JPS6128810Y2 - - Google Patents

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JPS6128810Y2
JPS6128810Y2 JP7478180U JP7478180U JPS6128810Y2 JP S6128810 Y2 JPS6128810 Y2 JP S6128810Y2 JP 7478180 U JP7478180 U JP 7478180U JP 7478180 U JP7478180 U JP 7478180U JP S6128810 Y2 JPS6128810 Y2 JP S6128810Y2
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wall
sheet
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female connecting
concave
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JP7478180U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は建築,構築物の外壁、特に乾式工法と
言われる雄,雌型の連結部を有する外装材を用い
てなる外壁に対し、防火性,断熱性,防水性およ
び通気性を具備せしめた外壁構造に関する。
住宅においては、従来から人命にかかわる防火
性能が最も重要な条件として法的に種々の規定が
ある。例えば指定地域においては、防火構造とし
なければならない等がある。そして上記構造に
は、建築基準法第2条第8号あるいは建設省告示
(昭和34年第2545号)に係る指定によるものとが
ある。そして上記構造のうちで特に、指定にかか
る構造はより簡易化,低コスト化を図り、かつ試
験により認定された構造である。従つて、これに
は厳しい性能が要求されていた。その条件として
は、○イ防火上有害と認められる変形,破壊,脱落
などを生じないこと、○ロ防火上有害と認められる
発炎をしないこと、○ハ試験終了後30秒以上の残炎
がなく、かつ1分以上火気が残存しないこと、○ニ
裏面温度が260℃をこえないこと。ただし、装置
金物などが接触する局部的な木造部材について
は、実際の着火がなければよい。○ホ試験体のいず
れの部分も裏面に達する着火がないこと、等であ
る。しかしながら、例えばグラスウールを芯材と
した金属サイデイング材,石膏ボードを芯材とし
た金属サイデイング材または窯業系のサイデイン
グ材のみを胴縁上に施工した外壁溝造では、防火
構造(外壁)に合格することが非常に困難であつ
た。その主な原因は前記した(ハ),(ニ)および
(ホ)の条件を満足することができなかつたこと
による。そこで例えば、胴縁上に石膏ボードを全
面に固着し、その上にこの種サイデイング材を固
設して防火構造に合格したものも存在する。しか
しながら、この構造では重い石膏ボードの全面施
工による作業の困難性とコストアツプおよび通気
性が皆無である等の不利があつた。また、省エネ
ルギーの関係から断熱性能が強く要求され、前記
した芯材、もしくは下地材にその機能を兼備させ
ていた。しかしながら、例えばグラスウールは結
露によつて「ヌレ雑布」となつて断熱性を著しく
低下させるばかりでなく、部材を腐食する欠点が
あつた。さらに、金属サイデイング材はその連結
部が冷橋,熱橋として直接的に機能するため結露
現象を生起しやすい欠点があつた。また、防水性
では、何等の保護層も施されていなかつた。
本考案はこのような欠点を除去するため、外装
材の芯材を軽量にして耐火性のある合成樹脂発泡
体として、かつ下地と接触する部分が膨出し、し
かも下地と外装材の背面間に調湿性を有する防水
シートを設けた外壁の防火,断熱構造を提案す
る。
以下に図面を用いて本考案に係る外壁の防火,
断熱構造の一実施例について詳細に説明する。第
1図は上記の外壁の一部を抽出して示す斜視図で
あり、図においてAは外装材、7は特殊シート、
8は下地、10は空気層である。さらに詳説する
と、外装材Aは金属板等の硬質基板からなる主体
1をロール等によつて断面凹状に成形し、その一
端縁に雄型連結部2を設ける。また、先端縁には
雌型連結部3を形成し、上記凹状部分に合成樹脂
発泡体原料を充填して発泡体(フオーム)4を形
成する。このフオーム4は前記凹状部分を充填す
るだけでなく、雌型連結部背面より下方へ突出し
たスペーサ兼用の膨出部5を設け、断熱層,中間
層,防湿層および高温下における耐火層として機
能する。具体的には、ポリイソシアヌレートフオ
ーム,フエノールフオームおよび準不燃料に合格
するポリウレタンフオームならびに塩化ビニルフ
オーム等である。6は調湿用シートで上記フオー
ム4の背面を覆うものであり、湿気をある程度吸
排気して調湿するシートである。その素材として
は、アスベスト紙,クラフト紙,段ボール,石膏
紙,和紙またはこれらの表面(外気にさらされる
面)に活性炭,ゼオライト,シリカ,炭酸カルシ
ウム,シリカゲル等の一種以上を付着せしめたシ
ートである。もちろん、アルミウム箔とクラフト
紙をラミネートしたシートに微孔を穿設してこの
種機能を具備せしめたシートも用いることができ
る。7は通気性を有すると共に、防水性をも兼ね
備えた特殊なシートで下地8上に張設する。すな
わち、アスフアルトフエルト,合成樹脂フイル
ム,テフロン,アルミニウム箔等の一種または二
種以上をラミネートしたものであり、そのシート
面に通気用の微孔9を多数個穿設する。微孔9は
約1mmφ以下であり、分布密度は10/cm2個、ある
いは2/10000の直径で2〜3億/1cm2である。
また、下地8は胴縁あるいは下地板であり、間
柱,主柱上に固設する。10は空気層でシート6
とシート7間に形成したものであり、断熱層と通
気層として作用する。11は釘で装材1を下地8
に固設するためのものである。
次に、施工例につき説明する。
まず、外装材Aとしては外観が第1図に示す形
状であり、主柱1としては0.27mmのカラー鉄板、
フオーム4として独立気泡組織のポリイソシアヌ
レートフオーム(密度30Kg/m3)調湿用シート6
としてはアスベスト紙、シート7としてアスフア
ルトフエルト(23Kg/m2)微孔9として0.4mmφ
で5個/cm2、l=40mm、H=20mm、h1=8mm、h2
=10mmとする。そこで下地8上にシート7を敷設
し、その上に外装材Aの雌型連結部3を釘11で
固設する。これに相接する外装材A′の雄型連結
部2を嵌挿する作業を順次くり返すことにより外
壁を形成できる。
次にこの外壁に対し、屋外用防火2級のJIS−
A−1301−1959の試験(木造下地防火構造を行な
つた。その試験の結果は下記のようであつた。ま
ず、前記(イ)〜(ハ)に示す項目に対する結果
は全く異常が認められなかつた。(ニ)について
は、M1点で245℃、M2点では240℃、M3点で230
℃であつた。また、前記(ホ)については、異常
が認められなかつた。さらに最大たわみは0.3mm
であつた。その他、衝撃試験の結果は、裏面に達
する亀裂が認められなかつた。従つてこの構造体
は前記試験に合格した。また、この構造の断熱性
は前記試験の結果から明らかなように低い熱伝導
率のため840℃の加熱温度を含む30分間の加熱試
験に合格したものである。さらに通常状態におけ
る断熱性は熱伝導率が0.025kcal/m・h・℃で
あり、高断熱を示すことが解る。また、調湿性お
よび通気性については、−5℃の厳寒の外気と20
℃の室温下でも結露が認められず、明らかに通気
と調湿が行なわれていることが解る。
以上説明したのは本考案に係る外壁の防火,断
熱構造の一実施例にすぎず、例えば第2図a〜e
に示すような特殊シート7を用いることも可能で
ある。すなわち、a図はアスフアルトフエルト基
材7aにスポンジ状のフオーム薄板12を一体に
貼着したシートであり、b図は薄板12を波状に
形成した場合である。また、c図はピロルーフイ
ング状のシートであり、d図はアルミニウム箔1
3をアスフアルトフエルト基材7aにラミネート
したシートである。さらに、e図はこれらシート
の少なくとも片面にカビ防止塗膜13を塗布した
防水シートである。また、第3図aに示すように
膨出部5を形成した外装材とすることもできる。
さらに、第3図bに示すようにロツクウール,パ
ーライト板等を積層した外装材を用いることもで
きる。
上述したように、本考案に係る外壁の防火,断
熱構造によれば、防火構造試験に十分に合格でき
る防火性を有する特徴がある。また、通気性と調
湿性は空気層とシート7の働きにより、結露現象
の非常に少ない外壁とする特徴がある。さらに、
フオームは断熱性能の劣化が殆んどなく、長期に
亘つて所期の断熱性を発揮する特徴がある。その
他、施工が従前に比して非常に容易になると共
に、コストダウンをも図ることができる特徴があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る外壁の防火,断熱構造の
一実施例を示す斜視図、第2図a〜eは上記構造
に使用するシート7の一例を示す説明図、第3図
a,bは本考案に使用する外装材のその他の実施
例を示す説明図である。 A,A′,A″……外装材、7……シート、8…
…下地、10……空気層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 断面凹状の主体の一端縁に雄型連結部を設け、
    他端縁に雌型連結部を形成し、上記主体の凹状背
    面に合成樹脂発泡体原料を充填せしめると共に発
    泡させ、前記凹状部分および雌型連結部背面より
    下方へ突出したスペーサ兼断熱層として作用する
    膨出部を一体の合成樹脂発泡体で形成し、該発泡
    体の背面を調湿用シートで被覆した外装材を防水
    性と通気性を有する防水シートを装着した下地上
    に釘等を介して固着し、かつ隣接する外装材と
    雄,雌型連結部を嵌挿させて外壁を構成したこと
    を特徴とする外壁の防火、断熱構造。
JP7478180U 1980-05-28 1980-05-28 Expired JPS6128810Y2 (ja)

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JP7478180U JPS6128810Y2 (ja) 1980-05-28 1980-05-28

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JP7478180U JPS6128810Y2 (ja) 1980-05-28 1980-05-28

Publications (2)

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JPS56174613U JPS56174613U (ja) 1981-12-23
JPS6128810Y2 true JPS6128810Y2 (ja) 1986-08-26

Family

ID=29437475

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JP7478180U Expired JPS6128810Y2 (ja) 1980-05-28 1980-05-28

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60219343A (ja) * 1984-04-13 1985-11-02 株式会社 熊平製作所 断熱及び調湿を有するパネル
JPH0520812Y2 (ja) * 1984-11-24 1993-05-28

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Publication number Publication date
JPS56174613U (ja) 1981-12-23

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