JPH0751398Y2 - アウターミラーのガスケット仮止め構造 - Google Patents

アウターミラーのガスケット仮止め構造

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JPH0751398Y2
JPH0751398Y2 JP1986119363U JP11936386U JPH0751398Y2 JP H0751398 Y2 JPH0751398 Y2 JP H0751398Y2 JP 1986119363 U JP1986119363 U JP 1986119363U JP 11936386 U JP11936386 U JP 11936386U JP H0751398 Y2 JPH0751398 Y2 JP H0751398Y2
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gasket
base
engaging
mirror
temporary fixing
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巌 安本
賢一 森
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Murakami Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、車両用アウターミラーにおけるガスケット仮
止構造に関する。
[従来の技術] 第9、10図に示すように、ミラーベース3に設けたピボ
ット機構2を用いてミラーボデー1を角度回動自在に支
持する形式のアウターミラーが知られている。このよう
なアウターミラーをドアパネルまたは車体外板5に組付
けるときは、先ずミラーベース3の取付面にガスケット
4を配置し(第11図(イ))、複数の取付ねじ6により
ドアパネルまたは車体外板5に固着したのち、ミラーベ
ース3の取付面反対側にカバー7を弾力的に係着する
(第11図(ハ))。取付ねじ6の締め付けによりミラー
ベース3の他縁部3a、取付面3b、3cならびにカバー7の
端縁部7a(第9図)が軟質材料製のガスケット4側に押
圧される結果、アウターミラーは車体外板等に密着した
状態に組付けられる。
このようにアウターミラーを車体に組付ける時には、作
業者は片方の手でミラーを保持し、他方の手で取付ねじ
6をねじ締めするので、ガスケット4は予めミラーベー
ス3上に仮止めしておく必要がある。このため、ガスケ
ット4のねじ孔4aには2面幅部4a′(第10図)が形成さ
れており、ミラーベース3側から挿通した取付ねじ6の
前半部分をガスケット4の2面幅部4a′に挟持させてミ
ラーベース3にガスケット4を仮止め(第11図(ロ))
するようにしている。2面幅部4a′は、ねじ孔4a内の、
ガスケット平面に関して上下に向かい合う位置に対向し
て形成されている。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、ガスケットのねじ孔4aに2面幅部を設け
た上記従来のガスケット仮止め方法では、ガスケットを
ミラーベース上に正確に仮止めできない場合があった。
すなわち、特にミラーベースまたはガスケットが大きい
場合、あるいはガスケットのねじ孔がガスケット面に対
して大きく偏っている場合などには、前記2面幅部によ
るガスケット保持力が不足し、ガスケットがミラベース
から離れたり、位置ずれが生じやすい。このため、ミラ
ーの組付時にミラーベースがガスケット縁部に乗り上
げ、十分な密着効果が得られないばかりでなく、著しく
外観を損なう。また、車体への組付け前のミラー組立体
を輸送するときに仮止め部分に外れを起こすおそれがあ
った。
本考案は、ガスケットをミラーベースに対して正確に位
置決めできると共に、車体への組付け前のミラー組立体
を輸送するときに外れを起こすことのないガスケット仮
止め構造を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本考案は、ミラーボデーを支
持するベースにガスケットを介置し該ベースをドアパネ
ルまたは車体外板にねじ止めしたアウターミラーにおい
て、前記ベースの裏面とガスケット表面のいずれか一方
にガスケットをベース上に仮止めするための左右一対の
係合凸部を、他方に前記凸部に弾力的に係合する係合凹
部を設けたことを特徴とする。
前記係合凸部をガスケットの表面に立設した左右一対の
棒状突起とする場合には、係合凹部はベース裏面におけ
る前記ガスケットの棒状突起に対応する位置に設けら
れ、かつ棒状突起に弾力的に係合する末広がり状係合穴
とする。また、係合凸部をベース裏面からガスケット表
面へ向け突設された左右一対の傾斜突片とするときに
は、係合凹部はガスケット表面から前記傾斜突片に向け
同一の傾斜角度で対向膨出されて傾斜突片を弾力的に係
合する傾斜係合穴とする。
さらに、係合凸部をガスケット表面からベース裏面へ向
け傾斜して突設された左右一対の2つ割りの円筒状突片
とするときには、係合凹部はベース裏面における前記円
筒状突片に対応する位置に設けられて、円筒状突片と弾
力的に係合するテーパ穴とするものである。
[作用] ベース裏面とガスケット表面のいずれか一方に設けた左
右一対の係合凸部を、いずれか他方に形成した係合凹部
に弾力的に係合させることによりミラーベースに対しガ
スケットを正確に位置決めするとともに、車両への組付
け前のミラー組立体を輸送する際にガスケットの外れを
防止する。
[実施例] 以下、図面に基づき本考案の構成を具体的に説明する。
第1〜3図は第1実施例を示すもので、第1図はガスケ
ットを仮想線で示したミラーベースの背面図、第2図は
ガスケットの平面図、第3図はミラーベースとガスケッ
トとの組付け状態を示す拡大断面図である。
アウターミラーは、ミラーベース3に設けたピボット機
構2を用いてミラーボデー1を角度回動自在に支持して
いる。ミラーベース3はガスケット4を介置してドアパ
ネルまたは車体外板5にねじ止めされるもので、ミラー
ベース3の裏面とガスケット4の表面のいずれか一方に
ガスケット4をベース上に仮止めするための左右一対の
係合凸部を、他方に前記凸部に弾力的に係合する係合凹
部を設けている。
本実施例においては、ガスケット4のねじ孔4aの近く
で、ミラーベース3の取付面3b、3cに当接する面に、係
合凸部である左右一対の棒状突起10を設けており、ミラ
ーベース取付面3b、3cには係合凹部である末広がり状係
合穴11が穿設されている。末広がり状係合穴11は、ミラ
ーベース取付面3b、3cから所定深さに達する係合部11a
と、係合部11aからベース取付面と反対側の面に向かっ
て開口し、かつ上下方向に広がる末広がり部11bとから
なる(第1図、第3図)。また、係合突起10の外径10D
は係合部11aの内径11Dより僅かに大きく形成されている
(第1、2図)。なお、ガスケット4のねじ孔4aには、
ガスケット平面に関して上下に向かい合う位置に2面幅
部4a′が設けられていることは、前述の従来例と同様で
ある。
上記のようなアウターミラーを組立てるときには、ガス
ケット側の棒状突起10がミラーベース側の係合穴11に対
応するように、ガスケット4とミラーベース3とを重ね
たうえ、ガスケット4の裏面から押圧して棒状突起10を
係合穴11に係合する。係合穴11は末広がり部11bを備え
且つガスケット4が軟質合成樹脂製であるので、棒状突
起10は容易に係合穴11内に挿通され、抜け出ることなく
嵌着される。係合穴11の末広がり部11bは、ミラーベー
ス3取付面の上下方向に順次広がりをもているので、棒
状突起10はミラーベース3の上下方向には僅かに移動を
許容されるが、左右方向には移動を阻止されている(第
3図)。次いで、取付ねじ6をミラーベース3の貫通穴
に通しガスケット4のねじ孔4aを螺挿することによりガ
スケット4をミラーベース3に仮止めする。
このようにして、ガスケット4は係合突起10と係合穴11
との係合ならびに取付ねじ6とねじ孔4aとの螺合によ
り、ガスケット4はミラーベース3の取付面に沿う上下
方向の移動を規制されて、ミラーベース3上に正確に位
置決めされる。また、棒状突起10と係合穴11とが弾力的
に係合してあるため、車両への組付け前のミラー組立体
を輸送する際におけるガスケットの外れを防止できる。
車両外板5等へ組付けるに際し作業者は、ガスケット4
を仮止めしてあるミラーベース3を片方の手で保持し、
他方の手でエアドライバーなどの締付け工具を用いて取
付ねじ6を回動し、ミラーベース3を車体外板5等に密
着固定し、最後に、ミラーベース3の取付面の反対側か
らカバー7を係着するものである。
第4〜6図は第2の実施例を示す。この実施例では、係
合凸部として傾斜突片および係合凹部として傾斜係合穴
を設けたものである。
すなわち、ミラーベース3にはガスケット4の対向面へ
向けて傾斜して突設された傾斜突片12が設けられてお
り、一方ガスケット4には前記傾斜突片12へ向けて同一
の傾斜角度でスリット状に開口する傾斜係合穴13が設け
られている。傾斜突片12の外径12Dは、傾斜係合穴13の
スキマ13Dより僅かに大きく形成されている。なお、ガ
スケット4のねじ孔4aの2面幅部4a′は前記実施例と同
様にねじ孔断面内の上下に形成されている。
傾斜係合穴13に傾斜突片12が係合されるようにガスケッ
ト4とミラーベース3とを重ねると、ベース3の取付面
に沿う上下方向には僅かに移動を許容されるが、左右方
向には移動を阻止されているのでガスケット4とミラー
ベース3とは離れることはない。次いで、取付ねじ6を
ミラーベース3の貫通穴を通してガスケット4のねじ孔
4aに螺合すると、ガスケット4はミラーベース3の取付
面に沿う上下方向の移動を規制される。このようにし
て、ガスケット4はミラーベース3上の所定の位置に正
確に位置決めされ、且つ位置ずれを起こすことなく確実
に仮止めされる。
このようにして、ガスケット4は、ミラーベース3上の
所定の位置に正確に位置決めされ、また、傾斜突片12と
傾斜係合穴13とが弾力的に係合してあるため、車両への
組付け前のミラー組立体を輸送する際におけるガスケッ
トの外れを防止できる。
車両外板5等へ組付けるときには、前同様ガスケット4
を仮止めしてあるミラーベース3を片方の手で保持し、
他方の手で締付け工具を用いて取付ねじ6を締め付けて
写体外板5等に密着固定したのちカバー7を係着するも
のである。
第7、8図は、第3の実施例を示す。本実施例では、係
合凸部として円筒状突片および係合凹部としてテーパ穴
を設けたものである。すなわち、ガスケット4にはミラ
ーベース3へ向けて傾斜して突設された2つ割り円筒状
突片14が設けられており、一方ミラーベース3には前記
突片14を嵌着するためのテーパ穴15が設けられている。
このテーパ穴15は、ベース表面から裏面へ向けてあけら
れ、かつ取付面の上下方向にのみテーパ状に広がってい
る。2つ割り円筒状突片14は、その突出部分をスリット
14aにより2つ割りに形成され、その突端には係着用つ
ば14bが形成されている。また、テーパ穴15は先端開口
部15aへ向けて先細に形成されている。
上記のような構成において、ガスケット4の円筒状突片
14がミラーベース3のテーパ穴15に対応するように配置
したうえ、ガスケット4の裏面から円筒状突片14をテー
パ穴15へ向けて押圧すると、突片14はその先端の2つ割
りつば部14bを内側へ向けて押圧されながらテーパ穴15
に挿通され、挿通後つば部14bが弾力的に拡開されてテ
ーパ穴15の先端開口部15aに係着されるので、ガスケッ
ト4はミラーベース3の取付面の左右方向の移動を規制
されるが、上下方向の移動を僅かに許容されて重合され
る。
次いで、取付ねじ6をミラーベース3の貫通穴を通して
ガスケット4のねじ孔4aに螺挿すれば、ミラーベース3
は取付面の左右方向の移動を規制され、上下方向の移動
を僅かに許容されながらガスケット4上に正確に仮止め
される。この場合も、円筒状突片14とテーパ穴15とが弾
力的に係合しているため、車両への組付け前のミラー組
立体を輸送する際のガスケットの外れを防止できる。
このようにして、ガスケット4は円筒状突片14、テーパ
穴15ならびに取付ねじ6、ねじ孔4aにより、ミラーベー
ス3上の所定の位置に正確に位置決めされ、また、円筒
状突片14とテーパ穴15とが弾力的に係合してあるため、
車両への組付け前のミラー組立体を輸送する際における
ガスケットの外れを防止できる。
車両外板5等へ組付けの際には、前同様ガスケット4を
仮止めしてあるミラーベース3を持ち、締付け工具を用
いて取付ねじ6を締め付けて車体外板5等に密着固定
し、カバー7を係着するものである。
[考案の効果] 以上述べたように、本考案のアウターミラーのガスケッ
ト仮止め構造は、ミラーベースと該ミラーベース上に介
置されるガスケットの対向部にガスケットをミラーベー
ス上に仮止めするため係合突起ならびに係合凹部を設け
たので、ミラーの車体への組付け時に、ミラーベースが
ガスケット上の所定の位置に正確、確実に組付けらるこ
とができる。また、組付時に誤ってガスケットが破損さ
れることがなく、さらに組付作業性を向上することがで
きる。
しかも、ベース裏面とガスケット表面のいずれか一方に
設けた左右一対の係合凸部を、いずれか他方に形成した
係合凹部に弾力的に係合させることにより、車両への組
付け前のミラー組立体を輸送する際のガスケットの外れ
を防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案の第1実施例を示すもの
で、第1図はガスケットを仮想線で示したミラーベース
の背面図、第2図はガスケットの平面図、第3図はミラ
ーベースとガスケットとの組付け状態を示す拡大断面
図、第4図は第2実施例におけるミラーベースの背面
図、第5図は第2実施例におけるガスケットの平面図、
第6図は第4図のVI−VI線における拡大断面図、第7図
は第3実施例における拡大断面図、第8図は第7図にお
ける円筒状突片の先端つば部の正面図、第9図は従来形
アウターミラーにおいてガスケットを仮想線で示した状
態の背面図、第10図は第9図のアウターミラーのミラー
ベース上に介置されるガスケットの平面図、第11図
(イ)(ロ)(ハ)は第9図のXI−XI線における断面図
で、第11図(イ)はガスケット、ミラーベース、取付ね
じに分解した状態を示し、第11図(ロ)はガスケットと
ミラーベースとの仮止状態を示し、第11図(ハ)は車体
に組付けたのちカバーを係着した状態を示す。 1……ミラーボデー、2……ピボット機構、3……ミラ
ーベース、4……ガスケット、4a……ねじ孔、4a′……
2面幅部、5……ドアパネルまたは車体外板、6……取
付ねじ、7……カバー、10……棒状突起、11……係合
穴、12……傾斜突片、13……傾斜係合穴、14……円筒状
突片、15……テーパ穴。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミラーボデーを支持するベースにガスケッ
    トを介置して該ベースをドアパネルまたは車体外板にね
    じ止めしたアウターミラーにおいて、 前記ベースの裏面とガスケット表面のいずれか一方にガ
    スケットをベース上に仮止めするための左右一対の係合
    凸部を、他方に前記凸部に弾力的に係合する係合凹部を
    設けたことを特徴とするアウターミラーのガスケット仮
    止め構造。
  2. 【請求項2】係合凸部はガスケットの表面に立設した左
    右一対の棒状突起であり、係合凹部はベース裏面におけ
    る前記ガスケットの棒状突起に対応する位置に設けら
    れ、かつ棒状突起に弾力的に係合する末広がり状係合穴
    である実用新案登録請求の範囲第1項記載のアウターミ
    ラーのガスケット仮止め構造。
  3. 【請求項3】係合凸部はベース裏面からガスケット表面
    へ向け突設された左右一対の傾斜突片であり、係合凹部
    はガスケット表面から前記傾斜突片に向け同一の傾斜角
    度で対応膨出されて傾斜突片を弾力的に係合する傾斜係
    合穴である実用新案登録請求の範囲第1項記載のアウタ
    ーミラーのガスケット仮止め構造。
  4. 【請求項4】係合凸部はガスケット表面からベース裏面
    へ向け傾斜して突設された左右一対の2つ割りの円筒状
    突片であり、係合凹部はベース裏面における前記円筒状
    突片に対応する位置に設けられて円筒状突片と弾力的に
    係合するテーパ穴である実用新案登録請求の範囲第1項
    記載のアウターミラーのガスケット仮止め構造。
JP1986119363U 1986-08-05 1986-08-05 アウターミラーのガスケット仮止め構造 Expired - Lifetime JPH0751398Y2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5960045U (ja) * 1982-10-15 1984-04-19 富士重工業株式会社 ミラースティの車体パネル取付装置

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