JPH0756557A - 画像合成方法 - Google Patents

画像合成方法

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JPH0756557A
JPH0756557A JP5220526A JP22052693A JPH0756557A JP H0756557 A JPH0756557 A JP H0756557A JP 5220526 A JP5220526 A JP 5220526A JP 22052693 A JP22052693 A JP 22052693A JP H0756557 A JPH0756557 A JP H0756557A
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JP5220526A
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Atsushi Aoki
淳 青木
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベクトル図形を含む場合であっても、画像の
合成の際に、必要部分を常に塗り潰すことができるよう
にする。 【構成】 塗り潰しを行うべき図形の図形データの先頭
に設けたペイントフラグには、塗り潰しの境界色がセッ
トしてあり、ペイントフラグを読み出したときに、ペイ
ントフラグにセットしてある色によって塗り潰し図形か
否かを判断する(ステップ54)。塗り潰し図形の場
合、コマンドが塗り潰し命令かを調べ、塗り潰しでなけ
ればコマンドとパラメータとをスタックに入れ、境界色
と同じ色を透明色にして描画する(ステップ60〜7
0)。コマンドが塗り潰しの場合には、境界色を透明色
にして塗り潰しを行う(ステップ62、76、78)。
そして、透明色で描いた図形を元の色に戻すには、スタ
ックに入れたデータを取り出して行う(ステップ80、
82、84)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶ディスプレイなど
の画像表示装置に画像として表示する図形、グラフ、文
字、数字等の複数の部品を合成する方法に係り、特にベ
クトル図形を含む画像の合成に好適な画像合成方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータグラフィックス(CG)の
発達に伴い、複数の画像を1つの画像に合成して多様な
表示することがしばしば行われている。ところで、画像
を合成する場合、前景となる図形と重なる背景の画像
は、重なる部分を表示しないようにする必要がある。そ
こで、画像の合成を行う場合、画像データの特定の色に
透明処理を施し、表示しようとする色だけを表示できる
ようにしている(例えば、特開平2−502262号公
報、特開平4−21077号公報、特公平2−9852
7号公報等)。これら従来の透明処理は、いずれもビッ
トリサーチ、すなわち各画素ごとに透明か否かをチェッ
クする手法を用い、チェックの結果に基づいて、各画像
データ間の論理演算を決定したり、優先順位などの付加
情報を参照することによって、透明処理を含む画像合成
を実現している。また、別な手法として、ウィンドウご
とに透明、不透明の属性を設け、透明であるウィンドウ
については、下地との単純論理和演算をすることを提案
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の画像合成方法は、メモリがビットマップ型である時の
対処方法であって、ベクトル図形を保持しているメモリ
には適用することができない。すなわち、図形や文字等
の部品がベクトル図形データによって構成されている場
合、部品を合成する際に、下地に順次ベクトル図形を書
き込んでいけば、書き込まれなかった領域は、下地が残
るので、特別な透明処理などいらないように思える。と
ころが、任意の閉鎖領域の塗り潰しを実行する場合に
は、状況が変わってくる。
【0004】例えば、図8(A)に示した長方形10
は、ベクトル図形データによって構成した部品であり、
輪郭線12が青色によって描かれていて、塗り潰しを行
う範囲の境界の色(境界色)が青色に設定され、輪郭線
12の内部14が黄色に塗り潰してあるとする。このよ
うな長方形10を、青色以外の部品、例えば図8(B)
のような赤い長方形16と重ね合わせ、赤い長方形16
を背景、黄色14に塗り潰した長方形10を前景となる
ように合成すると、図8(C)のように正常に合成する
ことができ、長方形10の赤い長方形16と重なってい
る部分も黄色14に塗り潰すことができる。
【0005】ところが、図8(A)の長方形10を、青
色の線で描いた別の長方形(中は、透明でも塗り潰して
あってもよい)と合成する場合、図8(D)のように青
色の線によって描いた長方形18と重なる長方形10の
部分20は、黄色に塗り潰すことができな。これは、長
方形10の塗り潰しの境界色が青色に設定してあるた
め、長方形18の青色の輪郭線が検出されると、その輪
郭線が塗り潰しの境界と判断され、そこで塗り潰しが停
止することによる。
【0006】本発明は、前記従来技術の欠点を解消する
ためになされたもので、ベクトル図形を含む場合であっ
ても、画像の合成の際に、必要部分を常に塗り潰すこと
ができる画像合成方法を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る画像合成方法は、一画面に表示すべ
き複数のベクトル図形データに基づいて複数の図形を描
く際、塗り潰しを行う範囲の境界を示す境界色と同じ色
に透明色を用いて描画することを特徴としている。
【0008】ペイント情報は、図形データが塗り潰し図
形のデータである場合に、塗り潰しをすべき範囲の境界
を示す境界色を用いることができる。そして、塗り潰し
を行う図形は、境界色と同じ色を透明色にして描く際、
元の図形データをスタックにプッシュダウンし、透明色
を境界色と同じ色に変えるときに、スタックに格納した
図形データを取り出して行うことができる。
【0009】
【作用】上記の如く構成した本発明は、塗り潰をする図
形の境界色を透明色にして描画し、この透明色を境界色
として塗り潰しを行い、透明色にした部分を元の境界色
と同じ色に戻すため、境界色と同じ色を有する図形が背
景として存在しても、塗り潰しを行う場合に、背景とな
る図形の、塗り潰しを行う図形の境界色と同じ色の部分
による影響を受けることなく塗り潰しを行え、ベクトル
図形が含まれている場合であっても、きちんと塗り潰し
を行うことができる。
【0010】各図形データにペイント情報付けておけ
ば、そのデータにより描く図形が塗り潰しをすべきもの
であるか否かを容易に知ることができ、後のデータ処理
が容易となる。また、塗り潰しを行う図形のペイント情
報として、塗り潰しの境界色を用いれば、透明色にすべ
き色の判断が容易となり、迅速な処理が可能となる。そ
して、塗り潰し図形を描く場合に、その図形データをま
ずスタックにプッシュダウンし、次に境界色と同じ色の
部分を透明色にして図形を描いたのち、透明色を境界色
に変える際に、スタックに格納した図形データをプッシ
ュアップして行うと、透明色から元の色への変更を容易
に行うことができる。
【0011】
【実施例】本発明の画像合成方法の好ましい実施例を、
添付図面に従って詳説する。図2は、実施例の画像合成
方法を実施する画像合成装置の概略ブロック図である。
【0012】図2において、画像合成装置30は、入力
部32がキーボードやマウス等を有するとともに、フロ
ッピーディスク装置、光ディスク装置などの外部記憶装
置(図示せず)が接続可能となっていて、この入力部3
2から文字や数字、ベクトル図形、グラフ等の、図示し
ない画面に表示する部品のデータを制御部34に入力で
きるようになっている。制御部34は、入力部32から
の情報に基づいて、入力された部品の表示順序を決定
し、各図形データ(部品データ)を一連の画像データと
して画像情報テーブル36に書き込む。
【0013】また、制御部34は、表示処理部38に画
像の合成を指示するコマンドを発行する。表示処理部3
8は、制御部34からコマンドを受け取ると、画像情報
テーブル36の図形データを表示メモリ40に書き込
み、この表示メモリ40を利用して画像の合成を行い、
一画面に表示する画像データにする。そして、表示メモ
リ40において合成された画像データは、画像信号生成
部42に送られ、画像信号生成部42においてR、G、
B等の画像信号に変換されて、表示部44に送られて表
示される。なお、表示メモリ40は、通常のビデオRA
M(VRAM)であってよい。
【0014】画像情報テーブル36に書き込まれた画像
データは、各図形データごとに塗り潰し図形であるか否
かを表示するペイントフラグ(ペイント情報)が最初に
設けられている(図3参照)。すなわち、ペイントフラ
グに透明色が書き込まれている場合、その図形データに
より描く図形は、塗り潰すを行わない図形であることを
示している。また、ペイントフラグに透明色以外の色が
セットされている場合には、そのデータにより描かれる
図形は、塗り潰しが行われる図形であることを表すとと
もに、ペイントフラグにセットされた色が、その塗り潰
し図形の塗り潰しをすべき範囲の境界を示す色(境界
色)であることを表している。例えば、図3に例示した
画像データの場合、ペイントフラグに“青色”が書き込
まれているので、この図形データにより描く図形は、境
界色が青色の塗り潰しをすべき図形であることを示して
いる。
【0015】また、画像情報テーブル36に格納してあ
る図形データは、ペイントフラグの次に、どのような図
形を描くべきかの情報(データ)が書き込まれている。
この図形データは、表示処理部38がどのような処理を
すべきかを指示するコマンドと、何色の図形を描くか、
処理を開始する位置、処理範囲などを指示するベクトル
データ等を表すパラメータから構成してある。そして、
一連の画像データの最後に、描画の終了を示すターミネ
ータが設けてある。
【0016】例えば、図3の場合、ペイントフラグの次
の第1コマンドは、“長方形”となっており、長方形を
描くべきことを指示していて、どのような長方形である
かが第1パラメータに示されている。すなわち、第1パ
ラメータの“青色”は、長方形を描く線(輪郭線)が青
色であることを示している。そして、第1パレメータの
“青色”の次の書き込まれた4つの数値は、ベクトルデ
ータであって、表示画面における長方形の表示位置を示
している。実施例の場合、表示画面(図示せず)の左上
を原点とし、横方向にX座標、縦方向にY座標をとって
おり、最初の2つの“10”が長方形の左上のX座標と
Y座標である。そして、次の“100”と“30”と
が、長方形の右下のX座標とY座標である。
【0017】また、第2コマンドとして記載してある
“塗り潰し”は、図形の塗り潰を実行すべきことを指示
している。そして、第2パラメータの最初の“青色”
は、塗り潰しの境界色が青色であることを示し、次の
“黄色”が塗り潰す色を示している。さらに、“黄色”
の次の2つの数字は、塗り潰しを開始すべきX座標とY
座標であって、X=50、Y=15以降、青色(境界
色)のところまで黄色によって塗り潰すべきことを示し
ている。
【0018】上記の如く構成した画像合成装置30によ
る画像の合成方法の一実施例を、図4のように2つの長
方形(部品)を一部重ね合わせて合成する場合を例にし
て説明する。
【0019】図4に示した長方形Sは、青色の線102
によって描かれた内部が透明色な長方形であって、表示
画面100に描かれた長方形Sの左上隅の位置S1
X、Y座標が(20,20)であり、右下隅の座標位置
2 が(50,90)である。また、他方の長方形T
は、青色の線104によって描かれており、左上隅の位
置T1 のX、Y座標が(30,40)、右下隅の位置T
2 のX、Y座標が(80,70)となっている。そし
て、長方形Tは、内部、すなわち青色の線104によっ
て形成した閉空間106が黄色によって塗り潰してあ
る。
【0020】画像合成装置30には、ベクトル図形デー
タを含む各種部品の表示データや、背景画像か前景画像
か等の表示情報などが入力部32から制御部34に入力
される。そして、制御部34は、入力部32から入力さ
れた情報に基づいて、どの部品をどの順序で表示するか
を決定し、図形データを表示する順に(背景となる表示
情報を先に)、画像情報テーブル36に一連の画像デー
タとして書き込んでいく。この際、制御部34は、入力
された部品が塗り潰しをすべき部品があるか否かを調
べ、塗り潰すべき部品である場合には、図形データの先
頭に設けたペイントフラグに塗り潰す部品の境界色を書
き込み、塗り潰す部品でない場合には、ペイントフラグ
に透明色を書き込む。図5は、図4の合成画像を得るた
めの画像情報テーブル36内の図形データの一例を示し
たものである。
【0021】また、制御部34は、表示処理部38に画
像の合成を行うよに指示するコマンドを発行する。表示
処理部38は、制御部34からコマンドを受け取ると、
画像情報テーブル36からデータを読み出し、表示メモ
リ40を利用して部品の合成を行う。
【0022】すなわち、表示処理部38は、制御部34
から画像合成命令を受け取ると、画像情報テーブル36
の先頭に書き込まれているデータを読み取り(図1ステ
ップ50)、そのデータがペイントフラグであるか否を
判定する(ステップ52)。実施例の場合、最初に読み
出したデータがペイントフラグであるので(図5参
照)、ステップ54に進んでペイントフラグにセットさ
れている色が透明色であるか、または透明色以外の他の
色であるかを調べる。そして、表示処理部38は、ペイ
ントフラグに“透明色”がセットされているので、この
ペイントフラグを有する図形データによって描く部品は
塗り潰し図形でないと判断し、ペイントフラグの次に書
き込まれているコマンドとパラメータとを読み出す(ス
テップ56)。その後、表示処理部38は、パラメータ
において指定されている青色の線102によるの長方形
Sを図6(A)のように表示メモリ40に描いたのち
(ステップ58)、ステップ72のように画像情報テー
ブル36の次のデータを読み取り、このデータがコマン
ドであるか否かを判断する。
【0023】表示処理部38は、長方形Sに関するデー
タの次に読み出したデータがコマンドでないため、ステ
ップ52に戻ってそのデータがペイントフラグか否かを
判断する。そして、表示処理部38は、読み出したデー
タが長方形Tのペイントフラグであるので、前回と同様
にそのペイントフラグに書き込まれている色を判別する
(ステップ54)。表示処理部38は、ペイントフラグ
にセットされている色が透明色でなく“青色”であるた
め、この図形データによって描かれる図形が塗り潰し図
形であると判断し、ステップ60に進んでペイントフラ
グの次の第1コマンドと第1パラメータとを読み出し、
第1コマンドが塗り潰し命令か否かを判定する(ステッ
プ62)。
【0024】第1コマンドは“長方形”となっていて塗
り潰し命令でないため、ステップ64に進んで第1パラ
メータの指定色がペイントフラグに書き込まれている色
と同じか否かを見る。第1パラメータの指定色がペイン
トフラグと同じ色でなければ、ステップ70に移って第
1コマンドの内容を実行する。
【0025】一方、実施例のように、第1パラメータの
指定色が青色でペイントフラグの色と同じである場合に
は、第1コマンドと第1パラメータとを表示メモリ40
のスタックにプッシュダウンしたのち(ステップ6
6)、第1パラメータの“青色”を透明色に変え、第1
コマンドの内容を実行する(ステップ68、70)。す
なわち、表示処理部38は、図6(B)に示したよう
に、透明色の線112による長方形Tを、一部が長方形
Sと重なるように表示メモリ40に描画する。
【0026】次に、表示処理部38は、画像情報テーブ
ル36の次のデータを読み出し、読み出したデータがコ
マンドであるか否かを識別する(ステップ72)。この
読み出したデータがコマンドでなければ、前記したと同
様にステップ52に戻る。しかし、表示処理部38は、
実施例のように、読み出したデータが第2コマンドのよ
うにコマンドであると、このコマンドに続く第2パラメ
ータを読み取り(ステップ74)、ステップ62に戻っ
て第2コマンドが“塗り潰し”であるか否かを判別す
る。
【0027】表示処理部38は、第2コマンドが塗り潰
し命令であるため、ステップ62からステップ76に進
み、第2パラメータに境界色として指定されている“青
色”を透明色に変え(ステップ76)、透明色を境界色
として長方形Tの内部106を塗り潰しの色として指定
された黄色に塗り潰す(ステップ78)。これにより、
背景となる長方形Sの青色の線102の長方形Tと重な
っている部分は、図6(C)のように黄色に変えられ
る。
【0028】塗り潰しを実行した表示処理部38は、ス
テップ72に進んで第2パラメータの次のデータを画像
情報テーブル36から読み出し、そのデータがコマンド
であるかを判別する。そして、表示処理部38は、実施
例のように、次に読み出したデータがターミネータであ
る場合、前記と同様にステップ72からステップ52に
戻り、その読み出したデータがペイントフラグでないこ
とを確認してステップ80に進む。
【0029】ステップ80に進んだ表示処理部38は、
表示メモリ40のスタックにデータが入っているか否か
を調べ、スタックにデータが存在していると、スタック
トップをプッシュアップして、そのデータの内容を実行
する。すなわち、実施例の場合、表示処理部38は、ス
テップ66においてプッシュダウンした第1コマンドと
第1パラメータとをスタックから読み出し(ステップ8
2)、第1パラメータで指定された青色の長方形を描く
ことによって、長方形Sに重ねて描いてある長方形Tの
透明色の輪郭線112を青色の線104に変える(図6
(D)参照)。その後、表示処理部38は、再びステッ
プ80に戻り、スタックにデータが存在しているかを調
べ、データが存在していなければ画像の合成作業を終了
する。そして、表示メモリ40において合成された画像
データは、画像信号生成部42によって読み出され(図
1参照)、画像信号に変換されたのち、表示部44に送
られて表示される。
【0030】このように、実施例においては、塗り潰す
図形の境界色を透明色にして描画、塗り潰しを行ったの
ち、透明色にした部分を元の境界色に描き直すようにし
ているため、背景の図形に重ねた描いた前景の図形の内
部などを塗り潰す際に、背景となる図形の、塗り潰しの
境界色と同じ色の部分による影響を受けることなく塗り
潰しを実行でき、ベクトル図形であっても常にきちんと
塗り潰しを行うことができる。
【0031】また、各図形データ(部品データ)の先頭
に、その図形が塗り潰し図形であるか否かを示すペイン
ト情報としてのペイントフラグを設けたことにより、描
画、塗り潰し処理が容易となる。さらに、ペイント情報
として、塗り潰しをする図形の境界色を用いたことによ
り、データの構造の簡素化が図れ、透明色にすべき色を
容易に判断できて迅速な処理が可能となる。しかも、塗
り潰し図形を描く場合に、元の図形データをスタックに
プッシュダウンしたのち、境界色を透明色にして描画、
塗り潰しを行い、透明色を境界色に変えるときに、スタ
ックに格納した図形データを取り出して行うため、透明
色を元の境界色に戻すことを容易に行うことができる。
【0032】図7は、画像情報テーブル36に書き込ん
だ画像データの他の実施例を示したものである。本実施
例の画像データは、各図形データ(部品データ)ごとに
ペイントフラグとターミネータとが設けてあり、最後に
画像の合成を終了させるフラグ等の合成終了命令が格納
してある。本実施例のように画像データを構成すると、
ターミネータを取得することにより、部品の描画終了を
容易、確実に判断することができる。なお、表示処理部
38に描画する部品の数を与え、表示処理部38が描画
した部品の数を計数して、所定数の部品を描画したとき
に画像の合成を終了するようにし、最後の合成終了命令
を省略することもできる。
【0033】前記実施例においては、2つの長方形S、
Tを合成する場合について説明したが、合成する部品
は、他の幾何学的図形や任意の図形、文字、数字、グラ
フ等であってもよいし、合成する図形や文字等は3つ以
上であってもよい。そして、前記実施例においては、長
方形の内部を塗り潰す場合について説明したが、長方形
の外側を塗り潰すようにしてもよい。さらに、前記実施
例においては、各図形データの先頭にペイントフラグを
設けた場合について説明したが、ペイントフラグは塗り
潰しを行う図形のデータ、または塗り潰しを行わない図
形のデータのいずれかに設けてもよい。また、前記実施
例においては、境界色を透明処理する場合について説明
したが、図形全体を透明処理したのち、元の色に戻すよ
うにしてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、塗り潰す図形の境界色と同じ色を透明色にして描い
たのち、透明色にした部分を元の境界色と同じ色に戻す
ため、背景の図形に重ねた前景の図形を塗り潰す際に、
背景となった図形の、塗り潰しをする図形の境界色と同
じ色の部分による影響を受けることなく塗り潰しを行う
ことができ、ベクトル図形が含まれている場合であって
も、常にきちんと塗り潰しを行うことができる。
【0035】また、ペイント情報を各図形データの先頭
に設けたことにより、塗り潰しをすべき図形か否かを容
易に判断でき、データ処理が行いやすくなる。さらに、
ペイント情報として、塗り潰しをする図形の境界色を用
いたことにより、データの構造の簡素化が図れ、透明色
にすべき色を容易に判断できて迅速な処理が可能とな
る。そして、境界色と同じ色を有する図形を描く場合
に、元の図形データをスタックにプッシュダウンしたの
ち、境界色と同じ色を透明色にして図形を描き、透明色
を境界色に変えるときに、スタックに格納した図形デー
タを取り出して行うため、透明色を元の境界色に戻すこ
とを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る画像合成方法を説明する
フローチャートである。
【図2】実施例に係る画像合成方法を実施する画像合成
装置の概略構成ブロック図である。
【図3】図2に示した画像合成装置の画像情報テーブル
に書き込まれた図形データの一例を示す図である。
【図4】実施例により合成した画像の一例を示す図であ
る。
【図5】図4の合成画像を形成するための画像情報テー
ブルに書き込まれた画像データの一例を示す図である。
【図6】実施例による画像の合成手順の説明図である。
【図7】画像情報テーブルに書き込まれた画像データの
他の実施例を示す図である。
【図8】従来のベクトル図形の画像の合成の説明図であ
る。
【符号の説明】
30 画像合成装置 34 制御部 36 画像情報テーブル 38 表示処理部 40 表示メモリ 42 画像信号生成部 44 表示部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一画面に表示すべき複数のベクトル図形
    データに基づいて複数の図形を描く際、塗り潰しを行う
    範囲の境界を示す境界色と同じ色に透明色を用いて描画
    することを特徴とする画像合成方法。
  2. 【請求項2】 前記複数のベクトル図形データは、それ
    ぞれ塗り潰しの有無を示すペイント情報を有しているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像合成方法。
  3. 【請求項3】 前記ペイント情報は、前記塗り潰しを行
    う図形である場合、塗り潰しの境界を示す前記境界色で
    あることを特徴とする請求項2に記載の画像合成方法。
  4. 【請求項4】 前記塗り潰す図形は、境界色と同色を透
    明色にして描く際、元の前記図形データをスタックにプ
    ッシュダウンし、前記透明色を前記境界色に変えるとき
    に、前記スタックに格納した前記図形データをプッシュ
    アップして行うことを特徴とする請求項1に記載の画像
    合成方法。
JP5220526A 1993-08-13 1993-08-13 画像合成方法 Pending JPH0756557A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6295073B1 (en) 1998-06-08 2001-09-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Figure filling apparatus
KR101036242B1 (ko) * 2009-06-05 2011-05-20 계명대학교 산학협력단 벡터 그래픽의 이미지 생성방법 및 장치

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6295073B1 (en) 1998-06-08 2001-09-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Figure filling apparatus
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