JPH0748494A - プラスチゾル組成物 - Google Patents

プラスチゾル組成物

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JPH0748494A
JPH0748494A JP5196502A JP19650293A JPH0748494A JP H0748494 A JPH0748494 A JP H0748494A JP 5196502 A JP5196502 A JP 5196502A JP 19650293 A JP19650293 A JP 19650293A JP H0748494 A JPH0748494 A JP H0748494A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗装性、ゲル化性、及び焼付け後の物性に優
れたシーラント用のプラスチゾル組成物を提供するこ
と。 【構成】 本発明のプラスチゾル組成物は、ポリ塩化ビ
ニル系樹脂100重量部及びポリエステル系可塑剤80
〜300重量部からなり、上記ポリエステル系可塑剤
が、(a)直鎖グリコール20〜80重量%と分岐グリ
コール80〜20重量%からなる多価アルコール成分、
(b)炭素数4〜18の直鎖アルコール又は/及び直鎖
脂肪酸からなる末端停止成分、及び(c)多塩基酸成分
から得られたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装性、ゲル化性、及
び焼付け後の物性に優れたシーラント用の、ポリ塩化ビ
ニル系樹脂及びポリエステル系可塑剤からなるプラスチ
ゾル組成物、更に詳しくは、可塑剤として、特定の多価
アルコール成分、特定の末端停止成分及び多塩基酸成分
から得られたポリエステル系可塑剤を用いたプラスチゾ
ル組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】自動車
の板金合わせ部には、防錆、雨漏り防止及び気密性を高
めるためにシーラントが塗布され、また、走行中の飛び
石による鋼板や塗膜の損傷防止するために車体下部には
チッピングプライマが塗布されている。
【0003】ポリ塩化ビニル樹脂は、耐熱性、耐候性に
優れ、更に可塑剤量の調整で適度な弾力性、柔軟性、密
着性を備えていることから、シーラントやチッピングプ
ライマに使用されるプラスチゾル組成物に利用されてき
た。ところが、ポリ塩化ビニル樹脂をこれらの用途に用
いる場合には、可塑剤としてフタル酸ジ−2−エチルヘ
キシルフタレート等のモノメリックな可塑剤を配合した
組成物として使用されているが、その上に中塗り塗装お
よび上塗り塗装が施された場合に、可塑剤が塗料中に移
行して塗膜がべた付いたり、塗料をはじいたりする問題
があった。
【0004】これらの問題を解決するために、特開昭6
2−246982号公報、特開昭63−43969号公
報、特開昭63−193967号公報、特開昭63−2
51445号公報、特開平2−255749号公報、特
開平3−79651号公報、特開平3−277644号
公報、特開平4−146986号公報等に、ポリ塩化ビ
ニル系樹脂のプラスチゾルにポリエステル系可塑剤を使
用することが数多く提案されているが、これらに記載さ
れているポリエステル可塑剤を使用した場合には、いず
れもその塗装性の改善効果は非常に小さいものであっ
た。
【0005】また、プラスチゾルに使用するポリエステ
ル可塑剤の分子量を大きくすることによって、その塗装
性をある程度改善することが可能であるが、そうした場
合にはプラスチゾルの粘度が上昇し、粘度保存性及びゲ
ル化性に悪影響を与え、さらに焼付け後の物性が低下す
るという欠点があった。
【0006】従って、本発明の目的は、塗装性、ゲル化
性、及び焼付け後の物性に優れたシーラント用のプラス
チゾル組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意検討
を重ねた結果、ポリ塩化ビニル系樹脂及びポリエステル
系可塑剤からなるプラスチゾル組成物において、可塑剤
である上記ポリエステル系樹脂として、直鎖−分岐混合
グリコールである多価アルコール成分、直鎖アルコール
又は/及び直鎖脂肪酸を末端停止成分、及び多塩基酸成
分から得られたポリエステル可塑剤を用いることによ
り、上記目的を達成し得ることを知見した。
【0008】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
で、ポリ塩化ビニル系樹脂100重量部及びポリエステ
ル系可塑剤80〜300重量部からなり、上記ポリエス
テル系可塑剤が、(a)直鎖グリコール20〜80重量
%と分岐グリコール80〜20重量%からなる多価アル
コール成分、(b)炭素数4〜18の直鎖アルコール又
は/及び直鎖脂肪酸からなる末端停止成分、及び(c)
多塩基酸成分から得られたものである、プラスチゾル組
成物を提供するものである。
【0009】以下、本発明のプラスチゾル組成物につい
て詳細に説明する。
【0010】本発明に用いられるポリ塩化ビニル系樹脂
としては、例えば、ポリ塩化ビニル、五塩素化ポリ塩化
ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル
−エチレン共重合体、塩化ビニル−プロピレン共重合
体、塩化ビニル−スチレン共重合体、塩化ビニル−イソ
ブチレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合
体、塩化ビニル−スチレン−無水マレイン酸三元共重合
体、塩化ビニル−アルキル、シクロアルキル又はアリー
ルマレイミド共重合体、塩化ビニル−スチレン−アクリ
ロニトリル共重合体、塩化ビニル−ブタジエン共重合
体、塩化ビニル−イソプレン共重合体、塩化ビニル−塩
素化プロピレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン
−酢酸ビニル三元共重合体、塩化ビニル−アクリル酸エ
ステル共重合体、塩化ビニル−マレイン酸エステル共重
合体、塩化ビニル−メタクリル酸エステル共重合体、塩
化ビニル−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−ウ
レタン共重合体等が挙げられ、市販品を用いることもで
きる。また、使用に際しては、単独又は混合物として用
いることができる。
【0011】本発明に用いられるポリエステル可塑剤
は、(a)直鎖グリコール20〜80重量%と分岐グリ
コール80〜20重量%からなる多価アルコール成分、
(b)炭素数4〜18の直鎖アルコール又は/及び直鎖
脂肪酸からなる末端停止成分、及び(c)多塩基酸成分
から得られたものである。上記多価アルコール成分とし
て使用される直鎖グリコールとしては、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、1,3−プロパンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール等が挙げられる。上記分
岐グリコールとしては、1,2−プロパンジオール、2
−メチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジメチ
ル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジエチル−
1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、
1,3−ブタンジオール、1,5−ヘキサンジオール、
3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−エチル−
1,3−ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタンジオール等が挙げられる。また、使用
に際しては、単独又は混合物として用いることができ
る。また、その他、小割合のグリセリン、トリメチロー
ルプロパン、トリメチロールエタン、ペンタエリスリト
ール等の多価アルコールを本発明の効果を損なわない範
囲で併用することもできる。
【0012】上記直鎖グリコールの使用量は、全使用直
鎖又は分岐グリコール中80〜20重量%、上記分岐グ
リコールの使用量は、全使用直鎖又は分岐グリコール中
20〜80重量%である。ここで、直鎖グリコールが全
使用直鎖又は分岐グリコール中80重量%を超える場合
には、凝固点が上昇したり、粘度が高くなってプラスチ
ゾルの粘度上昇を招き、ゲル化性を低下させる。また、
分岐グリコールが全使用直鎖又は分岐グリコール中80
重量%を超える場合には、塗装性が低下する。
【0013】上記末端停止成分として使用される炭素数
4〜18の直鎖アルコールとしては、ブタノール、ペン
タノール、ヘキサノール、ヘプタノール、オクタノー
ル、ノナノール、デカノール、ウンデカノール、ドデカ
ノール、トリデカノール、テトラデカノール、ペンタデ
カノール、ヘキサデカノール、ヘプタデカノール、オク
タデカノール等、及びそれらの混合アルコール等が挙げ
られる。また、炭素数4〜18の直鎖脂肪酸としては、
酪酸、吉草酸、カプロン酸、ヘプタン酸、カプリル酸、
ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン
酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パ
ルミチン酸、ヘプタデカン酸、ステアリン酸等が挙げら
れる。この中でも炭素数6〜10の直鎖アルコール又は
脂肪酸が特に好ましい。上記直鎖アルコール及び直鎖脂
肪酸において、炭素数4未満のものはプラスチゾルの貯
蔵安定性に劣り、また、炭素数18を超えるものはゾル
粘度が上昇し、ゲル化性に劣る。また、使用に際して
は、単独又は混合物として用いることができる。
【0014】また、上記末端停止成分としては、その一
部(30重量%以下)を他の一価のアルコール及び/又
は一塩基酸とすることができる。上記の一価のアルコー
ルとしては、メタノール、エタノール、プロパノール、
イソプロパノール、イソブタノール、イソヘキサノー
ル、イソヘプタノール、イソオクタノール、2−エチル
ヘキサノール、イソノナノール、イソデカノール、イソ
ウンデカノール、イソトリデカノール、セロソルブ、カ
ルビトール、フェノール、ノニルフェノール、ベンジル
アルコール等;また、上記一塩基酸としては、酢酸、プ
ロピオン酸、イソ酪酸、ピバル酸、2−エチルヘキシル
酸、安息香酸等の一塩基酸が挙げられる。また、使用に
際しては、単独又は混合物として用いることができる。
【0015】上記多塩基酸成分は、例えば、マロン酸、
コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼ
ライン酸、ドデカンジカルボン酸等の脂肪族二塩基酸を
主成分とするものであり、この他に、少割合の、フタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、ピ
ロメリット酸等の芳香族多塩基酸、又は、ブタントリカ
ルボン酸、ブタンテトラカルボン酸、トリカルバリル
酸、クエン酸等の脂肪族多塩基酸を併用することもでき
る。
【0016】また、上記ポリエステル系可塑剤において
は、上記多塩基酸及び/又は上記多価アルコール成分の
一部を、12−ヒドロキシステアリン酸、カプロラクト
ン等に置き換えることができる。
【0017】上記の各成分を用いて上記ポリエステル系
可塑剤を調製するには、周知の方法により行うことがで
き、例えば、ジブチル錫オキサイド、テトラアルキルチ
タネート等の触媒の存在下に各成分を反応させることに
より容易に製造することができる。
【0018】上記ポリエステル系可塑剤の製造に用いら
れる各成分の比は、用いる成分の種類及び目的とするポ
リエステル系可塑剤の特性、分子量等により変化する
が、一般には、多塩基酸成分10〜80重量%、多価ア
ルコール成分10〜80重量%、末端停止成分10〜5
0重量%の比率で用いられる。
【0019】本発明に用いられるポリエステル系可塑剤
は、その数平均分子量が500〜3000であるのがの
が好ましく、500〜1500であるのが更に好まし
い。また、上記ポリエステル系可塑剤の酸価は1以下、
水酸基価は30以下であるのが好ましい。
【0020】上記ポリエスエル系可塑剤の添加量は、ポ
リ塩化ビニル系樹脂100重量部に対して80〜300
重量部、好ましくは100〜200重量部である。
【0021】また、上記ポリエスエル系可塑剤とともに
通常のポリ塩化ビニル樹脂に使用される可塑剤を必要に
応じて併用することができる。これらの可塑剤として
は、通常の塩化ビニル樹脂に使用される可塑剤であれば
何れも使用でき、例えば、ジヘプチルフタレート、ジオ
クチルフタレート、ジイソノニルフタレート等のフタレ
ート系可塑剤、ジオクチルアジペート、ジイソノニルア
ジペート、ジ(ブチルジグリコール)アジペート等のア
ジペート系可塑剤、ホスフェート系可塑剤、塩素化パラ
フィン系可塑剤、トリメリテート系可塑剤、エポキシ化
植物油等が挙げられる。これらの可塑剤の添加量は、ポ
リ塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、好ましくは
80〜300重量部、更に好ましくは100〜200重
量部である。
【0022】また、本発明のプラスチゾル組成物には、
炭酸カルシウム、タルク、酸化チタン、クレー、シリカ
等の充填剤を添加することができる。これらの充填剤の
添加量は、ポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に対し
て、好ましくは80〜800重量部、更に好ましくは1
00〜600重量部である。
【0023】また、本発明のプラスチゾル組成物には、
ニトリルゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴム、ヒド
リンゴム、ウレタンゴム、多硫化ゴム、塩素化ポリエチ
レン、クロロスルホン化ポリエチレン等の弾性剤を添加
することができる。これらの弾性剤の添加量は、ポリ塩
化ビニル系樹脂100重量部に対して好ましくは0〜3
00重量部、更に好ましくは10〜200重量部であ
る。
【0024】また、本発明の組成物には、エポキシ樹
脂、アクリル樹脂、アミノ樹脂等の接着付与剤を添加す
ることができる。
【0025】また、本発明の組成物には、過塩素酸及び
その金属塩、有機アンモニウム塩、又はハイドロタルサ
イト若しくは珪酸塩の過塩素酸処理品等を添加すること
ができ、これによって、塗膜の接着性及び耐候性等を向
上させることができる。
【0026】また、本発明の組成物には、Pb系、有機
Sn系、金属せっけん系等の安定剤等、通常の塩化ビニ
ル樹脂に使用される安定剤を添加することができる。
【0027】また、本発明の組成物には、更に通常ポリ
塩化ビニル系樹脂用の添加剤として用いられている各種
の添加剤、例えば、アミン系、フェノール系、硫黄系、
ホスファイト系等の抗酸化剤、ヒンダードアミン系の光
安定剤又はエポキシ化合物等を添加することができ、そ
の他、必要に応じて、架橋剤、充填剤、帯電防止剤、プ
レートアウト防止剤、表面処理剤、滑剤、難燃剤、蛍光
剤、防黴剤、殺菌剤、金属不活性剤、顔料、加工助剤、
酸化防止剤、光安定剤等を添加することができる。
【0028】
【実施例】以下に本発明に用いるポリエステル可塑剤の
合成例及び実施例によって本発明を更に詳細に説明する
が、本発明はこれらによって制限を受けるものではな
い。
【0029】合成例〈サンプルNo.1可塑剤(下記〔表
1〕)の合成〉 フラスコ中にアジピン酸438.5g、1,3−ブタン
ジオール124.4g、1,4−ブタンジオール82.
9g、n−ヘキサノール235.0g及びチタニウムテ
トライソプロポキサイド0.132gを仕込み、窒素気
流下、最大220℃まで昇温し、10時間かけて脱水反
応を行った。反応の終点は酸価が1以下となった時点と
した。次に、減圧下、210℃で2時間反応させた。減
圧反応は粘度が150cpsまで上昇した時点で終了し
た。次いで、セライトろ過により、生成物を得た。
【0030】得られた生成物の酸価及び水酸基価を滴定
法にて測定し、更にゲルパーミュエーションクロマトグ
ラフィー(GPC)より数平均分子量、ガスクロマトグ
ラフィー(GC)より末端停止成分の重量%を求めた。
それらの結果を下記〔表1〕に示した。
【0031】下記〔表1〕及び〔表2〕に示した他の合
成サンプル(No.2〜No.10 )も同様に合成した。最終的
に粘度が150〜200cpsの間に入るように設定
し、末端停止成分は経験的に10〜30重量%導入され
るように仕込み、合成した。得られたサンプルNo.2〜N
o.10 について、上記のサンプルNo.1と同様に平均分子
量、酸化、水酸基価、重量%を求めた。その結果をそれ
ぞれ下記〔表1〕及び〔表2〕に示す。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】実施例1 下記の配合物をニーダーで30分間混練し、60分間脱
泡撹拌してプラスチゾル組成物を作成した。そのプラス
チゾル組成物の作成直後及び40℃で168時間劣化後
の20rpmにおけるゾル粘度を測定し、更にその比か
ら経時変化率を求めた。また別に下記の如く塗装性を評
価し、更に焼付け後の塗膜から試験片を作成し、JIS
K 7113に従い引張試験を行い、引張強度及び伸
び〔焼付け後の物性(機械物性)〕を測定した。その結
果を下記〔表4〕に示した。ここでは、ゲル化性の良否
をゲル化物の物性を評価することで判断した。
【0035】〈塗装性の評価〉プラスチゾル組成物塗布
後、アルキッドメラミン樹脂系の中塗り白色塗料及びア
クリルメラミン樹脂系の上塗り黒色塗料を塗布した後、
140℃で30分焼付けを行い、その塗装性を反転、ス
ケ及び光沢の三点について以下の観点から5段階で評価
した。尚、数値の大きいものほど良好であることを表
す。 (反転)中塗り塗料が表面に露出してないか。 (スケ)中塗り塗料が透けて見えないか。 (光沢)塗膜表面の光沢があるか。
【0036】また、比較化合物として下記〔表3〕に示
す化合物を使用した。
【0037】
【表3】
【0038】 (配 合) 重量部 ゼオン-121 (日本ゼオン(株)製ポリ塩化ビニル樹脂) 70 ゼオン-51(日本ゼオン(株)製塩ビブレンドレジン) 30 CML#41(近江化学工業製酸化カルシウム) 2 炭酸カルシウム(SB) 120 炭酸カルシウム(CCR) 50 試験可塑剤 150
【0039】
【表4】
【0040】実施例2 下記の配合物をニーダーで30分間混練し、60分間脱
泡撹拌してプラスチゾル組成物を作成した。そのプラス
チゾル組成物の仮焼付け有り無しの両方の場合における
塗装性を評価した。その結果を下記〔表5〕に示した。
塗装性の評価については、プラスチゾル塗布後、120
℃で10分仮焼付けを行った後、あるいは焼付けなし
に、アルキッドメラミン樹脂系の中塗り白色塗料及びア
クリルメラミン樹脂系の上塗り黒色塗料を塗布した後、
140℃で30分焼付けを行ない、その塗装性を実施例
1と同様の評価基準によって評価したものである。
【0041】 (配 合) 重量部 ゼオン-38J (日本ゼオン(株)製塩ビ−酢ビ樹脂) 70 ゼオン-51(日本ゼオン(株)製塩ビブレンドレジン) 30 表面処理超微粒子炭酸カルシウム 50 重質炭酸カルシウム 150 試験可塑剤 120
【0042】
【表5】
【0043】実施例から明らかなように、ジ−2−エチ
ルヘキシルフタレートの如きモノメリック可塑剤を使用
した場合には塗装性が著しく劣る。また上記ポリエステ
ル可塑剤以外のもの、即ち、グリコール成分が分岐グリ
コールのみのもの又は末端停止成分が2−エチルヘキシ
ルの如く分岐のものを使用した場合、特にその分子量が
大きいときにはモノメリック可塑剤を使用した場合と比
較して幾らかその塗装性は改善されるがその改善効果は
未だ充分なものではなく、焼付け後の物性に関しては、
塗装性の向上に伴い逆に低下していくものであった。
【0044】これに対して、本発明の如く、直鎖−分岐
混合グリコールを多価アルコール成分とし、炭素数4〜
18の直鎖アルコール又は直鎖脂肪酸を末端停止成分と
するポリエステル可塑剤を含有してなるプラスチゾル組
成物は、塗装性が特に仮焼付けを行わない場合において
も著しく優れ、ゲル化性も良好で、且つゾル粘度も増大
することがないものであった。
【0045】
【発明の効果】本発明のプラスチゾル組成物は、塗装
性、ゲル化性、及び焼付け後の物性に優れたシーラント
用のものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仙石 忠士 埼玉県浦和市白幡5丁目2番13号 旭電化 工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリ塩化ビニル系樹脂100重量部及び
    ポリエステル系可塑剤80〜300重量部からなり、 上記ポリエステル系可塑剤が、(a)直鎖グリコール2
    0〜80重量%と分岐グリコール80〜20重量%から
    なる多価アルコール成分、(b)炭素数4〜18の直鎖
    アルコール又は/及び直鎖脂肪酸からなる末端停止成
    分、及び(c)多塩基酸成分から得られたものである、
    プラスチゾル組成物。
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