薄状の連結部19にて連結され
ており、モータ使用状態の高温時に於ては、第4図IIに
示す如く、上記嵌着用筒部16の軸方向外側が該連結部19
を中心に回動する様に変形して間隙部18に逃げ、膨張率
差を吸収する。なお、第3図と第4図の実施例に於て、
低温時の場合には、上記嵌着用筒部16の軸方向外側が内
径方向へ変形して、ハブ7に影響を与えることはない。
第5図と第6図と第4図の変形例であり、第5図では上
記連結部19を傾斜状にし、第6図では上記連結部19を波
形テープ面をもってベローズ式にしたものであり、同様
に間隙部18が形成される。
第7図では、嵌着用筒部16の軸方向外側を内径方向へ傾
斜状に形成して上記間隙部18を形成した。
第8図では、軸方向内側のポールピース12bに、第4図
Iで示した形状の嵌着用筒部16を形成したものであり、
同様に間隙部18が形成される。
なお、本考案は上述の実施例に限定されず本考案の要旨
を逸脱しない範囲で設計変更自由である。例えば、第2
図〜第7図の実施例に於て、第8図の実施例の様に軸方
向内側のポールピース12bに夫々の形状の嵌着用筒部16
を形成してもよい。また、全ての実施例に於て、嵌着用
筒部16を形成しない方のポールピース12を省略するも自
由である。また、第9図に示したマグネット11の位置決
め(芯出し用)小段付部22を、第3図〜第8図の実施例
に応用して、磁性流体20を保持する微小間隙を全周にわ
たって均一化するも好ましい。
〔考案の効果〕
本考案は上述のように構成したので以下に記載する著大
な実用的効果を奏する。
ポールピース12が嵌着用筒部16を連設して構成した
ので、従来のように磁性流体シール10を取付けるホルダ
ー(ブッシュ)等が省略でき、組立てが容易になる。ま
た、嵌合個所が1個所だけになるので、その製造工程に
於て、寸法精度の要求される所が少なくなると共に寸法
誤差の蓄積が生じにくい。
請求項2,3,4では、磁性流体シール10に熱膨張歪が
発生しても、上記ポールピース12の嵌着用筒部16の軸方
向外側と、上記嵌合孔部8との間に間隙部18を形成した
ので、ハブ7を上記熱膨張歪による影響を受けない。従
って、ハブ7が偏心せず、オフトラック等の問題が生じ
ない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面正面図、第2図は
要部拡大断面図、第3図と第4図は夫々別の実施例の作
用説明を兼ねた要部断面図、第5図〜第8図は夫々さら
に別の実施例を示す要部拡大断面図、第9図は第2図の
要部拡大図である。 7……ハブ、8……嵌合孔部、10……磁性流体シール、
11……リング板状マグネット、12……ポールピース、13
……接触平板部、14……外周縁、15……外周縁、16……
嵌着用筒部、18……熱膨張吸収用間隙部、20……磁性流
体、D1,D2……嵌合孔部の直径、D3,D4……嵌着用筒部
の直径。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハブ7又はブラケット円筒部等の嵌合孔部
    8に磁性流体シール10を嵌着したスピンドルモータに於
    て、 リング板状マグネット11と、これに重ね合わされる磁性
    材から成るポールピース12、及び磁性流体20から構成さ
    れた上記磁性流体シール10の該ポールピース12が、上記
    マグネット11に重ね合わされる接触平板部13を有し、か
    つ、該接触平板部13の外周縁14を上記マグネット11の外
    周縁15を越えて外径側へ延伸すると共に該外周縁14を内
    側へ折曲げて、上記嵌合孔部8に嵌着する嵌着用筒部16
    を連設して構成されたことを特徴とするスピンドルモー
    タ。
  2. 【請求項2】ハブ7の嵌合孔部8に磁性流体シール10を
    嵌着したスピンドルモータに於て、 リング板状マグネット11と、これに重ね合わされる磁性
    材から成るポールピース12、及び磁性流体20から構成さ
    れた上記磁性流体シール10の該ポールピース12が、上記
    マグネット11に重ね合わされる接触平板部13を有し、か
    つ、該接触平板部13の外周縁14を上記マグネット11の外
    周縁15を越えて外径側へ延伸すると共に該外周縁14を内
    側へ折曲げて、上記嵌合孔部8に嵌着する嵌着用筒部16
    を連設し、さらに、該嵌着用筒部16の軸方向外側と、上
    記嵌合孔部8との間に熱膨張吸収用間隙部18を形成した
    ことを特徴とするスピンドルモータ。
  3. 【請求項3】上記嵌着用筒部16の軸方向外側に対応する
    嵌合孔部8の直径D1を軸方向内側に対応する嵌合孔部8
    の直径D2よりも大きく設定して、上記熱膨張吸収用間隙
    部18を形成したことを特徴とする請求項2記載のスピン
    ドルモータ。
  4. 【請求項4】上記嵌着用筒部16の軸方向外側の直径D3
    軸方向内側の直径D4よりも小さく設定して、上記熱膨張
    吸収用間隙部18を形成したことを特徴とする請求項2記
    載のスピンドルモータ。
JP7976789U 1989-07-05 1989-07-05 スピンドルモータ Expired - Lifetime JPH0756621Y2 (ja)

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