JP3314339B2 - 育苗用ポット - Google Patents

育苗用ポット

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JP3314339B2 JP2000178280A JP2000178280A JP3314339B2 JP 3314339 B2 JP3314339 B2 JP 3314339B2 JP 2000178280 A JP2000178280 A JP 2000178280A JP 2000178280 A JP2000178280 A JP 2000178280A JP 3314339 B2 JP3314339 B2 JP 3314339B2
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雅裕 小石
俊武 渡辺
幹男 松永
建男 辻本
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Takii and Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、野菜や花き等の植
物苗を育苗するのに使用する育苗用ポットに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、野
菜および花き等の植物苗を育苗するに際して、ポリエチ
レンまたは塩化ビニル等の軟質合成樹脂製の育苗用ポッ
トが多用されている。
【0003】かかるポットは、単一の鉢体形状をなすも
ので、鉢体の上端開口縁で終端する筒状の側壁と、該側
壁下端より連続する排水孔付きの底壁とよりなり、前記
側壁および底壁によって育苗用の土壌を収容する室が形
成されていた。
【0004】しかしながら、このような育苗用ポットに
おいては、素材が比較的柔らかいポリエチレン等の軟質
合成樹脂であり、しかも使用材料の節約や軽量化のため
にかなり薄肉に形成されており、側壁に補強用のリブが
形成されていても、腰が弱くて保形性に乏しく、取扱い
難いものである。
【0005】したがって、前記のようなポット多数個を
取扱う土入れ作業等がきわめて面倒なものとなってい
る。特に、各ポットへの土入れ作業の能率化のために、
多数の育苗用ポットを並列しておいて、一度に各ポット
内に育苗土を充填することが行なわれているが、前記ポ
ットを単純なトレイの上に並列させておいただけでは、
ポット側壁の上端開口縁が折れ曲ってしまい、育苗土の
充填ができないことになる。
【0006】そのため、前記の土入れ作業においては、
格子状の仕切りにより区画された仕切り目空間を有する
トレイや籠トレイ等の特殊な土詰め器を用いて、各ポッ
トを1鉢ずつ、前記土詰め器の各仕切り目空間に嵌め込
んで側壁が折れ曲らないように固定しておいて、育苗土
を充填することも考えられている(例えば、特公昭54
−33962号公報)。しかしこの場合、育苗用ポット
を1鉢ずつ土詰め器の仕切り目空間に嵌め込み並べるセ
ット作業、土入れ後の取出し作業のために、その作業に
多大な労力を要するものとなっている。
【0007】本発明は、上記に鑑みてなしたものであ
り、野菜や花き等の植物苗を育苗するのに使用する育苗
用ポットとして、土入れのための土詰め器へのセット作
業や置床等の際の取扱いを容易にし、その作業の省力化
および能率向上を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決する育苗用ポットであって、全体が合成樹脂により
薄肉に形成され、上端開口縁が四隅部にアールをつけた
略四角形または円形をなす筒状の側壁と、排水孔を有す
る底壁とよりなるポットの複数が縦横に並列して連結さ
れてなり、隣接するポット同士が、対向する上端開口
においてごく僅かな幅でのみ引き裂き分離可能に連結さ
れており、育苗土充填後あるいは育苗後に単体のポット
に容易に分離できることを特徴とする。
【0009】
【作用】上記の本発明の育苗用ポットによれば、複数の
各ポットは、隣接するポット同士が上端開口縁の個所で
分離可能に連結されているので、必要な個数をワンタッ
チでアンダートレイや籠トレイ等に収容セットできて、
土詰め器に容易に並べることができ、ポット1鉢ずつを
並べてセットしていた従来に比して、数十倍の高能率で
作業できる。
【0010】また育苗土充填後あるいは育苗後に、各ポ
ット毎に分離する場合には、隣接するポットを引き離す
ようにすれば、単体のポットに容易に分離できる。特
に、この育苗用ポットは、前記各ポットの上端開口縁の
形状が四隅部にアールをつけた略四角形または円形であ
って、隣接するポット同士が対向する前記上端開口縁に
おいてごく僅かな幅でのみ連結されているため、全体の
外周部では隣接するポットの開口縁の辺が互いに離れた
状態になっており、外周部からの引き裂き分離操作を容
易に行え、また分離によって不要部分が生じることもな
い。
【0011】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。
【0012】図1は本発明に係る育苗用ポットの斜視図
を示し、図2は同上の平面図、図3は一つのポット部分
を示す一部を欠截した拡大斜視図、図4は同上の拡大平
面図、図5は同断面図を示し、図6は耳部同士の連結部
を拡大した斜視図である。
【0013】図に示すように、本発明に係る連結形の育
苗用ポット(A)は、全体がポリエチレンや塩化ビニル
樹脂等の合成樹脂により比較的薄肉に型形成されてな
り、上方ほど径大のテーパ状をなしかつ四隅部にアール
をつけた略四角形をなす上端開口縁(2)で終端する筒
状の側壁(3)と、該側壁(3)の下端に連接されかつ
1もしくは複数の排水孔(4)を有する底壁(5)とに
より単一の鉢体形状をなすポット(1)が形成されると
ともに、該ポット(1)の複数体が縦横それぞれ複数列
をなすように並列して連結されている。
【0014】その連結形態として、各ポット(1)の側
壁(3)の上端開口縁(2)に僅かに外方への張出し状
をなす耳部(6)を有し、隣接するポット(1)(1)
同士が対向する前記耳部(6)(6)の個所で分離可能
に連結成形されている。(7)はその連結部を示す。図
の場合、前記の各連結部(7)が同一平面内にあって、
全体としてトレイ形をなしている。前記各ポット(1)
の耳部(6)は、テーパ状をなす側壁(3)に対して交
差角度(θ)が90°〜105°の角度で外方に延出し
ており、各ポット毎の単体に分離した状態での保形性お
よび体裁や取扱い易さを考慮して、その幅は図のように
上端開口縁(2)に対応した形状をなすように通常1〜
5mmの範囲に設定される。
【0015】また前記の連結部(7)としては、隣接す
るポット(1)(1)同士を引き裂き分離可能に連結で
きるものであれば、その位置や形状はどのようなもので
あってもよいが、本発明では図のように例えば対向する
前記の耳部(6)(6)の辺の1個所のごく僅かな幅で
連結する。
【0016】また前記連結部(7)は、比較的容易に切
離せるようにごく僅かな幅で連結しておくが、図6
(a)に示すように該連結部(7)の端縁部に切込みや
V字形のノッチ(8a)を形成したり、あるいは図6の
(b)のように切離しラインに沿うミシン目状の切込み
(8b)を形成する等の分離助成手段を設けておくこと
ができる。この場合、さらに容易に引き裂き分離でき
る。もちろん薄肉でごく僅かな幅の連結部であれば、前
記の分離助成手段がなくても容易に引き裂き分離するこ
とができる。
【0017】上記各ポット(1)の配列形態としては、
土詰機等に使用するアンダートレイや籠トレイ等の形
態、ポットサイズ等に応じて、図のように縦横に適宜並
列させて実施する。この形態の育苗用ポット(A)は全
体を連結状態で一度に型成形でき容易に製造できる。
【0018】なお、各ポット(1)の形態については、
図1〜5のように、上端開口部の外形形状を四隅部にア
ールをつけた略四角形とし、底部を円形に形成したもの
のほか、図7のように、上端開口縁(2)および底部か
共に平面円形の鉢体形状をなすものによる実施が可能で
ある。この実施例の場合にも、上記実施例と同様に、例
えば図示するごとく上端開口縁(2)にこれに対応した
張出し状の耳部(6)を設けて、隣接するポット(1)
(1)を対向する前記耳部(6)(6)の個所で僅かな
幅で容易に引き裂き分離できるように連結しておけばよ
い。
【0019】図中の(9)は各ポット(1)の側壁
(3)の周方向所要間隔に根巻き防止用に設けた側壁リ
ブであり、補強用の縦方向リブでもある。また(10)
は床面に置いた場合の通気性や排水性を確保するために
底壁(5)の下面側に形成した凹溝であって、外周部か
ら中央の排水孔(4)に通じている。(11)は上端開
口縁近傍に設けた周方向の線状リブである。
【0020】いずれの実施例においても、ポット(1)
を入れ子にして多数の育苗用ポット(A)を重ね合せた
場合の密着を防止するために、各ポット(1)の側壁
(3)または底壁(5)の所要の個所に凸部や段部等の
密着防止部(図示省略)を設けておくのが好ましい。
【0021】上記した本発明の育苗用ポット(A)によ
れば、連結された複数のポット(1)を一体のものとし
て取扱えるので、運搬および保管等の取扱い作業が容易
になる上、自動土詰機を用いて各ポット(1)に育苗土
を充填する場合や育苗床に置床する場合の作業も容易に
能率よく行なえる。
【0022】例えば、特殊形態の保持トレイや籠トレイ
等の土詰め器を用いて各ポット(1)に育苗土を充填す
る場合に、必要な個数のポット(1)を仕切り目空間を
有する土詰め器にワンタッチで収容セットすることがで
き、土詰め器に容易に並べることができるもので、ポッ
ト1個ずつを並べていた従来方式に比して、数十倍の高
能率で土詰め作業を行なうことができる。
【0023】すなわち、土詰め器である籠トレイ(株式
会社斉藤農場製)にポットをセットするのに、本発明の
実施例品である連結された育苗用ポットと、従来品であ
る単体の軟質育苗用ポットとをそれぞれ使用して、その
セット作業能率を比較したところ、次の表1のようにな
り、本発明の実施例品のほうがはるかに能率的なもので
あった。
【0024】
【表1】 しかも、各ポット(1)の側壁(3)上端に耳部(6)
があると、これが一種の補強縁としての役目を果し、ま
た複数のポット(1)が耳部(6)で連結されていて側
壁(3)の折れ曲りが相互に規制されるために、軟質合
成樹脂により薄肉に形成されたものであっても、全体的
な形態保持性が高く、育苗土を充填する時にも腰折れが
生じず、土入れ作業を容易にして確実に行なえる。
【0025】そして、育苗土の充填後あるいは育苗後の
出荷の際に各ポット(1)毎に分離する場合、対向する
前記の耳部(6)(6)の辺の僅かな幅の連結部(7)
の個所を引き裂くようにすれば、容易に分離することが
できる。
【0026】
【発明の効果】上記したように本発明の連結型の育苗用
ポットによれば、野菜や花き等の植物苗を育苗する際の
土入れ作業や置床等の際には、全体を一体のものとして
取扱うことができ、省力化および作業能率の向上を図る
ことができ、しかもその後の出荷等の際には各ポット毎
に容易に分離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の育苗用ポットの1実施例を示す斜視図
である。
【図2】同上の平面図である。
【図3】1つのポット部分の一部を欠截した拡大斜視図
である。
【図4】同上の平面図である。
【図5】同上縦断面図である。
【図6】(a)(b)それぞれ分離助成手段を設けた連
結部を例示する拡大斜視図である。
【図7】他の実施例を1つのポット部分の拡大斜視図で
ある。
【符号の説明】
(A) 育苗用ポット (1) ポット (2) 上端開口縁 (3) 側壁 (4) 排水孔 (5) 底壁 (6) 耳部 (7) 連結部 (8a) ノッチ (8b) ミシン目状の切込み (9) 側壁リブ (10) 凹溝 (11) 線状リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松永 幹男 滋賀県甲賀郡甲西町針1360番地 タキイ 種苗株式会社研究農場内 (72)発明者 辻本 建男 滋賀県甲賀郡甲西町夏見八田ヶ谷1966 株式会社テイエス植物研究所内 (56)参考文献 実開 昭49−43440(JP,U) 実開 昭55−14482(JP,U) 登録実用新案3031249(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01G 9/02 603

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】全体が合成樹脂により薄肉に形成され、上
    端開口縁が四隅部にアールをつけた略四角形または円形
    をなす筒状の側壁と、排水孔を有する底壁とよりなるポ
    ットの複数が縦横に並列して連結されてなり、隣接する
    ポット同士が、対向する上端開口縁においてごく僅かな
    幅でのみ引き裂き分離可能に連結されており、育苗土充
    填後あるいは育苗後に単体のポットに容易に分離できる
    ことを特徴とする育苗用ポット。
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