JPS6143859Y2 - - Google Patents

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JPS6143859Y2
JPS6143859Y2 JP1979146415U JP14641579U JPS6143859Y2 JP S6143859 Y2 JPS6143859 Y2 JP S6143859Y2 JP 1979146415 U JP1979146415 U JP 1979146415U JP 14641579 U JP14641579 U JP 14641579U JP S6143859 Y2 JPS6143859 Y2 JP S6143859Y2
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sound
absorbing wall
reinforcing
undercoat
foamed concrete
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JP1979146415U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は発泡コンクリート板面部に補強部材を
模様状に被覆した吸音壁材に関し、より詳細には
細孔性発泡コンクリート板面部に耐候性を付与さ
せるために浸透性防水材の下塗膜層を形成させ、
この下塗膜層面部を浸透結晶性防水材で補強被覆
し、この被覆面部を任意形状の凹凸模様に形成さ
せて、吸音特性を低下させることなく、強度をも
たせた意匠的美観を有する吸音壁材に関するもの
である。
建物の外壁または軌道、道路などの屋外で一般
的に使用されている吸音壁材は、所定の開孔率を
もつた多孔板を音源側とし、反対側を遮音板とし
て箱体をつくり、この箱体内部にグラスウール又
はロツクウールなどの吸音材を内填させたもので
あり、かかる吸音材は繊維状を呈するために堅固
な板状に構成することができないので撥水処理を
施したフイルムで包んで箱体内に収納させてい
る。また、多孔板の開孔形状は丸穴の場合がほと
んどであり、しかも石膏板、ベニヤ板などの材質
板では強度を保つ必要から開孔率15%以上の開孔
がむずかしいとされている。
また、細孔性発泡コンクリートは吸音材として
知られており、発泡孔が連通し細孔である程、低
周波にも優れた吸音率を示し、グラスウールやロ
ツクウームに較べて遥かにすぐれた吸音特性を具
有する。しかしながら、反面、雨水等の滲透によ
つて細孔を閉塞して吸音率を低下させたり、凍結
融解のために破損のおそれがある。特に発泡コン
クリートの吸水量がその破損に大きく関係し、本
考案者の実験結果によれば、カサ比重0.5以下の
発泡コンクリートの場合、含水率30%以下であれ
ばそのコンクリートの破損を抑えることができる
ことが確められた。
本考案は上記発泡コンクリートの吸音率を低下
させないで十分の強度を具有し、凹凸模様を有す
る吸音壁材を提供する目的をもつて案出したもの
である。
案出に際し、次のような具備すべき項目を考慮
した。
(1) 吸音性を害さない材質の薄い被膜をもつて発
泡コンクリート表面部を下塗防水被覆させる。
(2) 吸音率を低下させないように開孔部に相当す
る部分を下塗防水被膜として残し、他の部分を
防水補強部に構成させる。
(3) 大判の吸音壁材に構成させる場合には、鉄
線、チユーブのような補強部材で内部補強させ
る。
上記各項を満足させる手段として、発泡コンク
リートを雨水等の浸入および凍害から防ぐため
に、その表面を防水性物質で覆い、しかも吸音性
を害しないように薄い被膜を形成させることが必
要である。下塗材としての浸透性防水剤として
は、ガラス軟移点の低い高分子材料が用いられ
る。その具体例としては、酢酸ビニル、エチレン
−酢酸ビニル系、アクリル酸エステルまたはSBR
のブロツクコポリマー系エラストマーが挙げられ
る。また防水補強のためには発泡コンクリートの
表面細孔部および粒子間内に浸透して強力な防水
被膜を形成させる浸透結晶性防水材が用いられ
る。かかる浸透結晶性防水材は、躯体内に浸透し
て結晶体をつくる性質をもつSiO2、CaOを主成
分とする無機質防水材と、エチレン−酢酸ビニル
系、SBRのブロツクコポリマー系エラストマーの
うな高分子エマルジヨンとのブレンドよりなるも
のが挙げられる。この浸透結晶性防水材は10Kg/
cm2以上の接着強度をもたせることができる。
上記防水材で形成される防水被膜の厚さは防水
上比較的厚い方が好ましいが、下塗の実用的な膜
厚は50〜数百ミクロン程である。この防水被膜は
発泡コンクリート面と一体的に接合される。
また、細孔性発泡コンクリート板は曲げ強度6
Kg/cm2と低く、10Kg/cm2以上の強度になるように
補強させる必要がある。このような曲げ強度をも
たせるためには、上塗り材として上記せる浸透結
晶性防水材をもつて補強リブ形態の凸部を連続さ
せて発泡コンクリート表面部に下塗された浸透性
防水材被膜面部に補強部を形成させる。従つて凹
部の底部は下塗被膜として残つた断続の凹型模様
としてあらわれる。
補強リブの形態は、井桁状、あばら骨状、多孔
板状など要求される形態に構成されるものであ
る。
補強部を構成させる浸透結晶性防水材には、強
度を増大させるために、鉱物繊維などの補強繊維
またはその織布を混入または積層させることも必
要に応じて採用される。
防水被膜面部に施される補強リブで形成される
凹溝状又は凹窩状の凹部は吸音孔の役目を果させ
るものであり、補強リブは補強のほか、防水被膜
とのイカリ効果によつて防水被膜の膨張・収縮を
緩和させてその被膜に亀裂が発生するのを防止さ
せ、雨水等の浸入を効果的に抑えることも寄与さ
せる。
凹凸状の模様補強部をつくるには横型および縦
型材を用いて塗り上げする方法、表面切削法が採
用される。
上記せる諸点に基づいて吸音壁材に具体化した
実施例を挙げ、添附図を参照しながら本考案を具
体的に説明する。なお、各図面において同一符号
は類似部分を示すものである。
第1図および第2図において、1は細孔性発泡
コンクリート板を示し、この発泡コンクリート板
の表面部と左右両側面部の三面部に、浸透性防水
材の下塗防水被膜2が形成されており、この表面
部の下塗防水被膜面部に、浸透結晶性防水材をも
つてあばら骨状に補強リブ部3aを連続に設けて
補強部3を構成し、補強リブ3aで構成される凹
部3bの底部は下塗防水被膜2のままとして形成
させた構造の吸音壁材であつて、補強リブ3aと
凹部3bは外観的には凹凸模様としてあらわれ
る。
第3図は、細孔性発泡コンクリート板1の表面
部に形成された下塗防水被膜2の面部に浸透結晶
性防水材の補強部3を形成させた吸音壁材であつ
て、補強部3aの面部に多角形状の凹部3bが直
列正方形ピツチ状に配列されて凹型模様の補強部
を形成させている構造例を示している。
第4図は、第3図に示される吸音壁材を相互に
連結された遮音ボード4a,4b表面に高分子接
着剤5a,5b間に挟持されたスペーサー6を介
して吸音壁を構成させた例を示すものにして、隣
接される遮音ボード4a,4bの接合さね部に、
上記吸音壁材の補強部を音源側にしてビス7で固
定される。この吸音壁材と遮音ボードとの間に自
由空気層8が形成される。
第5図は、細孔性発泡コンクリート板1の表裏
両面部に浸透性防水材の下塗防水被膜2を形成さ
せ、表面部の下塗防水被膜2の面部に補強リブ3
aを設けて凹凸模様の補強部3を形成させてなる
吸音壁材を背合せに補強部3を外側にさせてスペ
ーサー9を介して接合させ、各補強部の凹部3b
の底部から内側面部に向けて通気孔10を穿孔
(図示は斜孔の例を示している。)させ、組立られ
た二つの吸音壁材の両側面部は浸透性防水材で被
覆されて防水被膜2′が一体的に形成される。
通気孔10は図示のように吸音効果を損ねない
ように斜孔にさせるのが望ましい。
また、一方の吸音壁材に穿たれた通気孔10を
通して流入される空気を、スペーサー9によつて
形成される通風路11を流通させて他方の吸音壁
材に穿たれた通気孔10から外部に排気させて換
気を効果的に行なわせるために、各吸音壁材に穿
たれた通気孔群の位置を上下異にするのが望まし
い。図中の矢印は空気の流通方向を示すものであ
る。
上記の空気流は発泡コンクリート板1に保有さ
れる水分の除去に役立つものである。従つて凍害
をより効果的に防止することが可能である。
第6図及び第7図は吸音壁材を大判に構成させ
るために細孔性発泡コンクリート板1に内部補強
部材で補強させて大判とした構成例を示すもので
ある。
図において、1a,1b,1c,1dは細孔性
発泡コンクリート板を夫々示し、これら各発泡コ
ンクリート板の相互に接する側端面部を凹溝部1
2に構成し、この各凹溝部内に補強部材(例えば
チユーブ)13を嵌挿し、浸透結晶性防水材によ
つて相互の発泡コンクリート板を堅固に接着接合
14させて大判の細孔性発泡コンクリート板1′
となし、既述せるように、この大判発泡コンクリ
ート板1′面部に下塗防水被膜2を形成させ、こ
の被膜表面部に凹凸模様の補強部3を構成させて
大判の吸音壁材となす。
上記各例の吸音壁材における各凹部は、吸音孔
の役目を司どるものであり、その凹部の形状、寸
法および配列率は要求される吸音率との相関によ
つて最適に求めるものである。
本考案の吸音壁材は細孔性発泡コンクリートの
弱点を改善し、しかもそのものの具有する吸音特
性を低下させることなく、強度を増大させると共
に、意匠的美観を有する等の利点をもたらす。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すものにして、第1
図は一部省略の正面図、第2図は第1図のX−
X′線における側断面図、第3図は別の態様を示
す正面図、第4図は第3図に示される吸音壁材を
遮音ボードに装着させた構成図、第5図は別の実
施態様を示す縦断面図、第6図は大判に構成した
発泡コンクリート板の正面図、第7図はその吸音
壁材の側面図である。 符号の説明、1……細孔性発泡コンクリート
板、2……下塗防水被膜、3,3′……補強部、
3a……補強リブ、3b……凹部、4a,4b…
…遮音ボード、5a,5b……高分子接着剤、
6,9……スペーサー、7……ビス、8……自由
空気層、10……通気孔、11……通風路、12
……凹溝部、13……補強部材、14……接着接
合部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 細孔性発泡コンクリート板1面部に浸透性防
    水材の下塗防水被膜2を形成させ、該下塗防水
    被膜面部に浸透結晶性防水材で凹底部を上記防
    水被膜のまま残し凹凸模様3a,3bの補強部
    3を形成させてなる補強部材を模様状に被覆さ
    せた吸音壁材。 2 実用新案登録請求の範囲第1項記載の吸音壁
    材において、補強部3面部に施された凹部3b
    から細孔性発泡コンクリート板1の反対面部に
    向けて複数の通気孔10を設けたもの。
JP1979146415U 1979-10-24 1979-10-24 Expired JPS6143859Y2 (ja)

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JPS5663712U JPS5663712U (ja) 1981-05-28
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JPS5123102A (ja) * 1974-08-20 1976-02-24 Kuraray Co
JPS538613A (en) * 1976-07-14 1978-01-26 Yokohama Rubber Co Ltd Porous inorganic material

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