JPH0756437Y2 - 床 材 - Google Patents

床 材

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JPH0756437Y2
JPH0756437Y2 JP1989036688U JP3668889U JPH0756437Y2 JP H0756437 Y2 JPH0756437 Y2 JP H0756437Y2 JP 1989036688 U JP1989036688 U JP 1989036688U JP 3668889 U JP3668889 U JP 3668889U JP H0756437 Y2 JPH0756437 Y2 JP H0756437Y2
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JP
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woven fabric
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JP1989036688U
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JPH02129541U (ja
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道郎 近藤
隆 佛田
貴久 三宅
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Takiron Co Ltd
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Takiron Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は床材、詳しくは柄模様を有する床材に関する。
〔従来の技術〕
従来、柄模様を有する床材は、ポリ塩化ビニル樹脂より
なる基材層とその表面に所望の模様を形成するように散
在させたポリ塩化ビニル樹脂ペレットとを所定の温度で
熱圧着させて一体化することにより柄模様を現出させて
いた。ポリ塩化ビニル樹脂ペレットの代わりに天然の無
機質素材を用いて柄模様を現出させる場合もあった。ま
た、ポリ塩化ビニル樹脂の透明な押出成形フィルムに所
定の柄模様を印刷したものを基材に積層一体化したもの
もあった。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、従来の床材において、表面をフラットにした場
合、ポリ塩化ビニル樹脂ペレットは熱圧着工程で基材層
に溶融一体化して基材層の表面と面一になり、柄模様が
平面的にしか視覚されず、立体感のある柄模様を現出さ
せることが困難であった。無機質素材により柄模様を現
出させるものにつていは、熱圧着工程で無機質素材が基
材層に喰い込んで基材層の表面と面一になり、やはり柄
模様が平面的に視覚されるに過ぎなかった。さらに柄模
様を印刷したポリ塩化ビニル樹脂の透明な押出成形フィ
ルムを素材層と積層一体化したものについても同様であ
った。そこで、立体感のある柄模様はエンボス加工によ
り表面に凹凸を付ける方法で表現していたが、それによ
っても深みのある柄模様を表現することはできなかっ
た。
また、柄模様を印刷した押出成形フィルムを基材層と積
層一体化した従来の床材において、積層一体化を熱圧着
により行うと、押出成形フィルムが熱圧着時に熱収縮を
起こして柄模様の寸法制度が不安定になり、寸法精度の
正確な柄模様を有する床材を製造しにくかった。そのた
め、従来の床材に付される柄模様としては大まかな模
様、たとえば幾何学図形や点、線などが規則的あるいは
無秩序に並べられた模様や写真で表現できる模様に限ら
れていた。
本考案は以上の事情に鑑みてなされたもので、大まかな
柄模様は勿論、微細な柄模様であっても寸法精度が安定
した柄模様を表現することが可能で、しかもその柄模様
が立体感を持ったまま現出される床材を提供することを
目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の床材は、所定の柄模様が印刷された不織布に透
明の合成樹脂よりなる保護層が熱圧着により積層一体化
されてなる床材であって、上記の不織布は、所定の柄模
様が印刷された印刷適正の良い不織布からなる第一層の
裏面に、この第一層の寸法安定性と同等以上の寸法安定
性を有する不織布からなる第二層が積層された二層構造
の不織布であることを特徴とするものである。
〔作用〕
上記床材において、柄模様が印刷された不織布の第一層
は印刷適正が良いため微細な模様でも鮮明に印刷するこ
とができ、しかも、この第一層は合成樹脂の押出成形フ
ィルムに比べて寸法安定性に優れ、且つ、この第一層の
裏面に積層された第二層が第一層と同等以上の寸法安定
性を有するため、この二層構造の不織布を保護層に積層
して熱圧着により一体化しても不織布が熱収縮しにく
く、それだけ寸法精度の優れた柄模様が表現される。
また、柄模様が印刷された不織布には合成樹脂よりなる
透明な保護層が積層一致体化されているため、保護層を
透かして見える不織布の柄模様は立体感を伴って見え
る。
〔実施例〕
第1図は本考案の実施例による床材の断面の状態を示す
説明図で、Aは不織布を二層に積層一体化してなる中間
層、Bは保護層、Cはバランス層をそれぞれ示してい
る。
中間層Aは表面に柄模様を印刷した第一層A1と無地の第
二層A2とを積層一体化したもので、第一層A1および第二
層A2はいずれもポリエステル繊維、レーヨン繊維、ガラ
ス繊維などの不織布よりなる。不織布が保護層Bやバラ
ンス層Cと相溶性のある合成樹脂で作られている場合に
は問題ないが、相溶性のない材料で作られている場合に
は、その不織布に上記保護層Bやバランス層Cと相溶性
のある透明な合成樹脂を含浸させておくことが望まし
い。不織布は合成樹脂を押出成形することにより製作し
たフィルムに比べると加熱時の寸法安定性に優れ、一般
的な合成樹脂の熱融着温度である160〜210℃程度に加熱
しても熱収縮を起こしにくく、高い寸法精度を保つ。ま
た、不織布に印刷された柄模様と押出成形フィルムに印
刷された柄模様を見比べると、一般的に前者が立体感に
富みしかも風合に優れる。特に、三菱製紙社製の商品名
ダイヤプリントは印刷適正に優れ、それに印刷された柄
模様は立体感と風合に富むものであることを確認してい
る。したがって、上記第一層A1には上記ダイヤプリント
を好適に用いることができる。また、第二層A2には加熱
時の寸法安定性が第一層A1と同等かそれよりも優れる不
織布を用いることが望ましく、このような不織布として
ガラス繊維、混紗したポリエステル繊維、レーヨン繊
維、パルプ繊維などがある。そして、バインダとしては
SBRなどが通常採用される。この床材は、不織布の中間
層Aを図示例のように第一層A1と第二層A2とを積層した
二層構造とし、第一層A1には印刷適正に優れた不織布を
選択使用し、第二層A2には加熱時の寸法安定性が第一層
A1と同等以上に優れた不織布を選択使用したため、中間
層Aに最良の印刷適正と最長の寸法安定性を具備さるこ
とが可能になる。
保護層Bは中間層Aにおける第一層A1の表面に積層され
ている。この保護層Bはポリ塩化ビニル樹脂に可塑剤な
どの一般的添加物を配合したポリ塩化ビニル樹脂製の透
明なシートよりなる。保護層Bをシートにする代わりに
第2図のようにフィルムにしてもよい。可塑剤はポリ塩
化ビニル樹脂100部に対し10〜25部配合されている。可
塑剤の配合割合は熱収縮性に影響を及ぼし、可塑剤の配
合割合が多いほど熱収縮率が増大する。そして、可塑剤
が10〜25部程度配合されていると、熱収縮率がそれほど
大きくならず、しかも床材の保護層Bに要求される可塑
性が十分に満たされる。可塑剤が10部より少ないと、熱
収縮率は小さく抑えられるが、その反面で十分な可塑性
が得られず、また、強度も大きくなりすぎ、その反面で
25部より多いと、可塑性は増大するが熱収縮率が大きく
なりすぎて実用に向かない。
バランス層Cは保護層Bと同様の添加物が配合されたポ
リ塩化ビニル樹脂をシート状に成形したものであり、加
熱時の熱収縮性も保護層Bと同程度に設定されている。
強度についても同様である。
上記中間層A、保護層B、バランス層Cは積層し、その
積層体を各層A,B,Cの熱融着温度である160〜210℃程度
に加熱して熱圧着し、各層A,B,Cの境界を相溶させて一
体化する。この熱圧着工程において、中間層Aが本来的
に熱収縮しにくい不織布の二重層によって形成されてお
り、しかも保護層Bとバランス層Cの熱収縮率が中間層
Aを挟んでバランスするため、熱圧着に伴う反りの発生
が防止される。したがって、中間層Aが保護層Bやバラ
ンス層Cから界面剥離を生じることはない。また、中間
層Aの第一層A1の表面に印刷された柄模様は熱圧着後も
高い寸法精度を有する。
こうして得られる床材では、バンラス層Cが所謂裏打材
として機能する。そして、不織布よりなる中間層Aの第
一層A1の表面に印刷された立体感と風合のある柄模様が
透明な保護層B透してそのまま現出され、ファッション
性の豊かな床材になる。
以上説明した床材において、中間層A、保護層Bおよび
バランス層Cのそれぞれの厚みは床材全体の厚みや、そ
れぞれの層の果たす役割などを考慮して適宜選定される
べきものである。たとえば会議室や事務所に用いられる
最も汎用的な床材の場合には、全体の厚みを3.0mm、中
間層Aの厚みを1.0mm、保護層Bの厚みを0.4mm、バラン
ス層Cの厚みを1.6mm程度にしておくと取扱性や施工性
が従来の床材と同等になる。
第3図に示した床材はバランス層を省略し、上記中間層
Aを裏打ち材として用いる場合の例である。
〔考案の効果〕
本考案の床材は、不織布として、印刷適正が良く本来的
に寸法安定性に優れた不織布よりなる第一層の裏面に、
この第一層の寸法安定性と同等以上の寸法安定性を有す
る不織布よりなる第二層を積層した二層構造の不織布を
使用し、第一層に所定の柄模様を印刷して更にその表面
に合成樹脂よりなる透明な保護層が熱圧着により積層一
体化されているので、簡便に製作できるのみならず、不
織布に印刷された立体感と風合のある柄模様が保護層を
透してそのまま現出され、同時にその柄模様が高い寸法
精度を有するため、微細な柄模様であってもそれが正確
に現出されてファッション性の豊かな床材になる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図および第3図は本考案の異なる実施例に
よる床材の断面の状態を示す説明図である。 A……中間層、A1……第一層、A2……第二層、B……保
護層、C……バランス層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の柄模様が印刷された不織布に合成樹
    脂よりなる透明な保護層が熱圧着により積層一体化され
    てなる床材であって、上記の不織布は、所定の柄模様が
    印刷された印刷適正の良い不織布からなる第一層の裏面
    に、この第一層の寸法安定性と同等以上の寸法安定性を
    有する不織布からなる第二層が積層された二層構造の不
    織布であることを特徴とする床材。
JP1989036688U 1989-03-29 1989-03-29 床 材 Expired - Lifetime JPH0756437Y2 (ja)

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JPH02129541U JPH02129541U (ja) 1990-10-25
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JPH02129541U (ja) 1990-10-25

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