JPH074544U - 組立式の箱形マンホール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は強度に優れ且つ深さに無駄の生じに
くい組立式の箱形マンホールを提供することを目的とす
るものである。 【構成】 本考案は底板上に据える無底箱形または有底
箱形の基礎ブロック上に載置する角筒形の中間ブロッ
ク、または該中間ブロックに中床版を加えた任意の組合
わせとおよび最上部の頂版の載着にて組立てするコンク
リート製組立式の箱形マンホールにおいて、前記頂版５
を四辺垂壁5a付きの箱形ブロック形状に形成し、または
前記中床版７も四辺垂壁7a付きの箱形ブロック状に形成
したことを特徴とする組立式の箱形マンホールにある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は組立式の箱形マンホールに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の組立式の箱形マンホールにおける頂版および中床版は実公昭５８−１０ ７６０号公報に示されるように扁平の版体形状にて形成していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、扁平な版体形状は応力に弱く、また、頂版または中床版の下に 隣接する中間ブロックの上端には構造強度上接続孔を設けることができないこと から、その位置に引込み管渠が接続されるときには本来の高さ的には不要な中間 ブロックを間挿し、その分において掘削も深くしなければならないという課題が ある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は底板上に据える無底箱形または有底箱形の基礎ブロック上に載置する 角筒形の中間ブロック、または該中間ブロックに中床版を加えた任意の組合わせ とおよび最上部の頂版の載着にて組立てするコンクリート製組立式の箱形マンホ ールにおいて、前記頂版を四辺垂壁付きの箱形ブロック形状に形成し、または前 記中床版も四辺垂壁付きの箱形ブロック状に形成して、さらには前記頂版の垂壁 または前記中床版の垂壁と直下の中間ブロックとの間に跨がって管渠の接続孔を 設けるようにして、かかる課題を解決しようとするものである。

【０００５】

【作用】

本考案は頂版および中床版の四辺に垂壁を設けて耐応力を強化するとともに、 設けた垂壁の高さ分において中間ブロックを省略し、または高さの低い中間ブロ ックの使用にて所望の深さのマンホールを構成することができることとなる。ま た、頂版の垂壁と頂版直下の中間ブロックの側壁との間、または中床版の垂壁と 中床版直下の中間ブロックの垂壁間に跨がって引込み管渠の接続孔を設けるとき は、頂版または中床版の直下におよぶ接続孔を形成することができることとなり 、高さ的には不要の接続孔のための中間ブロックとおよびそのための掘削とを省 略することができることとなる。

【０００６】

【実施例】

以下図面に基づいて実施例を説明する。

【０００７】 図１は本考案の第１実施例を示すもので、上面を開口した有底箱形の基礎ブロ ック１と、角筒形の中間ブロック２と、円形マンホール３の据付孔４を設けた頂 版５および昇降口６付の中床版７とを形成する。頂版５と中床版７はそれぞれ四 辺に垂壁5a，7aを設けて箱形ブロック形状にて形成し、この四辺垂壁にて補強さ れることにより充分な耐応力を得ることができるので、その分において版の厚み を減少することができる。８は各ブロックおよび版の垂壁の内面に取付けた昇降 用のステップ、９は各ブロックと版との載置連結面に設けた嵌込み固定用の凹凸 部である。

【０００８】 本考案の箱形マンホール10は以上の各ブロックと版との組合わせにてなり、先 ず掘削して整地した基盤上に基礎ブロック１を据付けてから中間ブロック２を載 置し、次いで中床版７を挟んで３個の中間ブロック２を載置して最上の中間ブロ ック２上に頂版５を載置することにより所望の高さの箱形マンホール10とするの である。接続する本管渠11，11は基礎ブロック１の側壁1aと直上に載置する中間 ブロック２との側壁2a間に跨がって形成した接続孔12，13にて上下から囲むよう にして嵌入接続する。管渠11，11と接続孔間12，13との隙間に止水目地14を埋め 、基礎ブロック１の底板上にインバート15を打込み、さらに頂版５上に円形マン ホール３を据付けしてマンホールを完成するのである。なお、図示していないが 、各ブロックおよび版の側壁内には連通するシースを設けてＰＣ鋼材や縒線の挿 通により各間を緊張連結するのである。また、この例では頂版５と中床版７の各 垂壁5a，7aの存在により、従来型に比べて１個の中間ブロックを省略して所望の 高さを得ることができている。

【０００９】 図２は第２実施例であって、頂版５の垂壁5aと直下の中間ブロック２の側壁2a との間に跨がって引込み管渠16の接続孔17を形成した例を示すものである。垂壁 5aが頂版５と一体であるために頂版５間際におよぶ接続孔17を形成することがで きるので、従来であれば本管渠11に対して必要以上の深さを掘削してもう１つの 中間ブロックを挟入しなければならないところを省略することができ、またはそ の相当する高さ分をもって直下の中間ブロック２の高さを減じることを得て所期 目的の深さの箱形マンホール10を形成することができることとなる。

【００１０】 図３は第３実施例を示すもので、中床版７の垂壁7aと中間ブロック２の側壁2a との間に跨がって引込み管渠16の接続孔18を形成した例である。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は以上のようにして頂版と中床版の各四辺に垂壁を設けて箱形ブロック 形状としたので、頂版および中床版の耐応力を格段に向上することができるとと もに、各垂壁の高さ分において中間ブロックを省略し、または高さの低い中間ブ ロックを使用して所期目的の深さの箱形マンホールを形成することができるとい う効果を生ずる。また、各垂壁の存在により頂版または中床版直下に引込み管渠 の接続孔を形成することができるので、接続孔形成用の中間ブロックとおよびそ のための掘削作業を省略することができるという効果を生ずる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案のマンホールの第１実施例を示す縦断
正面図である。

【図２】 同、第２実施例の拡大縦断正面図である。

【図３】 同、第３実施例の拡大縦断正面図である。

【符号の説明】

１は基礎ブロック 1aは側壁 ２は中間ブロック 2aは側壁 ３は円形マンホール ４は据付孔 ５は頂版 ６は昇降口 ７は中間ブロック 7aは側壁 ８は昇降用のステップ ９は嵌込み用の凹凸部 10は箱形マンホール 11は本管渠 12，13は本管渠用の接続孔 14は止水目地 15はインバート 16は引込み管渠 17，18は引込み管渠用の接続孔

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 底板上に据える無底箱形または有底箱形
   の基礎ブロック上に載置する角筒形の中間ブロック、ま
   たは該中間ブロックに中床版を加えた任意の組合わせと
   および最上部の頂版の載着にて組立てするコンクリート
   製組立式の箱形マンホールにおいて、前記頂版を四辺垂
   壁付きの箱形ブロック形状に形成したことを特徴とする
   組立式の箱形マンホール。
2. 【請求項２】 前記中床版を四辺垂壁付きの箱形ブロッ
   ク形状に形成した請求項１記載の組立式箱形マンホー
   ル。
3. 【請求項３】 頂版の垂壁または中床版の垂壁と直下の
   中間ブロックとの間に跨がって管渠の接続孔を設けたこ
   とを特徴とする請求項１または２のいずれかに記載の組
   立式箱形マンホール。