JPH0755099B2 - 幼植物の接木装置 - Google Patents

幼植物の接木装置

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JPH0755099B2
JPH0755099B2 JP1008595A JP859589A JPH0755099B2 JP H0755099 B2 JPH0755099 B2 JP H0755099B2 JP 1008595 A JP1008595 A JP 1008595A JP 859589 A JP859589 A JP 859589A JP H0755099 B2 JPH0755099 B2 JP H0755099B2
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茂 本多
仁 植村
睦哉 坂井
留理子 小田
知代子 島田
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G2/00Vegetative propagation
    • A01G2/30Grafting
    • A01G2/35Cutting; Inserting

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Botany (AREA)
  • Developmental Biology & Embryology (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、農業、特に野菜生産、園芸、果樹等の苗木生
産の技術分野に属するもので、接木苗を大量生産するこ
とができる幼植物の接木装置に関するものである。
〔従来の技術〕
接木苗を大量に生産する手段として、列状に育成した複
数本の苗木を一対の挟持部材にて挟持し、この挟持部材
の上側で苗木を切断して台木用の苗木を、また挟持部材
の下側で苗木を切断して穂木用の苗木を、それぞれ挟持
部材で挟持した状態で作り、上記台木用の苗木の上に穂
木用の苗木を重ね合わせて両苗木を接木するようにした
幼植物の接木方法及び装置がある。
そして上記従来の接木装置に用いられていた挟持具は、
対向部に苗木挟持用の半円弧状の切欠きを有しており、
この切欠きにて苗木の茎を挟持するようになっていた。
また上記挟持具に挟持された苗木の切断はカミソリ等の
刃を用いて1本1本切断していた。
また上記挟持具は、列状に育成された苗木を1列ずつ別
々に挟持する構成となっていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来の幼植物の接木装置の挟持具では、列状に育成
した苗木の1本1本を挟持具の一対の挟持部材の切欠き
に差し込まなければならないため、また差し込んでも、
他の苗をいじっている間にはずれてしまったりするた
め、この苗木の挟持作業がやっかいであり、手間がかか
っていた。また挟持具の定まった切欠きの径に合う苗を
選別したり、切欠きの径に茎がなじむまで育苗したりし
て、品種や生長量の差による茎の太さのバラツキに対処
しなければならず、これには熟練された知識と技術を必
要としていた。また品種が異なり、接木時期の茎が異な
る場合、この品種ごとに異なる挟持具を用意しなければ
ならない。挟持具の切欠きに苗を差し込むことにより、
苗が傷つくことがあり、そのことにより病気が感染する
虞れがある。決まった径の切欠きに苗の茎が固定される
ため、生長によって茎にくびれ等の変形が生じたり、こ
の部分が挟持部材に付着してしまい、苗木に傷がつきや
すかった。
また、上記従来の接木装置では、育苗箱に列状に育成さ
れた苗木を、その1列ずつ処理しているため、一斉に接
木できる数に限度があり、コスト低下にも限度がある。
また接木は育苗箱単位で順化するので、1列ずつ接木し
ていると、最後の列の接木を行なっているときには、す
でに最初に接木した列の苗がしおれてきてしまうという
虞れがある。また前列の苗が邪魔になったりして苗木を
傷つけてしまうこともある。
また上記作業で用いられていた切断具では、刃の扱いが
難しく、指を傷つけてしまうなどの危険があった。また
柄のついている切断具の場合、この柄が他の苗にあたっ
てこれを損傷してしまうことがあった。切断具を手にも
っての切断であるため、不安定な操作になってしまい、
一度できれいな切断面が得られないことがあり、いちい
ち前切断面の確認をしなければならず手間がかかってい
た。そしてきれいな切断面を得るには高度の技術を必要
としており、特に挟持具の下側で切断する穂木用の苗木
の切断はむずかしかった。この切断に時間がかかるとい
うことは、乾燥に弱い接木用の苗木にとっては重大な問
題となり、そのまま活着率及び生長量等に大きく影響す
る。
本発明は上記従来の幼植物の接木装置の数々の不具合を
解決するためになされたもので、列状に育苗された苗木
を、特に手をかけることなく、一斉に、かつ傷をつける
ことなく、また茎の径のバラツキに関係なく挟持するこ
とができるようにした幼植物の接木装置を低することを
目的とするものである。
また育苗箱に複数列にわたって育苗された苗木を、1箱
単位で接木処理することができ、一斉に接木できる数が
飛躍的に多くなって接木苗の生産コストを著しく低減す
ることができ、また乾燥に非常に弱い接木苗の活着率を
向上することができる幼植物の接木装置を低することを
目的とするものである。
さらに上記接木装置に用いられる切断具による苗木の切
断を、他の苗木を損傷することなく、熟練を要すること
なく簡単に、しかも極めてきれいな切断面にて、さらに
1箱ごとの各苗木を殆ど同時に切断できるようにした幼
植物の接木装置を提供することを目的とするものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明に係る幼植物の接木
装置は、一対の挟持部材にて列状に育成した苗木を挟持
し、この挟持部材の上側で苗木を切断して台木用の苗木
を、また挟持部材の下側で苗木を切断して穂木用の苗木
を、それぞれ挟持部材にて挟持した状態で作り、上記台
木用の苗木を挟持した挟持部材上に、穂木用の苗木を挟
持した挟持部材をそれぞれの切断面が互いに当接する状
態に重ね合わせて両苗木を接木するようにした幼植物の
接木装置において、上記一対の挟持部材の一方の挟持部
材の上下に、これの挟持面より突出する誘導板を設け、
この両誘導板に挟持方向に開口したV字状の誘導溝を苗
木の本数に対応する数だけ設け、他方の挟持部材の挟持
側に、上記誘導板の間に嵌合して苗木を押さえる緩衝材
を固着した構成となっている。
台木用の苗木を育成する台木用の育苗箱と、穂木用の苗
木を育成する穂木用の育苗箱と、上記両育苗箱の少なく
とも穂木用の育苗箱の上端に着脱自在に、かつ位置決め
可能に取付けられる枠部材と、複数本の誘導用の挟持部
材を有する誘導用支持具と、複数本の支持用の挟持部材
を有する支持用挟持具とからなり、上記両挟持具をそれ
ぞれの支持部材にて育苗箱に育成された苗木を挟持した
状態で、上記穂木用の枠部材と、台木用の育苗箱側に直
接あるいは枠部材を介してそれぞれ挟持方向に移動可能
にして取付け可能にし、上記穂木用の育苗箱に取付ける
枠部材を、台木用の育苗箱の上側に位置決めした状態で
重ね合わせ可能にした構成となっている。
上記苗木を挟持した状態の誘導用の挟持部材と支持用の
挟持部材に摺動自在に嵌合する保持部材と、この保持部
材に、この挟持部材の上下の一側面に沿うように取付け
た切断刃とから切断具が構成されている。
〔実施例〕
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図中1a,1bは平面形状が矩形で、かつ所定の深さを有す
る台木用及び穂木用の育苗箱、2a,2bはこの両育苗箱1a,
1bの縁部に取付ける枠部材である。上記両育苗箱1a,1b
はいずれも同一形状のものが用いられる。そしてこの台
木用の育苗箱1aに台木用の苗木3aを穂木用の育苗箱1bに
穂木用の苗木3bをそれぞれ対応する位置に育成する。
4は誘導用挟持具、5は支持用挟持具であり、この両挟
持具4,5はたがい違い状にして上記枠部材2a,2bに取付け
られて上記育苗箱1a,1bに複数の列状に育成された多数
本の苗木3a,3bが同時に挟持されるようになっている。
上記誘導用挟持具4は横木部材7に複数本、例えば4本
の誘導用の挟持部材8が、櫛の歯状に平行に設けてあ
り、この各挟持部材8の上下に誘導板9a,9bが固着して
ある。この両誘導板9a,9bは上下同一形状になってい
て、挟持部材8の挟持面よりオーバハング状に突出して
いると共に、この突出部には、V字状の誘導溝10が長手
方向等間隔位置に多数設けてある。この各誘導溝10の深
さは、挟持部材8の挟持面まで、あるいはそれよりわず
かに深くしてある。そしてこの上記両誘導板9a,9bは挟
持部材8の挟持作用部に取付けてあり、この誘導用挟持
具4の上下の誘導板9a,9bの上面から下面までの厚さ寸
法L1が上記枠部材2a,2bの厚さと同じになっている。
支持用挟持具5は横木部材11に上記誘導用挟持具4の挟
持具8と対応する4本の状用の挟持部材12が設けてあ
り、この挟持部材12の挟持側面にスポンジ等の弾性を有
する緩衝材13が取付けてある。この挟持部材12及び緩衝
材13は上記誘導用の挟持部材8の誘導板9a,9bの間に嵌
挿する厚さになっている。
上記両挟持具4,5は上記したように枠部材2a,2bにたがい
ちがい状にして取付けられるが、枠部材2a,2bの対向方
向両側に、それぞれの横木部材7,11が嵌合する溝14,15
と、各挟持部材8,12が対応する切欠け溝16,17が設けて
ある。上記各溝14〜17は、両挟持具4,5が嵌合した状態
で挟持方向に移動できる大きさになっている。
上記溝14〜17の深さは、この溝に挟持具4,5の各横木部
材8,11を嵌合したときに、誘導用挟持具4の上側の誘導
板9aの上面が枠部材2a,2bの上面と一致するようになっ
ている。
上記両枠部材2a,2bにおいて、特に穂木用の育苗箱1bに
取付ける枠部材2bはこの育苗箱1bに対して位置決めされ
た位置に容易に着脱できるように、例えば育苗箱1bの四
隅に突設した案内棒18に嵌合されるようになっている。
また、台木用の枠部材2aの四隅には、上記穂木用の枠部
材2bが重ね合せ位置決めするための位置決め片19が設け
てある。
上記構成において、台木用の育苗箱1aには台木用の苗木
3aを、穂木用の育苗箱1bには穂木用の苗木3bをそれぞれ
挟持具4,5の挟持位置に対応する位置に育成する。
上記各苗木3a,3bを接木するには、両育苗箱1a,1bの枠部
材2a,2bの溝14,16に誘導用挟持具4を嵌合する。このと
き、誘導用挟持具4は苗木3a,3bの挟持位置に対して少
し離れた位置から挟持方向へ移動させる。これにより各
苗木3a,3bは挟持部材8の上下に設けた誘導板9a,9bのV
字状の誘導溝10に誘導されて挟持部材8の挟持面に沿わ
され、これにより各苗木3a,3bは挟持部材8に沿う列上
に、所定間隔の位置にそろえられる。この状態で誘導用
挟持具4を枠部材2a,2bにねじ等により固定する。
次に支持用挟持具5を枠部材2a,2bの反対側の溝15,17に
嵌合する。このとき、支持用挟持具5を上記誘導用挟持
具4と同様に、挟持位置から少し離れた位置から挟持方
向へ移動し、各挟持部材12を誘導用挟持具4の各挟持部
材8の誘導板9a,9bの間に嵌合して誘導板9a,9bの誘導溝
10内にある苗木3a,3bを緩衝材13を介して挟持する。苗
木3a,3bを所定の挟持力にて挟持した状態でこの支持用
挟持具5をねじ等にて枠部材2a,2bに固定する。この両
挟持状態を図示すると第3図のようになる。この状態で
誘導用挟持具4の上面が枠部2a,2bの上面と一致され
る。
このとき、両挟持具4,5の挟持部材8,11の先端部は対向
する切欠き溝16,17に挟持方向と反対側に隙間を有して
嵌合するので、この隙間にクサビ20を挿入することによ
り片持状の挟持部材8,11の先端部が安定して固定され
る。
このクサビ20は固形のものでもよいが、ゴム等の弾性材
あるいは板ばねであってもよい。たこのクサビ20はいち
いち1個ずつ係合しなければならないが、第5図に示す
ように、各挟持部材8,12に対応する位置にレバー21を設
け、このレバー21を連結部材22にて連動操作して各挟持
部材8,12の先端部の背面を押すようにしてもよく、また
第6図に示すように、各挟持部材8,12の先端部が対応す
る位置に挟持部材8,12の背面に対向する位置に突出方向
にばね付勢した突出部材23を出没自在に設け、挟持時に
はこの突出部材23を押し込みながら嵌合し、挟持状態で
突出して挟持部材8,12の背面をこの突出部材23で押さえ
るようにしてもよい。
上記のようにして各育苗箱1a,1bに育成された台木用及
び穂木用の苗木3a,3bはそれぞれ両挟持具4,5にて挟持さ
れる。
この状態で、台木用の苗木3aの場合は、誘導用挟持具4
の上面側で切断具24にて切断し、また穂木用の苗木3bの
場合は、誘導用挟持具4の下面側で切断具24にて切断す
る。このとき、各切断面は誘導用挟持具4の上面及び下
面と同一面状に、あるいはわずかに突出する状態になる
ようにする。
次に、穂木用の苗木3bを挟持した方の枠部材2bを育苗箱
1bよりはずして台木用の苗木3aを挟持している方の枠部
材2a上に重ねる。
このとき、両枠部材2a,2bは位置決め片19にて位置決め
され、第7図に示すように各台木用の苗木3aの上端に穂
木用の苗木3bの下端が対向接触される。
この状態で所定の時間放置することにより、台木用の苗
木3aと穂木用の苗木3bが一体になり、接木が完了する。
このとき、枠単位に固定された台木用の苗木3aの切断面
にスプレー等で成長調整剤や殺菌剤等を噴霧してもよ
い。また穂木用の苗木3bの場合は、枠部材2bの下側から
それぞれの切断面に上記と同様に薬剤を噴霧したり、あ
るいは枠部材ごと薬剤バスに浸漬して薬剤処理してもよ
い。
台木用の枠部材2aはこれの育苗箱1aと一体でもよく、ま
たこの枠部材2aを用いることなく、この枠部材2aの機能
を育苗箱1aの縁部にてもたせるようにしてもよい。
上記切断時において、第8図に示すように、誘導用挟持
具4の切断面側に斜め切断用板25を沿わせ、これの表面
に沿って切断具24を移動することにより苗木が斜めに切
断される。台木用と穂木用の両苗木3a,3bの切り口を同
一方向にし、かつそれぞれに斜め切断用板25,25を沿わ
せた状態で重ね合わせることにより第9図に示すように
なり、斜め接木ができる。なおこのとき、重ね合わせる
両枠部材2a,2bの間に上記斜め切断用板25の板厚に相当
するスペーサを介在させる。
第10図は上記斜め接木の他例として示す段差接木の場合
であり、この場合段差切断用板26,26を用いる。
第11図、第12図はさらに切断形状の他例を示すもので、
第11図は台木用の苗木3aの切り口を凸V字状切断用板27
a,27bを用いて凸V字状に切断する様子を示すものであ
り、また第12図は穂木用の苗木3bの切り口を、凹V字状
切断用板28a,28bを用いて凹V字状に切断する様子を示
すものである。このようにして切断した両苗木3a,3bを
上記斜め接木の場合と同様にして重ね合わせて接木す
る。
第13図から第25図は他の実施例を示すもので、第13図、
第14図に示すものは、苗木3a,3bの切断時に、スペーサ
を用いて切断部を長くし、この両切断面を接着剤29を用
いて接木する。第15図、第16図に示すものは上記長くし
た切断部を接着テープ30をとりつけた挟着具31,31にて
挟んで接木する。
この両実施例によれば、挟持具4,5は接木終了まで固定
する必要はなく、両苗木3a,3bが接着剤29及び接着テー
プ30にてしっかり接続された状態で上記挟持具4,5を取
りはずすことができ、挟持具4,5の必要数をかなり減少
することができる。
第17図、第18図は上記切断部形状のさらに他の実施例を
示すもので、苗木の一方の切断部に凹穴を、他方の切断
部に突出部を形成し、これらを嵌合して接木する。
第19図、第20図は一方の切断部にすり割りを、他方の切
断部に舌片を作り、これらを挿入して接木する。
さらに上記切断部を糸32で縫合(第21図)したり、包帯
33で巻いたり(第22図)、パイプあるいは副木35を取付
け(第23図)、ピン36にて接合(第24図)、ステップラ
の針37にて接合(第25図)する等の手段にて接合するこ
ともできる。
第26図から第30図は切断具24の具体的な構成を示す。
図中40は切断面側に沿わせる切断面側部材、41は誘導用
挟持具4の背面側に摺動自在に係合する第1係合部材、
42は支持用挟持具5の背面側に摺動自在に係合する第2
係合部材であり、上記第1係合部材41は切断面側部材40
の一側部に固着されており、第2係合部材42は上記切断
面側部材40の他側部にヒンジ部材42aを介して回動自在
に、かつ係合方向にばね付勢して連結されている。そし
て上記切断面側部材40に切断刃44が保持されている。な
おこの切断刃44は、これの両側部をゴム等摩擦力が大き
い挟着部材45a,45b,46a,46bにて挟着されることにより
保持されている。
上記構成において、第2係合部材42を回動して、この部
分から誘導用挟持具4の誘導用の挟持部材8の背面側に
挿入する。このとき、台木用の苗木3aを挟持した挟持具
4,5の場合は、これの上面側に切断面側部材40が位置さ
れるようにする。ついで第2係合部材42を元にもどし、
これを支持用挟持具5に係合することにより、切断刃44
が誘導用挟持具4の上面に沿う状態で切断具24が挟持具
4,5に沿って摺動自在に係合される。
この状態で切断具24を移動することにより、挟持具4の
上方へ突出している台木用の苗木3aの穂先部が切除され
る(第26図)。
一方、穂木用の苗木3bを挟持している挟持具4,5の場合
は、これの誘導用挟持具4の下面側に切断面側部材40が
位置するようにして切断具24を挟持具4,5に嵌合する
(第28図)。
この状態で切断具24を移動することにより、挟持具4の
下側で苗木3bが切断され、穂木用の苗木3bが挟持具4,5
に挟持された状態で切断される。
このときき、上記両苗木3a,3bの切断面の高さは一定と
なる。
第30図は他の実施例を示すもので、切断面側部材40′の
下面に斜め切断用のスペーサ47をかませ、これに沿った
形状の切断刃44′を取付けることにより、斜め切断が行
なわれる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、列状に育苗された苗木3a,3bを、特に
手をかけることなく、一斉に、かつ傷をつけることな
く、また茎の径のバラツキに関係なく誘導用挟持具4と
支持用挟持具5にて挟持することができ、この挟持作業
を、特に熟練を要することなく、簡単に行なうことがで
きる。そして、上記挟持を苗木に傷をつけることなく行
えることにより、傷口から病気が感染したり、挟持部材
8,12に付着することがない。
また育苗箱1a,1bに複数列にわたって育苗された苗木3a,
3bを、1箱単位で接木処理することができ、一斉に接木
できる数が飛躍的に多くなって接木苗の生産コストを著
しく低減することができる。また1箱ごと同時に接木で
きるので、乾燥に非常に弱い接木苗の活着率を向上する
ことができる。
さらに、切断具24による苗木3a,3bの切断を、他の苗木
を損傷することなく、熟練を要することなく、簡単に、
しかも極めてきれいな切断面に切断することができる。
また1箱ごとの各苗木を殆ど同時に切断できることによ
り、各苗木は切断面が極めて新鮮な状態で接木すること
ができ、乾燥に弱い苗木を常に良好な状態で接木するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は分解斜視
図、第2図は挟持具の詳細を示す斜視図、第3図は挟持
具による挟持状態を示す断面図、第4図は全体平面図、
第5図、第6図は挟持部材の先端側を固定する手段のそ
れぞれ異なる実施例を示す平面図、第7図は接木状態を
示す断面図、第8図、第9図、第10図、第11図、第12図
は切断面形状の異なる実施例を示す説明図、第13図、第
14図、第15図、第16図、第17図、第18図、第19図、第20
図、第21図、第22図、第23図、第24図、第25図は接木部
のそれぞれ異なる実施例を示す説明図、第26図、第28図
は使用状態の異なる切断具を示す断面図、第27図は台木
用の苗木の切断状態図、第29図は穂木用の苗木の切断状
態図、第30図は斜め切断用の切断具を示す断面図であ
る。 1a,1bは育苗箱、2a,2bは枠部材、3a,3bは苗木、4は誘
導用挟持具、5は支持用挟持具、8,12は挟持部材、9a,9
bは誘導板、10は誘導溝、13は緩衝材、24は切断具、44
は切断刃。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植村 仁 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松製 作所研究所内 (72)発明者 坂井 睦哉 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松製 作所研究所内 (72)発明者 小田 留理子 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松製 作所研究所内 (72)発明者 島田 知代子 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松製 作所研究所内 (72)発明者 関野 雄作 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松製 作所研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の挟持部材8,12にて列状に育成した苗
    木3a,3bを挟持し、この挟持部材8,12の上側で苗木3aを
    切断して台木用の苗木3aを、また挟持部材8,12の下側で
    苗木を切断して穂木用の苗木3bを、それぞれ挟持部材に
    て挟持した状態で作り、上記台木用の苗木3aを挟持した
    挟持部材8,12上に、穂木用の苗木3aを挟持した挟持部材
    8,12をそれぞれの切断面が互いに当接する状態に重ね合
    わせて両苗木3a,3bを接木するようにした幼植物の接木
    装置において、上記一対の挟持部材8,12の一方の挟持部
    材8の上下に、これの挟持面より突出する誘導板9a,9b
    を設け、この両誘導板9a,9bに挟持方向に開口したV字
    状の誘導溝10を苗木3a,3bの本数に対応する数だけ設
    け、他方の挟持部材12の挟持側に、上記誘導板9a,9bの
    間に嵌合して苗木3a,3bを押さえる緩衝材13を固着した
    ことを特徴とする幼植物の接木装置。
  2. 【請求項2】台木用の苗木3aを育成する台木用の育苗箱
    1aと、穂木用の苗木3bを育成する穂木用の育苗箱1bと、
    上記両育苗箱1a,1bの少なくとも穂木用の育苗箱1bの上
    端に着脱自在に、かつ位置決め可能に取付けられる枠部
    材2a,2bと、複数本の誘導用の挟持部材8を有する誘導
    用挟持具4と、複数本の支持用の挟持部材12を有する支
    持用挟持具5とからなり、上記両挟持具4,5をそれぞれ
    の挟持部材8,12にて育苗箱1a,1bに育成された苗木を挟
    持した状態で、上記穂木用の枠部材2bと、台木用の育苗
    箱1a側に直接あるいは枠部材2aを介してそれぞれ挟持方
    向に移動可能にして取付け可能にし、上記穂木用の育苗
    箱2bに取付ける枠部材2bを、台木用の育苗箱1aの上側に
    位置決めした状態で重ね合わせ可能にしたことを特徴と
    する請求項1記載の幼植物の接木装置。
  3. 【請求項3】苗木3a,3bを挟持した状態の誘導用の挟持
    部材8と支持用の挟持部材12に摺動自在に嵌合する保持
    部材と、この保持部材に、この保持部材の上下の一側面
    に沿うように取付けた切断刃44からなる切断具24を用い
    たことを特徴とする請求項1記載の幼植物の接木装置。
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