JPH0750864Y2 - スピンドルモータ - Google Patents
スピンドルモータInfo
- Publication number
- JPH0750864Y2 JPH0750864Y2 JP7776389U JP7776389U JPH0750864Y2 JP H0750864 Y2 JPH0750864 Y2 JP H0750864Y2 JP 7776389 U JP7776389 U JP 7776389U JP 7776389 U JP7776389 U JP 7776389U JP H0750864 Y2 JPH0750864 Y2 JP H0750864Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hub
- peripheral surface
- inner peripheral
- bush
- magnetic fluid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Brushless Motors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はスピンドルモータに係り、特に軸固定型のディ
スク用スピンドルモータに関する。
スク用スピンドルモータに関する。
従来、磁気記憶ディスクや光ディスク等を取付けるため
のハブと、該ハブ内周面に嵌着されると共に磁性流体シ
ールを取付けたブッシュが、例えばステンレスとアルミ
ニウムのように異種の材質で形成されていたので、モー
タ使用時の温度の昇降に伴って、熱膨張差を生じ、ハブ
とブッシュとがバイメタルの如き挙動を示し、軸部中心
に対し半径方向の歪みを生じていた。
のハブと、該ハブ内周面に嵌着されると共に磁性流体シ
ールを取付けたブッシュが、例えばステンレスとアルミ
ニウムのように異種の材質で形成されていたので、モー
タ使用時の温度の昇降に伴って、熱膨張差を生じ、ハブ
とブッシュとがバイメタルの如き挙動を示し、軸部中心
に対し半径方向の歪みを生じていた。
これにより、ハブの実際の回転中心と上記軸部中心とが
一致せず、磁気ヘッド等によるディスクの読取り誤動作
(いわゆるオフトラック)を生ずることになる。
一致せず、磁気ヘッド等によるディスクの読取り誤動作
(いわゆるオフトラック)を生ずることになる。
本考案はこのような問題点を解決したスピンドルモータ
の提供を目的とする。
の提供を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕 本考案は、このような問題点を解決するため、枢支軸の
廻りにハブが回動自在に枢着されると共に、該ハブ内周
面に嵌着されるリング状ブッシュを介して、磁性流体シ
ールを該ハブ側に取付けたスピンドルモータに於て、該
ブッシュが、上記ハブ内周面に接着固定される固定部
と、上記磁性流体シールが直接に内嵌されるシール保持
部と、該シール保持部と上記固定部との間に形成された
肉薄部とから、構成され、かつ、該シール保持部及び該
肉薄部の外周面と、上記ハブ内周面との間に熱膨張吸収
用間隙部を形成した。
廻りにハブが回動自在に枢着されると共に、該ハブ内周
面に嵌着されるリング状ブッシュを介して、磁性流体シ
ールを該ハブ側に取付けたスピンドルモータに於て、該
ブッシュが、上記ハブ内周面に接着固定される固定部
と、上記磁性流体シールが直接に内嵌されるシール保持
部と、該シール保持部と上記固定部との間に形成された
肉薄部とから、構成され、かつ、該シール保持部及び該
肉薄部の外周面と、上記ハブ内周面との間に熱膨張吸収
用間隙部を形成した。
ハブとブッシュとの嵌合部に、熱膨張吸収用間隙部を形
成したから、使用時の温度の昇降により各々の材質が異
なる熱膨張歪を発生したとしても、肉薄部が膨張率差を
弾性変形により吸収して、シール保持部の熱膨張歪によ
る影響をハブに与えない。
成したから、使用時の温度の昇降により各々の材質が異
なる熱膨張歪を発生したとしても、肉薄部が膨張率差を
弾性変形により吸収して、シール保持部の熱膨張歪によ
る影響をハブに与えない。
以下、図示の実施例を説明すると、第1図に於て、ディ
スク用スピンドルモータ1を例示し、このスピンドルモ
ータ1は、ブラケット2と、これに立設された固定の枢
支軸3と、その廻りに一対のベアリング4,4にて回動自
在に枢着されると共にロータマグネット5及び中間リン
グ6にてその内周面8の一部が形成されるハブ7と、該
ロータマグネット5の内周面と微小の所定間隔をもって
対面すると共に枢支軸3の中央に固着されたステータ9
と、ハブ7内周面8に嵌着される一対のリング状ブッシ
ュ10,10を介して取付けられる磁性流体シール11,11等か
ら、構成されている。
スク用スピンドルモータ1を例示し、このスピンドルモ
ータ1は、ブラケット2と、これに立設された固定の枢
支軸3と、その廻りに一対のベアリング4,4にて回動自
在に枢着されると共にロータマグネット5及び中間リン
グ6にてその内周面8の一部が形成されるハブ7と、該
ロータマグネット5の内周面と微小の所定間隔をもって
対面すると共に枢支軸3の中央に固着されたステータ9
と、ハブ7内周面8に嵌着される一対のリング状ブッシ
ュ10,10を介して取付けられる磁性流体シール11,11等か
ら、構成されている。
また、上記ブッシュ10には、第2図又は第3図に示す様
に、上記ハブ7内周面8に接着固定される固定部12と、
上記磁性流体シール11が直接に内嵌されるシール保持部
13と、該シール保持部13と上記固定部12との間に形成さ
れた厚さが0.1〜0.5mmに肉薄部14とから、構成され、か
つ、(第3図に示す様に、)該シール保持部13及び肉薄
部14の外周面15と、上記ハブ7内周面8との間に熱膨張
吸収用間隙部16が形成されている。17は接着剤である。
なお、本実施例のブッシュ10はベアリング4の外輪の位
置決めを兼用している。
に、上記ハブ7内周面8に接着固定される固定部12と、
上記磁性流体シール11が直接に内嵌されるシール保持部
13と、該シール保持部13と上記固定部12との間に形成さ
れた厚さが0.1〜0.5mmに肉薄部14とから、構成され、か
つ、(第3図に示す様に、)該シール保持部13及び肉薄
部14の外周面15と、上記ハブ7内周面8との間に熱膨張
吸収用間隙部16が形成されている。17は接着剤である。
なお、本実施例のブッシュ10はベアリング4の外輪の位
置決めを兼用している。
しかして、ハブ7は鋼鉄等の材質であり、ブッシュ10は
アルミニウム等の材質であるため、モータ使用状態での
熱膨張率に差が生じ、(特に、ディスク固定部材18が外
嵌されるハブ7の突出部19は他の部分に比べて肉厚が薄
いのでこの熱膨張率差による影響が生じやすく、)この
ため、ハブ7外径が偏芯してディスク20の読取りの誤動
作(オフトラック)を生じることがあったが、第4図I
に示す様に、モータ使用状態の高温時に於て、シール保
持部13が膨張しても、肉薄部14が膨張率差を弾性変形に
より吸収し、該シール保持部13が間隙部16へ移動するだ
けで突出部19には影響を与えない。また、第4図IIに示
す様に、低温時に於て、シール保持部13が収縮しても、
肉薄部14が同様に膨張率差を弾性変形により吸収し、該
シール保持部13が枢支軸3方向へ移動してハブ7に影響
を与えることはない。なお、この場合、固定部12が接着
される内周面8に於るハブ7の肉厚は、固定部12の肉厚
に比べて非常に大きいので、該固定部12の膨張収縮によ
るハブ7への影響は極めて小さいので無視する。
アルミニウム等の材質であるため、モータ使用状態での
熱膨張率に差が生じ、(特に、ディスク固定部材18が外
嵌されるハブ7の突出部19は他の部分に比べて肉厚が薄
いのでこの熱膨張率差による影響が生じやすく、)この
ため、ハブ7外径が偏芯してディスク20の読取りの誤動
作(オフトラック)を生じることがあったが、第4図I
に示す様に、モータ使用状態の高温時に於て、シール保
持部13が膨張しても、肉薄部14が膨張率差を弾性変形に
より吸収し、該シール保持部13が間隙部16へ移動するだ
けで突出部19には影響を与えない。また、第4図IIに示
す様に、低温時に於て、シール保持部13が収縮しても、
肉薄部14が同様に膨張率差を弾性変形により吸収し、該
シール保持部13が枢支軸3方向へ移動してハブ7に影響
を与えることはない。なお、この場合、固定部12が接着
される内周面8に於るハブ7の肉厚は、固定部12の肉厚
に比べて非常に大きいので、該固定部12の膨張収縮によ
るハブ7への影響は極めて小さいので無視する。
次に、第5図と第6図は他の実施例を示し、具体的に
は、平板リング状のマグネット11aとこれを外と内から
挾着する平板リング状のポールピース11b,11cを備えた
磁性流体シール11の内の外側のポールピース11bのみ
を、ブッシュ10のシール保持部13に接触状態となるよう
にして、磁性流体シール11を内嵌保持させる。言い換え
れば、ブッシュ10の内周面に於て、シール保持部13の軸
方向幅寸法を小さく設定して、肉薄部14からアール状
(又は図示省略の直線状若しくは段付状)の連結部22を
介してシール保持部13に連結した形状とし、外側のポー
ルピース11bのみを接触した状態―マグネット11a及び内
側のポールピース11cの外周面とブッシュ10の内周面と
の間に微小間隙23を形成した状態―として、嵌合させ
る。
は、平板リング状のマグネット11aとこれを外と内から
挾着する平板リング状のポールピース11b,11cを備えた
磁性流体シール11の内の外側のポールピース11bのみ
を、ブッシュ10のシール保持部13に接触状態となるよう
にして、磁性流体シール11を内嵌保持させる。言い換え
れば、ブッシュ10の内周面に於て、シール保持部13の軸
方向幅寸法を小さく設定して、肉薄部14からアール状
(又は図示省略の直線状若しくは段付状)の連結部22を
介してシール保持部13に連結した形状とし、外側のポー
ルピース11bのみを接触した状態―マグネット11a及び内
側のポールピース11cの外周面とブッシュ10の内周面と
の間に微小間隙23を形成した状態―として、嵌合させ
る。
この第5図と第6図の実施例によれば、次のような利点
がある。つまり、マグネット11aとポールピース11b,11c
の外周の同心度が十分でない場合であっても、磁性流体
シール11の全体としての内周面と、枢支軸3の外周面と
の間隙を均一化出来る(磁性流体シール11の内周面と枢
支軸3との同心度が得やすい。) なお、第6図又は第3図・第4図等に於て内側のポール
ピース11cは所望により省略自由である。
がある。つまり、マグネット11aとポールピース11b,11c
の外周の同心度が十分でない場合であっても、磁性流体
シール11の全体としての内周面と、枢支軸3の外周面と
の間隙を均一化出来る(磁性流体シール11の内周面と枢
支軸3との同心度が得やすい。) なお、第6図又は第3図・第4図等に於て内側のポール
ピース11cは所望により省略自由である。
なお、本考案は上述の実施例に限定されず本考案の要旨
を逸脱しない範囲で設計変更自由である。例えば、ハブ
7及びブッシュ10の材質は上記以外の材質であってもよ
く、同一の材質例えば両者共アルミニウムの場合にも、
磁性流体シール11のポールピースの熱膨張率がアルミニ
ウムに比べて小さいので、同様に熱膨張歪による問題が
生じるが、この場合も、第4図I,IIに示す様に、肉薄部
14が磁性流体シール11とブッシュ10との膨張率差を弾性
変形により吸収する。
を逸脱しない範囲で設計変更自由である。例えば、ハブ
7及びブッシュ10の材質は上記以外の材質であってもよ
く、同一の材質例えば両者共アルミニウムの場合にも、
磁性流体シール11のポールピースの熱膨張率がアルミニ
ウムに比べて小さいので、同様に熱膨張歪による問題が
生じるが、この場合も、第4図I,IIに示す様に、肉薄部
14が磁性流体シール11とブッシュ10との膨張率差を弾性
変形により吸収する。
本考案は上述のように構成したので以下に記載する著大
な実用的効果を奏する。
な実用的効果を奏する。
磁性流体シール11及び磁性流体シール11を取付けたブッ
シュ10に熱膨張歪が発生しても、該ブッシュ10に肉薄部
14を形成すると共に、シール保持部13及び該肉薄部14の
外周面15と、ハブ7内周面8との間に間隙部16を形成し
たので、ハブ7は上記熱膨張歪による影響を受けない。
従って、ハブ7が偏芯せず、オフトラック等の問題が生
じない。
シュ10に熱膨張歪が発生しても、該ブッシュ10に肉薄部
14を形成すると共に、シール保持部13及び該肉薄部14の
外周面15と、ハブ7内周面8との間に間隙部16を形成し
たので、ハブ7は上記熱膨張歪による影響を受けない。
従って、ハブ7が偏芯せず、オフトラック等の問題が生
じない。
第1図は本考案の一実施例を示す断面正面図、第2図は
ブッシュの拡大断面図、第3図は要部拡大断面図、第4
図は作用説明図、第5図はブッシュの他の例を示す断面
図、第6図は他の実施例の要部断面図である。 3……枢支軸、7……ハブ、8……内周面、10……ブッ
シュ、11……磁性流体シール、12……固定部、13……シ
ール保持部、14……肉薄部、15……外周面、16……間隙
部。
ブッシュの拡大断面図、第3図は要部拡大断面図、第4
図は作用説明図、第5図はブッシュの他の例を示す断面
図、第6図は他の実施例の要部断面図である。 3……枢支軸、7……ハブ、8……内周面、10……ブッ
シュ、11……磁性流体シール、12……固定部、13……シ
ール保持部、14……肉薄部、15……外周面、16……間隙
部。
Claims (1)
- 【請求項1】枢支軸3の廻りにハブ7が回動自在に枢着
されると共に、該ハブ7内周面8に嵌着されるリング状
ブッシュ10を介して、磁性流体シール11を該ハブ7側に
取付けたスピンドルモータに於て、 該ブッシュ10が、上記ハブ7内周面8に接着固定される
固定部12と、上記磁性流体シール11が直接に内嵌される
シール保持部13と、該シール保持部13と上記固定部12と
の間に形成された肉薄部14とから、構成され、かつ、該
シール保持部13及び該肉薄部14の外周面15と、上記ハブ
7内周面8との間に熱膨張吸収用間隙部16を形成したこ
とを特徴とするスピンドルモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7776389U JPH0750864Y2 (ja) | 1989-06-30 | 1989-06-30 | スピンドルモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7776389U JPH0750864Y2 (ja) | 1989-06-30 | 1989-06-30 | スピンドルモータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0318665U JPH0318665U (ja) | 1991-02-25 |
JPH0750864Y2 true JPH0750864Y2 (ja) | 1995-11-15 |
Family
ID=31620447
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7776389U Expired - Lifetime JPH0750864Y2 (ja) | 1989-06-30 | 1989-06-30 | スピンドルモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0750864Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-06-30 JP JP7776389U patent/JPH0750864Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0318665U (ja) | 1991-02-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |