JPH0755139Y2 - 車両のサンルーフ構造 - Google Patents

車両のサンルーフ構造

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JPH0755139Y2
JPH0755139Y2 JP1990008762U JP876290U JPH0755139Y2 JP H0755139 Y2 JPH0755139 Y2 JP H0755139Y2 JP 1990008762 U JP1990008762 U JP 1990008762U JP 876290 U JP876290 U JP 876290U JP H0755139 Y2 JPH0755139 Y2 JP H0755139Y2
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JP
Japan
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molded ceiling
shade
opening
sunroof
ceiling
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JP1990008762U
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JPH0399613U (ja
Inventor
晃 桑原
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池田物産株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、車両のサンルーフ構造に関する。
[従来の技術] 近年、乗用車において、ルーフパネルに矩形状の開口部
を形成し、この開口部を覆って取り付けられているシェ
ードを開閉するようにしたサンルーフを備えたものが多
く提案されている。
第5図は従来のサンルーフ付乗用車の一部を示したもの
である。この構造では、不図示のルーフパネルに形成さ
れた矩形状の開口部の周囲にサンルーフフレーム51が配
設され、かつこの下側にルーフパネルの開口部に対応し
て矩形状に形成された開口部を有する成形天井52が配設
されている。そして、上記開口部側では、成形天井52の
上面をサンルーフフレーム51の下面に密着当接させ、こ
の状態で上記両開口縁部を挟むようにウエルト53を差し
込み、成形天井52をサンルーフフレーム51を介してルー
フパネルに取り付けている。このようにして成形天井52
をルーフパネルに取り付けている乗用車では、ウエルト
53で縁取りした開口部54が車体のルーフに形成された状
態になる。加えて、この開口部54は、スライドレール55
に案内されて移動可能に取り付けられた不図示のガラス
リッドと、このガラスリッドと成形天井52との間で開口
部54を覆ってスライドするシェード56とで開閉できるよ
うになっている。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、このようにシェード56が成形天井52の上
側でスライドする構造では、シェード56で閉じられてい
る状態でも開口部54の縁部が車室内側より見える。した
がって、成形天井52の開口縁部とサンルーフフレーム51
の開口縁部との間にウエルト53を差し込んでこれらの端
末処理を行っている構造では、ウエルト53と成形天井52
との間に形成されるパーティングや、ウエルト53と成形
天井52との材質などの違い、あるいは保守点検などでウ
エルト53が脱着されて周辺についたキズなどがあると、
これらが車室内より見えることになる。また、シェード
56で開口部54を閉じている状態でもシェード56と成形天
井52との間に段差が生じて一体感が得られず見栄えが良
くなる。さらに、ガラスリッドと成形天井52との間に配
置されるので、シェード56の厚みに制限を受けるなどの
問題点や、シェード56を組み付ける順序にも制限を受け
るなどの問題点があった。
本考案は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その目
的は美感を向上させ、取り付け作業も簡単にすることが
できる車両のサンルーフ構造を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため本考案は、サンルーフフレーム
で画成された矩形状の開口部を有するルーフパネルの下
側に、前記開口部に対応した矩形状の開口部を有する成
形天井が取り付けられるとともに、前記成形天井の開口
部を開閉するシェードを設けてなる車両のサンルーフ構
造において、前記成形天井は、前記成形天井側の開口部
を画成している開口縁部を斜め上側へ屈曲形成した逃げ
部と、前記開口部後端側に設けられて前記シェードを成
形天井上面側へ導くための導入口とを有する一方、前記
シェードは、前記成形天井の下側から前記逃げ部に配置
した状態で成形天井の下面と略面一となる厚さの板状に
形成されて、前記サンルーフフレームに設けられたレー
ル部に対し支持部材を介してスライド可能に吊り下げ支
持されていることを要部としている。
[作用] この構成によれば、シェードが成形天井の斜め上側へ屈
曲形成した逃げ部に配置されるので、開口部を閉じてい
る状態ではこのシェードによって開口縁部などが隠され
る。これにより、例え開口縁部にパーティングライン
や、ウエルトと成形天井との材質などによる違い、ある
いはキズなどがあっても、これらはシェードが閉じられ
ている状態では車室からは見えない。また、シェードが
閉じられたときに成形天井の下面と面一状態となること
から外観的に優れている。
さらに、シェードを成形天井の逃げ部に配置するので、
成形天井を取り付けたままの状態でシェードを脱着させ
ることができるので保守整備などにおける分解・組立を
行うための作業が簡単になる。加えて、シェードの厚み
も比較的自由に設定することができる。
[実施例] 以下、本考案の実施例について図面を用いて詳細に説明
する。
第1図は本考案に係る車両のサンルーフ構造の一実施例
を適用した乗用車を示す外観斜視図で、第2図は第1図
のA−A線に沿う拡大概略縦断面図、第3図は第1図に
示した同上乗用車の要部を車室内側より見た概略斜視図
である。
図において、この乗用車1では、ルーフパネル2とこの
ルーフパネル2の下側に取り付けられる成形天井12にそ
れぞれ矩形状の開口部3が形成され、さらにこの開口部
3を覆ってガラスリッド4とシェード5とが配設されて
いる。そして、シェード5をスライドさせて開けるとガ
ラスリッド4を通して車室内に外光を採り入れることが
でき、同時にガラスリッド4もスライドさせて開けると
車室の内と外とが通じて外気を採り入れることができる
ようになっている。
さらに詳述すると、開口部3には、支持フレーム6を介
して車体7に取り付けられたサンルーフフレーム8が設
けられており、このサンルーフフレーム8で開口部3の
内側が矩形状に画成された状態になっている。そして、
このサンルーフフレーム8は接着強度が高く、かつ肉薄
に形成しても機械的強度に優れた性質を持つ、例えばニ
ュークレル樹脂材で一体に成形されている。また、この
サンルーフフレーム8の左右両側には、ガラスリッド4
を前後方向に不図示のスライド部材を介して摺動案内す
るレール部9と、シェード5を前後方向に摺動案内する
レール部10とがそれぞれ一体に形成されている。
次に、成形天井12は、表皮材13と基材14とで構成されて
いる。そして、上記開口部3が形成された一端側の端末
部12aはサンルーフフレーム8の下面に密着当接させ、
この状態でサンルーフフレーム8の開口縁部と成形天井
12の開口縁部とを共通に挟むようにしてウエルト20を差
し込み、成形炎上12をサンルーフフレーム8を介してル
ーフパネル2に固定している。なお、成形天井12の他端
側の端末部12bも図示していない手段によって脱着自在
に固定される。
また、成形天井12には、開口縁部を周回した状態でルー
フパネル2側へ緩やかに屈曲された部分でなる逃げ部12
Aが設けられ、この逃げ部12Aでシェード5の厚みを吸収
できるようになっている。さらに、開口縁部の後端側に
は、シェード5を成形天井12の上面側へ導くための導入
口12B(第3図参照)が形成されている。
一方、シェード5は表皮材21と基板22とで板状に形成さ
れている。そして、このシェード5は、基板22に固定さ
れた支持部材である支持アーム23を介してレール部10に
吊り下げ状態に取り付けられている。また、シェード5
は成形天井12の下側から逃げ部12A内に配置され、成形
天井12の下面と略面一な状態になるよう設けられてお
り、開口部3を下側より覆って前後方向にスライド可能
になっている。すなわち、開口部3を覆った状態では車
室内側よりウエルト20を隠し、かつ成形天井12と面一な
状態になる。これに対して、後方に移動されて開口部3
を開放するときは、成形天井12の導入口12Bに後端側よ
り差し込まれて成形天井12とルーフパネル2との間に収
納される。
したがって、このように構成されたこの実施例による車
両のサンルーフ構造は、シェード5が成形天井12の下側
に配置しているので、シェード5が閉じられている状態
では開口部3の縁部全体がこのシェード5によって隠れ
ることになる。これにより、開口縁部にパーティングラ
インやウエルト20と成形天井12との間に材質などによる
違い、あるいはキズなどがあっても、シェード5が閉じ
られている状態ではこれらが車室内から見えないので天
井面の美観が向上する。
また、シェード5を成形天井12の下側から、成形天井12
の逃げ部12A内に配置し、シェード5の厚みを逃げ部12A
のへこみで吸収して成形天井12と面一に配置できるよう
にしているので、シェード5を閉じた状態では、さらに
天井面の美感が向上する。
さらに、シェード5は成形天井12の下側から支持アーム
23を介してレール部10に取り付けるので、成形天井12を
取り付けたままの状態でシェード5を脱着させることが
できる。これにより、保守整備などで分解・組立を行う
ための作業が簡単になり作業性が向上する。加えてシェ
ード5の厚みも比較的自由に設定することできる。
なお、本考案は上記実施例により説明したが、勿論この
実施例の構造に限定されるものではなく、本考案の要旨
を逸脱しない範囲で色々と設計の変更を施しても差し支
えないものである。例えば、上記実施例では、支持アー
ム23を介してシェード5を支持した構造のものを開始し
たが、この支持部材構成としては第4図に例示するよう
に、左右両側のレール部10,10との間に、このレール部1
0,10の案内で前後方向に移動される架設軸24を配設し、
さらにこの架設軸24に一端を係止させたワイヤー25でシ
ェード5を吊るようにしても良いものである。ここで、
第4図において第1図乃至第3図と同一符号を付したも
のは第1図乃至第3図と同一のものを示している。
[考案の効果] 以上説明したとおり、本考案に係る車両のサンルーフ構
造によれば、シェードが成形天井の下側から斜め上側に
屈曲形成された逃げ部に配置されるので、開口部を閉じ
ている状態ではこのシェードによって開口縁部などが隠
されるので、例え開口縁部にパーティングラインや、ウ
エルトと成形天井との材質などによる違い、あるいはキ
ズなどがあっても、これらはシェードが閉じられている
状態では車室内からは見えない。加えて、シェードを成
形天井と略面一状態となるように配置していることから
も美感の向上が図れる。
さらに、シェードを成形天井の下側から逃げ部に配置す
るので、成形天井を取り付けたままの状態でシェードを
脱着させることができるので保守整備などにおける分解
・組立を行うための作業が簡単になり、作業性が向上す
る。加えて、シェードの厚みも比較的自由に設定するこ
とができるなどの効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る車両のサンルーフ構造の一実施例
を適用した乗用車を示す外観斜視図、第2図は第1図の
A−A線に沿う拡大概略縦断面図、第3図は第1図に示
した同上乗用車の要部を車室内側より見た概略斜視図、
第4図は本考案に係る車両のサンルーフ構造の一変形例
を示した概略縦断面図、第5図は従来例を示す概略断面
図である。 2……ルーフパネル 3……開口部 5……シェード 8……サンルーフフレーム 10……レール部 12……成形天井 12A……逃げ部 12B……導入口 13……支持アーム(支持部材)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】サンルーフフレームで画成された矩形状の
    開口部を有するルーフパネルの下側に、前記開口部に対
    応した矩形状の開口部を有する成形天井が取り付けられ
    るとともに、前記成形天井の開口部を開閉するシェード
    を設けてなる車両のサンルーフ構造において、 前記成形天井は、前記成形天井側の開口部を画成してい
    る開口縁部を斜め上側へ屈曲形成した逃げ部と、前記開
    口部後端側に設けられて前記シェードを成形天井上面側
    へ導くための導入口とを有する一方、 前記シェードは、前記成形天井の下側から前記逃げ部に
    配置した状態で成形天井の下面と略面一になる厚さの板
    状に形成されて、前記サンルーフフレームに設けられた
    レール部に対し支持部材を介してスライド可能に吊り下
    げ支持されていることを特徴とする車両のサンルーフ構
    造。
JP1990008762U 1990-01-31 1990-01-31 車両のサンルーフ構造 Expired - Lifetime JPH0755139Y2 (ja)

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JPH0399613U JPH0399613U (ja) 1991-10-18
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0335615Y2 (ja) * 1985-07-31 1991-07-29

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JPH0399613U (ja) 1991-10-18

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