JPH0747800A - 製品の装飾方法 - Google Patents
製品の装飾方法Info
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- JPH0747800A JPH0747800A JP19574393A JP19574393A JPH0747800A JP H0747800 A JPH0747800 A JP H0747800A JP 19574393 A JP19574393 A JP 19574393A JP 19574393 A JP19574393 A JP 19574393A JP H0747800 A JPH0747800 A JP H0747800A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】金属板や木材板等の板体から製作してなる製品
を装飾性を損なうことなく容易に装飾することができる
製品の装飾方法を提供する。 【構成】製品を構成する板体にあらかじめ装飾模様を刻
印しておき、その板体から製品を製作する。次いで、装
飾模様の刻印部8aを有する製品の装飾面に下地塗装を
施して塗膜23を形成し、さらに、塗膜23上に上塗り
塗装を施して塗膜24を形成する。このとき、塗膜24
の塗料は塗膜23の塗料と非親和性であって、拭取用剤
により拭き取り可能なものを使用し、また、塗膜24に
より刻印部8aを埋める。次いで、拭取用剤により製品
の装飾面を拭き取り、これにより、装飾模様の刻印部8
aを除く部位で塗膜23を露出せしめる。
を装飾性を損なうことなく容易に装飾することができる
製品の装飾方法を提供する。 【構成】製品を構成する板体にあらかじめ装飾模様を刻
印しておき、その板体から製品を製作する。次いで、装
飾模様の刻印部8aを有する製品の装飾面に下地塗装を
施して塗膜23を形成し、さらに、塗膜23上に上塗り
塗装を施して塗膜24を形成する。このとき、塗膜24
の塗料は塗膜23の塗料と非親和性であって、拭取用剤
により拭き取り可能なものを使用し、また、塗膜24に
より刻印部8aを埋める。次いで、拭取用剤により製品
の装飾面を拭き取り、これにより、装飾模様の刻印部8
aを除く部位で塗膜23を露出せしめる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属板や木材等の板体
から製作されるゴミ箱、建築用部材、ベンチ、広告用部
材等の屋内外設置用の製品を装飾する方法に関する。
から製作されるゴミ箱、建築用部材、ベンチ、広告用部
材等の屋内外設置用の製品を装飾する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の製品の装飾方法として
は、金属や木材から成る原板にあらかじめスクリーン印
刷やプリント印刷により装飾模様を付与しておき、それ
を板取りした後に、組立て、あるいは整形することによ
り所望の製品を製作する手法が一般に知られている。ま
た、原板から製品を製作した後に、該製品にスクリーン
印刷やプリント印刷により装飾模様を付与する手法も一
般に知られている。
は、金属や木材から成る原板にあらかじめスクリーン印
刷やプリント印刷により装飾模様を付与しておき、それ
を板取りした後に、組立て、あるいは整形することによ
り所望の製品を製作する手法が一般に知られている。ま
た、原板から製品を製作した後に、該製品にスクリーン
印刷やプリント印刷により装飾模様を付与する手法も一
般に知られている。
【0003】しかしながら、前者の手法にあっては、組
立てや整形の際に、装飾模様の印刷が剥がれ易く、ま
た、溶接部位や接着部位がある場合には、その部位の装
飾模様が損なわれたり、溶接痕等が外面に露出したりし
て、製品の装飾性が損なわれるという不都合があった。
立てや整形の際に、装飾模様の印刷が剥がれ易く、ま
た、溶接部位や接着部位がある場合には、その部位の装
飾模様が損なわれたり、溶接痕等が外面に露出したりし
て、製品の装飾性が損なわれるという不都合があった。
【0004】また、後者の手法にあっては、特に製品形
状が曲面的な形状である場合には、装飾模様をスクリー
ン印刷やプリント印刷により付与することが難しく、ま
た、溶接部位等がある場合には、その部位の平滑性が損
なわれるため、該部位に装飾模様を印刷することは困難
であった。
状が曲面的な形状である場合には、装飾模様をスクリー
ン印刷やプリント印刷により付与することが難しく、ま
た、溶接部位等がある場合には、その部位の平滑性が損
なわれるため、該部位に装飾模様を印刷することは困難
であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる不都合
を解消し、金属板や木材板等の板体から製作してなる製
品を装飾性を損なうことなく容易に装飾することができ
る製品の装飾方法を提供することを目的とする。
を解消し、金属板や木材板等の板体から製作してなる製
品を装飾性を損なうことなく容易に装飾することができ
る製品の装飾方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる目的を達
成するために、板体から製作してなる製品の装飾方法で
あって、前記板体にあらかじめ装飾模様を刻印する工程
と、該装飾模様を刻印した板体から前記製品を製作する
工程と、前記装飾模様が刻印されている前記製品の装飾
面に下地塗装を施す工程と、該下地塗装用の塗料と非親
和性であって且つ拭き取り可能な装飾用塗料により該下
地塗装を施した前記製品の装飾面に前記装飾模様の刻印
部を埋没させつつ上塗り塗装を施す工程と、該上塗り塗
装を施した前記製品の装飾面を前記装飾用塗料の拭取用
剤により拭き取ることにより、該装飾面の前記刻印部を
除く部位の前記下地塗装の塗膜を露出せしめる工程とか
ら成ることを特徴とする。
成するために、板体から製作してなる製品の装飾方法で
あって、前記板体にあらかじめ装飾模様を刻印する工程
と、該装飾模様を刻印した板体から前記製品を製作する
工程と、前記装飾模様が刻印されている前記製品の装飾
面に下地塗装を施す工程と、該下地塗装用の塗料と非親
和性であって且つ拭き取り可能な装飾用塗料により該下
地塗装を施した前記製品の装飾面に前記装飾模様の刻印
部を埋没させつつ上塗り塗装を施す工程と、該上塗り塗
装を施した前記製品の装飾面を前記装飾用塗料の拭取用
剤により拭き取ることにより、該装飾面の前記刻印部を
除く部位の前記下地塗装の塗膜を露出せしめる工程とか
ら成ることを特徴とする。
【0007】尚、下地塗装用の塗料としては、例えばメ
ラミン樹脂系塗料等が挙げられ、また、上塗り塗装用の
塗料としては、例えばアクリルウレタン樹脂塗料等が挙
げられる。そして、上塗り塗装用の塗料としてアクリル
ウレタン樹脂塗料を使用した場合の前記拭取用剤として
は、例えばシンナー等が挙げられる。
ラミン樹脂系塗料等が挙げられ、また、上塗り塗装用の
塗料としては、例えばアクリルウレタン樹脂塗料等が挙
げられる。そして、上塗り塗装用の塗料としてアクリル
ウレタン樹脂塗料を使用した場合の前記拭取用剤として
は、例えばシンナー等が挙げられる。
【0008】
【作用】本発明によれば、前記装飾模様を刻印した板体
から製作してなる前記製品の装飾面に前記下地塗装を施
した後に、前記上塗り塗装を施すと、該下地塗装の塗膜
上に該上塗り塗装の塗膜が形成されると共に、前記装飾
面の刻印部に該上塗り塗装の塗膜が充填される。そし
て、該上塗り塗装の塗膜が形成された前記装飾面を前記
拭取用剤により拭き取ると、前記刻印部に充填されてい
る上塗り塗装の塗膜が該刻印部内に残ると共に、他の部
位では、該上塗り塗装の塗膜が前記下塗り塗装の塗膜上
から除去され、これにより、前記装飾面の装飾模様の刻
印部と他部位とに互いに異種の塗膜が形成されて該装飾
面が装飾される。このとき、かかる製品の装飾面の装飾
は、該製品の製作後の塗装により行うので、確実な装飾
が可能となり、また、その装飾作業は単純な塗装作業と
拭き取り作業とにより容易に行うことが可能となる。
から製作してなる前記製品の装飾面に前記下地塗装を施
した後に、前記上塗り塗装を施すと、該下地塗装の塗膜
上に該上塗り塗装の塗膜が形成されると共に、前記装飾
面の刻印部に該上塗り塗装の塗膜が充填される。そし
て、該上塗り塗装の塗膜が形成された前記装飾面を前記
拭取用剤により拭き取ると、前記刻印部に充填されてい
る上塗り塗装の塗膜が該刻印部内に残ると共に、他の部
位では、該上塗り塗装の塗膜が前記下塗り塗装の塗膜上
から除去され、これにより、前記装飾面の装飾模様の刻
印部と他部位とに互いに異種の塗膜が形成されて該装飾
面が装飾される。このとき、かかる製品の装飾面の装飾
は、該製品の製作後の塗装により行うので、確実な装飾
が可能となり、また、その装飾作業は単純な塗装作業と
拭き取り作業とにより容易に行うことが可能となる。
【0009】
【実施例】本発明の一例を図1乃至図5を参照して説明
する。図1は本発明を適用して装飾したゴミ箱の斜視
図、図2は図1のゴミ箱の分解斜視図、図3は図1のゴ
ミ箱を製作するための原板の平面図、図4は図1のゴミ
箱に付与する装飾模様の刻印部の断面図、図5は図1の
ゴミ箱の製作方法を説明するためのフローチャートであ
る。
する。図1は本発明を適用して装飾したゴミ箱の斜視
図、図2は図1のゴミ箱の分解斜視図、図3は図1のゴ
ミ箱を製作するための原板の平面図、図4は図1のゴミ
箱に付与する装飾模様の刻印部の断面図、図5は図1の
ゴミ箱の製作方法を説明するためのフローチャートであ
る。
【0010】図1及び図2を参照して、本実施例のゴミ
箱1(製品)は、半円筒状に湾曲形成された本体前面パ
ネル2と、本体前面パネル2の背面部に取着された背面
パネル3と、本体前面パネル2の背面側の上端両側部に
形成された突出部2a,2aに取着された上部前面パネ
ル4と、本体前面パネル2及び背面パネル3の下端部に
取着された半円板状の底板パネル5と、上部前面パネル
4の前側で本体前面パネル4の上端部に開閉自在に取付
けられた半円板状の天蓋パネル6と、背面パネル3の下
部に形成されたゴミ取出開口穴3aに開閉自在に取付け
られた一対の背面開閉パネル7,7とにより構成されて
いる。ゴミ箱1の各パネル2〜7には、同一色(以下、
本体色という)の塗装が施され、さらに、ゴミ箱1の装
飾面である本体前面パネル2、上部前面パネル4及び天
蓋パネル6の表面には、例えば水玉模様の装飾模様8が
前記本体色と相違する塗装色(以下、模様色という)で
付与されている。この場合、各パネル2〜7は、例えば
厚さ1.6mmの金属板により形成されている。そし
て、このゴミ箱1へのゴミの投入は、天蓋パネル6によ
り開閉される本体前面パネル2の上端投入口9(図2参
照)と、本体前面パネル2の胴部に形成された胴部投入
口10と介して行われるようになっている。
箱1(製品)は、半円筒状に湾曲形成された本体前面パ
ネル2と、本体前面パネル2の背面部に取着された背面
パネル3と、本体前面パネル2の背面側の上端両側部に
形成された突出部2a,2aに取着された上部前面パネ
ル4と、本体前面パネル2及び背面パネル3の下端部に
取着された半円板状の底板パネル5と、上部前面パネル
4の前側で本体前面パネル4の上端部に開閉自在に取付
けられた半円板状の天蓋パネル6と、背面パネル3の下
部に形成されたゴミ取出開口穴3aに開閉自在に取付け
られた一対の背面開閉パネル7,7とにより構成されて
いる。ゴミ箱1の各パネル2〜7には、同一色(以下、
本体色という)の塗装が施され、さらに、ゴミ箱1の装
飾面である本体前面パネル2、上部前面パネル4及び天
蓋パネル6の表面には、例えば水玉模様の装飾模様8が
前記本体色と相違する塗装色(以下、模様色という)で
付与されている。この場合、各パネル2〜7は、例えば
厚さ1.6mmの金属板により形成されている。そし
て、このゴミ箱1へのゴミの投入は、天蓋パネル6によ
り開閉される本体前面パネル2の上端投入口9(図2参
照)と、本体前面パネル2の胴部に形成された胴部投入
口10と介して行われるようになっている。
【0011】図2に示すように、本体前面パネル2の突
出部2a,2aの前端縁部には、溶接用フランジ11,
11が形成され、前記上部前面パネル4は、その両側部
を本体前面パネル2の溶接用フランジ11,11に溶接
することにより該本体前面パネル2に取着される。ま
た、背面パネル3の両側縁部には、溶接用フランジ1
2,12が形成され、該背面パネル3は、その溶接用フ
ランジ12,12を本体前面パネル2の両側縁部に溶接
すると共に、その上端縁部を上部前面パネル4の上端縁
部に形成された溶接用フランジ13に溶接することによ
り、本体前面パネル2に取着される。
出部2a,2aの前端縁部には、溶接用フランジ11,
11が形成され、前記上部前面パネル4は、その両側部
を本体前面パネル2の溶接用フランジ11,11に溶接
することにより該本体前面パネル2に取着される。ま
た、背面パネル3の両側縁部には、溶接用フランジ1
2,12が形成され、該背面パネル3は、その溶接用フ
ランジ12,12を本体前面パネル2の両側縁部に溶接
すると共に、その上端縁部を上部前面パネル4の上端縁
部に形成された溶接用フランジ13に溶接することによ
り、本体前面パネル2に取着される。
【0012】また、底板パネル5の周縁部には、溶接用
フランジ14,15が形成され、該底板パネル5は、そ
の溶接用フランジ14,15をそれぞれ本体前面パネル
2及び背面パネル3の下端部内面に溶接することにより
該本体前面パネル2及び背面パネル3に取着される。
フランジ14,15が形成され、該底板パネル5は、そ
の溶接用フランジ14,15をそれぞれ本体前面パネル
2及び背面パネル3の下端部内面に溶接することにより
該本体前面パネル2及び背面パネル3に取着される。
【0013】また、天蓋パネル6の後縁部には、取付用
フランジ16が形成され、該天蓋パネル6は、その取付
用フランジ16を図示しないヒンジを介して前記上部前
面パネル4に取付けることにより、本体前面パネル2の
上端投入口9を開閉自在に取付けられる。この場合、本
体前面パネル2の上端投入口9の半円弧状の周縁部には
天蓋パネル6の閉蓋時に該天蓋パネル6を支承するフラ
ンジ17が形成され、また、天蓋パネル6の半円弧状の
周縁部には、本体前面パネル2との嵌め合わせ用のフラ
ンジ18が形成されている。該フランジ18は、天蓋パ
ネル6の閉蓋時に本体前面パネル2の上端部外周面に接
触するように嵌合する。
フランジ16が形成され、該天蓋パネル6は、その取付
用フランジ16を図示しないヒンジを介して前記上部前
面パネル4に取付けることにより、本体前面パネル2の
上端投入口9を開閉自在に取付けられる。この場合、本
体前面パネル2の上端投入口9の半円弧状の周縁部には
天蓋パネル6の閉蓋時に該天蓋パネル6を支承するフラ
ンジ17が形成され、また、天蓋パネル6の半円弧状の
周縁部には、本体前面パネル2との嵌め合わせ用のフラ
ンジ18が形成されている。該フランジ18は、天蓋パ
ネル6の閉蓋時に本体前面パネル2の上端部外周面に接
触するように嵌合する。
【0014】また、背面パネル3のゴミ取出開口穴3a
の周縁部と、背面開閉パネル7,7の周縁部とには、そ
れぞれフランジ19,20が形成され、両背面開閉パネ
ル7,7はその一側部のフランジ20a,20aをそれ
ぞれゴミ取出開口穴3aの両側部のフランジ19a,1
9aに図示しないヒンジを介して取付けることにより、
該ゴミ取出開口穴3aに観音開き様に開閉自在に取付け
られる。
の周縁部と、背面開閉パネル7,7の周縁部とには、そ
れぞれフランジ19,20が形成され、両背面開閉パネ
ル7,7はその一側部のフランジ20a,20aをそれ
ぞれゴミ取出開口穴3aの両側部のフランジ19a,1
9aに図示しないヒンジを介して取付けることにより、
該ゴミ取出開口穴3aに観音開き様に開閉自在に取付け
られる。
【0015】尚、天蓋パネル6の上面部には、把手21
が溶接され、また、背面開閉パネル7,7にも図示しな
い把手が溶接される。
が溶接され、また、背面開閉パネル7,7にも図示しな
い把手が溶接される。
【0016】次に、かかる構成のゴミ箱1の製作方法を
その装飾方法を含めて説明する。
その装飾方法を含めて説明する。
【0017】図3及び図5を参照して、本実施例のゴミ
箱1を製作する際には、まず、本体前面パネル2、上部
前面パネル4及び天蓋パネル6を板取りするための原板
22の表面にそのほぼ全面にわたって例えば水玉模様の
装飾模様8を刻印した。この場合、水玉状の刻印部8a
は、図4(a)に示すように、原板22の表面に凹溝状
に形成され、本実施例では、原板22の厚さを1.6m
mとして、刻印部8aの深さを0.5〜0.8mmとし
た。
箱1を製作する際には、まず、本体前面パネル2、上部
前面パネル4及び天蓋パネル6を板取りするための原板
22の表面にそのほぼ全面にわたって例えば水玉模様の
装飾模様8を刻印した。この場合、水玉状の刻印部8a
は、図4(a)に示すように、原板22の表面に凹溝状
に形成され、本実施例では、原板22の厚さを1.6m
mとして、刻印部8aの深さを0.5〜0.8mmとし
た。
【0018】次いで、図3に示すように、原板22から
本体前面パネル2、上部前面パネル4及び天蓋パネル6
がこれらのフランジ17等を併せて板取りした。この場
合、この板取りに際しては、刻印部8aにより形成され
た装飾模様8が、本体前面パネル2、上部前面パネル4
及び天蓋パネル6を組立てた時に、図1に示すように整
合性を有するように本体前面パネル2、上部前面パネル
4及び天蓋パネル6を原板22から板取りした。
本体前面パネル2、上部前面パネル4及び天蓋パネル6
がこれらのフランジ17等を併せて板取りした。この場
合、この板取りに際しては、刻印部8aにより形成され
た装飾模様8が、本体前面パネル2、上部前面パネル4
及び天蓋パネル6を組立てた時に、図1に示すように整
合性を有するように本体前面パネル2、上部前面パネル
4及び天蓋パネル6を原板22から板取りした。
【0019】また、これと並行して、前記背面パネル
3、底板パネル5及び背面開閉パネル7,7をそれらの
フランジ12等と併せて図示しない原板から板取りし
た。この場合、背面パネル3、底板パネル5及び背面開
閉パネル7,7には、装飾模様を付与しないので、該原
板には、前記原板22のような装飾模様は刻印しない。
3、底板パネル5及び背面開閉パネル7,7をそれらの
フランジ12等と併せて図示しない原板から板取りし
た。この場合、背面パネル3、底板パネル5及び背面開
閉パネル7,7には、装飾模様を付与しないので、該原
板には、前記原板22のような装飾模様は刻印しない。
【0020】次いで、各パネル2〜7のフランジ成形や
湾曲成形等を行った後に、前述したように、本体前面パ
ネル2、上部前面パネル4、背面パネル3及び底板パネ
ル5を互いに溶接により組付けると共に、天蓋パネル6
及び背面開閉パネル7,7をそれぞれ図示しないヒンジ
を介して上部前面パネル4及び背面パネル3に取付け
た。また、天蓋パネル6の上面部の所定箇所には、把手
21を溶接し、背面開閉パネル7,7にも図示しない把
手を溶接した。これによりゴミ箱1を組立てた。
湾曲成形等を行った後に、前述したように、本体前面パ
ネル2、上部前面パネル4、背面パネル3及び底板パネ
ル5を互いに溶接により組付けると共に、天蓋パネル6
及び背面開閉パネル7,7をそれぞれ図示しないヒンジ
を介して上部前面パネル4及び背面パネル3に取付け
た。また、天蓋パネル6の上面部の所定箇所には、把手
21を溶接し、背面開閉パネル7,7にも図示しない把
手を溶接した。これによりゴミ箱1を組立てた。
【0021】次いで、ゴミ箱1の内外各面にプライマを
塗布した後に、常温で10分間、該プライマを自然乾燥
し、下地塗装を施した。この場合、本実施例では、下地
塗装用の塗料として、メラミン樹脂系塗料を用い、該塗
装後に、120°Cの雰囲気温度中で、1時間の焼き付
けを行った。
塗布した後に、常温で10分間、該プライマを自然乾燥
し、下地塗装を施した。この場合、本実施例では、下地
塗装用の塗料として、メラミン樹脂系塗料を用い、該塗
装後に、120°Cの雰囲気温度中で、1時間の焼き付
けを行った。
【0022】これにより、本体前面パネル2、上部前面
パネル4及び天蓋パネル6の刻印部8aを有する装飾面
(外面)にあっては、図4(b)に示すように、メラミ
ン樹脂系塗料の塗膜23が該装飾面の形状に沿って形成
される。尚、この時、本体前面パネル2、上部前面パネ
ル4、背面パネル3及び底板パネル5の溶接箇所も塗膜
23により被覆する。
パネル4及び天蓋パネル6の刻印部8aを有する装飾面
(外面)にあっては、図4(b)に示すように、メラミ
ン樹脂系塗料の塗膜23が該装飾面の形状に沿って形成
される。尚、この時、本体前面パネル2、上部前面パネ
ル4、背面パネル3及び底板パネル5の溶接箇所も塗膜
23により被覆する。
【0023】次いで、上記塗膜23を形成した本体前面
パネル2、上部前面パネル4及び天蓋パネル6の刻印部
8aを有する装飾面に、上塗り塗装を施した。この場
合、本実施例では、上塗り塗装用の塗料として、例えば
前記メラミン樹脂系塗料と非親和性で、且つシンナー
(拭取用剤)により拭き取り可能なアクリルウレタン樹
脂塗料を用い、該塗装後に、常温で約2分間、自然乾燥
させた。
パネル2、上部前面パネル4及び天蓋パネル6の刻印部
8aを有する装飾面に、上塗り塗装を施した。この場
合、本実施例では、上塗り塗装用の塗料として、例えば
前記メラミン樹脂系塗料と非親和性で、且つシンナー
(拭取用剤)により拭き取り可能なアクリルウレタン樹
脂塗料を用い、該塗装後に、常温で約2分間、自然乾燥
させた。
【0024】これにより、本体前面パネル2、上部前面
パネル4及び天蓋パネル6の刻印部8aを有する装飾面
(外面)にあっては、図4(c)に示すように、アクリ
ルウレタン樹脂塗料の塗膜24がメラミン樹脂系塗料の
塗膜23上に形成される。そして、この時、刻印部8a
は、塗膜24によりほぼ埋められ、該塗膜24の塗料が
充填される。
パネル4及び天蓋パネル6の刻印部8aを有する装飾面
(外面)にあっては、図4(c)に示すように、アクリ
ルウレタン樹脂塗料の塗膜24がメラミン樹脂系塗料の
塗膜23上に形成される。そして、この時、刻印部8a
は、塗膜24によりほぼ埋められ、該塗膜24の塗料が
充填される。
【0025】次いで、アクリルウレタン樹脂の塗膜24
が形成された本体前面パネル2、上部前面パネル4及び
天蓋パネル6の刻印部8aを有する装飾面をシンナー
(拭取用剤)により拭き取った。
が形成された本体前面パネル2、上部前面パネル4及び
天蓋パネル6の刻印部8aを有する装飾面をシンナー
(拭取用剤)により拭き取った。
【0026】これにより、本体前面パネル2、上部前面
パネル4及び天蓋パネル6の装飾面(外面)にあって
は、図4(d)に示すように、その刻印部8aの箇所を
除き、アクリルウレタン樹脂の塗膜24が除去され、メ
ラミン樹脂系塗料の塗膜23が露出する。また、刻印部
8aにおいては、アクリルウレタン樹脂の塗膜24は、
塗膜23の上側に突出した部分は、シンナーにより除去
されるものの、凹溝状の刻印部8a内に充填された部分
は、該刻印部8a内に残る。
パネル4及び天蓋パネル6の装飾面(外面)にあって
は、図4(d)に示すように、その刻印部8aの箇所を
除き、アクリルウレタン樹脂の塗膜24が除去され、メ
ラミン樹脂系塗料の塗膜23が露出する。また、刻印部
8aにおいては、アクリルウレタン樹脂の塗膜24は、
塗膜23の上側に突出した部分は、シンナーにより除去
されるものの、凹溝状の刻印部8a内に充填された部分
は、該刻印部8a内に残る。
【0027】このため、本体前面パネル2、上部前面パ
ネル4及び天蓋パネル6の装飾面(外面)にあっては、
その刻印部8aがアクリルウレタン樹脂の塗膜24によ
り模様色が付与されると共に、残部はメラミン樹脂系塗
料の塗膜23により、背面パネル3、底板パネル5、背
面開閉パネル7,7と同一の本体色が付与される。これ
によりゴミ箱1の装飾面である本体前面パネル2、上部
前面パネル4及び天蓋パネル6の外表面には、前記水玉
模様の装飾模様8が得られる。
ネル4及び天蓋パネル6の装飾面(外面)にあっては、
その刻印部8aがアクリルウレタン樹脂の塗膜24によ
り模様色が付与されると共に、残部はメラミン樹脂系塗
料の塗膜23により、背面パネル3、底板パネル5、背
面開閉パネル7,7と同一の本体色が付与される。これ
によりゴミ箱1の装飾面である本体前面パネル2、上部
前面パネル4及び天蓋パネル6の外表面には、前記水玉
模様の装飾模様8が得られる。
【0028】このように、本実施例のゴミ箱1の製作方
法によれば、本体前面パネル2、上部前面パネル4及び
天蓋パネル6を板取りする原板22にあらかじめ装飾模
様を刻印しておくことにより、製作したゴミ箱1に下地
塗装、上塗り塗装及び拭き取り作業を順次施せば、装飾
性に優れた装飾模様を容易に付与することができる。そ
して、本体前面パネル2、上部前面パネル4、背面パネ
ル3及び底板パネル5の溶接箇所は、下地塗装の塗膜2
3により被覆されるので、該溶接箇所が外部に露出して
しまうようなことはなく、全体的にも装飾性に優れたゴ
ミ箱1を得ることができる。
法によれば、本体前面パネル2、上部前面パネル4及び
天蓋パネル6を板取りする原板22にあらかじめ装飾模
様を刻印しておくことにより、製作したゴミ箱1に下地
塗装、上塗り塗装及び拭き取り作業を順次施せば、装飾
性に優れた装飾模様を容易に付与することができる。そ
して、本体前面パネル2、上部前面パネル4、背面パネ
ル3及び底板パネル5の溶接箇所は、下地塗装の塗膜2
3により被覆されるので、該溶接箇所が外部に露出して
しまうようなことはなく、全体的にも装飾性に優れたゴ
ミ箱1を得ることができる。
【0029】尚、本実施例では、各パネル2〜7を組立
てた後に、塗装を行うようにしたが、天蓋パネル6及び
背面開閉パネル7,7は、本体前面パネル2等との溶接
箇所がないので、これらを塗装後に組付けるようにして
もよい。
てた後に、塗装を行うようにしたが、天蓋パネル6及び
背面開閉パネル7,7は、本体前面パネル2等との溶接
箇所がないので、これらを塗装後に組付けるようにして
もよい。
【0030】また、本実施例では、本体前面パネル2、
上部前面パネル4及び天蓋パネル6にのみ装飾模様8を
付与するようにしたが、背面パネル3や背面開閉パネル
7,7にも本体前面パネル2等と同様に装飾模様を付与
することも可能であることはもちろんである。
上部前面パネル4及び天蓋パネル6にのみ装飾模様8を
付与するようにしたが、背面パネル3や背面開閉パネル
7,7にも本体前面パネル2等と同様に装飾模様を付与
することも可能であることはもちろんである。
【0031】また、本実施例では、本体前面パネル2、
上部前面パネル4及び天蓋パネル6を板取りする原板2
2に装飾模様を刻印するようにしたが、板取り後の本体
前面パネル2、上部前面パネル4及び天蓋パネル6に装
飾模様を刻印するようにすることも可能であることはも
ちろんである。
上部前面パネル4及び天蓋パネル6を板取りする原板2
2に装飾模様を刻印するようにしたが、板取り後の本体
前面パネル2、上部前面パネル4及び天蓋パネル6に装
飾模様を刻印するようにすることも可能であることはも
ちろんである。
【0032】また、本実施例では、ゴミ箱1を装飾する
場合を例にとって説明したが、ゴミ箱に限らず、建築用
部材、ベンチ、広告用部材等の各種の屋内外設置用製品
に本発明を適用することが可能であることはもちろんで
あり、また、該製品の素材として金属板に限らず、木材
等を使用することも可能であることはもちろんである。
場合を例にとって説明したが、ゴミ箱に限らず、建築用
部材、ベンチ、広告用部材等の各種の屋内外設置用製品
に本発明を適用することが可能であることはもちろんで
あり、また、該製品の素材として金属板に限らず、木材
等を使用することも可能であることはもちろんである。
【0033】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
によれば、製品を構成する板体にあらかじめ装飾模様を
刻印しておき、該板体から製品を製作した後に、該製品
の装飾面に下地塗装を施し、さらに、該下地塗装用の塗
料と非親和性であって且つ拭き取り可能な装飾用塗料に
より該製品の装飾面に上塗り塗装を施し、次いで、拭取
用剤により、該製品の装飾面を拭き取って、該装飾面の
前記刻印部を除く部位の前記下地塗装の塗膜を露出せし
めるようにしたことによって、製品を装飾性を損なうこ
となく容易に装飾することができる。
によれば、製品を構成する板体にあらかじめ装飾模様を
刻印しておき、該板体から製品を製作した後に、該製品
の装飾面に下地塗装を施し、さらに、該下地塗装用の塗
料と非親和性であって且つ拭き取り可能な装飾用塗料に
より該製品の装飾面に上塗り塗装を施し、次いで、拭取
用剤により、該製品の装飾面を拭き取って、該装飾面の
前記刻印部を除く部位の前記下地塗装の塗膜を露出せし
めるようにしたことによって、製品を装飾性を損なうこ
となく容易に装飾することができる。
【図1】本発明の一例を適用して装飾したゴミ箱の斜視
図。
図。
【図2】図1のゴミ箱の分解斜視図。
【図3】図1のゴミ箱を製作するための原板の平面図。
【図4】図1のゴミ箱に付与する装飾模様の刻印部の断
面図。
面図。
【図5】図1のゴミ箱の製作方法を説明するためのフロ
ーチャート。
ーチャート。
1…製品(ゴミ箱)、2〜7…パネル(板体)、8…装
飾模様、8a…刻印部 22…原板(板体)。
飾模様、8a…刻印部 22…原板(板体)。
Claims (1)
- 【請求項1】板体から製作してなる製品の装飾方法であ
って、前記板体にあらかじめ装飾模様を刻印する工程
と、該装飾模様を刻印した板体から前記製品を製作する
工程と、前記装飾模様が刻印されている前記製品の装飾
面に下地塗装を施す工程と、該下地塗装用の塗料と非親
和性であって且つ拭き取り可能な装飾用塗料により該下
地塗装を施した前記製品の装飾面に前記装飾模様の刻印
部を埋没させつつ上塗り塗装を施す工程と、該上塗り塗
装を施した前記製品の装飾面を前記装飾用塗料の拭取用
剤により拭き取ることにより、該装飾面の前記刻印部を
除く部位の前記下地塗装の塗膜を露出せしめる工程とか
ら成ることを特徴とする製品の装飾方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19574393A JPH0747800A (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | 製品の装飾方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19574393A JPH0747800A (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | 製品の装飾方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0747800A true JPH0747800A (ja) | 1995-02-21 |
Family
ID=16346235
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19574393A Pending JPH0747800A (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | 製品の装飾方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0747800A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003080161A (ja) * | 2001-09-12 | 2003-03-18 | Aica Kogyo Co Ltd | 塗装仕上げ方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5491544A (en) * | 1977-12-28 | 1979-07-20 | Toho Sheet & Frame | Method of coating metal panel |
JPH02191579A (ja) * | 1989-01-19 | 1990-07-27 | Kansai Paint Co Ltd | 模様塗膜形成法 |
JPH0440984A (ja) * | 1990-06-07 | 1992-02-12 | Sophia Co Ltd | パチンコ機用機枠の製造方法 |
-
1993
- 1993-08-06 JP JP19574393A patent/JPH0747800A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5491544A (en) * | 1977-12-28 | 1979-07-20 | Toho Sheet & Frame | Method of coating metal panel |
JPH02191579A (ja) * | 1989-01-19 | 1990-07-27 | Kansai Paint Co Ltd | 模様塗膜形成法 |
JPH0440984A (ja) * | 1990-06-07 | 1992-02-12 | Sophia Co Ltd | パチンコ機用機枠の製造方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003080161A (ja) * | 2001-09-12 | 2003-03-18 | Aica Kogyo Co Ltd | 塗装仕上げ方法 |
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