JPH0711145U - 水耕栽培用播種シート及び播種用具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水耕栽培において使用される育苗マットに種
子を効率よく播くための播種シート及び播種用具に関す
る。 【構成】 水耕栽培で使用される育苗マットに設けられ
ている播種用切込溝と同ピッチで、種子を挿入する穴が
設けらてなることを特徴とする水耕栽培用播種シート及
び前記播種シートと同程度の大きさであって、該播種シ
ートに設けられた種子を挿入する穴に挿入可能な突起を
有するプレートよりなることを特徴とする水耕栽培用播
種用具。 【効果】 簡単な作業で、効率よく播種作業を行うこと
ができ作業能率の向上効果が大きい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は水耕栽培において使用されるポリウレタン製マットなどの育苗マット に種子を効率よく播くための播種シート及び播種用具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

水耕栽培においては、ポリウレタン製のマットなど（以下、ウレタンマットと 称する）の栽培培地よりなる苗床に種子を播き、培養液で満たされた栽培ベッド に適度な間隔で並べて浸すようにして播種育苗が行われている。 苗床となる栽培倍地としては、一般的には図５に示すように、ウレタンマット ６にキュービック状に分割できるように切り込み９を入れ、各キュービックの中 央に十字形の播種用切込溝８を設けたものが使用されている。 播種に当たっては、図６に示すように作業者が目視で播種用切込溝８を探しな がらサラダ菜やレタスなどの種子７をピンセット１０などを使用して一粒づつ播 種用切込溝８内に押し込んでいく方法が採られている。このとき、ウレタンマッ ト６は培養液を含浸させた状態にしてある。 このようにして播種された種子が発芽し、育苗期が終わり苗が成長した段階で ウレタンマット６の切り込み９の部分を切断してキュービック状にしたものをキ ュービックホルダーに移して定植する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記従来の播種方法においては、キュービック中央部の十字形の播種用切込溝 ８に、作業者が溝を目視で探しながらピンセットなどで種子を押し込む作業は、 ウレタンマットが培養液で含浸されているため十字形の溝が極めて見にくい状態 となっているので、非常に手間のかかる作業となっている。 本考案はこのような問題点を解消し、播種作業を容易にすることのできる播種 シート及び播種用具を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は（１）水耕栽培で使用される育苗マットに設けられている播種用切込 溝と同ピッチで、種子を挿入する穴が設けらてなることを特徴とする水耕栽培用 播種シート及び（２）前記（１）の播種シートと同程度の大きさであって、該播 種シートに設けられた種子を挿入する穴に挿入可能な突起を有するプレートより なることを特徴とする水耕栽培用播種用具である。

【０００５】

【作用】

本考案の播種シートの材料は特に制限されるものではなく、ゴム、プラスチッ クスあるいは木などの穴開けが容易で、取扱いやすい材料が使用できる。 図１ は本考案の播種シートの１例を示す説明図であり、図１の（ａ）は平面図、（ｂ ）は側面から見た断面図である。この播種シート１には、水耕栽培で使用される 育苗マットに設けられている播種用切込溝と同ピッチで、ほぼ一粒づつ種子を挿 入できる大きさの穴２が設けられている。シートの厚みは種子が穴の中に十分収 まるような厚みとするのが好ましい。

【０００６】 図２及び図３は本考案の播種用具の１例を示す説明図であり、図２の（ａ）は 平面図、（ｂ）は側面から見た断面図、図３は図２のＡ部の拡大図である。 この播種用具３は、前記播種シートと組み合わせて使用するものであり、プラ スチックスや木などからなるプレートに播種シートに設けられた穴２に挿入でき るような突起４が設けられている。突起の高さは播種シートの厚みよりも若干高 くなるようにし、播種シート内の種子をウレタンマットの播種用切込溝内に押し 込めるようにしておく。突起の形状は円錐形など先端が細い形状としておけば挿 入が容易であり、さらに先端を偏平あるいは凹凸をもたせた形状とすれば種子を 押し込むのに好都合である。

【０００７】

【実施例】

以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図１の播種シート１はゴム板あるいは木板製で、このシートには、図５のウレ タンマット６の播種用切込溝８と同ピッチで種子が一粒づつ入る大きさの穴２が 開けられている。この播種ンマット６の十字形の播種用切込溝８の中央にくるよ うにし、穴２に種子７を入れていけば種子は播種用切込溝の中央に置かれること になる。これをピンセット１０などで押し込んでいけば種子は容易に播種用切込 溝内に押し込まれ、播種が完了する。

【０００８】 また、ウレタンマット６に重ねた播種シート１の穴２内に種子７を入れた状態 で図２に示す播種用具３を重ね、図４（ａ）に示すように播種用具３の円錐に近 い形状の突起４が、播種シート１の穴２に入るように押さえることにより、図４ （ｂ）のように種子７を一度に簡単に播種用切込溝８内に押し込むことができる 。なお、図４（ｂ）は図４（ａ）のＢ部の詳細図である。

【０００９】

【考案の効果】

本考案の播種シート及び播種用具を使用することにより、育苗用のウレタンマ ット上にシートを重ねてその穴の中に種子を入れ、ピンセット等で押し込むかあ るいはさらに播種用具を重ねるだけの簡単な作業で、効率よく播種作業を行うこ とができるので作業能率の向上に寄与する効果は極めて大きいものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の播種シートの１例を示す説明図。

【図２】本考案の播種用具の１例を示す説明図。

【図３】図２の播種用具のＡ部の拡大図。

【図４】本考案の播種シートと播種用具を組合わせて使
用する状態を示す説明図。

【図５】従来の育苗用ウレタンマットの概要を示す斜視
図。

【図６】従来の播種作業の状態を示す説明図。

【符号の説明】

１ 播種シート ２ 穴 ３ 播種用具
４ 突起 ５ 育苗箱 ６ ウレタンマット ７ 種子 ８ 播種用切込溝 ９ 切り込み １０ ピン
セット

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 水耕栽培で使用される育苗マットに設け
   られている播種用切込溝と同ピッチで、種子を挿入する
   穴が設けられてなることを特徴とする水耕栽培用播種シ
   ート。
2. 【請求項２】 請求項１の播種用シートと同程度の大き
   さであって、該播種用シートに設けられた種子を挿入す
   る穴に挿入可能な突起を有するプレートよりなることを
   特徴とする水耕栽培用播種用具。