JP2004057040A - 山芋栽培器及びこれによる山芋栽培方法 - Google Patents

山芋栽培器及びこれによる山芋栽培方法 Download PDF

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牧野 一郎
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Abstract

【課題】収穫作業が容易で収穫効率の高い山芋栽培器を提供する。
【解決手段】任意の部分を開放可能な壁体によって囲閉空間を形成し、囲閉空間の上部の壁体間に山芋の成長芋部が通過可能な孔を有する孔空き板を張設するとともに、孔空き板の上面に成長芋部の伸長で突き抜け可能な無孔体を載せ、囲閉空間の無孔体の上方空間内にムカゴを植える土壌を盛ったことを特徴とする山芋栽培器。
【選択図】  図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、山芋栽培器及びこれによる山芋栽培方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
山芋の栽培に関し、従来から種々の山芋栽培器が提案されている。しかし、これらのものは、すべて山芋の成長芋部を土中で伸長させるものである。これによると、成長した芋部は土中から掘り出さなければならず、大変な労力を強いられるとともに、芋を傷付けるおそれもある。山芋栽培器の中には、成長芋部を筒の中で伸長させて、筒を掘り出せばよいものもあるが、筒は土壌に埋められていることから、筒を掘り出すのに手間がかかるは同じことである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、山芋は発芽部から成長するものであり、栄養の供給源となる土壌が必要なのは、この発芽部の部分だけであることに着目し、成長芋部の周囲には土壌等を存在させないようにして収穫を容易にするとともに、併せて成長の促進を図ったものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
以上の課題の下、本発明は、請求項1に記載した、任意の部分を開放可能な壁体によって囲閉空間を形成し、囲閉空間の上部の壁体間に山芋の成長芋部が通過可能な孔を有する孔空き板を張設するとともに、孔空き板の上面に成長芋部の伸長で突き抜け可能な無孔体を載せ、囲閉空間の無孔体の上方空間内にムカゴを植える土壌を盛ったことを特徴とする山芋栽培器を提供する。
【0005】
本発明の山芋栽培器によれば、成長芋部は孔空き板の下方の囲閉空間内にぶら下がっているから、これを収穫するときには、壁体の一部を開放して中の芋を鋏等で摘み取ればよい。このため、収穫作業が非常に楽であるし、成長芋部が伸長する部分には抵抗となる土壌等が存在しないから、成長も早い。
【0006】
この場合において、請求項2に記載した、壁体を所要のものを取り崩すことができるコンクリートブロックやレンガといったブロック体で構成する手段、請求項3に記載した、孔空き板を金網に、無孔体を新聞紙によれば、いずれも安価な部材で構築できるし、壁体の取り崩しも容易である。
【0007】
更に、本発明は、請求項4に記載した、上記の山芋栽培器により、土壌に植えたムカゴから延びた成長芋部が孔空き板の下方に伸長すると、壁体の一部を開放して孔空き板下に延びた成長芋部を摘み取ることを特徴とする山芋栽培方法を提供する。この栽培方法によると、成長芋部の収穫に際して土壌を掘り返す必要がないから、作業が楽である。又、成長芋部の周囲には土壌が存在しないから、抵抗がなく、且つ、重量をまともに受けるから成長が早い。更に、姿も真っ直ぐなものになり、商品価値が上がるとともに、密植も可能になって単位面積当たりの収穫量も多い。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一例を示す山芋栽培器の斜視図、図2はこれによって山芋の栽培状況を示す図1のAーA断面図であるが、この山芋栽培器(以下、栽培器)は、適宜な壁体1によって地上に囲閉空間2を形成したものを主体とする。囲閉空間2の形状、大きさ、深さは適宜なものでよいが、0.5〜1m程度の四角形をしたものが手頃であり、高さも1.5mもあれば十分である。
【0009】
この場合、壁体1は何であってもよいが、その一部が開放できることが条件である。この点で、コンクリートブロックやレンガといったブロック体を積み重ねたものが適する。これによると、所要のブロックを取り崩すことで、この部分が開放する。尚、この壁体1には、後述するように土圧はかからないから、崩れない限り、殊更セメント等で固める必要はなく(固めてはならないというのではない)、一部の取り崩しも容易になる。この他、種々の素材の一体物で構成し、その一部にドアを取り付けたようものでもよい。
【0010】
そして、壁体1の上から1/6程度の深さ、寸法にして10〜30cm程度の深さの個所に囲閉空間2全体に亘って張られる孔空き板3を張設する。この孔空き板3の孔3aの大きさは、山芋の成長芋部が通過できる程度であればよく、2〜5cmもあれば十分である。この点で、焼き肉料理に使用する金網等は、その大きさや孔の大きさが適し、そのまま使用できる。
【0011】
次に、孔空き板3の上に無孔体4を載せる。この無孔体4は、この上に盛る土が孔空き板3の下方に落下するのを防ぐものであるが、成長芋部の伸長によって突き破られる程度の弱い強度のものである。この点で、新聞紙等が最適である。そして、無孔体4の上に土5を盛れば、栽培器は完成する。
【0012】
以上の栽培器を用いる山芋6の栽培方法について説明すると、まず、ムカゴを採取して、土5の中に植える。山芋6は、このムカゴを発芽部6aとして成長芋部6bが成長して行くものであるから、成長芋部6bは土5の中を下方に延びて無孔体4を突き抜け、更に、孔空き板3の孔3aを通過して下方に伸長して行く。このとき、孔空き板3下方の囲閉空間2には土5は存在しないから、成長芋部6bは空気中を延びることになる。
【0013】
尚、成長芋部6bが孔空き板3の孔3aを通過するには、その太さは孔3aの大きさに限られるが、通過した後は太くなることができるから、孔3aの大きさはむやみに大きくする必要はない。一方、成長芋部6bが成長するためには、栄養や水が必要であるから、この土5に適宜肥料や水を与えればよい。更に、つる6cも延びるが、このつる6cは土5の上から適当な方向に延びて行くから、それに任せておけばよい(案内具を用いて特定の方向に案内してもよい)。
【0014】
以上の状態で成長を待てば、成長芋部6bは十分に生育して収穫できる。本発明者の試算によると、約3年もすれば、成長芋部6bは1m近くまで延びるとのことである。そこで、壁体1の一部を開放し、孔空き板3の下方にぶら下がっている成長芋部6bを鋏等で摘み取って収穫する(その後は壁体1は閉じておく)。このとき、摘み取る位置は、約30cmの首を残すようにすれば、1年後には再び収穫できる程度にまで生育するとのことである。
【0015】
【発明の効果】
以上、本発明に係る山芋栽培器及びこれによる山芋栽培方法によれば、次のような効果が期待できる。
1.壁体の一部を開放して摘み取るだけでよいから、土を掘り返す等の作業は必要なく、収穫作業が楽である。
2.成長芋部の周囲には、これが伸長するときの抵抗となる土等が存在せず、しかも、重力が直接これにかかるから、成長が早い。
3.重力によって成長芋部は真っ直ぐになる。従って、商品形態も良いし、成長芋部がからまり合うこともないから、密植できて収穫効率が高い。本発明者の試算によると、60cm四方で約300本程度が可能とのことである。
4.成長芋部は囲閉空間内の暗闇の中で成長するから、光が当たって変色したり、味が落ちしたりすることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す山芋栽培器の斜視図である。
【図2】本発明の一例を示す山芋の栽培状況を示す図1のAーA断面図である。
【符号の説明】
1  壁体
2  囲閉空間
3  孔空き板
3a   〃 の孔
4  無孔体
5  土
6  山芋
6a  〃の発芽部
6b  〃の成長芋部

Claims (4)

  1. 任意の部分を開放可能な壁体によって囲閉空間を形成し、囲閉空間の上部の壁体間に山芋の成長芋部が通過可能な孔を有する孔空き板を張設するとともに、孔空き板の上面に成長芋部の伸長で突き抜け可能な無孔体を載せ、囲閉空間の無孔体の上方空間内にムカゴを植える土壌を盛ったことを特徴とする山芋栽培器。
  2. 壁体を所要のものを取り崩すことができるコンクリートブロックやレンガといったブロック体で構成した請求項1の山芋栽培器。
  3. 孔空き板を金網で、無孔体を新聞紙で形成した請求項1又は2の山芋栽培器。
  4. 請求項1〜3いずれかの山芋栽培器による山芋栽培方法であり、土壌に植えたムカゴから延びた成長芋部が孔空き板の下方に伸長すると、壁体の一部を開放して孔空き板下に延びた成長芋部を摘み取ることを特徴とする山芋栽培方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009247259A (ja) * 2008-04-04 2009-10-29 Mitsuo Tokiwa 自然薯の増殖方法
CN104303754A (zh) * 2014-09-30 2015-01-28 范茂瑄 一种山药栽子的大规模培育方法
CN114375787A (zh) * 2021-12-31 2022-04-22 邹城市同泰科技开发有限责任公司 山药塑料筒种植技术

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