JPS61206643A - 導電性シ−トもしくはフイルム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は導電性シートもしくはフィルム、特に。

導電性ウィスカを含有した熱硬化性もしくは熱可塑性樹
脂から成る皮膜層を基材表面に配した耐久性に優れた導
電性シートもしくはフィルムに関する。

（従来の技術） 半導体ウェハー保存容器、電子・電気部材、半導体製造
工場やバイオクリーンルームなどの壁材床材などには、
空気中の塵埃の付着を防止する意味で、帯電防止機能の
要求される場合が多い。

実開昭５８−４８４３５号公報には帯電防止用の導電性
化粧板が開示されている。この導電性化粧板は基材層と
しての加工紙と表面材としての樹脂層とでなる。加工紙
側にのみ導電性炭素繊維が混抄されているにすぎないた
め１導電性に優れた化粧板を得るためには、樹脂層の厚
みに制限がある。また、加工紙の炭素繊維の黒色が樹脂
層を通して透視されるため、得られる導電性化粧板は全
体として黒色を呈する。しかしながら、壁材や床材とし
て用いられるべき導電性化粧板がこのように黒色である
以上、その適用箇所は極端に限定されざるを得す、実用
的ではない。そのため、この黒色を隠蔽すべく樹脂層を
厚くしようとすると、化粧板の導電性が低下する問題点
があった。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は上記従来の欠点を解決するものであり。

その目的とするところは、導電性に優れたシートもしく
はフィルムを提供することにある。本発明の他の目的は
着色性・耐久性に優れた安価に製造されうる導電性シー
トもしくはフィルムを提供することにある。

（問題点を解決するための手段および作用）本発明の導
電性シートもしくはフィルムは、導電性繊維を含有する
基材用織布もしくは不織布の表面に、導電性ウィスカを
含有した熱硬化性もしくは熱可塑性樹脂から成る皮膜層
を配して構成され、そのことにより上記目的が達成され
る。

本発明の基材用導電性織布もしくは不織布（以下、基材
とする）は非導電性繊維と導電性繊維とからなる。この
基材に用いられる非導電性繊維としてはガラス繊維、ロ
ックウール、セルロース繊維９合成高分子繊維などがあ
る。導電性繊維としては２例えば、炭素繊維；ステンレ
ススチール。

アルミニウムなどの金属繊維；アルミニウム、亜鉛、ニ
ッケルなどの金属を被覆したガラス繊維などが用いられ
る。これらの導電性繊維の長さは３ｎ以上が好ましい。

過小になると充分な導電性が得られない。繊維の太さは
、少量で充分な導電性を得るためには、細いことが好ま
しい。５０μｍ以下が適切である。導電性繊維は基材全
体の３〜４重景％以上の割合で混合される。これを下ま
わると充分な体積固有抵抗値（１０３〜１０８Ω・ｃｍ
）が得られない。導電性繊維の量が過剰であると、織布
もしくは不織布の形状に仕上げることができない。この
導電性織布や不織布は非導電性繊維に導電性繊維を混合
して織成２ｗ４機、抄造などの手段により得られる。

このようにして得られた基材に、導電性ウィスカを含有
した熱硬化性樹脂あるいは熱可塑性樹脂を塗布しあるい
は含浸し２次いで、必要に応じて。

熱硬化や圧縮などの後処理を行って導電性ウィスカの混
入した皮膜層を表面に形成させる。皮膜層を形成する熱
硬化性樹脂には、ポリエステル、ジアリルツクレート　
ポリウレタン、メラミン、フェノール系樹脂などがある
。熱可塑性樹脂には。

ｐｖｃ、アクリル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ブ
チラール樹脂、天然ゴム、合成ゴム類などがある。これ
らは使用時に溶剤に溶解させるか加熱して溶かされる。

皮膜層に含有される導電性ウィスカには１例えば、チタ
ン酸カリウムやアルミナからなる導電性を有する繊維状
の単結晶がある。皮膜層のこのウィスカは基材層との界
面に部分的に位置しあるいは基材層のなかに突出する場
合があり、これが皮膜層内に突出しうる基材層中の導電
性繊維と電気的に導通ずる。その結果、得られるシート
もしくはフィルムは良好な導電性を示し、それゆえに。

優れた帯電防止効果を奏する。

本発明では１　このように、皮膜層に繊維に近い形態を
有する導電性ウィスカが含有されるため。

ウィスカに代えて導電性粉末（例えば金属酸化物に３価
もしくは５価の金属であるドーピング剤を付与して得ら
れる導電性粉末）が用いられる場合に比べると、ウィス
カ同士の接触確率が高く、導電性に優れる。したがって
、少量のウィスカで充分な導電性をもつシートもしくは
フィルムが得られる。ウィスカの含量を適当に選択する
ことにより、（Ｉれた導電性を維持しつつ皮膜層を厚く
することもできる。その結果、得られるシートもしくは
フィルムの耐久性が向上する。

導電性ウィスカは、使用される樹脂中に１〜２５重量％
の割合で含有される。１重量％を下まわると導電性が不
充分であり、２５重量％を越えると表面強度が低下する
。

これら導電性ウィスカが皮膜層中に分散して存在すると
透明状となるため皮膜層と同一の色を呈する。したがっ
て、顔料等を混入させるなどの手段により着色された皮
膜層は下層の基材の導電性織布もしくは不織布の色（金
属繊維やカーボン繊維などのため１通常、黒色〜灰色で
ある）を効果的に隠蔽する機能を果たす。よって、得ら
れるシートもしくはフィルムは、基材の色にかかわらず
。

全体として、皮膜層と同一の色彩を呈する。基材の色を
より効果的に隠蔽するために、皮膜層を厚く形成するこ
とも可能である。皮膜層は厚くなってもそこには導電性
ウィスカが分散しているため。

得られるシートもしくはフィルムの導電性が損なわれる
ことはない。

このようにして得られる本発明のシーＩ・もしくはフィ
ルムの表面固有抵抗値は９通常、１０３〜】０８Ωであ
る。このシートもしくはフィルムはその表面に皮膜層を
有するため、耐擦過傷性にも優れる。

そのため皮膜層が表面に配されていない導電性織布や不
織布のように発塵源となることがない。さらに耐水性に
も優れる。

その他の隠蔽手段として、皮膜層が透明である場合には
、皮膜層と基材との間に色印刷や柄印刷などを施した印
刷層を設けることが考えられる。

得られるシートもしくはフィルムは印刷層の呈する色彩
もしくは色柄を呈し、基材の色が効果的に隠蔽される。

このような印刷層を設けたシートもしくはフィルムの表
面固有抵抗値も１通常、　１．０″〜１０°Ωであり１
良好な帯電防止効果を示す。このようなシートもしくは
フィルムは帯電防止効果を必要とする。例えば、クリー
ンルームなどの壁材・床材や電磁波シールド用に使用さ
れうる。

（実施例） 以下に本発明を実施例により説明する。

実路用 炭素繊維８重量％とパルプ繊維９２重量％とからなる基
材用導電性不織布（秤量５５ｇ／ｒｒｒ）にチタン酸カ
リウムの導電性ウィスカ５重量％を含有しかつ白色に着
色されたポリエステル樹脂を１００ｇ／−の割合で塗工
した。得られた紙は６．０　×１０５　Ωの表面固有抵
抗を持ち帯電防止性能に優れていた。

基材の炭素繊維の色は皮膜層により隠蔽され、白色を呈
する紙が得られた。

比較例 導電性ウィスカの代わりにアルミニウムでドーピングさ
れた酸化亜鉛粉末を用いたこと以外は実施例と同様であ
る。基材の炭素繊維の色は皮膜層により隠蔽され１白色
を呈する紙が得られたが。

その表面固有抵抗は１．ＯＸ］Ｏ１２Ωであった。

（発明の効果） 本発明の導電性シートもしくはフィルムは、このように
、導電性繊維を含有する基材用織布もしくは不織布の表
面に、導電性ウィスカの含有した熱硬化性もしくは熱可
塑性樹脂による皮膜層を形成してなる。導電性ウィスカ
は、繊維状をなし基材中の炭素繊維などの導電性繊維と
導通しゃすいため、少量で優れた導電性を最終製品のシ
ートもしくはフィルムに付与しうる。また、皮膜層中の
導電性ウィスカが皮膜層の色彩に影響を与えないため、
皮膜層を所望の色に着色するが皮膜層と基材との間に印
刷層を介在させることにより、基材中の導電性繊維の黒
色や灰色などの見栄えの悪い色が効果的に隠蔽されうる
。皮膜層を厚く形成することにより、得られるシートも
しくはフィルムの導電性を低下させることなく、基材の
色をより効果的に隠蔽することができる。シートもしく
はフィルムの耐久性も向上する。したがって、その用途
は広範囲におよびうる。皮膜層に適切な樹脂を選ぺば、
耐薬品性にも優れたシートもしくはフィルムが得られる
。このようなシートもしくはフィルムは帯電防止効果を
必要とする。例えば、クリーンルームなどの壁材・床材
や電磁波シールド用に使用されうる。

以上

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、導電性繊維を含有する基材用織布もしくは不織布の
   表面に、導電性ウィスカを含有した熱硬化性もしくは熱
   可塑性樹脂から成る皮膜層を配した導電性シートもしく
   はフィルム。 ２、前記導電性繊維が炭素繊維、金属繊維、または導電
   性素材で被覆されたガラス繊維である特許請求の範囲第
   １項に記載の導電性シートもしくはフィルム。 ３、前記皮膜層は導電性ウィスカを１〜２５重量％の割
   合で含有する特許請求の範囲第１項または第２項に記載
   の導電性シートもしくはフィルム。