JPH0751786Y2 - フライバックトランス - Google Patents

フライバックトランス

Info

Publication number
JPH0751786Y2
JPH0751786Y2 JP11832390U JP11832390U JPH0751786Y2 JP H0751786 Y2 JPH0751786 Y2 JP H0751786Y2 JP 11832390 U JP11832390 U JP 11832390U JP 11832390 U JP11832390 U JP 11832390U JP H0751786 Y2 JPH0751786 Y2 JP H0751786Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
bobbin
voltage
low
terminal pin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP11832390U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0474403U (ja
Inventor
和彦 須藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP11832390U priority Critical patent/JPH0751786Y2/ja
Publication of JPH0474403U publication Critical patent/JPH0474403U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0751786Y2 publication Critical patent/JPH0751786Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はテレビジョン受像機に用いられるフライバック
トランスに関する。
(従来技術) テレビジョン受像機においては、低圧から高圧までの種
々の電圧が必要であり、そのため1次側に電源回路で作
られるDC100Vを入力し、3次側から10V〜200Vの低圧出
力電圧と、2次側から30KVの高圧出力電圧とを得るよう
にしたフライバックトランスが用いられている。
従来のフライバックトランスは入力(1次)巻線と低圧
(3次)出力巻線が低圧ボビンに巻かれ、高圧(2次)
出力巻線が高圧ボビンに巻かれており、低圧ボビンの外
側に高圧ボビンが嵌挿され、両ボビンが樹脂ケース内に
納められ、ケース内にエポキシ樹脂などの絶縁用樹脂が
充填される。
第3図は従来のフライバックトランスの低圧ボビンを巻
線巻装状態で示したものである。
低圧ボビン2は円筒状胴部2dの一端(下端)に設けられ
た台座2bに、フライバックトランスを図示しない回路基
板に取り付けるとともに回路基板上の回路と電気接続す
るための複数の端子ピン2aが植設された複数(たとえば
10個)の突出台座2cを設けたもので、円筒状胴部2dの外
周には軸線方向に適当な間隔で複数の区分け突起2eが設
けられ、その間に入力(1次)巻線と複数の低圧(3
次)出力巻線が単巻または分巻で巻装されている。入力
巻線も低圧出力巻線もウレタン被覆線であり、巻線の引
出端子はそれぞれの突出台座2cに端子ピン2aと平行に一
体成形されたガイド棒2fと台座2bの間をくぐって対応す
る端子ピン2aに巻き付けられてハンダ付けされる。
一方、高圧ボビンに巻装される高圧出力巻線は高圧ボビ
ン上に樹脂フィルムで層間絶縁された状態で巻装される
ダイオード分割型の多層巻線から成る。すなわち第4図
は高圧出力巻線の接続状態を示しており、同図に示すよ
うに、高圧出力巻線の多層巻線をL1,L2,…Lnとする
と、各層巻線の巻終り端(たとえば巻線L1の場合はB1
と次の層巻線の巻始め端(たとえば巻線L2の場合はA2
との間にはダイオードD1,D2,…Dnが接続されている。
第5図は低圧ボビン2の外側に高圧ボビン4を嵌挿した
状態を示す。
ここで高圧ボビンにおける巻線の接続状態をもう少し詳
細に説明すると、高圧ボビンに層間絶縁されて巻装され
た高圧出力巻線3の各層巻線の巻始め端と巻終り端との
間には、第5図に示すように、それらがそれぞれ接続す
る高圧ボビン4の下縁に形成された突起4a1,4a2,…と
上縁に形成された突起4b1,4b2,…に設けた巻き始め端
子A1,A2,…、巻き終り端子B1,B2,…においてダイオ
ードD1,D2,D3,…が高圧出力巻線の表面から適当な絶
縁距離を隔てて接続されている。第4図に示すように、
高圧出力巻線3の最後の巻終りの高圧端子An+1(第4図
参照)はブラウン管11のアノード端子11aに高圧ケーブ
ル(アノードリード線)10により接続され、巻始め端子
A1はリンギング消去用素子5を介して一旦端子A0に接続
され、そのリード線5aにより低圧ボビン一端に形成され
たアース用端子ピン2aに接続される(第5図参照)。
高圧ボビン4は低圧ボビン2の胴部2dの表面に形成され
ている区分け突起2eの各尖端部位に接して低圧ボビン2
と同心円状に嵌挿されており、両ボビンの嵌挿はそれぞ
れ低圧出力巻線と高圧出力巻線の自動巻装が終了し、低
圧ボビンにあっては入力巻線および低圧出力巻線と端子
ピンとのハンダ付けが終了し、高圧ボビンにあっては高
圧出力巻線の各層巻線の巻始め端および巻終り端と端子
A1,A2,…,B1,B2,…,とのハンダ付けおよびD1
D2,…,のハンダ付け後行なわれる。その後リンギング
消去用素子のリード線5aを低圧ボビンのアース用端子ピ
ンに接続、ハンダ付けしたのちボビン組立体をケースに
収納し、耐圧10000V/mmのエポキシ含浸樹脂を充填して
いる。なおリンギング消去用素子5はたとえばインダク
タンス素子Lと抵抗素子Rよりなり、高圧誘導波形の抑
圧のために使用される。
(考案が解決しようとする課題) ところで、従来のフライバックトランスでは低圧ボビン
に設けられる端子ピンの数(たとえば10本)は予め規格
で定められており、そのうち1本はたとえばABL(自動
輝度制御)回路に接続されるアース電位の端子ピン(本
明細書では「アース用端子ピン」と呼んでいる)であ
る。
一方、高圧ボビンに巻装される高圧出力巻線の巻始め端
はリンギング消去用素子を介して通常このアース用端子
ピンに接続されるようになっている。そして、アース用
端子ピンへの配線作業は巻線巻装終了後の高圧ボビンを
低圧ボビンに嵌挿した後手作業で行なわれるが、そのア
ース用端子ピンの位置が高圧出力巻線の巻始め端子の位
置から離れている場合は、リンギング消去用として規格
品の抵抗素子を用いようとするとリード線の長さが足り
ず特注品が必要になり、コスト上昇になる。敢えて特注
品を用意するなり、規格品の抵抗素子のリード線に裸電
線を足して用いる場合は、その裸電線を低圧ボビンの表
面に密着するようにして配線する必要がある。この際、
この裸電線が少しでも浮上ると、そのすぐ上に高圧出力
巻線の各層巻線の巻始め端子または巻終り端子が露呈し
ているために、それらの端子と接触して短絡するおそれ
がある。
そのため、アース用端子ピンの位置は高圧出力巻線の巻
始め端子に比較的近い位置にせざるを得ず、従って一連
の端子ピンのうち高圧出力巻線の巻始め端子付近の2〜
3本の端子ピンに限られてしまうのが現状である。その
結果、フライバックトランスの端子ピンを差込む回路基
板の回路のレイアウト(設計)の自由度が小さくなると
いう問題がある。
さらに、アース用端子ピンとして許される台座2bの端近
くの2〜3本の端子ピンでもユーザーによってアース用
端子ピンとして用いる1本の端子ピンの位置がまちまち
であるため、高圧出力巻線の巻始め端子に接続されたリ
ンギング消去用素子のリード線をアース用端子に接続す
る配線作業はユーザーごとに変えて行なわれなければな
らず、作業が厄介であるばかりでなく、誤配線のおそれ
もある。また配線作業の自動化も困難である。
本考案は上記の点にかんがみてなされたもので、低圧ボ
ビンのアース用端子ピンの位置に何等の規制をあたえる
ことなく、誤配線のおそれもなく且つ巻線の完全自動化
が可能になるとともに絶縁上充分に配慮されたフライバ
ックトランスを提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案は高圧ボビンに巻装
される高圧出力巻線の巻始め端子近傍の低圧ボビン側に
中継用端子ピンを設け、その中継用端子ピンと所定のア
ース用端子ピンとを低圧出力巻線の巻装時に引回し線に
より接続しておき、両ボビン嵌挿後高圧出力巻線の巻始
め端子を中継用端子ピンに接続するようにした。
(作用) 本考案は、上記のように低圧ボビンの端子ピンと並べて
中継用端子ピンを設けたので、低圧入出巻線の巻装時に
アース用端子ピンと中継用端子ピンとの接続も低圧入出
力巻線と端子ピンとの接続と同様に同時に行なうことが
でき、また高圧出力巻線の巻始め端子は高圧ボビンを低
圧ボビンに嵌挿した後定位置にある中継用端子ピンにリ
ンギング消去用素子を介して接続するだけで引き回し線
を介して所定のアース用端子ピンに接続される。
(実施例) 以下図面に基づいて本考案を説明する。
第1図は本考案によるフライバックトランスの一実施例
の高低圧ボビンを嵌合した状態を示す斜視図であり、第
2図は低圧ボビンのみを示す。
図において、参照数字1〜5および5aは前述の第3図、
第4図、第5図と同じであるので説明を省略する。
さて、本実施例において、2gは高圧(2次)出力巻線の
巻始め端子A1の近傍で低圧ボビン2の下端で他の突出台
座2cと並ぶ位置に形成した中継用の突出台座であり、こ
の突出台座2gに中継用端子ピン6が植設されており、こ
の突出台座2gと中継用端子ピン6で中継用の端子を構成
する。高圧出力巻線の巻始め端子A1にはリンギング消去
用素子5が接続され、そのリード線5aは端子A0で一旦固
定された後突出台座2gを貫通して上に出ている中継用端
子ピン6にハンダ付けされている。中継用端子ピン6か
らは、第2図に示すように、所望のアース用端子ピン2a
までウレタン被覆線から成る引回し線12で接続される。
低圧ボビン2への入力巻線および低圧出力巻線の巻装お
よび各巻線の引出し線と所定の端子ピンとの接続は自動
巻線機により行なわれる。中継用端子ピン6と所定のア
ース用端子ピンとの引回し線による接続もこの際同時に
自動的に行なわれる。
高圧ボビンは高圧発生用の高圧出力巻線の多層巻の巻装
後、各層巻線の巻始め端および巻終り端と端子A1,A2
…An、,B1,B2,…Bnとの接続、ダイオードD1,D2,…
Dnの接続および巻始め端子A1と端子A0間のリンギング消
去用素子5の接続などを行なう。こうして巻装を終えた
高圧ボビン4を低圧ボビン2に嵌挿固定し、リンギング
消去用素子のリード線5aを中継用端子ピン6に接続した
のちケーシングに収納し、ケーシング内にエポキシ樹脂
の充填を行なえばフライバックトランスは出来上がる。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案においては、フライバック
トランスの低圧ボビンの台座に形成された複数の端子ピ
ンに並べて中継用端子ピンを設け、その中継用端子ピン
と所望のアース用端子ピンとを引回し線により接続して
おき、この低圧ボビンに高圧ボビンを嵌挿したとき高圧
ボビンに巻装される高圧出力巻線の巻始め端子をリンギ
ング消去用素子を介してこの中継用端子ピンに接続した
ため、使用される回路基板のアース端子位置が規制され
ることがなく、回路設計の自由度が大きくなる。
また低圧ボビンと高圧ボビンとを嵌挿した後は高圧ボビ
ンから出ている高圧出力巻線の巻始め端子を常にリンギ
ング消去用素子を介して特定の中継用端子ピンに接続す
るだけでよいので、配線作業が単純化されて作業能率が
向上し、誤配線がなくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるフライバックトランスをケースか
ら取り出した状態で示す斜視図、第2図は第1図に示し
たフライバックトランスの低圧ボビンのみを巻線巻装状
態で示す斜視図、第3図は従来のフライバックトランス
の低圧ボビンを巻線巻装状態で示す斜視図、第4図はフ
ライバックトランスの高圧出力巻線の接続状態を示す
図、第5図は従来のフライバックトランスの高圧ボビン
を低圧ボビンに嵌挿した状態で示す側面図である。 1…低圧出力巻線、2…低圧ボビン、3…高圧出力巻
線、4…高圧ボビン、5…リンギング消去用素子、6…
中継用端子ピン

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボビン胴部に入力巻線および低圧出力巻線
    を巻装し、ボビン胴部一端の台座に設けた複数の外部回
    路接続用端子ピンに前記入力巻線および低圧出力巻線を
    接続した低圧ボビンの外側に、高圧出力巻線を巻装した
    高圧ボビンを嵌挿して成るフライバックトランスにおい
    て、前記低圧ボビンの複数の端子ピンと並べて中継用端
    子ピンを設け、該中継用端子ピンと前記複数の端子ピン
    の1つであるアース用端子ピンとを引回し線により接続
    するとともに、前記高圧出力巻線の巻始め端と前記中継
    用端子ピンとを接続したことを特徴とするフライバック
    トランス。
  2. 【請求項2】前記低圧ボビンに高圧ボビンを嵌挿する前
    に前記中継用端子ピンと前記アース用端子ピンとが引回
    し線により接続される請求項1に記載のフライバックト
    ランス。
JP11832390U 1990-11-09 1990-11-09 フライバックトランス Expired - Lifetime JPH0751786Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11832390U JPH0751786Y2 (ja) 1990-11-09 1990-11-09 フライバックトランス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11832390U JPH0751786Y2 (ja) 1990-11-09 1990-11-09 フライバックトランス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0474403U JPH0474403U (ja) 1992-06-30
JPH0751786Y2 true JPH0751786Y2 (ja) 1995-11-22

Family

ID=31866241

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11832390U Expired - Lifetime JPH0751786Y2 (ja) 1990-11-09 1990-11-09 フライバックトランス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0751786Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0474403U (ja) 1992-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4429358A (en) Flyback transformer
US3671903A (en) Non-inflammable horizontal output transformer
JPH0751786Y2 (ja) フライバックトランス
JP2734923B2 (ja) 高圧トランス
KR0165949B1 (ko) 플라이백 변성기
US5973584A (en) High-voltage transformer for a television receiver
JPS6225865Y2 (ja)
KR0160571B1 (ko) 플라이백 트랜스 및 그 제조방법
JPS5818259Y2 (ja) フライバツクトランス
JPH0127321Y2 (ja)
JPS5936889Y2 (ja) フライバツクトランス
JPS5849614Y2 (ja) フライバツクトランス用コイルボビン
JPH0145268Y2 (ja)
JP2570076Y2 (ja) フライバックトランス
JPS5936892Y2 (ja) フライバツクトランス
JP3024207B2 (ja) トランス
JPS5940750Y2 (ja) フライバツクトランス
JPS6112653Y2 (ja)
JPH0451450Y2 (ja)
JPH0574632A (ja) フライバツクトランス
JPS591435Y2 (ja) 高電圧発生装置のボビン装置
KR100311815B1 (ko) 포커스전압의 전자제어가 가능한 플라이백 트랜스포머
KR940001387Y1 (ko) 플라이백 트랜스포머의 고압보빈
JPH11307365A (ja) コンバータトランス
JPS591429Y2 (ja) 高電圧発生装置

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term