JPH0755899A - 電動機定数測定方法及び装置 - Google Patents

電動機定数測定方法及び装置

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JPH0755899A
JPH0755899A JP19723293A JP19723293A JPH0755899A JP H0755899 A JPH0755899 A JP H0755899A JP 19723293 A JP19723293 A JP 19723293A JP 19723293 A JP19723293 A JP 19723293A JP H0755899 A JPH0755899 A JP H0755899A
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electric motor
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Yoshitoshi Akita
佳稔 秋田
Toshiaki Okuyama
俊昭 奥山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電動機の回転を停止した状態で、電動機定数
を正確に測定することができること。 【構成】 電動機定数演算機7によりω1*及びV1q* を
0に設定し、d軸の指令値として交流信号が座標変換器
3に入力され三相電圧指令信号に変換されると、インバ
ータ2からは交流電動機1に単相交流電流を流す信号が
出力される。この結果、電動機1に流れる電流が電流検
出器4a、4bで検出され、座標変換器5から得られた
d軸の電流成分I1dを、前記交流信号を基準とするフー
リエ展開に従って分析し、この基本波成分のフーリエ係
数を得る。これを二つの周波数を用いて行い、そのフー
リエ係数と電動機モデルの出力電流/入力電圧の周波数
特性から得られる前記フーリエ係数と対応する電流成分
値との関係から電動機定数が演算される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動機定数測定方法及
び装置に係り、特に交流電動機をベクトル制御する制御
装置において必要な電動機定数を測定するに好適な電動
機定数測定方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ベクトル制御装置を用いて交流電動機を
制御するに際しては、対象となる交流電動機の定数に基
づいて制御定数を設定することが必要である。このた
め、従来、電動機定数の設計値に基づいて制御定数を設
定したり、または抵抗測定試験、無負荷試験、拘束試験
により必要な電動機定数を測定し、この測定結果から制
御定数を設定する方法が採用されている。
【0003】しかし、電動機の設計値を用いる前者の方
法では、設計値と実際値の不一致により制御演算誤差が
生じ、制御定数を設定したあと再調整を余儀なくされて
いる。
【0004】一方、各種の測定試験によって得られた測
定結果を用いる後者の方法では、拘束試験で電動機を固
定する器具が必要となるなど、各種測定を行うための準
備作業が煩雑となる。
【0005】そこで、これらの問題点に対処するものと
して、特開昭62−262697号公報に記載されてい
るものがある。これは、インバータ制御装置に電動機を
接続した状態で、各種測定条件を与えたときの電圧指令
値と電流検出値を求め、これらの値に従って、電動機定
数を測定し、この測定結果に従って制御定数を設定する
ものであり、直流励磁により一次抵抗(r1)を、三相
交流励磁により一次と二次の合成抵抗(rσ=r1+r
2’)及び一次と二次の合成漏れインダクタンス(Lσ=
l1+l2’)を、さらに無負荷一定速運転により相互イ
ンダクタンス (M’)を測定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術で
は、上記合成抵抗rσ、合成漏れインダクタンスLσの
測定時に電動機に三相の交流電流が流れ、トルクが発生
するため、電動機を回転停止状態に維持することができ
ず、測定時に電動機が回転すると、測定精度が劣化し電
動機定数として正確な値が得られない。
【0007】また電動機が回転しない程度の微小電流に
て測定を行うとインバータの高調波成分やノイズの影響
によって同様に測定精度が劣化する。
【0008】さらに電動機定数の測定式が高周波電圧に
基づく近似から導かれているため、有限周波数では必ず
誤差が生じる。
【0009】また高周波電圧印加時には、インバータの
パルス分解能やインクルメント誤差の影響により、出力
電圧が指令電圧と異なり、その結果測定精度が劣化す
る。
【0010】また相互インダクタンスM’の測定におい
ては測定式の中にそれ以前に測定した一次抵抗r1、合
成漏れインダクタンスLσ が使用され、さらに二次抵
抗(r2)及び 二次時定数(T2) では以前に測定した
値r1、 rσ、M’を用いて演算される為、その測定精
度には前測定値の精度が大きく影響を与えるという問題
があった。
【0011】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、電動機を回転停止状態を維持しながら任意
の周波数の測定信号を用いて、必要な全ての電動機定数
を正確に測定することのできる電動機定数測定方法及び
装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の電動機定数測定
方法は、d軸電圧指令とq軸電圧指令並びに一次角周波
数指令に従って三相電圧指令信号を生成し、これに比例
して電力変換器の出力電圧を制御して電動機に印加する
とともに、出力電流を検出し、この検出電流と一次角周
波数指令に従ってd軸電流成分とq軸電流成分を検出す
るに際して、一次角周波数指令とq軸電圧指令の各指令
値をそれぞれ零とする条件下で、d軸電圧指令値として
交流信号を与え、これに基づいて生成された三相電圧指
令信号に従う変換器出力電圧を電動機に印加し、このと
き電動機に流れるd軸電流成分を検出し、この検出値を
前記交流信号を基準とするフーリエ展開に従って分析
し、この基本波成分のフーリエ係数を得るのに前記交流
信号に関して二つの周波数を用いて行い、そのフーリエ
係数と電動機モデルにおける出力電流/入力電圧の周波
数特性から得られる前記フーリエ係数と対応する電流成
分値との関係から電動機定数を求めることを特徴とす
る。
【0013】また本発明の電動機定数測定方法は、d軸
電圧指令とq軸電圧指令並びに一次角周波数指令に従っ
て三相電圧指令信号を生成し、これに比例して電力変換
器の出力電圧を制御して電動機に印加するとともに、出
力電流を検出し、この検出電流と一次角周波数指令に従
ってd軸電流成分とq軸電流成分を検出するに際して、
一次角周波数指令とd軸電圧指令の各指令値をそれぞれ
零とする条件下で、q軸電圧指令値として交流信号を与
え、これに基づいて生成された三相電圧指令信号に従う
変換器出力電圧を電動機に印加し、このとき電動機に流
れるq軸電流成分を検出し、この検出値を前記交流信号
を基準とするフーリエ展開に従って分析し、この基本波
成分のフーリエ係数を得るのに前記交流信号に関して二
つの周波数を用いて行い、そのフーリエ係数と電動機モ
デルにおける出力電流/入力電圧の周波数特性から得ら
れる前記フーリエ係数と対応する電流成分値との関係か
ら電動機定数を求めることを特徴とする。
【0014】更に本発明の電動機定数測定方法は、d軸
電圧指令とq軸電圧指令並びに一次角周波数指令に従っ
て三相電圧指令信号を生成し、これに比例して電力変換
器の出力電圧を制御して電動機に印加するとともに、出
力電流を検出し、この検出電流と一次角周波数指令に従
ってd軸電流成分とq軸電流成分を検出するに際して、
一次角周波数指令とq軸電圧指令の各指令値をそれぞれ
零とする条件下で、d軸電圧指令値として二つの周波数
成分を含む交流信号を与え、これに基づいて生成された
三相電圧指令信号に従う変換器出力電圧を電動機に印加
し、このとき電動機に流れるd軸電流成分を検出し、こ
の検出値を前記交流信号を基準とするフーリエ展開に従
って分析し、前記二つの周波数成分の各基本波成分に対
するフーリエ係数を得、それらのフーリエ係数と電動機
モデルにおける出力電流/入力電圧の周波数特性から得
られる前記フーリエ係数と対応する電流成分値との関係
から電動機定数を求めることを特徴とする。
【0015】また本発明の電動機定数測定方法は、d軸
電圧指令とq軸電圧指令並びに一次角周波数指令に従っ
て三相電圧指令信号を生成し、これに比例して電力変換
器の出力電圧を制御して電動機に印加するとともに、出
力電流を検出し、この検出電流と一次角周波数指令に従
ってd軸電流成分とq軸電流成分を検出するに際して、
一次角周波数指令とd軸電圧指令の各指令値をそれぞれ
零とする条件下で、q軸電圧指令値として二つの周波数
成分を含む交流信号を与え、これに基づいて生成された
三相電圧指令信号に従う変換器出力電圧を電動機に印加
し、このとき電動機に流れるq軸電流成分を検出し、こ
の検出値を前記交流信号を基準とするフーリエ展開に従
って分析し、前記二つの周波数成分の各基本波成分に対
するフーリエ係数を得、それらフーリエ係数と電動機モ
デルにおける出力電流/入力電圧の周波数特性から得ら
れる前記フーリエ係数と対応する電流成分値との関係か
ら電動機定数を求めることを特徴とする。
【0016】更に本発明のベクトル制御器の制御定数設
定方法は、前記いずれかの電動機定数測測定方法により
求められた電動機定数に基づいて、q軸電流指令とd軸
電流指令並びにq軸電流成分とd軸電流成分を基にd軸
電圧指令とq軸電圧指令並びに一次角周波数指令を生成
するためのベクトル制御器の制御定数を設定することを
特徴とする。
【0017】また本発明の電動機定数測定装置は、d軸
電圧指令とq軸電圧指令並びに一次角周波数指令に従っ
て三相電圧指令信号を生成する三相電圧指令信号生成手
段と、前記三相電圧指令に比例した交流電圧を電動機に
印加する電力変換器と、該電力変換器の出力電流を検出
する出力電流検出手段と、出力電流検出手段の検出電流
と一次角周波数指令に従ってd軸電流成分とq軸電流成
分を生成する電流成分生成手段と、一次角周波数指令と
q軸電圧指令の各指令値をそれぞれ零に設定するととも
にd軸電圧指令値として交流信号を与える測定信号発生
手段と、前記交流信号に従って変化する三相交流電圧が
電動機に印加された結果として、電流成分生成手段で検
出されたd軸電流成分に基づいて、請求項1または3の
いずれかの方法により電動機定数を算出する電動機定数
算出手段とを有することを特徴とする。
【0018】更に本発明の電動機定数測定装置は、d軸
電圧指令とq軸電圧指令並びに一次角周波数指令に従っ
て三相電圧指令信号を生成する三相電圧指令信号生成手
段と、前記三相電圧指令に比例した交流電圧を電動機に
印加する電力変換器と、該電力変換器の出力電流を検出
する出力電流検出手段と、出力電流検出手段の検出電流
と一次角周波数指令に従ってd軸電流成分とq軸電流成
分を生成する電流成分生成手段と、一次角周波数指令と
d軸電圧指令の各指令値をそれぞれ零に設定するととも
にq軸電圧指令値として交流信号を与える測定信号発生
手段と、前記交流信号に従って変化する三相交流電圧が
電動機に印加された結果として、電流成分生成手段で検
出されたd軸電流成分に基づいて、請求項2または4の
いずれかの方法により電動機定数を算出する電動機定数
算出手段とを有することを特徴とする。
【0019】また本発明のインバータ装置は、前記ベク
トル制御器の制御定数設定方法により制御定数が設定さ
れるベクトル制御器を含んで構成されたことを特徴とす
る。
【0020】
【作用】上記構成の電動機定数測定方法では一次角周波
数指令とq軸電圧指令の各指令値をそれぞれ零とし、d
軸電圧指令値として交流信号を付加すると、電動機巻線
には三相交流電流が流れず、V相とW相の電流が同相と
なり、単相交流電流が流れるため、電動機は回転せずに
停止状態を維持することができる。そして、電動機の回
転が停止されているときに、電動機に流れるd軸電流成
分を検出し、この検出値に基づいて電動機定数の測定値
を得ることができる。この場合、電動機に流れるd軸電
流成分の検出値を前記交流信号を基準とするフーリエ展
開に従って分析し、基本波成分のフーリエ係数を得る。
これを前記交流信号に関して二つの周波数を用いて行
い、そのフーリエ係数と電動機モデルにおける出力電流
/入力電圧の周波数特性から得られる前記フーリエ係数
と対応する電流成分値との関係から電動機定数を求める
ことにより、同じ測定状態の下で、精度劣化の要因であ
るインバータのパルス分解能やインクルメント誤差など
の影響が小さい任意の周波数の測定信号を用いて、必要
な全ての電動機定数を正確に求めることができる。
【0021】また上記構成の電動機定数測定方法では、
一次角周波数指令とq軸電圧指令の各指令値をそれぞれ
零とし、d軸電圧指令値として二つの周波数成分を持つ
交流信号を付加すると、電動機巻線には三相交流電流が
流れず、V相とW相の電流が同相となり、単相交流電流
が流れるため、電動機は回転せずに停止状態を維持する
ことができる。そして、電動機の回転が停止されている
ときに、電動機に流れるd軸電流成分を検出し、この検
出値に基づいて、電動機定数の測定値を得ることができ
る。この場合、電動機に流れるd軸電流成分の検出値を
前記交流信号を基準とするフーリエ展開に従って分析
し、前記二つの周波数成分の各基本波成分に対するフー
リエ係数を得る。それらフーリエ係数と電動機モデルに
おける出力電流/入力電圧の周波数特性から得られる前
記フーリエ係数と対応する電流成分値との関係から電動
機の定数を求めることにより、同じ測定状態の下で、精
度劣化の要因であるインバータのパルス分解能やインク
ルメント誤差などの影響が小さい任意の周波数の測定信
号を用いて、必要な全ての電動機定数を正確に求めるこ
とができる。
【0022】更に上記構成の電動機定数測定方法では、
一次角周波数指令とd軸電圧指令の各指令値をそれぞれ
零とし、q軸電圧指令値として交流信号を付加すると、
電動機巻線には三相交流電流が流れず、U相が0とな
り、V相とW相の電流は同じ大きさで逆相となり、単相
交流電流が流れるため、電動機は回転せずに停止状態を
維持することができる。そして、電動機の回転が停止さ
れているときに、電動機に流れるd軸電流成分を検出
し、この検出値に基づいて電動機定数の測定値を得るこ
とができる。この場合、電動機に流れるq軸電流成分の
検出値を前記交流信号を基準とするフーリエ展開に従っ
て分析し、基本波成分のフーリエ係数を得る。これを前
記交流信号に関して二つの周波数を用いて行い、そのフ
ーリエ係数と電動機モデルにおける出力電流/入力電圧
の周波数特性から得られる前記フーリエ係数と対応する
電流成分値との関係から電動機定数を求めることによ
り、同じ測定状態の下で、精度劣化の要因であるインバ
ータのパルス分解能やインクルメント誤差などの影響が
小さい任意の周波数の測定信号を用いて、必要な全ての
電動機定数を正確に求めることができる。
【0023】また上記構成の電動機定数測定方法では、
一次角周波数指令とd軸電圧指令の各指令値をそれぞれ
零とし、q軸電圧指令値として二つの周波数成分を持つ
交流信号を付加すると、電動機巻線には三相交流電流が
流れず、U相が0となり、V相とW相の電流は同じ大き
さで逆相となり、単相交流電流が流れるため、電動機は
回転せずに停止状態を維持することができる。そして、
電動機の回転が停止されているときに、電動機に流れる
d軸電流成分を検出し、この検出値に基づいて、電動機
定数の測定値を得ることができる。この場合、電動機に
流れるq軸電流成分の検出値を前記交流信号を基準とす
るフーリエ展開に従って分析し、前記二つの周波数成分
の各基本波成分に対するフーリエ係数を得る。それらフ
ーリエ係数と電動機モデルにおける出力電流/入力電圧
の周波数特性から得られる前記フーリエ係数と対応する
電流成分値との関係から電動機の定数を求めることによ
り、同じ測定状態の下で、精度劣化の要因であるインバ
ータのパルス分解能やインクルメント誤差などの影響が
小さい任意の周波数の測定信号を用いて、必要な全ての
電動機定数を正確に求めることができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0025】図1はPWMインバータにより交流電動機
を駆動するシステムに本発明の電動機定数測定方法を適
用したときの一実施例を示す回路構成図である。図1に
おいて、測定対象となる交流電動機1にはPWMインバ
ータ2が接続されている。PWMインバータ2はトラン
ジスタなどのスイッチング素子を備えていると共に、三
相電圧指令信号V1u* 、V1v* 、V1w* と搬送波とを比
較して三相PWM信号を生成するPWM信号生成手段を
備えており、PWM信号に従って可変周波数の交流電圧
を交流電動機1に供給するようになっている。三相電圧
指令信号V1u*〜V1w* は座標変換器3で生成されるよ
うになっている。この座標変換器3は、次の(1)式に
従って、d軸電圧指令としての一次電圧指令V1d* とq
軸電圧指令としての一次電圧指令V1q* 及び一次角周波
数指令ω1*から三相電圧指令信号V1u* 、V1v* 、V1w
* を演算するように構成されている。
【0026】
【数1】
【0027】一方、PWMインバータ2と交流電動機1
とを結ぶ線路中にはU相の電流を検出する電流検出器4
aとW相の電流を検出する電流検出器4bが設けられて
おり、各電流検出器4a,4bの検出電流が座標変換器
5に供給されている。
【0028】座標変換器5は、次の(2)式に従って、
電流検出器4a,4bの検出電流と一次角周波数指令ω
1*からd,q軸で表される二軸のd軸電流成分I1d、q
軸電流成分I1qを生成する電流成分生成手段として構成
されており、各電流成分に関する信号がオートチューニ
ング機能を備えたベクトル制御装置6に供給されてい
る。
【0029】
【数2】
【0030】ベクトル制御装置6は電動機定数演算器
7、制御定数演算器8、ベクトル制御器9から構成され
ている。
【0031】電動機定数演算器7は、座標変換器5から
得られた電流成分I1dに基づいて電動機の定数を算出す
る電動機定数算出手段を構成すると共に、一次角周波数
指令ω1*とq軸電圧指令V1q* を0に設定すると共に、
d軸電圧指令V1d* として交流信号を発生する測定信号
発生手段として構成されている。
【0032】制御定数演算器8は、電動機定数演算器7
で演算された電動機定数に基づいてベクトル制御器9の
制御定数を演算するように構成されている。
【0033】ベクトル制御器9は、制御定数演算器8で
演算された制御定数に従って一次電圧指令V1d* 、V1q
* 、一次角周波数指令ω1*などの信号を制御するように
構成されている。
【0034】本実施例においては、測定時にベクトル制
御器9を切り離し、電動機定数演算器7から測定条件と
して一次角周波数指令ω1*を0、q軸電圧指令V1q* を
0とし、d軸電圧指令値として交流信号(V1d*=Vdsin
ωt ) を座標変換器3に入力する。この場合、前記測
定条件に従った信号を座標変換器3に入力すると、座標
変換器3からの出力値は(1)式に基づいて次の(3)
式が得られる。
【0035】
【数3】
【0036】(3)式より、V相とW相の電圧が同相で
あることが理解される。V相とW相の電圧が同相になっ
たことによって、V相とW相の電流も同相となる。
【0037】上記の関係から、ω1*が0、V1q* が0の
ときには、交流電動機1の巻線に三相交流電流が流れ
ず、V相とW相の電流が同相の単相交流電流が流れるこ
とになる。このため、d軸に大きな測定信号を加えても
交流電動機1にトルクは発生せず、交流電動機1の回転
が停止された状態に維持されることとなる。また、上記
測定条件を適用すると、電動機速度ωreは0、すべり角
周波数ωs が0のため、例えば交流電動機1に誘導電動
機を使用した場合、誘導電動機のモデルにおいて、ωr
e、ωs に関係するブロックが省略され、誘導電動機モ
デルが図2のように簡単なモデルで表せる。
【0038】次に、電動機定数rσ、Lσ、r2’、T2
の測定方法について説明する。
【0039】先ず、測定信号としてV1d*=Vdsinωtを
座標変換器3に入力し、これに従った電圧を交流電動機
1に印加し、このとき交流電動機1に流れる電流を各電
流検出器4a、4bで検出し、この検出電流に従ってd
軸電流成分I1dを生成する。そして、このd軸電流成分
I1dを前記交流信号V1d*=Vdsinωtを基準としてフー
リエ展開を行う。その基本波成分を示すと次の(4)式
となる。
【0040】
【数4】
【0041】ここで、周期Tは2π/ωである。なお、
一周期の積分のみでなく任意の周期でフーリエ係数を演
算することも可能である。
【0042】さて、図2よりV1d*からI1dが得られる
までの伝達関数は次の(5)式で表される。
【0043】
【数5】
【0044】(5)式の伝達関数に交流信号Vdsinωt
を加えた場合、出力される電流I1dは次の(6)式で表
される。
【0045】
【数6】
【0046】(4)式におけるsinωtの係数と(6)
式のsinωtの係数が一致し、(4)式におけるcosωt
の係数と(6)式のcosωtの係数が一致するべきであ
るから、この条件を基に連立方程式をたてると、次の
(7)式で表される。
【0047】
【数7】
【0048】(7)式において、未知変数四つに対し、
方程式が二つなので、このままでは解くことはできな
い。そこで、二つの異なる周波数(ωα、ωβ)を用い
て二回の測定を行うことにより、次の(8)式で表され
る四元連立方程式を得る。
【0049】
【数8】
【0050】(8)式の連立方程式を解くことにより、
電動機定数rσ、Lσ、r2’、T2が求められる。
【0051】ここで、(8)式を見ると、非常に複雑な
式であり、直接(8)式の連立方程式を解くことは困難
である。そこで、媒介変数を利用することにより、
(8)式を簡単に解く。
【0052】ここで、媒介変数を次の(9)、(10)
式とおく。
【0053】
【数9】
【0054】
【数10】
【0055】(9)、(10)式より、rσ、Lσは次
の(11)、(12)式で表される。
【0056】
【数11】
【0057】
【数12】
【0058】(11)、(12)式で表されるrσ、L
σを(6)式に代入すると、次の(13)式となる。
【0059】
【数13】
【0060】(4)式におけるsinωtの係数と(1
3)式のsinωtの係数が一致し、(4)式におけるcos
ωtの係数と(13)式のcosωtの係数が一致するべ
きであるから、この条件を基に連立方程式をたてると、
次の(14)式で表される。
【0061】
【数14】
【0062】(14)式の連立方程式を解くことによ
り、媒介変数が次の(15)、(16)式で表される。
【0063】
【数15】
【0064】
【数16】
【0065】上記のことを(8)式の四元連立方程式に
適用する。媒介変数を次の(17)から(20)式とお
く。
【0066】
【数17】
【0067】
【数18】
【0068】
【数19】
【0069】
【数20】
【0070】すると、(8)式の四元連立方程式は次の
(21)式のように簡単に表される。
【0071】
【数21】
【0072】(21)式より、(15)、(16)式を
用いて、各媒介変数の値が次の(22)式から(25)
式で表される。
【0073】
【数22】
【0074】
【数23】
【0075】
【数24】
【0076】
【数25】
【0077】ここで、(17)から(20)式に基づい
て、求められた各媒介変数の値の差分をとることによ
り、次の(26)、(27)式で示される値が求まる。
【0078】
【数26】
【0079】
【数27】
【0080】(26)、(27)式をみると、T2、r
2’のみを含むので、(26)、(27)式から成り立
つ連立方程式を解くことにより、T2、r2’が次の(2
8)、(29)式で表される。
【0081】
【数28】
【0082】
【数29】
【0083】そして、得られたT2、r2’を用いて、r
σ、Lσを求めると次の(30)、(31)式で表され
る。
【0084】
【数30】
【0085】
【数31】
【0086】図3に具体的な測定概念図を示す。図3に
示すように、先ず設定値であるVd、ωα、ωβ と電流
検出器4a、4bの検出値に従って求められるI1dを用
いて、各周波数に対する媒介変数値を(22)から(2
5)式に従って測定する。そして、得られた各媒介変数
値の差分をとり、これらの値からT2、r2’を(2
8)、(29)式に従って測定する。そして、得られた
T2、r2’の測定値を用いて(30)、(31)式に従
って、(22)から(25)式で得られる測定値を補正
することによりrσ、Lσを測定する。
【0087】以上が測定原理である。従って、同じ測定
状態の下で、精度劣化の要因であるインバータのパルス
分解能やインクルメント誤差などの影響が小さい任意の
二つの周波数の測定信号を用いて測定を行い、連立方程
式を解くことにより、必要な電動機定数rσ、Lσ、r
2’、 T2 を高精度に測定することができる。
【0088】なお、前記実施例においては、二つの異な
る周波数を用いて二回測定を行っているが、二つの異な
る周波数を重畳させた交流信号(V1d*=Vdsinωαt+
Vdsinωβt )を用いて測定を行うこともできる。こ
の場合、d軸電流成分I1dを前記交流信号V1d*=Vdsin
ωαt+Vdsinωβt を基準としてフーリエ展開を行
い、その各周波数成分に着目して示すと次の(32)式
となる。
【0089】
【数32】
【0090】図2に示すブロック線図から理解されるよ
うに、測定時の電動機モデルは線形であるため、重ね合
わせの定理により、各周波数に対する出力の応答は別々
に考えることができる。従って、(5)式の伝達関数に
交流信号Vdsinωαtを加えた場合、出力される電流I
1dは次の(33)式で表される。
【0091】
【数33】
【0092】また、(5)式の伝達関数に交流信号Vds
inωβtを加えた場合、出力される電流I1dは次の(3
4)式で表される。
【0093】
【数34】
【0094】(32)式におけるsinωαtの係数と
(33)式のsinωαtの係数が一致し、(32)式に
おけるcosωαtの係数と(33)式のcosωαtの係数
が一致し、また、(32)式におけるsinωβtの係数
と(34)式のsinωβtの係数が一致し、(32)式
におけるcosωβtの係数と(34)式のcosωβtの係
数が一致するべきであるから、この条件を基に連立方程
式をたてると、(8)式の連立方程式が得られ、以下同
様の方法で、必要な電動機定数rσ、Lσ、r2’、T2
を高精度に測定することができる。
【0095】なお、前記実施例においては、d軸に測定
信号を与えるものについて述べたが、本発明における測
定条件を適用したとき、d軸とq軸はまったく同一モデ
ルであるため、q軸に測定信号を加えても各種電動機定
数を測定することができる。この場合、一次角周波数指
令ω1*とd軸電圧指令V1d* の各指令値をそれぞれ0に
すると共に、q軸電圧指令値として交流信号を与える。
【0096】また、d軸とq軸に同位相の測定信号を加
えても、合成ベクトル方向を新たな軸とし、例えばこの
軸を仮にd’軸とし、これに直行する軸をq’軸とする
と、d’,q’軸においては前記実施例と同様な動作が
行われるため、等価的に扱うことができる。
【0097】また上述した測定方法によって得られた各
種電動機定数は、記憶要素に記憶され、図4に示すよう
なベクトル制御装置の制御演算定数の設定に使用され
る。
【0098】図4に示すベクトル制御装置においては、
図1に示すPWMインバータ2、座標変換器3,5、電
流検出器4a,4bの他に速度検出器10、速度指令器
11、速度制御器12、励磁電流指令器13、電流制御
器14,15、すべり角周波数制御器16、非干渉制御
器17などを備えて構成されている。
【0099】速度制御器12は、速度指令器11からの
速度指令と速度検出器10からの検出速度との差に応じ
たq軸電流指令I1q*を生成するようになっている。
【0100】電流制御器15は、速度制御器12からの
q軸電流指令値I1q*とq軸電流成分I1qとの偏差に応
じたq軸電圧指令V1q*を出力するようになっている。
【0101】電流制御器14は、励磁電流指令器13か
らの励磁電流指令I1d*とd軸電流成分I1dとの偏差に
応じたd軸電圧指令V1d*を生成するようになってい
る。
【0102】すべり角周波数制御器16は速度制御器1
2からのq軸電流指令値I1q*を励磁電流指令I1d*で割
算してすべり角周波数指令ωs*を生成するようになって
いる。そして、このすべり角周波数指令ωs*は、速度検
出器10で検出された回転速度ωrmと加算され、一次角
周波数指令ω1*として出力されるようになっている。
また非干渉制御器17は、電流成分I1d*、I1q*、一次
角周波数指令ω1*を用いて干渉項分を補償するように構
成されている。
【0103】上記構成におけるベクトル制御装置におい
て、例えばすべり角周波数制御器16で、すべり角周波
数指令ωs*を求めるに際しては次の(35)式が用いら
れる。
【0104】
【数35】
【0105】(35)式を用いるに際しては、前述した
方法で測定された電動機定数としての二次時定数T2 が
用いられる。このような演算定数の設定を行うときは、
前述した方法で測定された電動機定数に基づいて制御定
数演算器8で制御定数を演算し、ベクトル制御器9の演
算プログラムの定数設定を行うことにより可能である。
また、電流制御器14,15、非干渉制御器17におい
ても同様に、測定された電動機定数に基づいて演算定数
を設定することができる。
【0106】なお、前記実施例においては、電動機定数
演算器7と制御定数演算器8を内部に組み込んだベクト
ル制御装置6を使用しているが、図5に示すようにベク
トル制御装置6とは別個に、電動機定数演算器7と制御
定数演算器8で構成されるオートチューニング装置18
として機能させることができる。この場合、電動機定数
演算器7より所定の測定条件となるようベクトル制御器
9に設定信号が送られ、ベクトル制御器9は、設定信号
に従って電圧指令値を出力する。そしてその時の、d軸
電流検出値がベクトル制御器9から電動機定数演算器7
に送られ、このd軸電流検出値より電動機定数が電動機
定数演算器7において前述した方法で測定される。そし
て、測定された電動機定数に基づいて制御定数演算器8
で制御定数を演算し、その制御定数値がベクトル制御器
9へ送られ、ベクトル制御器の演算プログラムの定数設
定が行われる。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
交流電動機に測定信号を印加するに際して、交流電動機
に単相交流電流が流れる測定信号を用いているため、電
動機の回転が停止された状態で電動機の定数を測定する
ことができ、また精度劣化の要因であるインバータのパ
ルス分解能やインクルメント誤差などの影響が小さい任
意の二つの周波数を用いて測定を行い、その際のd軸の
電流成分I1dを、交流信号を基準とするフーリエ展開に
従って分析し、この基本波成分のフーリエ係数と電動機
モデルの出力電流/入力電圧の周波数特性から得られる
前記フーリエ係数と対応する電流成分値との関係から、
必要な全ての電動機定数を高精度に測定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電動機定数測定装置の
回路構成図
【図2】測定時の電動機のブロック線図モデル
【図3】本発明における電動機定数測定概念図
【図4】誘導電動機ベクトル制御装置の回路構成図
【図5】本発明の別の実施例を示す電動機定数測定装置
の回路構成図
【符号の説明】
1 交流電動機 2 PWMインバータ 3 座標変換器 4a 電流検出器 4b 電流検出器 5 座標変換器 7 電動機定数演算器 8 制御定数演算器 9 ベクトル制御器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 d軸電圧指令とq軸電圧指令並びに一次
    角周波数指令に従って三相電圧指令信号を生成し、これ
    に比例して電力変換器の出力電圧を制御して電動機に印
    加するとともに、出力電流を検出し、この検出電流と一
    次角周波数指令に従ってd軸電流成分とq軸電流成分を
    検出するに際して、 一次角周波数指令とq軸電圧指令の各指令値をそれぞれ
    零とする条件下で、d軸電圧指令値として交流信号を与
    え、これに基づいて生成された三相電圧指令信号に従う
    変換器出力電圧を電動機に印加し、このとき電動機に流
    れるd軸電流成分を検出し、この検出値を前記交流信号
    を基準とするフーリエ展開に従って分析し、この基本波
    成分のフーリエ係数を得るのに前記交流信号に関して二
    つの周波数を用いて行い、そのフーリエ係数と電動機モ
    デルにおける出力電流/入力電圧の周波数特性から得ら
    れる前記フーリエ係数と対応する電流成分値との関係か
    ら電動機定数を求めることを特徴とする電動機定数測定
    方法。
  2. 【請求項2】 d軸電圧指令とq軸電圧指令並びに一次
    角周波数指令に従って三相電圧指令信号を生成し、これ
    に比例して電力変換器の出力電圧を制御して電動機に印
    加するとともに、出力電流を検出し、この検出電流と一
    次角周波数指令に従ってd軸電流成分とq軸電流成分を
    検出するに際して、 一次角周波数指令とd軸電圧指令の各指令値をそれぞれ
    零とする条件下で、q軸電圧指令値として交流信号を与
    え、これに基づいて生成された三相電圧指令信号に従う
    変換器出力電圧を電動機に印加し、このとき電動機に流
    れるq軸電流成分を検出し、この検出値を前記交流信号
    を基準とするフーリエ展開に従って分析し、この基本波
    成分のフーリエ係数を得るのに前記交流信号に関して二
    つの周波数を用いて行い、そのフーリエ係数と電動機モ
    デルにおける出力電流/入力電圧の周波数特性から得ら
    れる前記フーリエ係数と対応する電流成分値との関係か
    ら電動機定数を求めることを特徴とする電動機定数測定
    方法。
  3. 【請求項3】 d軸電圧指令とq軸電圧指令並びに一次
    角周波数指令に従って三相電圧指令信号を生成し、これ
    に比例して電力変換器の出力電圧を制御して電動機に印
    加するとともに、出力電流を検出し、この検出電流と一
    次角周波数指令に従ってd軸電流成分とq軸電流成分を
    検出するに際して、 一次角周波数指令とq軸電圧指令の各指令値をそれぞれ
    零とする条件下で、d軸電圧指令値として二つの周波数
    成分を含む交流信号を与え、これに基づいて生成された
    三相電圧指令信号に従う変換器出力電圧を電動機に印加
    し、このとき電動機に流れるd軸電流成分を検出し、こ
    の検出値を前記交流信号を基準とするフーリエ展開に従
    って分析し、前記二つの周波数成分の各基本波成分に対
    するフーリエ係数を得、それらのフーリエ係数と電動機
    モデルにおける出力電流/入力電圧の周波数特性から得
    られる前記フーリエ係数と対応する電流成分値との関係
    から電動機定数を求めることを特徴とする電動機定数測
    定方法。
  4. 【請求項4】 d軸電圧指令とq軸電圧指令並びに一次
    角周波数指令に従って三相電圧指令信号を生成し、これ
    に比例して電力変換器の出力電圧を制御して電動機に印
    加するとともに、出力電流を検出し、この検出電流と一
    次角周波数指令に従ってd軸電流成分とq軸電流成分を
    検出するに際して、 一次角周波数指令とd軸電圧指令の各指令値をそれぞれ
    零とする条件下で、q軸電圧指令値として二つの周波数
    成分を含む交流信号を与え、これに基づいて生成された
    三相電圧指令信号に従う変換器出力電圧を電動機に印加
    し、このとき電動機に流れるq軸電流成分を検出し、こ
    の検出値を前記交流信号を基準とするフーリエ展開に従
    って分析し、前記二つの周波数成分の各基本波成分に対
    するフーリエ係数を得、それらフーリエ係数と電動機モ
    デルにおける出力電流/入力電圧の周波数特性から得ら
    れる前記フーリエ係数と対応する電流成分値との関係か
    ら電動機定数を求めることを特徴とする電動機定数測定
    方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかの測定
    方法により求められた電動機定数に基づいて、q軸電流
    指令とd軸電流指令並びにq軸電流成分とd軸電流成分
    を基にd軸電圧指令とq軸電圧指令並びに一次角周波数
    指令を生成するためのベクトル制御器の制御定数を設定
    することを特徴とするベクトル制御器の制御定数設定方
    法。
  6. 【請求項6】 d軸電圧指令とq軸電圧指令並びに一次
    角周波数指令に従って三相電圧指令信号を生成する三相
    電圧指令信号生成手段と、前記三相電圧指令に比例した
    交流電圧を電動機に印加する電力変換器と、該電力変換
    器の出力電流を検出する出力電流検出手段と、出力電流
    検出手段の検出電流と一次角周波数指令に従ってd軸電
    流成分とq軸電流成分を生成する電流成分生成手段と、
    一次角周波数指令とq軸電圧指令の各指令値をそれぞれ
    零に設定するとともにd軸電圧指令値として交流信号を
    与える測定信号発生手段と、前記交流信号に従って変化
    する三相交流電圧が電動機に印加された結果として、電
    流成分生成手段で検出されたd軸電流成分に基づいて、
    請求項1または3のいずれかの方法により電動機定数を
    算出する電動機定数算出手段とを有することを特徴とす
    る電動機定数測定装置。
  7. 【請求項7】 d軸電圧指令とq軸電圧指令並びに一次
    角周波数指令に従って三相電圧指令信号を生成する三相
    電圧指令信号生成手段と、前記三相電圧指令に比例した
    交流電圧を電動機に印加する電力変換器と、該電力変換
    器の出力電流を検出する出力電流検出手段と、出力電流
    検出手段の検出電流と一次角周波数指令に従ってd軸電
    流成分とq軸電流成分を生成する電流成分生成手段と、
    一次角周波数指令とd軸電圧指令の各指令値をそれぞれ
    零に設定するとともにq軸電圧指令値として交流信号を
    与える測定信号発生手段と、前記交流信号に従って変化
    する三相交流電圧が電動機に印加された結果として、電
    流成分生成手段で検出されたd軸電流成分に基づいて、
    請求項2または4のいずれかの方法により電動機定数を
    算出する電動機定数算出手段とを有することを特徴とす
    る電動機定数測定装置。
  8. 【請求項8】 請求項5の方法により制御定数が設定さ
    れるベクトル制御器を含んで構成されたことを特徴とす
    るインバータ装置。
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