JPH0750857Y2

JPH0750857Y2 - センサ内蔵型ステップモータ

Info

Publication number: JPH0750857Y2
Application number: JP1989073039U
Authority: JP
Inventors: 昌志倉田
Original assignee: Tamagawa Seiki Co Ltd
Current assignee: Tamagawa Seiki Co Ltd
Priority date: 1989-06-23
Filing date: 1989-06-23
Publication date: 1995-11-15
Anticipated expiration: 2004-06-23
Also published as: JPH0314958U

Description

【考案の詳細な説明】 a.産業上の利用分野本考案は、センサ内蔵型ステップモータに関し、特に、
ゲーム機器における回転リール等をステップ回転させる
場合、モータ内部に設けられた検出器によって回転リー
ル等の回転位置を検出することができるようにするため
の新規な改良に関する。

b.従来の技術従来、用いられていたこの種のステップモータが適用さ
れたゲーム機器（例えば、スロットルマシーン）におけ
る回転リールとしては、第４図に示されるものが一般に
採用されている。

すなわち、図において符号１で示されるものは、全体形
状がほぼドラム形をなす回転リールであり、この回転リ
ール１の外周面1aには、各所定角度ごとに、数字、絵等
の表示部1bが形成されている。

前記回転リール１は、図示しない筐体に取付けられたス
テップモータ２の回転軸の一端18aに接続されており、
前記回転リール１の外周面1aに１ケ所形成された突起状
の検出突起1cには、フォトセンサ等からなる検出器21が
対応して配設されている。

c.考案が解決しようとする課題従来のステップモータを適用したゲーム機器は、以上の
ように構成されていたため、次のような課題が存在して
いた。

すなわち、前述のように、ステップモータの外部に検出
器を設けた場合、ロータ軸と回転リールとの位置関係を
出すための機能をステップモータに取付けなければなら
ず、且つ、ゲーム機器を組立てる際に、この検出器の固
定位置を１個ごとに調整しなければならなかった。

また、ステップモータの中に、１回転に１個の回転位置
検出信号を出力するように構成したステツプモータも採
用されているが、この場合、一点のみの回転検出信号で
は、その信号を利用して回転リールを制御する上で、任
意に停止するための制御ソフトが複雑となり、極めて困
難であった。

本考案は、以上のような課題を解決するためになされた
もので、特に、ゲーム機器における回転リール等をステ
ップ回転させる場合、モータ内部に設けられた検出器に
よって回転リール等の回転位置を検出することができる
ようにしたセンサ内蔵型ステップモータを提供すること
を目的とする。

d.課題を解決するための手段本考案によるセンサ内蔵型ステップモータは、ケーシン
グ（14）を構成する１対のケーシング部（12,13）によ
り保持されステータ巻線（10）を有するステータ（11）
に対し、回転軸（18）に設けられたロータ（17）を対応
させ、前記ステータ巻線（10）に供給される駆動パルス
により、前記ロータ（17）を所定角度ずつ回転させるよ
うにしたセンタ内蔵型ステップモータにおいて、前記回転軸（18）に設けられ互いに半径の異なる小径部
（24a）と大径部（24b）からなると共に回転角度に応じ
て異なる信号発生パターン（25）を有する１枚の回転板
（24）と、前記回転板（24）と対応し前記信号発生パタ
ーン（25）を検出するための検出器（21）と、前記検出
器（21）に接続された発光部（20）と、前記回転軸（1
8）側に位置する前記ケーシング部（12）に設けられ前
記発光部（20）に対応する窓部（26）とを備え、前記ケ
ーシング部（12）外から前記発光部（20）を見ることが
できるようにした構成である。

e.作用本考案によるセンサ内蔵型ステップモータにおいては、
回転軸に回転角度に応じて異なる信号発生パターンを有
する回転板が設けられているため、回転軸の回転に応じ
て複数個の回転位置検出信号を検出器から得ることがで
き、例えば、０°〜180°まではHIレベル信号、180°〜
360°まではLOWレベル信号を出力すると云う分解能を有
することができ、ステップモータのみで回転リールの所
定位置の検出を正確に行うことができる。

また、前記回転検出信号をケーシングに設けられた発光
部に導いた場合には、回転検出信号が得られるごとに発
光部から発光するため、ケーシング外部から回転検出信
号を確認することができる。

f.実施例以下、図面と共に本考案によるセンサ内蔵型ステップモ
ータの好適な実施例について詳細に説明する。

尚、従来例と同一又は同等部分には、同一符号を付して
説明する。

第１図から第３図迄は、本考案によるセンサ内蔵型ステ
ップモータを示すためのもので、第１図は蓋体を開けた
状態を示す平面図、第２図は第１図の半断面図、第３図
はステップモータに回転リールを取付けた状態を示す斜
視図である。

まず、第１図および第２図において符号２で示されるも
のは、センサ内蔵型ステップモータであり、このセンサ
内蔵型ステップモータ２のステータ巻線10を有する円筒
状をなすステータ11には、一対のケーシング部12,13か
らなるケーシング14がこのステータ11を挟持する状態で
設けられている。

前記各ケーシング部12,13に設けられた一対の軸受15,16
には、前記ステータ11と対応するロータ17を有する回転
軸18が回転自在に設けられており、この回転軸18の一端
18aは、前記ケーシング部12を貫通して外部に突出して
いる。

前記ケーシング部12の取付面12a上には、信号出力用の
電子部品19、LEDからなる発光部20、フォトセンサから
なる検出器21等を有する回転基板22が取付ねじ23を介し
て取付けられており、前記検出器21の凹部21a内には、
前記回転軸18に設けられた回転板24が重合した状態で案
内されている。

前記回転板24は、その周縁形状が180°を中心にして小
径部24aおよび大径部24bとからなる信号発生パターン25
が形成されており、この信号発生パターン25の180°に
わたり形成された大径部24bのみが前記検出器21と重合
するように構成されている。

前記発光部20は、前記電子部品19に接続されており、前
記検出器21で得られた回転検出信号に基づいて発光する
ように構成されていると共に、この発光部20は前記ケー
シング部12の窓部26に臨んで配設され、ケーシング部12
外から見ることができるように構成されている。

さらに、前記回転基板22には、ステータ巻線10に駆動パ
ルスを供給するための電源線27および前記回転検出信号
を外部に導出するための信号線28が、前記ケーシング部
12を介して外部に設けられている。

また、前記ケーシング部12の端部には、前記回路基板22
および回転板24等を覆うための蓋体29が設けられてい
る。

また、第３図に示す構成は、前述のセンサ内蔵型ステッ
プモータ２の回転軸18の一端18aに回転リール１を取付
けた状態であり、この回転リール１の外周面1aには、各
所定角度ごとに、数字、絵等の表示部1bが形成されてい
る。

本考案によるセンサ内蔵型ステップモータは、前述した
ように構成されており、以下に、その動作について説明
する。

まず、第３図の状態で、例えば、所定の表示部1bと回転
板24の切換部24cとを位置合わせし、回転軸18の一端18a
と回転リール１とを固定すると、組立作業が完了する。

前述の状態で、ステータ巻線10に駆動パルスを供給する
と、ロータ17および回転軸18は所定角度ずつのステップ
回転を開始する。

このステップ回転動作において、回転板24の大径部24b
が検出器21と重合している角度（０°〜180°）におい
ては、検出器21からHI信号が得られ、発光部20が発光状
態となり、小径部24aが検出器21と非重合状態である角
度（180°〜360°）においては、検出器21からLOW信号
が得られる。

従って、前記切換部24cが検出器21と対応する状態で
は、HIからLOW又はLOWからHIに信号が切換ることにな
り、この複数の回転位置検出信号の切換を外部から発光
部で確認することによって、ロータ17および回転軸18の
回転位置を確認することができる。

また、この回転検出信号を信号線28を介して外部に取出
し、ゲーム機器の各部の作動制御を行うことができる。

尚、前記回転板24の信号発生パターン25は、前述のよう
に、180°ごとに区切るパターンに限らず、任意の角度
範囲で区切るようにすることもできるものである。

g.考案の効果本考案によるセンサ内蔵型ステップモータは、以上のよ
うに構成されているため、次のような効果を得ることが
できる。

（１）モータ内部に回転位置検出信号を出力する検出器
を内蔵したので、ゲーム機の回転リールに対する組立が
大巾に簡略化され、センサー位置調整は不要となる。

（２）回転板が信号発生パターンからなる分解能を有し
ているため、回転位置検出信号によって回転リールの停
止制御を確実に行うことができ、１回転の任意の角度位
置の検出信号を自在に得ることができる。

（３）また、発光部の発光表示により、回転位置検出動
作が正常に行われているか否かを簡単且つ確実に知るこ
とができ、ステップモータ単体にて正常動作の有無をチ
ェックすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図から第３図迄は、本考案によるセンサ内蔵型ステ
ップモータを示すためのもので、第１図は蓋体を開けた
状態を示す平面図、第２図は第１図の半断面図、第３図
はステップモータに回転リールを取付けた状態を示す斜
視図、第４図は従来のステップモータを示す斜視図であ
る。 10はステータ巻線、11はステータ、14はケーシング、17
はロータ、18は回転軸、21は検出器、24は回転板、24a
は小径部、24bは大径部、25は信号発生パターンであ
る。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ケーシング（14）を構成する１対のケーシ
ング部（12,13）により保持されステータ巻線（10）を
有するステータ（11）に対し、回転軸（18）に設けられ
たロータ（17）を対応させ、前記ステータ巻線（10）に
供給される駆動パルスにより、前記ロータ（17）を所定
角度ずつ回転させるようにしたセンサ内蔵型ステップモ
ータにおいて、前記回転軸（18）に設けられ互いに半径の異なる小径部
（24a）と大径部（24b）からなると共に回転角度に応じ
て異なる信号発生パターン（25）を有する１枚の回転板
（24）と、前記回転板（24）と対応し前記信号発生パタ
ーン（25）を検出するための検出器（21）と、前記検出
器（21）に接続された発光部（20）と、前記回転軸（1
8）側に位置する前記ケーシング部（12）に設けられ前
記発光部（20）に対応する窓部（26）とを備え、前記ケ
ーシング部（12）外から前記発光部（20）を見ることが
できるように構成したことを特徴とするセンサ内蔵型ス
テップモータ。