JPH0751829B2 - 外壁改修構造 - Google Patents

外壁改修構造

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JPH0751829B2
JPH0751829B2 JP1372087A JP1372087A JPH0751829B2 JP H0751829 B2 JPH0751829 B2 JP H0751829B2 JP 1372087 A JP1372087 A JP 1372087A JP 1372087 A JP1372087 A JP 1372087A JP H0751829 B2 JPH0751829 B2 JP H0751829B2
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堯 石川
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株式会社アイジー技術研究所
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はモルタル壁を外壁として有する建物の壁に外断
熱と通気を付加した外壁改修構造に関するものである。
〔従来の技術〕 従来、例えば住宅等のモルタル外壁は経時的に汚れた
り、クラックが入ったり、剥落したりするので、その外
壁を改修する必要があった。その改修法としては既存化
粧層(塗膜)を掻き取り、その上に新規化粧層を(塗
膜)を塗布するか、既存モルタルの上に乾式外壁材を装
着するかのいずれかの方法によって行っていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、モルタル壁に化粧層を形成するには、既
存化粧層を全部掻き取り、しかもクラックに目止めを充
填し、その後で化粧層を塗布しても5年に1回の割で改
修しなければならずコストアップを招く不利があった。
しかも、既存化粧層を掻き落とさず、洗浄のみ行って新
規化粧層を形成することもできるが、隠蔽の関係で色彩
がより暗い色となる不利があった。勿論、この改修構造
には外壁に外断熱、通気性の付加などの構成が全く付加
されていないため、壁内に内部結露等が生じ、モルタル
壁のクラック、構成材の腐食を招く不利があった。さら
に、既存モルタル外壁に乾式外壁材を装着した場合は内
部結露に対して何等の改善も付加されず、単に外観を異
質なものとすることと、直射日光を防止するだけであっ
て、外断熱、通気による内部結露の発生を防止すること
ができなかった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明はこのような欠点を除去するため、既存モルタル
の表面の塗膜を掻き取りモルタル壁粗面を露出させ内側
の水蒸気が外側に透過するようになし、このモルタル下
地面全面に通気性断熱板を空隙なく敷設して通気断熱層
を形成し、この通気断熱層上に胴縁を所定ピッチで固定
し、胴縁間の間隙に胴縁の高さよりも小さい方法の通気
性断熱板を嵌挿固定し、その胴縁上に乾式外壁材を固定
して新規外壁を形成すると共に、通気断熱層と乾式外壁
材では通気路を乾式外壁材の裏面との間に形成し、乾式
外壁材は化粧性、施工性にすぐれたものであり、外壁全
体として内部結露の発生がなく、断熱性、通気性にすぐ
れた外壁改修構造を提案するものである。
〔実施例〕
以下に図面を用いて本発明に係る外壁改修構造の一実施
例について詳細に説明する。第1図(a)、(b)は上
記発明の代表例を示す一部切り欠き斜視図である。図に
おいて、は既存モルタル壁で主柱2、間柱3、木摺板
4、ラス材5、モルタル壁6とからなるものである。な
お、既存壁の構造には大壁、真壁、あるいは特公昭53
−8129号公報で示されたような下地のモルタル壁、ある
いは内装材と外壁材間にグラスウール、セルロースファ
イバー、ロックウール、プラスチックフォームを充填し
た既存壁(例えばラスの代わりに合板に下塗りを施した
下地板にモルタル壁)も含むものである。7は土台、8
はアンカー、9は布基礎、10は胴縁、11は間隙、12は通
気断熱層で通気性断熱板13を隙間なく敷設したもの、15
は新規外壁、16は乾式外壁材、17は通気路である。さら
に説明すると、モルタル壁6はその表面に塗布されてい
る化粧膜の一部、もしくは全部を掻き取って粗面とし、
モルタル壁6内を室内または既存内、外壁間に存在する
湿気をモルタル壁6の外表面側に逃す機能を発揮できる
ようにしたものである。また、胴縁10は(a)図に示す
縦張りと(b)図に示す横張りがあり、横張りでは通気
用の間隙11を形成するか、乾式外壁材16の裏面に窪部を
形成するかのいずれかによって土台から軒天まで連通し
た通気路17を形成するものである。前記通気性断熱板13
は湿気を透過すると共にある程度吸湿するが水分は透過
させず、かつ吸湿した湿気を放出するものであり、例え
ば第2図(a)〜(c)に示すような構成のものであ
る。なお、通気性断熱板13の板厚は胴縁10の1/5〜4/5位
の寸法とし、乾式外壁材16の裏面間に通気路17を形成で
きるようにしたものである。すなわち、第2図(a)〜
(c)において(a)図はシージングインシュレーショ
ンボードの改質ボード、例えば商品名アセダス(大建工
業社製)、フェノールフォーム等の1種を所定形状、厚
さに形成した通気性断熱板13、(b)、(c)図は調湿
機能のある面材、例えば不織布、微細孔あき紙、和紙、
商品名タイベック(デュポン社製)、湿気の吸放出可能
な紙等14でフェノールフォームを芯材13aとし、その一
面、あるいは両面を上記紙で被覆した通気性断熱板13で
ある。なお、フェノールフォームは防火性、断熱性にす
ぐれ、かつ軽量であるが、通気性を具備するフォームで
ある。すなわち、フェノールフォームは独立気泡の発泡
組織であるが、実際はセルの膜がある程度、破壊された
状態となるために通気性と断熱性を発揮すると考えられ
る。また、乾式外壁材16は断熱金属サイディング材、窯
業系のサイディング材の1種からなり、その具体例とし
ては第3図(a)〜(p)〜第7図(a)〜(x)に示
すような乾式外壁材である。特に第3図(a)〜(p)
〜第6図(a)〜(f)は金属製表面材Aに芯材兼断熱
材B、裏面材Cとからなる断熱金属サイディング材であ
る。通気路17は通気性断熱板13の表面と乾式外壁材16間
に土台から軒に向かって形成し、通気性断熱板13表面か
ら放出される水蒸気を軒もしくは屋根から外気へ放出す
るためのものである。
次に施工法につき簡単に説明する。
まず、第1図(a)に示すような外壁改修壁を形成する
には、既存モルタル壁のモルタル壁の化粧塗膜をサン
ダー等で除去し、粗面としたモルタル壁6上に第2図
(b)に示す構造で厚さ20mm、密度30kg/m3の通気性断
熱板13を敷設固定して通気断熱層12を形成する。次に胴
縁10を既存モルタル壁の主柱2、間柱3に対応して釘
(図示せず)を介して固定する。次に胴縁10間の間隙に
胴縁10よりも低い高さの上記通気性断熱板13を嵌挿固定
し、次に胴縁10の最下部に土台水切り18を固定し、その
後でスタート材19を胴縁10に下縁(土台側)に固定す
る。次に第6図(d)に示すような乾式外壁材16を土台
から軒に向かって施工するものである。なお、この際の
通気性断熱板13の透湿係数は0.4〜2g/m2・h・mmHg位で
あり、重量変化としては3〜7重量%の範囲内である。
従って、壁体内は水蒸気が飽和水蒸気圧以下で、かつ温
度は断熱性により徐々に低下し、露点に至らないもので
あって、内部結露を発生しない壁体となるものである。
このように形成した壁は第8図、第9図に示すような構
造となる。
以上説明したのは本発明に係る外壁改修構造の一実施例
にすぎず、第3図〜第6図において2点鎖線で示すよう
に切り欠き、あるいは膨出して窪部を形成したり、第8
図に示すように土台水切り18をモルタル壁6に直接固定
したり、第9図に示すように内装材20の表面に結露防止
のため不通気性シート21を貼着することもできる。
〔発明の効果〕 上述したように本発明に係る外壁改修構造によれば、
壁体に内部結露が発生しない。モルタル壁の透湿性を
強化し、その代わり断熱性を強化して湿度と温度で土
台、構成材の腐食を防止できる。湿気を通気により除
去するため、白アリの発生がない。通気路は夏涼し
く、冬暖かい住宅の壁を形成できる。熟練を必要とす
ることなく、短時間で、しかも居住を中断することなし
に実施できる。等の特徴がある。
【図面の簡単な説明】 第1図(a)、(b)は本発明に係る外壁改修構造の一
例を示す切り欠き斜視図、第2図(a)〜(c)は通気
性断熱板の一例を示す斜視図、第3図(a)〜(p)〜
第7図(a)〜(x)はその改修に使用する乾式外壁材
の一例を示す説明図、第8図は土台部の取付図、第9図
はその他の実施例を示す説明図である。 ……既存モルタル壁、2……主柱、3……間柱、10…
…胴縁、12……通気断熱層、13……通気性断熱板、16…
…新規外壁材。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】大壁、真壁などのモルタル壁を有する建物
    において、該既存モルタル壁の表面の不通気薄層を全部
    もしくは部分的に除去した下地モルタル壁と、該下地モ
    ルタル壁に通気性断熱板を隙間なく敷設固定した通気断
    熱層と、該通気断熱層表面に一定ピッチで固定した胴縁
    と、該胴縁間に嵌挿すると共に、該胴縁の高さより小さ
    い寸法に形成した通気性断熱板と、上記胴縁に装着した
    乾式外壁材とから構成したことを特徴とする外壁改修構
    造。
JP1372087A 1987-01-22 1987-01-22 外壁改修構造 Expired - Fee Related JPH0751829B2 (ja)

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JP1372087A JPH0751829B2 (ja) 1987-01-22 1987-01-22 外壁改修構造

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JPS63181851A JPS63181851A (ja) 1988-07-27
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018003300A (ja) * 2016-06-28 2018-01-11 ニチハ株式会社 建物の外断熱構造

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JP2018003300A (ja) * 2016-06-28 2018-01-11 ニチハ株式会社 建物の外断熱構造

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JPS63181851A (ja) 1988-07-27

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