JPH07454U - パチンコ遊技機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 発射されたパチンコ玉を盤面ならびに中央部
の透明板の打球障害釘でより多くコントロールすること
ができること。また当たりラインの数を増し、遊技者の
興奮度や期待感をより一層高めることができること。 【構成】 盤面の中央部に開口部を有する遊技盤と、
この遊技盤の前記開口部に盤面と面一になるように嵌合
され且つ複数個の貫通孔を有する透明板と、この透明板
の裏側に設けられ且つ複数個の窓部を有する支持枠と、
この支持枠の前記窓部にそれぞれ内装され且つ該支持枠
にぞれぞれ固定的に取付けれられた各駆動モータの駆動
力によって個別的に回転する複数個の回転リールと、前
記透明板の貫通孔を介して透明板から突出するように前
記支持枠に植設された複数本の打球障害釘とから成る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はパチンコ遊技機に関し、特に盤面の中央部に機械的に回転駆動するメ カ式の複数個の回転リールを有するパチンコ遊技機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、パチンコ遊技機は、一般的に遊技機の盤面の中央部に３個の回転ドラム が横一列に配設され、特定の玉受け口に発射されたパチンコ玉が入賞すると、各 回転ドラムがそれぞれ回転し、回転ドラムが順次停止した時、回転ドラムの識別 標識、例えば「７」の数字が横一列に一致した場合に当たりと設定され、盤面の 下方の設けられた開閉板が所定時間開放する。

【０００３】 しかして、このようなタイプのパチンコ遊技機は、全て遊技盤の盤面にのみ釘 が植設され、遊技者に対して視覚上重要な位置を占める盤面の中央部、すなわち 、回転ドラムが横一列に配設された箇所には釘は存在していない。

【０００４】 したがって、遊技機の盤面の中央部に回転ドラムを複数個設けるこの種のタイ プのパチンコ機に於いては、釘の植設する箇所が制約を受け、殆ど同じパターン あるいはワンパターンで釘を植設せざるを得ないという欠点があった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は以上のような従来の欠点に鑑み、釘を盤面のみならず回転ドラムある いは回転リールが配設された前面に於いても植設することができ、したがって、 発射されたパチンコ玉を盤面ならびに中央部の透明板の釘でより多くコントロー ルすることができ、また回転リールをさらに多く設けることができ、したがって 、当たりラインの数を増し、遊技者の興奮度や期待感をより一層高めることがで きるパチンコ遊技機を得ることである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案のパチンコ遊技機は、盤面の中央部に開口部を有する遊技盤と、この遊 技盤の前記開口部に盤面と面一になるように嵌合され且つ複数個の貫通孔を有す る透明板と、この透明板の裏側に設けられ且つ複数個の窓部を有する支持枠と、 この支持枠の前記窓部にそれぞれ内装され且つ該支持枠にぞれぞれ固定的に取付 けれられた各駆動モータの駆動力によって個別的に回転する複数個の回転リール と、前記透明板の貫通孔を介して透明板から突出するように前記支持枠に植設さ れた複数本の打球障害釘とから成る。

【０００７】 上記構成に於いては、支持枠は格子状に形成され、その窓部には合計９個の回 転リールがそれぞれ内装されていることを特徴とする。また透明板の貫通孔には 支持筒が固定的に嵌挿され、打球障害釘はこの支持筒を介し透明板から突出する ように支持枠に植設されていることを特徴とする。

【０００８】

【作用】

まず支持枠の各窓部に駆動モータをそれぞれ内装する。この場合リール本体と 一体の駆動モータは、支持枠の骨状部の内側面に固設される。次に支持枠の前面 に透明板を固定する。しかる後に、透明板を盤面の開口部に嵌め込みながら、支 持枠を盤面の裏側に固定する。

【０００９】

【実施例】

以下、図面に基づき本考案の実施例を詳細に説明する。

【００１０】 図１乃至図６に示す第１実施例に於いて、１は盤面２に開口部３を有するパチ ンコ機４の遊技盤である。この遊技盤１はベニヤ板、合板など打球障害釘を植設 することができるような材質で構成されている。開口部３は視覚上重要視さそれ る盤面２の中央部あるいは中央部よりの部位に矩形状に形成されている。

【００１１】 ５は遊技盤１の前記開口部３に盤面２と面一になるように嵌合され、且つ、複 数個の貫通孔６を有する透明板である。この透明板５はやや厚みを有し、材質と しては合成樹脂、ガラスなどが使用されている。貫通孔６の径は後述する打球障 害釘のそれと略同一の径である。この貫通孔６の位置や数は任意に形成すること ができる。

【００１２】 ７は透明板５の裏面に固定的に取付けられ、且つ、複数個の窓部８を有する支 持枠である。支持枠７は、本実施例では格子状に形成され、その縦横の骨状部７ ａで形成された窓部８は合計９個である。支持枠７の骨状部７ａは少なくとも打 球障害釘を打つ込むことができるような幅を有することが必要である。また支持 枠７の奥行きの長さは次に説明する駆動リールを内装することができるように所 要の長さを有することが必要である。

【００１３】 なお、本実施例では透明板５と支持枠７とは直接一体的に設けられいるが、透 明板５を遊技盤１の開口部３に固着手段を用いて盤面２と一体的に取付け、一方 、支持枠７を所要の空間を有して透明板５と対設するよう盤面２に固定的に取付 けても良い。要は透明板５の裏側（後方または裏面）に支持枠７を配設する必要 がある。

【００１４】 ９は支持枠７の窓部８にそれぞれ内装され、且つ、該支持枠の骨状部７ａにそ れぞれ固定的に取付けれられた各駆動モータ１０の駆動力によって個別的に回転 する複数個の回転リールである。ここで回転リール９の構成につき図５に基づき 詳説すると、１１は一側面に駆動モータ１０収納用の凹部１２を有するリール本 体で、このリール本体１１の外周面には複数のシンボルマーク（識別標識）が施 された帯状テープ１３が接着層を介して貼着されている。１４はリール本体１１ の軸芯方向に形成され中心軸孔１５に固定的に嵌挿された固定筒で、この固定筒 １４には駆動モータ１０の出力軸１０ａが固定的に嵌入している。そして、各駆 動モータ１０は適宜に支持枠７の骨状部７ａの内側面に固設され、且つ、図示し ない制御装置に接続している。

【００１５】 １６は透明板５の貫通孔６を介し、該透明板から突出するように支持枠７に植 設された複数本の打球（パチンコ玉）障害釘である。この打球障害釘１６は盤面 ２に植設された他の打球障害釘と同様に透明板５から突出し、軽い殴打により多 少角度を付けることも可能である。

【００１６】 上記構成に於いて組み立てる場合は、例えばまず支持枠７の各窓部８に駆動モ ータ１０をそれぞれ内装する。この場合リール本体１１と一体の駆動モータ１０ ａは、支持枠７の骨状部７ａの内側面に固設される。次に支持枠７の前面に透明 板５を接着剤、接着テープなどの固定手段を介して固定する。しかる後に、透明 板５を盤面２の開口部３に嵌め込みながら、支持枠７を盤面２の裏側に固定手段 を介して固定する。

【００１７】 しかして、本考案のパチンコ遊技機は、遊技機１の盤面２の中央部に合計９の の回転レール９が配設されているので、縦、横並びに対角線の各方向に合計８個 の当たりラインを設定することができると共に、パチンコ機に於いて、遊技者の 視覚に訴える最も重要な部分である回転リールの設定箇所（盤面の中央部）でも 、発射され、且つ、落下してくるパチンコ玉を各打球障害釘１６で跳ね返すこと ができる。

【００１８】

【異なる実施例】

次に本考案の異なる実施例につき説明する。なお、この実施例の説明に当って 、前記本考案の実施例と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略 する。

【００１９】 図７乃至図１０に示す第２実施例に於いて、前記本考案の実施例と主に異なる 点は、透明板５Ａの貫通孔６Ａを打球障害釘１６Ａの直径よりも幾分大きく形成 し、この貫通孔６Ａには外端部に周鍔２０を有する金属製あるいは合成樹脂製の 支持筒２１が固定的に嵌挿され、打球障害釘１６Ａはこの支持筒２１を介し透明 板５Ａから突出するように支持枠７Ａに植設されている点である。

【００２０】 このように構成しても前記本考案の実施例と同一の作用、効果があると同時に 、打球障害釘１６Ａを支持筒２１で支持するので、打球障害釘１６Ａ並びに透明 板５Ａの耐久性を図ることができると共に、打球障害釘１６Ａの傾きの調整の際 、透明板５の貫通孔６の縁部に対する殴打の負担を軽減することができるので、 より多く打球障害釘１６Ａの調整が可能になる。

【００２１】

【考案の効果】

以上の説明から明らかなように本考案においては、次に列挙するような効果が ある。 （１）打球障害釘を盤面のみならず回転リールが配設された盤面の中央部に於い ても透明板及び支持枠を介して植設することができる。したがって、発射された パチンコ玉を盤面ならびに中央部の透明板の打球障害釘でより多くコントロール することができる。 （２）支持枠が格子状に形成されている実施例に於いては、回転リールをさらに 多く設けることができ、したがって、当たりラインの数を増し、遊技者の興奮度 や期待感をより一層高めることができる。 （３）第２実施例に於いては、打球障害釘１６Ａ並びに透明板５Ａの耐久性を図 ることができると共に、打球障害釘１６Ａの傾きの調整の際、透明板５の貫通孔 ６の縁部に対する殴打の負担を軽減することができるので、より多く打球障害釘 １６Ａの調整が可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１ないし図６】本考案の第１実施例を示す各説明
図。

【図７および図１０】本考案の第２実施例を示す各説明
図。

【符号の説明】

１…遊技盤、 ２…盤面、 ３…開口部、 ５、５Ａ…透明板、 ６、６Ａ…貫通孔、 ７、７Ａ…支持枠、 ８…窓部、 ９…回転リール、 １０…駆動モータ、 １６、１６Ａ…打球障害釘、 ２１…支持筒。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 盤面の中央部に開口部を有する遊技盤
   と、この遊技盤の前記開口部に盤面と面一になるように
   嵌合され且つ複数個の貫通孔を有する透明板と、この透
   明板の裏側に設けられ且つ複数個の窓部を有する支持枠
   と、この支持枠の前記窓部にそれぞれ内装され且つ該支
   持枠にぞれぞれ固定的に取付けれられた各駆動モータの
   駆動力によって個別的に回転する複数個の回転リール
   と、前記透明板の貫通孔を介して透明板から突出するよ
   うに前記支持枠に植設された複数本の打球障害釘とから
   成るパチンコ遊技機。
2. 【請求項２】 請求項１に於いて、支持枠は格子状に形
   成され、その窓部には合計９個の回転リールがそれぞれ
   内装されていることを特徴とするパチンコ遊技機。
3. 【請求項３】 請求項１または請求項２に於いて、透明
   板の貫通孔には支持筒が固定的に嵌挿され、打球障害釘
   はこの支持筒を介し透明板から突出するように前記支持
   枠に植設されていることを特徴とするパチンコ遊技機。