JP2002186711A - パチンコ機 - Google Patents

パチンコ機

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JP2002186711A
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obstacle nail
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 障害釘の調整作業を容易に実施すること。 【解決手段】 本発明では、遊技盤2の前面において少
なくとも命釘20Aの周囲や誘導釘20Bの周囲となる
部位に、明度の高い色彩で円形模様30を描くようにし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】通常、パチンコ機を設置した遊技店で
は、遊技盤の前面に植設した障害釘に調整作業を施すこ
とで様々な営業形態を実現するようにしている。すなわ
ち、始動口となる普通電動役物の直上に植設した命釘と
称される障害釘や、普通電動役物に向けて遊技球を案内
する一連の誘導釘と称される複数の障害釘に対してその
向きや相互間隔を適宜変更すれば、これに応じて当該普
通電動役物への遊技球の入賞率が変化するようになり、
遊技店にとって有利となるパチンコ機や遊技者にとって
有利となるパチンコ機等、それぞれの営業形態に即した
任意のパチンコ機を作り出すことが可能となる。
【0003】上述した調整作業においては、障害釘が所
望の状態となっているか否かを確認する作業がきわめて
重要となる。この場合、遊技盤の正面に立ち、障害釘の
頭部の位置が障害釘の根本部、つまり障害釘の軸部にお
いて遊技盤に打ち込まれた部分に対してどの程度ずれて
いるかを目視によって判断する方法が広く一般的に用い
られている確認作業である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、現在主流と
なっているパチンコ機のほとんどには、遊技盤の前面に
セル版と称される樹脂製のフィルムが貼着してある。こ
のセル版は、表面に様々な色彩を施してあるのが一般的
であり、その華やかさから遊技の雰囲気を盛り上げ、興
趣を高める一因となるものである。
【0005】しかしながら、こうしたセル版に施す色彩
は、パチンコ機のモチーフに基づくデザインを最重要視
したもので、必ずしもパチンコ機の保守性を考慮したも
のとはいえない。このため、上述した障害釘の確認作業
を大きく妨げる一因となっているのもまた事実である。
すなわち、障害釘の根本部は、セル版との間に現れる環
状の陰影を介してその位置を確認するのであるが、セル
版の色彩がそのまま写り込む構成であるため、例えば図
4に示すように、当該セル版に環状の陰影と同様の明度
をもった色彩が施された場合、その位置を視認すること
が困難となり、頭部とのずれ量を確認する作業の妨げと
なるのである。
【0006】本発明は、上記実情に鑑みて、障害釘の調
整作業を容易に実施することのできるパチンコ機を提供
することを解決課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、遊技盤の前
面において少なくとも調整作業を施すべき障害釘の周囲
となる部位に、明度の高い色彩を施すようにしている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基
づいて本発明を詳細に説明する。図1は、本発明に係る
パチンコ機の一実施形態を示す遊技盤の正面図である。
ここで例示するパチンコ機1は、遊技盤2においてガイ
ドレール3で囲まれる遊技領域4の中央部に特別図柄表
示装置10を備えるとともに、この特別図柄表示装置1
0の下方域に普通電動役物11、左右一対の始動手段1
2、変動入賞装置13および普通図柄表示装置14を備
えた、いわゆる第1種と称されるものである。
【0009】すなわち、遊技領域4に打ち出された遊技
球が普通電動役物11に入賞すると、特別図柄表示装置
10が可変表示を開始し、所定の可変時間の経過後に停
止表示された図柄が予め定めた特定の態様となった場合
に大当たりとなって特別遊技に移行し、常態において閉
じている変動入賞装置13が所定の開放パターンに従っ
て開放するものである。普通電動役物11は、遊技球が
入賞し難い第一入賞状態と、遊技球が入賞し易い第二入
賞状態とに変換する、いわゆる電動チューリップであ
る。この普通電動役物11は、常態において第一入賞状
態に保持されている一方、始動手段12への遊技球の入
賞検出を契機として可変表示を行う普通電動役物11が
予め定めた図柄を停止表示した場合に所定の開放パター
ンで第二入賞状態となる。
【0010】このパチンコ機1の遊技盤2には、図2に
示すように、基準となるベニヤ板2aの前面にセル版2
bと称される樹脂製のフィルムを貼着してあり、このセ
ル版2bの上から多数の障害釘20を植設してある。図
1に示すように、これらの障害釘20のうち、普通電動
役物11の直上に配置した2本の釘は、いわゆる命釘2
0Aと称されるものであり、またこれらの命釘20Aか
ら左右方向に向けて漸次上方に傾斜するように配置した
一連の釘は、いわゆる誘導釘20Bと称されるものであ
り、それぞれ遊技店の望む営業形態を実現するための重
要な役割をもっている。つまり、これら命釘20Aや誘
導釘20Bは、その向きや相互間隔を適宜変更する調整
作業を施せば、これに応じて普通電動役物11への遊技
球の入賞率が変化するようになり、遊技店にとって有利
となるパチンコ機や遊技者にとって有利となるパチンコ
機等、それぞれの営業形態に即した任意のパチンコ機を
作り出すことが可能となるものである。
【0011】図1からも明らかなように、本実施形態の
パチンコ機1では、これら命釘20Aおよび誘導釘20
B、さらには誘導釘20Bの上方域に配置する障害釘2
0C等、普通電動役物11の入賞率に大きな影響を与え
るであろう障害釘20を植設する部分に、それぞれ明度
の高い色彩によって円形模様30を描いてある。これら
の円形模様30は、その中心に障害釘20を植設した場
合に、少なくとも軸部21の根本部に写り込む大きさの
ものであり、セル版2bを成形する際に描いてある。ま
た明度の高い色彩とは、図3に示すように、障害釘20
の軸部21とセル版2bとの間に現れる環状の陰影Sを
明瞭に視認させることのできる明度をもった色彩のこと
であり、特に色相や彩度は問わない。例えば円形模様3
0の周囲となる部分の色彩に対して明度を高めたり、あ
るいは円形模様30の周囲となる部分の色彩に関わらず
白抜きとしたりすればよい。なお、図には明示していな
いが、セル版2bにおいてその他の部分には、任意の色
彩を施してある。
【0012】上記のように構成したパチンコ機1によれ
ば、同図3からも明らかなように、他の部分に如何なる
色彩が施されていたとしても、円形模様30とこの円形
模様30が写り込んだ障害釘20の軸部21との間にお
いて、上述した環状の陰影Sを容易に視認し、これによ
って当該障害釘20における根本部の位置を明確に特定
することが可能となる。この結果、障害釘20に調整作
業を施した後、その根本部と頭部22とのずれ量に基づ
いて当該障害釘20が所望の状態となっているか否かを
容易に確認できるようになる。しかも、上述した円形模
様30が調整作業を施すべき障害釘20の位置を指示す
ることになるため、上述した調整作業の正確性が増すよ
うになる。
【0013】なお、上述した実施の形態では、いわゆる
第1種のパチンコ機を例示しているが、必ずしも第1種
のパチンコ機に限定されるものではなく、いわゆる第2
種や第3種のパチンコ機にも同様に適用可能である。
【0014】また、上述した実施の形態では、明度の高
い色彩としてセル版に円形の模様を描くようにしている
が、必ずしも円形の模様である必要はなく、障害釘の軸
部に写り込んだ場合に該障害釘の軸部と遊技盤の前面と
の間に現れる環状の陰影を明瞭に視認させることができ
るものであれば、その他の形態であっても構わない。例
えば、遊技盤の前面すべてを明度の高い色彩としてもよ
い。なお、本発明は、遊技盤の前面にデザイン画を施す
ことを妨げるものではなく、上述した条件を満たすよう
に遊技盤の前面にデザイン画を描くようにしてももちろ
んよい。
【0015】さらに、上述した実施の形態では、普通電
動役物に関連した命釘および誘導釘等を調整すべき障害
釘として例示しているが、その他の障害釘を調整すべき
障害釘としてもよい。例えば実施形態のパチンコ機1に
おいては、普通電動役物11に関連した命釘20Aや誘
導釘20B、さらには誘導釘20Bの上方域に配置する
障害釘20Cに加えて、始動手段12に関連した命釘2
0Dや誘導釘20E、あるいは変動入賞装置13に関連
した命釘20Fや誘導釘20Gを調整すべき障害釘とし
てもよい。なお、明度の高い色彩を施す部位としては、
必ずしも調整作業を施すべき障害釘の周囲となる部位に
限らず、調整作業がまったく不要な障害釘を含めるよう
にしても構わない。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
遊技盤の前面において少なくとも調整作業を施すべき障
害釘の周囲となる部位に、明度の高い色彩を施すように
しているため、当該明度の高い色彩が軸部に写り込むこ
ととなり、遊技盤の前面との間に現れる環状の陰影を介
してその位置を明確、かつ容易に視認することが可能と
なり、当該障害釘が所望の状態となっているか否かを確
認する作業もきわめて容易に行うことができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパチンコ機の一実施形態を示す遊
技盤の正面図である。
【図2】図1に示した遊技盤の拡大断面図である。
【図3】明度の高い色彩を施した遊技盤に対して障害釘
を植設した状態を示す斜視図である。
【図4】明度の低い色彩を施した遊技盤に対して障害釘
を植設した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機 2 遊技盤 3 ガイドレール 4 遊技領域 10 特別図柄表示装置 11 普通電動役物 12 始動手段 13 変動入賞装置 14 普通図柄表示装置 20 障害釘 20A,20B,20C 調整作業を施す障害釘 30 円形模様 S 陰影

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤の前面において少なくとも調整作
    業を施すべき障害釘の周囲となる部位に、明度の高い色
    彩を施したことを特徴とするパチンコ機。
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