JPH08142909A - 自動車の車体後部構造 - Google Patents

自動車の車体後部構造

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JPH08142909A
JPH08142909A JP28973894A JP28973894A JPH08142909A JP H08142909 A JPH08142909 A JP H08142909A JP 28973894 A JP28973894 A JP 28973894A JP 28973894 A JP28973894 A JP 28973894A JP H08142909 A JPH08142909 A JP H08142909A
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JP
Japan
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rear side
side member
vehicle body
cross member
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JP28973894A
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English (en)
Inventor
Yuji Onda
雄二 恩田
Masaru Kabasawa
賢 椛澤
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ショックアブソーバからの入力に対して構造
的に高い剛性を示すことができる自動車の車体後部構造
を提供する。 【構成】 ショックアブソーバ21を取付けたブラケッ
ト17がリヤサイドメンバ10の「内側」に位置してい
ると共に、該ショックアブソーバ21からの入力がこの
ブラケット17を介して補助メンバ13とクロスメンバ
12とリヤサイドメンバ10の三部材に伝達されるの
で、リヤサイドメンバ10としては入力により上側へ折
れ曲がる変形モードを示すことになり、従来のように回
転したり捩じれたりする変形モードにならない。従っ
て、ショックアブソーバ21からの入力に対するリヤサ
イドメンバ10の構造的な剛性が高まる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動車の車体後部構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車の車体後部構造としては、
例えば図4〜図6に示すようなものが知られている(類
似技術として実開昭57−19113号公報参照)。
【0003】1はリヤサイドメンバで、自動車の車体後
部において各々前後方向に沿った状態で左右に一対配さ
れている。このリヤサイドメンバ1のホイルハウス2に
対する対応部1aは部分的に車体の内側に向けて図4中
dだけ各々湾曲していると共に、図面上分からないが上
側にも湾曲している。尚、以上及び以下において「内
側」とは両リヤサイドメンバ1の車幅方向中央部側を意
味し、「外側」とはその逆側を意味する。
【0004】そして、このリヤサイドメンバ1の対応部
1aには車幅方向に沿うクロスメンバ3の両端部が各々
接続されており、該リヤサイドメンバ1及びクロスメン
バ3の上側にはリヤフロア4が設けられている。このリ
ヤフロア4のクロスメンバ3よりも前側部分は図示せぬ
リヤシート設置用スペース4aとなり、後側は荷物室用
スペース4bとして利用される。また、この荷物室用ス
ペース4bにはスペアタイヤパン5が凹設され、内部に
はスペアタイヤ6が収納されている。
【0005】リヤサイドメンバ1とクロスメンバ3との
接続点Sの外側には、ホイルハウス2に一体的に接続さ
れたストラットタワー7が、リヤフロア4よりも上側へ
突出した状態で形成されている(図5参照)。尚、スト
ラットタワー7の前後の領域Rではリヤフロア4の左右
の端部4cがそのままホイルハウス2の下端に接続され
ている(図6参照)。そして、ストラットタワー7の上
面部にはコイルスプリング8を組み合わせた構造のショ
ックアブソーバ9が角度θだけ内側に傾斜した状態で取
付けられている。このショックアブソーバ9はリヤサス
ペンションの一部を構成するもので、図示せぬタイヤ及
びリヤサスペンション本体から加わる入力Fを該ショッ
クアブソーバ9を介してストラットタワー7に伝達して
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、ストラットタワー7がリヤ
サイドメンバ1の「外側」に位置しており、該ストラッ
トタワー7にショックアブソーバ9から入力Fが加わる
と、その入力Fがリヤサイドメンバ1を図5中α方向へ
回転させるように作用するため、該リヤサイドメンバ1
の剛性を確保する点において大変不利になっている。つ
まり、リヤサイドメンバ1は、例えば折れる方向では高
い剛性が得られるものの、前述のように回転する(捩じ
られる)方向では構造的に高い剛性が得にくい。従っ
て、従来はリヤサイドメンバ1自体の剛性を高めるため
に、仕方なくリヤサイドメンバ1を板厚を上げたり或い
は高強度鋼材を採用したりする必要があり、車体重量の
増加やプレス作業性の悪化を招いている。
【0007】また、入力Fの水平成分fにより、リヤサ
イドメンバ1の外側面部1bが図5中β方向へ倒れるよ
うに変形するおそれもあるため、このような変形を防止
するためにも前記と同様な対処をする必要がある。
【0008】更に、図6に示す如く、ホイルハウス2に
おけるストラットタワー7以外の領域Rでは、ホイルハ
ウス2にリヤフロア4の端部4cが直接接続されている
だけの構造なので、リヤフロア4とホイルハウス2との
接続強度は十分とは言えない。従って、自動車の後面衝
突等によりリヤサイドメンバ1の後端から前向きの入力
が加わり、リヤサイドメンバ1の対応部1aが上側へ折
れるように変形しようとする場合には(対応部1aが上
側に湾曲しているため上側に折れる)、リヤフロア4の
端部4cがホイルハウス2の下端から容易に剥離して、
該リヤサイドメンバ1の上側への折れ変形を許してしま
うおそれがある。そのため、従来は、前述のようなリヤ
サイドメンバ1の上側への変形を極力防止するために、
リヤフロア4とホイルハウス2との接続を特別に強力に
行っておく必要があり、その部分における接続作業が大
変に面倒なものになっている。
【0009】また、左右のリヤサイドメンバ1の対応部
1aは上側への湾曲だけでなく、それぞれ内側にもdだ
け湾曲しているため(図4参照)、自動車が後面衝突を
受けて、リヤサイドメンバ1の後端に前向きの入力が加
わったような場合には、リヤサイドメンバ1が複雑な変
形モードを示すことになり、リヤサイドメンバ1の形状
や板厚の設計が大変に面倒になる。
【0010】加えて、ショックアブソーバ9を取付ける
ためのストラットタワー7が、リヤフロア4の上方へ突
出しているため、その分、リヤフロア4の面積が狭くな
り、リヤシート用設置スペース4a或いは荷物室用スペ
ース4bを広く確保することができない。
【0011】この発明はこのような従来の技術に着目し
てなされたものであり、ショックアブソーバからの入力
に対して構造的に高い剛性を示すことができる自動車の
車体後部構造を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
車体後部に各々前後方向に沿って配された左右一対のリ
ヤサイドメンバに、車幅方向に沿うクロスメンバの両端
部を接続すると共に、該クロスメンバとリヤサイドメン
バとの接続点付近に、リヤサスペンションのショックア
ブソーバを取付けた自動車の車体後部構造において、前
記接続点をはさんで互いに接近する部位のクロスメンバ
とリヤサイドメンバを補助メンバにて斜め方向で接続す
ると共に、該補助メンバとクロスメンバとリヤサイドメ
ンバの三部材にて囲まれた略三角形の領域にブラケット
を下側から取付け、該ブラケットにショックアブソーバ
を取付けたものである。
【0013】請求項2記載の発明は、ブラケットを、補
助メンバとクロスメンバとリヤサイドメンバの三部材に
それぞれ取付けたものである。
【0014】請求項3記載の発明は、クロスメンバの両
端部を前側へ曲折してリヤサイドメンバに接続し、該ク
ロスメンバの両端部にシートベルトアンカを取付けたも
のである。
【0015】請求項4記載の発明は、リヤサイドメンバ
が上下方向でのみ曲折した形状で、車幅方向では略直線
状に形成されている。
【0016】請求項5記載の発明は、リヤサイドメンバ
の外側面部の上端を、ホイルハウスの前後長さサイズの
略全範囲にわたって、該ホイルハウスとリヤフロア端部
との間に挟んだ状態で接続したものである。
【0017】請求項6記載の発明は、燃料タンクからの
フィラーチューブを補助メンバの下側に通したものであ
る。
【0018】
【作用】請求項1記載の発明によれば、ショックアブソ
ーバを取付けたブラケットがリヤサイドメンバの「内
側」に位置していると共に、該ショックアブソーバから
の入力がこのブラケットを介して補助メンバとクロスメ
ンバとリヤサイドメンバの三部材に伝達されるので、リ
ヤサイドメンバとしては入力により上側へ折れ曲がる変
形モードを示すことになり、従来のように回転したり捩
じれたりする変形モードにならない。従って、ショック
アブソーバからの入力に対するリヤサイドメンバの構造
的な剛性が高まるので、リヤサイドメンバ自体の板厚を
上げたり、或いはリヤサイドメンバに高強度鋼材を採用
したりする必要がなくなる。
【0019】また、ショックアブソーバは前記三部材の
下側に設けたブラケットに取付けられるものであり、従
来のようにリヤフロアの上方へ突出するストラットタワ
ーを形成する必要がなくなるため、その分、リヤフロア
を広く使用できるようになる。
【0020】請求項2記載の発明によれば、ブラケット
を、補助メンバとクロスメンバとリヤサイドメンバの三
部材にそれぞれ取付けるようにすれば、該三部材がブラ
ケットにより相互に結合された状態となり、ホイルハウ
ス近辺の車体剛性が全体的に高まることになる。
【0021】請求項3記載の発明によれば、クロスメン
バの両端部が前側に曲折されて、該両端部が従来よりも
前方に位置することになるため、このクロスメンバの両
端部に取付けるシートベルトアンカの前後長さをその分
だけ短くすることができる。従って、シートベルトアン
カの長さが短くなった分だけ、該シートベルトアンカが
変形にくくなり、シートベルトからの引っ張り入力を確
実に受け止められるようになる。
【0022】請求項4記載の発明によれば、リヤサイド
メンバが上下方向でのみ曲折した形状で、車幅方向では
直線状に形成されているので、自動車の後面衝突等によ
りリヤサイドメンバの後端から前向きの入力が加わった
ような場合も、リヤサイドメンバはる単一方向(上下方
向)でのみ変形することになる。従って、リヤサイドメ
ンバの変形モードの予測が容易で、リヤサイドメンバの
形状や板厚の設計が簡単になる。
【0023】請求項5記載の発明によれば、リヤサイド
メンバの外側面部の上端を、ホイルハウスの前後長さサ
イズの略全範囲にわたって、該ホイルハウスとリヤフロ
ア端部との間に挟んだ状態で接続しているため、リヤサ
イドメンバとホイルハウスとの接続強度が高まり、リヤ
サイドメンバの上側への変形が極力防止される。
【0024】請求項6記載の発明によれば、燃料タンク
からのフィラーチューブが補助メンバの下側に通されて
いるため、自動車の後面衝突等の衝撃によりスペアタイ
ヤがスペアタイヤパンごと前方移動しても、該スペアタ
イヤパンは補助メンバに当たり、それ以上の前方への移
動が阻止される。従って、補助メンバの下側にあるフィ
ラーチューブに対して、変形しながら前方移動するスペ
アタイヤパンが干渉することはなく、フィラーチューブ
の保護が図られる。
【0025】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図1〜図3
に基づいて説明する。尚、従来と重複する説明は省略す
る。
【0026】この実施例に係るリヤサイドメンバ10
は、そのホイルハウス11に対する対応部10aが上側
へ湾曲しているだけで、車幅方向においては直線的形状
を呈している(図1・図2参照)。12はクロスメンバ
で、断面逆ハット形をしており、その両端部12aは前
方へ曲折した状態で前記リヤサイドメンバ10の対応部
10aに接続されている。
【0027】一方、13は補助メンバで、クロスメンバ
12と同様に断面逆ハット形をしているが、クロスメン
バ12の両端部12aに相応する程度の短尺部品であ
り、前記クロスメンバ12とリヤサイドメンバ10との
接続点S付近に斜め方向に取付けられる。すなわち、該
補助メンバ13の両端部は、前記接続点Sをはさんで互
いに接近する部位のクロスメンバ12とリヤサイドメン
バ10に各々接続されている。従って、リヤサイドメン
バ10の対応部10aの内側には、該補助メンバ13と
クロスメンバ12とリヤサイドメンバ10の三部材によ
り囲まれた略三角の領域が形成されることになる。
【0028】このようにして組付けられたリヤサイドメ
ンバ10とクロスメンバ12と補助メンバ13の上に、
リヤフロア14が設けられる。該リヤフロア14の前側
はリヤシート設置用スペース14aで、後側は荷物室用
スペース14bとなっている。荷物室用スペース14b
にはスペアタイヤパン15が凹設されており、内部にス
ペアタイヤ16が収納されている(図1参照)。
【0029】リヤフロア14のホイルハウス11に対応
する端部14c側はゆるやかな曲線で上側へ若干持ち上
がっており、リヤサイドメンバ10の外側面部10bの
上端に接続されている。また、このリヤサイドメンバ1
0の外側面部10bの上端はホイルハウス11の下端に
接続されている。つまり、リヤサイドメンバ10の外側
面部10bの上端が、ホイルハウス11とリヤフロア1
4の端部14cとの間に挟まれた状態で接続されてい
る。しかも、この接続はホイルハウス11の前後長さサ
イズの略全範囲にわたってなされており、従来のように
前後の領域部分だけを部分的に挟んだ状態で接続した場
合に比べて接続強度が確実に高まっている。また、リヤ
フロア14の前端には別のクロスメンバ25も設けられ
ている。
【0030】17はブラケットで、前記補助メンバ13
とクロスメンバ12とリヤサイドメンバ10の三部材に
より囲まれた略三角の領域に相応する形状をしており、
該領域の下側に取付けられている。すなわち、該領域の
周辺の三部材10、12、13には各々内部に溶接ナッ
ト18が予め設けられており、該溶接ナット18に対応
するボルト19を用いて、前記ブラケット17を三部材
10、12、13に対して各々取付けている。
【0031】このブラケット17の中央には、コイルス
プリング20を組み合わせたショックアブソーバ21の
上端が予め取付けられており、前記ブラケット17をボ
ルト19で取付けることにより、ショックアブソーバ2
1の取付けも同時に完了することになる。このボルト1
9によるブラケット17の取付けは、自動組立装置のロ
ボット作業で行え、図示せぬリヤサスペンションメンバ
の組付作業性の面で大変に有利である。
【0032】また、23は燃料タンクで、この燃料タン
ク23から後方へ延びているフィラーチューブ24は前
記補助メンバ13の下側を通って、車体側面に設けられ
た図示せぬ給油口へ導かれている。
【0033】本実施例の自動車の車体後部構造は以上の
ようになっているため、次に説明するような種々の優位
点がある。
【0034】この実施例によれば、ショックアブソーバ
21を取付けたブラケット17がリヤサイドメンバ10
の内側に位置していると共に、該ショックアブソーバ2
1からの入力Fがこのブラケット17を介して補助メン
バ13とクロスメンバ12とリヤサイドメンバ10の三
部材に伝達されることになるので、リヤサイドメンバ1
0としては入力Fにより上側へ折れ曲がる変形モードを
示すことになり、従来のように回転したり捩じれたりす
る変形モードにならない。従って、リヤサイドメンバ1
0の入力に対する構造的な剛性が高まるので、板厚を上
げたり或いは高強度鋼材を採用したりする必要がなくな
る。
【0035】また、ショックアブソーバ21が角度θだ
け内側へ傾斜しているため、ブラケット17にはショッ
クアブソーバ21の入力Fの水平成分fが加わるが、こ
のブラケット17に加わった入力Fの水平成分fは、ブ
ラケット17の内側に位置しているクロスメンバ12の
両端部12aと補助メンバ13の両部材にて確実に受け
止めるられるため、該水平成分fにより車体の一部が変
形するようなことはない。
【0036】更に、ブラケット17が、補助メンバ13
とクロスメンバ12とリヤサイドメンバ10の三部材に
対して、各々ボルト19と溶接ナット18にて取付けら
れているため、この三部材10、12、13が相互にブ
ラケット17で結合された状態となり、ホイルハウス1
1近辺の車体剛性が全体的に高まることになる。
【0037】加えて、クロスメンバ12の両端部12a
が前側に曲折されており、該両端部12aの位置が従来
よりも前側に位置するようになることから、この両端部
12aに取付けられるシートベルトアンカ22の前後長
さはその分だけ短くされている。従って、シートベルト
アンカ22の長さが短くなった分だけ、該シートベルト
アンカ22が変形にくくなり、図示せぬシートベルトか
らの引っ張り入力を確実に受け止められるようになる。
【0038】そして、この実施例のリヤサイドメンバ1
0は上下方向でのみ曲折した形状で、車幅方向では直線
状に形成されているので(図1参照)、自動車の後面衝
突等によりリヤサイドメンバ10の後端から前向きの入
力が加わったような場合も、リヤサイドメンバ10は上
下方向における単一方向でのみ変形しようとする。従っ
て、リヤサイドメンバ10の変形モードの予測が容易
で、リヤサイドメンバ10の形状や板厚の設計が簡単に
なる。
【0039】また、リヤサイドメンバ10は上記のよう
に上側へのみ変形するものであるが、リヤサイドメンバ
10の外側面部10bの上端を、ホイルハウス11の前
後長さサイズの略全範囲にわたって、該ホイルハウス1
1とリヤフロア14の端部14cとの間に挟んだ状態で
接続しており、リヤサイドメンバ10とホイルハウス1
1との接続強度が十分に高くなっているため、前述のよ
うなリヤサイドメンバ10の上側への変形も極力防止さ
れることになる。
【0040】そして、燃料タンク23からのフィラーチ
ューブ24が補助メンバ13の下側に通されているた
め、自動車の後面衝突等の衝撃によりリヤフロア14の
スペアタイヤパン15内に収納されているスペアタイヤ
16が、該スペアタイヤパン15ごと前方移動しても、
該スペアタイヤパン15の前方移動は補助メンバ13に
当たった時点で阻止される。従って、この補助メンバ1
3の下側にあるフィラーチューブ24に変形したスペア
タイヤパン15が干渉することはなく、フィラーチュー
ブ24の保護が図られる。
【0041】また、ショックアブソーバ21を取付ける
ブラケット17は、図2に示すように、リヤフロア14
と略同じ高さに位置している。つまり、図2中で二点鎖
線で示した従来のストラットタワー7のようにリヤフロ
ア14の上方へ突出することがないので、その分、リヤ
フロア14を広く使用することができる。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ショック
アブソーバを取付けたブラケットがリヤサイドメンバの
「内側」に位置していると共に、該ショックアブソーバ
からの入力がこのブラケットを介して補助メンバとクロ
スメンバとリヤサイドメンバの三部材に伝達されるの
で、リヤサイドメンバとしては入力により上側へ折れ曲
がる変形モードを示すことになり、従来のように回転し
たり捩じれたりする変形モードにならない。従って、シ
ョックアブソーバからの入力に対するリヤサイドメンバ
の構造的な剛性が高まるので、リヤサイドメンバ自体の
板厚を上げたり、或いはリヤサイドメンバに高強度鋼材
を採用したりする必要がなくなる。
【0043】また、ショックアブソーバは前記三部材の
下側に設けたブラケットに取付けられるものであり、従
来のようにリヤフロアの上方へ突出するストラットタワ
ーを形成する必要がなくなるため、その分、リヤフロア
を広く使用できるようになる。
【0044】請求項2記載の発明によれば、ブラケット
を、補助メンバとクロスメンバとリヤサイドメンバの三
部材にそれぞれ取付けるようにすれば、該三部材がブラ
ケットにより相互に結合された状態となり、ホイルハウ
ス近辺の車体剛性が全体的に高まることになる。
【0045】請求項3記載の発明によれば、クロスメン
バの両端部が前側に曲折されて、該両端部が従来よりも
前方に位置することになるため、このクロスメンバの両
端部に取付けるシートベルトアンカの前後長さをその分
だけ短くすることができる。従って、シートベルトアン
カの長さが短くなった分だけ、該シートベルトアンカが
変形にくくなり、シートベルトからの引っ張り入力を確
実に受け止められるようになる。
【0046】請求項4記載の発明によれば、リヤサイド
メンバが上下方向でのみ曲折した形状で、車幅方向では
直線状に形成されているので、自動車の後面衝突等によ
りリヤサイドメンバの後端から前向きの入力が加わった
ような場合も、リヤサイドメンバはる単一方向(上下方
向)でのみ変形することになる。従って、リヤサイドメ
ンバの変形モードの予測が容易で、リヤサイドメンバの
形状や板厚の設計が簡単になる。
【0047】請求項5記載の発明によれば、リヤサイド
メンバの外側面部の上端を、ホイルハウスの前後長さサ
イズの略全範囲にわたって、該ホイルハウスとリヤフロ
ア端部との間に挟んだ状態で接続しているため、リヤサ
イドメンバとホイルハウスとの接続強度が高まり、リヤ
サイドメンバの上側への変形が極力防止される。
【0048】請求項6記載の発明によれば、燃料タンク
からのフィラーチューブが補助メンバの下側に通されて
いるため、自動車の後面衝突等の衝撃によりスペアタイ
ヤがスペアタイヤパンごと前方移動しても、該スペアタ
イヤパンは補助メンバに当たり、それ以上の前方への移
動が阻止される。従って、補助メンバの下側にあるフィ
ラーチューブに対して、変形しながら前方移動するスペ
アタイヤパンが干渉することはなく、フィラーチューブ
の保護が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る自動車の車体後部構
造を示す平面図である。
【図2】図1中矢示SA−SA線に沿う断面図である。
【図3】一実施例に係る車体後部構造の分解斜視図であ
る。
【図4】従来の自動車の車体後部構造を示す平面図であ
る。
【図5】図4中矢示SB−SB線に沿う断面図である。
【図6】図4中矢示SC−SC線に沿う断面図である。
【符号の説明】
10 リヤサイドメンバ 11 ホイルハウス 12 クロスメンバ 12a クロスメンバの両端部 13 補助メンバ 14 リヤフロア 17 ブラケット 21 ショックアブソーバ 22 シートベルトアンカ 23 燃料タンク 24 フィラーチューブ S 接続点

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体後部に各々前後方向に沿って配され
    た左右一対のリヤサイドメンバに、車幅方向に沿うクロ
    スメンバの両端部を接続すると共に、該クロスメンバと
    リヤサイドメンバとの接続点付近に、リヤサスペンショ
    ンのショックアブソーバを取付けた自動車の車体後部構
    造において、 前記接続点をはさんで互いに接近する部位のクロスメン
    バとリヤサイドメンバを補助メンバにて斜め方向で接続
    すると共に、該補助メンバとクロスメンバとリヤサイド
    メンバの三部材にて囲まれた略三角形の領域にブラケッ
    トを下側から取付け、該ブラケットにショックアブソー
    バを取付けたことを特徴とする自動車の車体後部構造。
  2. 【請求項2】 ブラケットを、補助メンバとクロスメン
    バとリヤサイドメンバの三部材にそれぞれ取付けた請求
    項1記載の自動車の車体後部構造
  3. 【請求項3】 クロスメンバの両端部を前側へ曲折して
    リヤサイドメンバに接続し、該クロスメンバの両端部に
    シートベルトアンカを取付けた請求項1又は請求項2記
    載の自動車の車体後部構造。
  4. 【請求項4】 リヤサイドメンバは上下方向でのみ曲折
    した形状で、車幅方向では略直線状に形成されている請
    求項1〜3のいずれか1項に記載の自動車の車体後部構
    造。
  5. 【請求項5】 リヤサイドメンバの外側面部の上端を、
    ホイルハウスの前後長さサイズの略全範囲にわたって、
    該ホイルハウスとリヤフロア端部との間に挟んだ状態で
    接続した請求項1〜4のいずれか1項に記載の自動車の
    車体後部構造。
  6. 【請求項6】 燃料タンクからのフィラーチューブを補
    助メンバの下側に通した請求項1〜5のいずれか1項に
    記載の自動車の車体後部構造。
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Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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