JPH09144334A - コンクリート建造物の補強工法 - Google Patents
コンクリート建造物の補強工法Info
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- JPH09144334A JPH09144334A JP7307426A JP30742695A JPH09144334A JP H09144334 A JPH09144334 A JP H09144334A JP 7307426 A JP7307426 A JP 7307426A JP 30742695 A JP30742695 A JP 30742695A JP H09144334 A JPH09144334 A JP H09144334A
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- metal fitting
- fiber sheet
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- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E04—BUILDING
- E04G—SCAFFOLDING; FORMS; SHUTTERING; BUILDING IMPLEMENTS OR AIDS, OR THEIR USE; HANDLING BUILDING MATERIALS ON THE SITE; REPAIRING, BREAKING-UP OR OTHER WORK ON EXISTING BUILDINGS
- E04G23/00—Working measures on existing buildings
- E04G23/02—Repairing, e.g. filling cracks; Restoring; Altering; Enlarging
- E04G23/0218—Increasing or restoring the load-bearing capacity of building construction elements
- E04G2023/0251—Increasing or restoring the load-bearing capacity of building construction elements by using fiber reinforced plastic elements
- E04G2023/0262—Devices specifically adapted for anchoring the fiber reinforced plastic elements, e.g. to avoid peeling off
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- Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 壁や床のようなコンクリート・パネル部分に
ついて、高強度繊維シートを用いて効果的に補強する。 【解決手段】 コンクリート・パネル部分１に接着剤に
より貼り付けた高強度繊維シート３の適宜箇所の上に押
え金具５をあてがって接着するとともに、この押え金具
５を前記高強度繊維シート３を貫通する固定金具４で前
記パネル部分１に固定する。
ついて、高強度繊維シートを用いて効果的に補強する。 【解決手段】 コンクリート・パネル部分１に接着剤に
より貼り付けた高強度繊維シート３の適宜箇所の上に押
え金具５をあてがって接着するとともに、この押え金具
５を前記高強度繊維シート３を貫通する固定金具４で前
記パネル部分１に固定する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、ＲＣ造やＳＲＣ
造などの既存のコンクリート建造物を補強して耐震性を
高める補強工法に関し、とくに補強材として高強度繊維
シートを用いる技術に関する。
造などの既存のコンクリート建造物を補強して耐震性を
高める補強工法に関し、とくに補強材として高強度繊維
シートを用いる技術に関する。
【０００２】
【従来の技術】既存のコンクリート建造物を炭素繊維シ
ートなどの高強度繊維シートを用いて耐震補強する、つ
ぎのような工法が従来から知られている。コンクリート
躯体の表面にエポキシ樹脂などの接着剤を用いて高強度
繊維シートを貼り付ける。すると、その樹脂が自然に貼
り付けた繊維シートに含浸して硬化する。つまり、繊維
シートを樹脂で固めた繊維強化プラスチック（ＦＲＰ）
シートがコンクリート躯体に密着してこれを被覆した状
態となる。
ートなどの高強度繊維シートを用いて耐震補強する、つ
ぎのような工法が従来から知られている。コンクリート
躯体の表面にエポキシ樹脂などの接着剤を用いて高強度
繊維シートを貼り付ける。すると、その樹脂が自然に貼
り付けた繊維シートに含浸して硬化する。つまり、繊維
シートを樹脂で固めた繊維強化プラスチック（ＦＲＰ）
シートがコンクリート躯体に密着してこれを被覆した状
態となる。
【０００３】なお言うまでもないが、この補強工法では
繊維で強化したプラスチック成形品（ＦＲＰ成形品）を
得ることが目的ではなく、コンクリート躯体の表面に高
強度繊維シートを貼り付けてしっかりと接着し、その繊
維シートでコンクリート躯体を補強することが目的であ
る。繊維シートをコンクリート躯体表面に強固に接着し
て一体化する目的でエポキシ樹脂などの接着剤を使用す
るが、そうすると自然に樹脂が繊維シートに含浸して硬
化し、普通のＦＲＰシートとほぼ同様な性状となる。そ
こで、前記の目的でコンクリート躯体表面に高強度繊維
シートを樹脂で貼り付けたものを、以下の説明ではＦＲ
Ｐシートと称することにする。
繊維で強化したプラスチック成形品（ＦＲＰ成形品）を
得ることが目的ではなく、コンクリート躯体の表面に高
強度繊維シートを貼り付けてしっかりと接着し、その繊
維シートでコンクリート躯体を補強することが目的であ
る。繊維シートをコンクリート躯体表面に強固に接着し
て一体化する目的でエポキシ樹脂などの接着剤を使用す
るが、そうすると自然に樹脂が繊維シートに含浸して硬
化し、普通のＦＲＰシートとほぼ同様な性状となる。そ
こで、前記の目的でコンクリート躯体表面に高強度繊維
シートを樹脂で貼り付けたものを、以下の説明ではＦＲ
Ｐシートと称することにする。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】前記の補強工法を独立
した柱や梁に適用する場合には、前記繊維シートで柱や
梁の全周を取り巻くように貼り付けることができ、その
ように全周をＦＲＰシートで被覆する完全閉鎖型の補強
構造であれば、きわめて大きな補強効果が期待できる。
した柱や梁に適用する場合には、前記繊維シートで柱や
梁の全周を取り巻くように貼り付けることができ、その
ように全周をＦＲＰシートで被覆する完全閉鎖型の補強
構造であれば、きわめて大きな補強効果が期待できる。
【０００５】ところが、壁や床のようなコンクリート・
パネル部分に前記の補強工法を適用するには、パネル部
分の両面あるいは片面に繊維シートを接着剤により貼り
付けることになるが、このような単純な補強構造ではた
いした補強効果が得られないことが分った。コンクリー
ト壁の両面に炭素繊維シートをエポキシ樹脂で単純に接
着して硬化させただけの構造について試験したところ、
壁パネルが大きなせん断力を受けて撓むと、表面に貼り
付けてあるＦＲＰシートが容易に剥がれてしまう。つま
り、ＦＲＰシートと壁パネルの構造的一体性がとぼしい
ために、躯体に作用する荷重があまり大きくない段階で
ＦＲＰシートが剥離してしまい、炭素繊維などが有する
大きな強度をコンクリート躯体の補強に有効に活かすこ
とができなかった。
パネル部分に前記の補強工法を適用するには、パネル部
分の両面あるいは片面に繊維シートを接着剤により貼り
付けることになるが、このような単純な補強構造ではた
いした補強効果が得られないことが分った。コンクリー
ト壁の両面に炭素繊維シートをエポキシ樹脂で単純に接
着して硬化させただけの構造について試験したところ、
壁パネルが大きなせん断力を受けて撓むと、表面に貼り
付けてあるＦＲＰシートが容易に剥がれてしまう。つま
り、ＦＲＰシートと壁パネルの構造的一体性がとぼしい
ために、躯体に作用する荷重があまり大きくない段階で
ＦＲＰシートが剥離してしまい、炭素繊維などが有する
大きな強度をコンクリート躯体の補強に有効に活かすこ
とができなかった。
【０００６】この発明は前述した従来の問題点に鑑みな
されたもので、その目的は、壁や床のようなコンクリー
ト・パネル部分について、高強度繊維シートを用いて効
果的に補強できるようにしたコンクリート建造物の補強
工法を提供することにある。
されたもので、その目的は、壁や床のようなコンクリー
ト・パネル部分について、高強度繊維シートを用いて効
果的に補強できるようにしたコンクリート建造物の補強
工法を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】そこで請求項１の発明で
は、コンクリート・パネル部分に接着剤により貼り付け
た高強度繊維シートの適宜箇所の上に押え金具をあてが
って接着するとともに、この押え金具を前記高強度繊維
シートを貫通する固定金具で前記パネル部分に固定する
ようにした。この工法においては、前記パネル部分の両
面に前記高強度繊維シートを貼り付け、前記パネル部分
を貫通する同一の前記固定金具により前記パネル部分の
両面に配置した前記押え金具を締結できる。
は、コンクリート・パネル部分に接着剤により貼り付け
た高強度繊維シートの適宜箇所の上に押え金具をあてが
って接着するとともに、この押え金具を前記高強度繊維
シートを貫通する固定金具で前記パネル部分に固定する
ようにした。この工法においては、前記パネル部分の両
面に前記高強度繊維シートを貼り付け、前記パネル部分
を貫通する同一の前記固定金具により前記パネル部分の
両面に配置した前記押え金具を締結できる。
【０００８】また請求項３の発明では、前記パネル部分
に一体的につながっている梁や柱との境界近くまで前記
高強度繊維シートを貼り付けるとともに、そのシートの
端部の上に押え金具をあてがって接着し、この押え金具
を隣接する前記梁や柱に固定金具で固定するようにし
た。
に一体的につながっている梁や柱との境界近くまで前記
高強度繊維シートを貼り付けるとともに、そのシートの
端部の上に押え金具をあてがって接着し、この押え金具
を隣接する前記梁や柱に固定金具で固定するようにし
た。
【０００９】
【発明の実施の形態】この発明の第１実施例の概略を図
１に示している。この例のコンクリート建造物では、壁
１と柱２とが一体的に連設された躯体構造になってい
る。壁１の表面に例えばエポキシ樹脂を塗布し、そこに
例えば炭素繊維シートを貼り付けると同時に、エポキシ
樹脂を炭素繊維シートに含浸させてＦＲＰシート３を貼
り付け成形する。このとき、炭素繊維を一方向に敷きな
らべて布状にした一方向タイプの炭素繊維シートを用
い、繊維方向が交差するように複数枚の繊維シートを重
ねて樹脂で固める。なお、繊維シートにあらかじめ樹脂
を含浸させて乾燥させて半硬化させたプリプレグを用い
れば、現場での施工性が向上する。図１のように、壁１
の両面に同じ手順でＦＲＰシート３を貼り付け成形す
る。ＦＲＰシート３は、柱２との境界の入隅部まで配設
する。
１に示している。この例のコンクリート建造物では、壁
１と柱２とが一体的に連設された躯体構造になってい
る。壁１の表面に例えばエポキシ樹脂を塗布し、そこに
例えば炭素繊維シートを貼り付けると同時に、エポキシ
樹脂を炭素繊維シートに含浸させてＦＲＰシート３を貼
り付け成形する。このとき、炭素繊維を一方向に敷きな
らべて布状にした一方向タイプの炭素繊維シートを用
い、繊維方向が交差するように複数枚の繊維シートを重
ねて樹脂で固める。なお、繊維シートにあらかじめ樹脂
を含浸させて乾燥させて半硬化させたプリプレグを用い
れば、現場での施工性が向上する。図１のように、壁１
の両面に同じ手順でＦＲＰシート３を貼り付け成形す
る。ＦＲＰシート３は、柱２との境界の入隅部まで配設
する。
【００１０】ところで作業手順が前後するが、前記のよ
うに繊維シートを樹脂で貼り付ける工程にさきだって、
コンクリート壁１とＦＲＰシート３とが強固に接着する
ように、壁１の表面に適当な下地処理を施したり、プラ
イマ処理を施す。これら下地処理・プライマ処理などの
前処理は壁１の貼付面の状況に応じて適宜に実施すれば
よい。
うに繊維シートを樹脂で貼り付ける工程にさきだって、
コンクリート壁１とＦＲＰシート３とが強固に接着する
ように、壁１の表面に適当な下地処理を施したり、プラ
イマ処理を施す。これら下地処理・プライマ処理などの
前処理は壁１の貼付面の状況に応じて適宜に実施すれば
よい。
【００１１】また図１に示すように、柱２の近くの壁１
には、前述の固定金具としての貫通ボルト４を通すため
の穴をあけておく。このボルト穴は柱２に沿って適宜間
隔をおいて多数形成する。ＦＲＰシート３を壁１に貼り
付け成形する工程の前に前記ボルト穴をあけておいても
よいし（ＦＲＰシート３の硬化後にシートにも穴をあけ
る）、ＦＲＰシート３を設けてからシート越しにボルト
穴をあけてもよい。
には、前述の固定金具としての貫通ボルト４を通すため
の穴をあけておく。このボルト穴は柱２に沿って適宜間
隔をおいて多数形成する。ＦＲＰシート３を壁１に貼り
付け成形する工程の前に前記ボルト穴をあけておいても
よいし（ＦＲＰシート３の硬化後にシートにも穴をあけ
る）、ＦＲＰシート３を設けてからシート越しにボルト
穴をあけてもよい。
【００１２】前記ボルト穴をあけた柱２に沿った部分に
おいて、前述の押え金具としての細長い帯鋼５をＦＲＰ
シート３の上にあてがってエポキシ樹脂で接着する。こ
の帯鋼５には前記ボルト穴と同じ間隔でボルト穴を形成
しておく。壁１とＦＲＰシート３と帯鋼５のボルト穴を
合致させ、その穴に貫通ボルト４を通す。同一のボルト
４の両端を壁１の両面に配置した２つの帯鋼５にそれぞ
れ通す。そしてボルト４の両端にナット（図示省略）を
装着して締め付け、帯鋼５でＦＲＰシート３を強固に押
え付ける。なお、ＦＲＰシート３の樹脂が硬化する前に
帯鋼５をこれにあてがうのであれば、ＦＲＰシート３の
硬化と帯鋼５の接着とを同時進行させることができ、し
かも壁１とＦＲＰシート３と帯鋼５とが樹脂により良好
に一体化される。
おいて、前述の押え金具としての細長い帯鋼５をＦＲＰ
シート３の上にあてがってエポキシ樹脂で接着する。こ
の帯鋼５には前記ボルト穴と同じ間隔でボルト穴を形成
しておく。壁１とＦＲＰシート３と帯鋼５のボルト穴を
合致させ、その穴に貫通ボルト４を通す。同一のボルト
４の両端を壁１の両面に配置した２つの帯鋼５にそれぞ
れ通す。そしてボルト４の両端にナット（図示省略）を
装着して締め付け、帯鋼５でＦＲＰシート３を強固に押
え付ける。なお、ＦＲＰシート３の樹脂が硬化する前に
帯鋼５をこれにあてがうのであれば、ＦＲＰシート３の
硬化と帯鋼５の接着とを同時進行させることができ、し
かも壁１とＦＲＰシート３と帯鋼５とが樹脂により良好
に一体化される。
【００１３】この発明の第２の実施例の概略を図２に示
している。図１の実施例では固定金具として貫通ボルト
４を使用したが、図２の実施例では壁１に植設したアン
カーボルト４ａを固定金具としている。
している。図１の実施例では固定金具として貫通ボルト
４を使用したが、図２の実施例では壁１に植設したアン
カーボルト４ａを固定金具としている。
【００１４】この発明の第３の実施例の概略を図３に示
している。これは図２と同じ構造で壁１の片面にのみＦ
ＲＰシート３を貼り付け成形している。場合によって
は、このように片面のみの施工となることもある。この
場合、施工中でも壁１の反対側の部屋は通常どおりに使
用できる。
している。これは図２と同じ構造で壁１の片面にのみＦ
ＲＰシート３を貼り付け成形している。場合によって
は、このように片面のみの施工となることもある。この
場合、施工中でも壁１の反対側の部屋は通常どおりに使
用できる。
【００１５】この発明の第４の実施例の概略を図４に示
している。ここでは、押え金具として長い山型鋼５ａを
使用し、固定金具として貫通ボルト４ｂを使用し、壁１
に隣接する柱２に山型鋼５ａを固定している。つまり、
壁１の表面と平行なボルト穴を柱２に直交して形成し、
その穴にボルト４ｂを貫通させる。山型鋼５ａは壁１と
柱２の入隅部に配設し、その一面をＦＲＰシート３の上
に重ねてエポキシ樹脂で接着し、山型鋼５ａの他の一面
は柱２の側面にあてがう。この他の一面には適当な間隔
でボルト穴があけられており、柱２を貫通させたボルト
４ｂの一端を山型鋼５ａのボルト穴に通す。貫通ボルト
４ｂの反対側の端部には、ボルト穴のあいた定着板６を
装着する。そして図示省略しているが、貫通ボルト４ｂ
の両端にナットを装着して締め付け、山型鋼５ａをしっ
かりと固定する。この実施例では壁１に固定金具が突出
しないので、室内の美観が保たれるし、固定金具を隠す
ための工夫なども必要ない。
している。ここでは、押え金具として長い山型鋼５ａを
使用し、固定金具として貫通ボルト４ｂを使用し、壁１
に隣接する柱２に山型鋼５ａを固定している。つまり、
壁１の表面と平行なボルト穴を柱２に直交して形成し、
その穴にボルト４ｂを貫通させる。山型鋼５ａは壁１と
柱２の入隅部に配設し、その一面をＦＲＰシート３の上
に重ねてエポキシ樹脂で接着し、山型鋼５ａの他の一面
は柱２の側面にあてがう。この他の一面には適当な間隔
でボルト穴があけられており、柱２を貫通させたボルト
４ｂの一端を山型鋼５ａのボルト穴に通す。貫通ボルト
４ｂの反対側の端部には、ボルト穴のあいた定着板６を
装着する。そして図示省略しているが、貫通ボルト４ｂ
の両端にナットを装着して締め付け、山型鋼５ａをしっ
かりと固定する。この実施例では壁１に固定金具が突出
しないので、室内の美観が保たれるし、固定金具を隠す
ための工夫なども必要ない。
【００１６】以上のいずれの実施例でも、ＦＲＰシート
３の端部を柱２の近傍にて押え金具と固定金具で押え付
けているが、ＦＲＰシート３の適当な中間部分でも同様
にして押え金具と固定金具で押え付けてもよい。また以
上の実施例では、壁１の表面に接着性の樹脂により繊維
シートを貼り付けると同時に、その樹脂を繊維シートに
含浸させることで、繊維シートを樹脂で固めてＦＲＰシ
ート化しているが、この発明はこれに限定されず、ＦＲ
Ｐ化をはからずにコンクリート表面に繊維シートを単純
に接着するだけでもよい。
３の端部を柱２の近傍にて押え金具と固定金具で押え付
けているが、ＦＲＰシート３の適当な中間部分でも同様
にして押え金具と固定金具で押え付けてもよい。また以
上の実施例では、壁１の表面に接着性の樹脂により繊維
シートを貼り付けると同時に、その樹脂を繊維シートに
含浸させることで、繊維シートを樹脂で固めてＦＲＰシ
ート化しているが、この発明はこれに限定されず、ＦＲ
Ｐ化をはからずにコンクリート表面に繊維シートを単純
に接着するだけでもよい。
【００１７】
【発明の効果】この発明では、壁や床のパネル部分の表
面に高強度繊維シートを接着剤により貼り付けることで
コンクリート躯体を補強するだけでなく、前記パネル部
分に貼り付けた高強度繊維シートの適宜箇所の上に押え
金具をあてがって接着するとともに、前記高強度繊維シ
ートを押さえ付ける押え金具を固定金具で前記パネル部
分や隣接する柱や梁に固定するので、補強用の高強度繊
維シートとコンクリート躯体との構造的一体性が向上
し、繊維シートがコンクリート表面から剥離しにくくな
り、繊維シートの強度を有効に活用してコンクリート建
造物を効果的に補強できる。
面に高強度繊維シートを接着剤により貼り付けることで
コンクリート躯体を補強するだけでなく、前記パネル部
分に貼り付けた高強度繊維シートの適宜箇所の上に押え
金具をあてがって接着するとともに、前記高強度繊維シ
ートを押さえ付ける押え金具を固定金具で前記パネル部
分や隣接する柱や梁に固定するので、補強用の高強度繊
維シートとコンクリート躯体との構造的一体性が向上
し、繊維シートがコンクリート表面から剥離しにくくな
り、繊維シートの強度を有効に活用してコンクリート建
造物を効果的に補強できる。
【図１】この発明の第１実施例の概略図である。
【図２】この発明の第２実施例の概略図である。
【図３】この発明の第３実施例の概略図である。
【図４】この発明の第４実施例の概略図である。
１ 壁（パネル部分） ２ 柱 ３ ＦＲＰシート（高強度繊維シート） ４ 貫通ボルト（固定金具） ４ａ アンカーボルト（固定金具） ４ｂ 貫通ボルト（固定金具） ５ 帯鋼（押え金具） ５ａ 山型鋼（押え金具） ６ 定着板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村橋 久弘 東京都千代田区神田司町２丁目３番地 株 式会社大林組東京本社内
Claims (3)
- 【請求項１】 壁や床のパネル部分の表面に高強度繊維
シートを接着剤により貼り付けることでコンクリート躯
体を補強するコンクリート建造物の補強工法において、
前記パネル部分に貼り付けた高強度繊維シートの適宜箇
所の上に押え金具をあてがって接着するとともに、この
押え金具を前記高強度繊維シートを貫通する固定金具で
前記パネル部分に固定することを特徴とするコンクリー
ト建造物の補強工法。 - 【請求項２】 請求項１において、前記パネル部分の両
面に前記高強度繊維シートを貼り付け、前記パネル部分
を貫通する同一の前記固定金具により前記パネル部分の
両面に配置した前記押え金具を締結することを特徴とす
るコンクリート建造物の補強工法。 - 【請求項３】 壁や床のパネル部分の表面に高強度繊維
シートを接着剤により貼り付けることでコンクリート躯
体を補強するコンクリート建造物の補強工法において、
前記パネル部分に一体的につながっている梁や柱との境
界近くまで前記高強度繊維シートを貼り付けるととも
に、そのシートの端部の上に押え金具をあてがって接着
し、この押え金具を隣接する前記梁や柱に固定金具で固
定することを特徴とするコンクリート建造物の補強工
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7307426A JPH09144334A (ja) | 1995-11-27 | 1995-11-27 | コンクリート建造物の補強工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7307426A JPH09144334A (ja) | 1995-11-27 | 1995-11-27 | コンクリート建造物の補強工法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09144334A true JPH09144334A (ja) | 1997-06-03 |
Family
ID=17968925
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7307426A Pending JPH09144334A (ja) | 1995-11-27 | 1995-11-27 | コンクリート建造物の補強工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09144334A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999014453A1 (fr) * | 1997-09-16 | 1999-03-25 | Nippon Steel Corporation | Structure de renfort d'elements de beton et procede associe |
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| CN105781143A (zh) * | 2016-04-29 | 2016-07-20 | 华北水利水电大学 | 一种利用frp加固混凝土剪力墙的装置及方法 |
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-
1995
- 1995-11-27 JP JP7307426A patent/JPH09144334A/ja active Pending
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