JPH1069270A - 表示画像合成方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】画像合成する複数の表示データを１ラインずつ
メモリ手段から取得し、１ライン分毎に表示データを画
像合成する簡易な表示画像合成方法にある。 【解決手段】画像合成する複数の表示データの数とライ
ン数を取得する第１のステップと、メモリ手段４２から
１ラインずつ全表示データを取得する第２のステップ
と、１ラインの全表示データを上書きして、画像合成す
る第３のステップと、全表示データの数とライン数につ
いて、１ライン分ずつ画像合成を繰返す第４のステップ
と、を含む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、表示装置に表示
する画像の合成に関し、特に全表示データをメモリ手段
から１ライン分取り出して、１ラインの表示データをバ
ンファにオーバレイして書き込み，１ラインずつ表示画
像を合成する方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の合成表示装置の一例が、特開昭６
０−２３２５９７号公報に記載されている。この公報に
記載されているのは、ディジタル画素信号パターンをア
ナログ信号に変換して表示する表示装置に関するもの
で、第１のディジタル画素パターン及びオーバレイ表示
の範囲を示す特定データを記憶する第１のリフレッシュ
メモリと、第２のディジタル画素信号パターンを記憶す
る第２のリフレッシュメモリを持ち、オーバレイ表示の
範囲では第２のリフレッシュメモリの出力を選択し、範
囲外では第１のリフレッシュメモリの出力を選択するよ
うに構成することを特徴としている。この方式で合成表
示を行った場合、一度に２つのディジタル画素パターン
の合成しかできない。

【０００３】また、合成表示装置に関する二番目の例
が、特開昭６２−２１７３７８号公報に記載されてい
る。この公報に記載された合成表示装置は、マルチウィ
ンドウの表示制御に関するもので、複数ウィンドウ画面
の表示位置をレジスタに記憶させ、画面の重ね順にリフ
レッシュメモリ上に合成し表示することを特徴としてい
る。この方式で合成表示を行った場合、前記表示位置か
らアドレスを得て、複数ウィンドウそれぞれに対応した
メモリ領域に格納されている画面表示データを読み込
み、リフレッシュメモリ上に合成する必要があり、画面
表示データの領域数が多くなる程、それぞれのメモリ領
域へのアクセスが必要となり、より高速なハードウェア
が必要となる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来の合成表示装置の
問題点は、画像合成する表示データ数が多くなる程、よ
り高速なハードウェアが必要になることである。その理
由は、従来の画像合成表示は、複数箇所のメモリ領域に
格納されている表示データを合成して（重ね合わせて）
表示しており、このように複数箇所の領域に表示データ
が格納された場合、別々の領域から表示データを読み込
む必要がある。表示データの領域数が多くなる程、それ
ぞれの領域にアクセスが必要となり、高速な読み込み動
作が必要となるためである。

【０００５】この発明の目的は、複数の表示データをラ
イン毎に１つの領域に格納するメモリ手段から、全表示
データの１ライン分を読み出し、各画素情報に含まれる
オーバレイの上書き指示に基づいて、オーバレイ書き込
みを１ライン分ずつバッファに行い、１ライン分毎の画
像合成を全ラインについて行い、表示出力する簡易な表
示画像の合成方法にある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明の画素単位に画
素情報を有する複数の表示データをライン毎の領域に格
納するメモリ手段と、各表示データの１ライン分を前記
領域から読み出し、バッファにオーバレイ書き込みし
て、１ライン分の画像を合成するオーバレイ手段と、１
ライン分の画像を順次に出力して画像を表示するＣＲＴ
と、を備える表示画像合成装置にあって、前記複数の表
示データの数と、前記表示データのライン数を取得する
第１のステップと、前記メモリ手段から１ライン分の全
表示データを取得する第２のステップと、前記表示デー
タの１ライン分を前記画素情報の上書きするか否かの指
定に基づいて、前記バッファに所定の順にオーバレイ
し、１ライン分の画像を合成する第３のステップと、全
てのライン数と全表示データについて、前記第２および
前記第３のステップを実行する第４のステップと、を含
むことを特徴とする。

【０００７】複数の表示データをライン毎に１つの領域
に格納している。このため、複数箇所の領域から表示デ
ータを読み込む必要がない。複数個分の表示データの１
ライン分を一度に読み込み、オーバレイによって１ライ
ンずつ合成表示することができるため、比較的簡易なハ
ードウェアオーバレイによる画像合成表示が実現でき
る。

【０００８】

【発明の実施の形態】次に、この発明の方法について図
面を参照して説明する。

【０００９】この方法の第１の実施例を示す図１を参照
すると、画像合成する表示データの個数と、水平走査の
ライン数を取得するステップと、表示データの１ライン
分のデータを読み込むステップと、１ライン分の表示デ
ータをバッファにオーバレイして書き込み合成するステ
ップと、全ての表示データの１ライン分を合成したかを
チェックするステップと、合成した１ライン分の合成画
像を表示するステップと、全ラインの合成画像が表示済
みであるか否かをチェックするステップと、を含む。

【００１０】第１の実施例の方法を実行する表示画像合
成装置４０は、図４（ａ）を参照すると、画像合成を実
行させる描画コマンドを発行する描画要求手段４１と、
合成する複数の表示データをライン毎に一つの領域に格
納するメモリ手段４２と、表示データの１ライン分の各
画素を画素情報の指定に従って、オーバレイ画像合成す
るオーバレイ手段４３と、画像合成された１ライン分の
表示画像データを表示するＣＲＴ４４と、を備える。ま
た図４（ｂ）を参照すると、メモリ手段４２は、複数の
表示データをライン毎に、一つの領域に表示データ４２
１乃至表示データ４２ｎに格納し、１回のアクセスによ
って、表示データの同一ラインの全画素情報が読み出さ
れる。

【００１１】次に、第１の実施例の動作について、図１
を参照して説明する。表示画像合成装置４０は、表示デ
ータの個数と全ライン数を取得した後、（ステップ
１）、図４（ｂ）に示したようなデータ格納形式を持つ
メモリ手段４２から、１ライン分の全表示データ４２１
乃至４２ｎを読み込み（ステップ２）、その１ラインの
データに含まれた全表示データ４２１乃至４２ｎに対し
て表示データ合成処理を行い（ステップ３）、１ライン
分の全表示データを合成したか確認し（ステップ４）、
ＣＲＴ３へ１ライン分のデータ表示を行う（ステップ
５）。全ラインについて、表示データ４２１乃至４２ｎ
を順次に読み込み、全ラインを表示データ合成処理し表
示するまで合成表示を繰り返す（ステップ６）。

【００１２】表示データ合成処理（ステップ３）の細部
動作を示すフローチャートの図２に参照すると、まず１
ライン単位でメモリ１から読み込んだ複数個の表示デー
タから１個分の表示データを取得する（ステップ３０
１）。次にこの表示データを上書きするかしないかを指
定する画素情報を該表示データ中から取得する（ステッ
プ３０２）。該情報を用いて１ラインの各画素の合成を
行う。まず各画素の画素情報を取得し（ステップ３０
３）、画素情報に上書き指定があれば（ステップ３０
４）、合成用に準備したバッファで上書きする（ステッ
プ３０５）。１表示データの１ラインの全画素の合成が
終了した段階で（ステップ３０６のＹＥＳ）、全表示デ
ータの１ラインの合成が終了したか確認し、未終了であ
れば、次の表示データの１ライン分を取得して各画素の
合成処理を繰り返す（ステップ３０７のＮＯ）。１ライ
ン分の全表示データの全画素の合成が終了した段階で表
示データ合成処理４の処理を終了する（ステップ３０７
のＹＥＳ）。

【００１３】次に第１の実施例による表示画像合成を具
体例で説明する図５を参照すると、メモリ手段４２の表
示データ４２１，表示データ４２２，表示データ４２３
の３つの表示データを画像合成表示する場合を考える。
各表示データ４２１，４２２，４２３はそれぞれ図５の
黒塗りと白抜きで示したように各画素単位に、上書きす
るか、否かを指定する画素情報を持っており、該情報に
従って各表示データは画素単位に画像合成され表示され
る。合成するオーバレイの順序は所定の順で表示データ
４２１→表示データ４２２→表示データ４２３の順に行
う。画像合成は、オーバレイ手段４３で、１表示データ
の１ライン分ずつをオーバレイして行われる。表示デー
タ４２１の第１ラインがバッファ４３１に読込まれ、そ
れに表示データ４２２の第１ラインがオーバレイで書込
まれ、更に表示データ４２３の第１ラインがオーバレイ
で書込まれると、画像合成された結果はＣＲＴ４４に表
示される。なお、図４（ａ）に示したメモリ手段４２の
データ格納における表示データ幅については、各表示デ
ータ単位で任意に設定することも可能である。

【００１４】次に、この発明の第２の実施例について図
３を参照して説明する。図３は、図１の表示データ合成
処理（ステップ３）の図２と異なる動作を示すフローチ
ャートである。第２の実施例は、第１の実施例とは表示
データのメモリ手段４２に対する格納順序が任意である
点が異なる。第１の実施例においては合成する順序に従
って、表示データの並びを固定していたが、第２の実施
例では表示データ合成処理（ステップ３）の処理として
まず上書き合成順序の情報を描画要求手段４１から取得
し（ステップ３１１）、上書き合成順に表示データを１
ラインずつ順次に取得し合成処理を行う（ステップ３１
２乃至ステップ３１８）。こうすることにより、表示デ
ータの合成順を変更できる。

【００１５】

【発明の効果】この発明の効果は、複数の表示データの
１ライン分をオーバレイ手段へ読み込むことができると
いうことである。これにより、比較的廉価なオーバレイ
手段によって、画像合成し、オーバレイ表示が実現でき
る。その理由は、複数の表示データをメモリ手段から全
表示データの１ライン分を読み込むことができるため、
画像合成対象の表示データを有する各領域にアクセスす
ることが不要なオーバレイ手段となるからである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の表示画像合成方法の一実施例を示す
流れ図である。

【図２】図１の表示データ合成処理を示すフローチャー
トである。

【図３】図２の表示データ合成処理の変更例の動作を示
すフローチャートである。

【図４】分図（ａ）は、図１の方法を実行する表示画像
合成装置の説明図，分図（ｂ）はメモリ手段の表示デー
タ格納形式の説明図である。

【図５】図１の表示データ合成処理の動作を説明する図
である。

【符号の説明】 ４１ 描画要求手段 ４２ メモリ手段 ４３ オーバレイ手段 ４４ ＣＴＲ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画素単位に画素情報を有する複数の表示
   データをライン毎の領域に格納するメモリ手段と、各表
   示データの１ライン分を前記領域から読み出し、バッフ
   ァにオーバレイ書き込みして、１ライン分の画像を合成
   するオーバレイ手段と、１ライン分の画像を順次に出力
   して画像を表示するＣＲＴと、を備える表示画像合成装
   置にあって、 前記複数の表示データの数と、前記表示データのライン
   数を取得する第１のステップと、 前記メモリ手段から１ライン分の全表示データを取得す
   る第２のステップと、 前記表示データの１ライン分を前記画素情報の上書きす
   るか否かの指定に基づいて、前記バッファに所定の順に
   オーバレイし、１ライン分の画像を合成する第３のステ
   ップと、 全てのライン数と全表示データについて、前記第２およ
   び前記第３のステップを実行する第４のステップと、 を含むことを特徴とする表示画像合成方法。