JPH0745455Y2 - 一点吊り搬送物仮受装置 - Google Patents

一点吊り搬送物仮受装置

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JPH0745455Y2
JPH0745455Y2 JP5317489U JP5317489U JPH0745455Y2 JP H0745455 Y2 JPH0745455 Y2 JP H0745455Y2 JP 5317489 U JP5317489 U JP 5317489U JP 5317489 U JP5317489 U JP 5317489U JP H0745455 Y2 JPH0745455 Y2 JP H0745455Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、一点吊りして搬送される搬送物を台上に卸す
卸し装置に関し、特に自動車の生産ラインにおけるエン
ジン組立体のオーバーヘッドコンベアから治具台車への
移載に用いて好適な一点吊り搬送物仮受装置に関する。
〔従来の技術〕
自動車のエンジン組立体をボデーに搭載する組付け作業
に先立って、組立てを終ってオーバーヘッドコンベアの
フックで一点吊りして搬送されてくるエンジン組立体を
ボデー搭載のための組付け治具台車上に卸す作業は、も
っぱら人手により行なわれているが、人手による操作と
いえども、組立てを終って、関連部品、配管、配線等が
複雑に入組んで組付けられたエンジン組立体の吊具から
コンベアのフックを外す作業は容易なものではない。
このような困難を解消すべく、先に、掛け外しの容易な
吊金具が提案されている。この吊金具は、第23図(正面
図)に示すように、吊りチェーンAの下端に連結され
て、角柱状を成すもので、第24図(正面図)、第25図
(側面図)に示すように、本体01、フック02およびアン
チバックストッパ03から構成されている。この吊金具の
本体01は、一対の板材01a,01bから成り、上下に板状の
スペーサ04とスリーブ状のスペーサ05とを挟んでそれら
の板面間に間隔を保って組付けられており、その間隔内
にフック02とアンチバックストッパ03とがそれぞれの枢
軸06と枢着ピン07とに枢支されて配設されている。本体
01の上部には、上部のスペーサ04をも貫通するピン孔08
が設けられており、このピン孔08に挿通されたピンを介
して、コンベアのチェーンAが接続可能とされるととも
に、下部には下端が開いた吊具導入凹部01cが設けられ
ている。
フック02はその最下端に鉤部02aを有し、上側には本体0
1から外側に弧状に露出する操作突起部02bをそなえると
ともに、アンチバックストッパ03のカム凸部03aと係合
するカム凹部02cをそなえている。一方、アンチバック
ストッパ03は、本体01から外側に弧状に露出する操作突
起部03bをそなえるとともに、フック02のカム凹部02cと
係合するカム凸部03aをそなえている。
なお、この吊金具における下方のスリーブ状スペーサ05
はその周面をフック02の下部と係合してフック02の閉じ
を規定するストッパとしても作用する。
このように構成された吊金具では、その中間部を第24図
に矢印で示すように作業者が手で把持することによっ
て、アンチバックストッパ03が枢着ピン07を中心として
反時計回りに回転し、そのカム凸部03aがフック02のカ
ム凹部02cから外れるため、フック02は把持力により枢
軸06を中心として反時計方向に回転して、その最下端の
鉤部02aが外側に後退し、本体01下方のフック導入凹部0
1cが解放されて、そこに拘束されていたエンジン組立体
側の吊具が解放されるような操作が行なわれる。
このような吊金具によると、単に金具の中央部を作業者
が手で把持するだけでその外し操作を行なうことがで
き、吊卸し作業の大幅な簡略化および効率化が可能とな
っている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、上述のように掛け外し操作の容易な吊金具が
実現されると、この掛け外し操作の容易性を利用して、
上述のエンジン組立体の組付け治具台車上への卸し作業
の完全自動化が望まれることとなる。
しかしながら、この卸し作業の自動化には、このような
吊金具を単に適用しただけではなお解決し得ない問題点
がある。それは、エンジン組立体を一点吊りしている際
の姿勢と、組付け治具台車上に降した場合の姿勢とでは
大きく変化することから生じ、第26図(A),(B)に
示すように、吊り点の位置が両姿勢の間で大きくずれ、
それに伴って、吊金具が傾斜した状態となる点である。
そして、このように吊金具が傾斜すると、人手による場
合には手首のひねり等によってその傾斜に対応した外し
操作が可能であっても、そのような操作を機械に置き換
えることは極めて困難である。こうした困難性は、機種
の異なる幾種類ものエンジン組立体を一つのラインで取
扱う場合は、第26図(A),(B)の比較から明らかな
ように、各エンジン組立体ごとにこのような傾斜の大き
さや方向が異なることとなるためますます大きくなる。
本考案は、このような問題点の解決をはかろうとするも
ので、コンベアのフックに一点吊りして搬送されてくる
エンジン組立体のような搬送物を一定の姿勢となるよう
一旦仮受けし、一体範囲の安定姿勢に保持するように
し、吊金具の外し操作や、その後の搬送物の降ろし操作
を人手を介さずに行なえるようにして、外形の異なる搬
送物の仮受を完全に自動化するようにした、広く一般的
な搬送物の取扱いにも使用可能な一点吊り搬送物仮受装
置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上述の目的を達成するため、本考案の一点吊り搬送物仮
受装置は、吊金具に一点吊りして搬送されてくる搬送物
を受台上に卸すに先立って、搬送物の外形に応じた安定
姿勢に同搬送物を仮受け支持する仮受装置において、同
仮受装置に上記搬送物を受ける仮受テーブルが設けられ
て、同仮受テーブルが、テーブル基部と、上記搬送物の
一点吊りの搬送姿勢から同仮受テーブル上での安定姿勢
への移行に伴って、その姿勢変化を許容するように同仮
受テーブルを上記テーブル基部に対して水平方向に移動
可能なスライド部と、同スライド部の上記テーブル基部
に対する移動方向を水平面内の互いに直交する2方向に
制限すべく互いに直交するように配設された1組みのリ
ニアレール(503,511)と、上記スライド部を上記テー
ブル基部の一偶部に偏倚させるために上記各リニアレー
ルとそれぞれ平行に配設された1組みの戻しばね(52,5
3)と、同戻しばねの偏倚力に抗して上記のスライド部
をテーブル基部の一方向に偏倚した位置から所定の量だ
け移動させてスライド部の初期位置を変更させる機構と
しての駆動シリンダ(505)とをそなえて構成されたこ
とを特徴としている。
〔作用〕
上述の本考案の一点吊り搬送物仮受装置では、搬送コン
ベアの吊金具により一点吊りして搬送されてくる搬送物
をドロップリフタにより降下させ、仮受装置に仮支持さ
せる操作が行なわれるが、その際搬送物のドロップリフ
タでの一点吊り姿勢から仮受姿勢への移行が、仮受装置
のスライド部の水平面内の互いに直交する2方向への移
動によって円滑に許容され、搬送物がその外形に応じた
安定姿勢に、しかも吊金具による吊り位置をほぼ一定位
置に保って支持される動作が行なわれる。そして搬送物
が卸されると、スライド部は戻しばねによりテーブル基
部の一偶部に戻され、必要に応じてスライド部の初期位
置を変更させる機構としての駆動シリンダ動作により更
に所定量だけ移動した位置に偏倚された位置に設定され
て、次の搬送物の仮支持にそなえることとなる。
〔実施例〕
次に、本考案の実施例について説明すると、第1図は本
考案の一実施例としての一点吊り搬送物仮受装置を含む
卸し装置を模式的に示す背面図、第2図はその左側面
図、第3図はその平面図である。
第1〜3図に示すように、本考案の一実施例としての一
点吊り搬送物仮受装置を含む卸し装置は、搬送物を一点
吊り搬送するオーバーヘッドコンベアの搬送レールの一
部を降下させるドロップリフタ1と、搬送物を仮受支持
する仮受装置4と、仮受支持された搬送物をすくい上げ
て治具台P上に卸す降ろし装置6とから構成されてい
る。
以下、順次これら各装置について説明すると、まず、ド
ロップリフタ1は、この搬送ラインの左側に設置されて
おり、オーバーヘッドコンベアの昇降レール11を支持し
て柱12に沿って昇降自在な卸しフレーム13の下部に溶接
取付けされた吊金具外し装置3をそなえている。一方、
昇降レール11に支持されて走行するトロリーのチェーン
下端には吊金具2が吊持されている。
次に、仮受装置4は、この搬送ラインの左側に設置され
ており、この仮受装置4の基台40に水平面内で旋回可能
なアーム41を介して仮受テーブル5が支持されている。
そして、仮受テーブル5は、テーブル基部50とスライド
部51とをそなえており、スライド部51はテーブル基部50
に対して水平面内で前後方向および左右方向に摺動可能
に載置されている。
降ろし装置6は、この搬送ラインの右側に設置されてお
り、同ラインに沿って配設されたレールフレーム61と、
レールフレーム61に沿って走行する走行柱63と、走行柱
63に沿って昇降する昇降フレーム64と、昇降フレーム64
に設けられたハンガー7とをそなえている。
なお、治具台Pはこの設備の中央に配設されたトーベア
台車Cに載置されて、搬送物の次工程位置への搬送が可
能とされており、第1,3図において、符号F〜Hはトー
ベア台車C上の治具台Pの位置決めを行なう装置を示す
もので、Fは横押しフィーダ、Gは後押しフィーダ、H
は前端ストッパをそれぞれ示している。
さらに、上述の各装置について個々に詳述する。第4〜
8図はドロップリフタの吊金具外し装置を示すもので、
第4図はその背面図、第5図はその平面図、第6図はそ
の左側面図、第7図はその一部拡大背面図、第8図はそ
の平面図である。
第4〜6図に示すように、この吊金具外し装置3は、ド
ロップリフタの昇降レール11に対して平行にフレーム30
に取付けられた一対の前後方向リニアレール31と、これ
らリニアレール31に係合して摺動するランナ32を介して
吊持された前後動フレーム33と、前後動フレーム33内に
取付けられた一対の固定ランナ34に係合して摺動する一
対の横方向リニアレール35と、これら横方向リニアレー
ル35を両側に取付けられて前後動フレーム33に対して横
方向に摺動する横動ビーム36と、この横動ビーム36の垂
下部右側に取付けられて下方に延びるアーム37の最下端
に取付けられたチャック手段38とをそなえている。
前後方向リニアレール31が取付けられたフレーム30に
は、さらに前後駆動シリンダ311のロッド端311a側が枢
支されており、前後駆動シリンダ311のロッド311bは前
後動フレーム33の後側に枢着されている。また、横動ビ
ーム36の内端から前方に張出して設けられたブラケット
361には、前後動フレーム33の下面にそのロッド端362a
側を枢着された左右駆動シリンダ362のロッド362bが枢
着されている。これらの駆動シリンダ311,362は、空気
圧駆動の3ポジションシリンダとされており、その中立
位置において、駆動圧が解放されて、ロッド311b,362b
に加わる外力により自由に伸縮することができるよう構
成されている。
第7,8図に示すように、チャック手段38は、アーム37の
最下端に設けられたフランジ37aにボルト止めされて、
その後側にラフガイド溝380aを有するガイド板380と、
ガイド板380から垂下された軸381に一端を支持されて開
閉する一対のチャッキング爪382とをそなえている。チ
ャッキング爪382の把持部はそれぞれ半円筒状に形成さ
れており、それら爪382が互いに接近して閉じ状態とな
った際には吊金具2の操作突起部02b,03bをその本体01
内に押し込めるような直径の円筒面を形成するよう構成
されている。チャッキング爪382を開閉操作するチャッ
キングシリンダ383は、それぞれそれらのロッド端383a
側をガイド板380の下側に枢着支持されており、それら
チャッキングシリンダ383のロッド端383bは両チャッキ
ング爪382の把持部の背後に枢着されている。なお、第
8図において、符号380bは、一方のチャッキング爪382
の開閉位置を規定するストッパを示す。
このように構成された吊金具外し装置3では、最初の待
機位置から、前後駆動シリンダ311のヘッド側に駆動圧
が加えられると前後動フレーム33が前進し、第5図に想
像線で示すような位置となる。そこで今度は、左右駆動
シリンダ362のヘッド側に駆動圧が加えられ、横動ビー
ム36が内方へ移動される。そして次に前後駆動シリンダ
311のロッド側に駆動圧が加えられると前後動フレーム3
3は後退し、図に実線で示す位置をとるようになるが、
その際チャック手段38のラフガイド溝380aがまず吊金具
2を同溝内に誘導するよう作用する。そして吊金具2の
溝内への導入が終ると、チャッキングシリンダ383に駆
動圧が入れられて、チャッキング爪382が閉じ、吊金具
2を把持することとなる。この把持操作によって吊金具
2の一応の把持が行なわれた後に両駆動シリンダ311,36
2の駆動圧を抜いて中立状態とすると、前後動フレーム3
3と横動ビーム36とは自由に移動可能な状態となるので
吊金具2の位置に応じてチャック手段38は無理のない位
置に戻される。そして、さらにエンジン組立体が、ハン
ガー7の上昇操作により持上げられると、吊りチェーン
がゆるんで吊点を中心として吊金具2が自由に揺動し得
る状態となるので、チャック手段38の把持力により、次
第に吊金具2が直立状態となり、チャッキング爪382の
把持力が有効にその操作突起部02b,03bに作用するよう
になって、フック02の鉤部02aが解放され、エンジン組
立体の吊具と吊金具2との係合が外れるようになる。
このような吊金具2の外し操作が終ると、今度は前後駆
動シリンダ311のヘッド側に駆動圧が加えられて前後動
フレーム33が前進し、次いで左右駆動シリンダ262のロ
ッド側に駆動圧が加えられて横動ビーム36が外方へ移動
され、最終的に前後駆動シリンダ311のロッド側に駆動
圧が加えられて前後動フレーム33は後退して、最初の待
機位置へと戻される。
第9〜12図は仮受装置を示すもので、第9図はその背面
図、第10図はその平面図、第11図は第9図のXI部拡大
図、第12図は第10図のXII部拡大図である。
第9,10図に示すように、仮受装置4は、フロアのジャッ
キベースに支持された基台40と、基台40に立設された軸
柱401に外嵌されたスリーブ402の上部から放射方向に突
設された旋回アーム41の先端に支持された仮受テーブル
5とをそなえており、スリーブ402の下部には放射方向
に突設された駆動アーム403が設けられており、その先
端には、基台40にトラニオン支持されたシリンダ404の
ロッド404aが枢着されている。旋回アーム41の先端に支
持された仮受テーブル5は、旋回アーム41に固定された
テーブル基部50とスライド部51とをそなえており、テー
ブル基部50の前側および右側方には、仮受テーブル5上
に載置されたエンジン組立体Wの前側および右側の位置
を規定するストッパ501,502が設けられており、特に前
側のストッパ501は前後方向位置を調整自在に構成され
ている。
第11,12図に示すように、スライド部51は、テーブル基
部50上面に前後方向に延びるように配設された一対のリ
ニアレール503をそなえており、これらのリニアレール5
03に係合して摺動するランナ504は中間ベース510下面に
取付けられている。この中間ベース510の上面には、リ
ニアレール503に対して直交して左右方向に延びた一対
のリニアレール511が固定されている。そして、これら
一対のリニアレール511に係合するランナ512はスライド
板513の下面に固定されている。なお、スライド板513
は、鋼板製とされており、その上面には、載置されるエ
ンジン組立体Wとの摺動による摩耗を防止すべく、カー
ボン樹脂板514が接着されている。中間ベース510の上面
左縁付近および下面前縁付近には、それぞれ一対の円筒
状のばね受け515,516が突設されており、一方、スライ
ド板513の下面中央部付近およびテーブル基部50の上面
中央部付近にはそれぞれ一対の円筒状のばね受け517,51
8が設けられており、これらのばね受516,517および515,
518にそれぞれ両支端を嵌挿支持されて中間ベース510の
上下面にそれぞれ一対ずつの戻しばね52,53が張設され
ている。さらに、中間ベース510の下面にはその駆動ブ
ラケット519が垂設されており、この駆動ブラケット519
にロッド先端が対峠するよう駆動シリンダ505がそのヘ
ッド端をテーブル基部50に支持して取付けられている。
またテーブル基部50の上面で、リニアレール503前端付
近と後端付近とには中間ベース510の前後駆動範囲を規
制するストッパ506が突設されるとともに、中間ベース5
10の上面両縁部にはストッパ520が突設され、スライド
板513の下面左側縁付近にもストッパ521が垂設されて、
中間ベース510に対するスライド板513の左右動範囲を規
制するよう構成されている。
このように構成された仮受装置4では、仮受テーブル5
はその基台40に対して第10図に実線で示す仮受位置と想
像線で示す退避位置との間をシリンダ404により駆動さ
れて支軸401を中心として旋回可能とされている。そし
て、同じく第10図に示すように、仮受テーブル5のスラ
イド部51のスライド板513は、テーブル基部50に対し
て、最左方かつ最後方の位置にばね偏倚されている。こ
のスライド板513の配置は、載置時にエンジン組立体W
がスライド板513を前右方へスライドさせることを想定
し定められたものであり、上述の駆動シリンダ505は、
ある種のエンジンで吊り位置がずれているものに対応さ
せるべく、最初にスライド板513を吊点のずれ量だけ予
め前方に移動させてセットするものである。こうして、
スライド板513上にエンジン組立体Wが一点吊り状態で
降されてくると、その吊り状態で最下方にある一点がま
ずスライド板513と接する。すると吊点を中心として重
心の移動方向にスライド板513が押されて逃げることに
よって、エンジン組立体Wは、その前側および右側をス
トッパに位置決めされつつ、円滑に水平位置に載置され
るようになる。エンジン組立体Wの仮受テーブル5上で
の位置決めが終ると、次に降ろし装置6のハンガー7に
よりエンジン組立体Wの支持ポイントでの支持が行なわ
れ、次いで昇降フレーム64がわずかに上昇させられるに
伴ってハンガー7に支持されたエンジン組立体Wが上昇
し、吊金具2のチェーンがゆるんで前述の吊金具外し動
作が行なわれるのである。このようにして仮受装置4か
ら降ろし装置6への移載が行なわれる。
第13〜22図は降ろし装置を示すもので、第13図はその背
面図、第14図はその平面図、第15図は第13図のXV−XV矢
視断面図、第16図は第15図のXVI−XVI矢視断面図、第17
図は第14図のXVII−XVII矢視図、第18図は第14図のXVII
I−XVIII矢視断面図、第19図はそのハンガーの背面図、
第20図はその平面図、第21図は第19図のXXI−XXI矢視
図、第22図は第19図のXXII−XXII矢視図である。
第13,14図に示すように、降ろし装置6は、フロアに設
置されたベース60と、ベース60に載設されたレールフレ
ーム61と、レールフレーム61の両側面および上面を覆う
走行フレーム62と、走行フレーム62に立設された走行柱
63と、走行柱に沿って昇降する昇降フレーム64とをそな
えている。ベース60には、走行フレーム62の駆動シリン
ダ66がブラケットを介して取付けられており、そのロッ
ドは走行フレーム62の左側に取付けられている。
レールフレーム61の内外側には走行フレーム62の案内レ
ール61a,61bが取付けられており、これら案内レール61
a,61bをその上下から挟持し、内側または外側から当接
するそれぞれ3個一組ずつのローラ62a,62b,62cが走行
フレーム62の下部両側に配設されている。これらローラ
組は第14図に示すように、走行フレーム62の走行方向前
後左右に計4組設けられている。
レールフレーム61の前後端上面にはそれぞれ走行フレー
ム62の前進および後退範囲を規制し、かつ走行フレーム
62の衝突衝撃を吸収するショックアブソーバ装置61c,61
dが取付けられている。走行柱63の前面および後面には
昇降フレーム64の昇降動を案内するガイドレール63a,63
bが設けられており、第15,16図にその詳細を示すよう
に、これらのガイドレール63a,63bを左右から挟持する
ローラ64a,64bおよびガイドレール63aの前面およびガイ
ドレール63bの後面に当接するローラ64cが昇降フレーム
64の前後上下計4個所に配設されている。昇降フレーム
64の昇降範囲は、走行柱の内面側に突設して設けられた
上下一対のゴムストッパ63cによって制限される。走行
柱63の上端には昇降フレーム64を昇降駆動させる駆動装
置65が設けられている。この駆動装置65はモータ65a
と、モータ65aの動力で減速機、チェーン伝導機構を介
して駆動されるチェーンスプロケット軸65bと、この軸
に固定された一対のチェーンスプロケット65cとをそな
えており、このチェーンスプロケット65cに巻回された
チェーン65dの一端側が走行柱63の内部に垂下されて、
その終端がチェーン座を介してカウンタウェイト65eに
取付けられるとともに、他端側が走行柱63の内側に沿っ
て垂下されて昇降フレーム64にチェーン座を介して取付
けられている。なお、第13,14図において符号60aはベー
ス60から走行フレーム62を経て、降ろし装置6の各部に
動力を伝達するフレキシブル配管を示す。
第19,20図に示すようなハンガー7が昇降フレーム64の
左方側に設けられている。このハンガー7は第20図に示
すように左側に3個、右側に4個の開閉アーム71〜77を
そなえており、これら各開閉アーム71〜77はそれらの上
端を昇降フレーム64のハンガーベース64dにブラケット
を介して枢着されている。そして各ブラケットには各開
閉アーム71〜77を開閉する操作シリンダ71a〜77aがそれ
ぞれ配設されている。開閉アーム71および72の下端には
第21,22図に示すようにアームに支持された2本の軸71
c,72cに案内されて横方向に移動して、エンジン組立体
Wの支持部をシリンダ71d,72dの駆動力でクランプする
一対のワーク受け71b,72bが設けられており、他の開閉
アーム73〜77にはアームに対して固定されたワーク受け
73b〜77bが設けられている。
このように設けられた7本の開閉アーム71〜77のうち、
開閉アーム71,73,75,77は通常のFR車用の縦置き式のエ
ンジン組立体Wを受けるものであり、開閉アーム72,74,
76はFF車用の横置き式のエンジン組立体Wを受けるもの
であり、それぞれオイルパンのフランジ部やマウントブ
ラケットを支持および挟持するものである。
このように構成された降ろし装置では、最初走行柱63は
レールフレーム61の最後方位置に置かれている。そして
仮受装置4がエンジン組立体Wを仮受けした状態になる
と、この降し装置6のハンガー7の各開閉アーム71〜77
は、エンジン組立体Wとの干渉を避けるようそれぞれの
枢着点を中心として回動されて、開放状態とされ、走行
柱63が第14図に示す位置まで走行させられる。次に、ハ
ンガー7の各開閉アーム71〜77のうちのエンジン組立体
Wの種類に適応した開閉アームが閉じられ、それらのワ
ーク受けで各支持部を挟持および支持する。この挟持と
支持が済むと、仮受装置4の仮受テーブル5を旋回収納
させるためにハンガー7の昇降フレーム64は一旦上昇さ
せられる。仮受テーブル5の回避が終ると、昇降フレー
ム64は降下されるが、詳細には、その降下動作に先立っ
てFR車用の縦置きエンジンの場合には走行柱63が一旦若
干後退させられた後に行なわれる(これは、FF車用エン
ジンとFR車用エンジンの治具台車Cにおける受具位置が
異なるためである。)。昇降フレーム64が降下してエン
ジン組立体Wが治具台Pの受具上に定着すると開閉アー
ムは解放される。こうして、エンジン組立体Wの治具台
車Cへの降し操作が終るとハンガー7は上昇位置に戻さ
れ、次の搬送物の仮受にそなえた走行柱63の移動によっ
て後方位置に戻される。
以上、本装置における各部分の構成を個々に説明した
が、これら各部分の動作を関連させて以下に略述する。
この装置において、降ろし装置6の走行柱63は最初は後
退位置にあり、トーベア台車C上の治具台Pには車種に
応じた受具がセットされ、後押しフィーダG,横押しフィ
ーダFおよび前端ストッパHによる位置決めが行なわれ
る。そして、仮受テーブル5はその仮受位置に振り出さ
れる。
このような状態で、エンジン組立体Wは、第3図にS1
示す位置で停止され、ここで縦置きエンジンか横置きエ
ンジンかの判別により必要に応じて90°回転させられ
る。
次に、エンジン組立体Wはドロップリフタ1のレール11
内へ搬入され、定位置S2に停止された後、ドロップリフ
タ1の仮受フレーム13の下降により仮受テーブル5のス
ライド部51上に仮置きされる。そして、仮受テーブル5
の位置決め装置によりエンジン組立体Wの位置決めが済
むと、吊金具外し装置3が操作されて、そのチャック手
段38が吊金具2を把持する。
次いで、降ろし装置6の走行柱63が前進させられて降ろ
し装置に位置付けされる。その際ハンガー7は開かれて
いるので仮受テーブル5やそれに仮置きされたエンジン
組立体Wにハンガー7が干渉することはない。
ハンガー7が閉じられ、その受部でエンジン組立体が支
持されると、今度は昇降フレーム64が上昇操作される。
そしてハンガー7の上昇につれて吊金具2のチェーンが
たるむため、初めに傾斜してチャック手段38に把持され
ていた吊金具2は次第に直立姿勢になり、やがてチャッ
ク手段38の把持力が有効に吊金具2に作用し、吊金具2
がエンジン組立体Wの吊具から外れる。エンジン組立体
Wから吊金具が外れると吊金具外し装置3は待機位置へ
と戻される。
一方ハンガー7は仮受テーブル5の旋回動と干渉しない
位置まで上昇させられ、そこで仮受テーブル5が待機位
置へ逃される。
最後にハンガー7は降下させられ、治具台P上にエンジ
ン組立体Wが降ろされる。
これら一連の操作が終ると、ハンガー7は再び上昇させ
られ、走行柱63の後退により待機位置に戻される。
このようにして、この一点吊り搬送物仮受装置では、一
点吊りして搬送されてくるエンジン組立体Wのオーバー
ヘッドコンベアから治具台車Cへの卸し操作を全く人手
を介さずに行なうことができるようになり、卸し操作の
完全自動化が実現される。
以上、本考案を一実施例に基づいて詳述したが、本考案
は上述の実施例のみに限定されるものではなく、実用新
案登録請求の範囲に記載の事項の範囲内で種々に改変し
て実施可能なものであり、その取扱い対象についてもエ
ンジン組立体に限らず、広く一般的な搬送製品の取扱い
に適用可能なものである。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、本考案の一点吊り搬送物仮受装置
によれば、一点吊り搬送物の受け渡し姿勢と吊り点の一
定化が可能となるため吊金具の掛け外し操作、搬送物の
その後の位置決めを機械的に行なうことができるように
なり、一点吊り搬送物の治具台上への卸し操作を外形の
異なるものについても完全に自動化することができ、搬
送、受け渡し操作を大幅に合理化することができる効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例としての一点吊り搬送物仮受
装置を含む卸し装置を模式的に示す背面図、第2図はそ
の左側面図、第3図はその平面図であり、第4〜8図は
ドロップリフタの吊金具外し装置を示すもので、第4図
はその背面図、第5図はその平面図、第6図はその左側
面図、第7図はその一部拡大背面図、第8図はその平面
図であり、第9〜12図は仮受装置を示すもので、第9図
はその背面図、第10図はその平面図、第11図は第9図の
XI部拡大図、第12図は第10図のXII部拡大図であり、第1
3〜22図は降ろし装置を示すもので、第13図はその背面
図、第14図はその平面図、第15図は第13図のXV−XV矢視
断面図、第16図は第15図のXVI−XVI矢視断面図、第17図
は第14図のXVII−XVII矢視図、第18図は第14図のXVIII
−XVIII矢視断面図、第19図はそのハンガーの背面図、
第20図はその平面図、第21図は第19図のXXI−XXI矢視
図、第22図は第19図のXXII−XXII矢視図であり、第23〜
25図は従来の吊金具を示すもので、第23図はその全体正
面図、第24図はその金具部分の正面図、第25図はその側
面図であり、第26図は一点吊り搬送物の仮受時の姿勢変
化を示す側面図である。 1……ドロップリフタ、2……吊金具、3……吊金具外
し装置、4……仮受装置、5……仮受テーブル、6……
降ろし装置、7……ハンガー、11……昇降レール、12…
…柱、13……卸しフレーム、30……フレーム、31……リ
ニアレール、32……ランナ、33……前後動フレーム、34
……固定ランナ、35……横方向リニアレール、36……横
動ビーム、37……アーム、38……チャック手段、40……
基台、41……旋回アーム、50……テーブル基部、51……
スライド部、52,53……戻しばね、60……ベース、61…
…レールフレーム、62……走行フレーム、63……走行
柱、64……昇降フレーム、65……駆動装置、66……駆動
シリンダ、71〜77……開閉アーム、P……治具台、W…
…搬送物としてのエンジン組立体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】吊金具に一点吊りして搬送されてくる搬送
    物を受台上に卸すに先立って、搬送物の外形に応じた安
    定姿勢に同搬送物を仮受け支持する仮受装置において、
    同仮受装置に上記搬送物を受ける仮受テーブルが設けら
    れて、同仮受テーブルが、テーブル基部と、上記搬送物
    の一点吊りの搬送姿勢から同仮受テーブル上での安定姿
    勢への移行に伴って、その姿勢変化を許容するように同
    仮受テーブルを上記テーブル基部に対して水平方向に移
    動可能なスライド部と、同スライド部の上記テーブル基
    部に対する移動方向を水平面内の互いに直交する2方向
    に制限すべく互いに直交するように配設された1組みの
    リニアレール(503,511)と、上記スライド部を上記テ
    ーブル基部の一偶部に偏倚させるために上記各リニアレ
    ールとそれぞれ平行に配設された1組みの戻しばね(5
    2,53)と、同戻しばねの偏倚力に抗して上記のスライド
    部をテーブル基部の一方向に偏倚した位置から所定の量
    だけ移動させてスライド部の初期位置を変更させる機構
    としての駆動シリンダ(505)とをそなえて構成された
    ことを特徴とする、一点吊り搬送物仮受装置。
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