JPS583993B2 - 時計用外装部品の製造方法 - Google Patents
時計用外装部品の製造方法Info
- Publication number
- JPS583993B2 JPS583993B2 JP47033838A JP3383872A JPS583993B2 JP S583993 B2 JPS583993 B2 JP S583993B2 JP 47033838 A JP47033838 A JP 47033838A JP 3383872 A JP3383872 A JP 3383872A JP S583993 B2 JPS583993 B2 JP S583993B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- exterior parts
- watches
- manufacturing
- powder
- andalusite
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は着色改良造岩鉱物を用いて製造した時計用外装
部品の製造方法に係わるものである。
部品の製造方法に係わるものである。
付言すれば天然に産出する岩石および鉱物類を一旦粉砕
して微粉末とした後、この微粉末に無機顔料を混合せし
めて得た着色改良岩石および鉱物類を用いて製造した時
計用外装部品に係わるものである。
して微粉末とした後、この微粉末に無機顔料を混合せし
めて得た着色改良岩石および鉱物類を用いて製造した時
計用外装部品に係わるものである。
今日、時計用の側、文字板、文字、針等外装部品には実
に多種多様の金属、非金属材料が使用されているが、素
材のみを使用しているものは、プラスチック、ステンレ
ス鋼、超硬質合金等極く僅かしかない、他は全てメッキ
、アルマイト処理、塗装等何等かの表面防蝕処理を施し
て使用している。
に多種多様の金属、非金属材料が使用されているが、素
材のみを使用しているものは、プラスチック、ステンレ
ス鋼、超硬質合金等極く僅かしかない、他は全てメッキ
、アルマイト処理、塗装等何等かの表面防蝕処理を施し
て使用している。
しかも表面防蝕処理も極く限られた手段しか無く装飾的
価値を尊ぶ最近の風潮を充分満足できるものではない。
価値を尊ぶ最近の風潮を充分満足できるものではない。
このように限られた手段あるいは材料では新規な装飾的
価値を持った外装部品の多量生産は極めて困難であり、
今後ますます独創的な装飾価値を必要とする風潮が強ま
る中でこの要求を満すに充分新規な方法を見出すことは
、時計製造に携わる発明者も含めて関係者一同久しく希
求していたものである。
価値を持った外装部品の多量生産は極めて困難であり、
今後ますます独創的な装飾価値を必要とする風潮が強ま
る中でこの要求を満すに充分新規な方法を見出すことは
、時計製造に携わる発明者も含めて関係者一同久しく希
求していたものである。
本発明はこの要求を解決するもので一旦微粉末にした紅
柱石からなる鉱物と酸化ジルコンからなる無機顔料とを
組合せる事により、天然に産出する造岩鉱物では得られ
なかった機械的強度と、装飾的効果を同時に得る事に成
功したものである。
柱石からなる鉱物と酸化ジルコンからなる無機顔料とを
組合せる事により、天然に産出する造岩鉱物では得られ
なかった機械的強度と、装飾的効果を同時に得る事に成
功したものである。
この鉱物の微粉末と無機顔料とを組合せる事により得ら
れた着色改良造岩鉱物は、機械的強度、密度が改良され
、更に無機顔料を用いることにより、従来の金属化工的
な表面処理方法は得られなかった豊富な色彩感を自由な
図柄で時計用外装部品に盛り込むことに成功したもので
ある。
れた着色改良造岩鉱物は、機械的強度、密度が改良され
、更に無機顔料を用いることにより、従来の金属化工的
な表面処理方法は得られなかった豊富な色彩感を自由な
図柄で時計用外装部品に盛り込むことに成功したもので
ある。
無機顔料は有機顔料が機械的摩擦に弱い上、化学的耐蝕
性にも乏しく、実用向きでないのに対し、耐光性、耐熱
性にすぐれ、本発明の如く、粉末焼結法を用いるのには
充分適合したものであり、岩石および鉱物の微粉末と組
合せる事により天然に産出する岩石および鉱物をはるか
に凌駕した極めて魅力ある製品の製造を可能ならしめた
ものである。
性にも乏しく、実用向きでないのに対し、耐光性、耐熱
性にすぐれ、本発明の如く、粉末焼結法を用いるのには
充分適合したものであり、岩石および鉱物の微粉末と組
合せる事により天然に産出する岩石および鉱物をはるか
に凌駕した極めて魅力ある製品の製造を可能ならしめた
ものである。
本発明は、紅色の紅柱石と白色顔料の酸化ジルコンを適
宜組合わせたので、時計外装部品が紅色から淡紅色まで
圧意に選択でき、紅色系の特異な装飾性をもたらすこと
ができた。
宜組合わせたので、時計外装部品が紅色から淡紅色まで
圧意に選択でき、紅色系の特異な装飾性をもたらすこと
ができた。
又、両者を機械的に粉粒し粒度を0.5〜3μの粉末と
したものであるが、粒度は細かい程、外装部品が緻密と
なつて機械的強度が上がり、色彩も鮮やかで、鏡面具合
が良好となり、硬度も上がるものであるが、時計用外装
部品としてこれらの特性を十分発揮するためには最大3
μまでであり、粉砕の経済性から下限は0.5μである
。
したものであるが、粒度は細かい程、外装部品が緻密と
なつて機械的強度が上がり、色彩も鮮やかで、鏡面具合
が良好となり、硬度も上がるものであるが、時計用外装
部品としてこれらの特性を十分発揮するためには最大3
μまでであり、粉砕の経済性から下限は0.5μである
。
本発明において最終研磨により表面に鏡面が現出される
ことにより、紅色が鏡面状態とマツチしてすこぶる装飾
的価値を高める。
ことにより、紅色が鏡面状態とマツチしてすこぶる装飾
的価値を高める。
又、その表面硬度はHv800〜1000としたもので
あるが、Hv800以上であることにより、傷がつきに
くく、特に通常Hv750以下の一般刃物によっても傷
がつかないもので鏡面状態が長期に維持される。
あるが、Hv800以上であることにより、傷がつきに
くく、特に通常Hv750以下の一般刃物によっても傷
がつかないもので鏡面状態が長期に維持される。
又、Hv1000より硬くなると、紅柱石においてはも
ろくなって実用的でないものである。
ろくなって実用的でないものである。
以下本発明の実施例を述べる。
実施例
耐火物原料あるいは特殊磁器原料として使用されている
珪酸塩鉱物の一つである紅色の紅柱石を機械的に粗粉砕
したものと、白色顔料の一種である酸化ジルコンの粉末
を、総量に対し数%(重量比)ボールミルに入れ、乾式
で粒径0.5〜3μになるまで粉砕混合を行なった後、
成形時に必要な潤滑剤を少量添加し、内径30mmの腕
時計用ガラス縁を象った型を用いて単位面積当り1.8
ton/cm2の圧縮荷重をかけてプレス成形し、焼結
温度1200℃で1時間の焼結を行なった。
珪酸塩鉱物の一つである紅色の紅柱石を機械的に粗粉砕
したものと、白色顔料の一種である酸化ジルコンの粉末
を、総量に対し数%(重量比)ボールミルに入れ、乾式
で粒径0.5〜3μになるまで粉砕混合を行なった後、
成形時に必要な潤滑剤を少量添加し、内径30mmの腕
時計用ガラス縁を象った型を用いて単位面積当り1.8
ton/cm2の圧縮荷重をかけてプレス成形し、焼結
温度1200℃で1時間の焼結を行なった。
焼結後、所定の工程により最終研磨を施し、ガラス縁と
して完成させたものは、ガラス縁本来の要求特性である
、ガラスとのはめあいを満足するに必要な強度はもとよ
り、装飾的な面においても夷に色彩豊かな、かつ斬新的
な魅力を持った製品であった。
して完成させたものは、ガラス縁本来の要求特性である
、ガラスとのはめあいを満足するに必要な強度はもとよ
り、装飾的な面においても夷に色彩豊かな、かつ斬新的
な魅力を持った製品であった。
殊に酸化ジルコンの添加により、紅柱石単体の紅色を淡
紅色にする事ができる土、添加量を増減せしめるだけで
、色調も紅色から淡紅色の範囲で自在に変化させる事が
できるため、単体では得られない、極めて豊冨な色合い
を持った製品を経済的に製造する事が可能となった。
紅色にする事ができる土、添加量を増減せしめるだけで
、色調も紅色から淡紅色の範囲で自在に変化させる事が
できるため、単体では得られない、極めて豊冨な色合い
を持った製品を経済的に製造する事が可能となった。
また、添加方法によって紅柱石内部に局部的に色差をつ
けることも可能であり、色調差による図柄の作成も可能
である。
けることも可能であり、色調差による図柄の作成も可能
である。
また、外装部品としては欠かすことのできない耐光性、
耐熱性にも優れ、硬度もビツカース硬度800〜100
0と硬く、キズもつき難く、時計用外装部品の要求を充
分満たしたものである。
耐熱性にも優れ、硬度もビツカース硬度800〜100
0と硬く、キズもつき難く、時計用外装部品の要求を充
分満たしたものである。
特に装飾的効果の点では、単に天然の鉱物類はもとより
これらを一旦微粉末にし、粉末焼結法で製造したものに
比較し、本実施例の如く無機顔料を使用したものは極め
て多彩かつ豊冨な図柄を自由に得る事ができた、また機
械的強度においても天然に産出する鉱物から直接加工し
たものは、所定のガラス縁に加工するまでが極めて困難
な上、ガラスとのはめあい時に割れてしまい、製品とし
ては使用できなかった。
これらを一旦微粉末にし、粉末焼結法で製造したものに
比較し、本実施例の如く無機顔料を使用したものは極め
て多彩かつ豊冨な図柄を自由に得る事ができた、また機
械的強度においても天然に産出する鉱物から直接加工し
たものは、所定のガラス縁に加工するまでが極めて困難
な上、ガラスとのはめあい時に割れてしまい、製品とし
ては使用できなかった。
実施例では、ガラス縁について述べたが、ガラス縁以外
、時計用の側、文字板、文字、針等一連の外装部品に用
いても同様の卓抜した効果を認めるものである。
、時計用の側、文字板、文字、針等一連の外装部品に用
いても同様の卓抜した効果を認めるものである。
Claims (1)
- 1 紅柱石からなる鉱物と酸化ジルコンからなる無機顔
料とを機械的な粉砕により粒径0.5〜3μの粉末とし
、該粉末に潤滑剤を添加した原料を圧粉、焼結し、さら
に最終研磨を施して、その表面を硬度HV800〜10
00としたことを特徴とする時計用外装部品の製造方法
。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP47033838A JPS583993B2 (ja) | 1972-04-06 | 1972-04-06 | 時計用外装部品の製造方法 |
GB1077173A GB1414864A (en) | 1972-03-27 | 1973-03-06 | Method of producing an externally visible part of a watch |
US34438873 US3861990A (en) | 1972-03-27 | 1973-03-23 | Exterior parts for a timepiece |
FR7310902A FR2178032A1 (ja) | 1972-03-27 | 1973-03-27 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP47033838A JPS583993B2 (ja) | 1972-04-06 | 1972-04-06 | 時計用外装部品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS48101969A JPS48101969A (ja) | 1973-12-21 |
JPS583993B2 true JPS583993B2 (ja) | 1983-01-24 |
Family
ID=12397616
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP47033838A Expired JPS583993B2 (ja) | 1972-03-27 | 1972-04-06 | 時計用外装部品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS583993B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH074544U (ja) * | 1993-06-24 | 1995-01-24 | 日本ゼニスパイプ株式会社 | 組立式の箱形マンホール |
-
1972
- 1972-04-06 JP JP47033838A patent/JPS583993B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH074544U (ja) * | 1993-06-24 | 1995-01-24 | 日本ゼニスパイプ株式会社 | 組立式の箱形マンホール |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS48101969A (ja) | 1973-12-21 |
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