JPS6339292Y2 - - Google Patents

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JPS6339292Y2
JPS6339292Y2 JP1980063097U JP6309780U JPS6339292Y2 JP S6339292 Y2 JPS6339292 Y2 JP S6339292Y2 JP 1980063097 U JP1980063097 U JP 1980063097U JP 6309780 U JP6309780 U JP 6309780U JP S6339292 Y2 JPS6339292 Y2 JP S6339292Y2
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JP
Japan
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substrate
moisture
board
groove
coating layer
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JP1980063097U
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English (en)
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JPS56162720U (ja
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  • Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)
  • Building Environments (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は建築板、特に壁面材等の建築物の内装
材として用いるのに適した建築板に関するもので
ある。
従来から軟質繊維板等の木質繊維板は、軽くて
且つ断熱性、吸音性に優れているので建築物の内
装材料として広く使用されているが、木質繊維板
は木材を一度解繊した木材繊維を絡ませて板状に
成形したものであるため、空気中の湿気を吸収し
て膨脹し、或いは空気中に湿気を放出して収縮す
るという性質が特に顕著である。
又、このような物性を有する木質繊維板を基板
としてその表面に透湿抵抗の大なる塩化ビニル樹
脂等の合成樹脂シートを貼着したり樹脂塗布層を
設けた建築板も広く知られているが、この建築板
を複数枚施工して建築物の内壁等を構成した場合
シートや塗布層等の被覆層の存在によつて室内、
即ち表面側から基板内に湿気が吸収されるのを防
止することができるが、壁体内、即ち基板の裏面
側から湿気を吸収した場合には被覆層の存在によ
り逆に表面側へ湿気を放出し難くなり、裏面側か
らの湿気が基板内に畜積されて基板が膨脹し、そ
の膨脹度合いは表面側が被覆層により裏面側より
も小さくなるために壁面等の施工面に基板の反り
歪みによる波打ち状の変形が生じたり、建築板相
互の継ぎ目部分が膨れ上がつたりする現象が生じ
る。特に近年の気密性の高い建築様式下において
は、このような湿気の影響が新たな問題となつて
きている。
本考案はこのような問題点を解決するために、
木質繊維板からなる基板の表面に意匠性を兼備し
た発泡合成樹脂被覆層を設けると共に裏面中央部
に凹条溝を削設し、該凹条溝に、この溝に嵌合す
る形状に形成した適宜な板状或いは棒状材よりな
る中間材を嵌着させることにより、壁面等に施工
した際に反りや歪み等の発生を防止し、長期に亘
つて良好な施工外観を保持し得るように構成した
建築板を提供するものである。
本考案の実施例を図面について説明すると、1
は軟質繊維板等の木質繊維板からなる基板で、両
側端部に雄実部1aと雌実部1bとを夫々形成し
てあり、雄実部1aから雌実部1bの上部側端面
に亘る全表面に発泡合成樹脂被覆層2を一体的に
層着してある。
この被覆層2は発泡性樹脂ペーストを基板1の
表面に塗布し、発泡させてなる塩化ビニル樹脂、
ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等の樹脂
発泡層により形成されている。又、このような被
覆層2にエンボス加工或いは印刷等を施して意匠
性を具備させてある。
3は基板1の裏面中央部を全長に亘つて切削す
ることにより形成された凹条溝で、この凹条溝3
内に、該凹条溝3の形状と同一形状を有する木
材、合板、パーテイクルボード、合成樹脂板、石
綿セメント板等の剛性板材からなる中間材4を嵌
合し、接着剤により固着してある。
この凹条溝3の断面形状は図に示すような横断
面門形ないしは逆U字状に限らず、逆V字状或い
は円弧状その他の形状であつてもよい。
又、凹条溝3の深さは、基板1の厚さ寸法の15
%以上を有しているのが好ましい。
なんとなれば、凹条溝3の深さが小でありすぎ
ると、該凹条溝3による基板1の裏面層部におけ
る木材繊維の絡み合いの分断が充分に行えないの
で、吸湿による繊維の膨脹を充分軽減させること
が困難となるためである。
一方、凹条溝3に嵌着される中間材4としては
板材に限らず棒状材であつてもよく、又、凹条溝
3に対する固着は接着剤によらずとも他の手段に
よつて凹条溝3から離脱できないように嵌着され
ていればよい。さらに、このような中間材4を嵌
着させた凹条溝3は基板1の裏面中央部の一個所
に限らず、第2図に示すように2個所に並行して
設けてもよく、又、それ以上の複数個所に設けて
いてもよい。
5は基板1の雌実部1bの下面に形成した段部
6にその一端部を適宜な接着剤によつて一体的に
固着した接続板で、その下面を基板1の裏面と同
一平面に形成すると共に他端部を基板1の他端面
から適宜寸法外側方に突出させ、該突出部5aを
隣接する基板1の雄実部1aの下面に削設した段
部7に係合させるようにしてある。
このように構成した建築板によつて例えば建築
物の壁面材を施工するには、基板1の接続板5を
下地材(図示せず)に釘着したのちこの接続板5
に次の建築板の雄実部1aの下面に設けた段部7
を係合させると共に該雄実部1aを前記建築板の
雌実部1bに嵌入させ、しかるのち接続板5を下
地材に釘着する作業を繰返し行うことにより壁面
を形成するものである。
而して、室内において灯油等の燃焼物その他か
ら発生する湿気は、基板1の表面に設けた被覆層
2に遮ぎられて基板1内に浸入することはなく、
従つて室内からの湿気により基板1は膨脹するこ
とがない。
又、壁体内の湿気、即ち、基板1がその裏面か
ら湿気を吸収するような条件下では、基板1の裏
面中央部に切削凹条溝3が設けられ且つ該凹条溝
3に剛性を有する中間材4が嵌着しているので、
基板1の裏面を構成する木材繊維の絡み合いが該
凹条溝3の存在によつて分断され、従つて湿気の
吸収に伴う基板1の裏面側の膨脹は不均一化、分
散化されて軽減すると共に該凹条溝3に嵌着した
中間材4によつて木材繊維層の伸縮が抑制され、
反りの発生が防止されるものである。
さらに、基板1の裏面側から湿気が入り込んで
基板1の裏面層部のみならず表層部にまで湿気が
浸透して全体が高含水率の状態になつたとしても
基板1の表面に透湿抵抗が大で湿気の影響を受け
難い発泡合成樹脂被覆層2が一体に貼着或いは層
着しているので、基板表層部側の膨脹は軽減され
るものである。従つて、基板1の裏面側からの湿
気の吸収があつた場合においても、基板1の膨脹
は抑制され、しかも基板1の表面側の膨脹と裏面
側の膨脹とが共に軽減される結果、表裏の膨脹度
合の差が少なくなり、基板1に反り、歪み等の変
形が生じるのを防止し得るものである。
このように本考案の建築板は、断熱性等の諸性
能に優れた木質繊維板を基板1とし、この基板1
の表面に発泡合成樹脂被覆層2を設けたので、壁
面材として施工した際に被覆層2が化粧面となつ
て室内側に表れて基板1の表面側から湿気を吸収
するのを防止できるものである。更に基板1の裏
面中央部に全長に亘つて凹条溝3を削設し、該凹
条溝3に合板、合成樹脂板等よりなる中間材4を
嵌合、固着させてあるので、裏面側から湿気を吸
収した場合にも基板1の膨脹を抑制する事が出来
るものである。ここで、前述の表面被覆層2は発
泡合成樹脂であるので、塩化ビニルシートや紙製
シートと違つてソフトであり基板1の伸縮や曲が
りにある程度追従する事が出来ると同時にある限
度以上は張力となつて逆に裏面の膨脹を抑制する
働きを為し、その結果吸湿による裏面の膨脹をあ
る程度緩和し、加えて裏面の凹条溝3による繊維
切断効果とこれに嵌り込んでいる中間材4による
膨脹抑制効果と協働して建築板全体の反り、歪み
等の変形を防止でき、従つて施工後に施工面に波
打ち状の変形や建築板間の継ぎ目部分の膨れ等が
生じることがなく、永年に亘つて良好な施工外観
を維持することができるものである。
さらに本考案の建築板によれば、基板1の裏面
中央部に削設した凹条溝3に合板、合成樹脂板等
よりなる中間材4を嵌着させているので、全体と
しての剛性が高められて取扱いや施工性に優れて
いるのは勿論、壁面を形成したのちに表面側から
衝撃等の外力を受けた際においても、中間材4は
凹条溝3内に埋設状態で嵌着されているから、該
凹条溝3内で折損することはなく、耐衝撃性にも
優れているものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
例1の縦断正面図、第2図は例2の縦断正面図で
ある。 1……基板、2……被覆層、3……凹条溝、4
……中間材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 木質繊維板からなる基板1の表面に発泡合成樹
    脂被覆層2を設けると共に該基板1の裏面中央部
    に全長に亘つて凹条溝3を削設し、該凹条溝3に
    合板、合成樹脂板等よりなる中間材4を嵌合、固
    着させてなる建築板。
JP1980063097U 1980-05-08 1980-05-08 Expired JPS6339292Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1980063097U JPS6339292Y2 (ja) 1980-05-08 1980-05-08

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1980063097U JPS6339292Y2 (ja) 1980-05-08 1980-05-08

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS56162720U JPS56162720U (ja) 1981-12-03
JPS6339292Y2 true JPS6339292Y2 (ja) 1988-10-17

Family

ID=29657350

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1980063097U Expired JPS6339292Y2 (ja) 1980-05-08 1980-05-08

Country Status (1)

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JP (1) JPS6339292Y2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52140227U (ja) * 1976-04-19 1977-10-24

Also Published As

Publication number Publication date
JPS56162720U (ja) 1981-12-03

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