JPH07509421A - 制動力配分用電子制御付きブレーキシステムの作動信頼性を高める方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 制動力配分用電子制御付きブレーキシステムの作動信頼性　。

を高める方法 本発明は、電子式制動力配分装置（ＥＢＫＶ）を装備してブレーキシステムの作 動信頼性を高める方法に関し、前輪と後輪とのスリップの間の差を制御量として 作用させる。

前輪と後輪との制動力の配分を変更して、静的および動的な車軸荷重の移動を補 償する必要のあることが知られている。

このために、極めて多様な機械式の変更不能に調整された減圧弁、あるいは、負 荷応答式及び／又は減速度応答式の制動力調整装置が用いられている。しかし、 これらの機械式の装置では、実際の車軸荷重を比較的大まかに配分することがで きるに過ぎない。

更に、ホイールブレーキ内の圧力変化を制御する電気作動の液圧弁を備えた電子 式制動力配分装置が知られている（ドイツ特許公報ＤＥ　３３２３４０２　Ｃ２ ）。最も簡単なケースでは、前輪ブレーキがブレーキシステムの制動圧発生装置 に直接接続され、後輪ブレーキには液圧弁を介して液圧管路が延設される。車輪 の回転状態はホイールセンサで検出され、後輪のブレーキスリップが常に前輪の ブレーキスリップに対して所定の関係にあるように、液圧弁の作動が設定される 。上述の特許においては、電子式制動力配分制御により、後輪のブレーキスリッ プを前輪のブレーキスリップの８５から９７％の値に制限することが好ましい。

この形式の電子制御装置は、特にアンチロックシステムに接続することが推奨さ れ、これは、アンチロック制御に必要な液圧弁を制動力配分装置の電子制御用と して、変更することなく使用できるからである。これにより、極めてわずかな労 力で、アンチロック制御システムを制動力配分装置の電子制御付きシステムに拡 張することができる。

しかし、上述の方法すなわち前車軸側のブレーキスリップと後車軸側のブレーキ スリップとの差を制御量として用いることにより制動力の配分を制御することは 、前車軸側のブレーキ回路が故障した場合、あるいは、それぞれの前輪ブレーキ 間に大きな不釣合が生じた場合に、後輪側の圧力制限の開始が過度に早まるとい う不都合がある。このような不都合な状態は、特に双方の前輪ブレーキが同じ圧 力流体回路に接続されるいわゆる前後分割式ブレーキ回路（ｂｌａｃｋ　ａｎｄ 　ｗｈｉｌｅｂｒａｋｃｅｉｒｃｕ目５ｐｌｉｌ−ｕｐ）の場合に生じる。

更に、ドイツ特許公報ＤＥ−３４１８０４４Ｃ２は、ホイールセンサと、ブレー キ管路中に介挿した液圧弁と、モニタ回路とを備えるマルチ回路液圧ブレーキシ ステムを開示しており、このモニタ回路はセンサにより、ブレーキ作動に対する 車輪の反応を検出し、これを評価してエラーを検出する。

本発明の目的は、製造コストを増大することなくあるいは極めてわずかな労力を 余分に必要とするだけで、制動力の配分を電子制御することにより、上記のブレ ーキシステムの不都合な点を解消することにある。この目的は、請求項１あるい は請求項４に記載の方法により達成できることが判明した。

したがって、本発明によると、制動圧に対する前輪の反応が規則的にテストされ 、エラーあるいは不十分な反応が生じたときに、制動力配分装置の電子制御が分 離、すなわちブレーキスリップの差が限度値を越えたことによる後車軸側の圧力 上昇の制限が解除される。全制動圧が後輪に作用する。このようにエラーが生じ た場合に、後輪が車両の減速に最大限の貢献を行うことができる。

本発明による方法の好ましい実施例では、制動作用に極く僅かな影響を与えるに 過ぎない小さな制動圧減圧パルスにより、ブレーキ作動中に前輪ブレーキをテス トすることができる。ブレーキシステムが正常な状態では、この小さな制動圧減 圧パルスでも車輪の回転状態が反応し、これで評価することができる。

テストパルスは、２つの前輪に連続的に作用させるのが有益である。これは、ダ イアゴナル分割式のブレーキ回路を備えるブレーキシステムの場合に特に好まし い。電子制御は、エラーの形式あるいは部位にしたがって不作動とされあるいは 変更される。

本発明の好ましい実施例では、テストパルスに対する前輪ブレーキの反応からエ ラーが検出されると、スリップ閾値すなわち前輪ブレーキのブレーキスリップと 後輪ブレーキのブレーキスリップとの差が上昇され、所定の設定量あるいは前輪 の反応に応じた値により、制御作用を開始する。したがって、電子式制動力配分 制御による圧力制限は、この場合は、前車軸側と後車軸側とのスリップ値が大き く相違する場合にのみ開始する。この制御システムは、前輪ブレーキの全体が故 障した場合に不作動とされるのが好ましい。

本発明の他の特徴、利点および用途は、機能的に簡略化した図面を参照する以下 の説明から明らかとなり、図には、アンチロック制御および制動力配分装置用電 子制御付きブレーキシステムの最も重要な構成部材を示す。

図は、前車軸および後車軸に対する制動力配分用電子制御装置を備えたアンチロ ックブレーキシステムを示す。このブレーキシステムは、主要部材としてタンデ ム式マスターシリンダ２を含む制動圧発生装置１を備え、いわゆる前後分割式（ Ｓｃｈｖａｔｚ／Ｗ＜１ｓｓ−Ａｕｆｌ！ｉｌｕｎｇ）の互いに独立した２つの 閉回路の液圧ブレーキ回路■、■がこの制動圧発生装置に接続されている。電磁 作動する大口弁３，４．５と出口弁６，７゜８がブレーキ管路中に介挿されてい る。更に、共通の電動駆動モータＭを装備した２回路液圧ポンプ９，１ｏと、低 圧アキュムレータ１１．１２とが設けられている。更に、このブレーキシステム には各車輪毎に１のセンサ１３，１４，１５゜１６が設けられ、これらのセンサ の信号は、検出信号を処理かつ評価して制動圧制御信号を発生する電子制御ユニ ット１７に送られる。この制御ユニットの図に示す出力端子Ａを通じて、電気的 に作動する液圧弁３．４．　５．６．　７．８に制動圧制御信号が供給され、更 に、リレーｍを通じて液圧ポンプ９，１０の駆動モータＭにも制動圧制御信号が 供給される。

通常のように、制動圧の減圧段階で出口弁６，７．８を通して排出された圧力流 体は、アンチロック制御中にのみ作動する液圧ポンプ９．１０により、ブレーキ 回路Ｉ、■内に戻る。低圧アキュムレータ１１．１２は、減圧段階で中間アキュ ムレータとして作用する。

２つの前輪ＶＬ、ＶＲはそれぞれ人口弁３，４および出口弁６，７の１の対を通 じてブレーキ回路Ｉに接続され、後輪ＨＬ、ＨＲは共通の弁５，８の対を通じて ブレーキ回路Ｈに接続されている。

前車軸側と後車軸側とのブレーキスリップあるいはブレーキスリップの差にした がう制動力配分の電子制御は、更に制御ユニット１７により行われる。このため 、制御ユニットに、この制御ユニットの一部１７′で示す追加回路が設けられ、 あるいは、この制御ユニットが信号の処理用にマイクロコンピュータを装備され ている場合には対応してプログラムされている。この回路１７′あるいは対応し たプログラム部も、本発明の方法を行う。テスト作動を行うために、部分制動す なわちアンチロック制御を行うことなく制動する際に、実際には制動作用に影響 のない小さな減圧パルスを、前輪ＶＬ。

ＶＲの一方あるいは双方の大口弁および出口弁の対３，６あるいは４，７に作用 させ、センサ１３あるいは１４により、減圧パルスに対する反応を検出する。

小さな減圧パルスに対する反応として、前輪ＶＬ、ＶＲの一方あるいは双方の回 転状態により、前輪ブレーキの一方あるいは双方の釣合が大きくずれ、あるいは 、ブレーキ回路工の制御に介入する。後輪側の制動圧上昇の制限が解除される。

これは、入口弁５の作動を解除することにより行われ、この人口弁は不作動位置 すなわち開位置を保持する。

前輪の反応で検出されたエラーの形式にしたがい、制動力配分制御を開始するた めの閾値も上昇される。この場合、後輪側のブレーキスリップ量、すなわちこれ を受けて制動力配分用の電子制御装置が作動開始するときの後輪側のブレーキス リップ量は、増加する可能性がある。

本発明の方法によると、前車軸側の不十分な制動力に結付く全てのエラーを検出 することができる。ブレーキの不釣合および前車軸側ブレーキ回路の全体的な故 障に加え、例えば出目弁６あるいは７を介する漏洩、あるいは、大口弁３，４の 不良作動による閉鎖が検出される。

したがって、本発明は制動力配分用の電子制御を備えたブレーキシステムの作動 信頼性を、制御ユニット１７．１７’の電子装置を追加しあるいは対応してプロ グラムするだけの極めて簡単な態様により、増大することができる。安全性に関 し、従来の制動力配分の電子制御に対して生じていた問題（従来は前輪ブレーキ が故障したときに、後車軸側の制動が不十分なために、停止距離がより長くなる ）が、解消される。

国際調査報告 １□−ＡｋＰＣＴ／ＥＰ　９３１０１９４２、、、ｌ、＋Ｍ、−，ＰＣＴ／ＥＰ 　９３１０１９４２

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. １．前輪のスリップと後輪のスリップとの差を制御量とし、電子式制動力配分装 置（ＥＢＫＶ）付きブレーキシステムの作動信頼性を増大する方法であって、 ホイールブレーキ内に導入される圧力の変化に対する前輪（ＶＲ，ＶＬ）の反応 を、一定の間隔であるいは周期的な作動にしたがってテストし、所定の制限値よ りも低い不十分な反応が発生したときに、電子式制動力配分制御による後輪（Ｈ Ｒ，ＨＬ）のホイールブレーキ内における圧力上昇の制限を、解除することを特 徴とする方法。
2. ２．制動中における前輪（ＶＲ，ＶＬ）の制動圧を、１または複数の小さな制動 圧減圧パルスにより減圧し、この減圧に対する反応として車輪の回転状態の変化 を評価してブレーキの作動を判定することを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. ３．テストパルスあるいは制動圧減圧パルスを双方の前輪（ＶＲ，ＶＬ）に連続 的に作用させ、このパルスに対する車輪の回転状態の反応を評価することを特徴 とする請求項１または２に記載の方法。
4. ４．前輪のスリップと後輪のスリップとの差を制御量とし、電子式制動力配分装 置（ＥＢＫＶ）付きブレーキシステムの作動信頼性を増大する方法であって、 ホイールブレーキ内に導入された圧力の変化に対する前輪（ＶＲ，ＶＬ）の反応 を、一定の間隔であるいは周期的な作動にしたがってテストし、所定の制限値よ りも低い不十分な反応が発生したときに、スリップ閾値、すなわち電子式制動力 配分制御の開始を定める前輪におけるブレーキスリップと後輪におけるブレーキ スリップとの差を、所定の設定量あるいは制動圧の変化に対する前輪の反応にし たがう値だけ上昇させることを特徴とする方法。
5. ５．電子的に制動力配分制御を開始するための制御閾値を、テストパルスに対す る車輪の回転状態の反応にしたがって変化させ、所定の制限値を越えたとき、す なわち前輪ブレーキ全体が故障しあるいは制動効果が大きく減少したときに、電 子式制動力配分制御を不能とすることを特徴とする請求項４に記載の方法。