JPH06253681A - 果菜類幼苗の接ぎ木装置 - Google Patents

果菜類幼苗の接ぎ木装置

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JPH06253681A
JPH06253681A JP5259302A JP25930293A JPH06253681A JP H06253681 A JPH06253681 A JP H06253681A JP 5259302 A JP5259302 A JP 5259302A JP 25930293 A JP25930293 A JP 25930293A JP H06253681 A JPH06253681 A JP H06253681A
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JP
Japan
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shaped rubber
rod
rootstock
scion
tray
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JP5259302A
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English (en)
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Hiroshi Iizuka
浩 飯塚
Haruo Abe
晴夫 阿部
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Gunma Prefecture
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Gunma Prefecture
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、棒状ゴム磁石を用いた接ぎ木作業
を簡易化、省力化すると共に、ゴム磁石の横揺れを防止
することにより、活着率を向上させることができる接ぎ
木装置である。 【構成】 台木および穂木の胚軸を挟持溝を介して接合
面で吸着保持する一対の棒状ゴム磁石6,7と幼苗用ト
レイ1から構成され、該トレイ1は培地収容部2を連設
して形成され、トレイ1の経緯方向のいずれか一方の対
向外側壁を上方に一連上に延出して端部延出外側壁4b
を形成し、該延出外側壁4bには一対の棒状ゴム磁石
6,7を支承する挟持溝5を切欠形成し、延出外側壁の
対向間には棒状ゴム磁石6,7の中間支承壁4aが設け
てある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、果菜類幼苗の接ぎ木装
置に係り、詳しくは、一対の棒状ゴム磁石の有する適度
の柔軟性、弾力性と磁気吸着力を接ぎ木に利用すること
により、接ぎ木作業を簡易化、省力化し、もって優れた
品質と収量性に富んだ健苗な接ぎ木苗を大量に生産する
ことができる果菜類幼苗の接ぎ木装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、接ぎ木の方法としては「呼び接
ぎ」、「挿し接ぎ」、「割り接ぎ」等があるが、いずれ
の接ぎ木方法も、接ぎ木の対象が幼苗であるため、格別
な熟練を要するとともに、集中力を要し、精神的疲労お
よび肉体的疲労をともない、その結果として作業性が極
めて悪く、接ぎ木苗の大量生産は困難であった。そこ
で、出願人は、接ぎ木作業の簡易化、省力化と大量生産
に適合した接ぎ木を行うべく、「一対の棒状ゴム磁石の
接合面長手方向に、一定間隔を存して台木および穂木の
胚軸を挾む挟持溝を形成すると共に、幼苗用トレイに
は、台木および穂木の胚軸を上下の接合面で吸着保持し
た一対の棒状ゴム磁石の支承部材を所要間隔で突設して
なる果菜類幼苗の接ぎ木装置」を提案した(特願平3−
26821号)。しかし、上述した接ぎ木装置において
も、台木用ゴム磁石に穂木用ゴム磁石を順次吸着する際
に末端の胚軸の吸着面がずれたり、また圧着作業時やト
レイの移動の際に支承部材が横倒したり、傾斜したりし
てゴム磁石が横揺れすることにより活着率が低下すると
いう問題があり、より一層の改良が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
実状に鑑み、棒状ゴム磁石を用いた接ぎ木作業をより一
層、簡易化、省力化すると共に、ゴム磁石の横揺れを防
止することにより、活着率を向上させることができ、営
農家に最適な果菜類幼苗の接ぎ木装置を提供することを
目的とするものである。本発明の他の目的は、ゴム磁石
の横揺れを防止し、活着率を向上させることができるも
のでありながら、土詰機等の各種機材を用いる一般の育
苗工程に支障なく対応することができる果菜類幼苗の接
ぎ木装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべ
く、本発明が採用した技術手段は、果菜類幼苗を接ぎ木
するための一対の棒状ゴム磁石と、台木を育苗するため
の幼苗用トレイとによって構成され、上記一対の棒状ゴ
ム磁石の接合面には少なくとも一側には台木および穂木
の胚軸を挾む挟持溝が長手方向に一定間隔を存して形成
されていると共に、上記幼苗用トレイは経緯方向にそれ
ぞれ区画壁を介して所定間隔毎に培地収容部を連設して
幼苗用トレイ本体を形成し、該幼苗用トレイ本体の経緯
方向のいずれか一方の対向外側壁を上方に一連状に延出
して端部延出外壁を形成し、かつ該端部延出外側壁の上
縁には培地収容部と対応する部位に上記一対の棒状ゴム
磁石を支承する挟持溝を切欠形成し、更に、上記端部延
出外側壁の対向間に位置する任意の区画壁を該端部延出
外側壁と平行に上方に延出して上記棒状ゴム磁石の中間
支承壁を形成し、該中間支承壁の高さを挟持溝の底面と
略同高に形成したことを特徴とするものである。また、
好ましくは、幼苗用トレイは、上記幼苗用トレイ本体
と、該本体に着脱自在に取付けられる棒状ゴム磁石の支
承部とから構成されることを特徴としている。さらに、
好ましくは、台木および穂木の胚軸を挾む挟持溝は一対
の棒状ゴム磁石の接合面のいずれか一方にのみ設けられ
ると共に、台木用棒状ゴム磁石の上面及び穂木用棒状ゴ
ム磁石の底面を傾斜面とし、該上面と底面とが斜めに吸
着するようにしたことを特徴としている。
【0005】
【作用】したがって、本発明によれば、トレイに棒状ゴ
ム磁石の中間支承壁を設けたことにより台木胚軸部の長
さを確保することができ、よって接ぎ木位置が低すぎる
場合に起こる穂木部からの発根を防止することができ
る。また、胚軸を長くすることで台木用ゴム磁石による
挾み込みが容易となると共に、該支承壁は台木の胚軸を
台木用棒状ゴム磁石で吸着保持する際の補助台となり台
木用ゴム磁石による台木胚軸の挾み込みが容易となる。
そして、端部延出外側壁に一対の棒状ゴム磁石を支承す
る挟持溝を設けたことにより棒状ゴム磁石の横揺れがな
くなるので棒状ゴム磁石が安定し、よって接ぎ木作業全
体の作業性が向上し、接ぎ木苗の活着率も向上すること
となる。また、幼苗用トレイをトレイ本体と棒状ゴム磁
石の支承部に分離したものでは、土詰めおよび台木の播
種を、トレイ本体のみを使用して行い、その後、棒状ゴ
ム磁石の支承部を取付けて接ぎ木を行うことができるの
で、土詰機、播種機を使用する作業に支障を来すことが
ない。さらに、台木および穂木の胚軸を挾む挟持溝を一
対の棒状ゴム磁石の接合面のいずれか一方にのみ設ける
ことにより、台木、穂木の胚軸の太さにかかわらず、両
者の形成層の共通部分を確保することができると共に、
台木用棒状ゴム磁石の上面及び穂木用棒状ゴム磁石の底
面を傾斜面とすることにより、傾斜のついた圧着面に沿
って、台木および穂木の胚軸を切り落とせばよく、作業
性に優れ、また、切り落とした後の台木および穂木の切
断面は斜めとなり、圧着面積の拡大により活着の確実性
を一層向上させる。
【0006】
【実施例】以下、本考案の実施例を添付図面を参照して
詳細に説明する。図1は、穂木がトマトの場合に使用す
るトレイ1であり、該トレイ1は培地収容凹部2を経方
向に6個、緯方向に12個それぞれ区画壁を介して連設
して形成されている。そして、トレイ1はプラスチック
からなり、その厚さは0.5mm程度である。該凹部2
の開口部は横40mm、縦40mmの正方形であり、凹
部の横断面は凹部2の底部に向かって漸次小さくなり底
部は横25mm、縦25mmの正方形からなる。凹部2
の深さは55mmであり、また底部中央部には図示しな
い10φの孔が設けてある。
【0007】トレイ1には緯方向の対向外側壁を上方に
一連状に延出して端部延出外壁4bが形成され、外端部
延出外側壁4bの上縁には培地収容部2と対応する部位
に棒状ゴム磁石6,7を支承する挟持溝5が切欠形成さ
れている。そして、端部延出外側壁4bの対向間に位置
する区画部位3には端部延出外側壁と平行に上方に延出
して棒状ゴム磁石6,7の中間支承壁4aが形成されて
いる。中間支承壁4aの高さは25mm、端部延出外側
壁4bの高さは30mmであり、挟持溝5は深さ5m
m、幅9mmの溝で切欠形成されており中間支承壁4a
の高さと挟持溝5の底面とは同高となっている(図2参
照)。尚、実施例においては、トレイの材質はプラスチ
ックとしたがこれに限定されるものではない。また、ト
レイ本体に形成した中間支承壁4aの高さや挟持溝5の
深さや幅も実施例の数値に限定されるものではなく、要
は棒状ゴム磁石6,7が横揺れせずに安定した状態で架
設できるものであればよい。また、実施例では、培地収
容凹部2および支承壁4a、端部延出外側壁4bが一体
的に形成されているものを示したが、これに限定される
ものではなく、培地収容凹部2および支承壁4a,端部
延出外側壁4bを組立分解自在にしてトレイ1を形成し
てもよい。
【0008】図3は、本発明に係る装置の使用状態を示
すものであって、実施例においては穂木用棒状ゴム磁石
6の底面と台木用棒状ゴム磁石7の上面の吸着面は斜め
となっている。トレイ1には所定間隔を存して培地収容
凹部2の区画部位3に台木用棒状ゴム磁石7を支承する
支承壁4aが上方に延出されているので、支承壁4aを
利用して台木用棒状ゴム磁石7を支承壁4aに載置する
ことができ、台木用ゴム磁石7での台木胚軸9の挾み込
みが容易となり、接ぎ木作業の作業性が向上する。さら
には、端部延出外側壁4bの上縁には培地収容部3と対
応する部位に棒状ゴム磁石6,7を支承する挟持溝5が
切欠形成されているので、棒状ゴム磁石6,7の横揺れ
がなくなりゴム磁石6,7が安定し、接ぎ木苗の活着率
が高まる。
【0009】図5は、穂木がキュウリの場合に用いるト
レイであり、トレイ1には培地収容凹部2が経方向に区
画壁を介して6個連設され、かつ緯方向に所定間隔を介
して6個端部延出外側壁4bにより連設して形成されて
いる。穂木がトマトの場合に用いるトレイと異なってト
レイが所定間隔を存して連結されているのは、キュウリ
の葉がトマトの葉に比べて大きいことを考慮したためで
ある。トレイの材質、厚さ、培地収容部の深さ、支承部
材の高さ、支承部材に設けられた溝の深さ、幅、等は図
1で説明した穂木がトマトの場合に用いるトレイと同様
のものとする。
【0010】図4は、図3に示された棒状ゴム磁石6,
7の分解斜視図である。本実施例に係る一対の棒状ゴム
磁石6,7には接合面のいずれか一側にのみ台木および
穂木の胚軸9,8を挟持するV字型の挟持溝6a,7a
が設けられており、溝6a,6bの深さは胚軸の直径よ
りやや浅く形成されている。よって台木と穂木の胚軸
9,8は、溝の底部に向い、他方の溝を有しない接合面
により押さえつけらることとなり、台木と穂木の胚軸の
太さが異なっても、両者の形成層は溝の底に近い部分で
共通し、活着率を向上させることができる(図7)。図
6(a)は穂木用棒状ゴム磁石6が穂木の胚軸8を挾ん
だ状態、(b)は台木用棒状ゴム磁石7が台木の胚軸9
を挾んだ状態をそれぞれ示す。図7は図6(a),
(b)を重ねて吸着した場合の穂木の胚軸8と台木の胚
軸9との活着の状態を示す。図6における台木、穂木の
胚軸9,8は上から順に、図7(a),(b),(c)
に対応し、(a)は穂木と台木の胚軸の太さが等しい場
合、(b)は穂木が細く台木が太い場合、(c)は穂木
が太く台木が細い場合の活着の状態を示している。ここ
で、溝6a,6bの形状がV字型であることは重要であ
る。なぜなら、台木および穂木の胚軸がいかなる太さで
あっても、胚軸はV字溝の縁に押しつけられ、両者の形
成層の共通部分を確保することができるからである。も
っとも、溝の形状はV字型に限定されるものではなく、
形成層の共通部分が確保できる形状のものであればよ
い。
【0011】さらには、台木用棒状ゴム磁石7の上面と
穂木用棒状ゴム磁石6の底面との吸着面が斜めに吸着す
るよう形成されているので、傾斜のついた圧着面に沿っ
て、台木および穂木の胚軸を切り落とせばよく、作業性
に優れるものである。そして切り落とした後の台木およ
び穂木の切断面は斜めとなり、よって圧着面積の拡大に
より活着の確実性を一層向上させる。
【0012】叙上のような構成を有する接ぎ木装置を用
いた接ぎ木について、穂木がキュウリの場合を例に説明
する。まず、台木の種子(例えばカボチャの種子を使
用)はトレイ1の培地収容部2に播き、キュウリの種子
は図示しない播種箱あるいはセルトレイに播く。台木の
本葉が1枚程度展開し始めた時点で、台木をトレイ1に
植えたまま、子葉の下の胚軸を、台木用棒状ゴム磁石7
で挾み込み、台木用棒状ゴム磁石7の上面に沿って台木
の胚軸9を切断する。この時トレイ1には中間支承壁4
aが突設されているので、台木用棒状ゴム磁石7を載置
することができ、よって作業の融通性が増し、胚軸を挾
み込む際の微調整も可能となる。一方、穂木であるキュ
ウリの本葉第1葉が見え始めた頃、穂木を播種箱から抜
き取り穂木用棒状ゴム磁石6で挾み込み、棒状ゴム磁石
6の底面に沿って穂木の胚軸8を切断する。つぎに、台
木の胚軸9の切断面と穂木の胚軸8の切断面を合わせる
ように台木用棒状ゴム磁石7,穂木用棒状ゴム磁石6を
吸着させる。この場合、台木用ゴム磁石6と穂木用ゴム
磁石6は端部延出外側壁4bに設けられた溝5に挟持支
持されるので、台木用ゴム磁石に穂木用ゴム磁石を順次
吸着する際に末端の胚軸の吸着面がずれることを防ぐこ
とができる。また、台木用棒状ゴム磁石7の上面および
穂木用棒状ゴム磁石6の底面は傾斜面となっているの
で、切り落とした後の台木および穂木の胚軸9,8の切
断面は斜めとなり、よって圧着面積の拡大により活着率
を向上させる。その後、簡易養生装置で活着に適した温
度と湿度を保持して活着を促進させる。
【0013】第8図は、幼苗用トレイ1の他の実施例を
示す図であり、幼苗用トレイ1は、トレイ本体1aと、
該トレイ本体1aに着脱自在に取付けられる棒状ゴム磁
石の支承部1bとから構成される。トレイ本体1aは、
培地収容凹部2を区画壁を介して経緯方向に連接して形
成されており、トレイ本体1aの上端部外縁には、係着
部12が周設されている。
【0014】棒状ゴム磁石の支承部1bは、方形の外枠
10と、外枠10を格子状に仕切る仕切枠11からな
り、対向する外枠10のいずれか一方を上方に延出して
端部延出外側壁4bを形成し、該端部延出外側壁4bの
上縁には棒状ゴム磁石を支承する挟持溝5を切欠形成
し、更に、上記端部延出外側壁4bの対向間に位置する
任意の仕切枠11を上方に延出して上記棒状ゴム磁石の
中間支承壁4aを形成し、該中間支承壁4aの高さと挟
持溝5の底面とは略同高に形成してある。格子状に区画
された部位はそれぞれ、トレイ本体1aの培地収容部凹
2に対応していると共に、外枠10および仕切枠11の
底面には、図示しない溝が形成されており、それぞれト
レイ本体1aの係着部12および培地収容凹部2の区画
壁に係着するようになっている。
【0015】叙上のような分離可能な幼苗用トレイ1を
用いた接ぎ木について説明すると、まず、棒状ゴム磁石
の支承部1bを取外した状態で幼苗用トレイ本体1aの
培地収容凹部2に土を詰め、台木の種子を播く(図9
(a))。この作業は、図示しないコンベア−にトレイ
本体1aを移送させ、コンベア−の上方に設けた図示し
ない土詰機、播種機によって機械的に行う。この時、ト
レイ本体1aの構成は、通常のセルトレイと全く同じな
ので、上記作業を支障なく行うことができる。台木の播
種が終了した後、トレイ本体1aに棒状ゴム磁石の支承
部1bを取付け(図9(b))、後は、前述したように
接ぎ木を行えばよい(図9(c))。尚、トレイ本体1
aとしては、一般のセルトレイを用いることができ、ま
た棒状ゴム磁石の支承部1bは育苗終了後、取外して再
利用ができるので、一般のセルトレイに合わせて棒状ゴ
ム磁石の支承部1bを用意すれば便利であると同時に、
コストの低減も図れる。
【0016】
【発明の効果】本発明は、果菜類幼苗を接ぎ木するため
の一対の棒状ゴム磁石と、台木を育苗するための幼苗用
トレイとによって構成され、上記一対の棒状ゴム磁石の
接合面には少なくとも一側には台木および穂木の胚軸を
挾む挟持溝が長手方向に一定間隔を存して形成されてい
ると共に、上記幼苗用トレイは経緯方向にそれぞれ区画
壁を介して所定間隔毎に培地収容部を連設して幼苗用ト
レイ本体を形成し、該幼苗用トレイ本体の経緯方向のい
ずれか一方の対向外側壁を上方に一連状に延出して端部
延出外壁を形成し、かつ該端部延出外側壁の上縁には培
地収容部と対応する部位に上記一対の棒状ゴム磁石を支
承する挟持溝を切欠形成し、更に上記端部延出外側壁の
対向間に位置する任意の区画壁を該端部延出外側壁と平
行に上方に延出して上記棒状ゴム磁石の中間支承壁を形
成し、該中間支承壁の高さを挟持溝の底面と略同高に形
成したことを特徴とするものであるから、以下のような
格別顕著な効果を奏する。 (1)トレイに棒状ゴム磁石の支承壁を設けたことによ
り台木胚軸部の長さを確保ですることで穂木部からの発
根を防止することができる。 (2)胚軸を長くすることで台木用ゴム磁石による挾み
込みが容易となり、さらには支承壁はは台木の胚軸を台
木用棒状ゴム磁石で吸着保持する際の補助台となり台木
用ゴム磁石による台木胚軸の挾み込みが容易となる。 (3)一対の棒状ゴム磁石を支承する挟持溝を設けるこ
とによりゴム磁石の横揺れがなくなるので台木用ゴム磁
石による台木胚軸の挾み込みが一層容易となるのみなら
ず接ぎ木作業全体の作業性が向上し、活着率も向上する
こととなる。また、棒状ゴム磁石が固定されるので、ト
レイの移動も容易となる。 (4)トレイは培地収容部を連設したものであるので、
1つの装置で複数の接ぎ木苗を生産することができ、接
ぎ木苗の大量生産に寄与する。 また、請求項2記載の発明においては、幼苗用トレイ
を、上記幼苗用トレイ本体と、該本体に着脱自在に取付
けられる棒状ゴム磁石の支承部とから構成したから、土
詰めおよび台木の播種を、トレイ本体のみを使用して、
土詰機、播種機で機械的に行うことができ、接ぎ木作業
の一工程を機械化することができる。そして、トレイ本
体には一般のセルトレイを使用することができるので、
接ぎ木装置の製造コストの低減を図ることができる。さ
らに、請求項3記載の発明においては、台木および穂木
の胚軸を挾む挟持溝を一対の棒状ゴム磁石の接合面のい
ずれか一方にのみ設けることにより、台木、穂木の胚軸
の太さにかかわらず、両者の形成層の共通部分を確保す
ることができると共に、台木用棒状ゴム磁石の上面及び
穂木用棒状ゴム磁石の底面を傾斜面とすることにより、
傾斜のついた圧着面に沿って、台木および穂木の胚軸を
切り落とせばよく、作業性に優れ、また、切り落とした
後の台木および穂木の切断面は斜めとなり、圧着面積の
拡大により活着の確実性を一層向上させる。叙上のよう
に、本発明により、接ぎ木作業をより一層簡易化、省力
化することができると共に、活着率の向上により優れた
品質と収量性に富んだ健苗な接ぎ木苗を大量に生産する
ことができ、営農者に最適な果菜類幼苗の接ぎ木装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】穂木がトマトの場合に用いるトレイの斜視図
【図2】穂木がトマトの場合に用いるトレイの縦断面図
【図3】接ぎ木装置の使用状態の斜視図
【図4】棒状ゴム磁石の分解斜視図
【図5】穂木がキュウリの場合に用いるトレイの斜視図
【図6】(a)穂木用棒状ゴム磁石が穂木の胚軸を挾ん
だ状態を示す図 (b)台木用棒状ゴム磁石が台木の胚軸を挾んだ状態を
示す図
【図7】台木の胚軸と穂木の胚軸の活着の状態を示す図
【図8】幼苗用トレイの他の実施例を示す図
【図9】他の実施例にかかる幼苗用トレイの使用方法を
示す図
【符号の説明】
1 トレイ 1a トレイ本体 1b 棒状ゴム磁石支承部 2 培地収容凹部 3 区画部位 4a 中間支承壁 4b 端部延出外側壁 5 溝 6 穂木用棒状ゴム磁石 7 台木用棒状ゴム磁石 6a 挟持溝 7a 挟持溝 8 穂木の胚軸 9 台木の胚軸 10 外枠 11 仕切枠 12 係着部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 果菜類幼苗を接ぎ木するための一対の棒
    状ゴム磁石と、台木を育苗するための幼苗用トレイとに
    よって構成され、上記一対の棒状ゴム磁石の接合面には
    少なくとも一側には台木および穂木の胚軸を挾む挟持溝
    が長手方向に一定間隔を存して形成されていると共に、
    上記幼苗用トレイは経緯方向にそれぞれ区画壁を介して
    所定間隔毎に培地収容部を連設して幼苗用トレイ本体を
    形成し、該幼苗用トレイ本体の経緯方向のいずれか一方
    の対向外側壁を上方に一連状に延出して端部延出外側壁
    を形成し、かつ該端部延出外側壁の上縁には培地収容部
    と対応する部位に上記一対の棒状ゴム磁石を支承する挟
    持溝を切欠形成し、更に上記端部延出外側壁の対向間に
    位置する任意の区画壁を該端部延出外側壁と平行に上方
    に延出して上記棒状ゴム磁石の中間支承壁を形成し、該
    中間支承壁の高さを挟持溝の底面と略同高に形成したこ
    とを特徴とする果菜類幼苗の接ぎ木装置。
  2. 【請求項2】 幼苗用トレイを、上記幼苗用トレイ本体
    と、該本体に着脱自在に取付けられる棒状ゴム磁石の支
    承部とから構成したことを特徴とする請求項1記載の果
    菜類幼苗の接ぎ木装置。
  3. 【請求項3】 台木および穂木の胚軸を挾む挟持溝を一
    対の棒状ゴム磁石の接合面のいずれか一方にのみ設ける
    と共に、台木用棒状ゴム磁石の上面及び穂木用棒状ゴム
    磁石の底面を傾斜面とし、該上面と底面とが斜めに吸着
    するようにしたことを特徴とする請求項1ないし2記載
    の果菜類幼苗の接ぎ木装置。
JP5259302A 1993-01-08 1993-09-22 果菜類幼苗の接ぎ木装置 Pending JPH06253681A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110383995A (zh) * 2019-08-22 2019-10-29 闫玉敏 一种嫁接设备
CN110603973A (zh) * 2019-08-22 2019-12-24 河南农业大学 一种烟苗嫁接用砧木切割装置
CN110603974A (zh) * 2019-08-22 2019-12-24 河南农业大学 一种烟苗嫁接用传动设备

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