JPH0753614B2 - ボロンナイトライド焼結原料粉末の製造方法 - Google Patents

ボロンナイトライド焼結原料粉末の製造方法

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JPH0753614B2
JPH0753614B2 JP61109138A JP10913886A JPH0753614B2 JP H0753614 B2 JPH0753614 B2 JP H0753614B2 JP 61109138 A JP61109138 A JP 61109138A JP 10913886 A JP10913886 A JP 10913886A JP H0753614 B2 JPH0753614 B2 JP H0753614B2
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boron
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boron nitride
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真澄 中島
澄彦 栗田
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株式会社香蘭社
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はボロンナイトライド焼結原料粉末の製造方法に
係わるものである。
<従来の技術> BN焼結体の原料粉末として従来はBN粉末そのものと、焼
結助剤として一部の酸化物(微量)が使用されている。
このBN粉末は非常に焼結性のわるい粉末で、密度の高い
焼結体を得るためには、どうしてもホットプレスが必要
である。
このために、BN焼結体は本来非常に値段が高い上に、複
雑形状品を得るのが非常に難しい。
本発明者はこの問題を解決すべく、先に次の様な発明
(特願昭60−259788号)を行なった。
この出願は、原料粉末としてBNの他にBを用い、焼結助
剤として、XO・B2O3(ただしXはアルカリ土類金属)を
使用して還元窒化雰囲気を焼成するものである。
この出願によると、極めて高い密度のものが常圧焼結で
も得られた。
本発明者は、上記出願発明に関して更に研究をおこなっ
た結果、より焼結性に優れ、しかも密度の高いBN焼結体
が得られる新しい方法を見いだすに至った。
<発明が解決する問題点> 本発明の目的とする所は、上記した先の出願よりも更に
高密度焼結性に優れた原料粉末の製造方法を提供するに
ある。
<問題点を解決するための手段> 上記問題点は次の手段によって解決される。
即ち、 1.アルカリ土類金属を含有するボロン粉末を酸化処理し
て表面にボロンとアルカリ土類金属の酸化物の層を形成
させることを特徴とするボロンナイトライド焼結原料粉
末の製造方法。
<作用> 本発明の原料粉末のボロン化合物は、BNそのものが最も
好ましく、その他、BN成分を一部含むもの、あるいは、
焼結中にBNに変化するものを使用できる。
例えば、一部含むものとして、BNとB2O3の複合体、また
はB、BNとB2O3の複合体を、焼成中にBNに変化するもの
として、B、B2O3、BCl3を使用することが出来る。
アルカリ土類金属の酸化物は、Mg,Ca,Ba,…,等任意の
ものが使用できるが、中でもCaOが最もすぐれた性質を
示す。
このアルカリ土類金属の酸化物は、もう一方の酸化物で
あるボロン酸化物(B2O3)と化合物の形、たとえば、XO
・B2O3(Xはアルカリ土類金属)の形で、あるいは、そ
れぞれ単独の形で、ボロン化合物(たとえばBN)あるい
はボロン粉末の表面に結合されている。
結合の仕方としては、これらの酸化物が中心のBNあるい
はB等の粉末の全面を覆う様に結合していても良いし、
あるいは表面に局部的に結合する様な形でも良い。
表面に結合するこれらの酸化物と、中心部分のBNあるい
はB等と粉末の成分割合は、 B化合物あるいはB量に対して、ボロン酸化物は0.5〜5
0%まで、アルカリ土類金属酸化物は、0.5〜50%、これ
らの酸化物の総量で、0.5〜50%まで許される。
以上の様な原料粉末の製造には、次の方法が最も適して
いる。
内部にアルカリ土類金属単体あるいはこの酸化物を化合
物あるいは単体のまま含む、ボロンあるいはボロン化合
物の粉末を、酸化雰囲気、例えば大気中で400〜800℃に
加熱して酸化処理すると、ボロン化合物あるいは、ボロ
ン粉末の表面に、ボロン酸化物およびアルカリ土類金属
の酸化物が単体あるいは化合物の形で結合した複合粉末
が得られる。
この方法でえられた粉末を、成形後、還元窒化雰囲気で
焼成すると、常圧焼成にも拘らず、ホットプレス焼結品
に匹敵するものが得られる。
<実施例> 実施例1(粉末の製造) MgおよびCaをそれぞれ0.15,0.05%含有するボロン粉末
を大気中で600℃に加熱して酸化処理した。
得られた粉末をX線解析で構造を調べた。
ボロン粉末の表面にはボロン酸化物(B2O3)および、ア
ルカリ土類金属の酸化物(CaO,MgO)および、その複合
酸化物が生成されていた。
実施例2(焼結体の製造) 実施例1で得られた粉末を鋳こみ成形によって50×50×
10mmの板体に成形した後、 還元窒化雰囲気(NH3+H2)で1500℃で焼成した。
えられた焼結体の材料特性は、 密度 :1.96g/cm3 曲げ強度:9.5kg/mm2 であった。
因みに、BN焼結体のホットプレス品は、 密度 :1.8〜1.9g/cm3 曲げ強度:4〜8kg/mm2 であり、本例のものは、これに十分に匹敵するものであ
った。
<発明の効果> 1)常圧焼結でもホットプレス並みの焼結品が得られ
る。
2)安価な出発原料を使用できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルカリ土類金属を含有するボロン粉末を
    酸化処理して表面にボロンとアルカリ土類金属の酸化物
    の層を形成させることを特徴とするボロンナイトライド
    焼結原料粉末の製造方法。
JP61109138A 1986-05-12 1986-05-12 ボロンナイトライド焼結原料粉末の製造方法 Expired - Lifetime JPH0753614B2 (ja)

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JPS535804B2 (ja) * 1972-08-15 1978-03-02
JPS596837B2 (ja) * 1978-12-29 1984-02-14 株式会社不二越 工具用セラミック焼結体及びその製造法

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