JPH07507413A - イソシアネート及び放射線硬化法の両方を使用して硬化させ得るバインダを含む磁気記録媒体 - Google Patents

イソシアネート及び放射線硬化法の両方を使用して硬化させ得るバインダを含む磁気記録媒体

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JPH07507413A
JPH07507413A JP6500545A JP50054594A JPH07507413A JP H07507413 A JPH07507413 A JP H07507413A JP 6500545 A JP6500545 A JP 6500545A JP 50054594 A JP50054594 A JP 50054594A JP H07507413 A JPH07507413 A JP H07507413A
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マギー,ジョン エム.
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 インシアネート及び放射線硬化法の両方を使用して硬化させ得るバインダを含む 磁気記録媒体 発明の分野 本発明は、磁気記録媒体に関する。さらに詳しく述べると、本発明は、架橋性ヒ ドロキシ基及び架橋性(メタ)アクリレート基を有するポリマーから得られた硬 化バインダを含む磁気記録媒体に関する。
発明の背景 磁気記録媒体は、一般に、磁化することができない(非磁性)支持体の少なくと も1つの側面に塗被された磁化可能な(ifi性)層を含んでいる。特定の磁気 記録媒体の場合に、この磁性層は、ポリマーバインダ中に分散せしめられた磁性 顔料(ピグメント)を含んでいる。磁性層はまた、その他の成分、例えば潤滑剤 、研磨剤、熱安定剤、酸化防止剤、分散剤、湿潤剤、帯電防止剤、殺真菌剤、殺 細菌剤、表面活性剤、塗布助剤、非磁性顔料、その他を含有していてもよい。
また、ある種の磁気記録媒体、例えばフレキシブルな磁気記録テープは、その媒 体の耐久性、導電性及びトラッキング特性を改良するために、その非磁性支持体 の別の側面に施されたバックコーティングを有している。バックコーティングは 、通常、ポリマーバインダを有していて、但し、また、その他の成分、例えば潤 滑剤、研磨剤、熱安定剤、酸化防止剤、分散剤、湿潤剤、帯電防止剤、殺真菌剤 、殺細菌剤、表面活性剤、塗布助剤、非磁性顔料、その他を含有していてもよい 。
通常の磁気記録媒体の大半のものの磁性層及びバックコーティング(もしもあれ ば)は、適当な物理的及び機械的性質を有する磁気記録媒体を提供するために、 硬化を必要とする材料から誘導されたものである。このような磁気記録媒体を調 製するために、磁性層又はバンクコーティング(適当なとき)の未硬化の成分を 適当な溶媒と合し7、そして次にこれを混合して均一な分散体とする0次いで、 得られた分散体を非磁性支持体上に塗布し、そして、塗布の完了後、塗膜を乾燥 し、必要に応じてカレンダー処理し、そして次に硬化させる。
硬化は、種々の手法で達成することができる。1つのアプローチにしたがうと、 磁性層又はバックコーティングのポリマーバインダをヒドロキシ官能性ポリマー から誘導する。このようなポリマーは、硬化を達成するため、ヒドロキシ官能基 とイソシアネート架橋剤の間の化学反応に依存している。イソシアネート架橋剤 は、通常、分散体を支持体に塗布する直前に、その分散体に対して添加せしめら れる。
イソシアネート硬化性組成物の代りとしては、放射線硬化性の分散体が使用され た。放射線硬化性の分散体では、その分散体を支持体上に塗布し、乾燥し、必要 に応じてカレンダー処理し、そして次に、硬化を達成するために、イオン化放射 線を照射する。放射線硬化性樹脂は、迅速で、繰り返し可能で、コントロールさ れた架橋を提供することができ、よって、イソシアネート硬化性組成物と結び付 いた不便で費用のかかる遅延を解消することができる。従来から、放射線硬化性 組成物は、架橋を達成するため、アクリレート、メタクリレート、メタクリルア ミド、アクリルアミド等の炭素−炭素二重結合の反応性に依存している。
近年見い出されることとして、磁気記録密度の増加が顕著である。
磁気記録テープをより高記録密度で有効に機能させるために、磁性層の磁性顔料 粒子は小さな粒径を存していなければならず、例えば、情報の最小“ビット”よ りもさらに小さいサイズでなければならない、しかし、より小さいサイズの顔料 粒子を使用した場合には、ポリマー−R料補強効果における実質的な低下がひき おこされ、したがって、かかる顔料を混入した磁性層の機械的剛性が急激に低下 せしめられる。磁性層の機械的剛性が急激に低下せしめられた場合、最終的に得 られるものは、通常、脆くてくたくたとしたテープである。II&<てくたくた としたテープは、テープ輸送の困難性を惹起し、物理的な損傷を非常に受けやす く、信頼性のないヘッド/テープのコンタクトを特徴とし、そして変換プロセス 全体の効率を低下させる。ポリマー−顔料補強効果における低下に関しては、す ぐれたモジュラス(弾性率)を有するポリマーバインダで補償することができる 。
また、磁気記録媒体に貯蔵することのできる情報の密度を高めるために、磁性層 中における磁性顔料の重量負荷を増加させかっ、同時に、例えば耐久性、被膜の 付着力、凝集力、弾性率及び不透過性のような臨界的な物理的及び機械的性質を 維持することが望ましい。
しかしながら、周知のように、た−°単に磁性顔料の重量負荷を増加させただけ では、磁性層の耐久性を著しく低下させることが可能であり、また、破…、へン ド汚染、パリ(debris )の発生、ドロップアウトの増加、S/N比の低 下等を導くことが可能である。
米国特許第4,889,895号は、ヒドロキシペンダント基(側基)及び(メ タ)アクリレート側基を有する塩化ビニルコポリマーを記載している。これらの 塩化ビニルコポリマーは、磁性記録媒体中において有用であると、説明されてい る。
米国特許第4,663,184号は、放射線硬化型のホスホリル化エステル化合 物を記載している。これらの化合物は、磁性記録媒体中において分散剤として有 用であって、改良された剛性を有する媒体が得られると、説明されている。
米国特許第4.786.657号は、マクロジオール又はマクロジアミン、2− グリセリルアクリレート又は2−グリセリルメタクリレート、ジイソシアネート 及び、任意に、小さなグリコール又はジアミンの反応生成物であるところの、電 子ビーム架橋性のポリウレタン又はポリウレアを記載している。
PCT国際出願第−o 86100084号は、硬化せしめられたポリマー被膜 を有する基板の製造方法であって、被膜の硬化に電子ビーム線を使用する方法を 記載している。この国際出願は、その2頁で、例えば有機金属アクリレートのよ うな金属−有機化合物を塗布組成物中で使用した場合、電子ビーム線に露光した 場合に高速で硬化を行わせることができ、よって、良好な可撓性、強靭性及び耐 スクラッチ性を有する硬化被膜を提供することができる、と開示している。
これらの化合物は、錫、ケイ素、チタン又はジルコニウムのアルキル、了り−ル 、アクリレート又はクロトネート化合物である。
デビッドソン(DaVidson)らは、Eur、 Pol ea、 J、、  Vol、23+ No、2゜pp、 105〜108.1987年において、ジ ブチル錫ジアクリレートを使用した表面被膜の形成を記載している。
より高密度の磁気記録についての要求にかんがみて、より高い弾性率値を与えか つ磁性顔料のより高重量の重量負荷の達成を可能ならしめるようなバインダ材料 がもとめられている。
発明の概要 本発明は、イソシアネート架橋性ヒドロキシ基及び放射線架橋性基の両方を有す るポリマーから導びかれた硬化せしめられたバインダ系を含む改良された磁気記 録媒体を提供する。有利には、本発明のバインダは、イソシアネート硬化法、放 射線硬化法、あるいはイソシアネート及び放射線硬化法の両方を使用して硬化さ せることができる。好ましい態様に従うと、本発明のバインダを磁性層中に混入 し、そして次に、極めて高い弾性率を有する薄い磁性層を提供するため、イソシ アネート架橋剤及びイオン化放射線の両方を使用して硬化させる。
例えば、はんの2〜3μmの厚みを有しかつ70重量%のガンマ−FezOz  N性顔料を含む本発明の好ましい磁性層は、2.4〜2.6 XIO’プサイの 範囲の曲げ弾性率を示した。さらに、はんの2μmの厚みを有しかつ82重量% のハリウムフェライHit性顔料を含む本発明の磁性層は、0.8〜1.I X IO’プサイの範囲の曲げ弾性率を示した。
驚くべきことに、本発明の磁性層は、これらの曲げ弾性率を達成する一方で、脆 化を被ることなくすぐれた耐久性を呈示した。本発明のこの高弾性率特性は、比 較的に小サイズの磁性顔料、例えばバリウムフェライトが用いられるような高密 度磁気記録テープ中で使用するのに特に有利である。
1つの面において、本発明は、非磁性支持体上に施された磁性層を含む磁気記録 媒体に関する。磁性層は、硬化せしめられたノ1インダ中に分散せしめられた磁 性顔料を含む。硬化せしめられたバインダは、 (a)約60°Cもしくはそれ以上のTgを有していて、複数個のイソシアネー ト架橋性ヒドロキシ基及び複数個の放射線架橋性基を含む第1のポリマー、及び (b)約25°Cもしくはそれ以下のTgを有していて、複数個のイソシアネー ト架橋性ヒドロキシ基及び複数個の放射線架橋性基を含む第2のポリマー、 を含みかつ、その際、前記第1のポリマーに対する前記第2のポリマーの重量比 が1:19〜19:1であるバインダ材料から導びがれたものである。好ましく は、前記第1のポリマーに対する前記第2のポリマーの重量比は、2:i−1: 2の範囲であり、さらに好ましくは、z:+、−1=1の範囲である。
本発明の好ましい態様において、前記第1のポリマーは塩化ビニルコポリマーで あり、そして前記第2のポリマーはポリウレタンポリマーである。本発明のある 態様において、イソシアネート硬化法を使用すること(単独でかもしくは放射線 硬化法と組み合わせて)を希望する場合には、バインダ材料にさらにイソシアネ ート架橋剤を含ませてもよく、その際、前記第1及び第2のポリマーからのOR 基の合計数に対する該イソシアネート架橋剤からのNCO基のモル比は0よりも 大である。
もう1つの面において、本発明は、磁気記録媒体の製造方法に関する。成分の混 合物を溶媒中で磨砕して磁性分散体を形成し、その際、前記成分の混合物は、磁 性顔料及び上記したような第1のポリマーを含んでいる。好ましくは、溶媒は、 磁性分散体が40〜60重量%の溶媒を含有するのに十分な量で存在せしめられ る。
磨砕後、次いで追加の成分を磁性分散体中にブレンドする。追加の成分は、所望 ならば追加量の第1のポリマー、前記したような第2のポリマー、任意に、前記 第1及び第2のポリマーがらのOH基の合計数に対するインシアネート架橋剤か らのNCOMのモル比が0よりも大となるのに十分な量のイソシアネート架橋剤 、そして、任意に、得られる磁性分散体が50〜80重量%の溶媒を含有するよ うな追加量の溶媒を含んでいる。これらの追加の成分を、層状(ラミナー)剪断 条件下において磁性分散体中にブレンドする。得られる分散体中における第2の ポリマーに対する第1のポリマーの重量比は、1:19〜19:1の範囲である 。
追加の成分を磁性分散体中にブレンドした後、その分散体を非磁性支持体上に塗 布し、磁性顔料を配向させ、そして次に塗布後の支持体を乾燥する。このように して、非磁性支持体上に配された乾燥せる磁性層が得られる。乾燥後、磁性層の 表面をカレンダー処理する。カレンダー処理後、1〜10Mradの範囲の電子 ビーム線を磁性層に照射してもよい。
本発明の目的に関して、°゛放射線架橋性”なる語は、イオン化放射線に露光す ることによって架橋反応を被るような部分を包含している。このような部分は9 、例えば、ビニル、アリル、ビニルエーテル、アクリレート、メタクリレート、 メタクリルアミド、アクリルアミド、マレエート、フマレート、そしてマレイミ ド部分を包含する。
好ましくは、前記第1及び第2のポリマーは、互いに相溶性である。゛°相溶性 ”なる語は、第1及び第2のポリマーが単一のTgを有する混合物を形成するこ とを意味する。°“Tg”なる語は、ガラス転移温度を意味する。本発明の実施 において、Tgは、示差走査熱量計法を用いて測定する。
好ましい態様の説明 本発明の特定の非磁性支持体は、比重的ではtζく、そしてこの技iネi分野に おいて公知な適当な支持体のいずれであってもよい。適当ン、セルロースFBI 体、例えば三酢酸セルロース又は二酢酸セルロース、ポリマー、例えばポリカー ボネート、ポリ塩化ビニル、ポリイミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリアク リレート、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテル イミド、ポリスルホン、アラミドフィルム、ポリエチレン2.6−ナフタレート フィルム、弗素化ポリマー、液晶ポリエステル、ポリアミド、金属、例えばアル ミニウム又は銅、祇あるいは任意のその他の適当な材料を包含する。
支持体上には磁性層が施される。磁性層の成分は、硬化バインダ中に分散せしめ られた磁性顔料を含んでいる0本発明において用いられる磁性顔料の種類は臨界 的ではなく、そしてこの分野において公知な任意の適当な磁性顔料を包含するこ とができる。かかる磁性顔料は、鉄酸化物、例えばガンマFezO3及びFe3 0a 、コバルト変性鉄酸化物、クロム二酸化物、バリウムフェライト、例えば BaCo。
Tiy Fe+z−□X 019など、そして金属顔料、例えばFeなどを包含 する。
本発明の磁性層は、一般に、約50〜90、好ましくは約65〜90、さらに好 ましくは約70〜85重量%の磁性顔料を含んでいる。なお、この磁性顔料の重 量%は、磁性層の全重量に基づいている。
高密度磁気記録の目的のためには、本発明の実施においてバリウムフェライト磁 性顔料を使用するのが有利である。このような顔料は、最も一般的には、六方晶 系のペレット状の粒子であり、それらの直径:厚さの比は3:1〜15:lの範 囲内である。バリウムフェライトm料は、それらの直径が0.05未満の非常に 小さいものであっても、それらの強くて一軸方向の磁結晶異方性のために、比較 的に高い飽和保磁力を呈示する。さらに、これらの顔料は、化学的に非常に安定 である。バリウムへライト顔料は、例えば、次のような米国特許各号に記載され ている:4,886,714 ;4,820,433 ;4.778,734  i4,705,718 ;4,699,771 ;4,606,971 ;4, 548,801など。
本発明の硬化バインダは、最も好ましくは、第1のポリマー、第2の2(ミリマ ー、そして任意にイソシアネート架橋剤から誘導されたものであり、ここで、第 1のポリマーは、複数個のイソシアホー1〜架橋性ヒドロキう/基及び複数個の 放射線架橋性基を有する塩化ビ、−ルコポリマーであり、また、第2のポリマー は、複数個のイソシアネート架橋性ヒドロキシ基及び複数個の放射線架橋性基を 有するポリウレタンポリマーである。イソシアネート架橋剤は、もしもあるなら ば、1分子につき最低2個のイソシアネート基を有する平均官能価をもった多官 能性イソシアネートである。本発明の実施においてイソシアネート架橋剤として 有用な特定の多官能性イソシアネートの−・例を示すと、モーヘイ・ケミカル社 (Mobay ChemicalCorporation)からMondur  CB−601として商業的に入手可能なトリレンジイソシアネートアルコールが ある。
イソシアネート架橋剤は、好ましくは、前記第1及び第2のポリマーからのOH I、%の合計数に対するイソシアネート架橋剤からのNCO基のモル比がOより も大となるような量で用いられる。好ましくは、前記第1及び第2のポリマーか らのOHI基の合計数に対するイソシアネート架橋剤からのNCOMのモル比は 、0.3〜3.0、さらに好ましくは1.3〜2.0、最も好ましくは約1.8 である。 ゛本発明の好ましいポリウレタンポリマーは、1,000〜10,0 00、さらに好まり、 <は1700のしドロキシ当量を有しており、また、  l 、 500〜20.000、さらに好ましくは7.500の放射線架橋性基 当量を有している。本発明の好ましいポリうレタンポリマーは、また、s 、  ooo〜100.000 、さらに好ましくは10.000〜50,000の重 量平均分子量を有している。また、本発明のポリウレタンポリマーは、2,00 0〜50、000、さらに好ましくは4,000〜20,000の数平均分子量 を有しているのが有利である。
本発明の特に有利なポリウレタンポリマー(以下、“有利なポリウレタン゛°と 呼ぶ)は、ジイソシアネート、連鎖延長剤、ポリジオール、トリオール及び(メ タ)アクリレート官能性ジオールから誘導されたものである。なお、メタ(アク リレート)官能性ジオールに関して本願明細書において使用した場合には、°“ (メタ)アクリレート”なる語は、アクリレート、メタクリレート、アクリルア ミド、そしてメタクリルアミド部分を包含する。
本発明の有利なポリウレタンを調製するのに適当なジイソシアネ−1−の例は、 次式によって表わすことができる。
OCN R+ NGO 上式において、R8は、2価の有機結合基である0本発明の実施において、結合 基RIの性状は、そのR1が、有利なポリウレタンの調製のために用いられるジ イソシアネートとその他の反応体との反応に使用される反応条件下においてイソ シアネート基、アミン基及びOHIに対して実質的に反応性を有しない限り、臨 界的ではない。
また、R1は、イオン化放射線に対する露光に安定であることが有利である。こ こで、“安定”とは、放射線露出時に、その結合基が分断もしくは架橋反応を実 質的に被ることがないことを意味する。
R1に適当な構造の例は、置換もしくは非置換の、直鎖、分岐鎖もしくは環状の 、アルキレン、アリーレン、アラルキレン、アルコキン、アシルオキシなどを包 含する。
本発明の実施に適当な特定のジイソシアネートの好ましい例は、イソホロンジイ ソシアネート、メチル−ビス−(4−シクロヘキシルイソシアネート)、テトラ メチレンジイソシアネート、1.3−及び1.4−シクロへキシルジイソシアネ ート、1.6−へキサメチレンジイソシアノート、テトラメチレンジイソシアネ ートの異性体、その他を包含する。これらの物質のなかで、メチレン−ビス−( 4−シクロヘキシルイソシアネート)が有利である。この化合物は、さらに一般 式には、“H,ffiMD1″と呼ばれ、そして次式により表わされる。
0CN−CJto CL C&HI。−NGO本発明の有利なポリウレタンを調 製するのに適当な連鎖延長剤の例は、約200もしくはそれ以下の分子量を有し ていて、ジイソシアネートとの反応により有利なポリウレタンの硬いセグメント の一部を形成し得るような請求核性物質)を包含する。
本発明の実施において適当な連鎖移動剤の例は、次式によって表わすことができ る。
X−R,−Y 上式において、R1は、2価の有機結合基である0本発明の実施において、結合 基R2の性状は、そのR2が、有利なポリウレタンの調製のために用いられる連 鎖移動剤とその他の反応体との反応に使用される反応条件下においてイソシアネ ート基、アミン基及びOH基に対して実質的に反応性を有しない限り、臨界的で はない、また、R2は、イオン化放射線に対する露光に安定であることが有利で ある。ここで、“安定”とは、放射線露出時に、その結合基が分断もしくは架橋 反応を実質的に被ることがないことを意味する。R,に適当な構造の例は、置換 もしくは非置換の、直鎖、分岐鎖もしくはffi状の、アルキレン、アリーレン 、アラルキレン、アルコキシ、アシルオキシなどを包含する。X及びYのそれぞ れは、独立して、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ又はメルカプト部分、あるい はその他である。
好ましくは、連鎖延長剤は、短鎖のジオール、例えばエチレンジオール、ポリプ ロピレンジオール、ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2−エチルヘ キサンジオール、2−ブテン−1,4−ジオール、ジエチレングリコール、1. 4−シクロヘキサンジメタツールなどである。これらの物質のなかで、1.4− シクロヘキサンジメタツールが有利である。
本発明の有利なポリウレタンを調製するのに適当なポリジオールは、最低200 の分子量を有し、さらに好ましくは500〜3.000の分子量を有しているジ オールを包含する0本発明の実施において適当なポリジオールの例は、次式によ って表わすことができる。
)10−R,−01l 上式において、R3は、2価の有機結合基である0本発明の実施において、結合 基R1の性状は、そのR3が、有利なポリウレタンの調製のために用いられるポ リジオールとその他の反応体との反応に使用される反応条件下においてイソシア ネート基、アミン基及びOH基に対して実質的に反応性を有しない限り、臨界的 ではない、また、R1は、イオン化放射線に対する露光に安定であることが有利 である。ここで、”安定”とは、放射線露出時に、その結合基が分断もしくは架 橋反応を実質的に被ることがないことを意味する。R3に適当な構造の例は、置 換もしくは非置換の、直鎖、分岐鎖もしくは環状の、アルキレン、アリーレン、 アラルキレン、アルコキシ、アシルオキシなどを包含する。有利なポリウレタン は、20〜80重量%、さらに好ましくは40〜60重量%のポリジオールを含 有する。
適当なポリジオールの好ましい例は、ポリエステルジオール、ポリカプロラクト ンジオール、ポリカーボネートジオール、ポリジメチルシロキサンジオール、ポ リエーテルジオール、ポリオレフィンジオール、その他を包含する。典型的なポ リエステルジオールは、脂肪族ジカルボン酸又はその無水物とグリコールとの重 合によって調製されたポリエステルジオールを包含する。脂肪族ジカルボン酸の 例は、例えば、アジピン酸、コハク酸、ピメリン酸、スペリン酸、アゼライン酸 、セバシン酸など、あるいはそれらの無水物を包含する0本発明を実施するに当 っては、フタル酸もしくはそれらの無水物もまた有利である。ポリエステルの調 製に用いられるグリコールは、2〜10個の炭素原子、通常2〜6個の炭素原子 を含有する脂肪族ジオール、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコー ル、ブタンジオール、ヘキサメチレンジオール、デカメチレンジオール、2−エ チルヘキサンジオール、l、6−ネオペンチルジオール、その他を包含する。
典型的なポリエーテルジオール〔ポリ(アルキレンオキシド)とも呼ぶ]は、本 質的にヒドロキシル基を含有するエーテル結合保有化合物である。ポリエーテル ジオールの例は、ヒドロキシル末端基含有のポリ(プロピレンオキシド)、ヒド ロキシル末端基含有のポリ(テトラメチレンオキシド)、ヒドロキシル末端基含 有のポリ(ペンタメチレンオキシド)、ヒドロキシル末端基含有のポリ(ヘキサ メチレンオキシド)、ヒドロキシル末端基含有のポリ(1,2−プロピレンオキ シド)、ヒドロキシル末端基含有のポリ(1,2−ブチレンオキシド)、テトラ ヒドロフラン、エチレンオキシドコポリエーテル、その他を包含する。
とりわけ有用な部類に属するポリジオールは、デュポン社(E、 I。
dupont de Ne5ours & Co、)から商品名Tera th aneとして商業的に入手可能なヒドロキシル末端基含有のポリ(テトラメチレ ンオキシド)ジオールの類いである。これらのポリジオールは、約600〜約3 ,000の分子量を有していて、次式によって表わすことができる。
H−(OCR,CIl□GHz)XOH有利なポリウレタンを調製するために適 当なトリオールは、いろいろなタイプのものであることができる。適当なトリオ ールの例は、次式によって表わすことができる。
HO−R,−OH OH 上式において、R4は、3価の有機結合基である。本発明の実施において、結合 基R6の性状は、そのR4が、有利なポリウレタンの調製のために用いられるト リオールとその他の反応体との反応に使用される反応条件下においてイソシアネ ート基、アミン基及びOH基に対して実質的に反応性を有しない限り、臨界的で はない、また、R1は、イオン化放射線に対する露光に安定であることが有利で ある。ここで、°“安定”とは、放射vAn出時に、その結合基が分断もしくは 架橋反応を実質的に被ることがないことを意味する。R,に適当な構造の例は、 置換もしくは非置換の、直鎖、分岐鎖もしくは環状の、アルキレン、アリーレン 、アラルキレン、アルコキシ、アシルオキシなどを包含する。
適当なトリオールの好ましい例は、グリセロール、トリメチロールプロパン、エ チレンオキシド及びプロピレンオキシドの低分子量オリゴマー、その他を包含す る。これらの物質のなかでは、トリメチロールプロパンが有利である。
を利なポリウレタンを調製するために適当な(メタ)アクリレート官能性ジオー ルは、容易に入手可能であり、そして適当なイオン化放射線源、例えばコバルト 60ガンマ線、紫外線又は電子ビーム線に露光した時に架橋のために反応性であ る(メタ)アクリレート部分を提供する。適当な(メタ)アクリレート官能性ジ オールの例は、(メタ)アクリレート官能性エステルジオール、(メタ)アクリ レート官能性ウレアジオール、(メタ)アクリレート官能性アクリルアミドジオ ール、その他を包含する。このような化合物の特定の例は、次のようなものを包 含する: (a)次式の(メタ)アクリレート官能性エステルジオール二(式中、Rは、水 素であるかもしくは1〜6個の炭素原子を有するアルキル基である)。
(b)次式の(メタ)アクリレート官能性ウレアジオール:(式中、Rは、水素 であるかもしくは1〜6個の炭素原子を有するアルキル基である)。
(C)次式の(メタ)アクリレート官能性ウレアジオール:(式中、Rは水素で あるかもしくは1〜・6個の炭素原子を有するアルキル基である)。
(d)次の(メタ)アクリレート官能性ジオール:(式中、Rは水素であるかも しくは1〜6個の炭素原子を有するアルキル基である)。
特に好ましい(メタ)アクリレート官能性ジオールは、次式のジオール: H3 (以下、“2−グリセリルメタクリレートと呼ぶ)及び次式のジ(以下、“′l −グリセリルメタクリレービと呼ぶ)を包含する。
2−グリセリルメタクリレートを組み込んだポリウレタンポリマーは、米国特許 第4,786,657号に記載されている。
有利なポリウレタンを調製する場合に、ジイソシアネートは、連鎖延長剤、ポリ ジオール、トリオール及び(メタ)アクリレート官能性ジオールからの011基 の合計数に対するジイソシアネートからのNCOMの比が1未満、さらに好まし くは0.75〜0.86の範囲となるような量でもって用いられる6本発明の実 施において、連鎖延長剤の核部分、例えば、式X Rz YにおいてX又はYに よって表わされる部分は、この比を算出する目的に関して、ヒドロキシ基である と考えられる。
有利なポリウレタンを調製するための1つの好ましい手法に従うと、ジイソシア ネート、連鎖延長剤、トリオール及び(メタ)アクリレート官能性ジオールを適 当な非水性溶媒と合し、そしてその溶媒の還流温度で反応させる。溶媒の使用量 は、反応体のほぼ全量が溶媒中に溶解されるような十分な量の溶媒が使用される 限り、臨界的ではない。一般的に、本発明の実施において、反応混合物が30〜 60重量%の溶媒を含有するような十分な量の溶媒を使用するのが適当であると いうことが判明した6反応混合物には、その反応を促進するために、例えばジブ チル錫ジラウレートのような触媒を添加してもよい。一般的に、本発明を実施す るに当っては、有利なポリウレタンの100重量部に対して0.1〜1重量部の 触媒を使用するのが適当であるということが1′!1明した8反応の進行は、ジ イソシアネートからのNCOMのIR吸収(2250c+m−’ )を測定する ことによってモニタリングすることができる。この反応は、これらのNCO基の IR吸収をもはや検出することができなくなった場合に、完結したものとみなさ れる。
反応混合物中に存在する水の量を最小にするために、連鎖延長剤、ポリジオール 及びトリオールを、その他の反応体と合する前に、乾燥するのが有利である。連 鎖延長剤、ポリジオール及び[・ジオールを乾燥させるために用いられる特定の 技法は、臨界的ではなく、そしてこの技術分野におい一ζ公知な任意の適当な乾 燥法であることができる。乾燥法の一例として、水と共沸混合物を形成可能であ る溶媒に連鎖延長剤、ポリジオール及びトリオールを溶解することによって、溶 液を調製する。次いで、この溶液の一部分を留去してアルコールを共沸的に乾燥 する。一般的に、本発明を実施するに当っては、100重量部の溶媒に対して約 10重量部の溶液を留去するのが適当であるということが判明した。溶液の一部 分を留去した後、ジイソシアネート、(メタ)アクリレート官能性ジオール、任 意に追加の溶媒及び任意に触媒を溶液に添加することができる。
連鎖延長剤、ポリジオール及びトリオールを共沸的に乾燥するのに適当な溶媒の 例は、テトラヒドロフラン及びl・ルエンを包含する。
ジイソシアネート、連鎖延長剤、ポリジオール、トリオール、ソシて(メタ)ア クリレート官能性ジオール間の反応を実施するのに適当な溶媒の例は、上記した ものと同一の溶媒を包含する。
本発明の好ましい塩化ビニルコポリマーは、通常、50〜97重量%、さらに好 ましくは75〜85重量%の塩化ビニル含有量を有しており、そして80,00 0〜95.000の重量平均分子量及び21,000〜33.000の数平均分 子量を有している。本発明の特に好ましい強化ビニルコポリマーは、下記のもの を含む反応体から得られるものである。
(a)50〜97重量%の、次式の連鎖セグメントニー+CHIC1l← ■ I (b)0〜30重量%の、次式の連鎖セグメントニ■ (式中、R4は、1〜lO個の炭素原子を有するアルキル基である)。
(c)0.1〜20重量%の、次式の連鎖セグメント:H (式中、R1は、1〜10個の炭素原子を有するアルキレン基である)。
及び (d)0.1〜20重量%の、次式の連鎖セグメント:−+C)l Z CI− 暴 (式中、R,は、上記定義に同しであり、R6は、Hであるがもは、イオン化放 射線に対する露光に安定である結合基である)、ここて、“イオン化放射線に対 する露光に安定゛°とは、イオン化放射線に露光した時に、結合基が分断もしく は架橋反応に対して耐性を有していることを意味する。
本発明の実施において適当な結合基の例は、(式中、R1は、1〜12個の炭素 原子を有するアルキレン部分、5〜8個の炭素原子を有するシクロアルキレン部 分、である)を包含する。最も好ましくは、R4は−(CHz) zcHsであ り、R5は−CLC)ICI(s ’?’あり、R& u CL であり、そし てx、は−NIICII□CH,OC− である9本発明の特に好ましい塩化ビニルコポリマー及びそれらの合成は、参照 のために本願明細書に記載する米国特許第4.783.370号に詳細に記載さ れている。
本発明の磁性層は、イソシアネート架橋剤、第1及び第2のポリマー、そして磁 性顔料に加えて、1種もしくはそれ以上の常用の添加剤、例えば潤滑剤、研磨剤 、熱安定剤、酸化防止剤、分散剤、湿潤剤、帯電防止剤、抗真菌剤、抗細菌剤、 表面活性剤、塗布助剤、非磁性顔料などを、この技術分野において公知なプラク ティスに従って、含むこともできる。
特に好ましい部類に属する分散剤は、少なくとも1つの放射線架橋性部分及び、 少なくとも1つの一5OJ、0303M 、C00M及び(式中、Mは、H,L i、K、 Na又はNH4であり、そしてM、及びM8は、独立して、H,Li 、 Na、 K、 N)I4又は1〜6個の炭素原子を有する低級アルキル基か ら選ばれる分散部分を含む放射線硬化性分散剤を包含する。有利には、これらの 分散剤は、イオン化放射線に露光した時に、その他の放射線硬化性バインダ材料 と架橋可能である。
好ましい放射線硬化性分散剤は、例えば、次式によって表わされる。
式中、Rdは、放射線硬化性基を含む部分であり、nは1〜3であり、かつY上 の結合部位であってRdにより占有されないものは−H又は−ReO)1によっ て占有されており、ここで、Reは、直鎖もしくは分岐鎖の、1〜30個の炭素 原子を有するアルキル部分であり、 mは1〜10、好ましくは1〜5であり、そしてYは、直鎖、環状又は分岐鎖の 、1〜30個の炭素原子を有する脂肪族、芳香族又は脂環式炭化水素部分である 。
特に好ましい放射線硬化性ホスホリル化エステル分散剤の特定の例は、次式= (CL=CHCO→CHIC)I汽C)If) accHz刊CHCH函OP  (OH) 2C1h CH。
(式中、mは1〜IOであり、そしてnは1〜10である)を有する。
このような好ましい放射線硬化性分散剤及びそれらの調製は、参照のために本願 明細書に記載する米国特許第4,663,184号に詳細に記載されている。
もう1つの好ましい部類に属する分散剤は、次式によって例示されるホスホリル 化ポリオキソアルキルポリオールを包含する。
上式において、mは、1〜5の整数である。ホスホリル化ポリオキシアルキルポ リオールは、例えば、米国特許第4,889,895号に記載されている。
その他の好ましい分散剤は、エムコール(Emcal )分散剤、例えばニュー ヨーク州ニューヨーク市に所在するヴイトコ・ケミカル社(Witco Che mical+ Organic Division)から入手可能なエムコール クロライド、エムコールホスフェート及びエムコールアセテートを包含する。エ ムコール化合物は、次式によって例示されるポリプロポキシル化第4アンモニウ ムをヘースとするカチオン系表面活性剤X 上式において、Xは、ホスフェート、アセテート又はクロリドであることができ る。
分散剤は、もしもあるならば、単独で使用してもよくあるいはその他の分散剤と 組み合わせて使用してもよい。好ましくは、100重量部の磁性顔料に対して1 〜10重量部の、さらに好ましくは4〜7重量部の分散剤又は分散剤の組み合わ せを使用する。
本発明の磁気記録媒体を調製するための1つの好ましい手法に従うと、最初の段 階で、磁性顔料、第1のポリマー及び溶媒を磨砕して磁性分散体を形成する。ま た、任意であるけれども、この最初の段階で磨砕される成分が、分散剤、第1の ポリマーの放射線架橋性基の反応性を下げるための安定剤、そしてヘッドクリー ニング剤の全量もしくは一部分を含んでいてもよい、ヘッドクリーニング剤は、 もしもそれを使用するのであるならば、磁性分散体のその他の成分と合する前に 所望の寸法、数密度及び寸法分布を得るために溶媒中で別に磨砕し、次いで上記 のその他の成分と一緒に磨砕してもよい。
第1のポリマーだけの存在下において磨砕を行うことの利点は、磨砕に必要とさ れる溶媒の量を最小にできるというところにある。
例えば、磨砕に適当な本発明の磁性分散体は、40〜60重量%だけの、さらに 好ましくは45〜50重量%の溶媒を含有することができる。
最も好ましくは、磨砕に用いられる溶媒は、テトラヒドロフラン(”TIIF″ )と安定化量のブチル化ヒドロキシトルエン(“’BIIT″)の混合物である 。この技術分野において周知なように、BITは、TIIPがペルオキシドを形 成する傾向を下げるためにフリーラジカルスカベンジャーとしてTHFに添加さ れるのである。本発明の実施において、BITはまた、磨砕中における第1のポ リマーの放射線架橋性基の反応性の低下を助けるものと考察される。なお、“T HF”なる語は、それを以下で使用した場合、安定量のB)ITを有するテトラ ヒドロフランを意味するものであることを理解されたい。一般的には、磨砕の間 にケトン溶媒を使用するのを回避することが望ましい、11砕中にケトンの固体 が存在すると、高摩擦及び高粘着を特徴とする磁気記録媒体を生しる傾向がある 。磨砕は、好ましくは、セラミック製の磨砕媒体を使用して達成される。
次いで、第2の工程において、追加量の第1のポリマー(所望なら)、第2のポ リマー、イソシアネート架橋剤(使用するのなら)及び任意に追加の溶媒を層状 剪断条件下において磁性分散体中にブレンドする。任意であるけれども、この第 2の段階において、その他の常用の添加剤を分散体に添加してもよい。
好ましくは、得られる磁性分散体が50〜80重量%の溶媒を含有するように、 十分な量の追加の溶媒をこの第2の段階で磁性分散体に対して添加する。この第 2の段階で添加することのできる適当な溶媒の例は、THF 、メチルエチルケ トン、シクロヘキサノン、その他を包含する。この追加の溶媒は、しかし、最も 好ましくは、THFとシクロヘキサノンの混合物である。例えばシクロヘキサノ ンのようなケトン溶媒を使用することは第1の磨砕段階の間では望ましくないけ れども、シクロヘキサノンは、この第2のブレンド工程の間に、磁性分散体の乾 燥速度を低下させるために有利に添加することができる。一般的に、分散体の乾 燥を遅くすればするほど、磁性塗膜が平滑となる。好ましくは、第1及び第2の 工程の間に添加される溶媒の合計量が5〜15重量%のシクロヘキサノンを含有 するように、十分な量のシクロヘキサノンを使用する。シクロヘキサノンの量が より多量であると、可塑化がおこったり、得られる磁性層において不快な臭気が 残ったりすることが可能である。他方において、もしもより少ない量のシクロヘ キサノンを使用すると、磁性分散体があまりにも象、速に乾燥することが可能で ある。
追加の成分を層状剪断条件下に添加する場合に、層状剪断の最適速度は、一般に 、“聴音(roar)n法を使用して決定することができる。この手法に従うと 、分散体を混合する場合にその分散体から音”が聞こえてくるようになるまで、 剪断速度が徐々に増加せしめられる。この”音”は、空気が分散体中に捕捉され るようになってきていることを示すものである。次いで、°“音”がちょうど消 えるまで剪断速度を低下させることによって、最適剪断速度を得る。
追加の成分を添加する場合には、最適な剪断速度を得るために、剪断速度を時々 調整することが必要になってくる。
追加の反応体を磁性分散体中にブレンドした後、その磁性分散体を次いで非磁性 支持体上に塗布する。任意の常用の塗布法、例えばグラビア塗布法、反転グラビ ア塗布法又はナイフ塗布法を使用して、非磁性支持体上 布後の支持体を磁界内を通過させて磁性顔料を配向させ、そして、配向の完了後 、塗膜を乾燥し、必要に応してカレンダー処理し、そして次に、好ましくは、イ オン化放射線で硬化させる。
放射線硬化は、この技術分野において周知のプラクティスに従って、任意のタイ プのイオン化放射線、例えばコバルト60ガンマ線、電子ビーム線又は紫外線を 使用して達成することができる。好ましくは、放射線硬化は、125〜400k eV、好ましくは160〜190keVのエネルギーを有する電子ビーム線を1 〜10Mrad、さらに好ましくは6〜3 Mrad使用して達成される。電子 ビーム線は周囲条件下あるいは不活性雰囲気中で発生させることができるけれど も、オゾン量を最小値に保ちかつ硬化の効率を増加させるために、安全尺度とし ての不活性雰囲気を使用するのが有利である。゛不活性雰囲気”とは、煙道ガス 、窒素又は貴ガスを含みかつ500パーツ・パー・ミリオン(”ppm”)未満 の酸素含有量を有する雰囲気を意味する。好ましい不活性雰囲気は、75ppI ++未満の酸素含有量を有する窒素雰囲気である。
イソシアネート架橋剤を分散体に対して添加するとすぐに、そのイソシアネート 架橋剤のNCOlが、ポリウレタンポリマーのヒドロキシ基、そして塩化ビニル コポリマーと架橋を開始するであろう。
また、好ましくは、この架橋反応を促進するために、第2のブレンド工程の間に 分散体に対して触媒を、適当な触媒量で、添加してもよい、触媒は、NGO部分 とヒドロキシ部分の反応を触媒するためにこの技術分野で公知な任意の触媒であ ることができるけれども、とりわけ有利な触媒は、ジブチル錫ジアクリレート( 以下、“DBTDA”)である。一般的に、本発明を実施するに当っては、10 0重量部の磁性顔料について0.02〜0.2重量部のDBTDAを使用するの が適当であることが判明した。
有利なことに、DBTD^触媒は、NGO部分とヒドロキシ部分の間の架橋反応 を促進するばかりではなくて、イオン化放射線に露光した時、その他の放射線硬 化性バインダと架橋することも可能である。
DBTDAは、その他の放射線架橋性バインダ材料と架橋した場合、磁性層から 経時的ににしみ出てくる傾向をその他の触媒に比較して著しく低下するばかりで はなくて、さらに、改良された弾性率を存する磁性層を提供する。 DBTI) ^はまた、もう1つの利点として、先に塩化ビニルコポリマーと関連して存在し たもう1つの問題点を解決する。本発明者らの研究により明らかになったことと して、塩化ビニルコポリマーは、イオン化放射線、例えば電子ビーム線に露光し た時、脱塩酸反応を被る傾向を有している。磁性分散体中にDBTDAを存在せ しめた場合、DBTDAを有しない磁性分散体と比較して、塩化ビニルコポリマ ーが露光により脱塩酸反応を被る傾向が実質的に低下せしめられる。
DBTDAは、アクリル酸及びジブチル錫オキシドの混合物をトルエン中で還流 し、そして次に共沸蒸留によって水の副反応生成物を除去することによって合成 することができる。
゛ この反応は、次のような反応式によって表わすことができる。
本発明の別のB様は、第1及び第2の主たる表面を有する非磁性支持体を含む磁 気記録媒体である。第1の主表面上に磁性層が設けられ、また、第2の主表面上 にバックコーティングが設けられる。
バックコーティングは、第1及び第2のポリマーを含みかつ任意にイソシアネー ト架橋剤を含む上記したようなバインダ材料から得られた硬化せしめられたポリ マーバインダを有する。有利なことに、本発明のバックコーティングは、イソシ アネート硬化法、放射線硬化法あるいはイソシアネート及び放射線硬化法の両方 を使用して硬化させることができる。
本発明のバンクコーティングは、第1のポリマー、第2のポリマー及びイソシア ネート架橋剤のほかに、1種もしくはそれ以上の常用の添加剤、例えば潤滑剤、 研磨側、熱安定剤、酸化防止剤、分散剤、湿潤剤、帯電防止剤、殺真菌剤、殺細 菌剤、塗布助剤、非磁性顔料、その他を、この技術分野において公知なプラクテ ィスにしたがって有していてもよい。
本発明の特に好まし7い1態様において、磁性層及びバンクコーティングのそれ ぞれは、第1及び第2のポリマー及び任意にイソシア2−ト架橋剤を含む上記し たようなバインダ材料から得られた硬化ポリマーバインダを有している。
次いで、本発明を下記の実施例に関して詳細に説明する。
例1 本例では、本発明のポリウレタンポリマーの調製を説明する。3Iのスプリット レジンフラスコに、オーバーヘッド式の機械PA、 拌H1温度計、捕集フラス コ付きの蒸留ヘッド、そしてストッパを装備した。蒸留ヘッドには、反応混合物 を不活性雰囲気下で保持するために、N2装入管を装備した。フラスコに、52 .50gの1.4−シクロヘキサンジメタツール、25.58gのグリセロール 、 424.70gのポリジオール(TeraLhane 1000)及び18 66.30 gのTHFを装填した。
混合物を攪拌しながら還流まで加熱し、そして、ポリオール混合物を共沸的に乾 燥するために、222.39 gのTHFを留去した。溶液を40℃まで冷却後 、18.20gのグリセリルメタクリレート、279.82 gの1.1−メチ レンビス(4−インシアナトシクロヘキサン)及び12滴のジメチル錫ジラウレ ートを反応フラスコに添加した。溶液を還流まで加熱し、そして還流で2時間保 持した。この間に、痕跡量の残留イソシアネートを赤外分析によって検出可能で あった。追加の30.76 gの1.1−メチレンビス(4−イソシアナトシク ロヘキサン)を溶液に添加した。溶液を還流まで加熱し、そして還流で30分間 にわたって保持し、次いで室温まで冷却し、そして−晩じゅう攪拌しながら室温 で保持した。得られたポリウレタンポリマーは、TIIF中で0.42d1/  ffiの固有粘度、−1,6°CのTg、10.889の数平均分子量、125 .986の重量平均分子量、11.57の多分散度、 のOH当量、そして の メタクリレート当量を有していた。
例2 本例では、本発明の塩化ビニルコポリマーの調製を説明する。150gの塩化ビ ニル、ヒドロキシプロピルアクリレート及びブチルアクリレートのターポリマー (ワラカー・ヒエミー社からVinnol E22−48八として得た)を4首 フラスコ内の450gのTHFに添加した。この混合物を、上記ターポリマーの 全量を溶解するために70°Cに加熱する一方で、機械的に攪拌した1次いで、 溶液をさらに脱水するために、80°Cで共沸蒸留を行うことによって溶媒の1 5%を除去した。
次いで、温度を70’Cまで冷却し、そして下記の試薬を記載の順序で添加した :o、1sgのフェノチアジン、0.11gのジブチル錫ジラウレート、そして 9.0gのイソシアナトエチルメタクリレート。得られた反応物を乾燥窒素雰囲 気下で70゛Cで2時間保持し、その後で反応を完了した。反応生成物は、ヒド ロキシ側基及び放射線硬化性メタクリレート側基を有するアクリレート化樹脂の 均質な溶液であった。
この手法でば、ターポリマーのヒドロキシル基の約30%がメタクリレート化モ し、ぬられた。
例3 本例では、放射線硬化性のホスホリレート化エステル分散剤の調製を説明する。
1785gのポリ燐酸(ppa)を、7000 gのプロポキシル化部分アクリ レート化ポリエーテル(ダイヤモンド・シャームロ・ツク・ケミカル社製のPh oLomer 4171)及び8.1gのフェノール系酸化防止剤を入れた12 .iの丸底フラスコに添加した。ppaを70分間にわたって添加し、また、そ の間、バッチ温度を約70〜90°Cでコントロールした。ppaの添加中、少 量の不溶分の存在が認められたけれども、反応が終結に向かっていくなかで消失 した。ppaを完全に添加し終えた後、反応フラスコを95°Cに加熱し、そし てその温度で3時間保持した0反応を93°Cで継続し、そして、その温度で、 攪拌しながら、3〜4時間保持した。
ハツチを約80’Cに冷却し、そして1.5!の脱イオン水を添加し、その後に 約32のトルエンを添加した。71ノチを1時間にわたって混合し、沈降を生ぜ しめた。水相(約1.1E)をフラスコからデカンテーションした。第2の水洗 のために1j2の水をバ・ノチに添加し、その後に攪拌を停止し、ハツチを沈降 させ、そして約1.II!、の水をデカンテーシヨンで除去した。
この時点で、水/トルエン共沸混合物の留去によって水を除去するために、フラ スコに乾燥空気流を吹き込みながら、ツマ・7チを80°Cに加熱した。蒸留を 停止し、/Nソチを一晩かけて沈降させ、その後、追加の300111!の水を 留去した。共沸7N、留を再び開始したところ、95〜112’Cのバッチ温度 で、55m2以上の水が除去せしめられた。ノイ、ソチをほぼ室温まで冷却した 。最終的なバ・ソチは、澄明であり、そして9830 gが、固形分77.4% として、得られた。
例4 本例では、DBTD^の調製を説明する。24.89 g (0,1モル)のシ フ゛チル錫オキシド及び13.7cm’ (0,2モル)の混合物をトルエン( 400c+1’)中で還流した。1時間の還流後、ディーン・スターク(Dea n 5tark)装置を使用して1.8dの水を共沸的に分離した。溶媒を除去 したところ、36.1g (96%)の生成物が得られた。このものlま、澄ん だ淡黄色の液体であり、さらに精製し2ないで使用した。
例5 下記の成分から磁性分散体を調製した。
チャージ( 分散剤溶液(例3からの放射線硬化性ホスホリレート2.0化エステル分散剤、 トルエン中で固形分75%で)芳香族ホスファイト酸化防止剤−0,01塩化ビ ニルコポリマー溶液(例2からの塩化ビニルコ 10ポリマー、THF中で固形 分30%で)磁性酸化物 25 ゛0チバーガイギ−社からlrgaphos 168として商業的に入手可能な 酸化防止剤 T肝、芳香族ホスファイト、分散剤溶液及び塩化ビニルコボl7778液を大型 ブレードのミキサ中で合し、そして1500rpmで15分間にわたって混合し た。磁性酸化物及びアルミナを添加し、2000rpmでさらに2時間にわたっ て混合を継続した0次いで、没食子酸プロピルを添加し、そして2000rpm でさらに30〜60分間にわたって混合を継続した0次いで、混合した成分を水 平型ミルに装填し、ガラス製の磨砕媒体を使用してスムースになるまでくりかえ し磨砕した。
得られた磁性分散体を最初に篩にかけてその分散体を磨砕媒体から分離し、次い で磨砕くずを除去するためにフィルターにかけた。
次いで、磁性分散体を下記のような追加の成分(記載の量で)とDBTDA 0 .0290 ステアリン酸ブチル 0.3520 THP 1・O イソシアネート架橋剤溶液(CB−601,PMアセテート中 1.8で固形分 60%で) このサンプル(サンプル5A)の場合、層状剪断条件下、追加の成分を徐々に、 記載の順序で、分散体に添加した。イソシアネート架橋剤の添加後、層状剪断条 件下、サンプルを大型ブレードのミキサ中でさらに10分間混合した。次いで、 サンプルを、コロナ処理でプライマ処理したポリエチレンテレフタレート(”P ET”)支持体の片面上に塗布した。PET支持体の別の面には、この技術分野 で公知のプラクティスに従って通常のバックコーティングを施した9例えば、米 国特許第4 、328 、935号を参照されたい、塗布後、クワイエタイゼー ション(quieti zation)のため、サンプルを磁界内を通過させた 0次いで、サンプルを乾燥し、よって、PUT支持体上に乾燥磁性層を形成させ た。乾燥後、サンプルの磁性層をカレンダー処理した。
例6 前記例5の手法に従って、但し、カレンダー処理後、得られた磁気記録テープに 7 Mradの電子ビーム線を175 KeVで照射して、磁気記録テープ(サ ンプル6^)を調製した。
例7 前記例5の手法に従って、但し、(1)カレンダー処理後、得られた磁気記録テ ープに7 Mradの電子ビーム線を175にeνで照射しかつ(2)チャージ ■に下記の成分を含ませて、磁気記録テープ(サンプル7A)を調製した。
チャージ■ DBTDA O,0290 ステアリン酸ブチル 0.3520 ミリスチン酸 0.3520 例8 磁気記録媒体(比較サンプル8A)を下記のような材料を使用して調製した。
チャージ八 重量部 メチルエチルケトン 48・7 シクロへキサノン 29・3 針状のコバルト封入磁性酸化鉄 100.0チヤージB シクロへキサノン 4.0 メチルエチルケトン 17.3 シクロへキサノン 3.5 酸化アルミニウム粉末 7.9 ミリスチン酸 3.5 ミリスチン酸ブチル 1,3 チヤージAの成分を合し、そして、大型ブレードのミキサ中で、均−な混合物が 得られるまで一緒に撹拌した0次いで、このプレミックスにチャージBを添加し 、そしてスラリーが均一になるまで混合を維持した0次いで、このプレミックス をサンドミル中でサンドミル媒体の存在において磨砕することによって、塗布を 行うのに適当な分散体を得た。磁性分散体がスムースであると判断されたところ で、チャージCの成分から調製したところの予め調製しておいた分散体を磁性分 散体に添加した。チャージCを添加した後、磁性分散体を追加の1バスについて 磨砕して均質物を得た。磨砕後、磁性分散体を篩にかけてその磁性分散体をサン ドミル媒体から分離し、濾過し、そして塗布の用意をした。塗布の直前に、チャ ージDの成分を添加し、そして、均一性を保証するため、分散体を混合し、次い でフィルターにかけた。次いで、この磁性分散体を予めコロナ処理を施した14 .0am厚の二軸配向ポリエステルフィルム上に乾燥膜厚170−180 ミイ クロインチで塗布した。予めコロナ処理を施したフィルムには、例えばこの技術 分野における当業者に公知のもののようなバックコート層を予め塗布しておいた 。塗布後のフィルムを磁界内を通過さセて針状磁性粒子をマシーン方向に配向さ せ、よって、被膜の長手方向記録特性を最適化した0次いで、得られた磁気記録 テープをオーブン中で加熱して揮発性物質を駆出し、そしてカレンダー処理して 非常に平滑な磁気記録表面を提供した。
例9 す7フル5A、 6A、 7A及び比較サンプル8Aのインストロン弾性率及び 曲げ弾性率を一次減法に従って測定した。この手法によると、ハノクコ−1−を 有しない非磁性支持体1に磁性層を形成することによって磁気テープのサンプル を調製する。磁性層の弾性率MLを磁気テープの弾性率Mアと被覆を有しない非 磁性支持体の弾性率M、の差として計算する。ずなわち、M t =M t M  sである。
すべての弾性率をインストロン1122フレームモデルで測定した。
それぞれのサンプルの厚さ及び幅を測定し、そして次のような試験条件を設定し た:ゲージ長さを6インチ、クロスヘッド速度を1インチ/分、概略の変位値を 0.76インチ、データスピードを9ポイント/秒、そしてフルスケール荷重を IOボンド、弾性率値を引張りモードで測定し、そして原点に最も近い応力−歪 曲線の最長直線部分の最小スクエアフィツト(least 5quare fi t)の傾きを考慮することにより決定した。計算された弾性率値をそれぞれのサ ンプルの直角度(スクエアネス)ともども次の表に記載する。
サンプル インストロン弾性率 曲げ弾性率 直角度(X 10hプサイ) ( XIO’プサイ)(Φr/φm)5A 1.03 1.4 0.87 6A 1.75 2.36 0.89 7A 1.22 1.65 0.89 8A 1.03 1.4 0.85 例10 本発明のポリウレタンポリマーを次のようにして調製した。3fのスプリットレ ジンフラスコに、オーバーヘッド式の機械撹拌器、温度計、捕集フラスコ付きの 蒸留ヘッド、そしてストッパを装備した。蒸留ヘッドには、反応混合物を不活性 雰囲気下で保持するために、N2装人管を装備した。フラスコに、2.46重量 部の1.4−シクロヘキサンジメタツール、1.96重量部のトリメチロールプ ロパン、22.2重量部のTerathane 1000及び76.0重量部の TI(Fを装填した。混合物を撹拌しながら還流まで加熱し、そして、ポリオー ル混合物を共沸的に乾燥するために、TIIFの約15%を留去した。混合物を 40°Cまで冷却後、0.95重量部のグリセリルメタクリレート、14.2重 量部の1.■−メチレンビス(4−イソシアナトシクロヘキサン)及び0.01 重量部のジメチル錫ジラウレートを反応フラスコに添加した。
溶液を還流まで加熱し5、そして還流で2時間保持した。得られたポリウレタン ポリマーは、TIIF中で0.35の固有粘度、−29°CのTg、11.00 0の数平均分子M、31,000の重量平均分子量、2.8の多分散度、] 、  600の011当量、そして7,000のメタクリレート当量を有していた。
例11 下記の成分から磁性分散体を調製した。
没食子酸プロピル 0.02 バリウムフエライト too、。
追加のTI−IF 15.5 THF及び分散剤溶液を大型ブレードのミキサ中で合し、そして1500rpm で15分間にわたって混合しまた。次いで、磁性酸化物及びアルミナを徐々に添 加し、3000rp麟でさらに3時間にわたって混合を継続した。次いで、塩化 ビニルコポリマー溶液及び没食子酸プロピルを添加し、そして3000rpmで さらに60分間にわたって混合を継続した1次いで、ミキサの内容物を高剪断下 に30分間にわたって混合した。このミキサの内容物を水平型ミル中に装填する 直前、追加のTIIFを添加した。次いで、バッチを水平型ミルに装填し、セラ ミンク製の磨砕媒体を使用してスムースになるまでくりかえし、磨砕した。
得られた磁性分散体を最初に篩にかけてその分散体を磨砕媒体から分離し、次い で磨砕くずを除去するためにフィルターにかけた。
次いで、磁性分散体を下記のよ・うな追加の成分(記載の1で)とチャージ■ 成 分 重量部 ミリスチン酸 1.5 ステアリン酸ブチル 0.63 DBTD^ 0.14 このサンプル(サンプル11A)の場合、層状剪断条件下、それぞれの成分を徐 々に、記載の順序で、サンプルに添加した。最終成分の添加後、層状剪断条件下 、サンプルを大型ブレードのミキサ中でさらに15分間混合した。次いで、サン プルをポリエチレンテレフタレ−ト(”PET“)支持体の片面上に塗布した。
PET支持体の別の面には、この技術分野で公知のプラクティスに従って通常の バックコーティングを施した。例えば、米国特許第4,328,935号を参照 されたい。塗布後、クワイエタイゼーンヨンのため、サンプルを磁界内を通過さ せた。次いで、サンプルを乾燥し、よって、PUT支持体上に乾燥磁性層を形成 させた。乾燥後、サンプルの磁性層をカレンダー処理し、次いで8 Mradの 電子ビーム線を175 KeVで照射した0次いで、得られた磁気記録テープの インストロン弾性率及び曲げ弾性率を一次減法に従って測定した。結果を次の表 で報告する。
インストロン弾性率 曲げ弾性率 (X 10h プサイ) (X 10”プサイ)0.586 0.791 例12 本例では、ヒドロキシ基及び放射線架橋性メタクリレート基を有するポリウレタ ンポリマー(サンプル12A)の調製を説明する。3ffiのスプリットレジン フラスコに、オーバーヘッド式の機械撹拌器、温度計、捕集フラスコ付きの蒸留 ヘッド、そしてストッパを装備した。蒸留ヘッドには、反応混合物を不活性雰囲 気下で保持するために、N2装入管を装備した。フラスコに、39.90 gの 1,4−シクロヘキサンジメタツール(以下、”CHDM” ) 、19.44  gのグリセロール、322.77 gのポリジオール(Terathane  1000)及び1418.40 gのT)IFを装填した。混合物を撹拌しなが ら還流まで加熱し、そして、ポリオール混合物を共沸的に乾燥するために、16 4 gのTHFを留去した。混合物を60°Cまで冷却後、13.83 gのグ リセリルメタクリレート、212.46 gの1.1−メチレンビス(4−イソ シアナトシクロヘキサン)(以下、”HMDI” )及び9滴のジメチル錫ジラ ウレートを反応フラスコに添加した。溶液を還流まで加熱し、そして還流で2時 間保持した。この間に、残留イソシアネートの不存在を赤外分析によって検出可 能であった。
得られたポリウレタンポリマーは、THF中で0.33dl#!の固有粘度、− 14,6°CのTg、to、049の数平均分子量、41 、057の重量平均 分子量、4.09の多分散度、1 、538の01(当量、そして7,047の メタクリレート当量を有していた。
例13 ヒドロキシ基及び放射線架橋性メタクリレート基を有するポリウレタンポリマー (サンプル13A)を前記例12に記載の手法に従って、但し、ポリウレタンポ リマーに27.4重量%の)1MD[、3,1重量%のグリセロール、2.3重 量%のグリセリルメタクリレート、そして67.2重量%のTerathane  1000を含ませて、調製した。
得られたポリウレタンポリマーは、THF中で0.41d1/ ffiの固有粘 度、−50℃のTg、11 、059の数平均分子量、46,562の重量平均 分子量、4.21(7)多分散度、1.742 (7)011当量、そしテア、 020 (7)/ タフIJ レート当量を有していた。
例14 ヒドロキシ基及び放射線架橋性メタクリレート基を有するポリウレタンポリマー (サンプル14A)を前記例12に記載の手法に従って、但し、ポリウレタンポ リマーに34.9重量%の■問1.4.8重量%のCHDM、 3.1重量%の グリセロール、4.2重量%のグリセリルメタクリレート、そして53.0重量 %のTerathane 1000を含ませて、調製した。
得られたポリウレタンポリマーは、T)IF中で0.44a#!の固有粘度、− 17”CのT、、9,383の数平均分子量、38.336の重量平均分子量、 4.09の多分散度、1.627のOH当量、そして3,823のメタクリレー ト当量を有していた。
例15 ヒドロキシ基及び放射線架橋性メタクリレート基を有するポリウレタンポリマー (サンプル15^)を前記例12に記載の手法に従って、但し、ポリウレタンポ リマーに45.6重量%のHMDI、 15.7重量%のCHDM、 3.1重 量%のグリセロール、2.3重量%のグリセリルメタクリレート、そして33. 3重量%のTeraLhane 1000を含ませて、調製した。
得られたポリウレタンポリマーは、TIIF中で0.32d1/ffiの固有粘 度、L 473の01(当量、そして6,963のメタクリレート当量を有して いた。
例16 前記例12〜例15に記載のポリウレタンポリマーを使用して磁気記録テープを 調製した。それぞれのサンプルに関して、次のような成分から磁気分散体を調製 した。
磁性酸化物 100 傘 デソト社(DeSoTo、 Inc、)から入手可能のDeSoTo 15 0■ 添加したTIIFの合計重量部、塩化ビニルコポリマー及びポリウレタン ポリマーと添加したTHFを含むこれらの成分を合し、そしてスムースになるま で磨砕した。得られた磁性分散体を複数個に分割して種々のPET支持体上に塗 布し、そしてそれぞれの塗布サンプルに2.3.5又は6 Mradの量の電子 ビーム線を照射した。
例17 前記例16に従って、但し、本発明のポリウレタンポリマーに代えてOH基を有 しない商業的に入手可能なメタクリレート化ポリウレタンポリマー(デソコ社か ら入手可能なりeSoTo 151)を使用して、磁気記録媒体(比較サンプル 17A)を調製した。
例18 前記例16及び17で調製した磁性膜のヤング率を測定した。結果を次の表に示 す。
例19 100部の前記例2の塩化ビニルコポリマー(THF中で固形分20%)及び5 部のDBTDAを含有する分散体をPET支持体上に塗布した。塗膜を乾燥し、 そして次に1.2.3.5又は7 Mradの電子ビーム線で硬化させた。比較 目的で、これと同一の手法を使用して、但しDBTDAを使用しないで、比較用 の塗膜を調製した。塗膜のヤング率を測定した。結果を次の表に示す。
5 290 32B 寧測定せず 上記のデータは、DBTDAを含有する塗膜はDBTD^不含の塗膜に比較して より高い弾性率を有するということを示している。
例20 前記例19に記載の実験の過程で、DBTD^不含の塗膜に照射を行った場合に は淡い褐色−1の塗膜の変色がひきおこされるということが観察された。この変 色は、電子ビーム線に露光したことの結果として、塩化ビニルコポリマーからH CIが発生せしめられたこと、すなわち、減成(分解)に原因があると考察され る。これとは対照的に、DBTDAを含有する塗膜は、電子ビーム線に露光して も変色を生じなかった。このことは、DBTDAが、照射によってひきおこされ る減成から塩化ビニルコポリマーを保護したことを示し7ている。
この現象をさらに研究するために、10dの標準メタニルイエロー(Metan il Yellow)溶液を320gの前記例2に従って調製した塩化ビニルコ ポリマーの4種類の別々のサンプルに添加した。メタニルイエロー溶液を4種類 のサンプルに添加した後、6.4gのDBTDAを1つのサンプルに、16gの DBTDAをもう1つのサンプルに、そして16gのアクリレート官能性芳香族 ウレタン(トルエンジイソシアネートとペンタエリトリトールトリアクリレート の反応によって得たもので、以下、′^FAtl″と呼ぶ)を第3のサンプルに 添加した0次いで、それぞれのサンプルを分割してPET支持体上に塗布し、そ して1,2.3.5又は7 Mradの電子ビーム線で硬化させた。
メタニルイエロー溶液は、10gの色素を50M1のTHF及びメタノールの1 :1溶媒ブレンドに添加することによって調製した0色素の添加後、溶液を1時 間にわたって放置し、その後、任意の残留している固体を濾過によって除去した 。メタニルイエローは、酸ベースの指示薬であって、酸の存在において紫色に変 色する。したがって、HCIが発生せしめられた場合、塗膜の色の変化として検 出することができる。
電子ビーム線の照射後、塗膜の吸光度を測定し、そして厚さに関して補正した。
結果を次の表に示す。
0 0.05? 0.059 0.00? 0.0571 0.3 0.059  0.008 0.112 0.95 0.051 0.01 0.753 1 .47 0.055 0.0135 1.025 1.86 0.050 0. 0076 1.977 2.08 0.057 0.018 2.25上記した データは、DBTDAを含有する塗膜の場合、吸光度の増加は実質的にないこと が観察されたことを示している。しかしながら、DBTDAを含有しないサンプ ルと常用の触媒を含有する触媒は、両方とも、放射線露光による吸光度の顕著な 増加を呈示した。このことば、電子ビーム線によってひきおこされる塩化ビニル ポリマーの減成に対してDBTDAが保護作用を有するという仮定を裏付けるも のである。
例21 100重量部の磁性酸化物、4重量部のホスフェート基含有放射線硬化性分散剤 (DeSoTo 150) 、 2.5重量部のエムコー・ルホスフエート、L 重量部のアルミナ、5重量部のカーボンブラック、12.5重量部の、前記例2 に従って調製した塩化ビニルコポリマー(THF中で固形分20%)及び3.1 重量部の放射線硬化性ポリウレタンポリマー(DeSoTo 151. TI( F中で固形分30%)を含む磁性分散体を種々の支持体上に塗布し、乾燥し、そ して2,3.5又は7 Mradの電子ビーム線で硬化させた。これと同一の手 法を使用して、但し分散体にo、7g重量部の[1BTD^を含ませて、その他 のサンプルを調製した。また、上記と同一の手法を使用して、但し分散体に2重 量部のDBTDAを含ませて、その他のサンプルを調製した。塗膜のヤング率を 測定した。結果を次の表に示す。
上記したデータは、特定照射量の電子ビーム線のとき、DBTDAを含有するサ ンプルはDBTDAを含有しないサンプルよりも高い弾性率を有するということ を示している。
例22 前記例11に従って、但し、チャージ■で8.2重量部のポリウレタンポリマー 溶液を使用して、磁気記録テープを調製した。
例23 下記の成分から磁性分散体を調製した。
成 分 重量部 没食子酸プロピル 0.05 エムコールホスフエート 2.0 バリウムフエライト 100.0 追加のTHF 15.0 THF 、分散剤溶液及びエムコールホスフェートを大型ブレードのミキサ中で 合し、そして1500rpmで15分間にわたって混合した0次いで、磁性酸化 物及びアルミナを徐々に添加し、そして3000rp−でさらに3時間にわたっ て混合を継続した0次いで、塩化ビニルコポリマー溶液及び没食子酸プロピルを 添加し、そして3000rp謡でさらに60分間にわたって混合を継続した。次 いで、ミキサの内容物を高剪断下に30分間にわたって混合した。ミキサの内容 物を水平型ミルに装填する直前に、追加のTIIFを添加した0次いで、バッチ を水平型ミルに装填し、セラミック製の磨砕媒体を使用してスムースになるまで くりかえし磨砕した。得られた磁性分散体を最初に篩にかけてその分散体を磨砕 媒体から分離し、次いで磨砕くずを除去するためにフィルターにかけた。
次いで、磁性分散体を下記のような追加の成分(記載の量で)とチャージ■ 成 分 重量部 ステアリン酸ブチル 0.65 THF 2B、0 シクロへキサノン 11.85 DBTD^ 0.15 このサンプル(サンプルIIA)の場合、層状剪断条件下、成分を徐々に、記載 の順序で、サンプルに添加した。最終成分の添加後、層状剪断条件下、サンプル を大型ブレードのミキサ中でさらに15分間混合した0次いで、サンプルをポリ エチレンテレフタレート(“PET ” )支持体の片面上に塗布した。PET 支持体の別の面には、この技術分野で公知のプラクティスに従って通常のバック コーティングを施した0例えば、米国特許第4,328.935号を参照された い。
塗布後、クワイエタイゼーションのため、サンプルを磁界内を通過させた0次い で、サンプルを乾燥し、よって、PET支持体上に乾燥磁性層を形成させた。乾 燥後、サンプルの磁性層をカレンダー処理し、次いで8Mradの電子ビーム線 を175 KeVで照射した。
本発明のその他の態様は、当業者であれば、本願明細書の開示内容を考察するこ とにより、あるいは本願明細書に開示の本発明を実施することにより、明らかと なるであろう、当業者であるならば、請求の範囲に記載の本発明の眞の範囲及び 精神を逸脱することなく、本願明細書に記載の原則の省略、改良及び変更を行う ことが可能である。
フロントページの続き (81)指定回 EP(AT、BE、、CH,DE。
DK、ES、FR,GB、GR,IE、IT、LU、MC,NL、PT、SE) 、0A(BF、BJ、CF、CG、 CI、 CM、 GA、 GN、 ML、  MR,NE、 SN。
TD、 TG)、 AT、 ALT、 BB、 BG、 BR,CA。
CH,CZ、 DE、 DK、 ES、 FI、 GB、 HU、JP、 KP 、 KR,LK、 LU、 MG、 MN、 MW、 NL、NO,NZ、 P L、 PT、 RO,RU、 SD、 SE。
SK、UA (72)発明者 マギー、ジョン エム。
アメリカ合衆国、ミネソタ゛55133−3427゜セントポール、ポスト オ フィス ボックス 33427 (番地なし) (72)発明者 エリス、リチャード ジェイ。
アメリカ合衆国、ミネソタ 55133−3427゜セントポール、ポスト オ フィス ボックス 33427 (番地なし) (72)発明者 モスビー、デラル ティー。
アメリカ合衆国、ミネソタ 55133−3427゜セントポール、ポスト オ フィス ボックス 33427 (番地なし) (72)発明者 アンダーソン、ジェフリー ティー。
アメリカ合衆国、ミネソタ 55133−3427゜セントポール、ポスト オ フィス ボックス 33427 (番地なし)

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.非磁性支持体上に施された磁性層を有する磁気記録媒体であって、前記磁性 層が、硬化せしめられたバインダ中に分散せしめられた磁性顔料を含み、そして 、前記硬化バインダが、(a)約60℃もしくはそれ以上のTgを有していて、 複数個のイソシアネート架橋性ヒドロキシ基及び複数個の放射線架橋性基を含む 第1のポリマー、及び (b)約25℃もしくはそれ以下のTgを有していて、複数個のイソシアネート 架橋性ヒドロキシ基及び複数個の放射線架橋性基を含む第2のポリマー、 を含みかつ、その際、前記第1のポリマーに対する前記第2のポリマーの重量比 が1:19〜19:1であるバインダ材料から導びかれたものである、磁気記録 媒体。
  2. 2.前記第1のポリマーが塩化ビニルコポリマーであり、そして前記第2のポリ マーがポリウレタンポリマーである、請求の範囲第1項に記載の磁気記録媒体。
  3. 3.前記ポリウレタンポリマーが1,000〜10,000のヒドロキシ当量及 び1,500〜20,000の放射線架橋性基当量を有しており、そして、前記 ポリウレタンポリマーが、 (a)約200未満の分子量を有する連鎖延長剤、(b)約200よりも多い分 子量を有していて、ポリウレタン反応体が20〜80重量%のポリジオールを含 むような量で用いられるポリジオール、 (c)トリオール、 (d)(メタ)アクリレート官能性ジオール、及び(e)ジイソシアネートであ って、前記連鎖延長剤、ポリジオール、トリオール及び(メタ)アクリレート官 能性ジオールからのOH基の合計数に対する該ジイソシアネートかのNCO基の 比が1未満であるもの、 を含むポリウレタン反応体から得られたものである、請求の範囲第2項に記載の 磁気記録媒体。
  4. 4.前記バインダ材料がさらに、前記硬化バインダ中における磁性顔料の分散を 補助するのに有効な量の放射線硬化性分散剤を有しており、そして、前記放射線 硬化性分散剤が、少なくとも1種の放射線硬化性部分及び少なくとも1種の、− SO3M3,−OSO3M,−COOM及び ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Mは、H,Li,K,Na又はNH4であり、そしてM1及びM2は、 独立して、H,Li,Na,K,NH4又は1〜6個の炭素原子を有する低級ア ルキル基である)からなる群から選ばれた分散部分を含む、請求の範囲第1項に 記載の磁気記録媒体。
  5. 5.前記放射線硬化性分散剤が次式により表される、請求の範囲第4項に記載の 磁気記録媒体: ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、mは1〜10であり、そしてnは1〜10である)。
  6. 6.前記バインダ材料がさらにイソシアネート架橋剤を含み、その際、前記第1 及び第2のポリマーからのOH基の合計数に対する該イソシアネート架橋剤から のNCO基のモル比が0よりも大である、請求の範囲第1項に記載の磁気記録媒 体。
  7. 7.前記バインダ材料がさらに、触媒量のジブチル錫ジアクリレートを有してい る、請求の範囲第6項に記載の磁気記録媒体。
  8. 8.前記バインダ材料が放射線で硬化せしめられたものである、請求の範囲第6 項に記載の磁気記録媒体。
  9. 9.磁気記録媒体を製造するためのものであって、下記の工程:(a)磁性顔料 と、約60℃もしくはそれ以上のTgを有していて、複数個のイソシアネート架 橋性ヒドロキシ基及び複数個の放射線架橋性基を含む第1のポリマーとを含む成 分混合物を溶媒中で磨砕して磁性分散体を形成し、 (b)磨砕後、約25℃もしくはそれ以下のTgを有していて、複数個のイソシ アネート架橋性ヒドロキシ基及び複数個の放射線架橋性基を含む第2のポリマー を前記磁性分散体中に配合し、その際、前記第2のポリマーの磁性分散体中への 配合は層状剪断条件下に行いかつ前記第2のポリマーに対する前記第1のポリマ ーの重量比を119〜19:1とし、 (c)上記工程(b)において得られた配合後の分散体を非磁性支持体上に塗布 し、 (d)塗布後、前記磁性顔料を磁界内で配向させ、(e)塗布後の支持体を乾燥 して前記非磁性支持体上に乾燥せる磁性層を形成し、そして (f)乾燥後、前記磁性層の表面をカレンダー処理すること、を含んでなる、磁 気記録媒体の製造方法。
  10. 10.前記第1のポリマーが塩化ビニルコポリマーであり、そして前記第2のポ リマーがポリウレタンポリマーである、請求の範囲第9項に記載の方法。
  11. 11.前記工程(a)の成分かさらに、前記硬化バインダ中における磁性顔料の 分散を補助するのに有効な量の放射線硬化性分散剤を有しており、そして、前記 放射線硬化性分散剤が、少なくとも1種の放射線硬化性部分及び少なくとも1種 の、−SO3M,−OSO3M,−COOM及び ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Mは、H,Li,K,Na又はNH4であり、そしてM1及びM2は、 独立して、H,L1,Na,K,NH4又は1〜6個の炭素原子を有する低級ア ルキル基である)からなる群から選ばれた分散部分を含む、請求の範囲第9項に 記載の方法。
  12. 12.前記放射線硬化性分散剤が次式により表される、請求の範囲第11項に記 載の方法: ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、mは1〜10であり、そしてnは1〜10である)。
  13. 13.前記工程(b)がさらに、前記第1及び第2のポリマーからのOH基の合 計数に対する該イソシアネート架橋剤からのNCO基のモル比が0よりも大とな るような、それに十分な量のイソシアネート架橋剤を前記磁性分散体中に配合す ることを含む、請求の範囲第9項に記載の方法。
  14. 14.前記工程(b)がさらに、触媒量のジブチル錫ジアクリレートを前記磁性 分散体中に配合することを含む、請求の範囲第13項に記載の方法。
  15. 15.カレンダー処理後、125KeV〜400KeVのエネルギーを有する電 子ビーム線を1〜10Mradで前記磁性層に照射する工程をさらに含む、請求 の範囲第9項に記載の方法。
  16. 16.カレンダー処理後、125keV〜400KeVのエネルギーを有する電 子ビーム線を1〜10Mradで前記磁性層に照射する工程をさらに含む、請求 の範囲第13項に記載の方法。
  17. 17.第1及び第2の主たる表面を有する非磁性支持体、該支持体の第1主表面 上に施された磁性層、及び前記支持体の第2主表面上に施されたバックコーティ ングを含む磁気記録媒体であって、前記バックコーティングが硬化せしめられた バインダを含み、そして、試硬化バインダが、 (a)約60℃もしくはそれ以上のTgを有していて、複数個のイソシアネート 架橋性ヒドロキシ基及び複数個の放射線架橋性基を含む第1のポリマー、及び (b)約25℃もしくはそれ以下のTgを有していて、複数個のイソシアネート 架橋性ヒドロキシ基及び複数個の放射線架橋性基を含む第2のポリマー、 を含みかつ、その際、前記第1のポリマーに対する前記第2のポリマーの重量比 が1:19〜19:1であるバインダ材料から導びかれたものである、磁気記録 媒体。
  18. 18.前記第1のポリマーが塩化ビニルコポリマーであり、そして前記第2のポ リマーがポリウレタンポリマーである、請求の範囲第17項に記載の磁気記録媒 体。
  19. 19.前記バインダ材料がさらに、前記硬化バインダ中における磁性顔料の分散 を補助するのに有効な量の放射線硬化性分散剤を有しており、そして、前記放射 線硬化性分散剤が、少なくとも1種の放射線硬化性部分及び少なくとも1種の、 −SO3M,−OSO3M,−COOM及び ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Mは、H,Li,K,Na又はNH4であり、そしてM1及びM2は、 独立して、H,Li,Na,K,NH4又は1〜6個の炭素原子を有する低級ア ルキル基である)からなる群から選ばれた分散部分を含む、請求の範囲第17項 に記載の磁気記録媒体。
  20. 20.前記放射線硬化性分散剤が次式により表される、請求の範囲第19項に記 載の磁気記録媒体: ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、mは1〜10であり、そしてnは1〜10である)。
  21. 21.前記バインダ材料がさらにイソシアネート架橋剤を含み、その際、前記第 1及び第2のポリマーからのOH基の合計数に対する該イソシアネート架橋剤か らのNCO基のモル比が0よりも大である、請求の範囲第1項に記載の磁気記録 媒体。
  22. 22.前記バインダ材料がさらに、触媒量のジブチル錫ジアクリレートを有して いる、請求の範囲第21項に記載の磁気記録媒体。
  23. 23.前記バインダ材料が放射線で硬化せしめられたものである、請求の範囲第 21項に記載の磁気記録媒体。
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