JP2842894B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
- Publication number
- JP2842894B2 JP2842894B2 JP1179670A JP17967089A JP2842894B2 JP 2842894 B2 JP2842894 B2 JP 2842894B2 JP 1179670 A JP1179670 A JP 1179670A JP 17967089 A JP17967089 A JP 17967089A JP 2842894 B2 JP2842894 B2 JP 2842894B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- binder
- magnetic recording
- recording medium
- group
- polyurethane
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Paints Or Removers (AREA)
- Magnetic Record Carriers (AREA)
Description
換特性及び走行耐久性の優れた磁気記録媒体に関する。
以下の針状強磁性粉末を適当な添加物(分散剤、潤滑
剤、帯電防止剤等)とともに結合剤溶液中に分散させて
磁性塗料をつくり、これをポリエチンテレフタレートフ
ィルム(非磁性支持体)に塗布してつくられている。
性粉末の分散性・充填性・配向性・磁性層の耐久性、耐
摩耗性、耐熱性、平滑性、非磁性支持体との接着性等が
あげられ、結合剤は非常に重要な役割を果たしている。
従来より用いられている結合剤としては、塩化ビニル・
酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル・酢酸ビニル・ビニル
アルコール共重合体、塩化ビニル・塩化ビニリデン共重
合体、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリロ
ニトリル・ブタジェン共重合体、ニトロセルロース、セ
ルロース・アセテート・ブチレート、エポキシ樹脂ある
いはアクリル樹脂等が使用されている。
による分子間水素結合により、他の樹脂と比べて強靭
性、耐摩耗性等の特性は優れているが、必ずしも満足で
きるものではない。
ンタイプのポリウレタン樹脂単独では、耐ブロッキング
性、耐熱性、走行安定性等の特性が劣る。このため、ポ
リウレタン樹脂とニトロセルロースあるいは塩化ビニル
・酢酸ビニル系共重合体との混合系が特に用いられてい
る。しかし、耐久性、耐摩耗性、走行安定性等の特性に
関しても、ビディオテープ、コンピューター用テープ、
フロッピーディスク等の高性能を要求される分野では、
未だ不充分である。
に、ポリイソシアネート化合物が硬化剤として用いられ
ている。ポリイソシアネート化合物との硬化性を高め、
磁気記録媒体の耐久性・耐摩耗性等を向上する目的で種
々のポリウレタン樹脂の開発がみなされている。
リセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリト
ール等の3官能以上の低分子量化合物を鎖延長剤の一部
あるいは全部に使用する方法あるいはポリウレタン樹脂
中にエポキシ基を導入しエポキシ基を開環し、水酸基を
生ぜしめる方法等、特殊な方法あるいは原料により側鎖
に水酸基を導入することが知られている。
を生じることがあるとか、製造工程が増える等の問題が
ある。これらのポリウレタン樹脂を磁気記録媒体の強磁
性粉末の結合剤として用いた場合の最大の問題点は、従
来、ポリウレタン樹脂が強磁性粉末の分散性が悪いとい
う欠点が、ポリイソシアネートとの硬化性を改良すれば
する程、大きくなることである。
上、高記録密度比のためより微粒子化した強磁性粉末を
磁性層中に高充填し、高配向することあるいは金属粒子
のようにより分散の困難な強磁性粉末を採用する等の方
策が取られている。
樹脂では満足できないのが現状である。
体の耐摩耗性、耐久性等を向上させるために硬化剤とし
て用いるポリイソシアネートとの硬化性を改良すればす
る程、磁性粒子の分散性が低下し、磁気記録媒体のS/N
比の向上、高記録密度化への要求を満足できない。
剤成分として、硬化剤との反応性が高く、かつ強磁性粉
末の分散性の良好なポリウレタン樹脂を用いることが提
案されている。すなわち特開昭62−226418号には、イソ
シアネート末端プレポリマーに3官能以上のポリカルボ
ン酸又はポリオールを酸成分又はアルコール成分に対し
て1〜20モル%共重合した分子量500〜5000の分岐状ポ
リエステルポリオールを反応させたポリウレタン樹脂を
含む磁気記録媒体が開示されている。しかしながら前記
イソシアネート末端プレポリマーやポリエステルポリオ
ールはいずれも分子量が大きく、ガラス転移温度(Tg)
も高いため、硬化剤との反応性は未だ不十分であった。
型性)を有し、かつ高度な耐久性を有する磁気記録媒体
を提供することを目的とする。
結合剤中に分散されてなる磁性層を設けた磁気記録媒体
において前記結合剤が両末端に少なくとも1個ずつイソ
シアネート基を有し、ガラス転移温度(Tg)が0℃以上
のポリウレタン(A)と末端に少なくとも1個ずつの合
計3個以上のOH基を有し、ガラス転移温度(Tg)が−30
℃未満の化合物(B)とを反応させて得られた末端に少
なくとも1個ずつの合計3個以上のOH基を有する結合剤
(C)及びポリイソシアネート化合物(D)を含むこと
を特徴とする磁気記録媒体によって達成できる。
を有するポリウレタン(A)を用いて結合剤の機械的強
度を上げ、耐久性を向上させると共に、両末端にTgが−
30℃以下のOH基含有化合物(B)を結合させることによ
り、分る運動性の高い硬化剤と反応しやすいOH基を有す
るポリウレタン(C)が得られ、この結合剤がポリイソ
シアネート(D)と強固に反応することによって分散性
がよく、平滑性に優れ、高度な耐久性を有する磁気記憶
媒体が得られる。
(A)は重量平均分子量wが1万〜10万、好ましくは
4万〜6万で極性基は−SO3M、−OSO3M、−PO3M2、−OP
O3M2、−COOM、−NR2、 (ここでMは水素、アルカリ金属、アンモニウム基を示
し、Rはアルキル基、Xはハロゲン原子を示す)である
ことが好ましい。更にエポキシ基、OH基が存在すること
が好ましい。これらの極性基の量はポリマー1g当り1×
10-5〜50×10-5当量、好ましくは2×10-5〜20×10-5当
量である。
造でき、またその具体例は以下の通りである。
ポリオール、ポリカーボネートポリオールなどのポリオ
ールと有機ジイソシアネート化合物及び鎖延長剤として
低分子ジオールを反応させ、ポリウレタンを合成する。
この際、ポリオール、ジオールとジイソシアネート化合
物のモル比を調整することにより末端がイソシアネート
のポリウレタンを得ることができる。
載されている公知の方法で合成できる。
上であること及び末端がイソシアネート基であることが
特徴である。Tgが0℃末端では硬化性は高くなるが全体
の力学強度が低く、耐久性を向上できない。又末端のイ
ソシアネート基は後述する化合物(B)を結合するため
の官能基である。
(B)は分子量が300〜1500、−OH基は1分子当り3個
以上、分岐数1〜5で骨格としてはTgが−30℃以下の炭
化水素、ポリエステル、ポリエーテルが好ましい。
が結合している分岐鎖の運動性が低く硬化性が不充分で
耐久性が低下する。分子量が1500以上になると系全体の
Tgが低下し耐久性が低下する。従って前記のポリウレタ
ン中心部のTg、強度を低下させることなく末端に結合す
る−OH基の運動性を高め、硬化性を向上させるためには
上記の範囲の化合物が好ましい。
リウレタン(A)と化合物(B)を反応させることによ
り得られる。
ウレタンの含有量は、全結合剤に対して10〜70重量%で
あり、好ましくは、15〜400重量%である。結合剤中の
上記ポリウレタンの含有量が上記範囲にりも少ないと、
走行性、耐久性が不良となり、また、上記範囲よりも多
いと、ヘッド汚れなど走行性不良となり易い。
ソシアネートとしては、一分子中にイソシアネート基を
二個以上有する化合物である。このようなポリイソシア
ネートとしては、例えば、トリレンジイソシアネート、
4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネー
ト、ナフチレン−1,5−ジイソシアネート、ο−トルイ
ジンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、
トリフェニルメタントリイソシアネート等のイソシアネ
ート類、これらイソシアネート類とポリアルコールとの
反応生成物、及び、これらイソシアネート類の縮合によ
って生成したポリイソシアネート等を挙げることができ
る。上記ポリイソシアネート類は、例えば、日本ポリウ
レタン工業(株)から、コロネートL、コロネートHL、
コロネートEH、コロネート2030、コロネート2031、コロ
ネート2036、コロネート3015、コロネート3041、コロネ
ート2014、ミリオネートMR、ミリオネートMTL、ダルト
セック1350、ダルトセック2170、ダルトセック2280、武
田薬品工業(株)から、タケネートD−102、タケネー
トD−110N、タケネートD−200、タケネートD−202、
住友バイエル(株)から、スミジュール−N75、西独バ
イエル社から、デスモジュールL、デスモジュールL、
デスモジュールIL、デスモジュールN、デスモジュール
HL、大日本インキ化学工業(株)から、バーノック−D8
50、バーノックD802、などの商品名で販売されている。
記ポリイソシアネートのイソシアネート基(−NCO)の
総当量数が、結合剤中の前記ポリウレタンの水酸基の総
当量数の2〜100倍、好ましくは5〜50倍、特に好まし
くは10〜30倍となるような量であることが好ましい。結
合剤中におけるポリイソシアネートの含有量が、上記範
囲よりも少ないと、磁気記録媒体の貼りつき、目詰ま
り、ガイドポール汚れ、等の走行特性が劣化し、電磁変
換特性も低下し、また、上記範囲よりも多いと、スチル
等の走行耐久性が劣化する場合がある。
タンと共に他の結合剤を併用してもよい。併用できるそ
の他の結合剤としては特に制限はなく、従来磁気記録媒
体用の結合剤として使用されている公知の熱可塑性樹
脂、熱硬化性樹脂、反応型樹脂、及びこれらの混合物を
使用することができる。全結合剤に対して前記ポリウレ
タンは10〜70重量%併用できる結合剤は20〜60重量%、
ポリイソシアネートは10〜50重量%であることが好まし
い。
平均分子量が1万〜30万、程度のもので、例えば、塩化
ビニル酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル塩化ビニリデン
共重合体、塩化ビニルアクリロニトリル共重合体、アク
リル酸エステルアクリロニトリル共重合体、アクリル酸
エステル塩化ビニリデン共重合体、アクリル酸エステル
スチレン共重合体、メタアクリル酸エステルアクリロニ
トリル共重合体、メタアクリル酸エステル塩化ビニリデ
ン共重合体、メタアクリル酸エステルスチレン共重合
体、ウレタンエラストマー、ナイロン−シリコン系樹
脂、ニトロセルロース−ポリアミド樹脂、ポリンフッ化
ビニル、塩化ビニリデンアクリロニトリル共重合体、ブ
タジエンアクリロニトリル共重合体、ポリアミド樹脂、
ポリビニルブチラール、セルロース誘導体(セルロース
アセテート、セルロースダイアセテート、セルロースト
リアセテート、セルロースプロピオネート、ニトロセル
ロース等)、スチレンブタジエン共重合体、ポリエステ
ル樹脂、クロロビニルエーテルアクリル酸エステル共重
合体、アミノ樹脂、各種の合成系の熱可塑性樹脂等が挙
げられる。これらの熱可塑性樹脂のうち、塩化ビニル系
(共)重合耐、塩化ビニルデン系(共)重合体、ニトロ
セルロースが好ましい。
塗布液の状態では20万以下の分子量であり、塗布、乾燥
後に加熱することにより、分子量が極めて大きくなるも
のであり、例えば、フェノール樹脂、フェノキシ樹脂、
エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹
脂、シリコン樹脂、アクリル系反応樹脂、エポキシ−ポ
リアミド樹脂、ニトロセルロースメラミン樹脂、高分子
量ポリエステル樹脂とイソシアネートプレポリマーとの
混合物、メタクリル酸塩共重合体とジイソシアネートプ
レポリマーの混合物、ポリエステルポルオールとポリイ
ソシアネートとの混合物、尿素ホルムアルデヒド樹脂、
低分子量グリコール/高分子量ジオール/トリフェニル
メタントリイソシアネートの混合物、ポリアミン樹脂及
びこれらの混合物等が挙げられる。これらの樹脂のう
ち、フェノキシ樹脂及びエポキシ樹脂が好ましい。
OPO3M2、−COOM、−NR2、 エポキシ基、−OH基(ここでMは水素、アルカリ金属、
アンモニウム基、Rはアルキル基、Xはハロゲン原子を
示す。)等の極性基を有することが好ましい。前記極性
基の量はポリマー1g当り1×10-5〜50×10-5当量、好ま
しくは2×10-5〜20×10-5当量である。
ビニル樹脂で、例えば「MR−110」(SO3Na含有:日本ゼ
オン)、「100FD」(リン酸含有:電気化学)、「MPR−
TAO」(アミン含有:日信化学)などである。この組合
せにより分散性が改良される。
前記結合剤との配向割合は、前記強磁性粉末100重量当
り前記結合剤15〜35重量部、特に20〜30重量部であるこ
とが好ましい。結合剤の配合割合が上記範囲よりも少な
いと、磁気記録媒体の走行耐久性が劣化し、また、上記
範囲よりも多いと、強磁性粉末の充填密度が低くなるた
め、所望の電磁変換特性を得ることができないとか、摩
擦係数が増加する傾向がある。
末としては、結晶子サイズが450Å以下のものであれ
ば、従来公知の強磁性粉末の何れであってもよい。例え
ば、γ−酸化鉄系強磁性粉末、コバルト含有γ−酸化鉄
系強磁性粉末、強磁性金属又は合金微粉末、窒化鉄系強
磁性粉末、バリウムフェライト、ストロンチウムフェラ
イトなどが用いられる。特に、強磁性金属又は合金粉末
などの強磁性粉末が好ましい。
く、通常使用されているものを用いることができる。非
磁性支持体を形成する素材の例としては、ポリエチレン
テレフタレート、ポリプロピレン、ポリカーボネート、
ポリエチレンナフタレート、ポリアミド、ポリアミドイ
ミド、ポリイミドなどの各種の合成樹脂フィルム、およ
びアルミ箔、ステンレス箔などの金属箔を挙げることが
できる。また、非磁性支持体の厚さにも特に制限はない
が、一般には2.5〜100μm、好ましくは3〜80μmであ
る。
記のように特定されている外は、従来公知の磁性記録媒
体と同様の構成を有するものであるので、その技術を適
宜利用することができる。
ては、強磁性微粉末及び結合剤と、有機又は無機充填
材、カーボンブラック、分散剤、帯電防止剤、潤滑剤、
研磨材等の公知の添加材(材)を、溶剤と混練し磁性塗
料とする。
径が0.01〜0.8μmの範囲、好ましくは0.06〜0.4μmの
範囲の通常使用されている粒状充填材を使用することが
できる。上記の充填材の例としては、黒鉛、二硫化タン
グステン、窒化ホウ素、炭酸カルシウム、酸化アルミニ
ウム、酸化鉄、二酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化
亜鉛、酸化カルシウム、リトポンおよびタルクなどの粒
子を挙げることができ、これらを単独であるいは混合し
て使用することができる。
ーマルブラック、カラー用ブラック、アセチレンブラッ
ク等を使用することができる。カーボンブラックの性状
としては、平均粒子サイズが5〜1000mμ(電子顕微
鏡)、窒素吸着法比表面積が1〜800m2/g、pHが4〜11
(JIS K6221)、ジブチルフタレート吸油量が10〜800ml
/100g(JIS K6621)であるものが好ましい。カーボンブ
ラックのサイズに関しては、塗布膜の表面電気抵抗を下
げる目的で5〜100mμのカーボンブラックを、塗布膜の
強度を抑制する目的で50〜1000mμのカーボンブラック
を、また、塗布膜の表面粗さを制御する目的でスペーシ
ングロス減少のための平滑化のために、より微粒子のカ
ーボンブラック(100mμ以下)を、粗面化して摩擦係数
を下げる目的で粗粒子のカーボンブラック(50mμ以
上)を用いる。微粒子のカーボンブラックと粗粒子のカ
ーボンブラックとを併用してもよい。また、カーボンブ
ラックの表面の一部がグラファイト化若しくはグラフト
化しているものも使用することができる。
プリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パ
ルミチル酸、ステアリン酸、オレイン酸、エライジン
酸、リノール酸、リノレン酸、ステアロール酸)、上記
脂肪酸とアルカリ金属(例、リチウム、ナトリウム、カ
リウム)またはアルカリ土類金属(例、マグネシウム、
カルシウム、バリウム)とからなる金属石鹸、上記の脂
肪酸のエステル及びその化合物の水素の一部あるいは全
部をフッ素原子で置換した化合物、上記の脂肪酸のアミ
ド、脂肪酸アミン、高級アルコール、ポリアルキレンオ
キサイドアルキルリン酸エステル、アルキルリン酸エス
テル、アルキルホウ酸エステル、サルコシネート類、ア
ルキルエーテルエステル類、トリアルキルポリオレフィ
ンオキシ第四級アンモニウム塩及びレシチン等の公知の
分散剤を挙げることができる。分散液を使用する場合、
通常は使用する結合際100重量部に対して0.05〜20重量
部の範囲で使用される。
ンブラックグラフトポリマーなどの導電性微粉末;サポ
ニンなどの天然界面活性剤;アルキレンオキサイド系、
グリセリン系およびグリシドール系などのノニオン性界
面活性剤;高級アルキルアミン類、第四級アンモニウム
塩類、ピリジンその他の複素環化合物の塩類、ホスホニ
ウムまたはスルホニウム類などのカチオン性界面活性
剤;カルボン酸、スルホン酸、燐酸、硫酸エステル基、
燐酸エステル基等の酸性基を含むアニオン性界面活性
剤;アミノ酸類、アミノスルホン酸類、アミノアルコー
ルの硫酸または燐酸エステル類等の両性活性剤などを挙
げることができる。帯電防止剤として上記の導電性微粉
末を使用する場合には、たとえば結合剤100重量部に対
して0.2〜20重量部の範囲で使用され、界面活性剤を使
用する場合には0.1〜10重量部の範囲で使用される。
類、ブチルステアレート、ソルビタンオレエートなどの
炭素数12〜20の一塩基性脂肪酸と炭素数3〜20の一価も
しくは多価アルコールからなる脂肪酸エステル類、鉱物
油、動植物油、オレフィン低重合体、α−オレフィン低
重合体の他に、シリコンオイル、グラファイト微粒子、
二硫化モリブデン微粒子、テフロン微粒子などの公知の
潤滑剤およびプラスチック用潤滑剤を挙げることができ
る。潤滑剤の添加量は、公知技術に従って任意に決定す
ることができる。
2、SiO2、α−Fe2O3、Cr2O3、α−Al2O3、ZnS、MoS2、B
aSO4、CaSO4、MgCO3、BN、SiC等を挙げることができ
る。これらの無機質充填材は単独で使用してもよく、あ
るいは二種以上を混合して用いてもよい。研磨材は、結
合剤100重量当たり0.01〜50重量部の範囲内の量で使用
される。
塗料の調製に使用されている溶剤を使用することができ
る。
序などは適宜設定することができる。
ールミル、三本ロールミル、ボールミル、ペブルミル、
トロンミル、サンドグライダー、Szegvariアトライタ
ー、高速インペラー分散機、高速ストーンミル、高速度
衝撃ミル、ディスパー、ニーダー、高速ミキサー、ホモ
ジナイザーおよび超音波分散機などを挙げることができ
る。
加剤は、厳密に上述した作用効果のみを有するものであ
ると限定の下に記載したものではなく、たとえば、分散
剤が潤滑剤あるいは帯電防止剤として作用することも有
り得る。従って、上記分類により例示した化合物などの
作用効果が、上記分類に記載された事項に限定されるも
のではないことは勿論であり、複数の作用効果を奏する
物質を使用する場合には、添加量は、その物質の作用効
果を考慮して決定することが好ましい。
剤、泡どめ剤などを添加することができる。
支持体上に塗布される。塗布は、前記非磁性支持体上に
直接行うことも可能であるが、また、接着剤層などを介
して非磁性支持体上に塗布することもできる。
ターコート、ブレードコート、ロッドコート、押出しコ
ート、エアナイフコート、スクイズコート、含浸コー
ト、リバースロールコート、トランスファーロールコー
ト、グラビアコート、キスコート、キャストコート、ス
プレイコートおよびスピンコート等の方法を挙げること
ができ、これらの方法以外であっても利用することがで
きる。
一般に約0.5〜10μmの範囲、特に1.5〜7.0μmの範囲
になるように塗布される。
粉末を配向させる処理を施した後、乾燥する。更に、必
要に応じて表面平滑化処理を施した後、所望の形状に裁
断する。
は、それ自体公知のバック層が設けられていても良い。
ポリウレタン(A)を用いて結合剤の機械的強度を上
げ、耐久性を向上させると共に、強磁性粉末の分散性を
あげ、かつ両末端にTgが−30℃以下のOH基含有化合物
(B)を結合させることにより、分子運動性の高い硬化
剤と反応しやすいOH基を末端に有するポリウレタン
(C)が得られ、この結合剤がポリイソシアネート
(D)と強固に反応することによって分散性がよく、平
滑性に優れ、高度な耐久性を有する磁気記録媒体が得ら
れる。
るため、極性基による強磁性粉末の分散性の低下がな
い。又末端に反応させた化合物(B)はTgが低く、側鎖
長が適度で分子運動性が高いため、カレンダー成型性が
高く平滑な磁性層が得られ、かつポリイソシアネートと
の反応性が高く、耐久性が向上する。又、ポリウレタン
主鎖のTgが0℃以上と高いため塗膜全体の強度が高く、
耐久性が高い。
は、第1表に示す骨格成分を使用し、常法(「合成高分
子」V巻、309〜369頁、朝倉書店、昭和46年6月15日刊
行)に従って合成したものである。
テアリン酸、オレイン酸を除いてボールミルで50時間分
散し、その後残りの組成物を添加、撹拌して磁性層塗布
液を調整した。
磁性支持体)の表面に、塗布、コバルト磁石による磁場
配向後、温度100℃の雰囲気中に1分間通して乾燥し、
カレンダー処理を施し、60℃4日間熱処理後、8mm巾に
スリットし8mmビデオテープサンプルを作成した。得ら
れた結果を第2表に示した。
リウレタン化合物を用いると高度の電磁変換特性、耐久
性を両立できるのみならず製造工程でのカレンダーロー
ル汚れを防止することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】非磁性支持体上に強磁性粉末が結合剤中に
分散されてなる磁性層を設けた磁気記録媒体において、
前記結合剤が末端に少なくとも1個ずつイソシアネート
基を有し、ガラス転移温度(Tg)が0℃以上のポリウレ
タン(A)と末端に少なくとも1個ずつの合計3個以上
のOH基を有し、ガラス転移温度(Tg)が−30℃未満の化
合物(B)とを反応させて得られた末端に少なくとも1
個ずつの合計3個以上のOH基を有する結合剤(C)及び
ポリイソシアネート化合物(D)を含むことを特徴とす
る磁気記録媒体。 - 【請求項2】前記結合剤に更に極性基含有塩化ビニル系
重合体を含むことを特徴とする請求項1の磁気記録媒
体。 - 【請求項3】前記極性基が−SO3M、−OSO3M、−PO3M2、
−OPO3M2、−COOM、−NR2、−N R3X (ここで、Mは
水素、アルカリ金属、アンモニウム基を示し、Rはアル
キル基、Xはハロゲン原子を示す)のうちの少なくとも
1種であることを特徴とする請求項1または2記載の磁
気記録媒体。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1179670A JP2842894B2 (ja) | 1989-07-12 | 1989-07-12 | 磁気記録媒体 |
US07/884,273 US5254404A (en) | 1989-07-12 | 1992-05-13 | Magnetic recording medium comprising ferromagnetic particles having crystallite size of less than 450 angstroms and a specified polyurethane binder |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1179670A JP2842894B2 (ja) | 1989-07-12 | 1989-07-12 | 磁気記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0344819A JPH0344819A (ja) | 1991-02-26 |
JP2842894B2 true JP2842894B2 (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=16069822
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1179670A Expired - Lifetime JP2842894B2 (ja) | 1989-07-12 | 1989-07-12 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2842894B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07507413A (ja) * | 1992-06-04 | 1995-08-10 | ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー | イソシアネート及び放射線硬化法の両方を使用して硬化させ得るバインダを含む磁気記録媒体 |
JP4681576B2 (ja) * | 2007-04-06 | 2011-05-11 | 弘見 池知 | 下水の高度処理装置 |
JP4787814B2 (ja) * | 2007-12-10 | 2011-10-05 | 株式会社ワイビーエム | 有機性汚水の浄化方法とその装置 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6413223A (en) * | 1987-07-06 | 1989-01-18 | Fuji Photo Film Co Ltd | Magnetic recording medium |
JPH0756690B2 (ja) * | 1987-12-16 | 1995-06-14 | コニカ株式会社 | 磁気記録媒体 |
JPH0340214A (ja) * | 1989-07-06 | 1991-02-21 | Konica Corp | 磁気記録媒体 |
JP2900164B2 (ja) * | 1989-07-10 | 1999-06-02 | 富士写真フイルム株式会社 | 磁気記録媒体 |
-
1989
- 1989-07-12 JP JP1179670A patent/JP2842894B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0344819A (ja) | 1991-02-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2676643B2 (ja) | 磁気記録媒体及びその製造方法 | |
US5080967A (en) | Magnetic recording medium | |
JP2842894B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
JPH02302929A (ja) | 磁気記録媒体 | |
US5084341A (en) | Magnetic recording medium comprising a polyurethane resin having a thio, thiocarboxy or dithiocarboxy group; a vinyl chloride resin containing a polar group and a hyroxy group; and a polyisocyanate compound | |
US5254404A (en) | Magnetic recording medium comprising ferromagnetic particles having crystallite size of less than 450 angstroms and a specified polyurethane binder | |
US5093172A (en) | Magnetic recording medium comprising a vinyl chloride copolymer containing a polar group and a polyurethane containing a polar group and specified aromatic or alicyclic units | |
JP2531158B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
JPH03116413A (ja) | 磁気記録媒体 | |
JPH0619821B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
US5635294A (en) | Disk type magnetic recording medium and process of manufacturing the same | |
JPH01189022A (ja) | 磁気記録媒体 | |
JPH05174367A (ja) | 磁気記録媒体 | |
JP2707322B2 (ja) | フロッピーディスク | |
JPH0731798B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
JPH01106324A (ja) | 磁気記録媒体 | |
JP4155474B2 (ja) | 磁性塗料の製造方法及び磁気記録媒体の製造方法 | |
JP2520730B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
JP3915971B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
JP2855277B2 (ja) | フロッピーディスク | |
JPH04117614A (ja) | ディスク状磁気記録媒体 | |
JPH01205721A (ja) | 磁気記録媒体 | |
JPH0676269A (ja) | 磁気記録媒体 | |
JPH0565927B2 (ja) | ||
JPH043322A (ja) | 磁気記録媒体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071023 Year of fee payment: 9 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071023 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081023 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091023 Year of fee payment: 11 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091023 Year of fee payment: 11 |