JP2016202170A - 播種装置及び水耕栽培装置 - Google Patents

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【課題】 給水シートを保持する部材を安価且つ容易に形成でき、ランニングコストを低減でき、給水シートの変更自由度を向上でき、植物の分離作業を容易にできる播種装置及び水耕栽培装置の提供を課題とする。【解決手段】 養液Wが貯留される水槽10の上方に設けられる一対の挟持部材4A,4Bと、一端側が挟持部材4A,4Bの間に挟まれて保持されるとともに他端側が養液W中に浸されて、養液Wを吸い上げる播種用の給水シート5とを備え、一方の上記挟持部材4Aには、他方の挟持部材4B側に突出する一以上の凸部aと、他方の挟持部材4Bとの間に空隙Kを形成する一以上の凹部bが設けられる。【選択図】 図3

Description

この発明は、播種装置及び水耕栽培装置に関する。
従来、播種装置は、例えば、固形培地を必要とせず、養液により植物を栽培する水耕栽培に利用されている。このような播種装置の中には、養液を貯留する水槽の開口部に取り付けられる蓋と、この蓋に設けた切り込みから水槽内に挿入されて養液を毛細管現象により吸い上げる給水シートとを備え、この給水シート上に植物の種を播種できるようになっているものがある(例えば、特許文献1)。
特開平8−294335号公報
ここで、特開平8−294335号公報に記載の湛水式養液栽培装置では、図24に示すように、給水シート90を保持する蓋91が弾性を有している。そして、給水シート90を蓋91の切り込み92に挿通した状態で給水シート90が蓋91から抜け落ちないように当該蓋91の弾性により保持するとともに、発芽した植物P3の根Rが成長した際、切り込み92が広がって根Rの伸長を阻害しないようになっている。
しかしながら、上記湛水式養液栽培装置では、劣化等により蓋91の弾性が失われると、給水シート90を保持できなくなるので、蓋91の交換が必要になる。そこで、蓋91の弾性を長期間維持できるような素材を選択すると、蓋91自体が高価になる。また、蓋91を安価な、例えば、発泡スチロール等で形成した場合、広がった開口が元に戻らず、蓋91の交換頻度が高くなるので、ランニングコストがかかる。
また、上記湛水式養液栽培装置の切り込み92の大きさは、給水シート90が蓋91から抜け落ちず、根Rの成長を阻害しない程度に設定する必要がある。よって、切り込み92の寸法誤差を小さくする必要があって要求精度が高く、蓋91を形成する際の加工の難易度が高い。加えて、給水シート90の厚みや素材を変更すると、切り込み92の大きさを変更する必要が生じる場合があるので、給水シート90を自由に変更できない。
さらに、植物P3が成長して収穫時期を迎えると、植物P3の茎や葉の部分が蓋91の上方に伸び、植物P3の根Rが肥大しつつ蓋91の下方に伸びる。そして、この根Rは、蓋91を弾性変形させて切り込み92を押し広げた状態となっているので、植物P3を傷付けずに蓋91から引き抜くのが難しい。よって、例えば、茎や葉が収穫対象である場合には、蓋91の直上部で植物を切断して収穫対象を回収した上で、蓋91の下側から残った根を引き抜かなければならず、植物P3の分離作業が煩雑になる。
上記したような不具合は、特開平8−294335号公報に記載のような、溜め水状態の養液を利用した渟水式(非循環式)水耕栽培に限られず、養液を循環させる循環式水耕栽培においても生じ得る。
そこで、本発明は、上記不具合を解消し、給水シートを保持する部材を安価且つ容易に形成でき、ランニングコストを低減でき、給水シートの変更自由度を向上でき、植物の分離作業を容易にできる播種装置及び水耕栽培装置の提供を課題とする。
上記課題を解決する手段は、養液が貯留される水槽の上方に設けられる一対の挟持部材と、一端側が上記挟持部材の間に挟まれて保持されるとともに他端側が上記養液中に浸されて、上記養液を吸い上げる播種用の給水シートとを備え、少なくとも一方の上記挟持部材は、他方の上記挟持部材側に突出する一以上の凸部と、他方の上記挟持部材との間に空隙を形成する一以上の凹部とを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、給水シートを保持する部材を安価且つ容易に形成でき、ランニングコストを低減でき、給水シートの変更自由度を向上でき、植物の分離作業を容易にできる。
本発明の一実施の形態に係る播種装置を備えた水耕栽培装置の断面図である。 本発明の一実施の形態に係る播種装置を備えた水耕栽培装置の斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る播種装置を分解して示した斜視図である。 (a)は、本発明の一実施の形態に係る播種装置の一対の挟持部材を示した平面図である。(b)は(a)の右側面図である。(c)は(b)の挟持部材を開いた状態を示す。 (a)は、図4(c)の挟持部材に給水シートを挿し込み、凸部で切断したときの切断面を拡大して示した断面図である。(b)は、図4(c)の挟持部材に給水シートを挿し込み、凹部で切断したときの切断面を拡大して示した断面図である。(c)は(a)の挟持部材を閉じた状態を示す。(d)は(b)の挟持部材を閉じた状態を示す。 本発明の一実施の形態に係る播種装置を備えた水耕栽培装置を利用した植物の栽培過程を示した図である。 本発明の一実施の形態に係る播種装置における一対の挟持部材の第一の変形例を示し、当該変形例に係る挟持部材の一部を示した平面図である。 (a)は、本発明の一実施の形態に係る播種装置における一対の挟持部材の第二の変形例を示し、当該変形例に係る挟持部材の一部を示した平面図である。(b)は、本発明の一実施の形態に係る播種装置における一対の挟持部材の第三の変形例を示し、当該変形例に係る挟持部材の一部を示した平面図である。 (A)は本発明の他の実施の一例に係り、給水シートにポケットを設けた播種装置の分解斜視図である。(B)は給水シートを挟み込んだ状態の播種装置の斜視図である。(C)はA―A線縦断面図である。 (A)、(B)、(C)は図9に示す一実施の形態に係る播種装置を備えた水耕栽培装置を利用した植物の栽培過程を示した図である。 給水シートの上端を折り曲げて給水シートにポケットを形成した他の実施の形態に係る播種装置の縦断面図である。 (A)は本発明の他の実施の一例に係る播種装置分解斜視図である。(B)は凸部に位置の縦断面図である。(B)は同じく凹部の位置の縦断面図である。 (A)は本発明の他の実施の一例に係る播種装置分解斜視図である。(B)は凸部の位置の縦断面図である。C)凹部の位置の縦断面図である。 (A)は本発明の他の実施の一例に係る播種装置分解斜視図である。(B)は凸部の位置の縦断面図である。C)凹部の位置の縦断面図である。 (A)は本発明の他の実施の一例に係る播種装置分解斜視図である。(B)は凸部の位置の縦断面図である。C)凹部の位置の縦断面図である。 (A)は本発明の他の実施の一例に係る播種装置分解斜視図である。(B)は凸部の位置の縦断面図である。C)凹部の位置の縦断面図である。 (A)は本発明の他の実施の一例に係る播種装置分解斜視図である。(B)は凸部の位置の縦断面図である。C)凹部の位置の縦断面図である。 (A)は本発明の他の実施の一例に係る播種装置分解斜視図である。(B)は凹部の位置の縦断面図である。 (A)は本発明の他の実施の一例に係る播種装置分解斜視図である。(B)は凹部の位置の縦断面図である。 (A)は本発明の他の実施の一例に係る播種装置分解斜視図である。(B)は凹部の位置の縦断面図である。 (A)は本発明の他の実施の一例に係る播種装置分解斜視図である。(B)は凹部の位置の縦断面図である。 他の実施の形態に係る播種装置を備えた水耕栽培装置の分解斜視図である。 従来の水耕栽培装置の断面図である。
以下に本発明の一実施の形態について、図1〜図8を参照しながら説明する。いくつかの図面を通して付された同じ符号は、同じ部品か対応する部品を示す。
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る播種装置Aは、養液Wを循環させず、溜め水状態の養液Wを利用する渟水式(非循環式)の水耕栽培装置Bに利用されている。また、この水耕栽培装置Bは、ホウレンソウ、コマツナ、チンゲンサイ等の軟弱野菜を栽培するのに適しているが、これ以外の植物を栽培するのに利用されてもよい。
上記水耕栽培装置Bは、養液Wを貯留する水槽10と、この水槽10を支える支持台2と、水槽10の開口部に取り付けられる蓋3と、この蓋3に取り付けられる上記播種装置Aとを備えて構成され、図示しないビニールハウス又は温室内に設置されている。支持台2は、図2に示すように、三列に並ぶ複数の脚20と、これらの脚20で支えられる複数の形材21a〜21dとを有する。形材21a〜21dには、上方に開口する蟻溝が長手方向に沿って形成されており、この蟻溝にシート1を挿入してから弾性を有する係止線条22を嵌めると、形材21a〜21dにシート1を定着できる。このシート1は、支持台2の長手方向に延びる両サイドの形材21a,21cと中央の形材21bとの間に配置される部分を下側に弛ませた状態で定着させられる。そして、このシート1の弛ませた部分に養液Wを貯留する。つまり、本実施の形態においては、このシート1を弛ませた部分が水槽10となっており、一台の支持台2に二槽の水槽10,10が隣り合わせに支えられるようになっている。
シート1は、水は通さないが、湿気(水蒸気)は通す性質をもつ透湿防水シートである。このため、シート1上に養液Wを貯留できるとともに、気温が上昇した場合には、シート1に接する養液Wが蒸発し、水蒸気がシート1を透過して外気側に排出される。この蒸発の際に熱が奪われるので(気化熱)、気温が上昇したとしても養液温度の上昇を抑制できる。さらに、本実施の形態においては、シート1の端部が形材21a,21c,21dから大きく垂れ下がるとともに、シート1の光反射率が高い。よって、シート1における形材21a,21c,21dから垂れ下がる部分11で光を反射し、水槽10として機能する部分の周囲の温度が上昇するのを抑制できる。加えて、シート1における両サイドの形材21a,21cから垂れ下がる部分11,11の間に、送風機等で風を送ればシート1表面からの養液Wの蒸発を促進できるので、このようにすると、養液温度の上昇を抑制する効果を向上できる。また、気温が低く、養液温度が低い場合には、上記部分にヒーター等を設置すればよい。
つまり、本実施の形態においては、透湿防水性を有するとともに光反射率の高いシート1を利用することで、養液Wの温度を植物の生育条件に適する温度に略保てる。このため、養液Wの温度を管理しながら循環させる大がかりな装置(チラー等)を設置する必要がなく、水耕栽培装置Bを安価にできる。さらに、養液Wを循環させる必要がなく、隣り合う水槽10,10の養液Wが混ざらないので、例えば、一方の水槽10で植物に病気が発生したとしても、他方の水槽10の植物への養液Wを介した伝染を防止できる。加えて、隣り合う水槽10,10で異なる養液Wを利用でき、水槽10毎に植物の栄養条件を変えられる。
優れた透湿防水性を有するとともに、光反射率の高いシート1としては、例えば、タイベック(登録商標)の利用が適しているが、これ以外であってもよい。また、シート1が透湿防水性を有する場合には、蒸発するときに周りの熱を奪う気化熱を利用して養液Wの温度上昇を抑制できるので、必ずしも光反射率は高くなくてもよい。この場合には、太陽光等により地表が温まって水槽10外周の温度が高くならないように、水槽10外周を光反射率の高い部材で覆うと、上記シート1と同様の効果を得られる。また、本発明は、渟水式(非循環式)の水耕栽培装置Bに限定して利用されるものではなく、チラー等を利用した循環式の水耕栽培装置に利用されてもよい。このように、本発明が適用される水耕栽培装置の種類に応じて、水槽10や、支持台2の構成を適宜変更できる。
つづいて、水槽10の開口部には、複数の蓋3が長手方向に沿って隙間なく並べられ、水槽10の開口をこれらの蓋3で塞ぐことができる。各蓋3は、合成樹脂製の板材であり、一方のサイドの形材(21a又は21c)と中央の形材21bとの間に架け渡され、支持台2によって支えられる。本実施の形態において、蓋3のサイズは約60cm四方であり、蓋3を地面から約60cmの高さに設置している。よって、後述するように、播種作業を容易にできるとともに、蓋3が重くなり過ぎず、取り扱いが容易である。しかし、蓋3のサイズや位置は適宜変更できる。また、蓋3を発泡スチロールで形成すると、蓋3を安価且つ軽量にできるが、蓋3の素材も適宜変更できる。
各蓋3には、上下に貫通する複数の取付孔30が設けられている。図2に示すように、取付孔30は、細長い矩形の孔であり、五条の取付孔30が二列に並んで形成されている。そして、一つの取付孔30に一つの播種装置Aを取り付けられるようになっている。つまり、本実施の形態においては、一枚の蓋3に、十条の取付孔30が設けられているので、十の播種装置Aを取り付けられる。なお、一枚の蓋3に対する取付孔30の数、即ち、一枚の蓋3に取り付ける播種装置Aの数は、栽培する植物の種類等に応じて適宜変更できる。
上記播種装置Aは、それぞれ、図3に示すように、一対の挟持部材4A,4Bと、これら挟持部材4A,4Bの間に挟まれる給水シート5とを備えて構成される。そして、播種装置Aが蓋3に取り付けられた状態で、給水シート5の上端が挟持部材4A,4Bから上側にわずかに突出し、給水シート5の下側が水槽10の養液Wに浸かるようになっている(図1)。
給水シート5の上端は挟持部材4A、4Bの上方に伸ばしておき、後述する例えば、図12(B)、(C)に示すように種子を給水シート5に播種した時に折り曲げて種子上方の間隙Kを塞ぐようにしも良い。
あるいは、挟持部材4A、4Bの上面に水平なシートを当接して間隙Kを塞いでも良い。
一対の挟持部材4A,4Bは、向い合せに配置されて共通の構成を有する。挟持部材4A,4Bは、共に、細長い板状の本体部40からなり、本外部40の長手側の両端部から図3中下方に延びる一対の脚部41,42を有する。これら挟持部材4A,4Bの間に給水シート5を挟んだ状態で、各挟持部材4A,4Bにおける給水シート5側の面が正面たる対向面6、反対側の面が背面7である。対向面6は、湾曲して隆起した複数の凸部aと、逆方向に湾曲して沈降した複数の凹部bとが長手方向に沿って交互に並ぶ波状部60と、この波状部60の両端に設けられ、各脚部41,42の延長上にある平らな平面部61,62により構成されている。
また、各挟持部材4A,4Bの向かい合う脚部41,41の先端と脚部42,42の先端は、それぞれヒンジ式に開閉回動可能に連結されており、この連結部cを支点に両挟持部材4A,4Bが回転して開閉する。そして、図4(a)(b)に示すように、両挟持部材4A,4Bを閉じたとき、各挟持部材4A,4Bの本体部40が接近するとともに、凸部a同士が向かい合い、凹部b同士が向かい合う。反対に、両挟持部材4A,4Bを開くと、図4(c)に示すように、各挟持部材4A,4Bの本体部40が離間する。このように、両挟持部材4A,4Bを開くと本体部40が離間するので、これら本体部40の間に給水シート5を挿入し易く、挟持部材4A,4Bへ給水シート5を容易に取り付けられる。
そして、図5(a)(b)に示すように、開いた両挟持部材4A,4Bの間に給水シート5を挿し込んでから、両挟持部材4A,4Bを閉じると、凸部aが向かい合う部分では給水シート5をしっかりと押さえられる(図5(c))。よって、当該部分で給水シート5が挟持部材4A,4Bの間から抜け落ちるのを確実に防止できる。他方の凹部bが向かい合う部分では、給水シート5を押しつぶす方向の力がかからない(図5(d))。よって、当該部分に位置する給水シート5に播種すると、発芽した植物の根が向かい合う凹部b,bの間にできる空隙Kを通るので、挟持部材4A,4Bで根を締め付けて根の成長を阻害することがない。なお、図中凹部bは給水シート5に接触していないが、凹部bが給水シート5に触れるようにしてもよく、給水シート5における凸部aで挟まれる部分と凹部bで挟まれる部分とで、給水シート5に対する挟持部材4A,4Bからの押し付け力が変わるようになっていればよい。
さらに、給水シート5の上端を給水シート5の上端を挟持部材4A、4B、即ち本体部40,40上方に任意の長さ伸ばしておいても良い。この場合、この伸ばした部分を折り曲げてどちらか一方の挟持部材4A又は4Bの上面に当接すると含浸した水でこの給水シート5の上端が本体部40の上面に張り付き、その結果この給水シート5の上端が凹部bの上部を塞ぎ、種の発芽に必要な凹部b内の湿度、温度を最適に保ち、さらに種の乾燥を防止し、遮光効果も達成できる。
さらに、本実施の形態においては、両挟持部材4A,4Bが連結部c(図4)を支点に開閉回動可能に連結されているので、両挟持部材4A,4Bが長手方向(図4(a)中左右方向)にずれるのを防止できる。よって、挟持部材4A,4Bを閉じたとき、例えば、一方の挟持部材4Aの凸部aが他方の挟持部材4Bの凹部bに挿入されて、双方の波板部60,60が噛み合って空隙Kがなくなるのを防止できる。つまり、両挟持部材4A,4Bを開閉回動可能に連結しておくと、挟持部材4Aの凸部aと挟持部材4Bの凸部aとを容易に対向させ、挟持部材4Aの凹部bと挟持部材4Bの凹部bとを容易に対向させられる。
なお、連結部cとして適宜周知の構成を採用でき、例えば、蝶番を利用してもよく、曲げ変形させられるように合成樹脂製、ゴム製等の弾性な支持片等で連結してもよい。また、上記挟持部材4A,4Bは、凸部aと同じ高さの平面部61,62を有している。このため、連結部cが両挟持部材4A,4Bの多少のヨジレを許容しつつ、これらを開閉回動可能に連結したとしても、双方の波板部60,60が噛み合うのを防止でき、両挟持部材4A,4Bの凹部b,bの間にできる空隙Kを確保できる。
また、挟持部材4A,4Bの背面7は、図3中下端に向けて対向面6に接近するように傾斜する楔状のテーパ面となっている。また、挟持部材4A、4Bを蓋3に取り付けるための取付孔30は、一対の挟持部材4A,4Bを合わせて挿入可能な細長い台形柱状の孔であり、当該取付孔30の長手側の壁面31,32が図3中下側開口に向けて取付孔30内に突出するようにそれぞれ傾斜する楔型のテーパ面が形成されていて、取付孔30の幅が図3中下方に向けて徐々に狭まるようになっている。
各挟持部材4A,4Bの側面と取付孔30の内周側面に楔効果を達成できるテーパ面を形成しておいて良い。
蓋3は、取付孔30の開口が広い方を上に、狭い方を下にして水槽10の開口部に取り付けられる。そして、この蓋3の上から取付孔30内に、給水シート5を挟んだ一対の挟持部材4A,4Bを脚部41,42側から挿入すると、挟持部材4A,4Bを深く挿入するほど取付孔30の幅が狭くなるので、取付孔30の壁面31,32で挟持部材4A,4Bが閉じられるとともに、挟持部材4A,4Bが取付孔30を通過して水槽10内に落下するのを防止できる。
つづいて、給水シート5は、本実施の形態において、長方形状にカットした不織布であり、当該不織布を一枚又は複数枚重ねて利用される。そして、本実施の形態の給水シート5は無負荷状態における厚さが約5mmと厚く、負荷がかかると圧縮されて薄くなる。よって、給水シート5の短手側の一端部を上記挟持部材4A,4Bで挟むと、凸部aが向かい合う部分では、給水シート5が押しつぶされて薄くなり(図5(c))、凹部bが向かい合う部分では、給水シート5の厚みが略保たれたままになる(図5(d))。前述のように、この給水シート5は、播種装置Aを蓋3に取り付けた状態において、挟持部材4A,4Bに上端部を挟まれて吊られ、下側が水槽10の養液W中に浸るようになっている。このため、毛細管現象により養液Wが給水シート5に吸い上げられて、給水シート5の略全体が養液Wを含んで湿った状態になる。
そして、図6(a)に示すように、給水シート5の上端から給水シート5の厚みが保たれている部分(凹部bの間に配置される部分)に種子P1を埋め込むと、種子P1が吸水して発芽する。また、図6(b)(c)に示すように、発芽した植物P2は、根Rから給水シート5中の養液Wを吸収して成長し、給水シート5を伝って下方に伸びる。植物P2の根Rは、成長して太くなったとしても、向かい合う凹部bと凹部bの間にできる空隙Kを通っているので、挟持部材4A,4Bで圧迫されて成長が阻害されることがない。そして、植物P2の根Rの成長スペースを確保できる程度に空隙Kを大きくしたとしても、凸部aで給水シート5を保持し、給水シート5が挟持部材4A,4Bから抜け落ちるのを防止できる。つまり、上記挟持部材4A,4Bによれば、弾性変形によらず、給水シート5を保持できるとともに、根Rの成長スペースを確保できるので、挟持部材4A,4Bの繰り返し利用可能な回数が増えて、ランニングコストを低減できる。
さらに、上記挟持部材4A,4Bには、長手方向に複数の凹部bが設けられて+おり、当該凹部bの位置にそれぞれ播種できるので、一つの播種装置Aに複数の種子P1を蒔ける。よって、種子P1の数に対する播種装置Aを蓋3に取り付ける作業数を少なくして、作業負荷を軽減できる。
なお、前述のように、給水シート5内に種子P1を埋め込むようにすると、土に埋めたときの環境に近くなって発芽率の向上等を期待できるとともに、根Rが蓋3の表面を這わず、根Rを下方に成長させられる。しかし、給水シート5や植物P2の種類によっては、給水シート5の一方の面に種子P1を蒔くようにしてもよい。このような播種位置に応じて、給水シート5を挟持部材4A,4Bから上方に突出させる量を適宜変更できる。また、給水シート5の厚さや素材も適宜変更することができ、毛細管現象により養液Wを吸い上げて、給水シート5に播種された種子P1に養液Wを供給できればよい。例えば、給水シート5として不織布の他に、脱脂綿又は紙等が利用できる。
このように給水シート5の厚さや素材を変えたとしても、上記挟持部材4A,4Bによれば、向かい合う凸部aで給水シート5をしっかりと押さえるとともに、向かい合う凹部bの間に空隙Kを形成して植物P2の根Rの成長スペースを確保できる。よって、播種装置A自体を変更することなく、様々な種類の給水シート5の利用が可能であり、給水シート5の変更自由度を向上できる。
以下、本実施の形態における播種装置Aを備える水耕栽培装置Bを利用した植物の栽培方法の一例を説明する。
一対の挟持部材4A,4Bの間に給水シート5を挟んだ状態で、播種装置Aを蓋3の取付孔30内に開口が広い方から挿入する。これにより、挟持部材4A,4Bが各々の背面7を取付孔30の壁面31,32で押されて閉じ、給水シート5を保持した状態に維持される。当該工程を経て構成された蓋3と、この蓋3に取り付けられた播種装置Aとからなるユニットを、以下、播種ユニットUという。
つづいて、所定量の養液Wを注いだ水槽10の開口部に上記播種ユニットUを取り付ける。水槽10に取り付けられた状態で、蓋3は一方のサイドの形材(21a又は21c)と中央の形材21bで支えられ、蓋3から下側に垂れさがる給水シート5が養液W中に浸かる。給水シート5に播種する場合、蓋3に播種装置Aを取り付けた後であれば、播種する位置(凹部bが対向する部分)がわかり易いが、挟持部材4A,4Bで給水シート5を挟む前に播種してもよい。
なお、播種ユニットAを水槽10に取り付けた状態、即ち、播種ユニットUを構成してから播種すると、播種した種子P1の落下やずれを抑制できる。また、本実施の形態においては、蓋3が約60cm四方であるので、作業者が一カ所で播種作業をしたとしても、一台の播種ユニットUにおける全ての播種装置Aに手が届く。また、蓋3の高さが地面から約80cmの高さにあるので、作業者が腰を大きく屈めずに播種作業ができる。さらに、図示しないが、蓋3の底に、一方サイドの形材(21a又は21c)の内側面と、中央の形材21bの内側面に沿う突起等を設けておけば、播種が完了した播種ユニットUを順次形材21a,21b,21cに沿ってスライドさせられる。しかし、前述のように給水シート5に種子P1を埋め込むように播種する場合には、種子P1が落下したりずれたりし難いので、播種した後で播種ユニットUを水槽10に取り付けてもよい。
播種ユニットUの取り付け及び播種が完了すると、給水シート5に含まれる養液Wを種子P1が吸水して発芽する。この播種から種子P1が発芽するまでの間、シート1における形材21a,21c,21dから垂れ下がる部分11を播種ユニットU上に被せておけば、種子P1の環境を土の中に近づけられる。また、発芽した植物P2の根Rは養液Wを吸って成長し、挟持部材4Aの凹部bと挟持部材4Bの凹部bとの間に形成される空隙Kを通り、給水シート5を伝って下方に伸びる。他方の植物P2の茎は、蓋3の上方に伸びて当該茎に葉がつく。
前述のように蓋3はサイドの形材(21a又は21c)と中央の形材21bで支えられているので、養液Wが蒸発したり植物P2により養液Wが吸収されたりすると、養液Wの液面が下がって当該液面と蓋3との間にできる空間が広くなる。よって、図6(c)に示すように、植物P2の根Rは、養液W中に浸漬する水中根r1と、養液Wの液面上にできた空間に露出する湿気中根r2の両方が発育し、栽培が難しいとされるホウレンソウであっても、葉が厚くて緑色が濃く、茎が太く、根本に赤みのあるホウレンソウを収穫できる。
また、植物P2の栽培過程における養液温度は、水槽10を構成するシート1表面から養液Wが蒸発する際の気化熱である程度適正に保てるので、これを補う程度に送風や加温をすれば養液温度を適正に保てる。さらに、播種から収穫までの間に必要な量の養液Wを予め水槽10に貯留しておけば、養液Wの補給も不要であるので、栽培期間中の養液Wの管理が容易である。加えて、養液Wを循環させる必要もないので、水耕栽培装置Bの設置費用とランニングコストが低い。また、植物P2が収穫時期に至ったときに、養液Wの容量が少なくなるので、廃液の量が少なく、廃液処理に要するコストや環境負荷を軽減できる。また、図示しないが、養液W中に杉や檜の樹皮の小片を入れておくと、植物由来の成分でアオコの発生を抑制できる。
つづいて、成長した植物P2を収穫する場合、蓋3から播種装置Aを引き抜き、挟持部材4A,4Bを開けば播種装置Aと植物P2とを容易に分離できる。また、上記水耕栽培装置Bによれば、従来の蓋91の切れ込み92と異なり、蓋3の取付孔30は、植物P2の根を直接的に押さえていないので、取付孔30の開口を成長した植物P2の根Rが容易に通過できる程度に充分広げることができる。よって、植物P2と蓋3との分離作業も極めて容易である。また、収穫する対象が根Rよりも上側である場合には、根本で植物P2を切断して収穫対象を回収してから根Rと蓋3を分離してもよいが、この場合には、播種装置A単位で根Rと蓋3とを分離できるので、当該作業も容易である。
また、従来の水耕栽培装置では、富栄養な養液を含む給水シート90が蓋91に接触するので、蓋91にアオコが付着し易い。これに対して、上記水耕栽培装置Bでは、給水シート5が接触する挟持部材4A,4Bと蓋3とを分離できる構造になっているので、蓋3にアオコが付着し難い。また、給水シート5に接触してアオコが付着し易い挟持部材4A,4Bは小さいので、洗浄が容易であるとともに、交換するにしてもコストが低い。つまり、上記水耕栽培装置Bによれば、ランニングコストを一層低減できる。
以下、本実施の形態における播種装置Aと、この播種装置Aを備える水耕栽培装置Bの作用効果について説明する。
本実施の形態において、両方の挟持部材4A,4Bの背面7は、水槽10に取り付けられた状態で、それぞれ下端に向けて対向面6に接近するよう傾斜するテーパ面になっている。また、上記各背面7に対向する取付孔30の壁面31,32は、水槽10に取り付けられた状態で、下端に向けて上記取付孔30内に突出するように傾斜している。
上記構成によれば、挟持部材4A,4Bの背面7の間隔が下端にかけて徐々に狭くなるとともに、これらに対向する壁面31,32の間隔も下端にかけて徐々に狭くなる。よって、挟持部材4A,4Bを合わせて取付孔30に上方から挿入すると、挟持部材4A,4Bが取付孔30から下側に抜け落ちるのを容易に防止できる。また、挟持部材4A,4Bが取付孔30内を下方に進むほど、挟持部材4A,4Bが閉じられる。そして、給水シート5が養液Wを吸って重くなったり、植物P1が成長して重くなったりすると、挟持部材4A,4Bに下向きに力がかかって給水シート5を押さえる力が強くなるので、給水シート5が挟持部材4A,4Bから抜け落ちるのを容易に防止できる。なお、上記挟持部材4A,4Bでは、背面7全体がテーパ面になっているが、背面7の一部がテーパ面になっていても同様の効果を期待できる。なお、挟持部材4A,4Bの蓋3からの落下を防ぐための構成や、給水シート5の挟持部材4A,4Bからの抜け落ちを防ぐための構成は、上記の限りではなく、適宜変更できる。
また、本実施の形態において、水耕栽培装置Bは、播種装置Aと、水槽10と、上記水槽10の開口部に取り付けられて、両方の挟持部材4A,4Bを挿入可能な取付孔30を有し、両方の上記挟持部材4A,4Bを支える蓋3とを備えている。
上記構成によれば、水槽10の開口を塞ぐ蓋3と、給水シート5を備える播種装置Aとを分離できるので、蓋3にアオコが付着するのを防止できる。また、播種装置Aの挟持部材4A,4Bにアオコが付着したとしても、挟持部材4A,4Bは蓋3と比較して小さいので、洗浄が容易であるとともに、交換したとしてもコストが低い。よって、上記水耕栽培装置Bによれば、ランニングコストを一層低減できる。なお、水耕栽培装置Bの構成は、上記の限りではなく、適宜変更できる。例えば、図7に示すように、給水シート5を挟む凸部aと凹部bとを有する挟持部材8A,8Bが蓋3としての機能を兼ねるようにしてもよい。
また、本実施の形態において、挟持部材4A,4Bの対向面6には、隆起した湾曲部分と沈降した湾曲部分とを交互に有する波状部60が設けられ、上記隆起した湾曲部分が凸部aであり、上記沈降した湾曲部分が凹部bである。
上記構成によれば、連続した湾曲で凸部aと凹部bを形成し、多少挟持部材4A,4Bが長手方向にずれたとしても、植物P2の根Rが湾曲面に当たるので、当該根Rを傷付ける心配がない。なお、凸部a及び凹部bの形状は上記の限りではなく、挟持部材4A,4Bで給水シート5を挟んだときに、給水シート5を強く押さえられる部分(凸部a)と、根Rの成長スペースを確保するための空隙Kを形成する部分(凹部b)とを設けられればよい。例えば、挟持部材4A,4Bの対向面6を図8(a)(b)のように変更し、凹部bの間に形成される空隙Kを丸状や、六角形状にしてもよい。このような変更は、蓋3としての機能を兼ねる挟持部材8A,8Bでも可能であり、背面7の形状を問わず可能である。
また、本実施の形態において、一対の挟持部材4A,4Bは、それぞれ細長い板状であり、複数の凸部aと複数の凹部bが両方の上記挟持部材4A,4Bの長手方向に交互に並んで配置されている。
上記構成によれば、一つの播種装置Aに複数の種子P1を蒔ける。よって、種子P1の数に対する播種装置Aを取り付ける作業数が少なくなるので、作業負荷を軽減できる。なお、凸部aの数と凹部bの数は、一枚の給水シート5につき、それぞれ一以上であればよい。このような変更は、蓋3としての機能を兼ねる挟持部材8A,8Bでも可能であり、背面7及び対向面6の形状を問わず可能である。
また、本実施の形態において、一方の挟持部材4Aと他方の挟持部材4Bは、開閉回動可能に連結されている。
上記構成によれば、一方の挟持部材4Aの凸部aが他方の挟持部材4Bの凹部bに挿入されたり、逆に他方の挟持部材4Bの凸部aが一方の挟持部材4Aの凹部bに挿入されたりして空隙Kがなくなるのを容易に防止できる。なお、蓋3としての機能を兼ねる挟持部材8A,8Bを開閉回動可能に連結しても、同様の効果を得られる。また、本実施の形態においては、両挟持部材4A,4Bの脚部41,42の先端が連結されて当該連結部cを支点に挟持部材4A,4Bが回転して開閉するが、両挟持部材4A,4Bの図4(a)中右端又は左端が連結されて、当該連結部を支点に回転して開閉するとしてもよい。また、例えば、挟持部材4A,4Bに位置決め用の突起と、当該突起を係合する溝を設けて、給水シート5を挟持部材4A,4Bで挟んだときに、これらが長手方向にずれるのを防止してもよい。この場合、一方の挟持部材4Aと他方の挟持部材4Bを分離しても、開閉回動可能に連結する場合と同様の効果を得られる。このような変更は、蓋3としての機能を兼ねる挟持部材8A,8Bでも可能であり、背面7及び対向面6の形状を問わず可能である。
また、本実施の形態において、一対の挟持部材4A,4Bが両方とも凸部aと凹部bとを有しており、一方の上記挟持部材4Aの上記凸部aと他方の上記挟持部材4Bの上記凸部aが向かい合い、一方の上記挟持部材4Aの上記凹部bと他方の上記挟持部材4Bの上記凹部bが向かい合う。
上記構成によれば、両挟持部材4A,4Bの凹部bの間にできる空隙Kを容易に大きくできるので、植物P2の根Rの成長スペースを容易に確保できる。なお、図示しないが、片方の挟持部材(4A又は4B)の対向面6を平面にして、もう片方の挟持部材(4B又は4A)にのみ凸部aと凹部bを設けてもよい。このような変更は、蓋3としての機能を兼ねる挟持部材8A,8Bでも可能であり、背面7及び対向面6の形状、挟持部材4A,4Bの連結の有無によらず可能である。
また、本実施の形態において、播種装置Aは、養液Wが貯留される水槽10の上方に設けられる一対の挟持部材4A,4Bと、一端側が上記挟持部材4A,4Bの間に挟まれて保持されるとともに他端側が上記養液W中に浸されて、上記養液Wを吸い上げる播種用の給水シート5とを備える。そして、一方の上記挟持部材4Aには、他方の上記挟持部材4B側に突出する一以上の凸部aと、他方の上記挟持部材4Bとの間に空隙Kを形成する一以上の凹部bが設けられる。
上記構成によれば、凸部aで給水シート5をしっかりと保持できるとともに、凹部bによって形成される空隙Kで植物P2の根Rの成長スペースを確保できる。よって、植物P2の根Rが太くなったとき、挟持部材4A,4Bを弾性変形させずに済むので、挟持部材4A,4Bの繰り返し利用可能な回数を増やしてランニングコストを低減できる。さらに、上記構成によれば、空隙Kを広くしたとしても、凸部aで給水シート5を押さえられるので、空隙Kの大きさの要求精度が低く、挟持部材4A,4Bを形成する際の加工の難易度が低い。また、給水シート5の厚みや素材を変更しても、凸部aで給水シート5を押さえられるので、給水シート5を自由に変更できる。加えて、上記構成によれば、植物P2が成長して収穫時期を迎えたとき、両挟持部材4A,4Bを離間させれば、植物P2と播種装置Aを容易に分離できる。
以上より、上記播種装置Aによれば、給水シート5を保持する挟持部材4A,4Bを安価且つ容易に形成でき、ランニングコストを低減でき、給水シート5の変更自由度を向上でき、植物P2の分離作業を容易にできる。
次に本発明の他の実施の形態に係る播種装置を図9〜図22に基づいて説明する。
これらの他の実施の形態では凹部の途中に底部を給水シート5で構成させ、この底部に種子をおいて種子が下方落下するのを防止し、併せて凹部で形成される間隙にランダムに一つ又は複数の種子を投入して播種作業を容易にする点で共通している。
ただし、このポケットPの構造、成形態様は図の実施の形態に限定されるものではない。要するに、給水シート5の上端部に種子を支える底部が構成されれば良。
その他の基本的な構成、作用、効果は上記の図1〜図8の実施の形態と同じである。
図9は本発明に他の実施の一例を示す。
この実施の形態では給水シート5の上端部に底を備えたポケットPを設けた点に特徴がある。
この播種装置の他の基本構造は図3の実施の形態同じように、養液Wが貯留される水槽10の上方に設けられる一対の挟持部材4A,4Bと、一端たる上端側が挟持部材4A,4Bの間に挟まれて保持されるとともに他端たる下端側が養液W中に浸されて、この養液Wを吸い上げる播種用の給水シート5とを備えている。
また、一対の挟持部材4A,4Bは両方とも凸部bと凹部aとを有しており、
一方の挟持部材4Aの凸部aと凹部bは他方の挟持部材4Bの凸部aと凹部bとそれぞれ向かい合っている。
一方の挟持部材4Aと他方の挟持部材4Bの本体部40とは、端部のヒンジh1を介してヒンジ式に連結されている。
給水シート5は二枚重ね合わされ、当該二枚の給水シート5の上部が点線で示すように長手方向に沿って縫い合わされて二枚の給水シート5、5間に上方に解放されたポケットPが形成されている。
即ち、図9(B)、(C)に示すように二つに挟持部材4A,4Bで縫い合わされた給水シート5の上部を挟持した時、二枚の給水シート5の上端5A,5A間に上方に解放されたポッケトPを設けることが可能となる。
その為、図9(A)に示すように、ポケットPの上方から種子P1をこのポケットP内に向けてランダムに投下でき、ポケットP内に落下した種子P1はポケットPの底に保持され下方に落下するのが防止できる。
その結果、種子P1をいちいち手動で給水シート5に保持させる作業が不要となる。
しかも、種子P1をポケットPの上方から複数個ぱらぱらと投下でき、一つ一つ丁寧に給水シート5に取付ける必要もなく、播種作業の効率を向上できる。
そして、図10(A)に示すように、ポッケトP内に種子P1を投入しておくと、図10(B)に示すように、種子P1が吸水して発芽する。また、図10(C)に示すように、発芽した植物P2は、根Rから給水シート5中の養液Wを吸収して成長し、給水シート5の底のメッシュを貫通して下方に伸びる。植物P2の根Rは、成長して太くなったとしても、向かい合う凹部bと凹部bの間にできる空隙Kを通っているので、挟持部材4A,4Bで圧迫されて成長が阻害されることがない。
なお、挟持部材4A,4Bの上面にシートを当接してポケットPの上部を塞いでおいても良い。
図11は本発明の他の実施の形態を示す。
この実施の形態は図9の実施の形態の変形例であり、ポッケットPの構成を変更したものである。
この実施の形態も、養液Wが貯留される水槽10の上方に設けられる一対の挟持部材4A,4Bと、一端たる上端側が挟持部材4A,4Bの間に挟まれて保持されるとともに他端たる下端側が養液W中に浸されて、この養液Wを吸い上げる播種用の給水シート5とを備えている。
そして、この実施の形態では、一枚の給水シート5の上部に当該給水シート5の上端を波型に折り曲げた複数の屈曲部5B、5Bを形成し、これらの屈曲部5B、5B間に上方に解放されたポケットPを形成し、このポケットP内に種子P1をランダム投入するようにするものである。
この実施の形態でも給水シート5の上端や他のシートを挟持部材4A、4Bの上面に当接してポケットPを塞いでも良い。
その他の構成、作用効果は図9の実施の形態と同じである。
図12は本発明の更に別の実施の形態を示す。
この実施の形態も水槽10の上方に設けられる一対の挟持部材4A,4Bと、一端たる上端側が挟持部材4A,4Bの間に挟まれて保持されるとともに他端たる下端側が養液W中に浸されて、この養液Wを吸い上げる播種用の給水シート5とを備えている。
この場合、他方の挟持部材4Bは複数の凸部a1と凹部b1とを有しており、一方の挟持部材4Aの正面たる対向面6は平滑な面で構成されている。
そして、他方の上記挟持部材4Bには上記凸部a1と上記凹部b1と交差する方向に延びる切り込み部d1が予め形成されている。
また、一方の挟持部材4Aの正面側対向面6には上記切り込み部d1に対向して給水シート5を切り込み部d1内に嵌合させる水平な押し込み片Eが突設され、各押し込み片E、E間の隙間Xは上記凹部b1の下部に対応しており、両挟持部材を4A,4Bを重ねたとにこの凹部b1に連通できるようになっている。
この為、図12(B)、(C)に示すように、挟持部材4A,4Bで給水シート5を挟持した時、一方の挟持部材4Aの対向面6が他方の挟持部材4Bの凸部a1に当接すると共に押し込み片Eが給水シート5を押してこの給水シート5の一部を他方の挟持部材4B側の切り込み部d1内に嵌合させる。
この時同時に給水シート5の一部は凹部b1内に水平に押し込まれ、この押し込まれた部分が間隙Kの底部となり、この底部上に種子P1を投下して保持させることが出来る。
さらに図12(C)に示すように、給水シート5の上端を任意の長さ挟持部材4A,4Bの上方に引き伸ばしておき、この部分を他方の挟持部材4Bの上面に折り重ねておくと間隙Kが塞がれて種子P1に対する保湿、保温、遮光効果を達成でき、乾燥防止も図れる。
この場合、給水シート5の上端を伸ばしとかず、挟持部材4A、4Bの上面に他のシートを当接して間隙Kを塞いでおいても良い。
このように、給水シート5の折り曲げた上端部で間隙Kを塞ぎ、あるいは、他のシートで間隙Kを塞ぐ手段は本発明の各実施の形態に適用することが好ましい。
その他の構成、作用、効果は図9の実施の形態と同じである。
図13は本発明の更に別の実施の形態を示す。
この実施の形態も水槽10の上方に設けられる一対の挟持部材4A,4Bと、一端たる上端側が挟持部材4A,4Bの間に挟まれて保持されるとともに他端たる下端側が養液W中に浸されて、この養液Wを吸い上げる播種用の給水シート5とを備えている。
この場合、他方の挟持部材4Bは複数の凸部a2と凹部b2とを有しており、一方の挟持部材4Aの正面たる対向面6は平滑な面で構成されている。
さらに、他方の上記挟持部材4Bは下面側の段差部40Aと、両側に形成された孔40Bとを有している。
また、一方の上記挟持部材4Aの対向面6には上記段差部40Aに嵌合する水平な支持片E2と、上記孔40Bに対向して当該孔40Bに抜き差し自在に嵌合する支持ロッド40Cとが突設されている。
さらに、この支持片E2には他方の挟持部材4Bにおける凹部b2の下部に連通可能な溝Fが凹部b2の数に対応して複数形成されている。
この実施の形態では、図13(B)、(C)に示すように、挟持部材4A,4Bで給水シート5を挟持した時、一方の挟持部材4Aの対向面6が他方の挟持部材4Bの凸部a1に当接すると共に支持片Eが給水シート5を押しこみながら他方の挟持部材4Bの段差部40Aの下面に嵌合する。
この時同時に給水シート5の一部は支持片E2で凹部b2の下部に水平に押し込まれ、この押し込まれた部分が間隙Kの底部となり、この底部上に種子P1を投下して保持させることが出来る。
なお、二つの挟持部材4A,4Bが給水シート5を挟持した特、一方の挟持部材4Aの支持ロッド40Cが他方の挟持部材4Bの孔40B内に嵌合し、両挟持部材4A,4Bを保持し、位置ずれを防止する。
この実施の形態の場合も図13(C)に示すように、給水シート5の上端を任意の長さ挟持部材4A,4Bの上方に引き伸ばしておき、この部分を他方の挟持部材4Bの上面に折り重ねておくのが好ましい。
その他の構成、作用、効果は図9の実施の形態と同じである。
図14は更に他の実施の形態を示す。
この実施の形態も、上記実施の形態と同じく、水槽10の上方に設けられる一対の挟持部材4A,4Bと、一端たる上端側が挟持部材4A,4Bの間に挟まれて保持されるとともに他端たる下端側が養液W中に浸されて、この養液Wを吸い上げる播種用の給水シート5とを備えている。
この場合、他方の挟持部材4Bは複数の凸部a2と凹部b2とを有しており、一方の挟持部材4Aの正面たる対向面6は平滑な面で構成されている。
さらに、他方の挟持部材4Aは上面側端部と下面側端部に長手方向に沿う上側段差部70Aと下側段差部70Bとを有している。
また、一方の挟持部材4Aの正面側には上記上側段差部70Aに嵌合する上側嵌合片80Aと、上記給水シート5を押し込みながら上記下側段差部70Bに嵌合する複数の下側嵌合片80Bとが突設されている。
さらに、この下側嵌合片80Bには他方の挟持部材4Bにおける凹部b2の下部に連通可能な溝F1が凹部b2の数に対応して複数形成されている。
この実施の形態では、図14(B)、(C)に示すように、挟持部材4A,4Bで給水シート5を挟持した時、一方の挟持部材4Aの対向面6が他方の挟持部材4Bの凸部a1に当接すると共に嵌合片80Aが給水シート5を押しこみながら他方の挟持部材4Bの下側段差部70Bの下面に嵌合し、同時に上側嵌合片80Aが上側段差部70Aの上面に嵌合し、二つの挟持部材4A,4Bを結合する。
この時同時に給水シート5の一部は嵌合片80Bで凹部b2の下部に水平に押し込まれ、この押し込まれた部分が間隙Kの底部となり、この底部上に種子P1を投下して保持させることが出来る。
この実施の形態の場合も図14(C)に示すように、給水シート5の上端5Aを任意の長さ挟持部材4A,4Bの上方に引き伸ばしておき、この部分を他方の挟持部材4Bの上面に折り重ねておくのが好ましい。
図15は本発明の更に別の実施の形態を示す。
この実施の形態も水槽10の上方に設けられる一対の挟持部材4A,4Bと、一端たる上端側が挟持部材4A,4Bの間に挟まれて保持されるとともに他端たる下端側が養液W中に浸されて、この養液Wを吸い上げる播種用の給水シート5とを備えている。
一対の挟持部材4A,4Bにはそれぞれ凸部a3、a4と凹部b3、b4とが対向して形成されている。
そして、一方の上記挟持部材4Aは一端側の嵌合溝40Gと他端側の孔40Fとを有している。
また、他方の記挟持部材4Bは嵌合溝40Gに対向し当該嵌合溝40Gに抜き差し自在に嵌合する嵌合片40Eと、孔40Fに対向して当該孔40Fに抜き差し自在に嵌合する支持ロッド40Dと、を有している。
さらに、一方の挟持部材4Aにおける凸部a4が下面側から上面側に向けて鋭角に傾斜し、同じく凹部b4の開口面積が上面側から下面側に向けて徐々に小さくされ、他方の挟持部材4Bにおける凸部a3が下面側から上面側に向けて鈍角に傾斜し、同じく凹部b3の開口面積が上面側から下面側に向けて徐々に大きくされている。
この実施の形態によれば、給水シート5を挟みながら嵌合片40Eを嵌合溝40Gに嵌合させ、支持ロッド40Dを孔40Fに嵌合すると、両挟持部材4A,4Bが結合され、同時に給水シート5が他方の凸部a3と一方の凸部a4とで挟持される。
この時、同時に図15(B)、(C)に示すように、給水シート5が一方の凹部b4の下端に当接し、この凹部b4の下端と給水シート5とで間隙Kの下部を狭めて底部を形成する。従って、この狭められた底部に上記の実施の形態と同じく種子P1を保持できる。
給水シート5の引き伸ばされた上端5Aを一方の挟持部材4Aの上面に折り曲げて当接しておくのが好ましい。
図16は本発明の他の実施の形態を示す。
この実施の形態も水槽10の上方に設けられる一対の挟持部材4A,4Bと、一端たる上端側が挟持部材4A,4Bの間に挟まれて保持されるとともに他端たる下端側が養液W中に浸されて、この養液Wを吸い上げる播種用の給水シート5とを備えており、図15の実施の形態を変形したものである。
また、一対の挟持部材4A,4Bにはそれぞれ凸部a4、a5と凹部b4、b5とが対向して形成されている。
一方の上記挟持部材4Aは両端側の孔40Jを有している。
他方の上記挟持部材4Bは一方の挟持部材4Aの上面に嵌合する支持片40Hと、孔40Jに対向し当該孔40Jに抜き差し自在に嵌合する支持ロッド40Iとを有している。
一方の挟持部材4Aにおける凸部a5は下面側から上面側に向けて鋭角に傾斜し、同じく凹部b5の開口面積が上面側から下面側に向けて徐々に小さくされている。
他方の挟持部材4Bにおける凸部a4が下面側から上面側に向けて鈍角に傾斜し、同じく凹部b4の開口面積が上面側から下面側に向けて徐々に大きくされている。
この実施の形態によれば、給水シート5を挟みながら一方の挟持部材4Aの本体部40を他方の挟持部材4Bの支持片40Hの下面に嵌合させ、支持ロッド40Iを孔40Jに嵌合すると、両挟持部材4A,4Bが結合され、同時に給水シート5が他方の凸部a3と一方の凸部a4とで挟持される。
この時、同時に図16(B)、(C)に示すように、給水シート5が一方の凹部b5の下端に当接し、この凹部b5の下端と給水シート5とで間隙Kの下部を狭めて底部を形成する。従って、この狭められた底部に上記の実施の形態と同じく種子P1を保持できる。
この場合も給水シート5の引き伸ばされた上端5Aを一方の挟持部材4Aの上面に折り曲げて当接しおくのが好ましい。
図17は更に別の実施の形態を示す。
この実施の形態も上記の実施の形態と同じく、一対の挟持部材4A,4Bと、一端たる上端側が挟持部材4A,4Bの間に挟まれて保持されるとともに他端たる下端側が養液W中に浸されて、この養液Wを吸い上げる播種用の給水シート5とを備え、一対の挟持部材4A,4Bにはそれぞれ凸部a5、a6と凹部b5、b6とが対向して形成されている。
他方の上記挟持部材4Bは上記凸部a5と上記凹部b5と交差する方向に延びる切り込み部d2を備え、一方の上記挟持部材4Aは上記凸部a6に設けられて上記切り込み部d2に対向して上記給水シート5を上記切り込み部d2内に嵌合させる水平な押し込み片E3備えている。
この実施の形態によれば、ヒンジh2を介して両挟持部材4A,4Bを回動し、両凸部a5、a6同士で給水シート5を挟持すると押し込み片E3が同時にこの給水シート5を押し込みながら切り込み部d2に嵌入する。
この為、図17(B)、(C)に示すように、押し込み片E3で押し込まれた給水シートの5は他方の挟持部材4Bの凹部b5にも押し込まれ、この押し込まれた部分が間隙Kの底部を構成し、この底部上に種子P1をランダムに投入できる。
その他の構成、作用効果はすでに述べた上記の実施の形態と同じである。
図18は本発明の他の実施の形態を示す。
この実施の形態も一対の挟持部材4A,4Bと、一端たる上端側が挟持部材4A,4Bの間に挟まれて保持されるとともに他端たる下端側が養液W中に浸されて、この養液Wを吸い上げる播種用の給水シート5とを備えている。
そして、給水シート5は図9の実施の形態と同じく上部にポケットPを形成している。
このポケットPは図11に示すように給水シート5の上部を折り曲げて形成して良く、図示の構造に限定されるものでは無い。
そして、他方の挟持部材4Bは両端に設けられた一対の凸部a6,a6と、凸部a6,a6間に長手方向に沿って形成されている長溝からなる凹部b6と、を備えている。
一方の挟持部材4Aは他方の挟持部材4Bの凸部a6、a6間に嵌合できる長さに形成されると共に他方の挟持部材4Bの凹部b6内に嵌合して給水シート5を凹部b6内に押し込む両端の一対の凸部a7と、凸部a7間に長手方向に沿って形成されている凹部b7とを備えている。
この実施の形態では、一方の挟持部材4Aたる本体部40を他方の挟持部材4Bの凹部b6内に嵌合すると一方の挟持部材4Aの凸部a7が給水シート5を凹部b6に押し込み、しかもこの凸部a7の外周と他方の凸部a6の内周とで給水シート5の両端を挟持する。
その結果、給水シート5は一対の挟持部材4A,4Bで挟持され、ポケットPを上方に開口され、このポケットP種子P1を投入できる。
その他の作用効果は上記した実施の形態と同じである。
図19は本発明の他の実施の形態を示す。
この実施の形態も一対の挟持部材4A,4Bと、給水シート5と、を備えており、一対の挟持部材4A,4Bにはそれぞれ凸部a8、a9と凹部b8、b94とが対向して形成されている。
すなわち、他方の挟持部材4Bは両端に設けられた一対の凸部a8,a8と、上記一対の凸部a8,a8間に長手方向に沿って形成されている複数の凹部b8と、を備えている。
また、一方の挟持部材4Aは上記他方の挟持部材4Bの凸部a8、a8間に嵌合できる長さに形成されると共に上記他方の挟持部材4Bの凸部a8、a8間に嵌合して上記給水シート5を凹部b86内に押し込む両端の一対の凸部a9と、上記凸部a9間に長手方向に沿って形成されている複数の凹部b9とを備えている。
給水シート5は図9の実施の形態と同じく上部にポケットPを備えている。
この為、この実施の形態では、一方の挟持部材4Aたる本体部40を他方の挟持部材4Bの凸部a8、a8凹部b6間に嵌合すると一方の挟持部材4Aの凸部a9が給水シート5を他方の凹部b86に押し込み、しかもこの凸部a7の外周と他方の凸部a6の内周とで給水シート5の両端を挟持する。
その結果、図19(B)に示すように、給水シート5は一対の挟持部材4A,4Bで挟持され、ポケットPを上方に開口され、このポケットP種子P1を投入できる。
その他の作用効果は上記した実施の形態と同じである。
図20は更に別の実施の形態を示す。
この実施の形態も一対の挟持部材4A,4Bと、給水シート5と、を備えており、一対の挟持部材4A,4Bには図3の実施の形態と同じくそれぞれ凸部a、aと、凹部b、bとが対向して形成されている。
各挟持部材4A,4Bの両端には互いに当接する平面部61,62が形成されている。
そして、給水シート5は一方の挟持部材4Aと他方の挟持部材4Bの各凹部aに対応する位置に切り欠いて基端を折り曲げた水平な支持片5bを備えている。
この為、一対の挟持部材4A,4Bで給水シート5を挟持した時、図20(B)に示すように、支持片5bがそれぞれ凹部b内に侵入し、この支持片5bが間隙Kの底部を形成し、この底部に種子P1を投入できる。
その他の作用効果は上記したものと同じである。
図21は更に別の実施の形態を示す。
この実施の形態も一対の挟持部材4A,4Bと、給水シート5と、を備えており、一対の挟持部材4A,4Bにはそれぞれ凸部a9、a9と凹部b9、b9とが対向して形成されている。
そして、両挟持部材4A,4Bは、それぞれ横断面半円状の柱体からなる本体部40Aで構成され、上記本体部40Aの両端に一対の凸部a9、aと、この凸部a9、a9間に一つの凹部b9が形成されている。
また、一方の挟持部材4Aの正面たる対向面6側に凹部b9の内周面に食い込む水平な長溝Dが形成されている。
給水シート5は一枚又は二つ折りにした短冊状のシートを使用している。
この播種装置図22に示すように、蓋3Aに形成した裁頭円錐状の複数の取付孔30Aに一つずつ挿入して保持させるのに適している。
この実施の形態では、予め給水シート5を他の工具で給水シート5を水平な長溝D内に嵌合させておく。
次いで一対の挟持部材4A,4Bで給水シート5を挟み込んだ状態で蓋3側の取付孔30Aに嵌入させる。
この時、図21(B)に示すように、給水シート5の長溝Dに食い込んだ部分より上方の部分が底部となり、この底部に種子P1を投入できる。
その他の構成、作用効果は上記の実施の形態と同じである。
以上、本発明の好ましい実施の形態を詳細に説明したが、特許請求の範囲から逸脱しない限り、改造、変形及び変更が可能である。
A・・・播種装置、a〜a9・・・凸部、B・・・水耕栽培装置、b〜b9・・・凹部、K・・・空隙、P・・・ポケット、W・・・養液、3、3A・・・蓋、4A,4B,8A,8B・・・挟持部材、5・・・給水シート、6・・・対向面、7・・・背面、10・・・水槽、30・・・取付孔、31,32・・・壁面、60・・・波状部
















Claims (22)

  1. 養液が貯留される水槽の上方に設けられる一対の挟持部材と、
    一端側が上記挟持部材の間に挟まれて保持されるとともに他端側が上記養液中に浸されて、上記養液を吸い上げる播種用の給水シートとを備え、
    少なくとも一方の上記挟持部材は、他方の上記挟持部材側に突出する一以上の凸部と、他方の上記挟持部材との間に空隙を形成する一以上の凹部とを備えていることを特徴とする播種装置。
  2. 一対の上記挟持部材が両方とも上記凸部と上記凹部とを有しており、
    一方の上記挟持部材の上記凸部と他方の上記挟持部材の上記凸部が向かい合い、
    一方の上記挟持部材の上記凹部と他方の上記挟持部材の上記凹部が向かい合う
    ことを特徴とする請求項1に記載の播種装置。
  3. 一方の上記挟持部材と他方の上記挟持部材の本体部40とは、ヒンジ式に連結されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の播種装置。
  4. 上記両挟持部材は、それぞれ細長い板状の本体部で構成され、複数の上記凸部と複数の上記凹部が一方又は両方の上記本体部の長手方向に交互に並んで配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の播種装置。
  5. 一方又は両方の上記挟持部材の対向面には、隆起した湾曲部分と沈降した湾曲部分とを交互に有する波状部とが設けられており、上記隆起した湾曲部分が上記凸部であり、上記沈降した湾曲部分が上記凹部であることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の播種装置。
  6. 各挟持部材の上方に伸ばされた給水シートの上端が上記一方の挟持部材又は他方の挟持部材の上面に当接されて上記空隙Kを閉じている請求項1から請求項5の何れか一項に記載の播種装置。
  7. 上記給水シート5の上端に上方に解放されたポケットPを長手方向に沿って形成している請求項1から請求項6の何れか一項に記載の播種装置
  8. 上記給水シートが二枚重ね合わされ、当該二枚の給水シートの上部が長手方向に沿って縫い合わされて二枚の給水シート間に上方に解放されたポケットが形成されている請求項7に記載の播種装置。
  9. 上記給水シートの上部に当該給水シートの上端を波型に折り曲げられた複数の屈曲部と、これらの屈曲部間に形成されて上方に解放されたポケットとを備えている請求項8に記載の播種装置。
  10. 他方の上記挟持部材が上記凸部と上記凹部と交差する方向に延びる切り込み部を備え、一方の上記挟持部材が上記切り込み部に対向して上記給水シートを上記切り込み部内に嵌合させる水平な押し込み片備えている請求項1に記載の播種装置。
  11. 他方の上記挟持部材は下面側の段差部と、両側に形成された孔とを有し、一方の上記挟持部材は上記段差部に嵌合する水平な支持片と、上記孔に対向して当該孔に抜き差し自在に嵌合する支持ロッドと、上記支持片に形成され上記他方の挟持部材における上記凹部の下部に連通する溝とを備えている請求項1に記載の播種装置。
  12. 他方の上記挟持部材は上面側端部と下面側端部に長手方向に沿う上側段差部と下側段差部とを有し、上記一方の挟持部材は上記上側段差部に嵌合する上側嵌合片と、上記給水シートを押し込みながら上記下側段差部に嵌合する下側嵌合片と、上記下側嵌合片に形成されて他方の挟持部材における凹部の下部に連通可能な溝とを備えている請求項1に記載の播種装置。
  13. 一方の上記挟持部材は一端側の嵌合溝と他端側の孔とを有し、他方の上記挟持部材は上記嵌合溝に対向し当該嵌合溝に抜き差し自在に嵌合する嵌合片と、上記孔に対向して当該孔に抜き差し自在に嵌合する支持ロッドとを有し、一方の挟持部材における凸部が下面側から上面側に向けて鋭角に傾斜し、同じく凹部の開口面積が上面側から下面側に向けて徐々に小さくされ、他方の挟持部材における凸部が下面側から上面側に向けて鈍角に傾斜し、同じく凹部の開口面積が上面側から下面側に向けて徐々に大きくされている請求項1に記載の播種装置。
  14. 一方の上記挟持部材は両端側の孔を有し、他方の上記挟持部材は一方の挟持部材の上面に嵌合する支持片と、上記孔に対向し当該孔に抜き差し自在に嵌合する支持ロッドとを有し、一方の挟持部材における凸部が下面側から上面側に向けて鋭角に傾斜し、同じく凹部の開口面積が上面側から下面側に向けて徐々に小さくされ、他方の挟持部材における凸部が下面側から上面側に向けて鈍角に傾斜し、同じく凹部の開口面積が上面側から下面側に向けて徐々に大きくされている請求項1に記載の播種装置。
  15. 他方の上記挟持部材が上記凸部と上記凹部と交差する方向に延びる切り込み部を備え、一方の上記挟持部材が上記凸部に設けられて上記切り込み部に対向して上記給水シートを上記切り込み部内に嵌合させる水平な押し込み片備えている請求項1に記載の播種装置。
  16. 他方の挟持部材が両端に設けられた一対の凸部と、上記一対の凸部間に長手方向に沿って形成されている長溝からなる凹部とを備え、一方の挟持部材は上記他方の挟持部材の凸部間に嵌合できる長さに形成されると共に上記他方の挟持部材の凹部内に嵌合して上記給水シートを凹部内に押し込む両端の一対の凸部と、上記凸部間に長手方向に沿って形成されている凹部とを備えている請求項1に記載の播種装置。
  17. 他方の挟持部材が両端に設けられた一対の凸部と、上記一対の凸部間に長手方向に沿って形成されている複数の凹部とを備え、一方の挟持部材は上記他方の挟持部材の凸部間に嵌合できる長さに形成されると共に上記他方の挟持部材の凸部間に嵌合して上記給水シートを凹部内に押し込む両端の一対の凸部と、上記凸部間に長手方向に沿って形成されている複数の凹部とを備えている請求項1に記載の播種装置。
  18. 上記給水シートが一方の挟持部材と他方の挟持部材の各凹部に対応する位置に切り欠いて基端を折り曲げた水平な支持片を備えている請求項1に記載の播種装置。
  19. 上記両挟持部材は、それぞれ横断面半円状の柱体からなる本体部で構成され、上記各本体部の両端に一対の凸部と、この凸部間に一つの凹部が形成され、さらに一方の挟持部材の対向面側に上記凹部の内周面に食い込む水平な長溝が形成されている請求項1に記載の播種装置
  20. 請求項1から請求項19の何れか一項に記載の播種装置と、
    上記水槽と、
    上記水槽の開口部に取り付けられて、両方の上記挟持部材を挿入可能な取付孔を有し、両方の上記挟持部材を支える蓋と、を備えることを特徴とする水耕栽培装置。
  21. 両方の上記挟持部材の背面には、上記水槽に取り付けられた状態で、下端に向けて対向面に接近するよう傾斜するテーパ面がそれぞれ設けられており、
    上記各背面に対向する上記取付孔の壁面は、上記水槽に取り付けられた状態で、下端に向けて上記取付孔内に突出するように傾斜することを特徴とする請求項20に記載の水耕栽培装置。
  22. 請求項1から請求項19の何れか一項に記載の播種装置と、
    上記水槽とを備え、
    上記挟持部材が上記水槽の開口部に取り付けられて、上記水槽の蓋を兼ねる
    ことを特徴とする水耕栽培装置。























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