JPH0452250Y2 - - Google Patents

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JPH0452250Y2
JPH0452250Y2 JP245888U JP245888U JPH0452250Y2 JP H0452250 Y2 JPH0452250 Y2 JP H0452250Y2 JP 245888 U JP245888 U JP 245888U JP 245888 U JP245888 U JP 245888U JP H0452250 Y2 JPH0452250 Y2 JP H0452250Y2
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steel
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slab
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は鉄筋コンクリート製の高架道路、高架
線路、橋等のコンクリート床版の補強構造に関す
るものである。
[従来の技術] 例えば、鉄筋コンクリート製の高架道路では、
複数の車線を備えたコンクリート床版を、所要の
間隔で立設した鋼製の桁(鋼桁)により、所要の
間隔で支持している。
鉄筋コンクリート製の構造物は耐久年数に限界
があり、しかも常時車両が通過して振動するた
め、交通量の多いところから補修或は補強する必
要性が生じてくる。
従来、斯かるコンクリート床版の補修、補強方
法としては、第13図に示す鋼板接着工法が多く
行なわれている。すなわち、鋼製の鋼桁aに支持
されたコンクリート床版bの裏側に、所要の幅及
び長さの鋼板cをコンクリートアンカーdにより
取り付け、該鋼板cの周囲をシールした後該鋼板
cとコンクリート床版bとの間にエポキシ樹脂等
の合成樹脂を注入し接着している。
これにより、スパン中央の曲げ剛性が増加す
る。
[考案が解決しようとする課題] しかし、鋼板cの端部が鋼桁aの支持点と不連
続なため、該不連続部eが車輪の転動軌道に当る
こともあつて該不連続部eにクラツクfが多数入
つてしまい、実質的に補強効果が得られていなか
つた。
[課題を解決するための手段] 本考案は上述の従来の課題を解決し、従来の鋼
板接着工法における鋼板端部近傍を増強すること
を目的とするもので、コンクリート床版の裏側に
取り付けた鋼板の端部と前記コンクリート床版を
支持する鋼桁とを連結板により連結し、該連結板
と前記鋼板との連続部近傍を前記コンクリート床
版の圧縮層まで達するアンカーにより固定したこ
とを特徴とするコンクリート床版の補強構造にか
かるものである。
[作用] コンクリート床版裏面の鋼板と鋼桁とが連結板
を介して接続され、コンクリート床版の圧縮層ま
で達するボルトにより前記連結板の剥離が防止さ
れるので、コンクリート床版にかかる荷重が前記
鋼桁まで導かれて支承されるので、接着鋼板が有
効に働き支持強度が飛躍的に向上する。
[実施例] 以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明す
る。
第1図乃至第3図は本考案の一実施例であり、
上部に圧縮層1を有するコンクリート床版2の下
面に所要の範囲に設けた鋼板3の端部と、前記コ
ンクリート床版2を支持する鋼製の鋼桁4の上端
フランジ部5とを、鋼製の細長板状の張力部材で
ある連結板6により連結してある。該連結板6と
鋼桁4の上端フランジ部5との連結は溶接により
行ない、連結板6と前記鋼板3との連結は、両者
を重ね合せて溶接し、且つ前記圧縮層1まで達す
る樹脂アンカー8により固定して行なう。図中9
はコンクリートアンカーを示す。
以上のように構成したので、コンクリート床版
2上にかかる荷重は鋼板3により両側端部に引張
応力として伝達され、更に該鋼板3に対する引張
り応力は該鋼板3端部に接続された連結板6によ
り鋼桁4の上端フランジ部5に導びかれる。
鋼板3の両端部では、鋼板3及び連結板6が剥
離する方向に引張り応力がかかるが、樹脂アンカ
ー8の先端がコンクリート床版2の圧縮層1まで
嵌入して強固に支持されるため、鋼板3及び連結
板6の剥離が防止される。ここでの樹脂アンカー
8はただ単に剥離防止に役立つにとどまらずコン
クリート床版2の剪断補強鉄筋としても働く。
次に、本考案の補強構造と従来の無補強構造及
び鋼板接着構造との比較実験について説明する。
いずれの供試体も第5図に示すスパン3m、厚
さ19cm、幅50cmのコンクリート床版10を用い
て、第6図に示す試験装置11により静的荷重を
負荷し、荷重検出器により荷重を検出すると共
に、コンクリート床版11のクラツクの発生を観
察し、たわみ量を検出した。
無補強の供試体12は第7図及び第10図に示
すように2tfまではクラツクの入らない供試体と
して高い剛性を示し、その後荷重の増加とともに
クラツク13の入つた鉄筋コンクリートとしての
剛性でたわみが増加し、8tfで最大耐力を示した。
従来の鋼板接着構造の供試体12′は第8図及
び第10図に示すように3tfまではクラツクの入
らない供試体として高い剛性を示したものの、接
着鋼板の端部よりクラツク13が集中的に入り、
このためスパン中央で全くクラツクが入らなかつ
たにもかかわらず、8.5tfで最大耐力を示した。
本考案の連結板補強構造の供試体は第9図及び
第10図に示すように10tfまではクラツクのない
状態で、その後クラツク13が分散しながら発生
し、約25tfでコンクリート床版の天場が降伏し、
29tfで接着鋼板が降伏したため最大耐力とした。
第11図及び第12図は本考案の他の実施例で
あり、前記実施例と略同様の構成において、細長
板状の連結板6の代りに広幅板状の連結板7を用
い、コンクリートアンカー9の代りに圧縮層まで
達する樹脂アンカー8を使用した例である。
本実施例の場合も前記実施例と同様に接着した
鋼板3にかかる引張り応力をコンクリート床版2
の支持点まで導くことができ、圧縮層に定着して
あるアンカー8で剪断補強され、クラツクの発生
が減少し、最大耐力が著しく増加する。
なお、本考案のコンクリート床版の補強構造は
上述の実施例のみに限定されるものではなく、本
考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更
を加え得ることは勿論である。
[考案の効果] 以上述べたように本考案のコンクリート床版の
補強構造によれば、従来行なつていた補強用の接
着鋼板の端部を鋼桁に連結板により連結し、コン
クリート床版の圧縮層まで達するアンカーにより
固定したので、コンクリート床版上面に受けた荷
重に基づく接着鋼板の引張り応力は連結板を介し
鋼桁及びボルトにより支持されるため、鋼板端部
近傍のコンクリート床版の剪断強度が著しく増強
され、無補強或は従来の接着鋼板による補強に比
べ、飛躍的な最大耐力の向上が得られる等種々の
優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の補強構造の一実施例の説明
図、第2図は第1図の部詳細図、第3図は第2
図の−方向矢視図、第4図は第2図で示した
連結板による補強部分の応力の方向を示す図、第
5図は実験用の供試体の側面図、第6図は実験用
加圧装置の説明図、第7図は無補強の供試体のク
ラツク生成図、第8図は従来の鋼板接着構造の供
試体のクラツク生成図、第9図は本考案の補強構
造による供試体のクラツク生成図、第10図は各
供試体の荷重とたわみ量との関係の比較図、第1
1図は本考案の補強構造の他の実施例の説明図、
第12図は第11図の−方向矢視図、第
13図は従来の接着鋼板による補強構造の全体説
明図である。 1は圧縮層、2はコンクリート床版、3は鋼
板、4は鋼桁、6,7は連結板、8は樹脂アンカ
ーを示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. コンクリート床版の裏側に取り付けた鋼板の端
    部と前記コンクリート床版を支持する鋼桁とを連
    結板により連結し、該連結板と前記鋼板との連続
    部近傍を前記コンクリート床版の圧縮層まで達す
    るアンカーにより固定したことを特徴とするコン
    クリート床版の補強構造。
JP245888U 1988-01-12 1988-01-12 Expired JPH0452250Y2 (ja)

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JPH01111708U JPH01111708U (ja) 1989-07-27
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JP2692751B2 (ja) * 1990-07-30 1997-12-17 東日本旅客鉄道株式会社 建築物の補強構造
JP2010265696A (ja) * 2009-05-15 2010-11-25 Sho Bond Constr Co Ltd コンクリート床版の補強構造及び方法

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