JPH0789609A - 吊下げ搬送設備 - Google Patents

吊下げ搬送設備

Info

Publication number
JPH0789609A
JPH0789609A JP23525793A JP23525793A JPH0789609A JP H0789609 A JPH0789609 A JP H0789609A JP 23525793 A JP23525793 A JP 23525793A JP 23525793 A JP23525793 A JP 23525793A JP H0789609 A JPH0789609 A JP H0789609A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support
movable member
supporting
fixed path
base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23525793A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Masugaki
満雄 増垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daifuku Co Ltd filed Critical Daifuku Co Ltd
Priority to JP23525793A priority Critical patent/JPH0789609A/ja
Publication of JPH0789609A publication Critical patent/JPH0789609A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chain Conveyers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 被搬送物は各支持具45,50を介して4点で支
持し得る。種類の異なる被搬送物の搬送を行うとき、位
置決め装置60を離脱させた状態で、支持台47,58を互い
に接近または離間した位置に変位させたのち、位置決め
装置60を係合作用させる。 【効果】 異なる種類の被搬送物を取り扱うときには支
持台間の距離を変更すればよく、4個の支持具により複
数種の被搬送物に対応できて、構造ならびに切り換え操
作を簡素化でき、不使用の支持具が存在しないことから
常に広い作業スペースを確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば自動車を製作
する工場において車体を支持したり、あるいは各種工場
において被加工物を支持したりして搬送するのに使用さ
れる吊下げ搬送設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の設備としては、たとえば
実公昭61−60003 号公報に見られるオーバヘッド式コン
ベヤにおける物品支持具切り換え装置が提供されてい
る。この従来構成は、左右一対のハンガーアームと下部
フレームとを側面視でL形状に配置してなる吊下げ搬送
具を設け、この吊下げ搬送具の下部フレームに、一の型
式の物品における前後左右の4被支持点に対する4支持
具と、他の型式の物品における前後左右の4被支持点に
対する4支持具とを、ともに作用姿勢と非作用姿勢とに
背反的に切り換え自在に設けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来形式による
と、合計8個の支持具を設けることから、構造が複雑に
なるとともに、作用姿勢と非作用姿勢との切り換えが面
倒であり、そして非作用姿勢の支持具により作業スペー
スがせまくなり、各種作業の妨げになる。さらに物品の
型式が大きく変化したときに対処できない。
【0004】本発明の目的とするところは、4個の支持
具による4点支持でありながら複数種の被搬送物を安定
して搬送し得るとともに、作業スペースを広くし得、し
かも被搬送物の大きな変化に対して迅速に対処し得る吊
下げ搬送設備を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
第1発明の吊下げ搬送設備は、一定経路上を走行自在な
移動体と、この移動体に取り付けた被搬送物の支持部と
を有し、この支持部は下部に、被搬送物を下方から支持
する前位支持具と後位支持具とを設け、両支持具のうち
少なくとも一方は、支持部から連設したベース部材と、
このベース部材に設けた一定経路方向のガイド部材と、
このガイド部材に対して一定経路方向に摺動自在に設け
た可動部材と、この可動部材に設けた支持台と、前記ベ
ース部材と可動部材との間に係脱自在に設けた一定経路
方向での位置決め装置とにより構成している。
【0006】そして本第2発明の吊下げ搬送設備は、前
位支持具を固定し、この前位支持具に対して後位支持具
の支持台を一定経路方向で位置変更自在に構成してい
る。さらに本第3発明の吊下げ搬送設備は、可動部材
は、ガイド部材に対して回動ならびに一定経路方向に摺
動自在に設け、位置決め装置は、ガイド部材に対し可動
部材を下方へ回動させて支持台を横向きの使用姿勢にし
たとき係合し、ガイド部材に対し可動部材を上方へ回動
させて支持台を上向きの非使用姿勢にしたとき離脱すべ
く構成している。
【0007】また本第4発明の吊下げ搬送設備は、支持
部は、移動体に対して一定経路方向の前後方向軸心の周
りに回動自在な回動部材と、これら回動部材から垂設し
た縦部材と、これら縦部材から後方へ連設した前後部材
とからなり、前後部材の前部に前位支持具を設けるとと
もに、後部に後位支持具を設けている。
【0008】しかも本第5発明の吊下げ搬送設備は、後
位支持具の本体を、支持部の後端に着脱自在に連設した
保持部材により構成している。そして本第6発明の吊下
げ搬送設備は、一定経路中の所定箇所に、支持部に対し
て作用自在な振れ止め装置と、可動部材に対して回動力
とし摺動力とを付与する操作装置とを設けている。
【0009】
【作用】上記した本第1発明の構成によると、移動体の
走行時に被搬送物は、支持部の各支持具を介して4点で
支持し得る。このとき第1の被搬送物を搬送すべく、た
とえば両支持具の支持台間を互いに離間して位置させる
とともに、位置決め装置により互いに接近することなく
位置決めしているものとする。この状態で、種類の異な
る第2の被搬送物の搬送を行うべく支持台間を、互いに
接近した位置に変位させるとき、まず位置決め装置を離
脱させた状態で、可動部材をガイド部材の案内により接
近方向に摺動させ、これにより支持台の位置を変位させ
たのち、位置決め装置を係合作用させればよい。なお逆
作用させることで、支持台間を互いに離間した位置へと
変位し得る。
【0010】上記した本第2発明の構成によると、前位
支持具に対して後位支持具の位置を変更することで、両
支持具の支持台間の位置を変更し得る。上記した本第3
発明の構成によると、前述した第1の被搬送物を搬送す
る状態から第2の搬送物の搬送を行うべく支持台間を変
位させるとき、まず可動部材をガイド部材の周りで上方
へ揺動させ、これにより位置決め装置の係合を離脱して
可動部材の位置決めを開放し得る。この状態で可動部材
を、ガイド部材の案内により接近方向に摺動させたのち
ガイド部材の周りで下方へ揺動させることで、位置決め
装置を係合させることになって、可動部材は後側へ移動
することなく位置決めし得る。
【0011】上記した本第4発明の構成によると、支持
部は、縦部材と前後部材とにより側面視でL字形状のハ
ンガ部材を左右一対に有し、これにより支持部は、前
方、後方、ならびに下方を開放して形成し得る。
【0012】上記した本第5発明の構成によると、支持
部の製作を精度を高くすることなく容易に行えながら
も、精度の高い後位支持具を配置し得る。また被搬送物
の型式が大きく変化する場合、この型式に合うように長
さを調整している支持部に対して、精度の高い後位支持
具を連結することで、容易に対処し得る。
【0013】上記した本第6発明の構成によると、支持
台間を変位させるとき、まず移動体を走行させ、空の支
持部を振れ止め装置や操作装置に対向して停止させる。
そして振れ止め装置を支持部に作用させることで、支持
部の振れ止めを行える。次いで操作装置を作用させ、位
置決め装置による可動部材の位置決めを開放させたの
ち、可動部材をガイド部材の案内により接近方向に摺動
させ、次いで位置決め装置を係合動させることで、可動
部材を接近離間方向へ移動することなく位置決めし得
る。
【0014】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1〜図4において、1は吊下げ搬送装置で、
トロリ案内用レール2と、このトロリ案内用レール2の
上方に架設された駆動装置用レール3と、前記トロリ案
内用レール2に支持案内されて一定経路4上を移動自在
なトロリ装置(移動体の一例)5と、このトロリ装置5
に取り付けたハンガ(支持部の一例)30と、前記駆動装
置用レール3に支持案内される駆動装置(チェンコンベ
ヤなど)7とから構成される。
【0015】前記トロリ装置5は、フロントトロリ10
と、前後一対のフリートロリ11,12と、リヤトロリ13
と、フロントトロリ10とフリートロリ11との間を連結す
る連結杆14、ならびにフリートロリ12とリヤトロリ13と
の間を連結する連結杆15とからなる。前記各トロリ10,
11,12,13は案内用ホイール16と横振れ防止用ホイール
17とをそれぞれ有し、これらホイール16,17を介してト
ロリ案内用レール2に支持案内される。
【0016】前記フロントトロリ10は、前記駆動装置7
からの伝動突起8に対して係脱自在な受動突起19を昇降
自在に有するとともに、その中間をして上下揺動自在に
取り付けた動作レバー20を前方に延設し、そして動作レ
バー20の後端と受動突起19の下端とをピンを介して連結
している。したがって動作レバー20と受動突起19とは、
動作レバー20が上動するときに受動突起19が下降するよ
うに連動される。
【0017】さらにフロントトロリ10は、前記動作レバ
ー20の下方に位置する当接部材21を有し、また上端後方
には、前記受動突起19の後方に位置したホールドドッグ
22を有する。他方のリヤトロリ13は、前記動作レバー20
を上動させるカムテール23を後方に延設しており、また
カムテール23の下部には前記当接部材21が当接自在な被
当接部24が形成されている。
【0018】前記ハンガ30は、両フリートロリ11,12の
間にそれぞれトラニオンピン31,32などを介して取り付
けた平枠状の連結フレーム33と、この連結フレーム33の
下面側に一体化した保持フレーム34と、この保持フレー
ム34の左右端に、それぞれ軸受け35を介して一定経路4
の方向の前後方向軸心36の周りで回動自在に取り付けた
前後方向軸(回動部材の一例)37と、これら前後方向軸
37の前部から側外方に連設したブラケット38と、これら
ブラケット38の外端に上端が連結されたパイプ状の縦部
材39と、これら縦部材39の下部からブラケット40を介し
て後方へ連設したパイプ状の前後部材41とからなる。
【0019】ここで縦部材39や前後部材41などにより側
面視でL型状のハンガ部を形成する。そして連結フレー
ム33は、両フリートロリ11,12間の連結杆を兼ねてい
る。なおブラケット38の外端部分には、開閉操作などに
用いられるローラ42が配設されている。
【0020】前記ハンガ30の下部である前後部材41に
は、被搬送物を下方から支持する前位支持具45と後位支
持具50とが設けられる。ここで前位支持具45は固定され
るもので、前後部材41の前部から内側へ連設したブラケ
ット46と、このブラケット46上に設けた支持台47などか
ら構成される。また後位支持具50は、前位支持具45に対
して支持台を一定経路方向で位置変更自在に構成してい
る。
【0021】すなわち後位支持具50は図5、図6、図8
で示すように、前後部材41の後端に固定具51を介して着
脱自在に連設した四角筒状の保持部材52と、この保持部
材52の下面から内側へ連設した矩形板状のベース部材53
と、このベース部材53上に一対の支持板54を介して一定
経路4の方向に設けたロッド状のガイド部材55と、この
ガイド部材55に対して回動ならびに一定経路方向に摺動
自在に外嵌した筒体56と、この筒体56から連設した可動
部材57と、この可動部材57の遊端に設けた支持台58と、
前記ベース部材53と可動部材57との間に係脱自在に設け
た一定経路4の方向での位置決め装置60とにより構成し
ている。
【0022】前記可動部材57は正面視においてL字形状
であって、ガイド部材55の周りで下方へ回動させて、可
動部材57の下面である被受け面57Aをベース部材53の上
面である受け面53Aに上方から当接させることで、支持
台58が横向き(水平状)の使用姿勢にし得、またガイド
部材55の周りで上方へ回動させて、被受け面57Aを受け
面53Aに対して上方へ離間させることで、支持台58が上
向き(傾斜状)の非使用姿勢にし得る。なお前記ベース
部材53には、下面開放の振れ止め用孔59が形成されてい
る。
【0023】前記位置決め装置60は、前記ベース部材53
の内縁部で一定経路4の方向の二箇所(複数箇所)に凹
入状に形成した係止部61,62と、前記可動部材57の下面
から垂設したピン状の被係止部63とにより構成される。
そして可動部材57を下方へ回動させて支持台58を使用姿
勢にしたときに被係止部63が係止部61,62のいずれか一
方に係合し、可動部材57を上方へ回動させて支持台58を
非使用姿勢にしたときに被係止部63が係止部61,62から
離脱すべく構成している。
【0024】図7〜図9に示すように、前記一定経路4
中の所定の箇所にはハンガ30に対して作用自在な振れ止
め装置70と、可動部材57に対して回動力と摺動力とを付
与する操作装置80とが設けられる。すなわち一定経路4
中の所定の箇所には、一定経路4を囲む枠組み体71が設
けられ、この枠組み体71にガイド装置72を介して左右一
対の昇降枠73が配設され、そして昇降を行わせるシリン
ダ装置74が設けられる。前記昇降枠73の内端には振れ止
め用ピン75が立設され、この振れ止め用ピン75は前記振
れ止め用孔59に対して下方から係脱自在となる。
【0025】前記操作装置80は、前記枠組み体71の下枠
部上に一定経路4に沿うガイドレール81を左右一対に有
し、これらガイドレール81に摺動体82を介して案内され
ることで一定経路4に沿って移動自在なスライド板83を
設けるとともに、その移動を行わせるシリンダ装置84を
枠組み体71との間に設けている。
【0026】そしてスライド板83上に左右一対の操作部
が点対称状に設けられるもので、各操作部は、スライド
板83の左右縁部に設けたブラケット85の中間部に、軸受
け86を介して一定経路4に沿った下位回転軸87を有す
る。この下位回転軸87からは、側外方へ延びる下位アー
ム88が連設され、この下位アーム88の遊端には、前記可
動部材57に下方から係合自在な係合部材89が設けられ
る。そして下位回転軸87に連結した操作杆90とスライド
板83との間に、下位回転軸87を正逆回転させるための下
位シリンダ装置91を設けている。92は下位検出装置を示
す。
【0027】そしてブラケット85の上部には、軸受け93
を介して一定経路4に沿った上位回転軸94が設けられ、
この上位回転軸94からは、側外方へ延びる上位アーム95
が連設され、この上位アーム95の遊端には、前記支持台
58に上方から当接自在な押し下げ部材96が設けられる。
そして上位回転軸94に連結した操作杆97とブラケット85
との間に、上位回転軸94を正逆回転させるための上位シ
リンダ装置98を設けている。99は上位検出装置を示す。
【0028】以下に上記実施例の作用を説明する。なお
被搬送物の一例である自動車の車体は、たとえば第1車
体Aと第2車体Bとからなる。上記構成の吊下げ搬送装
置1によると、通常、トロリ装置5の走行は、伝動突起
8が受動突起19に係合することにより行われる。このよ
うな伝動突起8に対してホールドドッグ22が当接するこ
とから、その暴走は阻止される。また通常の走行時に車
体A,Bは、ハンガ6の支持具45,50を介して4点で支
持されている。このとき、たとえば第1車体Aを支持
し、そして後位支持具50では図5や図6の実線で示すよ
うに支持台58が後側に位置しているものとする。
【0029】すなわち被係止部63は後側の係止部62に係
合しており、したがって可動部材57は前側へ移動するこ
となく位置決めされている。この状態で第2車体Bの搬
送を行うべく支持台58を図5や図6の仮想線で示すよう
に前側に変位させるとき、まずトロリ装置5を走行さ
せ、空のハンガ30を振れ止め装置70や操作装置80に対向
して停止させる。
【0030】このとき振れ止め装置70では、図7に示す
ように昇降枠73が下降位置にある。また操作装置80で
は、図8の実線で示すように、下位アーム88が下方へ揺
動されるとともに上位アーム95が上方へ揺動されてお
り、さらにスライド板83は上手(後方)側に位置してい
る。
【0031】前述のようにハンガ30を停止させた状態
で、まず振れ止め装置70のシリンダ装置74を伸展して昇
降枠73を上昇させ、図8の仮想線で示すように振れ止め
用ピン75を振れ止め用孔59に下方から嵌合させて、ハン
ガ30の振れ止めを行う。次いで操作装置80における下位
シリンダ装置91を伸展させ、操作杆90を介して下位回転
軸87を回転させることで、下位アーム88を上方へ揺動さ
せる。すると係合部材89が可動部材57の遊端に下方から
係合したのち当接し、この可動部材57を図8の仮想線で
示すように、ガイド部材55の周りで上方へ揺動させる。
これにより被係止部63が係止部62から外れ、したがって
可動部材57の位置決めが開放される。
【0032】この状態でシリンダ装置84を収縮させる
と、スライド板83がガイドレール81に案内されて下手
(前方)側に移動することになり、このスライド板83の
移動力は、下位アーム88や係合部材89などを介して可動
部材57に伝達される。これにより可動部材57は、ガイド
部材55に案内されて下手(前方)側に摺動し、そして摺
動は、被係止部63が前側の係止部61に上方から対向する
ことで停止される。
【0033】次いで下位シリンダ装置91を収縮させ、操
作杆90を介して下位回転軸87を逆回転させることで、下
位アーム88を下方へ揺動させる。すると係合部材89が可
動部材57に対して下方へと外れ、これにより可動部材57
は自重によって、図8の実線で示すようにガイド部材55
の周りで下方へ揺動される。したがって被係止部63が係
止部61に係合し、可動部材57は後側へ移動することなく
位置決めされることになる。
【0034】なおガイド部材55に対する筒体56の摩擦抵
抗が大きくなるなどして、可動部材57の下方へ揺動が円
滑に行われない場合を危惧して、その後に上位アーム95
が作動される。すなわち上位シリンダ装置98を収縮さ
せ、操作杆97を介して上位回転軸94を回転させること
で、図8の仮想線で示すように上位アーム95を下方へ揺
動させる。このとき可動部材57の下方への揺動が充分に
行われていなかった場合、下降する押し下げ部材96が支
持台58の上面に当接し、可動部材57に押し下げ力を付与
して下方へ強制的に揺動させ得る。なお可動部材57の下
方への揺動が所期どうりに行われていた場合、上位アー
ム95は空振り状で下方へ揺動する。
【0035】上述したようにして、操作装置80により後
位支持具50の位置変更を行ったのち、振れ止め装置70を
逆作動させて振れ止め用ピン75を振れ止め用孔59に対し
て下方へ抜出させることで、一連の作業を終える。なお
上述とは逆作用させることで、図5や図6の仮想線で示
すように前側に位置している後位支持具50を、図5や図
6の実線で示すように後側へと変位し得る。
【0036】上記実施例で示すように、後位支持具50の
本体を、前後部材41の後端に固定具51を介して着脱自在
に連設した保持部材52により構成することで、縦部材39
や前後部材41などからなるハンガ部の製作を精度を高く
することなく容易に行えながらも、精度の高い後位支持
具50を配置できる。また被搬送物の型式が大きく変化す
る場合、この型式に合うように長さを調整している前後
部材41に対して、精度の高い後位支持具50を連結するこ
とで、容易に対処できる。さらには保持部材52から前方
へと筒体を連設するとともに、この筒体をパイプ状の前
後部材41に挿入し、この前後部材41に対する筒体の伸縮
量により、大きく変化する型式に合うように長さを調整
してもよい。
【0037】上記実施例では移動体としてトロリ装置5
を示しているが、これはレールに支持案内される電車形
式の自走体などであってもよい。また被搬送物として車
体A,Bを示したが、これは塗装処理などを施す加工物
などであってもよい。
【0038】上記実施例では、前位支持具45を固定し、
この前位支持具45に対して後位支持具50の支持台58を一
定経路方向で位置変更自在に構成しているが、本第1発
明においては、後位支持具50を固定し、この後位支持具
50に対して前位支持具45の支持台47を一定経路方向で位
置変更自在に構成した実施例や、両支持具45,50の支持
台47,58を一定経路方向で位置変更自在に構成した実施
例であってもよい。
【0039】上記実施例では位置決め装置60として、可
動部材57の回動を利用した形式を示したが、本第1発明
においては他の形式であってもよい。また後位支持具50
の支持台58を位置変更させるに振れ止め装置70や操作装
置80を用いて自動的に行っているが、本第1発明におい
ては、振れ止め装置70や操作装置80を用いることなく手
動により行ってもよい。
【0040】
【発明の効果】上記構成の本第1発明によると、通常の
走行時に被搬送物は、支持部の各支持具を介して4点で
支持することができる。そして異なる種類の被搬送物を
取り扱うときには支持台間の距離を変更すればよく、し
たがって4個の支持具により複数種の被搬送物に対応で
きて、構造ならびに切り換え操作を簡素化できるととも
に、不使用の支持具が存在しないことから常に広い作業
スペースを確保することができる。
【0041】上記構成の本第2発明によると、前位支持
具に対して後位支持具の位置を変更することで、両支持
具の支持台間の位置を容易に変更できる。上記構成の本
第3発明によると、可動部材を、ガイド部材の周りで回
動させることとガイド部材の案内により摺動させことと
により、両支持具の支持台間の位置を容易に変更でき、
しかも正逆の回動を利用して、位置決め装置の係合離脱
と係合とを自動的に容易に行うことができる。
【0042】上記構成の本第4発明によると、支持部
は、前方、後方、ならびに下方を開放して形成でき、被
搬送物に対する各種作業などを容易に行うことができ
る。上記構成の本第5発明によると、支持部の製作を精
度を高くすることなく容易に行えながらも、精度の高い
後位支持具を配置できる。また被搬送物の型式が大きく
変化する場合、この型式に合うように長さを調整してい
る支持部に対して、精度の高い後位支持具を連結するこ
とで、容易に対処できる。
【0043】上記構成の本第6発明によると、支持台間
の変位は、支持部の振れ止めを行った状態で、自動的に
迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、吊下げ搬送設備のハ
ンガの横断平面図である。
【図2】同吊下げ搬送設備の側面図である。
【図3】同吊下げ搬送設備の一部切り欠き正面図であ
る。
【図4】同吊下げ搬送設備の横断平面図である。
【図5】同吊下げ搬送設備の後位支持具部分の平面図で
ある。
【図6】同吊下げ搬送設備の後位支持具部分の一部切り
欠き側面図である。
【図7】同吊下げ搬送設備の支持具切り換え部分の正面
図である。
【図8】同吊下げ搬送設備の支持具切り換え部分におけ
る要部の正面図である。
【図9】同吊下げ搬送設備の支持具切り換え部分におけ
る要部の平面図である。
【符号の説明】
1 吊下げ搬送装置 4 一定経路 5 トロリ装置(移動体) 30 ハンガ(支持部) 34 保持フレーム 36 前後方向軸心 37 前後方向軸(回動部材) 39 縦部材 41 前後部材 45 前位支持具 47 支持台 50 後位支持具 51 固定具 52 保持部材 53 ベース部材 55 ガイド部材 57 可動部材 58 支持台 59 振れ止め用孔 60 位置決め装置 61 係止部 62 係止部 63 被係止部 70 振れ止め装置 75 振れ止め用ピン 80 操作装置 83 スライド板 88 下位アーム 89 係合部材 95 上位アーム 96 押し下げ部材 A 第1車体(被搬送物) B 第2車体(被搬送物)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定経路上を走行自在な移動体と、この
    移動体に取り付けた被搬送物の支持部とを有し、この支
    持部は下部に、被搬送物を下方から支持する前位支持具
    と後位支持具とを設け、両支持具のうち少なくとも一方
    は、支持部から連設したベース部材と、このベース部材
    に設けた一定経路方向のガイド部材と、このガイド部材
    に対して一定経路方向に摺動自在に設けた可動部材と、
    この可動部材に設けた支持台と、前記ベース部材と可動
    部材との間に係脱自在に設けた一定経路方向での位置決
    め装置とにより構成したことを特徴とする吊下げ搬送設
    備。
  2. 【請求項2】 前位支持具を固定し、この前位支持具に
    対して後位支持具の支持台を一定経路方向で位置変更自
    在に構成したことを特徴とする請求項1記載の吊下げ搬
    送設備。
  3. 【請求項3】 可動部材は、ガイド部材に対して回動な
    らびに一定経路方向に摺動自在に設け、位置決め装置
    は、ガイド部材に対し可動部材を下方へ回動させて支持
    台を横向きの使用姿勢にしたとき係合し、ガイド部材に
    対し可動部材を上方へ回動させて支持台を上向きの非使
    用姿勢にしたとき離脱すべく構成したことを特徴とする
    請求項1または2記載の吊下げ搬送設備。
  4. 【請求項4】 支持部は、移動体に対して一定経路方向
    の前後方向軸心の周りに回動自在な回動部材と、これら
    回動部材から垂設した縦部材と、これら縦部材から後方
    へ連設した前後部材とからなり、前後部材の前部に前位
    支持具を設けるとともに、後部に後位支持具を設けたこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の吊下げ
    搬送設備。
  5. 【請求項5】 後位支持具の本体を、支持部の後端に着
    脱自在に連設した保持部材により構成したことを特徴と
    する請求項2に記載の吊下げ搬送設備。
  6. 【請求項6】 一定経路中の所定箇所に、支持部に対し
    て作用自在な振れ止め装置と、可動部材に対して回動力
    とし摺動力とを付与する操作装置とを設けたことを特徴
    とする請求項1〜5のいずれかに記載の吊下げ搬送設
    備。
JP23525793A 1993-09-22 1993-09-22 吊下げ搬送設備 Pending JPH0789609A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23525793A JPH0789609A (ja) 1993-09-22 1993-09-22 吊下げ搬送設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23525793A JPH0789609A (ja) 1993-09-22 1993-09-22 吊下げ搬送設備

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0789609A true JPH0789609A (ja) 1995-04-04

Family

ID=16983408

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23525793A Pending JPH0789609A (ja) 1993-09-22 1993-09-22 吊下げ搬送設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0789609A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6766894B2 (en) 2001-06-29 2004-07-27 Daifuku Co., Ltd. Suspension conveyance system
WO2005077790A1 (ja) * 2004-02-13 2005-08-25 Honda Motor Co., Ltd. 搬送装置
ITTO20111095A1 (it) * 2011-11-28 2013-05-29 Fiat Group Automobiles Spa Dispositivo di sospensione ed avanzamento di una scocca in una linea di assemblaggio di autoveicoli
US11863251B2 (en) 2017-02-06 2024-01-02 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Multi-beam CSI reporting

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6766894B2 (en) 2001-06-29 2004-07-27 Daifuku Co., Ltd. Suspension conveyance system
WO2005077790A1 (ja) * 2004-02-13 2005-08-25 Honda Motor Co., Ltd. 搬送装置
ITTO20111095A1 (it) * 2011-11-28 2013-05-29 Fiat Group Automobiles Spa Dispositivo di sospensione ed avanzamento di una scocca in una linea di assemblaggio di autoveicoli
WO2013080146A1 (en) * 2011-11-28 2013-06-06 Fiat Group Automobiles S.P.A. A hanging and conveying device to hang and convey a vehicle body in a motor vehicle assembly line
US9061828B2 (en) 2011-11-28 2015-06-23 Fiat Group Automobiles S.P.A. Hanging and conveying device to hang and convey a vehicle body in a motor vehicle assembly line
US11863251B2 (en) 2017-02-06 2024-01-02 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Multi-beam CSI reporting

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2005077790A1 (ja) 搬送装置
JP2010214577A (ja) ドア搬送装置
JPS584387A (ja) 昇降型搬送装置用のつかみ装置
CN113247559A (zh) 一种重力积放链系统
JP3946003B2 (ja) 吊下げ搬送設備
JPH0789609A (ja) 吊下げ搬送設備
JP2001031213A (ja) 自動倉庫とそれを用いた搬送システム
JPH0218272B2 (ja)
JPH041143Y2 (ja)
JPS6146782A (ja) 自動車のドア取付け装置
JP4271759B2 (ja) 吊り下げ搬送装置
JP2765298B2 (ja) 搬送設備
JPH0213516A (ja) 車体搬送用ハンガの位置決め装置
JP4266626B2 (ja) 吊り下げ搬送設備
JPS62163854A (ja) 吊下げ搬送設備
JPH0318100Y2 (ja)
JP2008239292A (ja) 移載装置
JP2765297B2 (ja) ドア搬送設備
JPH0745455Y2 (ja) 一点吊り搬送物仮受装置
JP5900366B2 (ja) ワーク搬送台車
JPH0725456A (ja) トロリーチェーンコンベアの着荷及び脱荷装置
JPS62810B2 (ja)
JPH07100530B2 (ja) 一点吊り搬送物卸し装置
JPH04153118A (ja) 吊下げ搬送装置
CN115256272A (zh) 一种用于夹持异形件的工装夹持设备