JPH0754499A - 鉄骨建築物の床梁の振動障害防止方法 - Google Patents

鉄骨建築物の床梁の振動障害防止方法

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JPH0754499A
JPH0754499A JP22058693A JP22058693A JPH0754499A JP H0754499 A JPH0754499 A JP H0754499A JP 22058693 A JP22058693 A JP 22058693A JP 22058693 A JP22058693 A JP 22058693A JP H0754499 A JPH0754499 A JP H0754499A
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JP
Japan
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floor beam
lower flange
floor
vibration
adhesive
Prior art date
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Pending
Application number
JP22058693A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Horizono
義昭 堀園
Takeshi Uesaka
武史 植坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwa House Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiwa House Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 無溶接で容易に補強が行え、かつ高周波の振
動の抑制も図れる振動障害防止方法とする。 【構成】 この振動障害防止方法は、既設の鉄骨建築物
における鉄骨製床梁1の下フランジ1bに、接着剤2で
補強材3を貼付ける方法である。補強材3は、前記下フ
ランジ1bに接着剤を介して重ね、下フランジ1bと共
に締付け具4で挟み付けて接着養生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、事務所やその他の鉄
骨建築物において、構築後に床面の振動障害が起こった
場合や、その恐れが生じた場合に補強を行う鉄骨建築物
の床梁の振動障害防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】事務所等の鉄骨建築物において、人の歩
行等で2階部分等の床面に振動障害が生じることがあ
る。この振動障害は、設計段階では分からずに、構築後
に発覚することがある。このような場合、例えば図4
(A),(B)に各々示すようにH形鋼からなる床梁5
1の下フランジ51a上にアングル材52またはプレー
ト53を重ねて溶接し、補強していた。54は溶接部を
示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、既設建物の床
梁51にアングル材52やプレート53を溶接するに
は、天井材を剥がして狭い天井裏空間に溶接機器を持ち
込み、高所で溶接作業を行う必要があるため、かなり手
間のかかる困難な作業となる。また、高度な溶接技術が
必要になる。また、建築物によっては、測定機器やその
他の精密機械を設置する場合があり、このような機器で
は床面に器物が当たった場合に生じるような高い周波数
の振動を嫌うものがあるが、このような高周波の振動
は、前記のようなアングル材52やプレート53の溶接
によっても十分に防止することが難しい。
【0004】この発明の目的は、無溶接で容易に補強が
行え、かつ高周波の振動の抑制も図れる鉄骨建築物の床
梁の振動障害防止方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の振動障害防止
方法は、既設の鉄骨建築物における鉄骨製床梁の下フラ
ンジに、接着剤で補強材を貼付ける方法である。補強材
は、前記下フランジに接着剤を介して重ね、下フランジ
と共に締付け具で挟み付けて接着養生する。
【0006】
【作用】この方法によると、床梁の下フランジに補強材
を接着剤で接着するので、床梁の剛性が高められて床面
上での人の歩行や物品の運搬等に伴う振動障害が防止さ
れる。接着剤には金属同士を強固に接合できるものがあ
り、補強材の床梁への接合強度を十分に得ることができ
る。また、接着剤は若干の粘性があるため、器物が当た
った場合に生じるような高周波振動に対する吸振効果も
得られる。接着作業時おいて、補強材は締付け具で床梁
の下フランジと共に挟み付けるので、十分な加圧養生に
よる確実な接着効果が期待できる。このように無溶接で
補強が図れるため、溶接技術が不要で、また溶接機器の
持ち込みも不要であり、狭い天井裏空間においても簡単
に施工することができる。
【0007】
【実施例】この発明の一実施例を図1に基づいて説明す
る。補強対象となる床梁1は、既設の鉄骨建築物の2階
床等を構成する部材であり、H形鋼からなる。この床梁
1のウェブ1aの両側における下フランジ1bの上面に
接着剤2を介して補強材3,3を各々重ね、接着する。
補強材3は鉄板等からなり、床梁1の全長に渡って設け
る。補強材3は、床梁1の長手方向の一部のみに設けて
も良い。接着剤2は全面接着としてある。補強材3は、
床梁1の長手方向複数箇所に配置した締付け具4により
下フランジ1bと共に締付け、接着養生の後に締付け具
4を取り外す。施工条件によっては、締付け具4を取付
状態のまま残しておいても良い。締付け具4には、例え
ば締付け具本体5の受け片5aと締付け具本体5の上部
に螺合したボルト6とでなるシャコ等と呼ばれるものが
使用できる。締付け具4には、この他にU字状の折り返
し板状の板ばね等を用いることもできる。
【0008】接着剤2は、金属同士の接着が強固に行
え、かつ粘性のあるものが好ましく、例えばエポキシ樹
脂系の2液性接着剤であるクリートボンド(株式会社A
BC商会製)を用いることができる。このクリートボン
ドは、道路橋床版に補強材を接着する場合等に使用され
ている。
【0009】このように補強材3を接着することによ
り、床梁1の剛性が高められて床面上での人の歩行や物
品の運搬等に伴う振動障害が防止される。また、接着剤
2は若干の粘性があるため、器物が当たった場合に生じ
るような高周波振動に対する吸振効果も得られる。その
ため、高周波振動を嫌う精密機器の設置床面の補強にも
効果的である。接着作業時おいて、補強材3は締付け具
4で床梁1の下フランジ1bと共に挟み付けるので、十
分な加圧養生による確実な接着効果が期待できる。この
ように無溶接で補強が図れるため、溶接技術が不要で、
また溶接機器の持ち込みも不要であり、狭い天井裏空間
においても簡単に施工することができる。
【0010】図2および図3は各々他の実施例を示す。
図2の例は、鉄板からなる補強材3を床梁1の下フラン
ジ1bの下面に接着剤2で接着した例を示す。図3の例
は、アングル材からなる補強材3を床梁1の下フランジ
1bの下面に接着剤2で接着した例を示す。これら図2
および図3の方法によっても、図1の例と同様に振動障
害の防止効果が得られる。なお、前記実施例は床梁1が
H形鋼である場合につき説明したが、この発明は床梁1
が溝形鋼等からなる場合にも適用することができる。
【0011】
【発明の効果】この発明の振動障害防止方法は、鉄骨製
床梁の下フランジに接着剤で補強材を接着するようにし
たため、床梁の補強が図れ、また床梁の高周波振動も吸
収することができる。そのため、床面上での人の歩行や
物品の運搬に伴う振動だけでなく、器物が当たった場合
の高周波振動も防止でき、このような振動を嫌う精密機
器の設置箇所にも適用することができる。また、接着剤
を用い、無溶接で補強を行うようにしたため、溶接技術
が不要で、また溶接機器の持ち込みも不要であり、狭い
天井裏空間においても簡単に施工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す床梁の補強状態の断
面図である。
【図2】この発明の他の実施例における床梁の補強状態
の断面図である。
【図3】この発明のさらに他の実施例における床梁の補
強状態の断面図である。
【図4】(A),(B)は各々従来例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1…床梁、1b…下フランジ、2…接着剤、3…補強
材、4…締付け具

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設の鉄骨建築物における鉄骨製床梁の
    下フランジに、接着剤を介して補強材を重ね、前記下フ
    ランジと補強材とを締付け具で挟み付けて接着養生する
    鉄骨建築物の床梁の振動障害防止方法。
JP22058693A 1993-08-11 1993-08-11 鉄骨建築物の床梁の振動障害防止方法 Pending JPH0754499A (ja)

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