JP2583897Y2 - トーイングフックの取付構造 - Google Patents

トーイングフックの取付構造

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JP2583897Y2
JP2583897Y2 JP1991084229U JP8422991U JP2583897Y2 JP 2583897 Y2 JP2583897 Y2 JP 2583897Y2 JP 1991084229 U JP1991084229 U JP 1991084229U JP 8422991 U JP8422991 U JP 8422991U JP 2583897 Y2 JP2583897 Y2 JP 2583897Y2
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towing hook
cross member
reinforcing plate
towing
hook
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哲郎 有働
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Suzuki Motor Co Ltd
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Suzuki Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両に設けられるトー
イングフックの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車などの車体にはトーイ
ングフック(牽引用フック)が取付けられており、図4
に示す如く、トーイングフック51を利用することによ
ってキャブオーバタイプの自動車52をトレーラや船舶
で輸送したり、あるいは自動車52を他の自動車などで
牽引したりすることが行われている。
【0003】このようなトーイングフック51として
は、例えば図5や図6に示すようなものがある。この種
のトーイングフック51は、1本の丸棒を途中で屈曲さ
せることによってほぼU字状に形成されており、対向す
る両端取付部53,54をクロスメンバ55の底面55
aあるいは片側の同一側面55bに溶接にて接合するこ
とにより、自動車52の車体側に固着されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の取付構造にあっては、トーイングフック51とクロ
スメンバ55との接合部が矢印A方向の外力に対しては
強いが、矢印B方向の外力に対しては強度が不足してい
る。このため、トーイングフック51に対して外力が矢
印B方向に作用すると、当該トーイングフック51はク
ロスメンバ55から剥離しやすいという不具合を有して
いた。しかも、上記トーイングフック51は、衝撃荷重
を受けると変形しやすく、牽引作業に支障を生じるおそ
れがあった。
【0005】本考案はこのような実状に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、トーイングフックの取付強
度を向上させることが可能で、かつ作業性の優れたトー
イングフックの取付構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の有する課
題を解決するために、本考案においては、1本の線状部
材をほぼU字状に屈曲させて形成したトーイングフック
の取付構造において、前記トーイングフックの互いに対
向する中間部に複数本の突起を巾方向に設けたL字形補
強板の一面を架設し、該補強板にて前記トーイングフッ
クの対向する端部間の距離を一定に保持し、前記トーイ
ングフックの対向する端部を車両の車巾方向に沿って配
設されるクロスメンバの前後両側面にそれぞれ固着する
と共に、前記補強板の他面を前記クロスメンバの底面に
固着している。
【0007】
【作用】本考案に係るトーイングフックの取付構造で
は、U字状のトーイングフックの互いに対向する中間部
複数本の突起を巾方向に設けたL字形補強板の一面を
架設し、前記トーイングフックの対向する端部を車両の
車巾方向に沿って配設されるクロスメンバの前後両側面
にそれぞれ固着すると共に、前記補強板の他面を前記ク
ロスメンバの底面に固着しているため、トーイングフッ
クの車体取付剛性が大巾に向上すると共に、牽引の際に
掛かる負荷がトーイングフックの固着部を剥離もしくは
せん断する方向には働かず、これによってトーイングフ
ックの信頼性が向上する。しかも、トーイングフックの
強度向上によって、トーイングフック成形後の弾性変形
(スプリングバック)を抑えることができる。
【0008】
【実施例】以下、本考案を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0009】図1〜図3は本考案の一実施例を示すもの
で、図において1は自動車等の車体下部に車巾方向に沿
って配設されるクロスメンバ、2はこのクロスメンバ1
に取付けられるトーイングフック(牽引用フック)であ
る。クロスメンバ1は、開口を上向きに配置した断面略
コ字状に形成されており、上端が外方へほぼ直角に折り
曲げられている。
【0010】上記トーイングフック2は、1本の線状部
材、例えば丸棒をほぼU字状に屈曲させて形成されてお
り、互いに対向する後述の中間部の片側は内方に向って
やや湾曲している。すなわち、トーイングフック2は、
図示しない牽引用牽条を係止する湾曲部3と、互いに対
向してクロスメンバ1に溶接される両端取付部4,5
と、これら両部間に位置する左右一対の中間部6,7と
から構成されている。そして、トーイングフック2の両
端取付部4,5間の距離は、クロスメンバ1の前後両側
面1a,1b間の距離に一致させるべく設定されてい
る。
【0011】また、上記クロスメンバ1の長手方向に臨
むトーイングフック2の片側には、フック取付面8とメ
ンバ取付面9とを直交して配置してなるL字形補強板1
0が取付けられている。この補強板10は、メンバ取付
面9を上方に配置した状態でフック取付面8をトーイン
グフック2の中間部6,7の片側に載置し、両者の重合
せ部分を溶接することにより固着されており、この結
果、フック取付面8はトーイングフック2の互いに対向
する中間部6,7間に架設されている。しかして、補強
板10は、トーイングフック2が屈曲成形後に原形復帰
しようとする弾性変形を抑える機能を有しており、当該
補強板10によってトーイングフック2の対向する両端
取付部4,5間の距離が一定に保持されるようになって
いる。
【0012】なお、上記補強板10のフック取付面8に
は、半円弧状の突起(ビード)11が上下に間隔を置い
て巾方向に2本配設されており、これら突起11は補強
板10自体を補強するためにエンボス成形されている。
また、補強板10のメンバ取付面9は、クロスメンバ1
の底面1cの巾とほぼ対応する大きさに形成されてい
る。
【0013】このように構成されたトーイングフック2
をクロスメンバ1に取付けるには、まず補強板10のフ
ック取付面8をトーイングフック2の中間部6,7に固
着しておく。そして、この状態でトーイングフック2の
両端取付部4,5をそれぞれクロスメンバ1の両側面1
a,1bの所定位置に重ね合せ、トーイングフック2を
クロスメンバ1の底面1cをまたぐ形で配置すると共
に、補強板10のメンバ取付面9をクロスメンバ1の底
面1cに重ね合せる。次いで、トーイングフック2の両
端取付部4,5とクロスメンバ1の両側面1a,1bと
の重合せ部分をスポット溶接にて固着し、かつ補強板1
0のメンバ取付面9とクロスメンバ1の底面1cとの重
合せ部分をスポット溶接にて固着すれば、トーイングフ
ック2はクロスメンバ1に取付けられる(図1〜図3参
照)。
【0014】本実施例の取付構造によれば、トーイング
フック2をクロスメンバ1の底面1cをまたぐ形で両側
面1a,1bに固着しているため、トーイングフック2
の両端取付部4,5に対する剥離方向の外力が互いに打
ち消し合うように作用することになり、トーイングフッ
ク2の取付部4,5に十分な強度を持たせることができ
る。また、トーイングフック2には補強板10が取付け
られているため、当該トーイングフック2は衝撃荷重を
受けても変形することが少なく、しかも成形後に弾性変
形を生ずることも少ない。
【0015】以上、本考案の一実施例につきのべたが、
本考案は既述の実施例に限定されるものではなく、本考
案の技術的思想に基づいて各種の変形および変更が可能
である。
【0016】
【考案の効果】上述の如く、本考案に係るトーイングフ
ックの取付構造は、1本の線状部材をほぼU字状に屈曲
させて形成したものであって、前記トーイングフックの
互いに対向する中間部に複数本の突起を巾方向に設けた
L字形補強板の一面を架設し、該補強板にて前記トーイ
ングフックの対向する端部間の距離を一定に保持し、前
記トーイングフックの対向する端部を車両の車巾方向に
沿って配設されるクロスメンバの前後両側面にそれぞれ
固着すると共に、前記補強板の他面を前記クロスメンバ
の底面に固着しているので、トーイングフックの車体取
付剛性を大巾に向上させることができると共に、牽引の
際に掛かる負荷がトーイングフックの固着部を剥離もし
くはせん断する方向には働かず、これによってトーイン
グフックの強度および信頼性を向上させることが可能と
なる上、衝撃荷重によるトーイングフックの変形を防止
できる。
【0017】また、本考案の取付構造では、補強板にて
トーイングフック成形後の弾性変形が抑制され、対向す
る端部間の距離が一定に保持されているので、溶接作業
に際してトーイングフックの端部をクロスメンバの両側
面に簡単に重ね合せて配置することができ、取付作業の
能率向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るトーイングフックをク
ロスメンバに取付ける状態を示す斜視図である。
【図2】上記トーイングフックをクロスメンバに取付け
た状態を示す正面図である。
【図3】上記トーイングフックをクロスメンバに取付け
た状態を示す側面図である。
【図4】従来のトーイングフックの取付構造が適用され
た自動車を示す斜視図である。
【図5】従来のトーイングフックをクロスメンバの底面
に取付ける状態を示す斜視図である。
【図6】従来のトーイングフックをクロスメンバの一側
面に取付ける状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 クロスメンバ 2 トーイングフック3 湾曲部 4,5 取付部 6,7 中間部 8 フック取付面 9 メンバ取付面 10 補強板11 突起

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1本の線状部材をほぼU字状に屈曲させ
    て形成したトーイングフックの取付構造において、前記
    トーイングフックの互いに対向する中間部に複数本の突
    起を巾方向に設けたL字形補強板の一面を架設し、該補
    強板にて前記トーイングフックの対向する端部間の距離
    を一定に保持し、前記トーイングフックの対向する端部
    車両の車巾方向に沿って配設されるクロスメンバの
    両側面にそれぞれ固着すると共に、前記補強板の他面
    を前記クロスメンバの底面に固着したことを特徴とする
    トーイングフックの取付構造。
JP1991084229U 1991-09-19 1991-09-19 トーイングフックの取付構造 Expired - Lifetime JP2583897Y2 (ja)

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JPH0526516U JPH0526516U (ja) 1993-04-06
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5134069B2 (ja) * 2010-12-03 2013-01-30 株式会社伊藤製作所 連結フック並びに衝撃吸収体
JP7002002B2 (ja) * 2018-02-02 2022-02-04 スズキ株式会社 緊締フックの取付構造

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JPH0326005Y2 (ja) * 1985-11-06 1991-06-05
JPS6395906U (ja) * 1986-12-15 1988-06-21
JPH0214962U (ja) * 1988-07-13 1990-01-30

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