JPH0745410Y2 - 自動車用体フレームの後部構造 - Google Patents

自動車用体フレームの後部構造

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JPH0745410Y2
JPH0745410Y2 JP1989044676U JP4467689U JPH0745410Y2 JP H0745410 Y2 JPH0745410 Y2 JP H0745410Y2 JP 1989044676 U JP1989044676 U JP 1989044676U JP 4467689 U JP4467689 U JP 4467689U JP H0745410 Y2 JPH0745410 Y2 JP H0745410Y2
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JP
Japan
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inlet pipe
tow hook
rear member
hook
side frame
Prior art date
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JP1989044676U
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JPH02135379U (ja
Inventor
良賢 斉内
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Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、サイドメンバの後部に牽引フックを備えた
自動車用車体フレームの後部構造に関する。
(従来の技術) 自動車をカーキャリアで搬送する場合には、このカーキ
ャリアの荷台上に自動車を固定する必要がある。そこ
で、自動車には、通常、牽引フックが備えられ、この牽
引フックと荷台とを連結ロープで連結して自動車を固定
するようにしている。
上記構成において、従来、実開昭61-131373号公報で示
されるものがある。
これによれば、自動車の車体フレームが左右一対のサイ
ドメンバを有し、このサイドメンバの後部が、板金製の
フロントメンバとリヤメンバとで構成され、これらフロ
ントメンバの後端とリヤメンバの前端とが互いに重ね合
わされてこれら両者が結合され、この重ね合わせ部に牽
引フックが取り付けられている。
そして、上記したように、フロントメンバとリヤメンバ
との重ね合わせ部に牽引フックが取り付けられることか
ら、この牽引フックは上記サイドフレームに対し強固に
取り付けられることとなっている。
また、自動車には、通常、燃料タンクと、この燃料タン
クに一端が連結され他端が燃料注入口とされるインレッ
トパイプとが設けられ、このインレットパイプを通して
燃料が上記燃料タンクに供給可能とされている。また、
この場合、上記インレットパイプが、車幅方向に延びて
左右サイドフレームのうちの一方のサイドフレームを平
面視で横切るように構成されたものがある。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、自動車が追突された場合で、リヤメンバがこ
の被追突時の衝撃力で折れ曲がったとすると、このリヤ
メンバが上記インレットパイプに衝突して、これを変形
させるおそれがある。
そこで、折れ曲がったリヤメンバがインレットパイプに
衝突してこれを変形させるということを防止するため
に、上記牽引フックを利用することが考えられる。しか
し、従来では、上記インレットパイプの変形防止に牽引
フックの利用は何ら図られていない。
また、上記衝撃力で、サイドメンバのうち牽引フックの
前側に位置するフロントメンバが圧縮変形したり、折れ
曲がったりした場合には、これに伴って前方に移動する
牽引フックが上記インレットパイプに衝突するおそれも
ある。
(考案の目的) この考案は、上記のような事情に注目してなされたもの
で、自動車の被追突時に、その衝撃力で折れ曲がったリ
ヤメンバや、牽引フックの前方移動でこれがインレット
パイプに衝突するということを防止することを目的とす
る。
(考案の構成) 上記目的を達成するためのこの考案の特徴とするところ
は、 サイドメンバの後部を板金製のフロントメンバとリヤメ
ンバとで構成して、フロントメンバの後端とリヤメンバ
の前端とを互いに重ね合わせてこれら両者を結合し、こ
の重ね合わせ部に牽引フックを取り付けた自動車用車体
フレームの後部構造において、 平面視で上記サイドフレームを横切る燃料用のインレッ
トパイプを設け、このインレットパイプが上記サイドフ
レームを横切る部分を上記牽引フックの前方近傍に配設
し、上記リヤメンバにノッチを形成した点にある。
(作用) 上記構成による作用は次の如くである。
平面視でサイドフレーム1を横切るインレットパイプ15
を設け、このインレットパイプ15が上記サイドフレーム
1を横切る部分を牽引フック7の前方近傍に配設してあ
る。
このため、自動車の被追突時に、その衝撃力で折れ曲が
ったリヤメンバ3が上記インレットパイプ15に衝突しよ
うとすることは、上記牽引フック7によって防止され
る。
しかも、上記牽引フック7はフロントメンバ2とリヤメ
ンバ3の重ね合わせ部6に取り付けられており、つま
り、上記サイドフレーム1において強度の高いところに
取り付けられていることから、この牽引フック7は上記
サイドフレーム1に対し強固に取り付けられている。こ
のため、上記インレットパイプ15に向おうとする上記リ
ヤメンバ3の移動は上記牽引フック7によってより確実
に阻止される。
また、上記牽引フック7よりも後側に位置しているリヤ
メンバ3に、ノッチ13を形成してある。
このため、自動車の被追突により、その衝撃力が上記リ
ヤメンバ3に負荷されたときには、このリヤメンバ3は
上記ノッチ13を形成したことにより直ちに塑性変形し
て、上記衝撃力がフロントメンバ2に伝わろうとするこ
とが抑制され、このフロントメンバ2の圧縮変形や、折
れ曲がりが防止される。
(実施例) 以下、この考案の実施例を図面により説明する。
図において、符号21は自動車で、その車体フレームは左
右(車両の進行方向に向っての車幅方向をいい、以下同
じとする。)一対で、互いに同構成のサイドフレーム1
を有している。上記各図は左右サイドフレーム1のうち
左側のものを示しており、以下、これについて説明す
る。
上記サイドフレーム1の後部はそれぞれ板金製のフロン
トメンバ2とリヤメンバ3とで構成され、これらはいず
れも断面が倒立ハット形をなしている。そして、上記フ
ロントメンバ2の後端がリヤメンバ3の前端に嵌め込ま
れてこれら各端が互いに重ね合わされると共に、ボルト
4,4や溶接により結合され、これによって、上記フロン
トメンバ2とリヤメンバ3とが強固に結合されている。
上記フロントメンバ2の後端とリヤメンバ3の前端との
重ね合わせ部6に牽引フック7が取り付けられる。即
ち、この牽引フック7は板金製で、フック本体8を有
し、このフック本体8の上端はリヤメンバ3前端の右外
側面に当接し下端は同上リヤメンバ3前端の下面よりも
下方に向って突出している。また、このフック本体8の
左側面には側面視が倒立L字状の補強板9が突設され、
これは上記フック本体8を十分に補強している。更に、
上記フック本体8の上端と補強板9の上面板とがそれぞ
れ前記したボルト4,4により重ね合わせ部6に強固に共
締めされている。
また、上記フック本体8の突出端にはフック孔10が形成
されており、自動車を前記第4図で示した荷台Aに固定
する場合には、フック孔10に掛け止めした連結ロープB
が荷台Aに連結される。そして、この場合、連結ロープ
Bから牽引フック7に負荷される外力は、十分の強度を
有している重ね合わせ部6によって強固に支持される。
一方、自動車21が追突されたときなど、サイドフレーム
1の後部にその後方から衝撃力が負荷された場合におい
て、この衝撃力が上記サイドフレーム1のフロントメン
バ2側に伝わらないようにするため、同上サイドフレー
ム1の後部であるリヤメンバ3に上記衝撃力で比較的容
易に塑性変形するクラッシュ代12が設けられている。
上記クラッシュ代12における左右側部にはこれの折り曲
げにより多数のノッチ13が形成されており、リヤメンバ
3の後部に後方から衝撃力が負荷された場合には、上記
各ノッチ13が直ちに塑性変形して、第1図中仮想線と符
号3′とで示すようにリヤメンバ3の後部が大きく塑性
変形するようになっている。このため、上記衝撃力が車
室側に伝わろうとすることは効果的に抑制される。勿
論、この場合、重ね合わせ部6は十分の強度を有してい
るため、ここが塑性変形することは抑制される。
第2図における平面視で、上記サイドフレーム1を横切
る燃料用のインレットパイプ15が設けられ、このインレ
ットパイプ15は燃料注入口から燃料タンクに通じてい
る。
第1図から第3図において、上記インレットパイプ15が
上記サイドフレーム1を横切る部分は前記重ね合わせ部
6の下方近傍で、かつ、牽引フック7の前方近傍に位置
し、また、このインレットパイプ15に沿ってブリーザホ
ース16が延びている。このため、上記したようにリヤメ
ンバ3の後部が塑性変形して、その変形部3′がインレ
ットパイプ15に当接しようとするときには、牽引フック
7がこのインレットパイプ15側に向おうとする変形部
3′の移動を阻止し、即ち、上記変形部3′がインレッ
トパイプ15やブリーザホース16に当接することが防止さ
れる。
なお、以上は図示の例によるが、牽引フック7は他の自
動車を牽引して走行させるためなどに用いるものであっ
てもよい。
(考案の効果) この考案によれば、サイドメンバの後部を板金製のフロ
ントメンバとリヤメンバとで構成して、フロントメンバ
の後端とリヤメンバの前端とを互いに重ね合わせてこれ
ら両者を結合し、この重ね合わせ部に牽引フックを取り
付けた自動車用車体フレームの後部構造において、平面
視で上記サイドフレームを横切るインレットパイプを設
け、このインレットパイプが上記サイドフレームを横切
る部分を上記牽引フックの前方近傍に配設したため、次
の効果が生じる。
即ち、自動車の被追突時に、その衝撃力で折れ曲がった
りリヤメンバが上記インレットパイプに衝突しようとす
ることは、上記牽引フックによって防止される。
しかも、上記牽引フックはフロントメンバとリヤメンバ
の重ね合わせ部に取り付けられており、つまり、上記サ
イドフレームにおいて強度の高いところに取り付けられ
ていることから、この牽引フックは上記サイドフレーム
に対し強固に取り付けられており、このため、上記イン
レットパイプに向おうとする上記リヤメンバ3の移動は
上記牽引フックによってより確実に阻止される。
よって、自動車の被追突時に、折れ曲がったリヤメンバ
が上記インレットパイプに衝突して、これを変形させる
ということがより確実に防止される。
また、上記牽引フックよりも後側に位置しているリヤメ
ンバに、ノッチを形成してある。
このため、自動車の被追突により、その衝撃力が上記リ
ヤメンバに負荷されたときには、このリヤメンバは上記
ノッチを形成したことにより直ちに塑性変形して、上記
衝撃力がフロントメンバに伝わろうとすることが抑制さ
れ、このフロントメンバの圧縮変形や、折れ曲がりが防
止される。
よって、上記被追突時に、圧縮変形などしようとする上
記フロントメンバと共に移動する牽引フックが上記イン
レットパイプに衝突して、これを変形させるということ
も確実に防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図から第3図はこの考案の実施例を示し、第1図は
サイドフレームの後部の左側面一部断面図、第2図は同
上サイドフレームの後部の平面図、第3図は第1図のII
I-III線矢視断面図、第4図は自動車の左側面図であ
る。 1……サイドフレーム、2……フロントメンバ、3……
リヤメンバ、6……重ね合わせ部、7……牽引フック、
12……クラッシュ代、13……ノッチ、15……インレット
パイプ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】サイドメンバの後部を板金製のフロントメ
    ンバとリヤメンバとで構成して、フロントメンバの後端
    とリヤメンバの前端とを互いに重ね合わせてこれら両者
    を結合し、この重ね合わせ部に牽引フックを取り付けた
    自動車用車体フレームの後部構造において、 平面視で上記サイドフレームを横切る燃料用のインレッ
    トパイプを設け、このインレットパイプが上記サイドフ
    レームを横切る部分を上記牽引フックの前方近傍に配設
    し、上記リヤメンバにノッチを形成した自動車用車体フ
    レームの後部構造。
JP1989044676U 1989-04-17 1989-04-17 自動車用体フレームの後部構造 Expired - Lifetime JPH0745410Y2 (ja)

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JPH02135379U JPH02135379U (ja) 1990-11-09
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3447917B2 (ja) * 1997-06-09 2003-09-16 ダイハツ工業株式会社 自動車の前部車体フレーム構造
JP6988347B2 (ja) * 2017-10-04 2022-01-05 いすゞ自動車株式会社 車体下部構造

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JPS61131373U (ja) * 1985-02-05 1986-08-16
JPS6240856U (ja) * 1985-08-30 1987-03-11

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