JP3294037B2 - 藺草苗の育苗方法 - Google Patents

藺草苗の育苗方法

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JP3294037B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、藺草苗の育苗方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、藺草苗の育苗方法としては、例え
ば特願平6‐133506号に開示されているもののよ
うに、藺草苗を育苗する多数の区画部を縦横に並列した
状態に仕切り形成して備えたポット苗形成枠体を育苗箱
内に上方から嵌め込んだ後、前記各区画部の上部の開口
より藺草苗を差し込んで育成し、該育成の後、育苗箱よ
りポット苗形成枠体を上方に抜き取って、各ポット苗同
士が根絡みした状態でマット状の苗を育苗し、藺草移植
機においてそのマット状の苗から各ポット苗毎に植付爪
で分離しながら植付が可能に育苗する方法が知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法では、育苗箱内においてのみ各苗同士の根絡み
が成されるようにしていたので、育苗後にポット苗形成
枠体を育苗箱から上方に取り外す際に、その枠体と苗と
の密着性が増していることから、育苗箱及び藺草苗から
その枠体が外れにくくなっており、単に枠体を持ち上げ
ただけでは育苗箱毎持ち上がったりする虞れも高く、そ
のため、藺草苗を傷付けることなく枠体を取り外すの
に、育苗箱を保持しながら慎重に取り外し作業を行わな
ければならなかったので、作業能率が低いものであっ
た。本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであっ
て、育苗された苗からポット苗形成枠体を取り外す作業
を迅速かつ簡易に行える藺草苗の育苗方法の提供を目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1にかか
る藺草苗の育苗方法は、上記目的を達成するために、
に多数の上下貫通孔を備えた育苗箱を苗床の床面上に
載置し、藺草苗を育苗する多数の区画部を縦横に並列し
た状態に仕切り形成して備えたポット苗形成枠体を育苗
箱内に上方から嵌め込んだ後、前記各区画部の上部の開
口より藺草苗を差し込んで育成し、該育成により、藺草
苗の根が前記育苗箱の上下貫通孔を貫通して、前記床面
に張り付いた活着状態で、前記育苗箱より前記ポット苗
形成枠体を上方に抜き取り、次いで、前記底面から前記
床面に張りついた藺草苗の根部を切断して床土部でつな
がった連続状のポット苗を得ることを特徴とする。かか
る特徴構成による作用・効果は次の通りである。
【0005】
【作用】即ち、育苗箱における底面の多数の上下貫通孔
を通して、育苗された藺草苗の根が苗床にまで成長して
いくことになるため、苗床で成長した根によって藺草苗
や育苗箱がポット苗形成枠体と一緒に持ち上がらないよ
う保持される状態となっており、育苗箱からポット苗形
成枠体を上方に抜き取ることが育苗箱を押さえる必要な
く簡易に行える。そして、ポット苗形成枠体を外した
後、根切り器具を用いて育苗箱と苗床との間の藺草苗の
根を切断するだけで、移植機に供することのできる所望
の藺草苗を得ることができる。
【0006】
【発明の効果】従って、育苗箱からポット苗形成枠体を
上方に抜き取る際に、育苗箱を保持したりしながら慎重
にその抜き取りを行わなくても簡易にかつ迅速にポット
苗形成枠体の育苗箱からの取り外しができ、その後は育
苗箱を苗床から分離するように根切りするだけで良いか
ら、作業能率がきわめて向上するに至った。尚、ポット
苗形成枠体に人手によって把持できる把手部分を備えて
おけば、ポット苗形成枠体の育苗箱からの取り外しがそ
の把手部分を持って行えるので、より一層簡易な取り外
し作業となる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1に、育苗箱1を示している。この方形状の樹
脂製の育苗箱1の底面1Aには、多数の小径の上下貫通
孔2‥がほぼ一様な状態で形成されている。以下、育苗
方法について説明する。図2乃至図5に示すように、予
め床土Mを育苗箱1内に5mm〜10mm程度の高さで
充填しておいて、藺草苗を育苗する多数の区画部S‥を
縦横に並列した状態に仕切り形成して備えた樹脂製のポ
ット苗形成枠体3を育苗箱1内に上方から嵌め込む。こ
のポット苗形成枠体3は、その外周縁部3aが育苗箱1
の上端縁部1aに載置されるようにしているとともに、
区画部S‥を形成する仕切り3bの下端が育苗箱1の底
面1Aよりも載置状態で上方に位置するように設定して
いる。さらに、ポット苗形成枠体3の長手方向での両端
箇所の外周縁部3aより横外方に突出した状態で把手部
4,4を一体に設けている。予め少数本数に分離された
各藺草苗5を、例えば2乃至3本程度づつポット苗形成
枠体3の各区画部Sに対応する上部の開口6を通して人
手作業によって差し込む。全ての区画部S‥に藺草苗5
を差し込み終えた後、その育苗箱1を水田等の圃場の露
地あるいはハウス内における苗床7の床面上に運んで載
置する。尚、予め育苗箱1を苗床7の床面上に載置した
状態で、ポット苗形成枠体3をその育苗箱1に装着し、
藺草苗5を差し込むようにしても良い。
【0008】育苗箱1は、図2に示すように、複数個を
苗床7上に並べて育苗する。そして、床土Mに灌水を施
して育苗する。その育苗により、育苗箱1内のポット苗
形成枠体3と底面1との間の空間部において各藺草苗5
同士が根絡みし、かつ、前記上下貫通孔2‥より苗床7
まで根が成長して活着状態になった後、マット状に成っ
た藺草苗5を移植機による移植に供するために、図3に
示すように、先ずポット苗形成枠体3を把手部4,4を
手で持って育苗箱1から上方に抜き取るようにして外
す。その後、図4に示すように、苗床7に活着した根を
切断用の板状器具で育苗箱1の下面に沿って切断する。
その切断の後は、図5に示すように、ポット状に成育し
た藺草苗5が根絡みで連続状に繋がったポット苗として
移植機の苗載せ台上に載置できるよう、育苗箱1から取
り出されることになる。
【0009】尚、上記ポット苗形成枠体3の寸法として
は、長手方向の長さLを横幅Hの4倍から6倍程度に設
定している。そして、育苗箱1の深さは3乃至4cm程
度、上下貫通孔2の径を2mm乃至4mm程度に設定し
ている。又、育苗箱1の底面1Aの上下貫通孔2の全数
を区画部Sの全数、つまりポット数の0.5乃至1.5
倍程度に設定している。従って、本実施例において、上
下貫通孔2としては、各区画部S毎に1個形成されるよ
うに、又各区画部Sの平面視でのほぼ中心に位置する状
態で備えられるように設定している。そして、ポット苗
形成枠体3及び育苗箱1においては、藺草苗の育苗のみ
専用に行うのでなく、水稲の育苗用にも利用できるもの
に兼用でき、田植機に搭載するマット苗の縦横の寸法と
藺草移植機に搭載するこの藺草ポット苗の縦横の寸法と
がほぼ一致する苗の育成が可能となっている。
【0010】〔別実施例〕 上下貫通孔の1区画部当たりの形成個数は適宜変更で
きる。 ポット苗形成枠体に設けた把手部は、そのポット苗形
成枠体の長手方向での両端側に設けるのでなく、幅方向
での両端側に設けても良い。
【0011】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】育苗箱及びポット苗形成枠体を示す斜視図
【図2】苗床上での育苗の様子を示す縦断面図
【図3】育苗箱からポット苗形成枠体を取り外す様子を
示す縦断面図
【図4】根切りした後の育苗箱及び藺草苗を示す縦断面
【図5】藺草苗を示す縦断面図
【符号の説明】
1 育苗箱 1A 底面 2 上下貫通孔 3 ポット苗形成枠体 S 区画部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 善清 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (56)参考文献 実開 昭52−19414(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01G 9/00 - 9/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面(1A)に多数の上下貫通孔(2)
    を備えた育苗箱(1)を苗床の床面上に載置し、藺草苗
    を育苗する多数の区画部(S)を縦横に並列した状態に
    仕切り形成して備えたポット苗形成枠体(3)を育苗箱
    (1)内に上方から嵌め込んだ後、前記各区画部(S)
    の上部の開口より藺草苗を差し込んで育成し、該育成に
    より、藺草苗の根が前記育苗箱(1)の上下貫通孔
    (2)を貫通して、前記床面に張り付いた活着状態で、
    前記育苗箱(1)より前記ポット苗形成枠体(3)を上
    方に抜き取り、次いで、前記底面(1A)から前記床面
    に張りついた藺草苗の根部を切断して床土部でつながっ
    た連続状のポット苗を得ることを特徴とする藺草苗の育
    苗方法。
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