JP2748505B2 - データ表示装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明はデータ表示装置に関し、特にデータとグラフ
ィックデータとの合成データを表示するデータ表示装置
に関する。

従来技術 従来、この種のデータ表示装置では、カラー表示の文
字データとグラフィックなどの図形データとを合成して
表示する場合、文字データと同一位置に表示されるグラ
フィックデータ（イメージデータも含む）が同じカラー
指示であると、そのまま同じカラーで合成し表示した
り、あるいは文字データの表示色を、グラフィック表示
色の排他論理和（EOR）処理を行うことで差別した後、
合成表示している。

しかし上述した従来の文字データとグラフィックデー
タのカラー表示合成方法では、両者が同一表示色の場合
には、全く文字データが認識できなかったり、あるいは
文字データの一部が欠けたり、さもなくば文字データを
構成する表示色がドット単位で異なったりして、非常に
見にくくなるという欠点がある。

発明の目的 そこで、本発明はこの様な従来のものの欠点を解決す
べくなされたものであって、その目的とするところは、
文字データの表示を常に見易くするようにしたデータ表
示装置を提供することにある。

発明の構成 本発明によれば、データ表示装置は、グラフィックデ
ータと文字データとを合成する合成手段と、この合成デ
ータのうち前記文字データを構成する各ドットに隣接す
る前記グラフィックデータのドットのカラーを検出する
検出手段と、この検出カラーが前記文字データのドット
カラーと同一の時にこの文字データの各ドットに隣接す
る前記グラフィックデータのドットのカラーを、予め設
定されたカラーに変更する変更手段とを含み、このカラ
ー変更処理後の前記合成データを表示するようにしたこ
とを特徴とする。

実施例 次に本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。

第１図は本発明の一実施例を示すブロック図である。
図において、本発明の一実施例によるデータ表示装置
は、本装置を制御する主制御部１と、キーボード２と、
主制御部１上で動作するソフトウェア及び各種データが
記憶されるメモリ３と、ディスプレイへの表示データを
記憶するグラフィックデータメモリ４と、文字データメ
モリ５と、文字コードに対応する文字パターンを記憶す
る文字パターン記憶部６と、文字パターンと合成される
グラフィックデータとの表示色境界部分をチェックする
カラー境界検出部７と、文字パターンの表示色境界部分
の表示ドットのカラーを変更するカラー境界処理部８
と、カラー境界ドットのカラー変更方法を指定できるカ
ラー境界処理設定部９と、表示インタフェース部10と、
CRT11とにより構成されている。

キーボード２から入力されたデータはメモリ３に記憶
されているソフトウェアの指示に従って主制御部３にて
処理加工される。この処理加工されたデータは、CRT11
に表示されるために、グラフィックデータの場合グラフ
ィックメモリ４に転送される。また文字データは文字パ
ターン記憶部６より対応する文字パターンデータが読出
されて、文字データメモリ５へ書込まれる。

カラー境界検出部７は文字データメモリ５の文字パタ
ーンデータと文字データに対応する表示位置にあるグラ
フィックデータメモリ４の内容とを読出して、文字パタ
ーンの構成ドットの表示カラーとグラフィック構成ドッ
トの表示カラーとが同一か否かをチェックする。各々の
表示カラーが同一であることが検出れたならば、カラー
境界処理部８に文字パターン構成ドットと隣接した、表
示カラー調整の対象となるグラフィックデータ構成ドッ
トが通知される。

カラー境界処理部８は、通知された対象カラー調整ド
ットの表示カラー色を、カラー境界処理設定部９で指定
された加工方法（例えば、対象ドットを指定カラーで置
換、あるいは、直前文字構成ドットカラーと排他論理和
をとるなど）で処理した後、また対象ドット以外のパタ
ーンドットは、そのままの表示カラーで表示インタフェ
ース部10を経由してCRT11に表示する。

次にカラー境界検出部７以降の詳細を第２図を用いて
説明する。グラフィックデータメモリ４から読出された
グラフィックデータ21と、文字データメモリ５から読出
された文字パターンデータ22とは、映像合成ゲート23に
より一つの表示データパターンに合成される。合成され
た映像データ24はカラー境界検出部25及び映像データ遅
延部26へ転送される。

カラー境界検出部25は合成された映像データ24を文字
パターンデータ22を基準に比較し、文字パターンデータ
ドットに隣接する映像データ（グラフィックデータ）の
ドット表示カラーが異なる場合及び前記以外の映像ドッ
トデータは制御信号27及び信号反転ゲート28を経由して
映像データ制御ゲート31を開放する。同時に映像データ
制御ゲート32閉じる。この結果、映像データ遅延部26で
１ドット分遅延された映像データパターン33は、表示カ
ラーは変更されずそのまま映像データ制御ゲート31及び
映像合成ゲート34ならびに映像増幅部35を経てCRT11に
表示される。

一方、カラー境界検出部25により、文字パターンデー
タドットに隣接する映像データ（グラフィックデータ）
のドット表示カラーが文字パターンデータと同一の場合
は、制御信号27により信号反転ゲート28を経て映像デー
タ制御ゲート31を閉じかつ映像データ制御ゲート32を開
放して、映像データパターン33をもとにカラー境界処理
部29によって、カラー境界設定部30で指定された表示カ
ラー色の加工方法（例えば対象ドットを指定色で置換、
直前ドットのカラーと排他論理和あるいは論理積をとる
ことなど）で変換処理された文字パターンに隣接する１
ドット分の映像データドットを、映像データ制御ゲート
32及び映像合成ゲート34ならびに映像増幅部35を経てCR
T11に表示する。

第３図は文字パターンデータとグラフィックデータの
表示カラー変換例を示す。（Ａ）は通常文字「２」の表
示であり、（Ｂ）は文字カラー加工表示の例であり、黒
ドット（例えばグリーン表示とする）の文字パターンに
夫々隣接するグラフィックデータのドットを黄色表示
（白ドットで示している）に変更する例である。

以上、本発明の一実施例について述べたが、表示カラ
ー変更対象ドットは、文字パターンデータからグラフィ
ックデータの表示カラーが同じ場合のみならず、グラフ
ィックデータから文字パターンデータの表示カラーが同
じ場合に、文字データの直前に隣接する同一カラードッ
トを変更することも、第２の映像データ遅延部26、カラ
ー境界検出部25及び映像データ制御ゲート31,32等を拡
張することで容易に実現できる。

発明の効果 以上説明したように本発明によれば、文字データとグ
ラフィック等のイメージデータをカラーで合成し表示す
る場合、文字データ構成ドットに隣接する表示データの
表示カラーを文字データの表示カラーとは変えることに
より、より明瞭で見易くかつ疲れを減らす文字データ表
現を実現できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の制御方式を表す機能ブロック図、第２
図は本発明のカラー変更制御部分をより詳細に示すブロ
ック図、第３図は本発明の文字パターンデータとグラフ
ィックデータの表示カラー変換を表す図である。 主要部分の符号の説明 23……映像合成ゲート 25……カラー境界検出部 26……映像データ遅延部 29……カラー境界処理部 30……カラー境界処理設定部 31,32……映像データ制御ゲート

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】グラフィックデータと文字データとを合成
   する合成手段と、この合成データのうち前記文字データ
   を構成する各ドットに隣接する前記グラフィックデータ
   のドットのカラーを検出する検出手段と、この検出カラ
   ーが前記文字データのドットカラーと同一の時にこの文
   字データの各ドットに隣接する前記グラフィックデータ
   のドットのカラーを、予め設定されたカラーに変更する
   変更手段とを含み、このカラー変更処理後の前記合成デ
   ータを表示するようにしたことを特徴とするデータ表示
   装置。